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背景 ①多職種による視点の違いを明らかにするワーク (MindMapワーク) ②問題を表面で捉えずに問題の本質を見極めるワ ーク(問題発見ワーク) ③信念対立の相手を深く掘り下げ、解明のレバレ ッジポイントを探すワーク(共感マップワーク) まとめ・行き先 COI開示: 演題発表に関連し、開示すべきCOI 関係にある企業などはありません。 U理論を用いた信念対立解明」 〜真多職種連携を目指して埼玉成恵会病院 外科 清水広久 薬剤部 竹内一浩, 看護部 松本昇子, 栄養科 杉田真理子 Uプロセスを用いた信念対立解明 U -Process チーム医療とは? チーム医療とは、患者を中心に各種の医療専門職 が、 共通の理念を基盤に、それぞれの専門性を活か し、 共有した目標に向かって協働して医療を実践する こととある。 信念対立解明アプローチワークショッ プの開催 しかし、現状のチーム医療の大半は、その多職種に よる多視点の利点以上に、信念対立のために「異質 性を前提としたチームビルディング」が行われてると は言い難い。 重要なのは、「方法論」でなく、「目 的」から入り、それを共有することである。 今回、 我々は京極氏(国際吉備大学)の提唱する「信念対 立解明アプローチ」を参考にワークショップを開催 し、報告してきた。 真のニーズへのアプローチ 「信念対立解明アプローチ」を行うに当たって、共通の目 的を掘り下げていくことが重要であることは前述した。 しかし、現状では、表面の出来事に目を奪われてしまい、 深層の共通のニーズへ辿り着くのは難しい。 今回、我々は、問題の画一化されない複雑な問題」を 抱えた医療現場における信念対立 に対して、 「Uプロセス」を用いた解明アプローチを試 みた。この手法は、大きな対立のみならず、普段の会議など 日常臨床現場(臨床に限定せず、生活でも)に応用でき、実 際、参加者からも『対立を回避できた。」「多職種連携が楽 になった。」などの意見が聞かれ、有意義と思われた。今 後、『発達心理学的発達段階測定」などを用いて、 その効果を測定していく方向である。

2014 jspenポスター

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Page 1: 2014 jspenポスター

背景

①多職種による視点の違いを明らかにするワーク(MindMapワーク)②問題を表面で捉えずに問題の本質を見極めるワーク(問題発見ワーク)③信念対立の相手を深く掘り下げ、解明のレバレッジポイントを探すワーク(共感マップワーク)

まとめ・行き先

COI開示:演題発表に関連し、開示すべきCOI

関係にある企業などはありません。

「U理論を用いた信念対立解明」〜真の多職種連携を目指して〜埼玉成恵会病院 外科 清水広久

  薬剤部 竹内一浩, 看護部 松本昇子, 栄養科 杉田真理子

Uプロセスを用いた信念対立解明

U -Process

チーム医療とは?チーム医療とは、患者を中心に各種の医療専門職が、共通の理念を基盤に、それぞれの専門性を活かし、共有した目標に向かって協働して医療を実践することとある。

信念対立解明アプローチワークショップの開催しかし、現状のチーム医療の大半は、その多職種による多視点の利点以上に、信念対立のために「異質性を前提としたチームビルディング」が行われてるとは言い難い。重要なのは、「方法論」でなく、「目的」から入り、それを共有することである。今回、我々は京極氏(国際吉備大学)の提唱する「信念対立解明アプローチ」を参考にワークショップを開催し、報告してきた。

真のニーズへのアプローチ「信念対立解明アプローチ」を行うに当たって、共通の目的を掘り下げていくことが重要であることは前述した。しかし、現状では、表面の出来事に目を奪われてしまい、

深層の共通のニーズへ辿り着くのは難しい。

今回、我々は、問題の画一化されない「複雑な問題」を抱えた医療現場における信念対立 に対して、「Uプロセス」を用いた解明アプローチを試みた。この手法は、大きな対立のみならず、普段の会議など日常臨床現場(臨床に限定せず、生活でも)に応用でき、実際、参加者からも『対立を回避できた。」「多職種連携が楽になった。」などの意見が聞かれ、有意義と思われた。今後、『発達心理学的発達段階測定」などを用いて、その効果を測定していく方向である。