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延長産業連関表からみた我が国経済構造の概要 (平成24年簡易延長産業連関表、平成23年延長産業連関表) 平成26年4月25日 経済産業省大臣官房調査統計グループ

延長産業連関表からみた我が国経済構造の概要 (平成24年簡易延長表、平成23年延長表の比較から)

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延長産業連関表からみた我が国経済構造の概要

(平成24年簡易延長産業連関表、平成23年延長産業連関表)

平成26年4月25日

経済産業省大臣官房調査統計グループ

目 次

平成24年の我が国経済構造の概要

1.平成24年の我が国経済の構造(時価評価)………………… 1

2.平成24年の我が国経済の構造(平成17年固定価格評価)… 2

3.産業連関分析手法でみた平成24年の生産波及構造 ……… 26

4.生産変動要因分析 ……………………………………………… 34

【付注】生産変動要因分析モデル式………………………………… 40

【参考1】産業連関表の見方 ……………………………………… 42

【参考2】延長産業連関表と簡易延長産業連関表の概要 ……… 43

【参考3】簡易延長産業連関表の作成方法の概要 ……………… 44

【参考4】延長産業連関表の作成方法の概要 …………………… 52

【参考5】平成17年基準改定の概要 …………………………… 61

今回公表の平成24年簡易延長産業連関表及び平成23年延長産業連関表は、平成17年産業連関表

を基準に延長推計したものであり、平成12年基準で作成している平成19年以前の表とは単純には連続し

ない。なお、詳細は「【参考5】平成17年基準改定の概要」を参照。

また、簡易産業連関表は延長産業連関表の速報との位置付けで作成しているため、時系列比較をする

場合、最新の表以外は延長産業連関表を利用することが望ましい。

- 1 -

平成24年の我が国経済構造の概要

1.平成24年の我が国経済の構造(時価評価)

平成24年の我が国経済の構造を、平成24年価格評価(時価評価、以下「名目値」という。)による「平成24

年簡易延長産業連関表」(53部門表)からみると、その特徴は以下のとおりである。

(1) 総供給と総需要

平成24年の「総供給額(総需要額)」は 992.9 兆円となり、このうち供給側である「国内生産額」は 907.0

兆円、「総供給額」に対する構成比は 91.3%、「輸入」は 85.9 兆円で同8.7%となった。

一方、需要側からみると、「中間需要額」は 443.9 兆円で、「総需要額」に対する構成比は 44.7%となり、

「国内 終需要」は 478.1 兆円で同48.1%、「輸出」は 70.9 兆円で同7.1%となった。

① 平成23年との比較 「総供給額」に対する「国内生産額」の構成比は縮小となり、「輸入」は拡大となった。

「総需要額」に対する「中間需要額」の構成比は拡大となり、「国内 終需要」、「輸出」は縮小となっ

た(第1-1表)。

② 平成17年との比較

「総供給額」に対する「国内生産額」の構成比は縮小となり、「輸入」は拡大となった。

「総需要額」に対する「国内 終需要」の構成比は拡大となり、「中間需要額」、「輸出」は縮小となっ

た(第1-1表)。

(2) 国内最終需要

需要側の「国内 終需要」を、「消費」と「投資」に分けてみると、「消費」は 374.7 兆円、「総需要額」に対

する構成比は 37.7%となり、「投資」は 103.4 兆円で同10.4%となった。

① 平成23年との比較 「総需要額」に対する「消費」の構成比は縮小となり、「投資」の構成比は拡大となった(第1-1表)。

② 平成17年との比較

「総需要額」に対する「消費」の構成比は拡大となり、「投資」の構成比は縮小となった(第1-1表)。

(3) 中間投入額と粗付加価値額

「国内生産額」を、「中間投入額」と「粗付加価値額」に分けてみると、「中間投入額」は 443.9 兆円で、

「国内生産額」に対する構成比は 48.9%となった。「粗付加価値額」は 463.1 兆円で同51.1%となった。

① 平成23年との比較 「国内生産額」に対する「中間投入額」の構成比は縮小となり、「粗付加価値額」は拡大となった(第

1-1表)。

② 平成17年との比較

「国内生産額」に対する「中間投入額」の構成比は拡大となり、「粗付加価値額」は縮小となった(第

1-1表)。

- 2 -

第1-1表 平成24年簡易延長産業連関表(時価評価表)からみた財・サービスの流れ 対23年 対23年

平成17年 平成23年 平成24年 構成比差

基本表 延長表 簡易表 平成23年 平成24年 平成24年

947,702 899,568 906,966 ▲ 5.1 ▲ 4.3 0.8 0.8 92.9 91.6 91.3 ▲ 1.3 ▲ 1.5 ▲ 0.2 (48.1) (49.0) (48.9) 0.9 0.8 ▲ 0.1

44.7 44.9 44.7 0.2 ▲ 0.0 ▲ 0.2 491,522 458,371 463,063 ▲ 6.7 ▲ 5.8 1.0 0.5 (51.9) (51.0) (51.1) ▲ 0.9 ▲ 0.8 0.1 564,006 541,194 548,947 ▲ 4.0 ▲ 2.7 1.4 0.8 55.3 55.1 55.3 ▲ 0.2 0.0 0.2 490,237 468,760 478,056 ▲ 4.4 ▲ 2.5 2.0 0.9 48.1 47.7 48.1 ▲ 0.3 0.1 0.4 374,366 370,770 374,660 ▲ 1.0 0.1 1.0 0.4 36.7 37.7 37.7 1.0 1.0 ▲ 0.0

家計外消費支出(列) 16,803 15,504 16,408 ▲ 7.7 ▲ 2.3 5.8 0.1 1.6 1.6 1.7 ▲ 0.1 0.0 0.1民間消費支出 280,873 274,407 277,853 ▲ 2.3 ▲ 1.1 1.3 0.4 27.5 27.9 28.0 0.4 0.5 0.1一般政府消費支出 76,690 80,859 80,399 5.4 4.8 ▲ 0.6 ▲ 0.0 7.5 8.2 8.1 0.7 0.6 ▲ 0.1

115,871 97,989 103,395 ▲ 15.4 ▲ 10.8 5.5 0.6 11.4 10.0 10.4 ▲ 1.4 ▲ 0.9 0.4公的資本形成 23,818 19,160 20,503 ▲ 19.6 ▲ 13.9 7.0 0.1 2.3 2.0 2.1 ▲ 0.4 ▲ 0.3 0.1民間資本形成 89,984 77,815 80,473 ▲ 13.5 ▲ 10.6 3.4 0.3 8.8 7.9 8.1 ▲ 0.9 ▲ 0.7 0.2在庫純増 2,069 1,015 2,420 ▲ 0.5 0.2 1.4 0.1 0.2 0.1 0.2 ▲ 0.1 0.0 0.1

73,769 72,435 70,892 ▲ 1.8 ▲ 3.9 ▲ 2.1 ▲ 0.2 7.2 7.4 7.1 0.1 ▲ 0.1 ▲ 0.272,483 82,824 85,884 14.3 18.5 3.7 0.3 7.1 8.4 8.7 1.3 1.5 0.2

1,020,185 982,392 992,851 ▲ 3.7 ▲ 2.7 1.1 1.1 100.0 100.0 100.0 - - -

粗付加価値額

構成比(%)伸び率(%)

23/17年比 24/17年比 24/23年比

輸       入

最終需要額計国内最終需要

対17年構成比差

441,197= 中間需要額

443,903

主要項目(時価評価)

0.6

平成24年伸び率寄与度

0.3

 暦年実績額(10億円)

▲ 2.7▲ 3.3

消費

中間投入額456,180

投資

平成17年

国内生産額

輸       出

総供給額=総需要額

平成23年

※ 表中の括弧内は国内生産額に対する構成比 注)1.比較対象としている 「平成17年基本表」とは、総務省で公表している「平成17年(2005年)産業連関表」から仮設部門である「自家輸送(旅客及び

貨物自動車)」部門の特掲を行わない、「社会資本等減耗分」を取り扱わない、の変更を加えた組み替えた表のことをいう。

2.時系列比較する場合、 新の表以外は延長産業連関表を使用することが望ましい。なお、平成21年簡易表、平成20年延長表から平成17年基準に

改定しており、平成12年基準で作成している平成19年表以前とは単純には連続しない(詳細は「【参考5】平成17年基準改定の概要」を参照)。

3.産業連関表での「輸出」及び「輸入」とは「普通貿易」「特殊貿易」「直接購入」に加えて、「関税」「輸入品商品税」「調整項」を含んでいる。

4.四捨五入の関係により、合計と内訳の合計が一致しない場合がある(以下の表で共通)。

2.平成24年の我が国経済の構造(平成17年固定価格評価)

平成24年名目値による「簡易延長産業連関表」(53部門表)を、デフレータを用いて固定価格に評価替え

(以下「実質値」という)し、平成24年の我が国経済の構造(実質値)をみると、以下のような動向となっている

(なお、以下Ⅰ.で使用する「簡易延長産業連関表」はすべて固定価格による53部門表である)。

(1) 総供給と総需要の構造

平成24年の「総供給額(総需要額)」は 980.6 兆円となり、このうち供給側である「国内生産額」は 900.2

兆円、「総供給額」に対する構成比は 91.8%、「輸入」は 80.4 兆円で同8.2%となった。

一方、需要側からみると、「中間需要額」は 421.7 兆円で、「総需要額」に対する構成比は 43.0%となり、

「国内 終需要」は 480.0 兆円で同49.0%、「輸出」は 78.9 兆円で同8.0%となった(第2-1表)。

① 平成23年との比較

「総供給額(総需要額)」は前年比1.5%の増加となった。

「総供給額」の内訳は、「国内生産額」が同 1.2%(伸び率寄与度 1.1%増)の増加、「輸入」が同 4.6%

(同 0.4%増)の増加となり、構成比は「国内生産額」(前年差▲0.2 ポイント減)は縮小、「輸入」(同 0.2 ポ

イント増)は拡大となった。

「総需要額」の内訳は、「中間需要額」が前年比 1.2%(伸び率寄与度 0.5%増)、「国内 終需要」が同

2.2%(同 1.0%増)の増加、「輸出」が同▲0.9%(同▲0.1%減)の減少となり、構成比は「中間需要額」(前

年差▲0.1 ポイント減)、「輸出」(同▲0.2 ポイント減)は縮小、「国内 終需要」(同 0.3 ポイント増)は拡大

となった(第2-1表)。

- 3 -

② 平成17年との比較

「総供給額(総需要額)」は対平成17年比▲3.9%の減少となった。

「総供給額」の内訳は、「国内生産額」が同▲5.0%の減少、「輸入」が同 11.0%の増加となり、構成比は

「国内生産額」(対平成17年差▲1.1 ポイント減)は縮小、「輸入」(同1.1 ポイント増)は拡大となった。

「総需要額」の内訳は、「中間需要額」が同▲7.6%の減少、「国内 終需要」が同▲2.1%の減少、「輸

出」が同 6.9%の増加となり、構成比は「中間需要額」(対平成17年差▲1.7 ポイント減)は縮小、「国内

終需要」(同0.9 ポイント増)、「輸出」(同0.8 ポイント増)は拡大となった(第2-1表)。

第2-1表 平成24年簡易延長産業連関表(固定価格評価表)からみた財・サービスの流れ

対23年 対23年平成17年 平成23年 平成24年 構成比差

基本表 延長表 簡易表 平成23年 平成24年 平成24年

947,702 889,147 900,195 ▲ 6.2 ▲ 5.0 1.2 1.1 92.9 92.0 91.8 ▲ 0.9 ▲ 1.1 ▲ 0.2(48.1) (46.8) (46.8) ▲ 1.3 ▲ 1.3 ▲ 0.044.7 43.1 43.0 ▲ 1.6 ▲ 1.7 ▲ 0.1

491,522 472,628 478,524 ▲ 3.8 ▲ 2.6 1.2 0.6 (51.9) (53.2) (53.2) 1.3 1.3 0.0564,006 549,532 558,966 ▲ 2.6 ▲ 0.9 1.7 1.0 55.3 56.9 57.0 1.6 1.7 0.1490,237 469,932 480,072 ▲ 4.1 ▲ 2.1 2.2 1.0 48.1 48.6 49.0 0.6 0.9 0.3374,366 372,154 371,637 ▲ 0.6 ▲ 0.7 ▲ 0.1 ▲ 0.1 36.7 38.5 37.9 1.8 1.2 ▲ 0.6

家計外消費支出(列) 16,803 15,874 16,690 ▲ 5.5 ▲ 0.7 5.1 0.1 1.6 1.6 1.7 ▲ 0.0 0.1 0.1民間消費支出 280,873 277,398 278,850 ▲ 1.2 ▲ 0.7 0.5 0.2 27.5 28.7 28.4 1.2 0.9 ▲ 0.3一般政府消費支出 76,690 78,882 76,097 2.9 ▲ 0.8 ▲ 3.5 ▲ 0.3 7.5 8.2 7.8 0.6 0.2 ▲ 0.4

115,871 97,778 108,435 ▲ 15.6 ▲ 6.4 10.9 1.1 11.4 10.1 11.1 ▲ 1.2 ▲ 0.3 0.9公的資本形成 23,818 18,354 20,816 ▲ 22.9 ▲ 12.6 13.4 0.3 2.3 1.9 2.1 ▲ 0.4 ▲ 0.2 0.2民間資本形成 89,984 79,198 84,765 ▲ 12.0 ▲ 5.8 7.0 0.6 8.8 8.2 8.6 ▲ 0.6 ▲ 0.2 0.4在庫純増 2,069 226 2,855 ▲ 0.9 0.4 11.6 0.3 0.2 0.0 0.3 ▲ 0.2 0.1 0.3

73,769 79,600 78,894 7.9 6.9 ▲ 0.9 ▲ 0.1 7.2 8.2 8.0 1.0 0.8 ▲ 0.272,483 76,905 80,442 6.1 11.0 4.6 0.4 7.1 8.0 8.2 0.9 1.1 0.2

1,020,185 966,052 980,637 ▲ 5.3 ▲ 3.9 1.5 1.5 100.0 100.0 100.0 - - -

23/17年比 24/17年比 24/23年比

構成比(%)

平成17年伸び率寄与度

伸び率(%)

国内生産額

主要項目(固定価格評価)

 暦年実績額(10億円)

総供給額=総需要額

1.2

消費

投資

輸       出輸       入

= 中間需要額粗付加価値額

最終需要額計国内最終需要

421,671456,180 416,519中間投入額

▲ 8.7 ▲ 7.6 0.5

平成24年平成23年構成比差対17年

※ 表中の括弧内は国内生産額に対する構成比

(2)国内生産額の構造

平成24年の「国内生産額」は 900.2 兆円となり、「財」は 351.4 兆円(構成比39.0%)、「サービス」は

548.8 兆円(同61.0%)となった(第2-2表)。

① 平成23年との比較

「国内生産額」は前年比1.2%の増加となった。

「財」と「サービス」に分けると、「財」は前年比 3.4%(伸び率寄与度 1.3%増)の増加、「サービス」は同

▲0.1%(同▲0.0%減)の減少となった。区分別にみると、「財」は「一次産品」が同 14.5%(同 0.2%増)、

「製造工業製品」が同 2.0%(同 0.6%増)、「建設」が同 8.5%(同 0.5%増)といずれも増加となった。「製

造工業製品」の内訳をみると、「素材型」が同 0.4%(同 0.0%増)、「加工組立型」が同 4.2%(同 0.6%増)

の増加となり、「その他の製品」が同▲0.0%(同▲0.0%減)の減少となった。

一方、「サービス」は「金融・不動産」が前年比▲0.9%(伸び率寄与度▲0.1%減)、「公共サービス」が

同▲1.7%(同▲0.3%減)の減少となったが、「商業」が同 0.2%(同 0.0%増)、「運輸・情報通信」が同

0.1%(同0.0%増)、「その他のサービス」が同2.5%(同0.3%増)の増加となった。

構成比をみると、「財」(前年差 0.8 ポイント増)は拡大となり、「サービス」(同▲0.8 ポイント減)は縮小と

なった。区分別にみると、「財」は「一次産品」(同 0.2 ポイント増)、「製造工業製品」(同 0.2 ポイント増)、

「建設」(同 0.4 ポイント増)といずれも拡大となった。「製造工業製品」の内訳をみると、「素材型」(同▲0.1

ポイント減)、「その他の製品」(同▲0.1 ポイント減)は縮小し、「加工組立型」(同 0.4 ポイント増)は拡大と

なった。

- 4 -

一方、「サービス」は「商業」(前年差▲0.1 ポイント減)、「金融・不動産」(同▲0.2 ポイント減)、「運輸・

情報通信」(同▲0.1 ポイント減)、「公共サービス」(同▲0.5 ポイント減)が縮小となり、「その他のサービ

ス」(同0.2 ポイント増)が拡大となった(第2-2表)。

第2-2表 国内生産額

対17年 対23年構成比差 構成比差

平成17年 平成23年 平成24年 23/17年比 24/17年比 24/23年比 平成17年 平成23年 平成24年 平成24年 平成24年合計 947,702 889,147 900,195 ▲ 6.2 ▲ 5.0 1.2 1.2 100.0 100.0 100.0 - -

財 382,952 339,910 351,355 ▲ 11.2 ▲ 8.3 3.4 1.3 40.4 38.2 39.0 ▲ 1.4 0.8一次産品 14,163 12,799 14,656 ▲ 9.6 3.5 14.5 0.2 1.5 1.4 1.6 0.1 0.2製造工業製品 305,552 278,579 284,020 ▲ 8.8 ▲ 7.0 2.0 0.6 32.2 31.3 31.6 ▲ 0.7 0.2

素材型 109,209 93,509 93,864 ▲ 14.4 ▲ 14.1 0.4 0.0 11.5 10.5 10.4 ▲ 1.1 ▲ 0.1加工組立型 130,173 121,539 126,629 ▲ 6.6 ▲ 2.7 4.2 0.6 13.7 13.7 14.1 0.3 0.4その他の製品 66,170 63,531 63,527 ▲ 4.0 ▲ 4.0 ▲ 0.0 ▲ 0.0 7.0 7.1 7.1 0.1 ▲ 0.1

建設 63,237 48,531 52,679 ▲ 23.3 ▲ 16.7 8.5 0.5 6.7 5.5 5.9 ▲ 0.8 0.4サービス 564,750 549,237 548,840 ▲ 2.7 ▲ 2.8 ▲ 0.1 ▲ 0.0 59.6 61.8 61.0 1.4 ▲ 0.8

商業 106,275 97,410 97,575 ▲ 8.3 ▲ 8.2 0.2 0.0 11.2 11.0 10.8 ▲ 0.4 ▲ 0.1金融・不動産 107,793 101,911 100,965 ▲ 5.5 ▲ 6.3 ▲ 0.9 ▲ 0.1 11.4 11.5 11.2 ▲ 0.2 ▲ 0.2運輸・情報通信 86,716 90,536 90,603 4.4 4.5 0.1 0.0 9.2 10.2 10.1 0.9 ▲ 0.1公共サービス 142,710 146,644 144,173 2.8 1.0 ▲ 1.7 ▲ 0.3 15.1 16.5 16.0 1.0 ▲ 0.5その他のサービス 121,257 112,736 115,525 ▲ 7.0 ▲ 4.7 2.5 0.3 12.8 12.7 12.8 0.0 0.2

構成比(%)対23年伸び率寄与度

国内生産額(10億円) 伸び率(%)

注)1.53部門分類における「財」、「サービス」の区分については次の通り(以下の表で共通)。

①<財> 一次産品:農林水産業、鉱業、石炭・原油天然ガス

素材型:繊維工業製品、製材・木製品・家具、パルプ・紙・紙加工品、化学基礎製品、合成樹脂、石油製品・石炭製品、

プラスチック製品、窯業・土石製品、鉄鋼、非鉄金属、金属製品、再生資源回収・加工処理

加工組立型:一般機械、事務用・サービス用機器、産業用電気機器、その他の電気機械、民生用電気機器、通信機械・同関連機器、

電子計算機、同付属装置、電子部品、乗用車、その他の自動車、自動車部品・同付属品、その他の輸送機械、精密機械

その他の製品:飲食料品、衣服・その他の繊維既製品、印刷・製版・製本、化学 終製品、医薬品、その他の製造工業製品

建設:建設

②<サービス> 商業:商業

金融・不動産:金融・保険、不動産、住宅賃貸料(帰属家賃)

運輸・情報通信:運輸、その他の情報通信、情報サービス

公共サービス:電力、ガス・熱供給、水道・廃棄物処理、公務、教育・研究、医療・保健・社会保障・介護

その他のサービス:広告、物品賃貸サービス、その他の対事業所サービス、対個人サービス、その他

注)2.「平成17年」、「平成23年」、「平成24年」はそれぞれ「平成17年産業連関表」、「平成23年延長産業連関表」、「平成24年簡易延長産業連関表」

を指す(以下の表で共通)。

伸び率を部門別にみると、「財」は「乗用車」、「自動車部品・同付属品」(自動車車体、自動車用内燃機

関・同部分品など)、「農林水産業」(小麦(国産)、野菜、雑穀など)等の部門は増加したが、「通信機械・

同関連機器」(ラジオ・テレビ受信機、電気音響機器など)、「事務用・サービス用機器」(その他の事務用

機械、その他のサービス用機器など)、「合成樹脂」(ポリエチレン(低密度)、塩化ビニル樹脂など)等は

減少した。

「サービス」は「教育・研究」(学校教育(国公立)★★、学校教育(私立)★など)、「住宅賃貸料(帰属家

賃)」、「公務(地方)★★、公務(中央)★★(」等の部門は減少したが、「物品賃貸サービス」(電子計算

機・同関連機器賃貸業、産業用機械器具(除建設機械器具)賃貸業など)、「広告」(新聞・雑誌・その他の

広告など)、「その他の対事業所サービス」(労働者派遣サービス、土木建築サービスなど)等は増加した

(第2-1図)。

伸び率の寄与度を部門別にみると、「財」は「自動車部品・同付属品」(自動車部品、自動車用内燃機

関・同部分品など)、「建設」(河川・下水道・その他の公共事業、住宅建築(木造)、住宅建築(非木造)な

ど)、「乗用車」等が増加に寄与し、「一般機械」(半導体製造装置、繊維機械など)、「電子部品」(その他

の電子部品、液晶素子など)、「通信機械・同関連機器」(ラジオ・テレビ受信機、電気音響機器など)等が

減少に寄与した。

- 5 -

「サービス」は「教育・研究」(学校教育(国公立)★★、学校教育(私立)★、企業内研究開発など)、「住

宅賃貸料(帰属家賃)」、「運輸」(道路貨物輸送(除自家輸送)、ハイヤー・タクシーなど)等が減少に寄与

し、「その他の対事業所サービス」(労働者派遣サービス、土木建築サービスなど)、「その他の情報通信」

(固定電気通信、映像情報制作・配給業など)、「物品賃貸サービス」(電子計算機・同関連機器賃貸業、

産業用機械器具(除建設機械器具)賃貸業など)等が増加に寄与した(第2-2図)。

第2-1図 国内生産額の部門別伸び率(対平成23年伸び率)

