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LOCALGOODYOKOHAMA横浜市立大学地域貢献活動支援事業 LOCALGOODYOKOHAMA横浜市立大学地域貢献活動支援事業 ロジックモデルワークショップ (第1回) (第1回) 201523伊藤健 伊藤健 慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科 特任助教 特定非営利活動法人SROIネットワークジャパン 代表理事

【LOCALGOODYOKOHAMA×横浜市大教員地域貢献活動支援事業ロジックモデルワークショップ】第1回 PDCA&ロジックモデルについて学ぼう

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LOCALGOODYOKOHAMAx横浜市立大学地域貢献活動支援事業LOCALGOODYOKOHAMAx横浜市立大学地域貢献活動支援事業

ロジックモデルワークショップ(第1回)(第1回)

2015年2月3日伊藤健伊藤健

慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科 特任助教

特定非営利活動法人SROIネットワークジャパン 代表理事

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自己紹介

伊藤 健 (いとう けん)

慶應義塾大学 大学院 政策 メデ ア研究科 特任助教- 慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科 特任助教

- Asian Venture Philanthropy Network 日本アドバイザー

- 特定非営利活動法人 SROI Network Japan 代表理事

- 日系電子メーカーにて3年間勤務後、2001年に米国Thunderbird AGSIM (アリ

ゾナ州)にてMBA取得 帰国後GEキャピタル社にてコーポレート・ファイナゾナ州)にてMBA取得。帰国後GEキャピタル社にてコ ポレ ト・ファイナ

ンス・業務改善・企業統合など約7年間勤務

- 本業の傍ら2005年からSVP東京パートナー、2007年から2009年までディレ

クターとしてソーシャルベンチャーの育成・支援にかかわる。2008年4月よ

りNPO法人ISLに参画、スイス・シュワブ財団と提携し社会起業家表彰プログ

ラム「SEOY日本プログラム」や、社会起業家養成プログラムを運営ラム SEOY日本プ グラム」や、社会起業家養成プ グラムを運営

- 2010年11月より慶應義塾大学 政策・メディア研究科にて特任助教、

社会的インパクトの定量評価、社会的投資等を研究

2012年に特定非営利活動法人 SROI N t k J を設立 代表理事に就任- 2012年に特定非営利活動法人 SROI Network Japanを設立、代表理事に就任

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皆さんの自己紹介をお願いします皆さんの自己紹介をお願いします

1 お名前1. お名前

2 ご所属(大学・学部、あるいはお仕事)2. ご所属(大学 学部、あるいはお仕事)

3. ワークショップ参加動機と

どんな社会課題に関心があるか

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被災地起業家支援「廃止」 内閣府事業仕分け2012.6.11 13:28 (産経新聞)2012.6.11 13:28 (産経新聞)

内閣府は11日、自ら事業の無駄を洗い出す「府省庁版事業仕分け」を実施し 東日本大震災の被災地で社会貢献を目指す起業家を育成するN実施し、東日本大震災の被災地で社会貢献を目指す起業家を育成するNPO法人への支援事業(2011年度32億円)を「廃止」と判定した。人材育成を目的に、職業能力を段位で認定する「キャリア段位制度」導入に向けた事業(11年度事業費5千万円)も「廃止 抜本的に再検討」としたけた事業(11年度事業費5千万円)も「廃止。抜本的に再検討」とした。

仕分け人の有識者は、NPO法人への支援事業に関し「政策効果の検証が不十分」と指摘した。

キャリア段位制度導入事業については経済効果を算出していない点に触れ「なぜ予算が正当化できるのか」などと強調。内閣府の石田勝之副大臣はいったん「廃止も含め大幅改善が必要」としたが、その後変更した。キャリア段位制度は人材育成が目的で、食や介護分野などで7段階のレベルを設定。公募で選ばれた団体が能力を判定する。今秋の導入を目指している。

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指している。

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「ひとり親支援事業見直し「ひとり親支援事業見直し 170億円かけ就業わずか」170億円かけ就業わずか」(2014(2014年年88月月44日日 東京新聞)東京新聞)(2014(2014年年88月月44日日 東京新聞)東京新聞)

経済的に困窮しやすいシングルマザーらにパソコン技術などを身につけてもらい、自宅での副業を支援する厚生労働省の事業が「費用対効果が低い」として 大幅に見直されることが三日 分かっ支援する厚生労働省の事業が「費用対効果が低い」として、大幅に見直されることが三日、分かった。

五年間で総額百七十億円を投入したが、在宅の仕事に就いた人は四分の一にとどまり、うち六割の平均月収はわずか五千円以下。事業を検分の にとどまり、うち六割の平均月収はわずか五千円以下。事業を検

