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Software Engineering Information-technology Promotion Agency, Japan Center アジャイル開発の適切な運用に向けて ~「ウォフォ型開発WG活動報告書概要~「ウォ フォ 型開発WG活動報告書概要Agile Japan 2011 2011415情報処理推進機構(IPA) 2011415情報処理推進機構(IPA) ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC) 1 Software Engineering Center

Agile Development and Contract from IPA at AgileJapan 2011

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IPA presentation of Agile Development in Japan, and contract model at Agile Japan 2011

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SoftwareEngineering

Information-technology Promotion Agency, JapanCenter

アジャイル開発の適切な運用に向けて~「非ウォーターフォール型開発WG活動報告書」の概要~~「非ウォ タ フォ ル型開発WG活動報告書」の概要~

Agile Japan 20112011年4月15日

情報処理推進機構(IPA)

2011年4月15日

情報処理推進機構(IPA)ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)

山 下 博 之

1Software Engineering Center

山 下 博 之

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H22H22年度版報告書の公開中年度版報告書の公開中

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http://sec.ipa.go.jp/reports/20110407.htmlhttp://sec.ipa.go.jp/reports/20110407.html

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非ウォ タ フォ ル型開発WG

非ウォーターフォール型開発に関する検討委員(1/4)

A il J 2011氏名 所属

主査 松本 吉弘 財団法人京都高度技術研究所 顧問

委員 稲村 直穂子 株式会社ディー・エヌ・エー システム統括本部 本部長

非ウォーターフォール型開発WG Agile Japan 2011実行委員

委員 稲村 直穂子 株式会社ディー・エヌ・エー システム統括本部 本部長

大槻 繁 株式会社一 コンサルティンググループ 副社長

合田 治彦 富士通株式会社 システム生産技術本部 本部長代理

田澤 久 楽天株式会社 開発ユニット 開発環境整備課 課長田澤 久 楽天株式会社 開発ユ ット 開発環境整備課 課長

戸村 元久株式会社NTTデータ 技術開発本部プロジェクトマネジメント・イノベーションセンタ センタ長

羽生田 栄一 株式会社豆蔵 取締役

ジ平鍋 健児

株式会社永和システムマネジメント 副社長、株式会社チェンジビジョン 代表取締役

広瀬 敏久 日本電気株式会社 主席技術主幹

古川 正伸 株式会社東京証券取引所 品質管理部 課長古川 伸 株式会社東京証券取引所 品質管理部 課長

前川 徹 サイバー大学 IT総合学部 教授

馬嶋 宏 株式会社日立製作所 情報システム事業部 方式設計センタ

松島 桂樹 武蔵大学 経済学部 教授

南 悦郎 新日鉄ソリューションズ株式会社技術本部システム研究開発センター所長

和田 憲明 富士通株式会社 システム生産技術本部SI生産革新統括部 SDEM推進部

Software Engineering Center 3

エキスパート 伊久美 功一 IPA/SEC専門委員/元IPA/SEC研究員

オブザーバ 鴨田 浩明 経済産業省

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非ウォーターフォール型開発に関する検討委員(2/4)

開発モデルPT

氏名 所属

株式会社永和 ネジ 副社リーダ 平鍋 健児

株式会社永和システムマネジメント 副社長、株式会社チェンジビジョン 代表取締役

委員 合田 治彦 富士通株式会社 システム生産技術本部 本部長代理委員 合田 治彦 富 通株式会社 シ テ 産技術本部 本部長代理

戸村 元久株式会社NTTデータ 技術開発本部プロジェクトマネジメント・イノベーションセンタ センタ長

広瀬 敏久 本電気株式会社 主席技術主幹広瀬 敏久 日本電気株式会社 主席技術主幹

古川 正伸 株式会社東京証券取引所 品質管理部 課長

前川 徹 サイバ 大学 IT総合学部 教授前川 徹 サイバー大学 IT総合学部 教授

松島 桂樹 武蔵大学 経済学部 教授

南 悦郎新日鉄ソリューションズ株式会社

南 悦郎 新日鉄ソリュ ションズ株式会社技術本部システム研究開発センター所長

和田 憲明 富士通株式会社 システム生産技術本部SI生産革新統括部 SDEM推進部

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和 憲明SI生産革新統括部 SDEM推進部

エキスパート 伊久美 功一 IPA/SEC専門委員/元IPA/SEC研究員

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非ウォーターフォール型開発に関する検討委員(3/4)

