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総合技術論レポート JAXA [ ヘリコプタブレードの構造特性 ] 提出日 H23-7-28 1-ME 菅埜 諒介

総合技術論レポート Jaxa

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総合技術論レポート

JAXA [ ヘリコプタブレードの構造特性 ]

提出日  H23-7-28

1-ME 菅 埜 諒 介

1. JAXAについて

JAXA(ジャクサ)は英文名称「 Japan Aerospace Exploration Agency 」の略称。日

本語の正式名称は「宇宙航空研究開発機構」である。

2003 年 10 月 1 日、H-IIAロケットなど大型ロケットや人工衛星、宇宙ステーション

などの開発を中心に行ってきた宇宙開発事業団(NASDA)、宇 宙や惑星の研究を中心

に行ってきた宇宙科学研究所( ISAS )、次世代の航空宇宙技術の研究開発を中心に行っ

てきた航空宇宙技術研究所( NAL )の 3 機関 が統合し、「独立行政法人 宇宙航空 研

究開発機構」となった。

2. ヘリコプターについて

・構造

大きくメインロータ、テールロータ、ブレード、翼形の 4 つに分類される。ロータの枚数

は一般的には 4 枚であるが、研究により枚数が多いほどよいことがわかっている。しかし、

構造上難しいので実用化は難しいとのこと。テールロータはメインロータの反作用で機体

が回転するのを防ぐためにある。反作用を打ち消す方法としては同軸反転式ロータもしく

は二重反転式ロータなども存在する。ブレードはロータを傾ける役割を果たす。翼型は飛

行機の翼の断面と同一の形をしており効率良く揚力が得られる形が決まっている。ピッチ

角を調整することにより揚力が変化し、フェザリングにより迎え角を調整することにより

進行方向を変える。

図 1  ブレードとピッチ角( http://pic.tou3.com/Entry/29/ より)

図 2  迎え角と進行方向

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・その他

 地表近くでのホバリング時などにおいて、地面効果というものがある。ロータからの風

が地表に跳ね返ることによるもの。このときの気流を解析することもJAXAの研究の一つ

であった。

図 3  地面効果( http://yszone.cocolog-nifty.com/yszone/2009/08/index.html より)

3. 所感

 JAXAといえば「はやぶさ」をはじめとした、宇宙開発に目がいくが、今回の講演のよ

うな航空分野の研究が基礎になっているのだと感じた。ヘリコプターは多く開発されてい

るにも関わらず、理論的な考察がきちんと行われていないという事実に驚いた。そういっ

たことを解析するとこは重要だと思う。そういった意味でJAXAの役割は大きい。今回講

演していただき、この場を借りてお礼申し上げます。

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