証した同省の有識者検討会が「想定した成果を上げておらず、このままの形での継続は妥当ではない」と指摘した。

(中略)訓練期間は原則十八カ月。企業側には訓練や仕事の受注にかかる経費を支払い、参加者にも月額一万五千~五万円の訓練手当を支給するにも月額 万五千 五万円の訓練手当を支給する。

検討会は〇九~一二年度に二十一自治体が実施した二十四事業(約五十六億円分)を検証。参加

者約二千八百人のうち、訓練を終えたのは約二千人で、在宅での就業につながったのは約七百六十人だった。た 約 百 十人 。

このうち月収が分かった約五百人を分析すると、約六割は五千円以下で、厚労省が当初目指した五万円以上の人は一割程度。参加者一人当たりの事業費は 最高で約八百四十六万円に上った業費は、最高で約八百四十六万円に上った。

検討会が近くまとめる報告書では「事業の趣旨は有意義だ」としつつも「参加者の技術を上げ、仕事を開拓する企業側の能力、実力の差も成果に影響した」と指摘。仕事の受注を担う専任者を配置したり、地元企業への売り込みを積極的に行ったりしたケースが一部にとどまったことを要因として挙げているして挙げている。

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ワークショップの目的ワークショップの目的

地域課題を持続可能な形で解決してゆくために• 地域課題を持続可能な形で解決してゆくために、

• 非営利組織による取り組みに注目し、非営利組織による取り組みに注目し、

• これらの取り組みがどのように効果的に課題解決 献 る決に貢献しているか、

• 分析する枠組みを修得する• 分析する枠組みを修得する

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ワークショップの構成ワークショップの構成【第1回】 (2/3) :PDCA&ロジックモデル

• イントロダクション:PDCAモデルとロジックモデルの概要とケー• イントロダクション:PDCAモデルとロジックモデルの概要とケー

ススタディによる理解

【第2回】(2/10) :ステークホルダー分析とインパクト・マップの作成

• ステークホルダー・モデルと社会課題解決、ケーススタディによる

理解理解

【第3回】(2/17):KPIの設定とインタビュー項目の設定

想定 ジ デ が 本当 問題解決 寄与す も な• 想定したロジックモデルが、本当に問題解決に寄与するものなのか

についての検討を行い、既存の事業とのギャップをPDCAサイクル

の中で、これら指標がどのように活用されるかを考える中 、 指標 活

【最終回】(3/7):まとめと最終プレゼンテーション

インタビ を行 た結果 最終化されたロジ クモデルを全体で

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・ インタビューを行った結果、最終化されたロジックモデルを全体で

共有、各グループごとに発表を行い、ディスカッションを行う。 7

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本日の進行本日の進行18:30 イントロダクション(15分)18:30 イントロダクション(15分)

18:45 参加者自己紹介(15分)

19:00 PDCAサイクルとロジックモデルによる社会的活動の分析手法(30分)

デ も づ グ プ19:30 ケーススタディにもとづくグループワーク(35分)

20:05 グループによる発表(15分)

20:20 次回以降の予定と宿題について

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事業評価に対する異なる社会的ニーズ

行政/事業の発注者 事業主体リソースの提供者

• 行政サービス等の社会的事業の効率をは

• 達成度評価ではなく、事業の社会的成果を計る基準が欲しい

• 納税者として行政や、寄付者としてNPOのパフォーマンスが かり、高い効率のサ

ービスに集中的にリソースを投下することで事業効率そのも

を計る基準が欲しい

• パフォーマンスをよりアピールして、多くの

のパフォーマンスが適正なものか知りたい

社会的インパクトを とで事業効率そのものを高めたい

• 効率の低いサービス

事業を受託したり、外部からの寄付を引きつけたい

• 社会的インパクトを達成している組織や団体を積極的に支援したい

は見直し、あるいは外部への委託を検討したい

• 組織、事業のミッションの達成のためには、どのような事業ポ

したい

• 対外的に、社会的事業の効率について効果的にメッセージを

ートフォリオを組んだらいいのか、戦略を組み立てたい

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発したい

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PDCAサイクル(デミング・サイクル)とは

1.Plan (計画):

事業目的や達成したい社会的状態をもとに、事業計画を立てる

2. Do (実施・実行):(実施 実行)計画に沿って事業を実施する

3 Check(点検・評価):3. Check(点検 評価):

事業の実施が計画に沿っているかどうかを点検・評価する

4. Act (改善):

実施が計画に沿っていない部分を調べ 改善を実施 計画に調べて改善を実施、計画にフィードバックする

PDCAサイクルは 品質管理において大きな業績を残したエドワ ズ・デミングらが提唱した こ

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PDCAサイクルは、品質管理において大きな業績を残したエドワーズ・デミングらが提唱した。このため、デミング・サイクル とも呼ばれる。

