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総合技術論レポート
後藤英一 パラメトロン計算機
担当 金田
提出日 H23-8-4
1-ME 菅 埜 諒 介
1. 後藤 英一について
後藤 英一は、日本の物理学者で、日本のコンピュータのパイオニア。外国人研究者:
「俺は後藤という日本人を 3 人知っている.パラメトロンの後藤,ゴトー・ペアの後藤,
磁気単極子の後藤.お前はそのどれかか」後藤英一:「俺はそのすべてだ」の言葉で有名。
成蹊高等学校から東京大学に進学
1953 年理学部物理学科を卒業、大学院を卒業
1958 年 4 月東京大学理学部助手
1959 年 8 月東京大学理 学部助教授
1961 年から 1 年間 MIT 電気工学科の客員助教授
1968 年 5 月理化学研究所情報科学研究室主任研究員(兼務)
1970 年 8 月東京大学理学部教授
1986 年 10 月新技術開発事業団創造科学技術プロジェクトリーダ(兼務)
1991 年 3 月東京大学退官
同年 4 月神奈川 大学理学部教授
同年 5 月から理化学研究所特別研究室長(非常勤)
1954 年の大学院生時代に、日本独自のコンピュータ素子「パラメトロン」を発明。後
年、「電子立国」といわれることになる日本だが、敗戦直後の技術水準は、欧米よ り 10
年以上遅れていたといわれる。そんな中、コンピュータの基本動作原理をつかさどる新し
い論理素子を誕生させたことは、日本の技術者やメーカーに勇気を与えた。 1986 年には、
そのパラメトロンの原理 を使った超電導素子「磁束量子パラメトロン」を発明。そのほ
か、幾多の発明とその功績により多数の賞を受賞している。
2. パラメトロンについて
後藤さんの最も有名な発明は「パラメトロン」。真空管の時代に、安価で故障の少な い
画期的な素子であるパラメトロンを考案して、パラメトロン計算機 PC-1を作った。
富士通などが商品化もしたが、トランジスターの台頭により、徐々に使われなくなった。
当時の東大の研究者たちは、順番待ちして使ったそうだ。
パラメトロンは,磁気コアとコンデンサで構成された共振回路に生ずる発信波の位相が
0度か180度をとることを利用して,この位相を 2 進法の "0" と "1" に対応させた論理素
子である.入力データの多数決で出力が決まるので,多数決論理素子と呼ばれた.
3. 感想
真空管が主流の時代に、全く新しい素子と原理を用いてコンピュータの開発を行ったこ
とがすごいと思った。時代の流れに埋もれてしまったのは悲しむべきことだが、その経験
がいまのメーカーの技術開発に役だっていると考えると全く無駄ではないと思う。今回講
演してくださった金田さんの π計算の研究につながる部分もあり、興味深かった。
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