持続可能に管理された森林から
合法木材を世界市場に供給するインドネシアの態勢について ―SVLK/FLEGT 自主提携協定の最新情報
インドネシア林業省
共同プレゼンテーション:
Dwi Sudharto博士、Achmad Edi Nugroho氏 およびMariana Lubis女史
於:東京 2013年10月29日
プレゼンテーションの構成
方針 (Dwi Sudharto博士)
なぜインドネシアは合法木材の推進をコミットするのか
インドネシアはどのようにコミットメントを実現するのか
インドネシアはどのようにSVLKを策定したのか
制度(Achmad Edi Nugroho氏)
SVLKはインドネシアの木材合法性を担保する上でどのような信頼性を持つか?
進捗と許認可(Marianna Lubis女史)
現在の進捗状況は?
閉会挨拶 (Dwi Sudharto博士)
今後の動向について
なぜインドネシアは合法木材の推進をコミットするのか?
合法木材の推進はインドネシアの森林を維持
森林資源の持続可能性は以下を実現します:
国家の持続可能な発展を支援(経済、社会/文化、環境)
気候変動への取り組みへの貢献
持続可能に管理された森林に由来する合法製品への需要増大に対応
貧困緩和
インドネシアの森林面積
区分 面積 (百万ha)
保全林 27.19
保護林 30.54
生産林 30.81
限定生産林
27.97
転換生産林
17,92
合計 134.43
2012年12月現在
17,000以上の島から構成される島嶼国家
総面積:1億8,116万ha
森林被覆面積:1億3.443万ha (国土全体の70%)
インドネシアはどのようにコミットメントを実現するのか
違法伐採および 違法取引
違法伐採事例 (2005 – 2012)
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012
720
1705
478
220 151 98 59 75
出典: Dit. PHH (2013)
違法伐採および関連取引への対応→合法的な木材貿易の推進
持続可能な経済発展の支援
インドネシアに生息する固有かつ豊富な生物多様性の保全と気候変動への取り組み(REDD+)
貧困撲滅支援
なぜTLAS/SVLKなのか?
米国、日本、中国、英国、豪州との二国間協力
FLEGT-VPA 交渉
林業省規制P.38/2009
FLEGT-VPA共同声明
林業省規制P.68/2011 P.45/2012
2013年9月30日、FLEGT-VPA の署名
2001
2002
2003 - 2009 2007
2009
2011 2013
SVLK およびFLEGT-VPAの
導入
スキルの開発と実行
林産品輸出に関する貿易大臣規定64/2012およびV-Legal文書製品の船積みテスト
2012
バリFLEG 宣言
マルチステークホルダーとのSVLK開発
優れたガバナンス
SVLK原則
代表性
透明性 (信頼性)
SFM
VLK
VLK
VLK
VLK
手工芸業界 輸出業者
VLK
森林コンセッション/森林管理権所有者 (すなわち Perum Perhutani)
コミュニティーベースの森林
その他の許認可
小規模な私有林
1
2 3
4
5
6
11 VLK
6 木材取扱業者
押収された 木材
国有林
一次産業 二次産業/
完成品 民間所有の
森林
輸出
V-Legal
12
SVLKの対象
SVLKはインドネシアの木材合法性を担保する上でどのような信頼
性を持つか
SVLKの関連機関
• 独立認証機関
• ISO 17011に準拠 (国際的な認証 – PAC、 IAF、 APLAC、ILAC)
KAN/NAC
• 独立した森林モニタリング (IFM)
• 2010年9月23日、29のNGOによってJPIK (IFMネットワーク) が構成され、森林セクターにおける公共サービスのモニタリングを実行
NGO/CSO
• 独立評価/検証機関
• ISO 17021およびISO/IEC Guide 65による承認 CAB (LP&VI)
• 農耕地と非農耕地 ビジネス・ユニット管
理
• 規制および推進役 政府
管理ユニット/事業の形態 原則/基準 指標
森林コンセッション保有者の管理する国有林
4 原則 (地域の確実性、伐採のコンプライアンス、木材管理、環境、社会面の順守)
9 指標