▲ 15.0

▲ 10.0

▲ 5.0

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

農林水産業

鉱業

石炭・原油・天然ガス

飲食料品

繊維工業製品

衣服・その他の繊維既製品

製材・木製品・家具

パルプ・紙・紙加工品

印刷・製版・製本

化学基礎製品

合成樹脂

化学最終製品

医薬品

石油・石炭製品

プラスチック製品

窯業・土石製品

鉄鋼

非鉄金属

金属製品

一般機械

事務用・サービス用機器

産業用電気機器

その他の電気機械

民生用電気機器

通信機械・同関連機器

電子計算機・同付属装置

電子部品

乗用車

その他の自動車

自動車部品・同付属品

その他の輸送機械

精密機械

その他の製造工業製品

再生資源回収・加工処理

建設

電力

ガス・熱供給

水道・廃棄物処理

商業

金融・保険

不動産

住宅賃貸料(帰属家賃)

運輸

その他の情報通信

情報サービス

公務

教育・研究

医療・保健・社会保障・介護

広告

物品賃貸サービス

その他の対事業所サービス

対個人サービス

その他

(%)財 サービス

第2-2図 国内生産額の部門別寄与度(対平成23年伸び率寄与度)

▲ 0.4

▲ 0.3

▲ 0.2

▲ 0.1

0.0

0.1

0.2

0.3

0.4

0.5

0.6

農林水産業

鉱業

石炭・原油・天然ガス

飲食料品

繊維工業製品

衣服・その他の繊維既製品

製材・木製品・家具

パルプ・紙・紙加工品

印刷・製版・製本

化学基礎製品

合成樹脂

化学最終製品

医薬品

石油・石炭製品

プラスチック製品

窯業・土石製品

鉄鋼

非鉄金属

金属製品

一般機械

事務用・サービス用機器

産業用電気機器

その他の電気機械

民生用電気機器

通信機械・同関連機器

電子計算機・同付属装置

電子部品

乗用車

その他の自動車

自動車部品・同付属品

その他の輸送機械

精密機械

その他の製造工業製品

再生資源回収・加工処理

建設

電力

ガス・熱供給

水道・廃棄物処理

商業

金融・保険

不動産

住宅賃貸料(帰属家賃)

運輸

その他の情報通信

情報サービス

公務

教育・研究

医療・保健・社会保障・介護

広告

物品賃貸サービス

その他の対事業所サービス

対個人サービス

その他

(%)財 サービス

- 6 -

② 平成17年との比較

「国内生産額」は対平成17年比▲5.0%の減少となった。

「財」と「サービス」に分けると、「財」は対平成17年比▲8.3%の減少、「サービス」も同▲2.8%の減少と

なった。

区分別にみると、「財」は「一次産品」(対平成17年比 3.5%増)は増加となり、「製造工業製品」(同

▲7.0%減)、「建設」(同▲16.7%減)は減少となった。「製造工業製品」の内訳をみると、「素材型」(同

▲14.1%減)、「加工組立型」(同▲2.7%減)、「その他の製品」(同▲4.0%減)のすべてで減少となった。

「サービス」は「運輸・情報通信」(対平成17年比 4.5%増)、「公共サービス」(同 1.0%増)は増加となり、

「商業」(同▲8.2%減)、「金融・不動産」(同▲6.3%減)、「その他のサービス」(同▲4.7%減)は減少と

なった。

構成比をみると、「財」(対平成17年差▲1.4 ポイント減)は縮小となり、「サービス」(同 1.4 ポイント増)

は拡大となった。

区分別にみると、「財」は「一次産品」(対平成17年差 0.1 ポイント増)は拡大となり、「製造工業製品」

(同▲0.7 ポイント減)、「建設」(同▲0.8 ポイント減)は縮小となった。「製造工業製品」の内訳をみると、

「素材型」(同▲1.1 ポイント減)は縮小となり、「加工組立型」(同 0.3 ポイント増)、「その他の製品」(同 0.1

ポイント増)は拡大となった。

一方、「サービス」は「商業」(対平成17年差▲0.4 ポイント減)、「金融・不動産」(同▲0.2 ポイント減)は

縮小となり、「運輸・情報通信」(同 0.9 ポイント増)、「公共サービス」(同 1.0 ポイント増)、「その他のサー

ビス」(同0.0 ポイント増)が拡大となった(第2-2表)。

伸び率を部門別にみると、「財」は「鉱業」(鉄鉱石、砂利・採石など)、「繊維工業製品」(綿・スフ織物

(含合繊短繊維織物)、紡績糸など)、「製材・木製品・家具」(合板、金属製家具など)等が減少となり、「医

薬品」、「民生用電気機器」(民生用エアコンディショナ)、「その他の輸送機械」(航空機、自転車など)等

が増加となった。(第2-3図)。

- 7 -

第2-3図 国内生産額(財)の部門別伸び率(対平成17年伸び率)

▲ 50.0

▲ 40.0

▲ 30.0

▲ 20.0

▲ 10.0

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

農林水産業

鉱業

石炭・原油・天然ガス

飲食料品

繊維工業製品

衣服・その他の繊維既製品

製材・木製品・家具

パルプ・紙・紙加工品

印刷・製版・製本

化学基礎製品

合成樹脂

化学最終製品

医薬品

石油・石炭製品

プラスチック製品

窯業・土石製品

鉄鋼

非鉄金属

金属製品

一般機械

事務用・サービス用機器

産業用電気機器

その他の電気機械

民生用電気機器

通信機械・同関連機器

電子計算機・同付属装置

電子部品

乗用車

その他の自動車

自動車部品・同付属品

その他の輸送機械

精密機械

その他の製造工業製品

再生資源回収・加工処理

建設

平成23年

平成24年

(%)

「サービス」は「金融・保険」(公的金融(帰属利子)、公的金融(手数料)など)、「物品賃貸サービス」(産

業用機械器具(除建設機械器具)賃貸業、貸自動車業など)、「対個人サービス」(遊戯場、写真業など)等

が減少となり、「その他の情報通信」(インターネット附随サービス、有線放送など)、「医療・保健・社会保

障・介護」(介護(居宅)、社会福祉(非営利)★など)、「その他の対事業所サービス」(労働者派遣サービ

ス、建物サービスなど)等が増加となった。(第2-4図)。

第2-4図 国内生産額(サービス)の部門別伸び率(対平成17年伸び率)

▲ 25.0

▲ 20.0

▲ 15.0

▲ 10.0

▲ 5.0

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

電力

ガス・熱供給

水道・廃棄物処理

商業

金融・保険

不動産

住宅賃貸料(帰属家賃)

運輸

その他の情報通信

情報サービス

公務

教育・研究

医療・保健・社会保障・介護

広告

物品賃貸サービス

その他の対事業所サービス

対個人サービス

その他

平成23年 平成24年

(%)

- 8 -

伸び率の寄与度を部門別にみると、「財」は「建設」(住宅建築(非木造)、非住宅建築(非木造)など)、

「一般機械」(半導体製造装置、金型など)、「金属製品」(建設用金属製品、建築用金属製品など)等が減

少に寄与し、「医薬品」、「その他の輸送機械」(航空機、自転車など)、「農林水産業」(野菜、肉用牛など)

が増加に寄与した(第2-5図)。

第2-5図 国内生産額(財)の部門別寄与度(対平成17年伸び率寄与度)

▲ 1.8▲ 1.6▲ 1.4▲ 1.2▲ 1.0▲ 0.8▲ 0.6▲ 0.4▲ 0.2

0.00.20.4

農林水産業

鉱業

石炭・原油・天然ガス

飲食料品

繊維工業製品

衣服・その他の繊維既製品

製材・木製品・家具

パルプ・紙・紙加工品

印刷・製版・製本

化学基礎製品

合成樹脂

化学最終製品

医薬品

石油・石炭製品

プラスチック製品

窯業・土石製品

鉄鋼

非鉄金属

金属製品

一般機械

事務用・サービス用機器

産業用電気機器

その他の電気機械

民生用電気機器

通信機械・同関連機器

電子計算機・同付属装置

電子部品

乗用車

その他の自動車

自動車部品・同付属品

その他の輸送機械

精密機械

その他の製造工業製品

再生資源回収・加工処理

建設

平成23年

平成24年

(%)

「サービス」は「商業」(卸売)、「金融・保険」(公的金融(帰属利子)、民間金融(手数料)など)、「対個人

サービス」(遊技場、宿泊業など)等が減少に寄与し、「医療・保健・社会保障・介護」(医療(医療法人等)、

医療(公益法人等)など)、「その他の情報通信」(移動電気通信、インターネット附随サービスなど)、「そ

の他の対事業所サービス」(労働者派遣サービス、建物サービスなど)等が増加に寄与した。(第2-6

図)。

第2-6図 国内生産額(サービス)の部門別寄与度(対平成17年伸び率寄与度)

▲ 1.2

▲ 1.0

▲ 0.8

▲ 0.6

▲ 0.4

▲ 0.2

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

電力

ガス・熱供給

水道・廃棄物処理

商業

金融・保険

不動産

住宅賃貸料(帰属家賃)

運輸

その他の情報通信

情報サービス

公務

教育・研究

医療・保健・社会保障・介護

広告

物品賃貸サービス

その他の対事業所サービス

対個人サービス

その他

平成23年 平成24年

(%)

- 9 -

(3) 投入の構造

① 中間投入額及び中間投入率

平成24年の「中間投入額」は全産業で 421.7 兆円、中間投入率(=中間投入額/国内生産額)は

46.8%となった。

産業を『財』と『サービス』に分けてみると、『財』産業の中間投入額が 225.0 兆円、『サービス』産業の中

間投入額が 196.7 兆円で、中間投入率は『財』産業の中間投入額が 64.0%、『サービス』産業の中間投入

額は 35.8%となった(第2-3表)。

また、中間投入額に占める「財」と「サービス」の割合をみると、全産業(46.8%)では「財」が 23.9%、

「サービス」が 23.0%となった。産業を『財』と『サービス』に分けてみると、『財』産業の中間投入額

(64.0%)では「財」が 44.9%、「サービス」が 19.1%となり、『サービス』産業の中間投入額(35.8%)では

「財」が 10.4%、「サービス」が 25.5%となった(第2-4表)。

さらに中間投入率に占める「サービス」の割合(23.0%)の内訳を部門別にみると、「その他の対事業所

サービス」が 4.3%、「商業」が 3.1%、「金融・保険」が 2.7%の順となった(第2-7図)。

ⅰ) 平成23年との比較

「中間投入額」は全産業で前年比 1.2%の増加となり(第2-1表)、中間投入率は前年差▲0.0 ポ

イントの低下となった。

産業を『財』と『サービス』に分けてみると、『財』産業の中間投入率は前年差▲0.6 ポイントの低下

となり、『サービス』産業の中間投入率は同0.0 ポイントの上昇となった。

『財』の区分では、「一次産品」(前年差▲4.4 ポイント減)、「製造工業製品」(同▲0.2 ポイント減)、

「建設」(同▲0.5 ポイント減)すべてが低下となった。

『サービス』の区分では、「商業」(前年差▲0.1 ポイント減)、「その他のサービス」(同▲1.2 ポイン

ト減)が低下となり、「金融・不動産」(同 0.4 ポイント増)、「運輸・情報通信」(同 0.6 ポイント増)、「公

共サービス」(同0.3 ポイント増)が上昇となった(第2-3表)。

第2-3表 投入構造

『財』に区分される産業 『サービス』に区分される産業

製造工業製品

素材型加工

組立型

その他

の製品

平 成 17 年 947,702 382,952 14,163 305,552 109,209 130,173 66,170 63,237 564,750 106,275 107,793 86,716 142,710 121,257

平 成 23 年 889,147 339,910 12,799 278,579 93,509 121,539 63,531 48,531 549,237 97,410 101,911 90,536 146,644 112,736

平 成 24 年 900,195 351,355 14,656 284,020 93,864 126,629 63,527 52,679 548,840 97,575 100,965 90,603 144,173 115,525

平 成 17 年 456,180 253,768 6,778 212,946 76,472 95,975 40,499 34,044 202,411 33,463 24,722 35,326 54,960 53,940

平 成 23 年 416,519 219,726 5,978 187,362 67,165 82,808 37,389 26,386 196,793 30,728 22,678 35,789 58,936 48,663

平 成 24 年 421,671 224,969 6,199 190,416 66,101 87,419 36,896 28,354 196,702 30,649 22,882 36,319 58,352 48,500

平 成 17 年 491,522 129,184 7,385 92,606 32,737 34,198 25,671 29,193 362,339 72,811 83,070 51,390 87,750 67,317

平 成 23 年 472,628 120,183 6,821 91,217 26,344 38,731 26,142 22,145 352,444 66,682 79,234 54,747 87,709 64,073

平 成 24 年 478,524 126,386 8,458 93,603 27,763 39,210 26,631 24,325 352,138 66,925 78,083 54,284 85,821 67,025

平 成 17 年 48.1 66.3 47.9 69.7 70.0 73.7 61.2 53.8 35.8 31.5 22.9 40.7 38.5 44.5

平 成 23 年 46.8 64.6 46.7 67.3 71.8 68.1 58.9 54.4 35.8 31.5 22.3 39.5 40.2 43.2

17年差 ▲ 1.3 ▲ 1.6 ▲ 1.1 ▲ 2.4 1.8 ▲ 5.6 ▲ 2.4 0.5 ▲ 0.0 0.1 ▲ 0.7 ▲ 1.2 1.7 ▲ 1.3

平 成 24 年 46.8 64.0 42.3 67.0 70.4 69.0 58.1 53.8 35.8 31.4 22.7 40.1 40.5 42.0

17年差 ▲ 1.3 ▲ 2.2 ▲ 5.6 ▲ 2.6 0.4 ▲ 4.7 ▲ 3.1 ▲ 0.0 ▲ 0.0 ▲ 0.1 ▲ 0.3 ▲ 0.7 2.0 ▲ 2.5

23年差 ▲ 0.0 ▲ 0.6 ▲ 4.4 ▲ 0.2 ▲ 1.4 0.9 ▲ 0.8 ▲ 0.5 0.0 ▲ 0.1 0.4 0.6 0.3 ▲ 1.2

平 成 17 年 51.9 33.7 52.1 30.3 30.0 26.3 38.8 46.2 64.2 68.5 77.1 59.3 61.5 55.5

平 成 23 年 53.2 35.4 53.3 32.7 28.2 31.9 41.1 45.6 64.2 68.5 77.7 60.5 59.8 56.8

17年差 1.3 1.6 1.1 2.4 ▲ 1.8 5.6 2.4 ▲ 0.5 0.0 ▲ 0.1 0.7 1.2 ▲ 1.7 1.3

平 成 24 年 53.2 36.0 57.7 33.0 29.6 31.0 41.9 46.2 64.2 68.6 77.3 59.9 59.5 58.0

17年差 1.3 2.2 5.6 2.6 ▲ 0.4 4.7 3.1 0.0 0.0 0.1 0.3 0.7 ▲ 2.0 2.5

23年差 0.0 0.6 4.4 0.2 1.4 ▲ 0.9 0.8 0.5 ▲ 0.0 0.1 ▲ 0.4 ▲ 0.6 ▲ 0.3 1.2

合 計 ( 全 産 業 )

中間投入率

(%)

粗付加価値率

(%)

粗付加価値額

(10億円)

公共

サービス

その他の

サービス

中間投入額

(10億円)

国内生産額

(10億円)

一次

産品商業建設

金融・

不動産

運輸・

情報通信

注)1.中間投入率=中間投入額/国内生産額、 粗付加価値率=粗付加価値額/国内生産額

2.表中の『財』、『サービス』は列部門

- 10 -

中間投入率に占める「財」と「サービス」の割合をみると、全産業では「財」は前年差 0.3 ポイントの

上昇となり、「サービス」は同▲0.3 ポイントの低下となった。

産業を『財』と『サービス』に分けてみると、『財』産業の中間投入率に占める「財」(前年差 0.0 ポイ

ント増)の割合は上昇し、「サービス」(同▲0.7 ポイント減)の割合は低下し、『サービス』産業の中間

投入率についても「財」(同 0.1 ポイント増)の割合が上昇し、「サービス」(同▲0.1 ポイント減)の割合

が低下となった(第2-4表)。

第2-4表 財・サービス別中間投入率

『財』に区分される産業 『サービス』に区分される産業

製造工業製品

素材型加工

組立型

その他

の製品

計 48.1 66.3 47.9 69.7 70.0 73.7 61.2 53.8 35.8 31.5 22.9 40.7 38.5 44.5

「財」 24.7 46.2 32.1 50.1 53.0 53.5 38.7 30.3 10.1 4.6 4.3 8.2 15.6 14.8

「サービス」 23.5 20.1 15.8 19.6 17.0 20.2 22.5 23.5 25.8 26.8 18.7 32.5 22.9 29.6

計 46.8 64.6 46.7 67.3 71.8 68.1 58.9 54.4 35.8 31.5 22.3 39.5 40.2 43.2

「財」 23.5 44.9 31.5 48.3 53.7 50.2 36.6 28.8 10.3 4.4 4.5 7.3 17.1 14.3

「サービス」 23.3 19.8 15.2 19.0 18.1 17.9 22.2 25.6 25.5 27.2 17.8 32.2 23.1 28.8

17年差 計 ▲ 1.3 ▲ 1.6 ▲ 1.1 ▲ 2.4 1.8 ▲ 5.6 ▲ 2.4 0.5 ▲ 0.0 0.1 ▲ 0.7 ▲ 1.2 1.7 ▲ 1.3

「財」 ▲ 1.1 ▲ 1.3 ▲ 0.6 ▲ 1.8 0.7 ▲ 3.3 ▲ 2.0 ▲ 1.5 0.2 ▲ 0.3 0.2 ▲ 0.9 1.5 ▲ 0.5

「サービス」 ▲ 0.2 ▲ 0.3 ▲ 0.6 ▲ 0.6 1.1 ▲ 2.3 ▲ 0.3 2.1 ▲ 0.3 0.3 ▲ 0.9 ▲ 0.3 0.2 ▲ 0.8

計 46.8 64.0 42.3 67.0 70.4 69.0 58.1 53.8 35.8 31.4 22.7 40.1 40.5 42.0

「財」 23.9 44.9 27.5 48.9 53.5 51.6 36.7 28.3 10.4 4.2 4.9 7.0 17.7 13.9

「サービス」 23.0 19.1 14.8 18.2 16.9 17.5 21.4 25.5 25.5 27.2 17.8 33.1 22.7 28.1

17年差 計 ▲ 1.3 ▲ 2.2 ▲ 5.6 ▲ 2.6 0.4 ▲ 4.7 ▲ 3.1 ▲ 0.0 ▲ 0.0 ▲ 0.1 ▲ 0.3 ▲ 0.7 2.0 ▲ 2.5

「財」 ▲ 0.8 ▲ 1.3 ▲ 4.6 ▲ 1.2 0.5 ▲ 1.9 ▲ 2.0 ▲ 2.0 0.3 ▲ 0.4 0.6 ▲ 1.2 2.2 ▲ 0.9

「サービス」 ▲ 0.5 ▲ 1.0 ▲ 1.0 ▲ 1.4 ▲ 0.1 ▲ 2.8 ▲ 1.1 2.0 ▲ 0.3 0.4 ▲ 0.9 0.6 ▲ 0.2 ▲ 1.6

23年差 計 ▲ 0.0 ▲ 0.6 ▲ 4.4 ▲ 0.2 ▲ 1.4 0.9 ▲ 0.8 ▲ 0.5 0.0 ▲ 0.1 0.4 0.6 0.3 ▲ 1.2

「財」 0.3 0.0 ▲ 4.0 0.6 ▲ 0.2 1.4 0.1 ▲ 0.5 0.1 ▲ 0.2 0.4 ▲ 0.3 0.7 ▲ 0.4

「サービス」 ▲ 0.3 ▲ 0.7 ▲ 0.4 ▲ 0.8 ▲ 1.2 ▲ 0.5 ▲ 0.8 ▲ 0.1 ▲ 0.1 0.0 ▲ 0.0 0.9 ▲ 0.4 ▲ 0.7

合 計 ( 全 産 業 )

(

)

平成24年

平成23年

平成17年

公共

サービス

その他の

サービス

金融・

不動産

運輸・

情報通信

一次

産品商業建設

注)1.中間投入率=中間投入額/国内生産額

2.表中の『財』、『サービス』は列部門、「財」、「サービス」は行部門

中間投入率に占める「サービス」の割合を部門別にみると、「商業」、「金融・保険」は低下となり、

「その他の対事業所サービス」、「運輸」、「その他の情報通信」は上昇、「教育・研究」、「電力」はほぼ

横ばいとなった(第2-7図)。

第2-7図 全産業の中間投入率の内訳(サービス)(%)

4.3

4.1

3.8

3.1

3.6

3.9

2.7

2.8

3.1

2.5

2.5

2.4

2.1

2.0

2.0

1.3

1.3

1.3

1.2

1.2

1.2

5.9

5.8

5.8

成24

成23

成17

その他の対事業所サービス 商業金融・保険 運輸その他の情報通信 教育・研究電力 その他

23.0

23.5

23.3

※「その他」には中間投入率の変化が0.1 ポイント未満の部門をまとめた(「ガス・熱供給」、「水道・廃棄物処理」、「不動産」、「住宅賃貸料

(帰属家賃)」、「公務」、「医療・保健・社会保障・介護」、「広告」、「物品賃貸サービス」、「対個人サービス」、「その他」)