技術・スキルPT

氏名 所属

ダリーダ 松島 桂樹 武蔵大学 経済学部 教授

委員 天野 勝株式会社永和システムマネジメントコンサルティングセンター センター長コンサルティングセンタ センタ 長

川端 光義 アジャイルウェア代表

児玉 公信 株式会社情報システム総研 取締役副社長/モデラー

田澤 久 楽天株式会社 開発ユニット 開発環境整備課 課長

馬嶋 宏 株式会社日立製作所 情報システム事業部 方式設計センタ

和田 憲明 富士通株式会社 システム生産技術本部SI生産革新統括部 SDEM推進部

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非ウォーターフォール型開発に関する検討委員(4/4)

契約問題PT

氏名 所属

リーダ 前川 徹 サイバー大学 IT総合学部 教授リ ダ 前川 徹 サイバ 大学 IT総合学部 教授

委員 飯塚 顕治新日鉄ソリューションズ株式会社法務・知財財産部 法務グループシニアマネージャー

高橋 雅宏 アジャイルプロセス協議会 見積 契約ワ キンググル プ高橋 雅宏 アジャイルプロセス協議会 見積・契約ワーキンググループ

板東 直樹 アップデートテクノロジー株式会社 代表取締役社長

平野 高志 ブレークモア法律事務所 弁護士

古川 正伸 株式会社東京証券取引所 品質管理部 課長

エキスパート 梅本 大祐 IPA/SEC専門委員/ブレークモア法律事務所 弁護士

オブザ バ 鴨田 浩明 経済産業省オブザーバ 鴨田 浩明 経済産業省

葛山 弘揮 経済産業省

下田 裕和 経済産業省

柳橋 祥人 経済産業省

新保 康夫 日本コンピューター・システム株式会社 事業推進本部

鈴木 律郎 社団法人情報サ ビ 産業協会 企画調査部

Software Engineering Center 6

鈴木 律郎 社団法人情報サービス産業協会 企画調査部

茂木 智美 社団法人情報サービス産業協会 企画調査部/審査業務部

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SECセミナーのご案内

「アジャイル型開発と共通フレーム」~開発対象と組織の特徴に応じた適切な開発形態を選択するために~~開発対象と組織の特徴に応じた適切な開発形態を選択するために~

多様なソフトウェア開発プロセスの中から、開発対象と組織の特徴に応じた適切な開発形態を選択することにより 高品質のソ徴に応じた適切な開発形態を選択することにより、高品質のソフトウェアを効率よく開発することができます。本セミナーでは、非ウォーターフォール型開発の代表であるアジャ本セミナ では、非ウォ タ フォ ル型開発の代表であるアジャイル型開発と、ソフトウェア開発プロセスを包括的に規定した「共通フレーム」について、IPA/SECでの検討結果をご説明します。

2011年4月22日(金)13:30~17:00 於.IPAキャンセル待ち

年 月 日(金) 於.

