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ネットワーク中立性 九州大学大学院経済学研究院 実積寿也 インターゼミナール WITH 野田ゼミ @島根大学

ネットワーク中立性問題について@島根大学

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野田先生のゼミとの交流会で使います。

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Page 1: ネットワーク中立性問題について@島根大学

ネットワーク中立性 九州大学大学院経済学研究院 実積寿也

インターゼミナール WITH 野田ゼミ @島根大学

Page 2: ネットワーク中立性問題について@島根大学

ネットワーク利用の拡大

15.8% 17.6%

20.6% 23.2%

25.7% 29.5%

32.7% 35.7%

38.8%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

-

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012* 2013*

in millions

Internet Users

Africa Arab States Asia & Pacific CIS Europe The Americas Global %

Source: ITU World Telecommunication/ICT Indicators database

Page 3: ネットワーク中立性問題について@島根大学

ネットワーク利用量の拡大:地域別

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

2012 2013 2014 2015 2016 2017

PB per Month

IP Traffic, 2012–2017

Asia Pacific North America Western Europe Central and Eastern Europe Latin America Middle East and Africa

Source: Cisco Visual Networking Index: Forecast and Methodology, 2012–2017

Page 4: ネットワーク中立性問題について@島根大学

ネットワーク利用量の拡大:利用目的別

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

2012 2013 2014 2015 2016 2017

PB per Month

IP Traffic, 2012–2017

Internet video Web, e-mail, and data File sharing Online gaming

Managed IP Business Internet Business Managed IP Business Mobile data

Source: Cisco Visual Networking Index: Forecast and Methodology, 2012–2017

Page 5: ネットワーク中立性問題について@島根大学

国内のネットワーク負荷の状況

0

200

400

600

800

1000

1200

Gbps

Time of the day

Traffic over the Japanese Internet Backbone

Nov. 2011 Nov. 2010 Nov. 2009 Nov. 2008 Nov. 2007

Source: 平成24年版情報通信白書

Page 6: ネットワーク中立性問題について@島根大学

ネットワーク容量の逼迫

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Source:ネットワークの中立性に関する懇談会     報告書(2007)

Page 7: ネットワーク中立性問題について@島根大学

ベストエフォート品質の計測

2009年調査 2011年調査 2012年調査 2013年調査

調査時期 2009年11月17日

~同26日 2011年1月24日

~同27日 2012年3月30日

~4月25日* 2013年3月14日

~3月19日

対象地域 全国 全国 関東地方一都六県 全国

調査会社 NTTレゾナント㈱ 楽天リサーチ㈱ NTTレゾナント㈱ NTTレゾナント㈱

有効回答数 1,117 768 1,024 650

計測サイト http://

speedtest.goo.ne.jp/ http://speedtest.net http://speedtest.net http://speedtest.net

計測サイト 東京 回答者の

最寄サーバー 東京

回答者の 最寄サーバー

注:速度計測サイトのサービス不具合のため途中3週間程度調査を中断

Page 8: ネットワーク中立性問題について@島根大学

ベストエフォート品質の現状:国際比較

25.6%

27.2%

24.0%

35.4%

51.3%

44.3%

46.0%

65.5%

60.2%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

Japan (Nov. 2009)

Japan (Jan. 2011)

Japan (Mar.-Apr. 2012)

Japan (Mar. 2013)

US (2009, average)

US (2009. median)

UK (May 2010)

Australia (2008Q4)

Ireland (2008)

Actual QoS

Source: 日本については筆者作成、その他の国については各種資料より

Page 9: ネットワーク中立性問題について@島根大学

ベストエフォート品質の現状:回線種類別、2013年

7.8%

20.9%

40.8%

29.9%

57.5%

41.8%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

FTTH 1Gbps

FTTH 200Mbps

FTTH 100Mbps

FTTH average

cable average

ADSL average

Actual Speed

Page 10: ネットワーク中立性問題について@島根大学

ムーアの法則

Intel co-founder Gordon E. Moore

Page 11: ネットワーク中立性問題について@島根大学

コンテンツのリッチ化

出典:Noam (2008, p.28) © 2008 COMMUNICATIONS & STRATEGIES, originally published in C&S special issue (Nov. 2008), reprinted with permission.

Page 12: ネットワーク中立性問題について@島根大学

ボトルネックの存在

リッチなコンテンツ、アプリ

広帯域のアクセス回線

高性能な端末機器

インターネット バックボーン

高性能なサーバー

Page 13: ネットワーク中立性問題について@島根大学

問題の所在

低い 参入障壁

特殊な ビジネス慣行

自然独占性

高い 参入障壁

トラヒック混雑の制御

最適なネットワーク容量の確保

短期的施策

長期的施策

ダイナミックなネット環境において,効率性と公平性をどう確保するか?

最適容量をどのように決めるか? 必要資金をどう確保するか?

「インターネット利用の急増によるネットワーク上のトラフィック混雑」への対処 垂直統合型プロバイダ

による市場支配力の行使

隣接市場への参入・関与

ネットワーク事業者の市場支配力の行使をどのように規律づけるか?

隣接市場への参入は効率性基準を満たすことができるか? 反競争的な市場支配力レバレッジをどう抑制するか?

「SMPを持つ事業者による隣接市場での反競争的行為」への対処

プロバイダ

ネットワーク事業者

利用者

コンテンツ事業者

アプリケーション事業者

Page 14: ネットワーク中立性問題について@島根大学

インターネットガバナンスとの関係

政府

民間

ビジネス

技術

エリート

一般

利用者

Innovate without permission & watchdog

Activist user

グローバルな連帯

シビル ソサエティ

Page 15: ネットワーク中立性問題について@島根大学

単行本: 234ページ 出版社: 勁草書房 価格: ¥ 3,675 ISBN-10: 4326503785 ISBN-13: 978-4326503780