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情報検索システムの ユーザーのニーズを考える 株式会社ネクスト 技術基盤本部 リッテル研究所 清田 陽司 2013111マイニング探検会#31 @国立情報学研究所

マイニング探検会#31 情報検索システムのユーザーのニーズを考える

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Page 1: マイニング探検会#31 情報検索システムのユーザーのニーズを考える

情報検索システムの  ユーザーのニーズを考える

株式会社ネクスト 技術基盤本部  リッテル研究所  

清田 陽司

2013年1月11日  マイニング探検会#31  @国立情報学研究所

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テストコレクションによる評価のモデル

情報検索システム ヒットした  テキストの  

集合

検索質問 入力 出力

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情報検索システムの評価尺度

正解テキスト  (A) ヒットしたテキスト  (B)

正解  かつ  ヒット    (A∩B)

ABAR ∩

=)(再現率BBAP ∩

=)(精度

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現実のWeb検索エンジンの使われ方

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現実のモデル

情報検索システム ヒットした  テキストの  集合+α

検索質問 入力 出力

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TREC

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よる

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フィ

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情報

行動

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情報

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テム

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情報

探索

行動

の分

析  

コン

テキ

スト

にお

ける  

情報

探索

行動

の分

析  

システムへのフォーカス

人間への  フォーカス

典型的な  インタラクティブ情報検索  

システムの研究  

図1:  情報検索システムの研究アプローチの連続体  (Diane  Kelly  「Methods  for  EvaluaHng  InteracHve  InformaHon  Retrieval  Systems  with  Users」  p.10  より引用  

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ユーザーのニーズをどのように扱う?

•  検索キーワードに紐付くもの?  •  最終的に探した情報に紐付くもの?  

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ニーズを理解するためのヒント

•  フレームワーク  – AISAS、AIDMA  

•  ログデータ  – 「どんな価値を提供しているのか」に立ち返って、

適切な評価体系を開発  

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さがす目的の階層

週末に家族で  一緒に過ごす

未知の分野の  知識を深める

旅行先を  探す

自宅で楽しめる  レジャーを探す

バーベキューに  必要なものを探す

現地での行動を  決める  

用品の買い物先を  見つける  ホテルを探す  

面白そうな  分野を探す

古代ローマに  ついて調べる

塩野七生の  本を探す

動機

ドメイン  分野

テーマ

具体的な  行動

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ダイアログナビhttp://www.microsoft.com/japan/navigator/

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ダイアログナビのユーザインタフェース

システムとユーザを 示すアイコン

大きめのテキストボックス ⇒自然文による質問の入力を誘導

対話履歴を表示するフレーム

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ダイアログナビのユーザインタフェース

選択肢(マッチしたテキスト)を表示するフレーム

テキストの種類とスコアを アイコンで表示

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A) 対話セッション単位の評価

成功 失敗 範囲外

知識有 知識無 知識有 知識無 適切 不適切

149 25 15 41 57 91 (65%) (11%) (7%) (18%)

174 (76%) 56 (24%) 148

230 (100%) 378

原因: リソースの不足 • テキスト集合 • 同義表現辞書

顕著な失敗例を分析し, 随時修正・作成 ⇒成功率 60%台 → 70%台

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B) ユーザ行動とシステム応答の分布 ユーザ質問の入力

(キーボード)

対話カード応答 (完結した応答)

(U: こんにちわ) S: こんにちは。

対話カード応答 (選択肢提示)

(U: エラーが発生した) S: エラーはいつ発生 しますか。

平均選択肢数: 3.24

テキストマッチング (該当あり)

(U: 行を追加したい) S: 以下の選択肢から 選んでください。

平均選択肢数: 14.81

テキストマッチング (該当なし)

(U: サービスパックを 入れたい) S: 該当する情報を見 つけることができま せんでした。

ユーザの選択 (マウス)

ユーザの選択 (マウス)

テキストの表示

32回 159回 66回 261回 計518回

58回 14回 (CARD) 6回

(RET)

38回 (SHOW)

198回

(98回) (420回)

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