2011年6月10日(金)13:30~17:00 予定約1か月前に

受付開始

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目 次

1. アジャイル型開発における課題

2. アジャイル型開発活用に向けた課題の検討

3. アジャイル型開発手法の導入に向けて

4. まとめ

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H21年度-調査事例一覧(1/2)

No. 事例概要

1 小売業における業務システム開発事例1 小売業における業務システム開発事例

2 ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)システム開発事例

3 サプライチェーンマネジメントシステム開発事例3 サプライチェ ンマネジメントシステム開発事例

4 研修運営システム開発事例

5 開発案件管理Webアプリケーション開発事例5 開発案件管理Webアプリケ ション開発事例

6 製造業向けプロトタイプシステム開発事例

7 携帯ソ シャルゲ ム開発事例7 携帯ソーシャルゲーム開発事例

8 携帯端末向けブログシステム開発事例

9 パッケ ジソフトウェア開発事例9 パッケージソフトウェア開発事例

10 共通認証システム開発事例

11 プ ジ クト管理システム開発事例

Software Engineering Center 9

11 プロジェクト管理システム開発事例

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H21年度-調査事例一覧(2/2)

No. 事例概要

12 アプリケーションプラットフォーム開発事例12 アプリケ ションプラットフォ ム開発事例

13 教務Webシステム開発事例

14 教育機関向け統合業務パッケージ開発事例14 教育機関向け統合業務パッケ ジ開発事例

15 検索エンジン開発事例

16 システム管理ミドルウェア開発事例16 システム管理ミドルウェア開発事例

17 株式取引のためのWebアプリケーション開発事例

18 プラント監視制御用計算機システム開発事例18 プラント監視制御用計算機システム開発事例

19 生産管理システム開発事例

20 Webメディア開発事例20 Webメディア開発事例

21 アジャイル型開発の支援環境開発事例

22 業界共通電子デ タ交換基盤構築事例

Software Engineering Center 10

22 業界共通電子データ交換基盤構築事例

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アジャイル型開発の活用に向けた課題

日本のソフトウェア競争力を高める生き生きと働ける環境を作る生き生きと働ける環境を作る

日本におけるソフトウ 開発の在り方目指すべき 領域

契約のあり方、調達、制度設計

日本におけるソフトウェア開発の在り方目指すべきゴール

見定め

契約 契約のあり方、調達、制度設計

経営層やユーザ企業への理解促進

重点課題

契約

価値評価

コンサルタント等の役割の整備

重点課題管理手法や技術面の整備環境整備

普及コンサルタント等の役割の整備

人財育成欧米の競争力(ビジネスドライバ、

産業構造など)の調査調査

普及

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産業構造など)の調査調査

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目 次

1. アジャイル型開発における課題

2. アジャイル型開発活用に向けた課題の検討

3. アジャイル型開発手法の導入に向けて

4. まとめ

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顧客・経営層への理解促進に関する検討

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アジャイル型開発の適用領域・試行領域(1/2)

すべてのソフトウェア開発にアジャイル型開発手法を適用できる、あるいはすべきだ、という立場ではない。あるいはすべきだ、という立場ではない。ビジネスや市場、その他の開発の文脈によって、ウォーターフォール型の開発が適している場面もあれば、アジャイル型の開発が適ル型の開発が適している場面もあれば、アジャイル型の開発が適している場面もある。

大まかには、開発当初に要求を確定せず、ビジネス環境の変化に伴った市場や顧客ニーズの変化への対応が 優先される分野に伴った市場や顧客 ズの変化 の対応が 優先される分野が、アジャイル型開発が も得意とする第一適用領域である。他方、基幹システム等で開発当初に要求をあるレベルで確定可他方、基幹システム等で開発当初に要求をあるレ ルで確定可能(あるいは確定すべき)な領域のシステムの開発においては、現在のアジャイル型開発は試行領域となっている。

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在のアジャイル型開発は試行領域とな ている。

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アジャイル型開発の適用領域・試行領域(2/2)

適用領域

①ビジネス要求が変化する領域①ビジネス要求が変化する領域

②リスクの高い領域

③市場競争領域

試行領域

①大規模開発①大規模開発

②分散拠点(オフショア含む)開発

③組織(会社)間をまたぐ開発チームによる開発

④組込みシステム開発

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④組込みシステム開発

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顧客・経営層は開発への一層の関与が必要

顧客(ユーザ)経営層

ビジネス環境が激しく変化する現状において,ITシステムに関し,従来ビジネス環境が激しく変化する現状において,ITシステムに関し,従来

のように情報システム部門に任せきりでは適切に対応できない.開発

形態にも深く関与する必要がある.

