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ルネサス

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Page 1: ルネサス

平成 24年 7月 19日(木) 機械電気システム工学専攻 s110109 菅埜諒介

経営工学レポート

  ルネサス山形セミコンダクタ ベンチマーキングについて

 ベンチマーキングとは製品、サービス、プロセス、慣行を継続的に測定し、パフォーマ

ンスの良い競合他社やその他の優良企業のパフォーマンスと比較すること。測定する尺度

は顧客による企業のパフォーマンスの評価に直接、間接的に影響を与えるものでなければ

ならない。単位あたりのコスト、単位あたりの生産性、単位あたりのサイクル時間、単位

あたりの欠陥数など、それを他と比較することで、改善を行う。

マルコム・ボルドリッジ賞(MB賞)とは、顧客満足の改善や実施に優れた経営システ

ムを有する企業に授与される賞で、米国国家経営品質賞とも呼ばれる。

 MB賞は、1980年代の米国の国際的競争力の大幅な落ち込みに対処すべく 1987年のレ

ーガン政権のもとで創設された。このMB賞を徹底的逆輸入、研究し 1995年に創設され

た日本版MB賞といえるのが「日本経営品質賞」だ。

 MB賞の一番の意義は、優れた企業経営の手法を提示し、その審査基準をベンチマーク

として他企業の経営品質を向上させることだ。審査基準は毎年公開されており、採点上の

基準、優良な企業の基準が明確に定義されることで、各企業はセルフアセスメント(自己

評価)により、自社の戦略やプロセスなど経営全般について、抜本的、継続的な改革を行

うことができるようになる。

 このような賞のおかげで企業内の変革の加速を促し、本当の競争力を養えるということ

だ。

しかし、全てにおいてベンチマーキングを行うのは容易ではない。改善にかかるコスト

が大きくなってしまっては意味がない。そこでノーマライゼーションを行い、定量的に比

較し、最も改善が見込める問題領域から改善を行う。