13
池袋物理学勉強会(8) 高橋康 量子力学を学ぶための解析力学入門 第4章 正準変換 @gm3d2 Oct 29, 2014 池袋バイナリ勉強会会場

Ikeph8 2014-1029

  • Upload
    gm3d

  • View
    87

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: Ikeph8 2014-1029

池袋物理学勉強会(8)

高橋康 量子力学を学ぶための解析力学入門第4章 正準変換

@gm3d2Oct 29, 2014

池袋バイナリ勉強会会場

Page 2: Ikeph8 2014-1029

正準変換とは● Hamiltonの方程式(正準方程式)

● 新しい変数の組(Q、P)が同じ形の式を満たす

→(q, p)から(Q, P)の変換を正準変換という

Page 3: Ikeph8 2014-1029

正準変換の満たす条件● 演習問題 1.6の結果(別の導き方をするので覚

えなくていい)

● 新しい変数の組(Q、P)が同じ形の式を満たす

→(q, p)から(Q, P)の変換を正準変換という

Page 4: Ikeph8 2014-1029

Hamilton方程式を最小作用の原理から導く

● Actionは同じくLagrangianの時間積分● ただし独立変数をq、pで考え直す

                  (4.2)

                  (4.3) 

(4.4)● これのもとでのActionの変化は?

Page 5: Ikeph8 2014-1029

作用の変化分を調べる

                 

→表面項は境界条件(4.4)により消える

(ここではδqの条件だけあればよい)

Page 6: Ikeph8 2014-1029

注意: Lagrangianの不定性● Lagrangianには不定性があった

としても運動方程式に影響がないことは確認済

● Wを の関数とすると?

Page 7: Ikeph8 2014-1029

qの時間微分に対する境界条件● Actionに対する寄与

● 積分の中ではないのでドットを移動できない● 境界条件        も要求しておく

Page 8: Ikeph8 2014-1029

新しい変数Q、Pで考える● q, pでHamilton方程式が成り立っている

                  ● Q、Pについても同じ形の式を要請

K: 新しいHamiltonian● Kは元のHamiltonianと同じとは限らない● Lagrangianレベルでの時間微分の不定性

Page 9: Ikeph8 2014-1029

Lagrangianでの対応付け

(4.11)● q, p, Q, P のうち独立な変数は2つのみ● とりあえず q, Qを独立と考えてみる

Page 10: Ikeph8 2014-1029

正準変換の式

q, Q, の独立性から

● W(q, Q)を決めると具体的にp, Pが決まる● W: 正準変換の母関数(generator)● Wが陽に時間に依存するとKはHと異なる

Page 11: Ikeph8 2014-1029

具体例 1● W(q, Q) = - q . Q

● q, pについての式に直すと● (1.40)の特別な形 (β = -1)

Page 12: Ikeph8 2014-1029

具体例 2

● q, pについての式に直すと

…Poincareの変換(他にもPoincare変換と呼ばれるものがあるので注意)

Page 13: Ikeph8 2014-1029

具体例 2 (2)● 調和振動子(m = 1、ω = 1)に適用してみる

正準方程式は

● 正準変換により問題を自明化できる可能性● Qは循環座標 (q, pで見ると角度変数)