- 11 -

ⅱ) 平成17年との比較

「中間投入額」は対平成17年比▲7.6%の減少となり(第2-1表)、中間投入率は、対平成17年差

▲1.3 ポイントの低下となった。

『財』と『サービス』の部門の中間投入率をみると、『財』産業の中間投入率は対平成17年差▲2.2

ポイントの低下となり、『サービス』産業の中間投入率は同▲0.0 ポイントの低下となった。

『財』の区分では、「一次産品」(対平成17年差▲5.6 ポイント減)、「製造工業製品」(同▲2.6 ポイ

ント減)、「建設」(同▲0.0 ポイント減)すべてが低下となった。

『サービス』の区分は、「金融・不動産」(対平成17年差▲0.3 ポイント減)、「その他のサービス」(同

▲2.5 ポイント減)、「商業」(同▲0.1 ポイント減)、「運輸・情報通信」(同▲0.7 ポイント減)が低下とな

り、「公共サービス」(同2.0 ポイント増)が上昇となった(第2-4表)。

中間投入率に占める「財」と「サービス」の割合をみると、全産業では「財」は対平成17年差▲0.8

ポイントの低下となり、「サービス」も同▲0.5 ポイントの低下となった。

産業を『財』と『サービス』に分けてみると、『財』産業の中間投入率に占める「財」(対平成17年差

▲1.3 ポイント減)、「サービス」(同▲1.0 ポイント減)ともに低下し、『サービス』産業の中間投入率は

「財」(同 0.3 ポイント増)は上昇となり、「サービス」(同▲0.3 ポイント減)は低下となった(第2-4表)。

中間投入率に占める「サービス」の割合を部門別にみると、「商業」、「金融・保険」は低下となり、

「その他の対事業所サービス」、「運輸」、「その他の情報通信」は上昇、「教育・研究」、「電力」はほぼ

横ばいとなった(第2-7図)。

② 粗付加価値額及び粗付加価値率

平成24年の「粗付加価値額」は 478.5 兆円で、粗付加価値率(=粗付加価値額/国内生産額)は、全

産業で 53.2%となった。

産業を『財』と『サービス』に分けてみると、『財』産業の粗付加価値額が 126.4 兆円、『サービス』産業の

粗付加価値額が 352.1 兆円で、粗付加価値率は『財』が 36.0%、『サービス』は 64.2%となった(第2-3

表)。

ⅰ) 平成23年との比較

「粗付加価値額」は前年比 1.2%の増加となり(第2-1表)、粗付加価値率は全産業で前年差 0.0

ポイントの上昇となった。

また、『財』と『サービス』の部門の粗付加価値率をみると、『財』産業の粗付加価値率は前年差 0.6

ポイントの上昇となり、『サービス』産業の粗付加価値率は同▲0.0 ポイントの低下となった(第2-3

表)。

ⅱ) 平成17年との比較

「粗付加価値額」は対平成17年比▲2.6%の減少となり(第2-1表)、粗付加価値率は全産業で対

平成17年差1.3 ポイントの上昇となった。

また、『財』と『サービス』の部門の粗付加価値率をみると、『財』産業の粗付加価値率は対平成17

年差 2.2 ポイントの上昇となり、『サービス』産業の粗付加価値率は同 0.0 ポイントの上昇となった(第

2-3表)。

- 12 -

(4) 国内最終需要の構造

平成24年の「国内 終需要」は 480.1 兆円となった。

「消費」と「投資」に分けてみると、「消費」は 371.6 兆円、「投資」は 108.4 兆円となり、「国内 終需要」

に対する構成比は、「消費」が 77.4%、「投資」が 22.6%となった。さらにその内訳をみると、「民間消費支

出」は 58.1%と も大きく、次いで「民間資本形成」17.7%、「一般政府消費支出」15.9%の順となった(第

2-5表)。

① 平成23年との比較

「国内 終需要」は前年比2.2%の増加となった。

「消費」と「投資」に分けてみると、「消費」は前年比▲0.1%(伸び率寄与度▲0.1%減)の減少、「投資」

は同 10.9%(同 2.3%増)の増加となった。さらに内訳をみると、「消費」は「家計外消費支出(列)」同

5.1%(同 0.2%増)、「民間消費支出」同 0.5%(同 0.3%増)が増加し、「一般政府消費支出」同▲3.5%

(同▲0.6%減)が減少となった。「投資」は「公的資本形成」同 13.4%(同 0.5%増)、「民間資本形成」同

7.0%(同1.2%増)ともに増加となった。

「国内 終需要」に対する構成比をみると、「消費」(前年差▲1.8 ポイント減)が縮小、「投資」(同 1.8 ポ

イント増)が拡大した。さらに内訳をみると、「消費」は「家計外消費支出(列)」(同 0.1 ポイント増)、「民間

消費支出」(同▲0.9 ポイント減)、「一般政府消費支出」(同▲0.9 ポイント減)のすべてで縮小となった。

「投資」は「公的資本形成(同 0.4 ポイント増)」、「民間資本形成」(同 0.8 ポイント増)、「在庫純増」(同 0.5

ポイント増)のすべてで拡大となった6第2-5表)。

第2-5表 国内最終需要 対17年 対23年

構成比差 構成比差平成17年 平成23年 平成24年 23/17年比 24/17年比 24/23年比 24/23年比 平成17年 平成23年 平成24年 平成24年 平成24年

国内最終需要 490,237 469,932 480,072 ▲ 4.1 ▲ 2.1 2.2 2.2 100.0 100.0 100.0 - -消費 374,366 372,154 371,637 ▲ 0.6 ▲ 0.7 ▲ 0.1 ▲ 0.1 76.4 79.2 77.4 1.0 ▲ 1.8

家計外消費支出(列) 16,803 15,874 16,690 ▲ 5.5 ▲ 0.7 5.1 0.2 3.4 3.4 3.5 0.0 0.1民間消費支出 280,873 277,398 278,850 ▲ 1.2 ▲ 0.7 0.5 0.3 57.3 59.0 58.1 0.8 ▲ 0.9一般政府消費支出 76,690 78,882 76,097 2.9 ▲ 0.8 ▲ 3.5 ▲ 0.6 15.6 16.8 15.9 0.2 ▲ 0.9

投資 115,871 97,778 108,435 ▲ 15.6 ▲ 6.4 10.9 2.3 23.6 20.8 22.6 ▲ 1.0 1.8公的資本形成 23,818 18,354 20,816 ▲ 22.9 ▲ 12.6 13.4 0.5 4.9 3.9 4.3 ▲ 0.5 0.4民間資本形成 89,984 79,198 84,765 ▲ 12.0 ▲ 5.8 7.0 1.2 18.4 16.9 17.7 ▲ 0.7 0.8在庫純増 2,069 226 2,855 - - - 0.6 0.4 0.0 0.6 0.2 0.5

構成比(%)伸び率寄

与度(%)需要額(10億円) 伸び率(%)

② 平成17年との比較

「国内 終需要」は対平成17年比▲2.1%の減少となった。

「消費」と「投資」に分けてみると、「消費」(対平成17年比▲0.7%減)、「投資」(同▲6.4%減)はいずれ

も減少となった。さらに内訳をみると、「消費」は「家計外消費支出(列)」(同▲0.7%減)、「民間消費支出」

(同▲0.7%減)、「一般政府消費支出」(同▲0.8%減)いずれも減少となった。「投資」は「公的資本形成」

(同▲12.6%減)、「民間資本形成」(同▲5.8%減)のいずれも減少となった。

「国内 終需要」に対する構成比をみると、「消費」(対平成17年差 1.0 ポイント増)が拡大し、「投資」

(同▲1.0 ポイント減)が縮小となった。さらに内訳をみると、「消費」は「家計外消費支出(列)」(同 0.0 ポイ

ント増)、「民間消費支出」(同 0.8 ポイント増)、「一般政府消費支出」(同 0.2 ポイント増)のいずれも拡大と

なった。「投資」は「公的資本形成」(同▲0.5 ポイント減)、「民間資本形成」(同▲0.7 ポイント減)が縮小し、

「在庫純増」(同0.2 ポイント増)が拡大となった(第2-5表)。

- 13 -

(5) 輸出の構造

平成24年の「輸出」は 78.9 兆円となり、構成比をみると、「財」は 78.3%となり、「サービス」は 21.7%と

なった(第2-6表)。

また、平成24年の輸出比率(=輸出額/国内生産額)をみると、全産業で 8.8%となった。「財」と「サー

ビス」に分けてみると、「財」は 17.6%、「サービス」は 3.1%となった(第2-9図)。

さらに、「財」のうち輸出比率が も高い「加工組立型」を部門別にみると、「乗用車」、「その他の電気機

械」、「電子部品」等が高い割合を示している(第2-10図)。

① 平成23年との比較

「輸出」は前年比▲0.9%の減少となった。「財」と「サービス」に分けてみると、「財」は同▲1.0%減(伸

び率寄与度▲0.8%減)、「サービス」は同 ▲0.3%減(同▲0.1%減)といずれも減少となった。

さらに内訳をみると、「財」は「加工組立型」が前年比 0.2%増(伸び率寄与度 0.1%増)と増加したもの

の、それ以外はいずれも減少となり、「サービス」は「運輸・情報通信」が同7.5%(伸び率寄与度0.5%増)、

「その他のサービス」が同2.9%(伸び率寄与度0.1%増)と増加した以外は減少となった。

構成比をみると、「財」(前年差▲0.1 ポイント減)は縮小となり、「サービス」(同 0.1 ポイント増)は拡大と

なった。

区分別にみると、「財」は「一次産品」(前年差▲0.0 ポイント減)、「製造工業製品」(同▲0.1 ポイント減)

ともに縮小となった。さらに「製造工業製品」の内訳をみると、「素材型」(同▲0.5 ポイント減)、「その他の

製品」(同▲0.2 ポイント減)が縮小となり、「加工組立型」(同0.7 ポイント増)、が拡大となった。

「サービス」は「運輸・情報通信」(前年差 0.6 ポイント増)、「その他のサービス」(同 0.1 ポイント増)が拡

大し、「商業」(同▲0.5 ポイント減)、「金融・不動産」(同▲0.0 ポイント減)、「公共サービス」(同▲0.0 ポイ

ント減)が縮小となった。(第2-6表)。

第2-6表 輸出額

対17年 対23年構成比差 構成比差

平成17年 平成23年 平成24年 23/17年比 24/17年比 24/23年比 24/23年比 平成17年 平成23年 平成24年 平成24年 平成24年

合計 73,769 79,600 78,894 7.9 6.9 ▲ 0.9 ▲ 0.9 100.0 100.0 100.0 - -財 56,343 62,410 61,763 10.8 9.6 ▲ 1.0 ▲ 0.8 76.4 78.4 78.3 1.9 ▲ 0.1

一次産品 94 94 90 0.3 ▲ 3.4 ▲ 3.7 ▲ 0.0 0.1 0.1 0.1 ▲ 0.0 ▲ 0.0製造工業製品 56,249 62,316 61,673 10.8 9.6 ▲ 1.0 ▲ 0.8 76.3 78.3 78.2 1.9 ▲ 0.1

素材型 11,546 13,346 12,815 15.6 11.0 ▲ 4.0 ▲ 0.7 15.7 16.8 16.2 0.6 ▲ 0.5加工組立型 41,259 45,318 45,430 9.8 10.1 0.2 0.1 55.9 56.9 57.6 1.7 0.7その他の製品 3,444 3,652 3,427 6.0 ▲ 0.5 ▲ 6.1 ▲ 0.3 4.7 4.6 4.3 ▲ 0.3 ▲ 0.2

建設 - - - - - - - - - - - -サービス 17,426 17,190 17,131 ▲ 1.4 ▲ 1.7 ▲ 0.3 ▲ 0.1 23.6 21.6 21.7 ▲ 1.9 0.1

商業 8,621 8,720 8,214 1.2 ▲ 4.7 ▲ 5.8 ▲ 0.6 11.7 11.0 10.4 ▲ 1.3 ▲ 0.5金融・不動産 674 487 480 ▲ 27.7 ▲ 28.7 ▲ 1.4 ▲ 0.0 0.9 0.6 0.6 ▲ 0.3 ▲ 0.0運輸・情報通信 6,003 5,572 5,988 ▲ 7.2 ▲ 0.3 7.5 0.5 8.1 7.0 7.6 ▲ 0.5 0.6公共サービス 449 409 390 ▲ 8.8 ▲ 13.1 ▲ 4.7 ▲ 0.0 0.6 0.5 0.5 ▲ 0.1 ▲ 0.0その他のサービス 1,680 2,002 2,059 19.2 22.6 2.9 0.1 2.3 2.5 2.6 0.3 0.1

輸出額(10億円) 伸び率(%)伸び率

寄与度(%) 構成比(%)

伸び率の寄与度を部門別にみると、「財」は「一般機械」(半導体製造装置、原動機など)、「化学基礎製

品」(その他の環式中間物、その他の脂肪族中間物など)、「電子部品」(半導体素子、その他の電子部品

など)等が減少に寄与し、「乗用車」、「通信機械・同関連機器」(ビデオ機器、ラジオ・テレビ受信機など)、

自動車部品・同付属装置」(自動車部品、自動車用内燃機関・同部分品など)等が増加に寄与した(第2-

8図)。

- 14 -

第2-8図 輸出額(財)の部門別寄与度(対平成23年伸び率寄与度)

▲ 1.5

▲ 1.0

▲ 0.5

0.0

0.5

1.0

1.5

農林水産業

鉱業

石炭・原油・天然ガス

飲食料品

繊維工業製品

衣服・その他の繊維既製品

製材・木製品・家具

パルプ・紙・紙加工品

印刷・製版・製本

化学基礎製品

合成樹脂

化学最終製品

医薬品

石油・石炭製品

プラスチック製品

窯業・土石製品

鉄鋼

非鉄金属

金属製品

一般機械

事務用・サービス用機器

産業用電気機器

その他の電気機械

民生用電気機器

通信機械・同関連機器

電子計算機・同付属装置

電子部品

乗用車

その他の自動車

自動車部品・同付属品

その他の輸送機械

精密機械

その他の製造工業製品

再生資源回収・加工処理

(%)

「輸出比率」をみると、前年差▲0.2 ポイントの低下となった。

「財」と「サービス」に分けると、「財」、「サービス」はいずれも低下となった。

「財」を区分別にみると、「一次産品」「製造工業製品」のいずれも低下となった。

「製造工業製品」の内訳をみると、「素材型」、「加工組立型」、「その他の製品」のいずれも低下となった

(第2-9図)。

第2-9図 財・サービス別輸出比率

7.8

14.7

0.7

18.4

10.6

31.7

5.2

3.1

9.0

18.4

0.7

22.4

14.3

37.3

5.7

3.1

8.8

17.6

0.6

21.7

13.7

35.9

5.4

3.1

0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0

合計

一次産品

製造工業製品

素材型

加工組立型

その他の製品

建設

サービス

平成17年

平成23年

平成24年

注) 輸出比率=輸出額/国内生産

- 15 -

さらに、「製造工業製品」のうち輸出比率が も高い「加工組立型」を部門別にみると、「乗用車」、「電子

計算機・同付属装置」(電子計算機本体(除パソコン))、「その他の輸送機械」(航空機など)等の輸出比率

が低下となり、「その他の電気機械」(電気計測器、電子応用装置)、「電子部品」(電子管、集積回路など)、

「通信機械・同関連機器」(ラジオ・テレビ受信機、ビデオ機器など)の輸出比率が上昇となった(第2-

10図)。

第2-10図 部門別輸出比率(加工組立型)

31.1

6.4

32.2

49.0

8.0

26.0

60.7

39.4

52.7

35.5

14.0

38.7 37.5 40.3

5.8

33.6

55.0

9.7

25.1

48.8 47.2

64.1

44.7

17.9

39.6 44.3

38.5

5.4

32.5

55.9

8.9

31.9

45.2

49.2

58.9

44.0

15.8

33.9

41.8

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

一般機械

事務用・サービス用機器

産業用電気機器

その他の電気機械

民生用電気機器

通信機械・同関連機器

電子計算機・同付属装置

電子部品

乗用車

その他の自動車

自動車部品・同付属品

その他の輸送機械

精密機械

平成17年 平成23年 平成24年

(%)

② 平成17年との比較

「輸出」は対平成17年比 6.9%の増加となった。「財」と「サービス」に分けてみると、「財」(同 9.6%増)

が増加となり、「サービス」(同▲1.7%減)は減少となった。さらに内訳をみると、「財」は「一次産品」(同

▲3.4%減)、「その他の製品」(同▲0.5%減)は減少したものの、それ以外はいずれも増加となり、「サー

ビス」は「その他のサービス」(同22.6%増)が増加となったものの、それ以外はいずれも減少となった。

構成比をみると、「財」(対平成17年差 1.9 ポイント増)は拡大となり、「サービス」(同▲1.9 ポイント減)

は縮小となった。

区分別にみると、「財」は「一次産品」(対平成17年差▲0.0 ポイント減)は縮小となったが、「製造工業

製品」(同 1.9 ポイント増)は拡大となった。さらに内訳をみると、「素材型」(同 0.6 ポイント増)、「加工組立

型」(同1.7 ポイント増)は拡大したが、「その他の製品」(同▲0.3 ポイント減)は縮小となった。

「サービス」は「その他のサービス」(対平成17年差 0.3 ポイント増)は拡大となったが、「商業」(同▲1.3

ポイント減)、「金融・不動産」(同▲0.3 ポイント減)、「運輸・情報通信」(同▲0.5 ポイント減)、「公共サービ

ス」(同▲0.1 ポイント減)は縮小となった(第2-6表)。

伸び率の寄与度を部門別にみると、「財」は「電子部品」(集積回路、液晶素子など)、「乗用車」、「鉄

鋼」(普通鋼鋼帯、特殊鋼熱間圧延鋼材など)等が増加に寄与し、「電子計算機・同付属装置」(パーソナ

ルコンピュータ、電子計算機付属装置など)、「その他の製造工業製品」(がん具、タイヤ・チューブなど)、

- 16 -

「化学基礎製品」(その他の環式中間物、その他の脂肪族中間物など)等が減少に寄与した(第2-

11図)。

第2-11図 輸出額(財)の部門別寄与度(対平成17年伸び率寄与度)

▲ 1.0

▲ 0.5

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

農林水産業

鉱業

石炭・原油・天然ガス

飲食料品

繊維工業製品

衣服・その他の繊維既製品

製材・木製品・家具

パルプ・紙・紙加工品

印刷・製版・製本

化学基礎製品

合成樹脂

化学最終製品

医薬品

石油・石炭製品

プラスチック製品

窯業・土石製品

鉄鋼

非鉄金属

金属製品

一般機械

事務用・サービス用機器

産業用電気機器

その他の電気機械

民生用電気機器

通信機械・同関連機器

電子計算機・同付属装置

電子部品

乗用車

その他の自動車

自動車部品・同付属品

その他の輸送機械

精密機械

その他の製造工業製品

再生資源回収・加工処理

(%)

平成23年

平成24年

「輸出比率」をみると、対平成17年差1.0 ポイントの上昇となった。

「財」と「サービス」に分けると、「財」、「サービス」はいずれも上昇となった。

「財」を区分別にみると、「一次産品」は低下となり、「製造工業製品」は上昇となった。

「製造工業製品」の内訳をみると、「素材型」、「加工組立型」、「その他の製品」のすべてで上昇となった

(第2-9図)。

さらに、「製造工業製品」のうち輸出比率が も高い「加工組立型」を部門別にみると、「電子部品」(集

積回路、液晶素子など)、「乗用車」、「その他の自動車」(トラック・バス・その他の自動車など)等の輸出比

率が上昇となり、「電子計算機・同付属装置」(パーソナルコンピュータ、電子計算機本体(除パソコン)な

ど)、「その他の輸送機械」(自転車、鉄道車両など)、「事務用・サービス用機器」(複写機、自動販売機な

ど)等の輸出比率が低下となった(第2-10図)。

(6) 輸入の構造

平成24年の「輸入」は 80.4 兆円となった。構成比をみると、「財」は 86.9%となり、「サービス」は 13.1%

となった(第2-7表)。

また、平成24年の輸入比率(=輸入額/国内需要額(国内生産額+輸入額-輸出額))は全産業で

8.9%となった。「財」と「サービス」に分けてみると、「財」は 19.5%、「サービス」は 1.9%となった(第2-

13図)。

- 17 -

さらに、「財」のうち「製造工業製品」の輸入比率を部門別にみると、「電子計算機・同付属装置」、「衣

服・その他の繊維既製品」、「精密機械」等が高い割合を示している(第2-14図)。

① 平成23年との比較

「輸入」は前年比 4.6%の増加となった。「財」と「サービス」に分けてみると、「財」は同 4.7%増(伸び率

寄与度4.1%増)、「サービス」は同4.1%増(同0.5%増)といずれも増加となった。

さらに内訳をみると、「財」は「製造工業製品」の「素材型」が前年比▲3.8%(伸び率寄与度▲0.7%減)

と減少となったが、それ以外は増加となり、「サービス」も「商業」が同▲16.4%(同▲0.2%減)と減少となっ

た以外は増加となった。

構成比をみると、「財」(前年差0.1 ポイント増)は拡大となり、「サービス」(同▲0.1 ポイント減)は縮小と

なった。

区分別にみると、「財」は「一次産品」(前年差▲0.4 ポイント減)が縮小となり、「製造工業製品」(同0.4

ポイント増)が拡大となった。さらに「製造工業製品」の内訳は、「加工組立型」(同2.2 ポイント増)が拡大と

なり、「素材型」(同▲1.4 ポイント減)、「その他の製品」(同▲0.3 ポイント減)が縮小となった。

「サービス」は「商業」(前年差▲0.3 ポイント減)が縮小となり、「その他のサービス」(同0.2 ポイント増)

が拡大となった。(第2-7表)。

第2-7表 輸入額

対17年 対23年

構成比差 構成比差

平成17年 平成23年 平成24年 23/17年比 24/17年比 24/23年比 24/23年比 平成17年 平成23年 平成24年 平成24年 平成24年

合計 72,483 76,905 80,442 6.1 11.0 4.6 4.6 100.0 100.0 100.0 - -財 61,637 66,817 69,938 8.4 13.5 4.7 4.1 85.0 86.9 86.9 1.9 0.1

一次産品 17,602 16,220 16,669 ▲ 7.9 ▲ 5.3 2.8 0.6 24.3 21.1 20.7 ▲ 3.6 ▲ 0.4製造工業製品 44,035 50,598 53,268 14.9 21.0 5.3 3.5 60.8 65.8 66.2 5.5 0.4

素材型 12,740 13,697 13,182 7.5 3.5 ▲ 3.8 ▲ 0.7 17.6 17.8 16.4 ▲ 1.2 ▲ 1.4加工組立型 17,759 23,350 26,177 31.5 47.4 12.1 3.7 24.5 30.4 32.5 8.0 2.2その他の製品 13,536 13,551 13,909 0.1 2.8 2.6 0.5 18.7 17.6 17.3 ▲ 1.4 ▲ 0.3

建設 - - - - - - - - - - - -サービス 10,846 10,088 10,504 ▲ 7.0 ▲ 3.2 4.1 0.5 15.0 13.1 13.1 ▲ 1.9 ▲ 0.1

商業 705 1,028 859 45.9 21.9 ▲ 16.4 ▲ 0.2 1.0 1.3 1.1 0.1 ▲ 0.3金融・不動産 501 809 839 61.7 67.6 3.6 0.0 0.7 1.1 1.0 0.4 ▲ 0.0運輸・情報通信 4,381 3,650 3,825 ▲ 16.7 ▲ 12.7 4.8 0.2 6.0 4.7 4.8 ▲ 1.3 0.0公共サービス 680 703 718 3.4 5.5 2.1 0.0 0.9 0.9 0.9 ▲ 0.0 ▲ 0.0その他のサービス 4,579 3,897 4,263 ▲ 14.9 ▲ 6.9 9.4 0.5 6.3 5.1 5.3 ▲ 1.0 0.2

構成比(%)伸び率(%)輸入額(10億円)伸び率

寄与度(%)

伸び率の寄与度を部門別にみると、「財」は「電子計算機・同付属装置」(パーソナルコンピュータ、電子

計算機付属装置など)、「その他の輸送機械」(航空機、鋼船など)、「石炭・原油・天然ガス」(天然ガス、原

油など)等が増加に寄与し、「非鉄金属」(その他の非鉄金属地金、銅など)、「化学基礎製品」(その他の

無機化学工業製品、その他の脂肪族中間物など)、「窯業・土石製品」(その他のガラス製品(除別掲)、そ

の他の窯業土石製品など)等が減少に寄与した(第2-12図)。

- 18 -

第2-12図 輸入額(財)の部門別寄与度(対平成23年伸び率寄与度)

▲ 1.0

▲ 0.5

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

農林水産業

鉱業

石炭・原油・天然ガス

飲食料品

繊維工業製品

衣服・その他の繊維既製品

製材・木製品・家具

パルプ・紙・紙加工品

印刷・製版・製本

化学基礎製品

合成樹脂

化学最終製品

医薬品

石油・石炭製品

プラスチック製品

窯業・土石製品

鉄鋼

非鉄金属

金属製品

一般機械

事務用・サービス用機器

産業用電気機器

その他の電気機械

民生用電気機器

通信機械・同関連機器

電子計算機・同付属装置

電子部品

乗用車

その他の自動車

自動車部品・同付属品

その他の輸送機械

精密機械

その他の製造工業製品

(%)