コミュニティーの管理する国有林 3 原則 (地域の確実性、伐採のコンプライアンス、環境、社会面の順守)
6 指標
私有地(森林権) 1 原則 (土地/財産および木材所有権)
3 指標
転換地から伐採された木材 2 原則 (伐採の法的認可および順守) 7 指標
小規模な木材依存型産業 3 原則 (事業の合法性、木材トレーサビリティー、取引の合法性)
8 指標
家内工業/木工職人 3 原則 (事業グループの合法性、木材トレーサビリティー、取引の合法性)
6 指標
木材取扱業者 4 原則 (事業の合法性、木材トレーサビリティー、木材管理、労働者の権利)
7 指標
一次および二次(下流)産業 4 原則 (事業の合法性、木材トレーサビリティー、取引の合法性、労働者の権利)
11 指標
SVLKの8つの合法性基準
最終目的国の通関
管轄機関
輸出業者
I – VB /LVLK
/
SILK/TLIS オンライン
LIU - M O F
V-Legal文書の発行
林産品の輸出メカニズム
4
2
6
LVLKの発行するV-LEGAL文書
1
5
2
3
輸入業者
1
3
1 2 3
7
参考URL: http://silk.dephut.go.id
証明書サンプル
18
林産品の輸出ライセンス文書
2013年1月より26 HS-Codeで有効。また2014年1月1日より、すべての40 HS-Codeが開始される(貿易大臣規定 No.64/2012)
合法性検証機関が発行
正式な合法性証明書を保有する輸出業者(または証明書をまだ保有していない輸出業者については検査を通じて)すべての送り状に発行される
SFM 監査機関 ( ISO 17021を利用して認証)
No. 事業者名 認証番号
1. PT. Ayamaru Certification LPPHPL-001-IDN
2. PT. Sarbi International Certification LPPHPL-004-IDN
3. PT. SUCOFINDO SBU (SICS) LPPHPL-005-IDN
4. PT. Almasentra Certification LPPHPL-006-IDN
5. PT. Rensa Global Trust LPPHPL-007-IDN
6. PT. Forescitra Sejahtera LPPHPL-009-IDN
7. PT. Mutuagung Lestari LPPHPL-008-IDN
8. PT. Nusa Bakti Mandiri LPPHPL-010-IDN
9. PT. Equality Indonesia LPPHPL-013-IDN
10. PT. Multima Krida Cipta LPPHPL-015-IDN
11. PT. TUV International Indonesia LPPHPL-016-IDN
12. PT. Global Resource Sertifikasi LPPHPL-017-IDN
13. PT. Transtra Permada LPPHPL-018-IDN
14. PT. Trustindo Prima Karya LPPHPL-019-IDN
合法性検証機関 (ISO/IEC Guide 65を利用して認証)
No. 事業者名 認証番号
1. PT. BRIK LVLK-001-IDN
2. PT. Sucofindo LVLK-002-IDN
3. PT. Mutuagung Lestari LVLK-003-IDN
4. PT. Mutu Hijau Indonesia LVLK-004-IDN
5. PT. TUV International Indonesia LVLK-005-IDN
6. PT. Equality Indonesia LVLK-006-IDN
7. PT. Sarbi Moerhani Lestari LVLK-007-IDN
8. PT. SGS Indonesia LVLK-008-IDN
9 PT. Trastra Permada LVLK-009-IDN
10 PT. Trustindo Prima Karya LVLK-010-IDN
11 PT. Ayamaru Certification LVLK-011-IDN
12 PT. PCU Indonesia LVLK–012-IDN
FLEGTライセンス初回出荷テスト 事業者名:PT. KAYU LAPIS INDONESIA FACTORY、中央ジャワ、2013年10月23日
