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成果物をもっと使ってもらいたい。見てもらいたい。 二次利用促進を考える。 10回京都大学リサーチ・アドミニストレーション研究会 「できる?できない?クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」を活用して こんなふうに研究・成果を拡散したい!話題提供資料 京都大学学術研究支援室 天野絵里子・今井敬吾 20141218

天野絵里子/今井敬吾 「成果物をもっと使ってもらいたい。見てもらいたい。: 二次利用促進を考える。」(第10回京都大学リサーチ・アドミニストレーション研究会)

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成果物をもっと使ってもらいたい。見てもらいたい。

二次利用促進を考える。

第10回京都大学リサーチ・アドミニストレーション研究会「できる?できない?クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」を活用してこんなふうに研究・成果を拡散したい!話題提供①資料

京都大学学術研究支援室

天野絵里子・今井敬吾

2014年12月18日

フィールド調査で撮った写真。

フィールド調査で撮った写真などをブログにアップするなど、研究活動そのものもリアルタイムで発信したい。

そんなときCCはどう役に立つ?CC付けなかった時はどうなる?

http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0112488

国立国会図書館. 120万本以上の学術論文がクリエイティブ・コモンズライセンスを導入(記事紹介), カレントアウェアネス-R. 2014/8/19. http://current.ndl.go.jp/node/26829Neylon, C,. The rise and rise of Creative Commons: Over 1.2M CC Licensed Scholarly Articles. PLOS Opens. 2014/8/15. http://blogs.plos.org/opens/2014/08/15/rise-rise-creative-commons-1-2m-cc-licensed-scholarly-articles/

License Number Percentageno CC license 6,019 61.21%by 2,023 20.57%by-nc 682 6.94%by-nc-nd 751 7.64%by-nc-sa 261 2.65%by-nd 44 0.45%by-sa 51 0.52%by-nc-sa 3 0.03%

Herb, U. (2014). Numbers and shares of Open Access Journals from all disciplines and from the discipline Sociology using Creative Commons Licenses as listed by the Directory of Open Access Journals (2014-06-08). Zenodo. doi:10.5281/zenodo.10577

著作権法

第三十二条 公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

Q. 他人の著作物を引用するときの注意点を教えてください。また、出所の明示はどのようにすればよいのですか?A.「引用」とは、例えば論文執筆の際、自説を補強するため、他人の論文の一

部分をひいてきたりするなどして、自分の著作物の中に他人の著作物を利用することをいいます。この場合、著作権者の許諾なしにその著作物を利用することができますが、「引用」といえるためには、「引用の目的上正当な範囲内」で行われるものであり、また、引用される部分が「従」で自ら作成する著作物が「主」であるように内容的な主従関係がなければなりません。さらに、かぎ括弧を付けるなどして引用文であることが明確に区分される必要があります。

なお、引用の際の出所の明示の仕方ですが、引用部分を明確にした上で、その後に誰のどの著作物であるかを表示するなど、少なくとも引用された著作物の題号や著作者名が明らかにわかるような表示が必要です。

公益社団法人著作権情報センターhttp://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime7.html

論文は、CCがなくても認められた範囲内で引用できる。

論文をCCにする著者にとっての利点は何?

研究室でチームで行った。今後、チームメンバーは他大学に異動する可能性もある。

まだ論文になっていない/ならなかった実験データの著作者、著作権はどのように考えればよい?

CCライセンスを付与するといいことがある?

別々の研究チームが作ったデータベースを統合するときの、ライセンス上の考慮すべき点は?

ソフトウェアライセンスの種類

2014/11/21

商用可?継承

アトリビューション記載 派生物のソースコード

GPL Yes必須

ソースと配布物 公開必須

LGPL Yes必須

ソースと配布物 公開必須(例外あり*)*動的リンクであれば不要

MIT Yes不要

ソースとドキュメント 指定なし

修正BSD

Yes不要

ソース 指定なし

Apache

Yes不要

ソース(と配布物(*)) 指定なし*原作者が要求する場合のみ

ソースコード公開の要不要を重視:派生物の知見を公開してほしいか否か継承必須の GPL・LGPL は躊躇されることも

CCライセンスとソフトウェア

• 可能ですが、お勧めはできません。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは、ソースコードとオブジェクト

コードについては、適用の対象として考慮していないからです。Free Software Foundationによって公開さ

れているライセンスや、Open Source Initiativeがリストに挙げているライセンス等、ソフトウェアに適したラ

イセンスが既に他にありますので、そちらのご利用をご検討ください。これらのライセンスは、クリエイティ

ブ・コモンズ・ライセンスと異なり、ソフトウェア専用のライセンスとして設計されています。

2014/11/21

ソフトウェアにクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを付与することができますか?

FROM: http://creativecommons.jp/faq/2010/04/2312/

ただし、付随する画像やドキュメント、音楽等にはCCライセンスを付与してもよい

CCとソフトウェアライセンスのベストミックスは?

• 例)ソフトウェアのロゴ画像

– ソースコード:GPL ← なるべく派生物を追跡したい

同梱のロゴ画像:CC-BY ← プロジェクトそのものは広めたい

• 例)音声合成ソフトウェア

– ソースコード:MIT ← 企業にもどんどん利用して欲しい!

合成元の録音音声:CC-BY,NC ← 声の主にも利益を還元したい

2014/11/21