「輸入比率」をみると、前年差0.2 ポイントの上昇となった。

「財」と「サービス」に分けると、「財」は上昇したが、「サービス」はほぼ横ばいとなった。

「財」を区分別にみると、「製造工業製品」は上昇したが、「一次産品」は低下となった。

「製造工業製品」の内訳をみると、「その他の製品」、「加工組立型」が上昇となり、「素材型」が低下した

(第2-13図)。

第2-13図 財・サービス別輸入比率の推移

7.7

15.9

55.6

15.0

11.5

16.6

17.7

1.9

8.7

19.4

56.1

19.0

14.6

23.5

18.5

1.9

8.9

19.5

53.4

19.3

14.0

24.4

18.8

1.9

0.0 20.0 40.0 60.0

平成17年

平成23年

平成24年

(%)

その他の製品

合 計

サービス

一次産品

製造工業製品

素材型

加工組立型

建設

注) 輸入比率=輸入額/国内需要額(国内生産額+輸入額-輸出額)

- 19 -

製造工業製品の輸入比率を部門別にみると、「事務用・サービス用機器」(娯楽用機器、その他の事務

用機器など)、「通信機械・同付属装置」(ラジオ・テレビ受信機、無線電気通信機器(除携帯電話機)など)、

「その他の電気機器」(電気計測器、電子応用装置など)等が上昇となり、「非鉄金属」(その他の非鉄金属

製品、銅など)、「農林水産業」(食用工芸作物(除別掲)、その他の畜産など)、「窯業・土石製品」(その他

の窯業・土石製品、板ガラスなど)等が低下となった(第2-14図)。

第2-14図 輸入比率(製造工業製品)の推移

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

80.0

飲食料品

繊維工業製品

衣服・その他の繊維既製品

製材・木製品・家具

パルプ・紙・紙加工品

印刷・製版・製本

化学基礎製品

合成樹脂

化学最終製品

医薬品

石油・石炭製品

プラスチック製品

窯業・土石製品

鉄鋼

非鉄金属

金属製品

一般機械

事務用・サービス用機器

産業用電気機器

その他の電気機械

民生用電気機器

通信機械・同関連機器

電子計算機・同付属装置

電子部品

乗用車

その他の自動車

自動車部品・同付属品

その他の輸送機械

精密機械

その他の製造工業製品

平成17年 平成23年 平成24年

(%)

② 平成17年との比較

「輸入」は対平成17年比 11.0%の増加となった。「財」と「サービス」に分けてみると、「財」(同 13.5%

増)は増加となり、「サービス」(同▲3.2%減)は減少となった。

区分別にみると、「財」は「一次産品」(対平成17年比▲5.3%減)は減少となり、「製造工業製品」(同

21.0%増)は増加となった。「製造工業製品」の内訳をみると、「素材型」(同 3.5%増)、「加工組立型」(同

47.4%増)、「その他の製品」(同 2.8%増)のいずれも増加となった。「サービス」は「運輸・情報通信」(同

▲12.7%減)、「その他のサービス」(同▲6.9%減)が減少となり、「商業」(同 21.9%増)、「金融・不動産」

(同67.6%増)、「公共サービス」(同5.5%増)が増加となった。

構成比をみると、「財」(対平成17年差1.9 ポイント増)は拡大となり、「サービス」(同▲1.9 ポイント減)

は縮小となった。

区分別にみると、「財」は「製造工業製品」(対平成17年差5.5 ポイント増)は拡大となったが、「一次産

品」(同▲3.6 ポイント減)は縮小となった。さらに「製造工業製品」の内訳は、「加工組立型」(同8.0 ポイン

ト増)は拡大となり、「素材型」(同▲1.2 ポイント減)、「その他の製品」(同▲1.4 ポイント減)が縮小となった。

「サービス」は「運輸・情報通信」(対平成17年差▲1.3 ポイント減)、「その他のサービス」(同▲1.0 ポイ

ント減)が縮小となり、「商業」(同0.1 ポイント増)、「金融・不動産」(同0.4 ポイント増)は拡大、「公共サー

ビス」はほぼ横ばいとなった(第2-7表)。

伸び率の寄与度を部門別にみると、「財」は「通信機械・同関連機器」(携帯電話、無線電気通信機器

(除携帯電話機)など)、「事務用・サービス用機器」(娯楽用機器、その他のサービス機器など)、「その他

- 20 -

の電気機械」(その他の電気機械器具、電子応用装置など)等が増加に寄与し、「農林水産業」(鶏卵、内

水面漁業・養殖業など)、「乗用車」、「製材・木製品・家具」(その他の木製品(除別掲)、木材など)等が減

少に寄与した(第2-15図)。

第2-15図 輸入額(財)の部門別寄与度(対平成17年伸び率寄与度)

▲ 2.0

▲ 1.5

▲ 1.0

▲ 0.5

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

3.5

4.0

農林水産業

鉱業

石炭・原油・天然ガス

飲食料品

繊維工業製品

衣服・その他の繊維既製品

製材・木製品・家具

パルプ・紙・紙加工品

印刷・製版・製本

化学基礎製品

合成樹脂

化学最終製品

医薬品

石油・石炭製品

プラスチック製品

窯業・土石製品

鉄鋼

非鉄金属

金属製品

一般機械

事務用・サービス用機器

産業用電気機器

その他の電気機械

民生用電気機器

通信機械・同関連機器

電子計算機・同付属装置

電子部品

乗用車

その他の自動車

自動車部品・同付属品

その他の輸送機械

精密機械

その他の製造工業製品

平成23年

平成24年

(%)

「輸入比率」をみると、対平成17年差1.2 ポイントの上昇となった。

「財」と「サービス」に分けると、「財」は上昇したが、「サービス」はほぼ横ばいとなった。

「財」を区分別にみると、「一次産品」は低下したが、「製造工業製品」は上昇となった。

「製造工業製品」の内訳をみると、「素材型」、「加工組立型」、「その他の製品」のすべてで上昇となった

(第2-13図)。

製造工業製品の輸入比率を部門別にみると、「通信機械・同関連機器」(ラジオ・テレビ受信機、有線電

気通信機器など)、「その他の電気機械」(その他の電気機械器具、電子応用装置など)、「合成樹脂」(そ

の他の合成樹脂、ポリエチレン(高密度)など)等が上昇となったが、「産業用電気機器」(発電機器、その

他の産業用電気機器など)、「石炭・原油・天然ガス」(原油)等が低下となった(第2-14図)。

(7) 価格構造の変化

名目値/実質値で算出されるデフレータは、基準年からの価格の変化が表現されたものであり、基準年

に比べて価格が上昇している場合、デフレータは1よりも大きく、低下している場合、1よりも小さくなる。平

成24年の主要項目についてみると、国内生産額デフレータは 1.0075、輸出デフレータは 0.8986、輸入デ

フレータは 1.0677、国内総供給デフレータは 1.0224 となった(第2-8表)。

- 21 -

第2-8表 デフレータ

23年差平成23年 平成24年 平成23年 平成24年 平成23年 平成24年 平成23年 平成24年 平成24年

国内生産額 899,568 906,966 889,147 900,195 1.0117 1.0075 0.0117 0.0075 ▲ 0.0042輸     出 72,435 70,892 79,600 78,894 0.9100 0.8986 ▲ 0.0900 ▲ 0.1014 ▲ 0.0114輸     入 82,824 85,884 76,905 80,442 1.0770 1.0677 0.0770 0.0677 ▲ 0.0093国内総供給 909,957 921,959 886,452 901,743 1.0265 1.0224 0.0265 0.0224 ▲ 0.0041

17年差名目値

(10億円)実質値

(10億円)デフレータ

注)国内総供給=国内生産額+輸入-輸出

① 平成23年との比較

ⅰ) 国内生産額デフレータ

国内生産額デフレータは前年差▲0.0042 ポイントの低下となった。

「財」と「サービス」に分けると、「財」(前年差▲0.00259 ポイント減)は低下となり、「サービス」(同

0.0090 ポイント増)は上昇となった。

「財」を区分別にみると、「一次産品」(前年差▲0.0344 ポイント減)、「製造工業製品」(同▲0.0191

ポイント減)、「建設」(同▲0.0613 ポイント減)いずれも低下となった。

「製造工業製品」の内訳は、「素材型」(▲0.0379 ポイント減)、「加工組立型」(前年差▲0.0072 ポ

イント減)、「その他の製品」(同▲0.0067 ポイント減)いずれも低下となった(第2-9表)。

なお、部門別には「石油・石炭製品」、「鉄鋼」、「石炭・原油・天然ガス」などの低下が大きい。

ⅱ) 輸出デフレータ

輸出デフレータは前年差▲0.0114 ポイントの低下となった。

「財」と「サービス」に分けると、「財」(前年差▲0.0184 ポイント減)は低下となり、「サービス」(同

0.0134 ポイント増)は上昇となった。

「財」を区分別にみると、「一次産品」(前年差▲0.0682 ポイント減)、「製造工業製品」(同▲0.0183

ポイント減)いずれも低下となった。

「製造工業製品」の内訳は、「素材型」(前年差▲0.0241 ポイント減)、「加工組立型」(同▲0.0169

ポイント減)が低下となり、「その他の製品」(同0.0261 ポイント増)が上昇となった(第2-9表)。

なお、部門別には「石油・石炭製品」、「繊維工業製品」、「ガス・熱供給」などの低下が大きい。

ⅲ) 輸入デフレータ

輸入デフレータは前年差▲0.0093 ポイントの低下となった。

「財」と「サービス」に分けると、「財」(前年差▲0.0094 ポイント減)、「サービス」(同▲0.0089 ポイン

ト減)いずれも低下となった。

「財」を区分別にみると、「製造工業製品」(前年差▲0.0244 ポイント減)が低下となり、「一次産品」

(同0.0510 ポイント増)、は上昇となった。

「製造工業製品」の内訳は、「素材型」(前年差▲0.0017 ポイント減)、「加工組立型」(同▲0.0338

ポイント減)が低下となり、「その他の製品」(同0.0140 ポイント増)は上昇となった(第2-9表)。

なお、部門別には「事務用・サービス用機器」、「医薬品」、「鉱業」などの低下が大きい。

- 22 -

ⅳ) 国内総供給デフレータ

国内総供給デフレータは前年差▲0.0041 ポイントの低下となった。

「財」と「サービス」に分けると、「財」(前年差▲0.0254 ポイント減)が低下となり、「サービス」(同

0.0085 ポイント増)は上昇となった。

「財」を区分別にみると、「一次産品」(前年差▲0.0039 ポイント減)、「製造工業製品」(同▲0.0222

ポイント減)、「建設」(同▲0.0613 ポイント減)いずれも低下となった。

「製造工業製品」の内訳は、「素材型」(前年差▲0.0349 ポイント減)、「加工組立型」(同▲0.0145

ポイント減)、「その他の製品」(同▲0.0039 ポイント減)いずれも低下となった(第2-9表)。

なお、部門別には「その他の輸送機械」、「鉄鋼」、「鉱業」などの低下が大きい。

第2-9表 項目別デフレータの変化

国内生産額 輸出 輸入 国内総供給 国内生産額 輸出 輸入 国内総供給

合計 0.0075 ▲ 0.1014 0.0677 0.0224 ▲ 0.0042 ▲ 0.0114 ▲ 0.0093 ▲ 0.0041

財 0.0213 ▲ 0.1211 0.0827 0.0577 ▲ 0.0259 ▲ 0.0184 ▲ 0.0094 ▲ 0.0254

一次産品 0.0162 0.0180 0.6606 0.3601 ▲ 0.0344 ▲ 0.0680 0.0510 ▲ 0.0039

製造工業製品 0.0254 ▲ 0.1213 ▲ 0.0981 0.0343 ▲ 0.0191 ▲ 0.0183 ▲ 0.0244 ▲ 0.0222

素材型 0.1950 0.0626 0.1085 0.2009 ▲ 0.0379 ▲ 0.0241 ▲ 0.0017 ▲ 0.0349

加工組立型 ▲ 0.0803 ▲ 0.1878 ▲ 0.3003 ▲ 0.0885 ▲ 0.0072 ▲ 0.0169 ▲ 0.0338 ▲ 0.0145

その他の製品 ▲ 0.0146 0.0734 0.0866 0.0003 ▲ 0.0067 0.0261 0.0140 ▲ 0.0039

建設 0.0007 - - 0.0007 ▲ 0.0613 - - ▲ 0.0613

サービス ▲ 0.0013 ▲ 0.0307 ▲ 0.0327 ▲ 0.0010 0.0090 0.0134 ▲ 0.0089 0.0085

平成24年  17年差 (平成17年=1.0000) 平成24年  23年差 (平成23年=1.0000)

② 平成17年との比較

ⅰ) 国内生産額デフレータ

国内生産額デフレータは対平成17年差0.0075 ポイントの上昇となった。

「財」と「サービス」に分けると、「財」(対平成17年差 0.0213 ポイント増)が上昇となったが、「サー

ビス」(同▲0.0013 ポイント減)は低下となった。

「財」を区分別にみると、「一次産品」(対平成17年差 0.0162 ポイント増)、「製造工業製品」(同

0.0254 ポイント増)、「建設」(同0.0007 ポイント増)いずれも上昇となった。

「製造工業製品」の内訳をみると、「素材型」(対平成17年差 0.1950 ポイント増)が上昇となり、「加

工組立型」(同▲0.0803 ポイント減)、「その他製品」(同▲0.0146 ポイント減)は低下となった(第2-

9表)。

なお、部門別には「ガス・熱供給」、「石炭・原油・天然ガス」、「石油・石炭製品」などの上昇が大き

い。

ⅱ) 輸出デフレータ

輸出デフレータは対平成17年差▲0.1014 ポイントの低下となった。

「財」と「サービス」に分けると、「財」(対平成17年差▲0.1211 ポイント減)、「サービス」(同

▲0.0307 ポイント減)いずれも低下となった。

「財」を区分別にみると、「製造工業製品」(対平成17年差▲0.1213 ポイント減)が低下となり、「一

次産品」(同0.0180 ポイント増)は上昇となった。

「製造工業製品」の内訳をみると、「加工組立型」(対平成17年差▲0.1817 ポイント減)が低下とな

- 23 -

り、「素材型」(同 0.0626 ポイント増)、「その他の製品」(同 0.0734 ポイント増)は上昇となった(第2-

9表)。

なお、部門別には「通信機械・同関連機器」、「電子部品」、「印刷・製版・製本」などの低下が大き

い。

ⅲ) 輸入デフレータ

輸入デフレータは対平成17年差0.0677 ポイントの上昇となった。

「財」と「サービス」に分けると、「財」(対平成17年差 0.0827 ポイント増)が上昇となり、「サービス」

(同▲0.0327 ポイント減)は低下となった。

「財」を区分別にみると、「一次産品」(対平成17年差 0.6606 ポイント増)が上昇となり、「製造工業

製品」(同▲0.0981 ポイント減)は低下となった。

「製造工業製品」の内訳をみると、「加工組立型」(対平成17年差▲0.3003 ポイント減)が低下とな

り、「素材型」(同 0.1085 ポイント増)、「その他の製品」(同 0.0866 ポイント増)は上昇となった(第2-

9表)。

なお、部門別には「鉱業」、「石炭・原油・天然ガス」、「石油・石炭製品」などの上昇が大きい。

ⅳ) 国内総供給デフレータ

国内総供給デフレータは対平成17年差0.0224 ポイントの上昇となった。

「財」と「サービス」に分けると、「財」(対平成17年差 0.0577 ポイント増)が上昇となり、「サービス」

(同▲0.0010 ポイント減)は低下となった。

「財」を区分別にみると、「一次産品」(対平成17年差 0.3601 ポイント増)、「製造工業製品」(同

0.0343 ポイント増)、「建設」(同0.0007 ポイント増)いずれも上昇となった。

「製造工業製品」の内訳をみると、「素材型」(対平成17年差 0.2009 ポイント増)、「その他の製品」

(同 0.0003 ポイント増)が上昇となり、「加工組立型」(同▲0.0885 ポイント減)は低下となった(第2-

9表)。

なお、部門別には「石炭・原油・天然ガス」、「鉱業」、「ガス・熱供給」などの上昇が大きい。

- 24 -

(8) スカイラインチャート

平成24年の産業構造及び貿易構造を視覚的に表現できる「スカイラインチャート」によりみてみる。

全産業について、スカイラインチャートを横軸方向にみると、「商業」、「医療・保健・社会保障・介護」など

の「サービス」のシェアの大きいことが分かり、縦軸方向にみると、「サービス」は自給率100%付近にあり、

濃い網掛け部分も小さいことから、輸出入がほとんどなく、国内で生産、消費されていることが分かる。

輸出入が大きい「製造業」について、横軸方向にみると、横幅の広い「飲食料品」、「鉄鋼」、「一般機械」、

「自動車部品・同付属品」などは国内生産のシェアの大きいことが分かる。

一方、縦軸方向にみると、「乗用車」、「その他の自動車」、「その他の電気機械」などは、自給率100%を

大幅に上回っており、輸出割合が大きいことが分かる。また、濃い網掛け部分が大きい「衣服・その他の繊

維既製品」、「電子計算機・同付属装置」などは輸入割合が大きいことが分かる。なお、「電子計算機・同付属

装置」は輸入割合が大きいことに加え、輸出割合も大きいことから、商品の差別化や国際分業が図られてい

るものと思われる(第2-16図)。

 このチャートの高さは、国内需要額を100%とおいて相対化

した総需給の額を表している。つまり、国内需要と輸出の合

計である総需要が国内生産(自給)と輸入の合計である総供

給と一致している。

棒グラフの横幅は当該産業生産額の総生産額に占める構

成比を表す。

 なお、一般的に産業連関で使用されるスカイラインの輸出

入は、誘発額を用いて表現されるが、ここでは産業連関表

上の輸出入額そのものを用いている。

スカイラインチャートの見方

輸入分

国内生産額

輸出分

国内需要分

100%

200%

生産額構成比(%)

自給率(%)

総需要

総供給

- 25 -

第2-16図 スカイラインチャート

<平成24年簡易延長産業連関表 固定価格> (全産業)

(製造業)

- 26 -

3.産業連関分析手法でみた平成24年の生産波及構造

(1) 生産波及力の大きさ

各産業の生産活動は、原材料・サービス等の購入を通じて次々と他の部門へ生産波及していく。そこで、

ある産業に対する 終需要が1単位増加したとき、直接・間接に誘発される自部門及び他部門の生産に与

える総効果を示す「逆行列係数列和」(以下「生産波及力」という)から、各産業の国産品に対する生産波及

力の変化をみてみる。※

第3-1図 生産波及の大きさ(実質)

全体波及グラフ平成17年 平成23年 平成24年 対17年差 対23年差 平成17年 平成23年 平成24年 対17年差 対23年差

全産業平均 1.9963 1.9283 1.9047 ▲ 0.0916 ▲ 0.0236 0.8002 0.7441 0.7252 ▲ 0.0750 ▲ 0.0189

01 農林水産 1.7673 1.7287 1.6477 ▲ 0.1196 ▲ 0.0810 0.5499 0.5056 0.4579 ▲ 0.0920 ▲ 0.0477

02 鉱業 1.8800 1.9255 1.9245 0.0446 ▲ 0.0010 0.8773 0.9231 0.9221 0.0448 ▲ 0.0010

03 石炭・原油・天然ガス 1.7277 1.8740 1.6602 ▲ 0.0674 ▲ 0.2137 0.7273 0.8734 0.6597 ▲ 0.0676 ▲ 0.2136

04 飲食料品 2.0185 1.9877 1.9628 ▲ 0.0557 ▲ 0.0250 0.7261 0.6866 0.6707 ▲ 0.0554 ▲ 0.0159

05 繊維工業製品 2.1485 2.0642 1.9678 ▲ 0.1807 ▲ 0.0964 0.7585 0.7526 0.7043 ▲ 0.0542 ▲ 0.0483

06 衣服・その他の繊維既製品 2.0801 1.9422 1.8842 ▲ 0.1960 ▲ 0.0580 1.0647 0.9304 0.8732 ▲ 0.1914 ▲ 0.0571

07 製材・木製品・家具 2.0527 2.0327 2.0170 ▲ 0.0356 ▲ 0.0156 0.7908 0.7641 0.7818 ▲ 0.0090 0.0177

08 パルプ・紙・紙加工品 2.2201 2.2289 2.1698 ▲ 0.0503 ▲ 0.0592 0.5962 0.6197 0.5750 ▲ 0.0212 ▲ 0.0447

09 印刷・製版・製本 1.7987 1.6828 1.6584 ▲ 0.1403 ▲ 0.0244 0.6920 0.5971 0.5711 ▲ 0.1209 ▲ 0.0260

10 化学基礎製品 2.2753 2.2283 2.1975 ▲ 0.0778 ▲ 0.0308 0.5557 0.5724 0.5387 ▲ 0.0169 ▲ 0.0336

11 合成樹脂 2.4213 2.3477 2.3228 ▲ 0.0984 ▲ 0.0248 1.4112 1.3397 1.3151 ▲ 0.0961 ▲ 0.0246

12 化学最終製品 2.2854 2.1965 2.1590 ▲ 0.1264 ▲ 0.0375 1.0885 1.0219 1.0107 ▲ 0.0778 ▲ 0.0112

13 医薬品 2.0164 1.8532 1.8117 ▲ 0.2047 ▲ 0.0415 0.9393 0.7833 0.7616 ▲ 0.1778 ▲ 0.0218

14 石油・石炭製品 1.1491 1.1578 1.1874 0.0383 0.0297 0.1079 0.1123 0.1231 0.0152 0.0108

15 プラスチック製品 2.3395 2.2341 2.2011 ▲ 0.1384 ▲ 0.0330 0.7942 0.7475 0.6997 ▲ 0.0945 ▲ 0.0479

16 窯業・土石製品 1.8469 1.8297 1.8007 ▲ 0.0461 ▲ 0.0289 0.7059 0.6989 0.6666 ▲ 0.0393 ▲ 0.0323

17 鉄鋼 2.6637 2.6611 2.6344 ▲ 0.0293 ▲ 0.0267 0.3182 0.3196 0.2909 ▲ 0.0273 ▲ 0.0287

18 非鉄金属 2.0465 2.1312 2.0306 ▲ 0.0159 ▲ 0.1006 0.4807 0.5527 0.5012 0.0205 ▲ 0.0516

19 金属製品 2.1289 2.1100 2.0838 ▲ 0.0451 ▲ 0.0262 1.0010 0.9961 0.9609 ▲ 0.0400 ▲ 0.0352

20 一般機械 2.1671 2.0348 2.0506 ▲ 0.1165 0.0158 0.7764 0.7182 0.7151 ▲ 0.0613 ▲ 0.0031

21 事務用・サービス用機器 2.4247 2.2562 2.2090 ▲ 0.2157 ▲ 0.0472 1.0324 0.9435 0.9194 ▲ 0.1129 ▲ 0.0240

22 産業用電気機器 2.1690 2.1374 2.0971 ▲ 0.0719 ▲ 0.0403 0.9326 0.8805 0.8550 ▲ 0.0776 ▲ 0.0255

23 その他の電気機械 2.1147 1.9816 1.9099 ▲ 0.2048 ▲ 0.0717 1.0299 0.9174 0.8551 ▲ 0.1747 ▲ 0.0622