ソフトウェアにおける大きな品質トラブルの背景:

・経営層の意思決定の遅れ経営層の意思決定の遅れ

・経営層の理解不足

・経営層と関係部門との経営上の調整不足

責任問題

ベンダ経営層

俊敏な開発の実績を武器に受注を狙う海外勢等に対抗するためには,

自ら俊敏な開発を実施できる体制作りに取り組むと共に,その結果を

顧客に売り込む必要がある

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顧客に売り込む必要がある.

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技術・スキルに関する検討

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アジャイル開発に必要なスキルのまとめ

非ウォーターフォール型開発にとって重要なスキル:

① プロジェクトのアウトプットに関わる判断ではなく,アジャイル開① プロジェクトのアウトプットに関わる判断ではなく,アジャイル開発の進め方を踏襲させるためのファシリテーションスキル

② 反復活動の中で 実際に動くものを作りながら 小規模に か② 反復活動の中で,実際に動くものを作りながら,小規模に,かつトータルにプロジェクトのアウトプットを積み重ねていくスキル

③ 設計 コ ディング テストを 貫して実施出来るスキル③ 設計,コーディング,テストを一貫して実施出来るスキル

<参考>

欧米ではプロダクトマネージャ,開発者,テスタなどの役割が明確であり,その役割の中では技術者はほぼ対等である.開発者は日本に比べると広範囲な開発フェーズを担う.

アジャイル開発の具体論は このような欧米の開発スタイルを暗黙的に前提としている面アジャイル開発の具体論は,このような欧米の開発スタイルを暗黙的に前提としている面が多い.

日本でアジャイル開発を導入する際,プラクティスを機械的に導入するのではなく,開発チムや技術者のあり方 文化のあり方をどう変えていく または変えていかない というこ

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ームや技術者のあり方,文化のあり方をどう変えていく,または変えていかない,ということを考えながら,検討する必要がある.

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人材育成の事例-スケジュール

スキ

卒業

開発技術(基礎知識) プロ

キッ

ルー

セミ

模擬

開発メンバ育成 開発チーム育成

OJT

プロジェクト立上げ

キル診断

業検定

技 ( )ロジェクト

ックオフ

ーキーズ

ミナー

擬開発

・開発者向け断ト

構成管理 / その他ツ ル ・・・・・・・

・開発者向け・ストーリーオーナー向けも別途行う

・開発できるレベルまで育てる

・構成管理 / その他ツール・テスト駆動開発・オブジェクト指向プログラム/ 設計

自己紹介

チームビルド

開発環境知識

業務知識

フレームワーク

開発標準

アジャイル基礎

・サブチーム単位に行う・作ったものは捨てる

・プロジェクト憲

・行動指針

・アジャイル概

標準1ヶ月(習熟度により前後)

/ 設計・Java言語 / Eclipse

1日 2 3日 5日

識獲得

ク礎知識

憲章

概要

育成開始

標準1ヶ月(習熟度により前後)

