24
【B-6】 DevOpsって要は何なのか? ~ 海外事例から紐解くDevOpsの本質 2015/7/29 CA technologies DevOps & Application Delivery 渡辺 隆 ([email protected])

Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

【B-6】

DevOpsって要は何なのか?~ 海外事例から紐解くDevOpsの本質

2015/7/29

CA technologiesDevOps & Application Delivery渡辺 隆 ([email protected])

Page 2: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

2 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

本日のテーマDevOpsって要は何なのか?

1. DevOpsはスタートアップ企業やネット企業のためのものであり、わが社には関係ない

2. 頻繁にリリースするアプリケーションなぞわが社にはない。だからDevOpsは必要ない

3. 金融業界は監査や規制が厳しいのでDevOpsの導入はムリである

4. 当社では開発と運用の間に壁はない。だからDevOpsを実施している

5. 開発はSIerに任せているので、わが社ではDevOpsの導入はムリである

Page 3: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

3 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

DevOpsとは?

DevOps(デブオプス)は、ソフトウェア開発手法の一つ。開発 (Development) と運用 (Operations) を組み合わせたかばん語

であり、開発担当者と運用担当者が連携して協力する開発手法をさす。 ただし2013年現時点では厳密な定義は存在しておらず、抽象的な概念に留まっている。

DevOpsという単語は2009年のオライリー主催のイベント「Velocity 2009」において、Flickrのエンジニアにより初めて公の場で用いられた。このプレゼンテーションでは「開発と運用が協力することで、

1日に10回以上のペースでリリースが可能にな

る」という発表とともにDevOpsという単語が用いられた。

Page 4: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

4 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

P338)

彼らは猫と犬のように喧嘩するのではなく、1日に10デプロイを普通に行うために共同作業するにはどうすればよいかを話し合った。これは、ほとんどのIT組織が四半期に1度とか年に1度のペースでデプロイしていたときの話だ。

1日に10デプロイ!?

Page 5: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

5 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

1日に10デプロイは「目的」ではない

競争優位性を維持するためお客様満足度を高めるため

開発チームと運用チームの連携

1日に10デプロイ

ツール、プロセス、(組織)文化

ビジネスのスピードにデリバリーのスピードをあわせる

従来にないほどのデリバリー回数を実現するために

Page 6: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

6 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

アプリケーションの種類で考える、DevOps

IT業務 Mode-1既存システムをしっかり運用し、同時にデータ保護を確実に実行する

Mode-2スタートアップ企業的なやり方を取り入れ、テクノロジーを使った新しいビジネスを早期に立ち上げる

アプリケーションのタイプ

SoRSystems of Record

SoESystems of Engagement

変化の頻度/スピード

小 大

リリース回数 少 多

開発プロセス ウォーターフォール アジャイル

アプリケーションのデリバリー

ITIL DevOps継続的デリバリー

プラットフォーム オンプレミス クラウド

Page 7: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

7 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

DevOpsへの変革を実施した理由と背景米国の銀行の例

Page 8: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

8 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

DevOpsへの変革 - 米国の銀行の例アプリケーション開発と運用が分断したシーケンシャルなプロセスを継続的で協調的なプロセスに結合

サービス仮想化でテストのプロセスをモダナイズ

Page 9: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

9 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

サービス仮想化でテストのプロセスを変革CA Service Virtualization

仮想サービスとは:連携するシステムの振る舞い、データ、パフォーマンスの特徴を捕捉し、シミュレートするテクノロジーこれにより依存する(結合する)システムの制約を解消

Page 10: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

10 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

サービス仮想化でテストのプロセスを変革CA Service Virtualization

仮想サービスとは:連携するシステムの振る舞い、データ、パフォーマンスの特徴を捕捉し、シミュレートするテクノロジーこれにより依存する(結合する)システムの制約を解消

結合テストや負荷テストを早期に実施し欠陥を早期検出

テストカバレージの改善 タイムツーマーケットの改善 リリース頻度の増加 テスト環境構築コストの削減

Page 11: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

11 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

成果

65% ~85%

テスト工程におけるコスト削減

3ヵ月半 アプリケーション開発期間の短縮

10時間 1時間

テスト環境をリフレッシュするためのダウンタイム

42日 3日

開発環境をセットアップするための時間

競合他行と競争しトップ10の銀行になるためには、より俊敏でより確実により高い品質を維持する必要がありました。CAのソリューションは、より俊敏にビジネスニーズに追随するという私たちのアイデンティティを変えつつあります