24 民生用電気機器 2.2566 1.9489 1.9008 ▲ 0.3558 ▲ 0.0481 1.0983 0.8328 0.7983 ▲ 0.2999 ▲ 0.0344

25 通信機械・同関連機器 2.2345 1.6714 1.6927 ▲ 0.5418 0.0213 1.2051 0.6648 0.6824 ▲ 0.5227 0.0176

26 電子計算機・同付属装置 2.1622 1.7451 1.6306 ▲ 0.5316 ▲ 0.1144 1.1165 0.7137 0.5996 ▲ 0.5170 ▲ 0.1141

27 電子部品 2.1729 1.8375 1.7838 ▲ 0.3891 ▲ 0.0537 0.6842 0.4543 0.4593 ▲ 0.2250 0.0049

28 乗用車 3.1010 2.8966 3.0521 ▲ 0.0489 0.1555 2.1010 1.8966 2.0521 ▲ 0.0489 0.1555

29 その他の自動車 3.0785 2.9151 3.0584 ▲ 0.0202 0.1433 2.0785 1.9151 2.0583 ▲ 0.0202 0.1433

30 自動車部品・同付属品 2.8073 2.8350 2.9217 0.1143 0.0867 0.6644 0.6224 0.6014 ▲ 0.0630 ▲ 0.0210

31 その他の輸送機械 2.2947 2.3117 2.1037 ▲ 0.1910 ▲ 0.2080 0.9218 0.9229 0.7845 ▲ 0.1374 ▲ 0.1384

32 精密機械 1.9932 1.9662 1.9290 ▲ 0.0641 ▲ 0.0372 0.9674 0.9479 0.9122 ▲ 0.0552 ▲ 0.0356

33 その他の製造工業製品 2.0616 1.9310 1.9696 ▲ 0.0920 0.0387 0.9592 0.8508 0.8866 ▲ 0.0725 0.0358

34 再生資源回収・加工処理 1.8417 2.0636 1.9701 0.1284 ▲ 0.0935 0.8411 1.0628 0.9694 0.1283 ▲ 0.0934

35 建設 1.9168 1.8839 1.8682 ▲ 0.0486 ▲ 0.0157 0.8988 0.8657 0.8521 ▲ 0.0467 ▲ 0.0136

36 電力 1.6077 1.5363 1.5323 ▲ 0.0754 ▲ 0.0040 0.5422 0.4838 0.4799 ▲ 0.0624 ▲ 0.0040

37 ガス・熱供給 1.5868 1.5786 1.5519 ▲ 0.0349 ▲ 0.0267 0.5622 0.5562 0.5289 ▲ 0.0334 ▲ 0.0273

38 水道・廃棄物処理 1.6612 1.6490 1.6450 ▲ 0.0162 ▲ 0.0040 0.5569 0.5514 0.5453 ▲ 0.0116 ▲ 0.0061

39 商業 1.5080 1.4937 1.4895 ▲ 0.0185 ▲ 0.0043 0.4585 0.4421 0.4444 ▲ 0.0140 0.0023

40 金融・保険 1.6033 1.6034 1.5983 ▲ 0.0050 ▲ 0.0051 0.4081 0.4389 0.4501 0.0420 0.0112

41 不動産 1.3852 1.3841 1.3802 ▲ 0.0049 ▲ 0.0039 0.3615 0.3612 0.3562 ▲ 0.0053 ▲ 0.0050

42 住宅賃貸料(帰属家賃) 1.1905 1.1898 1.2056 0.0152 0.0159 0.1905 0.1898 0.2056 0.0152 0.0159

43 運輸 1.6174 1.5969 1.5743 ▲ 0.0431 ▲ 0.0226 0.4436 0.4188 0.3947 ▲ 0.0489 ▲ 0.0241

44 その他の情報通信 1.7345 1.6591 1.6643 ▲ 0.0703 0.0052 0.5057 0.4387 0.4375 ▲ 0.0681 ▲ 0.0012

45 情報サービス 1.6284 1.6102 1.6578 0.0293 0.0476 0.5920 0.5698 0.6166 0.0247 0.0468

46 公務 1.6054 1.6300 1.5917 ▲ 0.0137 ▲ 0.0383 0.6033 0.6279 0.5902 ▲ 0.0131 ▲ 0.0376

47 教育・研究 1.4552 1.4417 1.4473 ▲ 0.0078 0.0056 0.4454 0.4320 0.4375 ▲ 0.0080 0.0055

48 医療・保健・社会保障・介護 1.6507 1.6545 1.6415 ▲ 0.0091 ▲ 0.0130 0.6204 0.6255 0.6120 ▲ 0.0084 ▲ 0.0135

49 広告 2.1673 2.0314 2.1062 ▲ 0.0611 0.0748 1.1203 0.9907 1.0637 ▲ 0.0566 0.0730

50 物品賃貸サービス 1.5455 1.4241 1.4244 ▲ 0.1211 0.0003 0.4868 0.3928 0.3845 ▲ 0.1023 ▲ 0.0083

51 その他の対事業所サービス 1.6542 1.5983 1.5717 ▲ 0.0824 ▲ 0.0266 0.5328 0.4740 0.4503 ▲ 0.0825 ▲ 0.0237

52 対個人サービス 1.6890 1.6839 1.6480 ▲ 0.0410 ▲ 0.0360 0.6678 0.6644 0.6294 ▲ 0.0384 ▲ 0.0350

53 その他 2.8499 2.8025 2.7513 ▲ 0.0986 ▲ 0.0512 1.8199 1.7740 1.7237 ▲ 0.0961 ▲ 0.0503

逆行列係数の列和

他部門波及※全体波及

1.00 1.50 2.00 2.50 3.00 3.50

平成17年

平成23年

平成24年

※ 第3-1図中、他部門波及とは、逆行列係数を自部門交点で除した列和から、自交点分を除き合計した値である。

- 27 -

生産波及力のうち全体波及をみると、平成24年は全産業平均で 初に与えた需要の 1.9047 倍であった。

部門別にみると、「その他の自動車」(生産波及力3.0584 倍)、「乗用車」(同3.0521 倍)、「自動車部品・

同付属品」(同2.9217 倍)、「鉄鋼」(同2.6344 倍)等の部門が大きい。「その他の自動車」、「乗用車」、「自

動車部品・同付属品」は多くの産業から原材料等を購入し、しかも、購入する原材料が生産波及力の大きい

財であるため、生産波及力が大きくなる。「鉄鋼」は生産波及力が大きいが、そのほとんどが銑鉄、粗鋼等の

鉄鋼粗製品(自部門)の投入に対する生産波及であるため、他部門への生産波及は小さい。

次に他部門波及をみると、全産業平均で 0.7252 倍であった。部門別では、「その他の自動車」(他部門波

及力2.0583 倍)、「乗用車」(同2.0521 倍)、「合成樹脂」(同1.3151 倍)等の波及力が大きい(第3-1図)。

① 平成23年との比較

全体波及は前年差▲0.0236 ポイントの低下となった。

部門別にみると、「石炭・原油・天然ガス」、「その他の輸送機械」、「電子計算機・同付属装置」等、53部

門中40部門で低下となり、「乗用車」、「その他の自動車」、「自動車部品・同付属品」等、53部門中13部

門で上昇となった。

他部門波及は前年差▲0.0189 ポイントの低下となった。

部門別にみると、「石炭・原油・天然ガス」、「その他の輸送機械」、「電子計算機・同付属装置」等、53部

門中40部門で低下となり、「乗用車」、「その他の自動車」、「広告」等、53部門中13部門で上昇となった

(第3-1図)。

② 平成17年との比較

全体波及は対平成17年差▲0.0916 ポイントの低下となった。

部門別にみると、「通信機械・同関連機器」、「電子計算機・同付属装置」、「電子部品」等、53部門中47

部門で低下となり、「再生資源回収・加工処理」、「自動車部品・同付属品」、「鉱業」等、53部門中6部門で

上昇となった

他部門波及は対平成17年差▲0.0750 ポイントの低下となった。

部門別にみると、「通信機械・同関連機器」、「電子計算機・同付属装置」、「民生用電気機器」等、53部

門中46部門で低下となり、「再生資源回収・加工処理」、「鉱業」、「金融・保険」等、53部門中7部門で上

昇となった(第3-1図)。

一般に生産波及力の低下は、

1) 各産業の中間投入率の低下(付加価値率の上昇)

2) 輸入品投入率の上昇(国産品投入率の低下)

3) サービス化の進展※

※財の生産波及力に比べ、サービスの生産波及力は相対的に小さく、中間投入に占めるサービスの割合が

拡大(=財の割合の縮小)することによって、波及力は低下することとなる。

によって生じるところであるが、平成24年においては平成23年と比べ生産波及力が低下したのは、中間

投入に占めるサービスの割合が縮小し、加工組立型産業(波及効果の高い産業)の中間投入率は上昇し

たものの、各産業の中間投入率が低下し、なかでも一次産品の中間投入率が相対的に大幅な低下となっ

たことが一因と考えられる。

- 28 -

(2) 最終需要と生産誘発

平成24年の国内生産額を 終需要項目別に生産誘発額でみると、「消費」によって誘発された国内生産

額は 557.5 兆円、「投資」は 178.0 兆円、「輸出」は 164.7 兆円となった。

平成24年の国内生産額がどの 終需要項目の需要によって生産されているかを生産誘発依存度( 終

需要項目別の生産誘発額の構成比)でみると、「消費」61.9%、「投資」19.8%、「輸出」18.3%の順となり、前

年と比べ「消費」、「輸出」の依存度が低下し、「投資」の依存度が高くなった。

平成24年の各 終需要項目別の1単位当たり需要によって誘発される国内生産額の大きさを表す生産

誘発係数をみると、「輸出」は 2.0878、「投資」は 1.6411、「消費」は 1.5002 の順となった(第3-1表)。

① 平成23年との比較

終需要項目別生産誘発額は「消費」が前年比▲0.5%の減少、「投資」が同 8.6%の増加、「輸出」が

同▲0.3%の減少となった。

生産誘発依存度は「投資」が 1.3%の拡大となり、「消費」が▲1.1%、「輸出」が▲0.3%の縮小となった。

生産誘発係数は「輸出」が 0.0129 ポイントの上昇となり、「消費」が▲0.0049 ポイント、「投資」が

▲0.0349 ポイントの低下となった(第3-1表)。

② 平成17年との比較

終需要項目別生産誘発額は「消費」が対平成17年比▲3.2%の減少、「投資」が同▲15.6%の減少と

なったが、「輸出」は同2.2%の増加となった。

生産誘発依存度は「消費」が 1.2%、「輸出」が 1.3%の拡大となり、「投資」が▲2.5%の縮小となった。

生産誘発係数はすべて低下となった(第3-1表)。

第3-1表 生産誘発額・誘発係数・誘発依存度の推移

17年差 対17年伸び率 23年差 対23年伸び率

消 費 575,746 560,102 557,518 ▲ 18,228 ▲ 3.2 ▲ 2,583 ▲ 0.5 家計外消費支出 27,092 24,668 25,231 ▲ 1,861 ▲ 6.9 563 2.3 民間消費支出 426,398 408,962 411,499 ▲ 14,899 ▲ 3.5 2,537 0.6 政府消費支出 122,256 126,472 120,788 ▲ 1,468 ▲ 1.2 ▲ 5,684 ▲ 4.5投 資 210,740 163,884 177,958 ▲ 32,782 ▲ 15.6 14,074 8.6 公的資本形成 44,468 32,883 36,995 ▲ 7,474 ▲ 16.8 4,111 12.5 民間資本形成 162,122 130,150 138,585 ▲ 23,537 ▲ 14.5 8,435 6.5 在庫純増 4,150 850 2,379 ▲ 1,771 ▲ 42.7 1,528 179.7輸 出 161,216 165,162 164,719 3,502 2.2 ▲ 443 ▲ 0.3最終需要計 947,702 889,147 900,195 ▲ 47,507 ▲ 5.0 11,048 1.2

17年差 23年差 17年差 23年差消 費 1.5379 1.5050 1.5002 ▲ 0.0378 ▲ 0.0049 60.8 63.0 61.9 1.2 ▲ 1.1 家計外消費支出 1.6124 1.5540 1.5118 ▲ 0.1006 ▲ 0.0422 2.9 2.8 2.8 ▲ 0.1 0.0 民間消費支出 1.5181 1.4743 1.4757 ▲ 0.0424 0.0014 45.0 46.0 45.7 0.7 ▲ 0.3 政府消費支出 1.5942 1.6033 1.5873 ▲ 0.0069 ▲ 0.0160 12.9 14.2 13.4 0.5 ▲ 0.8投 資 1.8187 1.6761 1.6411 ▲ 0.1776 ▲ 0.0349 22.2 18.4 19.8 ▲ 2.5 1.3 公的資本形成 1.8670 1.7916 1.7772 ▲ 0.0898 ▲ 0.0144 4.7 3.7 4.1 ▲ 0.6 0.4 民間資本形成 1.8017 1.6433 1.6349 ▲ 0.1667 ▲ 0.0084 17.1 14.6 15.4 ▲ 1.7 0.8 在庫純増 2.0052 3.7638 0.8332 ▲ 1.1720 ▲ 2.9306 0.4 0.1 0.3 ▲ 0.2 0.2輸 出 2.1854 2.0749 2.0878 ▲ 0.0976 0.0129 17.0 18.6 18.3 1.3 ▲ 0.3最終需要計 1.6803 1.6180 1.6105 ▲ 0.0698 ▲ 0.0075 100.0 100.0 100.0 0.0 0.0

平成17年 平成23年 平成24年

生産誘発額(10億円、%)

平成24年

生産誘発係数 生産誘発依存度(%)

平成17年 平成23年 平成17年 平成23年平成24年

- 29 -

(3) 最終需要と粗付加価値誘発

平成24年の各 終需要項目により誘発された各部門の国内生産額にそれぞれの部門の粗付加価値率

を乗じることによって求められる粗付加価値誘発額をみると、「消費」によって誘発された粗付加価値額は

327.7 兆円、「投資」は 85.4 兆円、「輸出」は 65.4 兆円となった。

平成24年の粗付加価値額がどの 終需要項目により生じているかを粗付加価値誘発依存度( 終需要

項目別の粗付加価値誘発額の構成比)でみると、「消費」68.5%、「投資」17.9%、「輸出」13.7%の順となっ

た。

次に、粗付加価値誘発係数(各 終需要項目別の1単位当たり需要によって誘発される粗付加価値額の

大きさを表す)をみると、「消費」は 0.8817、「輸出」は 0.8294、「投資」は 0.7877 の順となった(第3-2表)。

① 平成23年との比較

粗付加価値誘発額は「消費」が前年比▲0.2%の減少、「投資」が同 8.9%の増加、「輸出」が同▲0.7%

の減少となった。

粗付加価値誘発依存度は「消費」が前年差▲1.0 ポイントの縮小、「投資」が同 1.3 ポイントの拡大、「輸

出」が同▲0.3 ポイントの縮小となった。

粗付加価値誘発係数は「輸出」が上昇となり、「消費」、「投資」は低下となった。(第3-2表)。

② 平成17年との比較

粗付加価値誘発額は「消費」が対平成17年比▲1.3%の減少、「投資」が同▲12.0%の減少、「輸出」が

同5.0%の増加となった。

粗付加価値誘発依存度は「消費」が 0.9%、「輸出」が 1.0%の拡大となり、「投資」が▲1.9%の縮小と

なった。

粗付加価値誘発係数はすべて低下となった(第3-2表)。

第3-2表 粗付加価値誘発額・誘発係数・誘発依存度の推移

17年差 対17年伸び率 23年差 対23年伸び率

消 費 332,060 328,283 327,667 ▲ 4,394 ▲ 1.3 ▲ 617 ▲ 0.2 家計外消費支出 14,324 13,441 14,071 ▲ 253 ▲ 1.8 630 4.7 民間消費支出 245,859 241,519 243,028 ▲ 2,831 ▲ 1.2 1,509 0.6 政府消費支出 71,877 73,324 70,568 ▲ 1,310 ▲ 1.8 ▲ 2,756 ▲ 3.8投 資 97,113 78,423 85,419 ▲ 11,694 ▲ 12.0 6,996 8.9 公的資本形成 21,064 15,761 17,857 ▲ 3,207 ▲ 15.2 2,096 13.3 民間資本形成 74,287 62,111 65,681 ▲ 8,606 ▲ 11.6 3,571 5.7 在庫純増 1,762 551 1,880 119 6.7 1,330 241.4輸 出 62,349 65,922 65,438 3,089 5.0 ▲ 483 ▲ 0.7最終需要計 491,522 472,628 478,524 ▲ 12,998 ▲ 2.6 5,897 1.2

17年差 23年差 17年差 23年差消 費 0.8870 0.8821 0.8817 ▲ 0.0053 ▲ 0.0004 67.6 69.5 68.5 0.9 ▲ 1.0 家計外消費支出 0.8525 0.8467 0.8431 ▲ 0.0094 ▲ 0.0036 2.9 2.8 2.9 0.0 0.1 民間消費支出 0.8753 0.8707 0.8715 ▲ 0.0038 0.0009 50.0 51.1 50.8 0.8 ▲ 0.3 政府消費支出 0.9372 0.9295 0.9273 ▲ 0.0099 ▲ 0.0022 14.6 15.5 14.7 0.1 ▲ 0.8投 資 0.8381 0.8020 0.7877 ▲ 0.0504 ▲ 0.0143 19.8 16.6 17.9 ▲ 1.9 1.3 公的資本形成 0.8844 0.8587 0.8579 ▲ 0.0265 ▲ 0.0009 4.3 3.3 3.7 ▲ 0.6 0.4 民間資本形成 0.8256 0.7842 0.7749 ▲ 0.0507 ▲ 0.0094 15.1 13.1 13.7 ▲ 1.4 0.6 在庫純増 0.8513 2.4380 0.6587 ▲ 0.1926 ▲ 1.7793 0.4 0.1 0.4 0.0 0.3輸 出 0.8452 0.8282 0.8294 ▲ 0.0158 0.0013 12.7 13.9 13.7 1.0 ▲ 0.3最終需要計 0.8715 0.8601 0.8561 ▲ 0.0154 ▲ 0.0040 100.0 100.0 100.0 0.0 0.0

平成23年 平成24年

平成17年

粗付加価値誘発依存度(%)

平成17年 平成24年

平成17年

粗付加価値誘発係数

平成23年 平成23年 平成24年

粗付加価値誘発額(10億円、%)

- 30 -

(4) 最終需要と輸入誘発

平成24年の 終需要により誘発された輸入誘発額をみると、「消費」によって誘発された輸入誘発額は

44.0 兆円、「投資」は 23.0 兆円、「輸出」は 13.5 兆円となった。

平成24年の輸入がどの 終需要項目により生じているかを輸入誘発依存度( 終需要項目別の輸入誘

発額の構成比)でみると、「消費」54.7%、「投資」28.6%、「輸出」16.7%の順となった。

次に、輸入誘発係数(各 終需要項目別の1単位当たり需要によって誘発される輸入の大きさを表す)を

みると、「投資」は 0.2123、「輸出」は 0.1706、「消費」は 0.1183 の順となった(第3-3表)。

① 平成23年との比較

輸入誘発額は「消費」が前年比 0.2%の増加、「投資」が同 18.9%の増加、「輸出」が同▲1.6%の減少

となった。

輸入誘発依存度は「消費」が前年差▲2.4 ポイントの縮小、「投資」が同 3.4 ポイントの拡大、「輸出」が

同▲1.1 ポイントの縮小となった。

輸入誘発係数は「消費」、「投資」が上昇となり、「輸出」が低下となった(第3-3表)。

② 平成17年との比較

輸入誘発額は「消費」が対平成17年比 3.9%の増加、「投資」が同 22.7%の増加、「輸出」が同 17.8%

の増加となった。

輸入誘発依存度は「投資」が対平成 17 年差 2.7 ポイント、「輸出」が同 1.0 ポイントの拡大となり、「消

費」が同▲3.7 ポイント、の縮小となった。

輸入誘発係数はすべて上昇となった(第3-3表)。

第3-3表 輸入誘発額・誘発係数・誘発依存度の推移

17年差 対17年伸び率 23年差 対23年伸び率

消 費 42,305 43,871 43,970 1,664 3.9 99 0.2 家計外消費支出 2,479 2,434 2,619 140 5.6 185 7.6 民間消費支出 35,014 35,879 35,822 808 2.3 ▲ 57 ▲ 0.2 政府消費支出 4,813 5,558 5,529 717 14.9 ▲ 29 ▲ 0.5投 資 18,758 19,356 23,016 4,258 22.7 3,661 18.9 公的資本形成 2,754 2,593 2,959 205 7.4 366 14.1 民間資本形成 15,697 17,088 19,083 3,386 21.6 1,995 11.7 在庫純増 308 ▲ 325 974 667 216.7 1,299 ▲ 400.0輸 出 11,419 13,678 13,456 2,037 17.8 ▲ 222 ▲ 1.6最終需要計 72,483 76,905 80,442 7,959 11.0 3,537 4.6

17年差 23年差 17年差 23年差消 費 0.1130 0.1179 0.1183 0.0053 0.0004 58.4 57.0 54.7 ▲ 3.7 ▲ 2.4 家計外消費支出 0.1475 0.1533 0.1569 0.0094 0.0036 3.4 3.2 3.3 ▲ 0.2 0.1 民間消費支出 0.1247 0.1293 0.1285 0.0038 ▲ 0.0009 48.3 46.7 44.5 ▲ 3.8 ▲ 2.1 政府消費支出 0.0628 0.0705 0.0727 0.0099 0.0022 6.6 7.2 6.9 0.2 ▲ 0.4投 資 0.1619 0.1980 0.2123 0.0504 0.0143 25.9 25.2 28.6 2.7 3.4 公的資本形成 0.1156 0.1413 0.1421 0.0265 0.0009 3.8 3.4 3.7 ▲ 0.1 0.3 民間資本形成 0.1744 0.2158 0.2251 0.0507 0.0094 21.7 22.2 23.7 2.1 1.5 在庫純増 0.1487 ▲ 1.4380 0.3413 0.1926 1.7793 0.4 ▲ 0.4 1.2 0.8 1.6輸 出 0.1548 0.1718 0.1706 0.0158 ▲ 0.0013 15.8 17.8 16.7 1.0 ▲ 1.1最終需要計 0.1285 0.1399 0.1439 0.0154 0.0040 100.0 100.0 100.0 0.0 0.0

平成24年

輸入誘発額(10億円、%)

平成17年 平成23年

平成24年

輸入誘発係数 輸入誘発依存度(%)