開発開始

1日 2~3日 5日

組閣

参画 プロパ

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始 始参画 ・プロパー・プロダクトオーナー・パートナー

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人材育成の事例-対象別育成カリキュラム例

開発チー開発チームム

スクラムスクラムマスターマスター

顧客/プ顧客/プロダクトロダクトオーナーオーナー

先行チー先行チームム

リーダーリーダー PMPM 経営者層経営者層/購買担/購買担当など当など

アジャイル概要 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

アジャイル基礎知識 ○ ○ ○ ○ ○ ○

アジャイル擬似体験 ○ ○ ○

業務知識 ○ * ○

開発環境 ○ *開発環境 ○ *

基本アーキテクチャ ○ *

業務分析/モデリング △ △業務分析/モデリング △ △

開発技術 △ *

ファシリテーション概要 ○ ○ ○ ○ ○ ○

○:立上げ前後の必須教育の領域

ファシリテ ション概要 ○ ○ ○ ○ ○ ○

ファシリテーション演習 ○ ○ ○

アジャイル開発をアジャイル開発を

Software Engineering Center 20

△:事前に準備が困難でOJTが必要な領域*:内容を組織内で個別に検討する必要がある領域

アジャイル開発をアジャイル開発を初めて行う組織を対象初めて行う組織を対象

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人材育成方法のまとめ

アジャイル開発の価値(及び原則)の理解が重要価値

プラクティスの全てを完全に身につけるより,価値

価値

原則プラクティスの全てを完全に身につけるより,価値

に従って行動する習慣を確実に身につけることが

重要

原則

重要

(背景) アジャイル開発を実践するためには,手法

様々な方法論・数あるプラクティスから,

プロジェクトや組織に適したものを取捨選プロジェクトや組織に適したものを取捨選

択し,カスタマイズすることが必要

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契約形態に関する検討

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モデル化:ソフトウェア開発に関わる役割と契約の起こる位置

使う人

提供する人

保守する人

契契補佐

する人

で、契約の起こる可能性がある場所を示す。同一の組織内の場合

契契

今回の今回の 場所を示す。同 の組織内の場合は、契約はない。

契約には、請負契約や準委任契

作る人

今回検討対象今回

検討対象

約等の種類がある。

作る人2

Software Engineering Center 23

作る人

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アジャイル型開発における請負契約との非整合性

✓外注において、一般的に使われている請負契約は、「当事者の一方が ある仕事を完成することを約し 相手方の「当事者の 方が、ある仕事を完成することを約し、相手方の仕事の結果に対して報酬を支払うことを約することによって、効力を生じる」 契約効力を生じる」 契約

契約時点で 成果物が不明確なため契約時点で、成果物が不明確なため、「仕事の完成」が客観的に判断できないこのため 一般に 請負契約はなじまない

✓一方 アジャイル型開発手法は 変化への対応を重視する

このため、一般に、請負契約はなじまない

✓一方、アジャイル型開発手法は、変化への対応を重視するため、仕様を 初に固定しない。ユーザとのコミュニケーションを通して 状況に応じて仕様を決めていく

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ンを通して、状況に応じて仕様を決めていく。

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推奨する契約形態(案1):基本契約/個別契約モデル

基本契約において、プロジェクト全体における開発側・顧客側の協力体制を強調し、両者のポジションを明確にしておく。プロジェクトの各フェーズにお 順次 具体的な個別契約を締結する 個別契約 は 準委任契おいて、順次、具体的な個別契約を締結する。個別契約では、準委任契約/請負契約を使い分ける。

基本契約

準委任

基本契約

準委任準委任

準委任

準委任

準委任

請負

請負

請負

請負請負

請負

請負

請負個別契約

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・・・・・・・・・・・・個別契約

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アジャイル開発プロセスモデルと基本契約/個別契約モデル

システム運用システム運用

企画

テスト

開発

要求

テスト

開発

要求・・・

テスト

開発

要求

テスト

開発

要求・・・

テスト

開発

要求

テスト

開発

要求・・・企画

テスト

開発

要求

テスト

開発

要求

テスト

開発

要求

テスト

開発

要求・・・

テスト

開発

要求

テスト

開発

要求

テスト

開発

要求

テスト

開発

要求・・・

テスト

開発

要求

テスト

開発

要求

テスト

開発

要求

テスト

開発

要求・・・企画

第1反復

ト発求

第n反復

ト発求・・・

第1反復

ト発求

第n反復

ト発求・・・

第1反復

ト発求

第n反復

ト発求・・・企画

第1反復

ト発求

第1反復

ト発求

第n反復

ト発求

第n反復

ト発求・・・

第1反復

ト発求

第1反復

ト発求

第n反復

ト発求

第n反復

ト発求・・・

第1反復

ト発求

第1反復

ト発求

第n反復

ト発求

第n反復

ト発求・・・

• n=1のケースもあり。

第1リリース 第2リリース 第mリリース

• n=1のケースもあり。

第1リリース 第2リリース 第mリリース

基本契約基本契約

個別契約 個別契約 個別契約個別契約個別契約 個別契約個別契約 個別契約個別契約

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推奨する契約形態(案2):組合(共同事業体)モデル

組合

ベンダ (P)