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PDCAサイクルの必要性

• 社会的活動は、ある社会的な成果を想定して行われるものであり その活動が達成度を評価するには 基るものであり、その活動が達成度を評価するには、基準が必要になる

• 評価の基準としての活動の目標を設定し、それに対する事業成果を測ることで、初めて「評価」が可能になる

• PDCAサイクルでは、単に「成果」を評価するのみならず、その成果を達成するプロセス

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ロジックモデルとは

どのような資源を投入することにより(インプット)、どのような結果が生まれ(アウトプット) 最終的にどのよのような結果が生まれ(アウトプット)、最終的にどのような社会的成果(アウトカム)につながるか、事業の社会的インパクトを分析する手法。

成果(アウトカム)-影響(インパクト)資源 生産(アウトプット)

活動 対象 初期 中間 最終

成果(アウトカム) 影響(インパクト)

誰を対象とするのか

初期の成果は何か

中間的な成果は何か

最終的な影響は何か

資源(インプット)

何を行うのか何を投入するのか

生産(アウトプット)

スタッフ(職員) 計画 参加者 社会的受容 行動 状態時間 調査 受益者予算 事業実施 住民 認識 製品化 社会

現状

予算 事業実施 住民 認識 製品化 社会技術 広報 製品 サービス化 経済パートナー サービス 社会実験 生活

制度化 環境

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風が吹けば・・・

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インプット(投入資源)

• インプットとは 対象の事業を実施するために必要な• インプットとは、対象の事業を実施するために必要な資源(リソース)を指す

• 例えば、事業を実施する資金、人員、材料資材、場所、人的ネットワーク、技術等の異なるリソースが必要と、人的ネットワ ク、技術等の異なるリソ スが必要とされる

• ただし、何を「インプット」として捉えるかは、事業の目的や想定する事業範囲によって異なる

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アウトプット(結果)

• アウトプットとは 対象の事業の実施の結果 発生し• アウトプットとは、対象の事業の実施の結果、発生した活動や生産物を指す

• 例えば、事業によって生産された製品、提供されたサービスの他に、調査によって得られた知見もアウトプッビスの他に、調査によって得られた知見もアウトプットとして考えることができる

• アウトプットは、想定する社会的変化に必要な成果物だが、社会的変化そのものではない

• ただし、何を「アウトプット」として捉えるかは、事業の

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目的や想定する事業範囲によって異なる15

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アウトカム(成果)

• アウトカムとは、対象の事業の実施の結果、発生した活動や生産物によって もたらされた社会的変化のこと動や生産物によって、もたらされた社会的変化のこと

• 例えば 事業によって生産された製品によって向上した• 例えば、事業によって生産された製品によって向上した消費者の便益、提供されたサービスによって解決された社会的課題、提供された教材によって向上した学生の成績等がアウトカムとして捉えられる

• 中間的成果を「アウトカム」、 終的な社会的影響を「インパクト」として捉えることもある

• ただし、何を「アウトプット」として捉えるかは、事業の目的

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や想定する事業範囲によって異なる16

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アウトプットとアウトカムの違い

アウトプット(結果)とアウトカム(成果)は混同されやすいが、例えば以下のように整理して考えることができる

プログラム(例) アウトプット アウトカムプログラム(例) アウトプット アウトカム

児童の交通安全教育歩道横断時の左右確認比率の向上

児童の安全意識の向上比率の向上

高齢者の見守りプログム

救急車の呼び出し回数・ヘルパー利用頻度・

高齢者の安心・安全の確保ラム

数 ヘルパ 利用頻度在宅事故頻度の減少

確保

ニート・フリーター向け就業率の向上

若者層の経済的・社会就業支援

就業率の向上的自立の実現

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事業の目的とアウトプット・アウトカム

• 同じ活動でも、事業の目的や位置付けによって、期待するアウトプットやアウトカムが変わってくるるアウトプットやアウトカムが変わってくる

• 例えば 障がい者の就業支援が 障がい者の社会的自• 例えば、障がい者の就業支援が、障がい者の社会的自立を目的とするか、あるいは経済的自立を目的とするかによって、期待するアウトカムも、収入の向上(経済的自立)、自己肯定感や人間関係の改善(社会的自立)なのか等、異なったアウトカムの設定が可能

• ロジックモデルを考える場合には、事業のミッションや目的 期待する成果等 検討を行う とが必 となる的、期待する成果等について検討を行うことが必要となる

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NPO活動の陥りがちな「多目的な事業」

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ケース・スタディ「かものはしプロジェクト」

• かものはしプロジェクトは2004年設立のNPO法人(本部:東京都渋谷区 代表:村田沙耶香 本木啓介 青(本部:東京都渋谷区、代表:村田沙耶香、本木啓介、青木健太)