平成17年 平成23年 平成24年 平成17年 平成23年

- 31 -

影響力係数

逆行列の各列和を全産業の列和の平均値で除したものであり、全産業に及ぼす総効果が相対的にどの産業で大きいかをみ

ることができる。この係数が1より大きい産業は、影響力が平均より大きい。

感応度係数

逆行列の各行和を全産業の行和の平均値で除したものであり、他の全産業の生産活動から受ける効果が相対的にどの産業

で大きいかをみることができる。この係数が1より大きい産業は、感応度が平均より大きい。

(5) 影響力係数と感応度係数

平成24年の影響力係数と感応度係数をみると、「財」は影響力係数が大きい部門が多く、感応度係数の

小さい部門が多い。「財」のうち、影響力係数が1より大きい部門は23部門で、1より小さい部門は12部門と

なった。また、感応度係数が1より大きい部門は8部門で、1より小さい部門は27部門となった。

産業全体に与える影響が大きく、産業全体から受ける影響も大きい部門【Ⅰ】は、「鉄鋼」、「自動車部品・

同付属品」、「化学基礎製品」等となった。

産業全体に与える影響が大きく、産業全体から受ける影響は小さい部門【Ⅳ】は、「その他の自動車」、

「乗用車」等となった。

産業全体に与える影響が小さく、産業全体から受ける影響は大きい部門【Ⅱ】は、「石油・石炭製品」と

なった。

産業全体に与える影響が小さく、産業全体から受ける影響も小さい部門【Ⅲ】は、「電子計算機・同付属装

置」、「石炭・原油・天然ガス」、「通信機器・同関連機器」等となった(第3-2図)。

- 32 -

第3-2図 影響力係数と感応度係数(財)

第3-2図 影響力係数と感応度係数(財)【拡大図】

石炭・原油・天然ガス

鉱業

飲食料品

繊維工業製品

衣服・その他の繊維既製品

製材・木製品・家具

医薬品

窯業・土石製品

産業用電気機器

その他の電気機械

民生用電気機器通信機械・同関連機器

電子計算機・同付属装置精密機械

その他の製造工業製品

再生資源回収・加工処理

0.500

0.550

0.600

0.650

0.700

0.750

0.800

0.850

0.850 0.900 0.950 1.000 1.050 1.100 1.150 1.200

感応度係数

影響力係数

石炭・原油・天然ガス

鉱業

飲食料品

繊維工業製品

衣服・その他の繊維既製品

製材・木製品・家具

医薬品

窯業・土石製品

産業用電気機器

その他の電気機械

民生用電気機器

通信機械・同関連機器

電子計算機・同付属装置

精密機械

その他の製造工業製品

再生資源回収・加工処理

【Ⅲ】 【Ⅳ】

産業全体から受ける影響の大きさ

産業全体に与える影響の大きさ

- 33 -

電力

ガス・熱供給

水道・廃棄物処理

商業

金融・保険

不動産

住宅賃貸料(帰属家賃)

運輸

その他の情報通信

情報サービス

公務

教育・研究

医療・保健・社会保障・介護

広告物品賃貸サービス

その他の対事業所サービス

対個人サービス

その他

0.400

0.600

0.800

1.000

1.200

1.400

1.600

1.800

2.000

2.200

2.400

2.600

2.800

0.500 0.600 0.700 0.800 0.900 1.000 1.100 1.200 1.300 1.400 1.500

感応度係数

影響力係数

電力

ガス・熱供給

水道・廃棄物処理

商業

金融・保険

不動産

住宅賃貸料(帰属家賃)

運輸

その他の情報通信

情報サービス

公務

教育・研究

医療・保健・社会保障・介護

広告

物品賃貸サービス

その他の対事業所サービス

対個人サービス

その他

【Ⅰ】【Ⅱ】

【Ⅲ】 【Ⅳ】

「サービス」は影響力係数の小さい部門がほとんどとなった。「サービス」のうち、影響力係数が1より大き

い部門は2部門で、1より小さい部門は16部門となった。また、感応度係数が1より大きい部門は9部門で、

1より小さい部門は9部門となった。

産業全体に与える影響が小さく、産業全体から受ける影響は大きい部門【Ⅱ】は、「その他の対事業所

サービス」、「商業」、「運輸」、「金融・保険」等となった。

産業全体に与える影響が小さく、産業全体から受ける影響も小さい部門【Ⅲ】は、「住宅賃貸料(帰属家

賃)」、「不動産」、「ガス・熱供給」等となった(第3-3図)。

第3-3図 影響力係数と感応度係数(サービス)

産業全体に与える影響の大きさ

- 34 -

4.生産変動要因分析

平成24年の国内生産額の変化を、産業連関表の均衡産出高モデルをもとにして、国産品の「生産技術構

造の変化」、「 終需要の規模の変化※1」、「 終需要の項目間構成の変化」、「 終需要の商品構成の変化」

に要因分解※2してみることとする。

(1) 平成23年との比較

「生産技術構造の変化」と「 終需要の変化」をみると、「生産技術構造の変化」は伸び率寄与度▲0.51%、

「 終需要の変化」は同1.78%となった。

「 終需要の変化」を詳細にみると、平成24年の国内生産額の増加に も寄与したものは、「 終需要の

規模の変化」(伸び率寄与度 1.29%)であり、次いで「 終需要の商品構成の変化」(同 0.44%)、「 終需要

の項目間構成の変化」(同0.05%)となった(第4-1表)。

第4-1表 生産変動要因(生産技術構造、最終需要の変化)

対17年 対23年 対17年 対23年

生産額 ▲ 47,507 11,048 ▲ 5.0 1.2

生産技術構造の変化 ▲ 26,836 ▲ 4,534 ▲ 2.83 ▲ 0.51

最終需要の変化 ▲ 20,224 15,857 ▲ 2.13 1.78

最終需要の規模の変化 ▲ 18,570 11,485 ▲ 1.96 1.29最終需要の項目間構成の変化 490 429 0.05 0.05最終需要の商品構成の変化 ▲ 2,144 3,943 ▲ 0.23 0.44

交絡項 ▲ 447 ▲ 275 ▲ 0.05 ▲ 0.03

平成24年

変化額(10億円)

平成24年

伸び率寄与度(%)

以下、「 終需要の変化」のうち①「 終需要の項目間構成の変化」、②「 終需要の商品構成の変化」及

び③「生産技術構造の変化」について、それぞれ要因別にみることとする。

① 「最終需要の項目間構成の変化」

「 終需要の項目間構成の変化」を「消費」、「投資」及び「輸出」に区分すると、「消費」は伸び率寄与度

▲0.88%、「投資」は同1.33%、「輸出」は同▲0.40%となった(第4-2表)。

② 「最終需要の商品構成の変化」

「 終需要の商品構成の変化」を「消費」、「投資」及び「輸出」に区分すると、「消費」は伸び率寄与度

0.20%、「投資」は同0.11%、「輸出」は同0.13%となった(第4-2表)。

※1上記「 終需要の規模の変化」、「 終需要の項目間構成の変化」、「 終需要の商品構成の変化」の要因の合計を「 終需要の変化」としている。 ※2変動要因分析の分析モデル式については、【付注】を参照。

- 35 -

第4-2表 最終需要の変化

対17年 対23年 対17年 対23年

最終需要の変化 ▲ 20,224 15,857 ▲ 2.13 1.78

最終需要の規模の変化 ▲ 18,570 11,485 ▲ 1.96 1.29最終需要の項目間構成の変化 490 429 0.05 0.05

消費 5,481 ▲ 7,846 0.58 ▲ 0.88

投資 ▲ 19,639 11,827 ▲ 2.07 1.33

輸出 14,648 ▲ 3,552 1.55 ▲ 0.40

最終需要の商品構成の変化 ▲ 2,144 3,943 ▲ 0.23 0.44

消費 ▲ 1,629 1,801 ▲ 0.17 0.20

投資 ▲ 2,189 987 ▲ 0.23 0.11

輸出 1,674 1,155 0.18 0.13

伸び率寄与度(%)

平成24年 平成24年

変化額(10億円)

以下、「消費」、「投資」及び「輸出」について、それぞれ区分別にみることとする。

ⅰ) 「消費」の変動要因

「 終需要の商品構成の変化」の「消費」(伸び率寄与度 0.20%)を「財」と「サービス」に分けると、

「財」は同0.10%、「サービス」は同0.10%となった。

区分別にみると、「財」は、「一次産品」が伸び率寄与度 0.18%、「製造工業製品」が同▲0.07%と

なった。さらに「製造工業製品」の内訳は、「その他の製品」が同 0.04%と増加に寄与したが、その他

は減少に寄与した。

「サービス」は、「商業」が伸び率寄与度 0.34%、「公共サービス」が同 0.07%と増加に寄与したが、

その他は減少に寄与した(第4-3表)。

第4-3表 消費の商品構成の変化

対17年 対23年 対17年 対23年▲ 1,629 1,801 ▲ 0.17 0.20▲ 4,198 878 ▲ 0.44 0.10

一次産品 1,107 1,613 0.12 0.18製造工業製品 ▲ 5,348 ▲ 643 ▲ 0.56 ▲ 0.07

素材型 ▲ 1,704 ▲ 371 ▲ 0.18 ▲ 0.04加工組立型 ▲ 2,870 ▲ 658 ▲ 0.30 ▲ 0.07その他の製品 ▲ 774 386 ▲ 0.08 0.04

42 ▲ 93 0.00 ▲ 0.012,570 924 0.27 0.10

▲ 921 3,043 ▲ 0.10 0.34▲ 325 ▲ 549 ▲ 0.03 ▲ 0.06

3,721 ▲ 1,772 0.39 ▲ 0.205,085 653 0.54 0.07

▲ 4,991 ▲ 451 ▲ 0.53 ▲ 0.05

消費

平成24年 平成24年変化額(10億円) 伸び率寄与度(%)

合計財

建設サービス

商業金融・不動産運輸・情報通信公共サービスその他のサービス

- 36 -

ⅱ) 「投資」の変動要因

「 終需要の商品構成の変化」の「投資」(伸び率寄与度 0.11%)を「財」と「サービス」に分けると、

「財」は同0.21%、「サービス」は同▲0.10%となった。

区分別にみると、「財」は「一次産品」が伸び率寄与度▲0.06%、「製造工業製品」が同 0.19%、

「建設」が同 0.08%となった。さらに「製造工業製品」の内訳は、「加工組立型」が同 0.24%と増加に

寄与したが、その他は減少に寄与した。

「サービス」は、「公共サービス」が伸び率寄与度 0.01%と増加に寄与したが、その他は減少に寄与

した(第4-4表)。

第4-4表 投資の商品構成の変化

対17年 対23年 対17年 対23年▲ 2,189 987 ▲ 0.23 0.11▲ 6,531 1,879 ▲ 0.69 0.21

一次産品 ▲ 172 ▲ 514 ▲ 0.02 ▲ 0.06製造工業製品 ▲ 1,670 1,709 ▲ 0.18 0.19

素材型 ▲ 2,242 ▲ 318 ▲ 0.24 ▲ 0.04加工組立型 476 2,157 0.05 0.24その他の製品 96 ▲ 130 0.01 ▲ 0.01

▲ 4,689 684 ▲ 0.49 0.084,342 ▲ 893 0.46 ▲ 0.102,721 ▲ 20 0.29 ▲ 0.00

185 ▲ 13 0.02 ▲ 0.00875 ▲ 595 0.09 ▲ 0.07123 57 0.01 0.01438 ▲ 322 0.05 ▲ 0.04

投資

平成24年 平成24年変化額(10億円) 伸び率寄与度(%)

商業金融・不動産

合計

運輸・情報通信公共サービスその他のサービス

建設サービス

ⅲ) 「輸出」の変動要因

「 終需要の商品構成の変化」の「輸出」(伸び率寄与度 0.13%)を「財」と「サービス」に分けると、

「財」は同0.10%、「サービス」は同0.03%となった。

区分別にみると、「財」は「製造工業製品」が伸び率寄与度 0.10%となり、その内訳は、「素材型」

が同▲0.06%、「加工組立型」が同0.18%、「その他の製品」が同▲0.02%となった。

「サービス」は、「商業」が伸び率寄与度▲0.05%、「金融・不動産」が同▲0.00%と減少に寄与し、そ

の他は増加に寄与した(第4-5表)。

- 37 -

第4-5表 輸出の商品構成の変化

対17年 対23年 対17年 対23年1,674 1,155 0.18 0.132,825 927 0.30 0.10

一次産品 ▲ 8 ▲ 3 ▲ 0.00 ▲ 0.00製造工業製品 2,826 932 0.30 0.10

素材型 1,163 ▲ 536 0.12 ▲ 0.06加工組立型 1,941 1,638 0.20 0.18その他の製品 ▲ 278 ▲ 169 ▲ 0.03 ▲ 0.02

6 ▲ 2 0.00 ▲ 0.00▲ 1,151 227 ▲ 0.12 0.03

▲ 833 ▲ 410 ▲ 0.09 ▲ 0.05▲ 304 ▲ 41 ▲ 0.03 ▲ 0.00▲ 420 560 ▲ 0.04 0.06

130 25 0.01 0.00277 93 0.03 0.01

輸出

その他のサービス

建設サービス

商業金融・不動産運輸・情報通信公共サービス

合計財

平成24年 平成24年変化額(10億円) 伸び率寄与度(%)

③ 「生産技術構造の変化」

「生産技術構造の変化」(伸び率寄与度▲0.51%)を「財」と「サービス」に分けると、「財」は同 0.02%、

「サービス」は同▲0.53%となった。

区分別にみると、「財」は、「一次産品」が伸び率寄与度 0.02%、「製造工業製品」が同▲0.00%、「建

設」が同 0.01%となった。さらに「製造工業製品」の内訳は、「素材型」が同 0.04%「加工組立型」が同

0.05%と増加に寄与したが、「その他の製品」が同▲0.09%と減少に寄与した。

「サービス」は、「商業」の伸び率寄与度▲0.51%、「金融・不動産」が同▲0.14%、「公共サービス」が同

▲0.11%と減少に寄与したが、その他は増加に寄与した(第4-6表)。

第4-6表 生産技術構造の変化

対17年 対23年 対17年 対23年▲ 26,836 ▲ 4,534 ▲ 2.83 ▲ 0.51▲ 15,176 202 ▲ 1.60 0.02

一次産品 ▲ 242 166 ▲ 0.03 0.02製造工業製品 ▲ 15,086 ▲ 9 ▲ 1.59 ▲ 0.00

素材型 ▲ 11,238 319 ▲ 1.19 0.04加工組立型 ▲ 2,647 440 ▲ 0.28 0.05その他の製品 ▲ 1,201 ▲ 768 ▲ 0.13 ▲ 0.09

152 46 0.02 0.01▲ 11,660 ▲ 4,736 ▲ 1.23 ▲ 0.53▲ 7,391 ▲ 4,518 ▲ 0.78 ▲ 0.51▲ 5,004 ▲ 1,243 ▲ 0.53 ▲ 0.14

1,802 383 0.19 0.04▲ 2,395 ▲ 969 ▲ 0.25 ▲ 0.11

1,328 1,611 0.14 0.18

平成24年 平成24年変化額(10億円) 伸び率寄与度(%)

建設サービス

商業金融・不動産運輸・情報通信公共サービスその他のサービス

合計財

生産技術構造の変化

- 38 -

(2) 平成17年との比較

「生産技術構造の変化」と「 終需要の変化」をみると、「生産技術構造の変化」は伸び率寄与度▲2.83%、

「 終需要の変化」は同▲2.13%となった。

「 終需要の変化」をみると、平成24年の国内生産額の減少に も寄与したものは、「 終需要の規模の

変化」(伸び率寄与度▲1.96%)であり、次いで「 終需要の商品構成の変化」(同▲0.23%)、「 終需要の

項目間構成の変化」(同0.05%)は増加に寄与となった(第4-1表)。

以下、「 終需要の変化」のうち①「 終需要の項目間構成の変化」、②「 終需要の商品構成の変化」及

び③「生産技術構造の変化」について、それぞれ要因別にみることとする。

① 「最終需要の項目間構成の変化」

「 終需要の項目間構成の変化」を「消費」、「投資」及び「輸出」に区分すると、「消費」は伸び率寄与

度0.58%、「投資」は同▲2.07%、「輸出」は同1.55%となった(第4-2表)。

② 「最終需要の商品構成の変化」

「 終需要の商品構成の変化」を「消費」、「投資」及び「輸出」に区分すると、「消費」は伸び率寄与度

▲0.17%、「投資」は同▲0.23%、「輸出」は同0.18%となった(第4-2表)。

以下、「消費」、「投資」及び「輸出」について、それぞれ区分別にみることとする。

ⅰ) 「消費」の変動要因

「 終需要の商品構成の変化」の「消費」(伸び率寄与度▲0.17%)を「財」と「サービス」に分けると、

「財」は同▲0.44%、「サービス」は同0.27%となった。

区分別にみると、「財」は、「一次産品」が伸び率寄与度 0.12%、「製造工業製品」が同▲0.56%と

なった。さらに「製造工業製品」の内訳は、すべてが減少に寄与した。

「サービス」は、「運輸・情報通信」は伸び率寄与度 0.39%、「公共サービス」は同 0.54%と増加に

寄与したが、その他は減少に寄与した(第4-3表)。

ⅱ) 「投資」の変動要因

「 終需要の商品構成の変化」の「投資」(伸び率寄与度▲0.23%)を「財」と「サービス」に分けると、

「財」は同▲0.69%、「サービス」は同0.46%となった。

区分別にみると、「財」は「一次産品」が伸び率寄与度▲0.02%、「製造工業製品」が同▲0.18%、

「建設」が同▲0.49%となった。さらに「製造工業製品」の内訳は、「素材型」が同▲0.24%と減少に寄

与したが、その他は増加に寄与した。

「サービス」は、「商業」の伸び率寄与度0.29%をはじめ、すべて増加に寄与した(第4-4表)。

ⅲ) 「輸出」の変動要因

「 終需要の商品構成の変化」の「輸出」(伸び率寄与度 0.18%)を「財」と「サービス」に分けると、

「財」は同0.30%、「サービス」は同▲0.12%となった。

区分別にみると、「財」は「製造工業製品」が伸び率寄与度 0.30%となり、その内訳は、「その他の

- 39 -

製品」が同▲0.03%と減少に寄与したが、その他は増加に寄与した。

「サービス」は、「公共サービス」が伸び率寄与度 0.01%、「その他のサービス」が同 0.03%と増加

に寄与したが、その他は減少に寄与した(第4-5表)。

③ 「生産技術構造の変化」

「生産技術構造の変化」(伸び率寄与度▲2.83%)を「財」と「サービス」に分けると、「財」は同

▲1.60%、「サービス」は同▲1.23%となった。

区分別にみると、「財」は、「一次産品」が伸び率寄与度▲0.03%、「製造工業製品」が同▲1.59%、

「建設」が同0.02%となった。さらに「製造工業製品」の内訳は、すべて減少に寄与した。

「サービス」は、「運輸・情報通信」が伸び率寄与度 0.19%、「その他のサービス」が同 0.14%と増加

に寄与したが、その他は減少に寄与した(第4-6表)。

- 40 -

【付注】 生産変動要因分析モデル式

1 基本的な変動要因分析モデル

①式は、均衡産出高モデルの基本式である。

[記号の説明]

X :生産額、M :輸入額、E :輸出額、Y :国内最終需要額、 A :投入係数、 I :単位行列

…………………………………… ①

ここで、説明の便宜上①式の逆行列係数 を「生産技術構造」と呼び 」「B で表し、国

産品の最終需要である 」「F を で表すと、生産誘発額 )(X は、次の②式に示すとおり

生産技術構造 )(B に国産品の最終需要額 )(F を乗じることによって求められる。

BFX ……………………………………………………………………… ②

したがって、o 年(基準年:例えば平成17年)から t 年(比較年:例えば平成22年)の「生産額の変動

分」を 」「 X 、「国産品の最終需要額の変動分」を 」「 F 、「国産品の生産技術構造の変動分」を 」「 B と

すると、②式は以下のように分解でき、これを整理すると③式が得られる。

[記号の説明]

o :基準年、t :比較年、:変化分 を示す 基準年:

比較年:

生産変動額:

FBBFFBX oo   ……………………………………………… ③

③式の意味は次のとおりである。

右辺第1項 FBo :最終需要の変化による変動分

右辺第2項 oBF :生産技術構造の変化による変動分

右辺第3項 FB :上記2つの要因が同時に変化したことによる変動分(交絡項)

2 最終需要額の要因分解

[記号の説明]

c :配分行列(最終需要項目別の品目別構成比)

e :配分係数行ベクトル(最終需要計の総額に対する各最終需要項目の列和の構成比)

e :e の各成分を対角成分とする対角行列

:最終需要計の総額(スカラー) 国産品の最終需要額F は、c 、 e 、 の3つの要因を用いて④式のように表すことができる。

ecF ˆ ………………………………………………………………………… ④

したがって、同最終需要額F の変動分 F は、⑤式のように分解できる。

1])ˆ([ AMII

])ˆ[( EYMI

])ˆ[(])ˆ([ 1 EYMIAMIIX

ooo FBX ))(( FFBBFBX oottt

ot XXX oott FBFB

oooo FBFFBB ))((

- 41 -

基準年: oooo ecF ˆ

比較年: tttt ecF ˆ

変動額: ot FFF

………………………………… ⑤

⑤式を前出の③式の右辺第1項に代入することにより、生産額の変動要因をより詳細に読み取ること

ができる。

(再掲) FBBFFBX oo ………………………………………………… ③

………………………… ⑥

⑥式の意味は次のとおり。

右辺第1項 ooo ecB ˆ :最終需要の規模の変化による変動分

右辺第2項 ooo ecB ˆ :最終需要項目間(列和)の構成の変化による変動分

右辺第3項 ooo ecB ˆ :最終需要項目別の品目間(財・サービス) の構成変化による変動分

右辺第4項 oBF :生産技術構造の変化による変動分

右辺第5項の { } 内:上記4つの要因が2つ以上同時に変化したことによる変動分(交絡項)

ooottt ecec ˆˆ oooooo eceecc ˆ))(ˆˆ)((

oooooo ecececF ˆˆˆ  

) ecececec ooo ˆˆˆˆ(

)+

+++++

++++

    +

+++=

ecB

ecBecBeBcecBecB

eBceBcecBecBecB

BFecBecBecBX

oooooo

oooooooooo

oooooooooo

ˆ(

)ˆˆˆˆ()ˆ

ˆˆˆˆˆ(

ˆˆˆ

- 42 -

【参考1】

産 業 連 関 表 の 見 方

-我が国の財とサービスの流れがわかる産業連関表-

第1図 産業連関表の構造

産業連関表は、横の行と縦の列による組み合わせによって表示され、縦(列)と横(行)がバラン

スするように作られている。横にみると生産物の販路構成(産出)がわかり、縦にみると生産物の

生産に必要な原材料及び付加価値等の費用構成(投入)がわかるようになっている(第1図参照)。

国民経済を構成する各産業部門は、相互に網の目のように結びつき合いながら生産活動を行

い、 終需要に対して必要な財貨・サービスの供給を行っている。ある1つの産業部門は、他の

産業部門から原材料、燃料等を購入(投入)し、これを基に(労働や資本を加えて)財・サービスを

生産し、その財・サービスをさらに別の産業部門における生産のための原材料等として販売(産

出)している。このような購入→生産→販売という連鎖を通じて徐々に加工度の高い商品が生産さ

れ、 終的には、家計、企業、政府、輸出等の 終需要部門に完成品(国内ではそれ以上加工さ

れないもの)が供給されている。

( 控除)

1 2 3 計 計 輸

入供給部門( 売り手) A B C

123     生  産  物  の  販  路  構  成  ( 産  出)

計 D

・ 行生産額( A+B-C) と 列生産額( D+E) は一致する。

( 控除) 補 助 金計 E ( 投入)