組合-ベンダ間の制作契約はアジャイル請負契約を適用する

業務執行組合員

ベンダ (P)ユーザ (P)業務執行組合員

ベンダ製作に関わる労務

出資

(同一)

業務執行組合員出資

ユーザ (I)組合員

組合契約(製作管理と成果管理を規定する)ユーザ

製作に関わる資本

イテレーション 単位で成果物を納品

成果物の企画イテレーション(バックログ)の決定・スケジュール・ 予算管理

製作に関わる資本出資

知的財産管理成果物の収益分配

組合員の倒産、脱退 、清算

Software Engineering Center 27

(P) : Producer, (I) :Investor

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目 次

1. アジャイル型開発における課題

2. アジャイル型開発活用に向けた課題の検討

3. アジャイル型開発手法の導入に向けて

4. まとめ

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アジャイル型開発のスイートスポット

システム規模 ・ 0..12..300 (開発メンバー数)

深刻度 シンプル 経済被害 人身事故深刻度 ・ シンプル、経済被害、...人身事故

システムの成熟度 ・ 新規開発、レガシー保守

要件の変化率 ・ 低、中、高

ビジネスモデル ・ 自社開発、オープンソース、...ビジネスモデル 自社開発、オ プンソ ス、...

アーキテクチャ ・ 安定、変化した、新しい

チ ムの分散 か所 オフショア 外部委託チームの分散 ・ 一か所、..、オフショア、外部委託

統制 ・ 単純なルール、...、SOX、...

Software Engineering Center 29

フィリップ・クルーシュテン (Philippe Kruchten) の講演(2009.12)より

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アジャイル型開発手法適用のポイント

適切な開発手法の選択-開発対象の特徴や開発組織の置かれた環境などを加味しつつ徴 境

適切な開発手法を選択する・新たに考案する

プラクティスの活用プラクティスの活用-それぞれのプロジェクト・組織(企業)で、自らの開発に

合った方法を、プラクティスを選択あるいは参考にして合った方法を、プラクティスを選択あるいは参考にして利用する

開発手法に対する正しい理解の促進開発手法に対する正しい理解の促進-プラクティスの意図やプラクティスが提唱されている背景

についても理解を深めるについても理解を深める

■ 銀の弾丸はない

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実践現場でのたゆまない問題解決の積み重ねを続ける

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目 次

1. アジャイル型開発における課題

2. アジャイル型開発活用に向けた課題の検討

3. アジャイル型開発手法の導入に向けて

4. まとめ

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日本のソフトウェア産業をも と元気にしようもっと元気にしよう

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SLCP参考

出典 「共通フレーム2007 第2版」

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プロセスとプラクティス参考

アクティビティタス

XP ・システムのメタファ・シンプルデザイン・テスト駆動開発ス

ク・テスト駆動開発・頻繁なリファクタリング・ペアプログラミング

Scrum ・スプリントバックロググラフの作成・自律的な組織化チーム・スクラムミーティング・1日以内の障害除去・共通の部屋

<プロセスの構成>

共 屋・日次ビルド・スプリントレビ

<プラクテ スの例><プロセスの構成>

What-to-do (何をするか)を表す. How-to-do (どのようにするか)を表す.