• 「強制的に子どもが売られてしまう問題を防止する活動を強制的に子どもが売られてしまう問題を防止する活動を持続的かつ発展的に行い、世界の子どもたちが未来への希望を持って生きられる」社会を実現するために活動

• スタッフ数9名(日本)、40名(カンボジア)

• 事業高約1億円(主に会員からの会費、寄付による)

• 主な事業内容は、国内での啓発活動、カンボジアにおけるコミュニティ・ファクトリーの運営、インドにおける人身売買防止 ため 活動する と 連携プ ジ ク 実買防止のために活動するNGOとの連携プロジェクトの実施、カンボジア・インドにおける警察や司法に対するトレーニングの実施等

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ニングの実施等

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「かものはしプロジェクト」の活動をロジ クモデルで分析するロジックモデルで分析する

• 終的に期待する社会的状態(インパクト)は何か?• 終的に期待する社会的状態(インパクト)は何か?

• そのために目標として、段階的に達成されるアウトカム(初期 中間・ 終)は何か?初期、中間 終)は何か?

• そのアウトカムの達成のために、どのような事業を行っているか?いるか?

• その事業の実現のためには、どのようなインプットが投入されているか?され る

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ロジックモデル検討ワークシート

活動 対象 短期 中期 長期

成果(アウトカム)-影響(インパクト)

<学習> <行動> <状態>

資源(インプット)

生産(アウトプット)

<学習> <行動> <状態>

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グループワーク(35分)

• かものはしプロジェクトについての配布資料を読む• かものはしプロジェクトについての配布資料を読む

6人が1グル プとなり 模造紙 ポストイット等を適宜使• 6人が1グループとなり、模造紙、ポストイット等を適宜使用しながら、かものはしのカンボジア事業についてロジックモデルを作ってみてください。クモデルを作ってみてください。

• もしインプット→アウトプット→アウトカムの流れが不明確もしインプット→アウトプット→アウトカムの流れが不明確な場合には、ポストイットで発生する事象をインプット、アウトプット、アウトカムの別に問わずに書き出し、その後に模造紙上で因果関係に基づいて並び替えを行うことで分析を行うことができます

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かものはしプロジェクト(カンボジア・コミュニティファクトリー事業)ロジックモデル

活動 対象 短期 中期 長期

成果(アウトカム)-影響(インパクト)

<学習> <行動> <状態>

資源(インプット)

生産(アウトプット)

<学習> <行動> <状態>

資金(会費)

課題認識の浸透

かものはしへの入会・寄付

人身売買課題

解決サポーター層の成熟

人身売買課題の啓発

日本社会

資金(寄付金)

手工芸品の購買

手工芸品の

生産・販売

村人の

啓発

観光客等ファクトリー経営拡大

スタッフ継続的就労・

村人の収入向上

フ クトリ 外

村人の雇用

職業

トレーニングの実施

村の女性

原材料ファクトリー外での安定的

就労

人身売買減少

グの実施

ライフスキルトレーニング

実施

起訴案件生産機材

警察・司法による

人身売買案件有罪判決率の

向上警察・

司法への警察・

被害者救出・支援

人身売買被害者

起訴案件増加

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人身売買案件への認識強化

向上司法へのトレーニング

司法

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ロジックモデルのチェックポイント

• 終アウトカムは団体のミッション・ビジョンと同期してい• 終アウトカムは団体のミッション・ビジョンと同期しているか?

• インプット→アウトプット→アウトカムが本当に有効な連関になっているか?アウトカムの実現のために、現在のアになっているか?アウトカムの実現のために、現在のアウトプットは本当に必要か?他に有効な手段はないか?

• アウトプットを実現するために、インプットは有効に活用されているか?アウトプットを 大化するためにはどうしたらよいか?

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次回までの課題

次週までの課題として 以下のワ クをして スライドの形で次週までの課題として、以下のワークをして、スライドの形で2月9日(月)までに事務局に提出して下さい。

• 担当になった取材先について、自分で団体のリサーチを行い、次週までにインパクトマップを作ってみる行い、次週までにインパクトマップを作ってみる

• 単に現状をまとめるだけではなく 終的な目的を達成す単に現状をまとめるだけではなく、 終的な目的を達成するためには、どのような事業にするべきか、インプット-アウトプット-アウトカムの連関を検証する

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次回(2/10)予告

次週は ステ クホルダ に注目をして 今回学んだロジッ次週は、ステークホルダーに注目をして、今回学んだロジックモデルのフレームワークを掘り下げます。

• 社会課題の解決には、複数の利害の異なる利害関係者(ステークホルダー)が関わっているステ クホルダ )が関わっている

• 効果的な事業の実施のためのステークホルダーの協力効果的な事業の実施のためのステ クホルダ の協力関係を考え、今回組み立てたロジックモデルを、ステークホルダー別に整理して考える

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