Page 12: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

12 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

DevOpsへの変革を実施した理由と背景ヨーロッパの銀行の例

テクノロジーの変化

業界の変化

顧客ニーズの変化

Page 13: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

13 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

モバイルバンキングアプリケーションを月30,000回デプロイ

1ヶ月あたりのデプロイ数

Page 14: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

14 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

開発プロセスの変遷

スプリント分析 設計 ビルド テスト デプロイ

スプリント分析 設計 ビルド テスト デプロイ

継続的デリバリー

スプリントスプリント

分析 設計 ビルド 分析 設計 ビルド テスト デプロイ

アジャイル (スクラム) 開発が短期化できても、結合テスト、

デプロイに時間がかかっていた

テスト デプロイ分析 設計 ビルド

ウォーターフォール

スプリント分析 設計 ビルド テスト デプロイ

スプリント分析 設計 ビルド テスト デプロイ

DevOps

デプロイに対して運用チームとの

調整に時間がかかった

Page 15: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

15 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

DevOpsチーム

継続的デリバリーからDevOpsへ

継続的デリバリー DevOps

開発チーム 運用チーム

基盤チーム

30人のコーディネータ

60人のコーディネータ

開発エンジニア(6)

運用エンジニア(3)

プロダクトオーナー (1)

各DevOpsチームは8~10人構成 180のDevOpsチーム 1~5のアプリケーションをマネージ プロダクトオーナーが優先度を判断する アプリケーションの開発とデプロイの責任を各チームが持つ SIパートナーも、チームにアサインされる コーディネーターはいない(不要)

Page 16: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

16 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

DevOpsチームを新規に発足すると

• 経験のあるメンバーが2~3スプリントの間参加し、チームが自律

的に実践できるように支援

• 継続的インテグレーションに必要なソフトウェアをインストールし

たサーバーをチームに提供

• すべてのDevOpsチームはCIサーバーを持ち、それらは継続的デリ

バリーサーバーに接続されている

CIサーバ

CIサーバ

CIサーバ

継続的デリバリーサーバー

支払いDevOpsチーム

チャネルDevOpsチーム

預金DevOpsチーム

接続

接続

接続

Page 17: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

17 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

リリースを自動化し継続的デリバリーを実現CA Release Automation

アプリケーションの開発から運用にいたるライフサイクル全体にわたり、複数層から構成されるWebシステムやクラウド環境に対して、配布作業フローの設計、テスト、実行といった、アプリケーション配布の自動化を行うためのソリューション

環境

AP, MW, DB

開発, UAT, 本番

ビルド/CI保管

テスト プロモートデプロイ構成プロビジョニング

リリース時間とエラーの削減

タイムツーマーケットの改善

リリース頻度の増加 ビジネス価値提供

スピードの変革

Page 18: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

18 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

CA Release Automationデプロイ・プロセスをグラフィカルに定義

デプロイ・プロセスアクション

グラフィカルなフロー定義と設定- “スクリプトレス”を基本とした設計思想- 生産性、再利用性

豊富なアクション- 1500以上のアクション- 定期的にCAから追加- お客様自身も作成可能

Page 19: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

19 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

CA Release Automation開発・テスト・本番環境への一貫したデプロイ

開発 結合 ステージング 本番

汎用モデルとデプロイメント・データを分離(成果物、リリースデータと環境の構成など)することで、あらゆるデプロイメントタイプに対して繰り返し可能/再利用可能なリリースプロセスを構築可能

開発者テスター 運用

デプロイの頻度 多 少

環境の複雑性小 大

Page 21: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

21 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

CA Release Automation構成管理ツールとの連携

基盤のインストールと構成

基盤の配備・設定(例:仮想マシン、ストレージ、ネットワーク)

CA Release Automation

アプリのインストールと構成

Page 22: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

22 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

CA TechnologiesのDevOpsポートフォリオ

サービス仮想化

結合テストを前倒しし、早期に

品質を担保

テスト自動化

モバイルやWeb UI、API等の

機能テストを自動化

継続的デリバリー

開発~テスト~本番にいたるライフ

サイクル全体のリリースを自動化

Why CA technologies ? DevOps領域への積極的な投資 ~ 製品開発、企業買収 コモディティ化していないエリアへ注力 ~ サービス仮想化、テストデータ管理 オープンソース、オープンスタンダードとの連携を強化 エンタープライズでの利用に耐えうる性能、スケーラビリティ

Page 23: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

23 © 2015 CA. ALL RIGHTS RESERVED.

アナリスト、著者、業界やコミュニティのリーダー全員が同意。DevOpsとは要は:

DevOpsはビジネスの成功を支援するために存在する スコープは広範だがITが中心 基礎はアジャイルとリーンにある (組織)文化が非常に重要 フィードバックはイノベーションの燃料 自動化が役立つWhy: ビジネスの成功を支援するため

Page 24: Developers Summit 2015 Summer - DevOpsって要は何なのか?

[email protected]

http://www.slideshare.net/tommyleeew

linkedin.com/company/ca-technologies

ca.com/jp

twitter.com/DevOps_Japan

ご清聴ありがとうございました

ご質問、ディスカッション、製品紹介などお気軽にお問い合わせください