<プラクティスの例>

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全く異なる観点

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従来型とアジャイル型との主な違い(1/2)参考

プロジェクト要素 従来型開発 アジャイル型開発

管理 「プロセス」重視 「人」重視

マネジメントスタイル 指揮統制型 リ ダ シップ 協力型マネジメントスタイル 指揮統制型 リーダーシップ・協力型

知識の管理 明示 暗示

役割 個人 自己組織チーム役割 個人

→専門化を好む

自 組織

→役割の相互入れ替えを推奨

コミュニケーション フォーマルで、必要な時のみ インフォーマルで、継続的

顧客 関与 重要だが 通常はプ ジ クト 分 必須で 継続的顧客の関与 重要だが、通常はプロジェクトの分

析段階においてのみ

必須で、継続的

プロジェクトサイクル 業務や活動主導 製品特性主導

「プ セス 重視 「人 重視

プロジ クトサイクル 業務や活動主導 製品特性主導

文化が「プロセス」重視 「人」重視

文化が異なる

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出典 Kieran Conboy, Sharon Coyle, Xiaofeng Wang, Minna Pikkarainen:”People Over Process: Key People Challenges in Agile Development”, IEEE Software, July 2010.

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従来型とアジャイル型との主な違い(2/2)参考

プロジェクト要素 従来型開発 アジャイル型開発

開発モデル ライフサイクルモデル

(ウォ タ フォ ル スパイラル ま

進化型成果モデル

(ウォーターフォール、スパイラル、ま

たはこれらのバリエーション)

望まれる組織形態/構 機械的(官僚的で、形式重視) 有機的(柔軟性、参加性に富み、

造 協力しあう社会的活動を推奨)

テクノロジー 制約なし 目標指向のテクノロジーが好まれる

チ ム配置 分散型主体 連動型主体チーム配置 分散型主体 連動型主体

チームサイズ 多くの場合で 10 人を超える 通常は 10 人以下

継続ラーニング あまり推奨されない 積極的に採用される継続ラ ング あまり推奨されない 積極的に採用される

マネジメント文化 指揮統制型 対応型

チーム参加 必須でない 必須

プロジェクト・プラニング 管理職主導 継続的

フィードバックの仕組み 獲得困難 通常数多く存在

文書化 相当量 小限

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文書化 相当量 小限

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プロセス・イノベーションに向けて

イ ノベーションの意味は,仕組みや社会制度の革新も含まれる.

全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出し全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出し,

社会的に大きな変化を起こすことである.

( 年 経済学者 )

イノベ ションは 複数の文化が交わるところに生まれる

(1911年,経済学者・シュンペーター)

イノベーションは,複数の文化が交わるところに生まれる.それぞれの文化において強固な基盤が必要であり,各文化のフロンティアにおけるコミュニケ ションと協働により各文化のフロンティアにおけるコミュニケーションと協働によりイノベーションがもたらされる.

<参考(意訳)>Innovate America: (通称“Palmisano Report”)

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チャレンジとチェンジの世界における繁栄-全米イノベー ションイニシアチブ報告書http://homepage1.nifty.com/bicycletour/sci-rep.priv.InnovateAmerica.htm

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プロセス・イノベーションに向けて

イ ノベーションの意味は,仕組みや社会制度の革新も含まれる.

全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出し全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出し,

社会的に大きな変化を起こすことである.

( 年 経済学者 )

イノベ ションは 複数の文化が交わるところに生まれる

(1911年,経済学者・シュンペーター)

イノベーションは,複数の文化が交わるところに生まれる.それぞれの文化において強固な基盤が必要であり,各文化のフロンティアにおけるコミュニケ ションと協働により各文化のフロンティアにおけるコミュニケーションと協働によりイノベーションがもたらされる.

<参考(意訳)>Innovate America: (通称“Palmisano Report”)

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チャレンジとチェンジの世界における繁栄-全米イノベー ションイニシアチブ報告書http://homepage1.nifty.com/bicycletour/sci-rep.priv.InnovateAmerica.htm

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プロセス・イノベーションでソフトウェア産業の活性化を

異文化

ウォ タ フォ ル型開発 アジャイル型開発

Cross Culture

ウォーターフォール型開発 アジャイル型開発

相互理解優れた部分の採り入れコラボレーション

(プロセス・インプルーブメント)

プロセス・イノベーション

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Process Innovation

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