国 内 生 産 額 D+E

粗付加価値の合計と 終需要-輸入の合計は一致する。

内生部門 外生部門

需要部門( 買い手) 中 間 需 要  終 需 要 国

庫A+B-C

農 林 水 産 業 ↓列

生 産 さ れ る財・ サービ ス

家計外消費支出

内生部門

製 造 業→行供給される財・

サ ー ビ ス

鉱 業

外生部門

営 業 余 剰資 本 減 耗 引 当間 接 税

原材料及び粗付加価値の費用構成

粗付加価値

家計外消費支出雇 用 者 所 得

・行の国内生産額(A+B+C)と列の国内生産額(D+E)は、

部門及び合計で一致する。 ・粗付加価値の合計と 終需要-輸入の合計は一致する。

- 43 -

【参考2】

延長産業連関表と簡易延長産業連関表の概要

産業連関表(以下「基本表(全国表)」という。)は、日本全国を対象にした表で、各10府省庁共

同により作成されており、昭和26年から作成を開始し、昭和30年以降5年ごとに作成されている。

一方、延長産業連関表(以下「延長表」という。)は、基本表(全国表)をベンチマークとして可能

な限り 新時点の産業構造を反映させることを目的に 新の情報を取り込んで推計した各年の産

業連関表であり、5年ごとの基本表を補完する表として位置づけている。当省が昭和48年から平

成11年まで作成していたが、平成12年以降は簡易表作成のため一時休止し、平成16年から再

度基本分類で作成している。

また、簡易延長産業連関表(以下「簡易表」という。)は、基本表(全国表)をベンチマークとして

新の情報を取り込んで推計した各年の産業連関表であり、当省が平成12年から公表の早期化

を目的として作成し、部門分類を統合して公表している。なお、同じく毎年公表している延長表の

速報のとして位置づけている。

簡易表・延長表・基本表(全国表)の相違点

簡易表 延長表 基本表(全国表)

新公表年次及び公表部門数

平成24年(行80×列80部門)(行53×列53部門)

平成23年(行518×列405部門)(行80×列80部門)(行53×列53部門)

平成17年(確報)(行520×列407部門)(行190×列190部門)(行108×列108部門)(行34×列34部門)

時点 毎年 毎年 5年ごと(0、5年)

公表年次 対象年次の翌年度 対象年次の翌々年度 対象年次の3年後

作成年次 平成12~24年昭和48~平成11年、

平成16~23年昭和26、30、35、40、45、50、55、60年、

平成2、7、12、17年

作業体制 経済産業省 経済産業省 10府省庁の共同作業

価格評価 生産者価格 生産者価格生産者価格購入者価格

価格時価評価(名目値)

固定価格評価(実質値)(平成17年価格)

時価評価(名目値)固定価格評価(実質値)

(平成17年価格)

時価評価(名目値)接続表のみ固定価格評価(実質値)

(平成17年価格)

推計方法 動態統計が中心構造統計が中心

(可能な限り基本表に準拠)構造統計が中心

バランス調整方法 機械的バランス調整誤差が1000億円かつ誤差率が5%未満になるまで手作業で調

整後、機械的バランス調整手作業による調整

概念の相違○自家輸送部門を特掲しない○社会資本等減耗分を取り扱わない

○自家輸送部門を特掲しない○社会資本等減耗分を取り扱わない

○自家輸送部門を特掲○社会資本等減耗分を取り扱う

位置付け 延長表の速報版 延長表の確報版 SNA及び各種指標のベンチマーク

メリット 延長表より早期公表部門分類が基本分類のため、分析面での利用価値が高い

精度面に優れており、各種資料のベンチマークとなっている。

デメリット部門数が荒いため、分析上利用しにくい

簡易延長表より公表が遅い 公表時期が遅い

その他概念の相違により生産額が基本表より小さい

概念の相違により生産額が基本表より小さい

各種付帯表あり

- 44 -

【参考3】

簡易延長産業連関表の作成方法の概要

1.本表の特徴

① 本表は、総務省をはじめとする10府省庁の共同事業による「平成17年(2005年)産業連関

表」(以下「17年基本表」という。)を延長推計したものである。 ② 簡易延長産業連関表(以下「簡易表」という。)は、「平成7年(1995年)産業連関表」を基準と

して平成12年簡易表から作成しており、平成15年簡易表から平成20年簡易表までが「平成12

年(2000年)産業連関表」(以下「12年基本表」という。)を基準にして作成、平成21年簡易表よ

り17年基本表を基準にして作成している。 ③ 概念・定義・範囲等は、「自家輸送(旅客及び貨物自動車)」部門の特掲を行わない、「社会資

本等減耗分」を取り扱わない点を除いては17年基本表と同一である。 ④ 国内生産額をはじめとする各種項目の推計方法は、速報性を重視する観点から、工業統計

調査等の構造統計調査による推計を、早期に公表される動態統計調査による推計に変更した

以外は、可能な限り17年基本表の推計方法に準拠している。 ⑤ 消費税については、各取引額に消費税を含む「グロス表」形式であり、17年基本表に準拠し

ている。 ⑥ 取引額は、競争輸入型で計上している。 ⑦ 取引額表は、基本部門分類で推計を行い、80部門分類に統合し公表している。なお、国内

生産額、輸出及び輸入については基本部門分類で公表している。 ⑧ 各取引額等を平成17年固定価格評価に評価替え(実質化)するためのデフレータも併せて

基本部門分類で作成している。 ⑨ 簡易表は同時に公表される延長産業連関表の速報として位置付けており、時系列比較を行う

場合の前年結果については、延長産業連関表を利用されたい。 2.17年基本表との相違点

(1) 自家輸送の取扱い

本表では、分析面等の観点から、自家用自動車による輸送活動を各生産部門の活動として表章

しているため、「自家輸送」部門は設定されていない。 そのため、例えば、「鉄鋼」が自家用自動車により輸送活動を行った場合、基本表では、その経

費が「鉄鋼」と「自家輸送」との交点に一括して計上されているが、本表では、その活動に必要な経

費(軽油、作業服、損害保険等)を各費目に分けて、「鉄鋼」の列部門と各財・サービスの行部門と

の交点に計上している。具体的には基本表の付帯表である「自家輸送マトリックス」を用いて、基本

表を調整した表をベースに推計している。

- 45 -

(2) 社会資本等減耗分の取扱い

12年基本表から取り扱うこととなった政府の社会資本については、単に 終需要部門の政府消

費支出(社会資本等減耗分)と粗付加価値部門の資本減耗引当(社会資本等減耗分)が計上され、

外生部門のみ増大することとなるため、分析を目的とする簡易表では取り扱っていない。すなわち、

基本表から社会資本等減耗分を控除した表をベースに推計している。 3.作表作業の概略

本表の作成作業を大別すると、次の9段階で構成される。 (1) データ収集

(2) 国内生産額推計

(3) 輸出入額推計

(4) 国内総供給額推計

(5) 国内 終需要額推計

(6) 再生資源・加工処理部門の推計

(7) 投入額(中間投入・付加価値額)推計(試算表の作成)

(8) バランス調整

(9) 固定価格評価表(実質表)の作成

(10) 部門統合

4.データ収集

本表は、前述のとおり主として動態統計調査を使用して作成している。各作業段階で使用するデー

タについては、以下個別項目で記述する。 5.国内生産額推計

(1) 名目値(時価評価)

国内生産額推計は、行部門ごと(部門によっては列部門ごと)の細品目別国内生産額(生産者価格

評価)を基に、金額系列によって推計する。 推計方法は、直近延長表の国内生産額に対前年伸び率を乗じて時価評価の国内生産額(以下「名

目生産額」という。)を推計する。ただし、金額系列の資料が得られない場合は、数量系列、価格系列

(単価系列)の伸び率を直近延長表の名目生産額に乗じて推計する。 簡易表の名目生産額=直近延長表の名目生産額×金額系列の伸び率 (金額系列が得られない場合) 簡易表の名目生産額=直近延長表の名目生産額×数量系列の伸び率×価格系列の伸び率

- 46 -

(2) デフレータ

行部門ごとに平成17年を1とする価格系列を推計する。なお、価格系列については、平成 7-12-

17 接続産業連関表で採用した系列を基本として、採用系列を決定した。具体的に、財以外について

は、各種物価指数による推計が主であるが、財については、単価(金額/数量)を推計できる部門に

ついては、単価による価格系列の推計が多い。なお、行部門ごとに複数の価格系列が存在する場合

は、以下の式で推計した。

ただし、 P: デフレータ v:対象年名目生産額 p:価格系列の対平成17年伸び率

K:行部門品目 k:細品目

(3) 実質値(固定価格評価)

行部門ごとに、名目生産額/デフレータで固定価格評価の国内生産額(以下「実質生産額」とい

う。)を作成した。

(4) 推計資料

推計に利用した主な資料は以下のとおり。 農林水産・飲食料部門 作物統計、農業物価統計、青果物卸売市場調査、野菜生産出荷統計、

果樹生産出荷統計、花き生産出荷統計、牛乳乳製品統計、畜産物流通統計、

特用林産物関係資料、海面漁業生産統計、内水面漁業生産統計、

東京中央卸売市場年報、食品産業動態調査、水産物流通統計など

鉱工業部門 生産動態統計、薬事生産動態統計、造船造機統計、鉄道車両等生産動態統計、

企業物価指数など

サービス部門 第3次産業活動指数、建築動態統計、建築総合統計、商業動態統計、法人企業統計、

鉄道輸送統計、通信放送産業動態調査、特定サービス業動態統計、科学技術研究調査、

レジャー白書、労働派遣事業報告書、各種決算書、家計調査、

企業向けサービス価格指数、消費者物価指数など

6.輸出入額推計

(1) 名目値(時価評価)

輸出入額については、行部門ごとに、輸出入の項目別に推計を行う。① 普通貿易(輸出入)及び

②関税(輸入)は、「通関コード(HS=国際統一商品分類関税率表)と産業連関表行部門分類対応コ

ンバータ表」を用いて、貿易統計を産業連関表部門分類に組み替え集計した。③ 特殊貿易(輸出

入)及び④ 直接購入(輸出入)は、国際収支表の細目分類を産業連関表部門分類に対応させ、17年

基本表の分割比率に基づいて分割・集計した。⑤ 調整項(輸出)については、輸出業者経由輸出品

の比率(間接輸出比率)が一定であるとみなし、基準年の間接輸出比率を輸出(普通貿易)額に乗じ、

さらに消費税率を乗じて求めた。⑥ 輸入品商品税については、酒税は、国税庁ホームページで公

表される速報値を用いて推計し、たばこ税、揮発油税、地方道路税、石油ガス税及び石油・石炭税は、

輸入数量から税額を推計した。さらに、輸入品に係る消費税を、上記輸入品商品税に輸入(普通貿

易)及び関税を加算した額に、消費税率を乗じて推計した。

kkk

kk

K pv

v

/=P

- 47 -

(2) デフレータ

行部門ごとに平成17年を1とする価格系列を推計する。なお、価格系列については、平成 7-12-

17 接続産業連関表で採用した系列を基本として、採用系列を決定した。 なお、具体的には、財部分については、主として貿易統計(輸出入統計)によっているが、以下の

式で推計した。財以外の部門については、主として国内生産額デフレータを適用している。

ただし、 P: デフレータ v:対象年輸出入額(貿易統計) p:単価(貿易統計=金額/数量)の対17年伸び率

K:行部門品目 k:HS 品目

(3) 実質値(固定価格評価)

行部門ごとに、名目輸出入額/デフレータで作成した。

7.国内総供給額推計

国内生産額及び輸出入額が推計された段階で、行部門ごとに国内生産額から輸出額を差し引き、

輸入額を加算して、国内総供給額を作成する。以下の計算式により、国内総供給デフレータも併せて

作成する。

行部門別の国内総供給デフレータ = 時価評価(国内生産額-輸出額+輸入額) 固定価格評価(国内生産額-輸出額+輸入額)

8.国内 終需要額推計

国内 終需要は行部門別に、① 家計消費支出、② 国内総固定資本形成、③ 在庫純増、④ そ

の他の 終需要に分けて以下のとおり推計する。 (1) 家計消費支出推計

① 産業連関表部門分類と家計調査品目分類との対応付けを行い、「家計調査」の「総世帯」の一

世帯当たりの品目別支出額を集計した額に、「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯

数」の世帯数を乗じて、基準年及び対象年の支出金額をそれぞれ求め、この支出金額の基準

年から対象年の伸び率を、17年基本表の家計消費支出に乗じて推計した。 ② 17年基本表で国内需要の60%以上が家計消費支出に産出される部門については、上記推

計方法によらず、行部門別国内総供給額の基準年から対象年の伸び率を17年基本表の家計

消費支出に乗じて推計した。 ③ 家計消費支出の商業マージン・貨物運賃額は、17年基本表の商業マージン・貨物運賃率を

用いて推計した。 (2) 国内総固定資本形成推計

① 「法人企業統計調査(季報)」の業種分類と17年基本表の「固定資本マトリックス(公的+民

間)」の資本形成部門との対応付けを行い、「法人企業統計調査(季報)」の業種別投資額の伸

kkk

kk

K pv

v

/=P

- 48 -

び率を、「固定資本マトリックス」の資本形成部門ごとの資本財の値に乗じて、対象年の固定資

本マトリックスを仮推計する。この各資本財について公的、民間それぞれごとに集計することに

より推計した。 ② 17年基本表で国内需要の70%以上が国内総固定資本形成(公的+民間)に産出される部

門については、上記推計方法によらず、行部門別国内総供給額の基準年から対象年の伸び率

を17年基本表の国内総固定資本形成に乗じて推計した。 ③ 商業マージン・貨物運賃額は、17年基本表の商業マージン・貨物運賃率を用いて推計した。

(3) 在庫純増推計

生産者製品在庫純増は主として生産動態統計により、半製品・仕掛品在庫純増は主として基準

年から前年延長表の値を利用したトレンド値により、流通在庫純増は主として商業動態統計の商品

期末手持額を用いて、それぞれ推計した。原材料在庫純増については、行部門別の国内総供給

額の基準年から対象年の伸び率によって推計した。

(4) その他の 終需要推計

上記以外の家計外消費支出、対家計民間非営利団体消費支出、政府消費支出については、早

期に利用できる適切なデータがないため、行部門別国内総供給額の基準年から対象年の伸び率

を17年基本表の各消費支出に乗じて推計した。 9.再生資源・加工処理部門の推計

再生資源・加工処理部門は、(1)屑・副産物の投入額・発生額、(2)再生資源・加工処理部門の国

内生産額を以下のとおり推計する。 (1)屑・副産物の発生額・投入額の推計

17年基本表の各部門の国内生産額に対する屑・副産物の発生率・投入率を、当該年の各部門

の国内生産額に乗じて推計した。なお、発生額と投入額の絶対値が一致するように、投入額を中

心に調整した。 (2)再生資源回収・加工処理部門の国内生産額の推計

基準年の屑・副産物の投入額に対する回収・加工経費率を、(1)で推計した当該年の投入額に

乗じて各部門の屑・副産物の回収・加工処理経費額を算出し、再生資源・加工処理部門の国内生

産額とした。 10.投入額(中間投入・付加価値額)推計(試算表の作成)

投入額推計は、中間投入額推計と付加価値額推計に分けて行うが、具体的な推計方法は、以下の

とおりである。なお、これにより対象年の試算表が作成される。

- 49 -

(1) 中間投入額

中間投入額は、固定価格評価の投入係数が安定的であるという仮定(産業連関分析の「投入係

数の安定性」)の基に、それぞれの取引部門の相対価格の変化分を直近延長表の投入係数に乗じ

て、価格を変化させた投入係数を求め、それに国内生産額を乗じて投入額の推計を行う。なお、推

計式は以下のとおり。

)/()/(

0

0

0

0

jtj

itit

jj

ijtij pp

ppXX

xx

ただし、 xij : 中間投入額 i : 行部門 Xj : 国内生産額 j : 列部門 pi : 行部門別国内生産額デフレータ 0 : 延長年 pj : 列部門別国内生産額デフレータ t : 対象年

(2) 粗付加価値額

粗付加価値額は、鉱工業部門を除き、直近延長表の付加価値係数に対象年の列部門別国内生

産額を乗じて求める。推計式は以下のとおり。

tj

j

ijtij X

Xv

v 0

0

ただし、 vij : 粗付加価値額 i : 行部門 Xj : 国内生産額 j : 列部門 0 : 延長年 t : 対象年

鉱工業部門については、工業統計調査を用いることとするが、工業統計調査の結果は、推計に

用いる年次の1年前の値しか得ることができない。そのため、工業統計調査の直近のデータを産業

連関表部門分類(列)に組み替え、列部門ごとに工業統計ベースの粗付加価値係数、雇用者所得

係数、資本減耗係数を求め、各係数を 小2乗法の手法により対象年の各係数の予測値を求める。 その予測値の変化率を直近延長表の粗付加価値係数、雇用者所得係数、資本減耗係数に乗じ

て、対象年のそれぞれの係数を求め、その係数を対象年の列部門別国内生産額に乗じて求めた。 11.バランス調整

(1) 終需要・粗付加価値部門のセット値作成

バランス調整前に、 終需要部門と粗付加価値部門の項目別セット値を設定する。 [ 終需要項目別セット値]

「国民経済計算(確報)」の国内総生産(支出額)の各項目を産業連関表の 終需要項目に対応

させて、基準年から対象年の伸び率を、17年基本表の各部門の列和に乗じて算出した。 ただし、輸出入、在庫純増については、6及び8(3)で推計した値をセット値とした。

[粗付加価値部門のセット値] 粗付加価値部門のセット値の合計値は、 終需要部門の合計値とした。

- 50 -

① 家計外消費支出(行)は、 終需要部門で推計した値をセット値とした。 ② それ以外の粗付加価値部門(営業余剰を除く)については、国民経済計算(確報)の国民総

生産(生産側)の各項目を産業連関表の粗付加価値部門に対応させて、基準年から対象年の

伸び率を、17年基本表の行和に乗じてセット値とした。 ③ 粗付加価値部門の合計値のセット値と①、②のセット値の合計との差分を営業余剰のセット

値とした。

(2) 機械的バランス調整

作成された試算表について、未定乗数法を用いて機械的バランス調整を基本分類で行った。 ただし、輸出入、在庫純増、屑・副産物、再生資源回収・加工処理(行)については、推計した値

をそのまま用いることとし、バランス調整の対象から除外した。 未定乗数法の計算方法は以下のとおり。 また、機械的バランス調整は小数点以下の数値を残して調整を行うため、整数型に直すことに

よって四捨五入分のバランスが崩れてくるが、その分は手作業によって 終微調整を行った。 これにより時価評価表(名目表)が完成する。

① 与件データ 中間需要部門 終需要部門 国内生産額

中間投入部門 ijx ijf iX

付加価値部門 ijv iV

国内生産額 jX jF 上記の産業連関表を所与としたとき、

ij

ijijij v

fxR 、

i

ii V

Xr 、 jjj FXs

② 問題の所在

与件データの縦計セット値ベクトル js 及び横計セット値ベクトル ir が、取引額データ ijR

の列和

i

ijR 、行和

jijR に一致していない場合、基礎データの構造(投入構造など)を基本

にし、任意のi 、 j に関して、

なる ijR をいかにして ijR からの乖離を少なくして求めるかが問題点である。

i

ijj Rs

j

iji Rr

i

ijj Rs ˆ

j

iji Rr ˆ mjni ,,2,1,,,2,1

- 51 -

③ 目的関数の設定と制約条件 小にすべき目的関数は、

n

i

m

j jij

jij

iij

iij

sR

sR

rR

rRQ

1 1

22

2 小化 ‥‥‥‥‥ ①

産出比率の変化率 投入比率の変化率 制約条件は、次のとおりである。

i

jij sR ( j mj ,,2,1 について) ‥‥‥‥‥‥‥‥ ②

jiij rR (i ni ,,2,1 について)

12.固定価格評価表(実質表)の作成

終調整された行部門ごとに、国内生産額は国内生産額デフレータ、輸出額は輸出デフレータ、

輸入額は輸入デフレータ、国内需要額は国内総供給デフレータで、時価評価の各取引額を除して固

定価格評価に変換する。 また、付加価値額については、項目別に実質化は行わず、列部門ごとに実質化された中間投入額

計と時価評価付加価値額との合計を求め、実質生産額(列部門の国内生産額 = 行部門の国内生

産額)との差額を DD(Double Deflation)誤差部門に計上する。 13.部門統合

11、12により作成された時価評価表及び固定価格評価表について、公表分類である80部門に統

合を行った。

- 52 -

【参考4】

延長産業連関表の作成方法の概要

1.本表の特徴

① 本表は、総務省をはじめとする10府省庁の共同事業による「平成17年(2005年)産業連関

表」(以下「17年基本表」という。)を延長推計したものである。 ② 延長産業連関表(以下「延長表」という。)は、昭和48年延長表から作成を開始し、平成12年

から平成15年までの休止を経て、平成16年延長表から平成19年延長表までを「平成12年(20

00年)産業連関表」(以下「12年基本表」という。)を基準にして作成、平成20年延長表より17年

基本表を基準にして作成している。 ③ 概念・定義・範囲等は、「自家輸送(旅客及び貨物自動車)」部門の特掲を行わない点及び、

「社会資本等減耗分」を取り扱わない点を除いては17年基本表と同一である。 ④ 国内生産額をはじめとする各種項目の推計方法は、可能な限り17年基本表に準拠している。 ⑤ 消費税については、各取引額に消費税を含む「グロス表」形式であり、17年基本表に準拠し

ている。 ⑥ 取引額は、競争輸入型で計上している。 ⑦ 取引額表は、基本部門分類で推計を行い、基本分類で公表している。 ⑧ 各取引額等を平成17年固定価格評価に評価替え(実質化)するためのデフレータも併せて

基本部門分類で作成している。 2.17年基本表との相違点

(1) 自家輸送の取扱い

本表では、分析面等の観点から、自家用自動車による輸送活動を各生産部門の活動として表章

しているため、「自家輸送」部門は設定されていない。 そのため、例えば、「鉄鋼」が自家用自動車により輸送活動を行った場合、基本表では、その経

費が「鉄鋼」と「自家輸送」との交点に一括して計上されているが、本表では、その活動に必要な経

費(軽油、作業服、損害保険等)を各費目に分けて、「鉄鋼」の列部門と各財・サービスの行部門と

の交点に計上している。具体的には基本表の付帯表である「自家輸送マトリックス」を用いて、基本

表を調整した表をベースに推計している。

(2) 社会資本等減耗分の取扱い

12年基本表から取り扱うこととなった政府の社会資本については、単に 終需要部門の政府消

費支出(社会資本等減耗分)と粗付加価値部門の資本減耗引当(社会資本等減耗分)が計上され、

外生部門のみ増大することとなるため、分析を目的とする延長表では取り扱っていない。すなわち、

基本表から社会資本等減耗分を控除した表をベースに推計している。

- 53 -

(3) 「家計外消費」と「雇用者所得」

粗付加価値部門については、基本表では家計外消費支出が「宿泊・日当」、「交際費」、「福利厚

生費」に別れているが「家計外消費支出」として、また、「賃金・俸給」、「社会保険料(雇用主負担)」、

「その他の給与及び手当」は「雇用者所得」としてまとめている。 (4) 枝番の取扱い

基本表では屑・副産物、商業マージン、運賃マージンについては、行7桁コードの後に枝番をつ

けて枝番あり・なしを分けて表章しているが、延長表では枝番あり・なしを分けずに行7桁コードとし

て表章している。なお、屑・副産物の発生はマイナス計上されるため、屑・副産物の発生の多い部

門については、取引額にマイナス値が表示されることがある。 3.作表作業の概略

本表の作成作業を大別すると、次の9段階で構成される。 (1) データ収集

(2) 国内生産額推計

(3) 輸出入額推計

(4) 国内総供給額推計

(5) 国内 終需要額推計

(6) 再生資源・加工処理部門の推計

(7) 投入額(中間投入・付加価値額)推計(試算表の作成)