出荷テストは駐インドネシア欧州連合代表 Julian Wilson特命全権大使の立会の下、インドネシア貿易副大臣 Bayu krisnamurthi博士によって正式に実施されました。
FLEGTライセンス初回出荷テスト 事業者名:PT. KAYU LAPIS INDONESIA FACTORY、中央ジャワ、2013年10月23日
インドネシア全権大使および欧州委員会環境総局 John Bazil氏の立会の下、合板製品がベルギーの顧客倉庫に到着
SVLKの進捗状況について
No. 認証の種類
適合 (事業者数&面積)
(ha)
不適合 (事業者数&面積
(ha)
審査中 (事業者数&面積
(ha)
全体 (事業者数&面積
(ha)
1. SFM認証(自然林、植林、森林管理ユニット)
130 (14,379,701)
41 (1,665,946)
15 (1,147,370)
186 (17,193,017)
2. 合法性認証(自然林、植林)
65 (3,118,735)
0 0
0 0
65 (3,118,735)
3. コミュニティー林内の合法性認証
19 (9.729)
- - 19 (9.729)
4. 木材依存型産業向けの合法性認証
601 28 87 716
表1:認証状況(2013年10月10日時点)
V-Legal文書の発行 (2013年10月10日: 8:00AM)
総発行数 58,851
最終目的国 151
欧州向け 27
HSコード 40
船積港 68
荷揚港 996
重量 5,966,491,782
取扱高 (USD) 4,544,878,321
地域別の輸出額 (2013年1月-9月)
サウジアラビア153,585,347.34
2.67%
バングラディシュ 119,575,517.94
2.08%
オーストラリア 107,965,884.51
1.88%
マレーシア 95,977,463.31
1.67%
台湾 188,450,990.31 3.28%
米国242,487,067.03 4.22%
インド266,409,300.32
4.64%
韓国546,910,187.49 9.52%
日本657,001,769.15 11.44%
中国2,427,832,044.58 42.27%
1
7 6
5
4
3
2
10
8
9
総重量: 5,743,154,109.65
重量別(Kg)の最終目的国トップ10: 2013年1月―9月
サウジアラビア147,081,306
3.37%
インド137,942,791 3.16%
英国101,715,069 2.33%
ドイツ 89,119,453
2.04%
台湾155,057,287 3.55%
オーストラリア166,102,404 3.8%
米国293,795,528 6.72%
韓国325,952,413 7.46%
日本777,526,388 17.79%
中国1,209,414,355 27 ,67%
1
7 6
5
4
3
2
10
8
9
総額: US$ 4,370,658,147
取扱高別(USD)の最終目的国トップ10: 2013年1月―9月
価格別の製品% (US$) : 2013年1月―9月
パネル 84.745
木工 6.428
パルプ 5.791
紙 2.981 家具 0.036 工具 0.019
フレーム 0.008 プレハブ建築0.005
総額 : USD 777,526,388
インドネシア-ヨーロッパFLEGT-VPA調印式典 2013年9月30日、ブリュッセル
今後の動向と期待:
SVLK認証木材およびV-Legal(輸出ライセンス)文書の市場での認知と受入
SVLKシステムが輸入国における木材貿易法に適合した合法性解決策として受け入れられるよう継続的に推進と交渉を行い、輸出入業者の取引が簡易化されること
主要な市場が規制を受け入れることで、違法に伐採された林産品の参入を阻止すること
合法木材製品の輸出入のみをコミットする力強い取り組みによって木材取引の新たな時代を築くこと
SVLKは輸入木材の合法性を担保する最適な制度であること
持続可能で合法的な木材供給にとって、SVLKは信頼し得る
違法に伐採された木材および林産品を阻止するため、確固とした行動と規制措置を講ずること
次のステップ:主要輸入国と(VPA以外の)貿易手段について議論・交渉すること
御清聴ありがとうございました インドネシアの木材= 合法木材