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daisuke-sakuma
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アンケートから見るきのこ学習の環境と状況佐久間大輔
菌類が最も少ない場所それは学校の教科書の中である• 学校でほぼ習うことのない菌類 身近な存在である菌類• みんなどんやって学習をしているのだろうか• 機会• 参考にする物• 何を知りたいのか
方法• Google docsをつかったアンケート• 佐久間の twitterフォロワー , FB, 博物館の
MLなどで告知
• A4で 3枚• クリックで選ぶだけ• 2015/ 6/ 28〜 7/
12の 2週間で回答数195
回答者の概要
学会や団体に入っている人、入っていない人• 学会や同好会に入っている人はやはりより詳しい人に偏っている。• 学会と同好会ではどちらがより詳しい人というわけではないようだ。• 学会や同好会に入る人はキノコスペシャリストがやや多い。が、幅広い興味をもつナチュラリストは少なくない。
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学会入ってる同好会入ってるどちらかには入ってる何も入ってない
詳しい 詳しくない
何も入ってない
どちらかに入っている
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特にきのこ生き物全般興味なし
1.図鑑の利用• 団体に入っている人と入ってない人での最も顕著な違いは持っている図鑑の冊数。複数の図鑑を使って調べることはアマチュアの常識• 食への興味はそれほどの違いはなかった
何も入ってない
どちらかに入っている
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持っている図鑑持ってない写真ベース描画ベース複数冊
何も入ってないどちらかに入っている
0% 20% 40% 60% 80% 100%
野生キノコ食への興味食べる
2.インターネット上のブログやSNSの利用
• インターネットの利用は団体などに入っているかどうかにかかわらずよく閲覧している、しかしどちらも信頼性はそこそこと考えているようだ。1 2 3 4 5
010203040506070
ネットの blogや SNSの閲覧頻度何も入ってないどちらかに入っている
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10203040506070
ネットの blogや SNSの信頼性何も入ってないどちらかに入っている
3.専門書の利用• 専門書は専門で頑張っている人しか買わない・・でも図書館での利用も重要• 信頼性はネットより高い• 団体に入ってない人も専門書はそれなりに信頼
読んだことがない ほとんど読まない 図書館などで借りて購入して読む
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専門書の利用何も入ってないどちらかに入っている
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専門書の信頼性何も入ってないどちらかに入っている
4.論文の利用
• 論文は専門書同様に信頼されている。• 学会・団体に入ってない人には縁遠いもの。• 非専門家には日本語の論文の存在は重要。
読んだことが
ない
ほとんど読ま
ない
積極的に検索
して読む
すすめられた
無料の...
オンラインで
読む冊子で
読む0
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何も入ってないどちらかに入っている
図だけ見る
もっぱら日本
語
英文も日本語
も
もっぱら英文
のみ05
10152025303540
何も入ってないどちらかに入っている
1 2 3 4 505
101520253035404550 信頼性
何も入ってないどちらかに入っている
5.研究者との接点• 学会、同好会に入るメリットは研究者との接点かも知れない• 皆研究者との接点の重要性は重要視している。
接点がない
特別の機会の
み(年一回以
下)
時折接する機
会がある(年
1,2回)
日常的に接す
る機会がある
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何も入ってないどちらかに入ってる
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何も入ってないどちらかに入っている
6.博物館の利用• 様々な形でキノコ学習に利用している。• 一番多いのは展示での利用。• 観察会とか質問とかで利用している人もそこそこ多い。
形態観察• 興味は研究者も一般も同様• 形態観察にどのような点を抑えるべきかは、学会、同好会での指導効果がある様子。• わかりやすい指導書が必要かも知れない
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形態観察 興味がある何も入ってないどちらかに入っている
興味ない 興味ある
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形態観察 やり方の理解何も入ってないどちらかに入っている
わからない わかる
顕微鏡観察• 形態観察に比べると興味はややバラける。• やり方の理解は学会・同好会でも十分指導が進んでいない。• 一般の人にはほとんど情報源がないのでより理解は低い。
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顕微鏡観察 興味がある何も入ってないどちらかに入っている
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顕微鏡観察 やり方の理解何も入ってないどちらかに入っている
乾燥標本の作り方• 乾燥標本への興味は学会、同好会でやや高い。一般の人でもないわけではない。• 方法についても情報源が、特に一般の人で低い
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乾燥標本 興味がある何も入ってないどちらかに入っている
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乾燥標本やり方の理解何も入ってないどちらかに入っている
まとめ• 学会や研究会は研究者との接点になったり、論文への抵抗感を低めたり、基本的な観察知識を伝えたりなど、きのこの学習に重要な機能を持っている。• 博物館もまた、きのことの出会いの場にはなっているが、展示を超えた活動はどこでも出来ているわけではない。• 学会や研究会に入っている人でも顕微鏡観察や標本の作り方に関する情報は十分ではないようだ。• 学会や研究会に入っていない人では、より情報が少ない。よい観察の手引が必要なようだ。