(8) バランス調整

(9) 固定価格評価表(実質表)の作成

4.データ収集

本表は、可能な限り基本表に準じて作成している。各作業段階で使用するデータについては、以

下個別項目で記述する。 5.国内生産額推計

(1) 名目値(時価評価)

国内生産額推計は、行部門ごと(部門によっては列部門ごと)の細品目別の国内生産額(生産者価

格評価)を基に、金額系列によって推計する。 推計方法は、17年基本表の国内生産額に対平成17年伸び率を乗じて時価評価の国内生産額(以

下「名目生産額」という。)を推計する。ただし、金額系列の資料が得られない場合は、数量系列、価

格系列(単価系列)の伸び率を17年基本表の国内生産額に乗じて推計する。 延長表の名目生産額=17年基本表の国内生産額×金額系列の伸び率

- 54 -

(金額系列が得られない場合) 延長表名目生産額=17年基本表国内生産額×数量系列の伸び率×価格系列の伸び率

(2) デフレータ

行部門ごとに平成17年を1とする価格系列を推計する。なお、価格系列については、平成 7-12-

17 接続産業連関表で採用した系列を基本として、採用系列を決定した。具体的に、財以外について

は、各種物価指数による推計が主であるが、財については、単価(金額/数量)を推計できる部門に

ついては、単価による価格系列の推計が多い。なお、行部門ごとに複数の価格系列が存在する場合

は、以下の式で推計した。

kkk

kk

K pv

v

/=P

ただし、 P: デフレータ v:対象年名目生産額 p:価格系列の対平成17年伸び率 K:行部門品目 k:細品目

(3) 実質値(固定価格評価)

行部門ごとに、名目生産額/デフレータで固定価格評価の国内生産額(以下「実質生産額」とい

う。)を作成した。 (4) 推計資料

推計に利用した主な資料は以下のとおり。 農林水産・飲食料部門 生産農業所得統計、作物統計、農業物価統計、青果物卸売市場調査、野菜生産出荷統計、

果樹生産出荷統計、花き生産出荷統計、牛乳乳製品統計、畜産物流通統計、

特用林産物関係資料、漁業・養殖業生産統計年報、

東京中央卸売市場年報、食品産業動態調査、水産物流通統計など

鉱工業部門 工業統計、生産動態統計、造船造機統計、鉄道車両等生産動態統計、

企業物価指数など

サービス部門 第3次産業活動指数、建築動態統計、建築総合統計、地方公営企業年鑑、電気事業便覧、

ガス事業便覧、熱供給事業便覧、商業動態統計、法人企業統計、

鉄道輸送統計、通信放送産業基本調査、特定サービス業実態統計、

特定サービス業動態統計、地方財政年報、学校教育基本調査、科学技術研究調査、

レジャー白書、労働派遣事業報告書、各種決算書、家計調査、

企業向けサービス価格指数、消費者物価指数など (5) 国内生産額推計のパターン(参考)

国内生産額推計は、(1)で示したように、金額系列の伸び率(指数)により推計しているが、推計

データの性格から以下の A~D の推計タイプに整理できる。 タイプAは、同一統計で、数量、単価の両系列が得られ、生産金額が求められるものである。例え

ば生産動態統計から得られるものがこれに当たる。タイプBは金額系列のみが得られるデータ、タイ

- 55 -

プCは数量系列のみが得られるデータ、タイプDは価格系列のみが得られるデータである。 原則として価格系列指数はパーシェ方式、数量系列指数はラスパイレス方式により推計している。 なお、タイプ A で国内生産額を推計している部門であっても、デフレータについては、別途企業物

価指数などの別の価格系列指数を利用している場合もある。

国内生産額推計のパターン

推計タイプ 金額系列指数 数量系列指数 価格系列指数

00kk

tk

tk

QPQP

00

0

kk

tkk

QPQP

tk

tk

tk

tk

QPQP

k

k

kt

k

SV

SV0

k

k

ktk

UQ

UQ0

k

k

kt

k

WP

WP0

記号 P:価格系列データ W:価格系列総合用ウェイト

Q:数量系列データ U:数量系列総合用ウェイト

V:金額系列データ S:金額系列総合用ウェイト

0 :基準年次 t :比較年次 k :品目

6.輸出入額推計

(1) 名目値(時価評価)

輸出入額については、行部門ごとに、輸出入の項目別に推計を行う。① 普通貿易(輸出入)及び

②関税(輸入)は、「通関コード(HS=国際統一商品分類関税率表)と産業連関表行部門分類対応コ

ンバータ表」を用いて、貿易統計を産業連関表部門分類に組み替え集計した。③ 特殊貿易(輸出

入)及び④ 直接購入(輸出入)は、国際収支表の細目分類を産業連関表部門分類に対応させ、17年

基本表の分割比率に基づいて分割・集計した。⑤ 調整項(輸出)については、輸出業者経由輸出品

の比率(間接輸出比率)が一定であるとみなし、基準年の間接輸出比率を輸出(普通貿易)額に乗じ、

さらに消費税率を乗じて求めた。⑥ 輸入品商品税については、酒税、たばこ税、揮発油税、地方道

路税、石油ガス税及び石油・石炭税は、国税庁公表の税関分の課税額により推計した。さらに、輸入

品に係る消費税を、上記輸入品商品税に輸入(普通貿易)及び関税を加算した額に、消費税率を乗じ

て推計した。

- 56 -

(2)デフレータ

行部門ごとに平成17年を1とする価格系列を推計する。なお、価格系列については、平成 7-12-

17 接続産業連関表で採用した系列を基本として、採用系列を決定した。 なお、具体的には、財部分については、主として貿易統計(輸出入統計)によっているが、以下の

式で推計した。財以外の部門については、主として国内生産額デフレータを適用している。

kkk

kk

K pv

v

/=P

ただし、 P: デフレータ v:対象年輸出入額(貿易統計) p:単価(貿易統計=金額/数量)の対平成17年伸び率

K:行部門品目 k:HS 品目

(3)実質値(固定価格評価)

行部門ごとに、名目輸出入額/デフレータで作成した。 7.国内総供給額推計

国内生産額及び輸出入額が推計された段階で、行部門ごとに国内生産額から輸出額を差し引き、

輸入額を加算して、国内総供給額を作成する。以下の計算式により、国内総供給デフレータも併せて

作成する。

行部門別の国内総供給デフレータ = 時価評価(国内生産額-輸出額+輸入額) 固定価格評価(国内生産額-輸出額+輸入額)

8.国内 終需要額推計

国内 終需要は行部門別に、(1)家計消費支出、(2)国内総固定資本形成、(3)在庫純増、(4)その他

の 終需要に分けて以下のとおり推計する。 (1) 家計消費支出推計

① 産業連関表部門分類と家計調査品目分類との対応付けを行い、「家計調査」の「総世帯」の一

世帯当たりの品目別支出額を集計した額に、「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世

帯数」の世帯数を乗じて、基準年及び対象年の支出金額をそれぞれ求め、この支出金額の基

準年から対象年の伸び率を、17年基本表の家計消費支出に乗じて推計した。 ② 17年基本表で国内需要の60%以上が家計消費支出に産出される部門については、上記推

計方法によらず、行部門別国内総供給額の基準年から対象年の伸び率を17年基本表の家計

消費支出に乗じて推計した。 ③ 家計消費支出の商業マージン・貨物運賃額は、17年基本表の商業マージン・貨物運賃率を

用いて推計した。

- 57 -

(2) 国内総固定資本形成推計

① 「法人企業統計調査(季報)」の業種分類と17年基本表の「固定資本マトリックス(公的+民

間)」の資本形成部門との対応付けを行い、「法人企業統計調査(季報)」の業種別投資額の伸

び率を、「固定資本マトリックス」の資本形成部門ごとの資本財の値に乗じて、対象年の固定資

本マトリックスを仮推計する。この各資本財について公的、民間それぞれごとに集計することに

より推計した。 ② 17年基本表で国内需要の70%以上が国内総固定資本形成(公的+民間)に産出される部

門については、上記推計方法によらず、行部門別国内総供給額の基準年から対象年の伸び率

を17年基本表の国内総固定資本形成に乗じて推計した。 ③ 商業マージン・貨物運賃額は、17年基本表の商業マージン・貨物運賃率を用いて推計した。

(3) 在庫純増推計

生産者製品在庫純増は主として工業統計又は生産動態統計により、半製品・仕掛品在庫純増は

主として工業統計により、流通在庫純増は主として商業動態統計の商品期末手持額により、原材料

在庫純増は主として17年基本表の各列別の財の投入比率に工業統計の産業別原材料在庫純増

額を乗じて、それぞれ推計した。 (4) その他の 終需要推計

上記以外の家計外消費支出、対家計民間非営利団体消費支出、政府消費支出については、早

期に利用できる適切なデータがないため、行部門別国内総供給額の基準年から対象年の伸び率

を17年基本表の各消費支出に乗じて推計した。 9.再生資源・加工処理部門の推計

再生資源・加工処理部門は、(1)屑・副産物の投入額・発生額、(2)再生資源・加工処理部門の国

内生産額を以下のとおり推計する。 (1)屑・副産物の発生額・投入額の推計

17年基本表の各部門の国内生産額に対する屑・副産物の発生率・投入率を、当該年の各部門

の国内生産額に乗じて推計した。なお、発生額と投入額の絶対値が一致するように、投入額を中

心に調整した。 (2)再生資源回収・加工処理部門の国内生産額の推計

基準年の屑・副産物の投入額に対する回収・加工経費率を、(1)で推計した当該年の投入額に

乗じて各部門の屑・副産物の回収・加工処理経費額を算出し、再生資源・加工処理部門の国内生

産額とした。

- 58 -

10.投入額(中間投入・付加価値額)推計(試算表の作成) 投入額推計は、中間投入額推計と付加価値額推計に分けて行うが、具体的な推計方法は、以下の

とおりである。なお、これにより対象年の試算表が作成される。 (1) 中間投入額

中間投入額は、固定価格評価の投入係数が安定的であるという仮定(産業連関分析の「投入係

数の安定性」)の基に、それぞれの取引部門の相対価格の変化分を17年基本表の投入係数に乗

じて、価格を変化させた投入係数を求め、それに国内生産額を乗じて投入額の推計を行う。なお、

推計式は以下のとおり。

tj

tit

jj

ijtij p

pXX

xx 0

0

ただし、 xij : 中間投入額 i : 行部門 Xj : 国内生産額 j : 列部門 pi : 行部門別国内生産額デフレータ 0 : 基準年 pj : 列部門別国内生産額デフレータ t : 対象年

(2) 粗付加価値額

粗付加価値額は、鉱工業部門を除き、17年基本表の粗付加価値係数に対象年の列部門別国内

生産額を乗じて求める。推計式は以下のとおり。

tj

j

ijtij X

Xv

v 0

0

ただし、 vij : 粗付加価値額 i : 行部門 Xj : 国内生産額 j : 列部門 0 : 基準年 t : 対象年

鉱工業部門については、工業統計のデータを産業連関表部門分類(列)に組み替え、列部門ご

とに工業統計ベースの粗付加価値係数、雇用者所得係数、資本減耗係数を求め、基準年から対象

年の各係数の変化率を推計する。 この変化率を17年基本表の粗付加価値係数、雇用者所得係数、資本減耗係数に乗じて、対象

年のそれぞれの係数を求め、その係数を対象年の列部門別国内生産額に乗じて求めた。 11.バランス調整

(1) 終需要・粗付加価値部門のセット値作成

バランス調整前に、 終需要部門と粗付加価値部門の項目別セット値を設定する。 「国民経済計算(確々報)」の国内総生産の各項目を産業連関表の 終需要項目、粗付加価値

部門に対応させた、基準年から対象年の伸び率を、17年基本表の各部門の列和に乗じて算出し

た結果を参考に、(2)で調整して得られた積上値をセット値とした。

- 59 -

(2) バランス調整

作成された試算表をもとに、国内生産額、輸出入額、構造統計や原材料統計等から得られるそ

れぞれの原材料の投入や産出先の値を利用して投入額、産出額の推計、調整を行うとともに、可

能な範囲で投入・産出のバランス調整を行った。ただし、短期間で全ての調整を行うことは困難で

あるため、投入額、産出額について、それぞれ国内生産額又は総供給との差が±1000億円以内

かつ誤差率を5%以内になるまで人的に調整した後、機械的バランス調整を行った。 ただし、輸出入、在庫純増、屑・副産物、再生資源回収・加工処理(行)については、推計した値

をそのまま用いることとし、バランス調整の対象から除外した。 機械的バランス調整は未定乗数法によったが、計算方法は以下のとおり。 なお、機械的バランス調整は小数点以下の数値を残して調整を行うため、整数型に直すことに

よって四捨五入分のバランスが崩れてくるが、その分は手作業によって 終微調整を行った。 これにより時価評価表(名目表)が完成する。

① 与件データ

中間需要部門 終需要部門 国内生産額

中間投入部門 ijx ijf iX

付加価値部門 ijv iV

国内生産額 jX jF

上記の産業連関表を所与としたとき、

ij

ijijij v

fxR 、

i

ii V

Xr 、 jjj FXs

② 問題の所在 与件データの縦計セット値ベクトル js 及び横計セット値ベクトル ir が、取引額データ ijR

の列和

i

ijR 、行和

jijR に一致していない場合、基礎データの構造(投入構造など)を基本

にし、任意のi 、 j に関して、

i

ijj Rs i

ijj Rs ˆ

j

iji Rr j

iji Rr ˆ mjni ,,2,1,,,2,1

なる ijR をいかにして ijR からの乖離を少なくして求めるかが問題点である。

- 60 -

③ 目的関数の設定と制約条件 小にすべき目的関数は、

n

i

m

j jij

jij

iij

iij

sR

sR

rR

rRQ

1 1

22

2 小化 ‥‥‥‥‥ ①

産出比率の変化率 投入比率の変化率 制約条件は、次のとおりである。

i

jij sR ( j mj ,,2,1 について) ‥‥‥‥‥‥‥‥ ②

jiij rR (i ni ,,2,1 について)

12.固定価格評価表(実質表)の作成

終調整された行部門ごとに、国内生産額は国内生産額デフレータ、輸出額は輸出デフレータ、

輸入額は輸入デフレータ、国内需要額は国内総供給デフレータで、時価評価の各取引額を除して固

定価格評価に変換する。 また、付加価値額については、項目別に実質化は行わず、列部門ごとに実質化された中間投入額

計と時価評価付加価値額との合計を求め、実質生産額(列部門生産額 = 行部門生産額)との差額

を DD(Double Deflation)残差部門に計上する。

- 61 -

【参考5】

平成17年基準改定の概要

平成21年簡易延長産業連関表(以下「簡易表」という。)及び平成20年延長産業連関表(以下

「延長表」という。)から、平成17年(2005年)産業連関表(以下「17年基本表」という。)を基準に延

長推計しており、従前に公表している20年簡易表及び19年延長表までの各簡易表及び延長表

については、平成12年(2000年)産業連関表(以下「12年基本表」という。)を基準に延長推計し

たものである。 12年基本表を基準とした簡易表及び延長表(以下12年基準という。)と17年基本表を基準とし

た簡易表及び延長表(以下17年基準という。)の違いは、基本的には12年基本表と17年基本表

の部門分類の設定、概念・定義等の違いであるが、今回17年基準で延長推計するに当たって、

推計方法等について見直しを行った。12年基準と17年基準における延長表及び簡易表の推計

方法は以下の表のとおりである。 なお、12年基本表と17年基本表の違いは、17年基本表の総合解説編を参照されたいが、主

な変更点は次のとおり。 ①「郵便・信書便」の新設、②「インターネット附随サービス」の新設、③「真空装置・真空機器」

の新設、④「社会福祉(産業)」の新設、⑤「再生資源回収・加工処理」の生産額を屑・副産物の投

入額に回収加工経費を加えたものから、回収加工経費のみに変更し、屑・副産物の投入額は取

引額表に別途計上。

12年基準と17年基準による推計方法の比較(生産額・デフレータ)

延長表 簡易表 延長表 簡易表

 全体7桁生産額を推計 7桁生産額を推計 10桁生産額推計を基本 可能なかぎり10桁生産額推計

 推計資料基本表に準じ、構造統計を中心 動態統計を中心 基本表に準じ、構造統計を中心 動態統計を中心

延長表 簡易表 延長表 簡易表

 生産額

簡易表と同じ 単価が算出される部門は単価法。それ以外は物価指数法。

原則として接続表で採用した系列。簡易表と推計方法が異なる部門について、単価法を採用している場合はデフレータが異なる。

原則として接続表で採用した系列。

 輸出入

簡易表と同じ 単価法 原則として接続表で採用した系列(大部分は簡易表と同じだが、推計方法によっては異なることもあり)

原則として接続表で採用した系列。

12年基準 17年基準

12年基準 17年基準

生産額

デフレータ

- 62 -

12年基準と17年基準による推計方法の比較( 終需要・粗付加価値)

 家計外消費 計GDP確報の国内需要の伸びを参考

GDP速報の国内需要の伸びGDP確々報の国内需要の伸びを参考

GDP確報の国内需要の伸び

内訳 基準年×国内総供給の伸び 同左 基準年×国内総供給の伸び 同左

 家計消費支出 計GDP確報の家計 終消費の伸びを参考

GDP速報の家計 終消費の伸び

GDP確報の家計 終消費の伸びを参考

GDP確報の家計 終消費の伸び

内訳

・基準年×家計調査(単身・二人以上・品目別)×国民生活基礎調査(厚労省)、・(国内需要60%以上部門)国内総供給の伸び

同左

・基準年×家計調査(総世帯・品目別)×住民基本台帳・(国内需要60%以上部門)国内総供給の伸び

同左

 対家計民間非営利団体消費支出

計GDP確報の対家計民間非営利団体 終消費支出の伸びを参考

GDP速報の対家計民間非営利団体 終消費支出の伸び

GDP確々報の対家計民間非営利団体 終消費支出の伸びを参考

GDP確報の対家計民間非営利団体 終消費支出の伸び

内訳 基準年×国内総供給の伸び 同左 基準年×国内総供給の伸び 同左

 政府消費支出 計GDP確報の政府消費支出の伸びを参考

GDP速報の政府消費支出の伸び

GDP確々報の政府消費支出の伸びを参考

GDP確報の政府消費支出の伸び

内訳 基準年×国内総供給の伸び 同左 基準年×国内総供給の伸び 同左

 固定資本 計・GDP確報の国内総固定資本形成の伸びを参考

GDP速報の国内総固定資本形成の伸び

・GDP確々報の国内総固定資本形成の伸びを参考

・GDP確報の国内総固定資本形成の伸び

内訳

・基準年固定資本マトリックス×法人季報(業種別)の伸び・(国内需要70%以上部門)国内総供給の伸び

同左

・基準年固定資本マトリックス×法人季報(業種別)の伸び・(国内需要70%以上部門)国内総供給の伸び

同左

 在庫純増 計 積上 GDP速報の在庫増加の伸び 積上 積上

  生産者製品在庫 内訳工業統計(一部生産動態、農水統計)

基準年×国内総供給の伸び工業統計、生産動態(一部農水統計)

生産動態、トレンド

  半製品・仕掛品在庫 内訳工業統計(一部生産動態、農水統計)

基準年×国内総供給の伸び工業統計(一部生産動態、農水統計)

トレンド(一部生産動態)

  流通在庫 内訳商業動態統計(一部生産動態、食料需給表)

基準年×国内総供給の伸び商業動態統計(一部生産動態、食料需給表)

同左

  原材料在庫 内訳工業統計(一部生産動態)、法人季報(建設分)

基準年×国内総供給の伸び工業統計(一部生産動態)、法人季報(建設分)

基準年×国内総供給の伸び

 輸出入 計 積上 積上 積上 積上

内訳 通関統計、関税、国際収支など 通関統計、関税、国際収支など 通関統計、関税、国際収支など 通関統計、関税、国際収支など

終需要部門12年基準 17年基準

延長表 簡易表 延長表 簡易表

 家計外消費 計 終需要の家計外消費と一致 同左 終需要の家計外消費と一致 同左

内訳

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の付加価値係数の変動率(製造業以外は法人季報等の付加価値係数の変動率を参考)

基準年投入係数×CT×(製造業)工業の付加価値係数の変動率の推計値

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の付加価値係数の変動率(製造業以外は法人季報等の付加価値係数の変動率を参考)

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の付加価値係数の変動率の推計値

 雇用者所得 計GDP確報の雇用者報酬の伸びを参考

GDP速報の雇用者報酬の伸びを参考

GDP確々報の雇用者報酬の伸びを参考

GDP確報の雇用者報酬の伸び

内訳

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の給与率の変動率(製造業以外は法人季報等の付加価値係数の変動率を参考)

基準年投入係数×CT×(製造業)工業の給与率の変動率の推計値

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の給与率の変動率(製造業以外は法人季報等の付加価値係数の変動率を参考)

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の付加価値係数の給与率の推計値

 営業余剰 計 差分 差分(基準年構成比) 差分 差分

内訳

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の付加価値係数の変動率(製造業以外は法人季報等の付加価値係数の変動率を参考)

基準年投入係数×CT×(製造業)工業の付加価値係数の変動率の推計値

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の付加価値係数の変動率(製造業以外は法人季報等の付加価値係数の変動率を参考)

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の付加価値係数の変動率の推計値

 資本減耗引当 計GDP確報の固定資本減耗の伸びを参考

差分(基準年構成比)GDP確々報の固定資本減耗の伸びを参考

GDP確報の固定資本減耗の伸び

内訳

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の減耗率の変動率(製造業以外は法人季報等の付加価値係数の変動率を参考)

基準年投入係数×CT×(製造業)工業の付加価値係数の変動率の推計値

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の減耗率の変動率(製造業以外は法人季報等の付加価値係数の変動率を参考)

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の減耗率の変動率の推計値

 間接税 計 終需要の伸び 差分(基準年構成比) 終需要の伸び 終需要の伸び

内訳

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の付加価値係数の変動率(製造業以外は法人季報等の付加価値係数の変動率を参考)

基準年投入係数×CT×(製造業)工業の付加価値係数の変動率の推計値

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の付加価値係数の変動率(製造業以外は法人季報等の付加価値係数の変動率を参考)

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の付加価値係数の変動率の推計値

 経常補助金 計 終需要の伸び 差分(基準年構成比) 終需要の伸び 終需要の伸び

内訳

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の付加価値係数の変動率(製造業以外は法人季報等の付加価値係数の変動率を参考)

基準年投入係数×CT×(製造業)工業の付加価値係数の変動率の推計値

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の付加価値係数の変動率(製造業以外は法人季報等の付加価値係数の変動率を参考)

基準年投入係数×CT×(製造業)工業組替の付加価値係数の変動率の推計値

粗付加価値部門12年基準 17年基準

延長表 簡易表 延長表 簡易表