【発行・編集責任者】
〒051-8524 室蘭市入江町1番地14北海道開発局室蘭開発建設部広報官 0143-25-7051地域振興対策官 0143-25-7053
北海道開発局
~ 室蘭開発建設部の事業や職員の姿を発信 ~2018.3.30
北海道のおもてなしの言葉
◆胆振東部農業開発事業所第5建設係 五味係長
新鵡川地区の事業管理、設計、工事を担当しています。周辺の現場条件把握につとめ、
維持管理やコスト縮減も踏まえた施設設計を心がけながら、地域住民の方々への説明や関係機関との調整をとり、事業を進めています。
北海道総合開発計画に貢献する
国営かんがい排水事業 新鵡川地区
降雨・融雪により水があふれる(溢水する)農業排水路(平成30年3月9日撮影)
基礎工事状況を確認する五味係長
いっすい
室蘭開発建設部では、勇払郡むかわ町の水田3,146ha、畑192haを対象に、老朽化した用水施設の改修や、流出形態の変化により不足する排水量に対応するための排水路改修を目的として、国営かんがい排水事業新鵡川地区を実施しています。近年の異常気象による排水被害を防止するため、平成27年度
から排水路を先行して工事しています。
北海道総合開発計画・激甚化・多様化する災害への対応・安全・安心な社会基盤の利活用北海道総合開発計画では、強靱な国土づくりへの貢献と社会基盤の形成を目指し、インフラ整備を進めています。
直轄胆振海岸の概要 ○胆振海岸では昭和40年代から海岸侵食が急速に進行し、直立護岸の倒壊被害及び越波による住宅の被害が多発したため、昭和63年から、直轄海岸保全施設整備事業に着手しています。
○これまで、人口・資産の集中している苫小牧工区、国道36号が海岸に隣接する白老工区を中心に、砂浜の回復と高波を低減するための人工リーフ、高波を防ぐ緩傾斜護岸の整備を実施しています。
○胆振地方では、平成28年台風第10号の影響により、観測史上最大の 有義波高、風速、瞬間最大風速を観測し、苫小牧市、白老町では、高波により、床下浸水3棟、家屋等一部損壊4棟(苫小牧市)の被害が発生しました。
○直轄胆振海岸では、この高波により、白老町と苫小牧市で、護岸ブロックのめくれ、基礎石の飛散などの被害が発生しました。
平成28年台風第10号による被害状況 海岸保全施設の復旧状況
北海道総合開発計画に貢献する 直轄胆振海岸 災害復旧事業について
←海岸堤防護岸ブロックの復旧
←飛散した基礎石の復旧と被覆ブロックの設置
人工リーフ(タンデム型)
緩傾斜護岸
工事完了後の状況(白老町)
○平成29年2月から、災害復旧と災害推進費を活用した災害防止対策を緊急的に実施しました。
○対策実施後は、被覆ブロックにより基礎石の飛散を防止し、波の打ち上げ高を低減することで、越波による再度災害を防止し、地域住民の安全安心を守ります。 平成29年8月23日には、石井国土交通
大臣が災害復旧の現地視察に訪れました。
工事前の状況(白老町)
3月26日(月)には、白老町と苫小牧市において、災害復旧工事の竣工式が行われました。
断面図
波沖側 岸側
※
※豆知識・・ 波の高さ(波高)や周期は一定ではなく、観測された高い波高と低い波高の回数全体のうち波高の高い波の1/3を選び、統計的に波高及び周期を平均したものを有義波高といいます。