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「モバイルとクラウドの地平線」 ~よりよいワークスタイルとビジネスモデルを求めて~ 2014318AJITO特別セミナー twitter@tomokyun85 Facebook:八子知礼 八子 知礼 (経営コンサルタント) 元・デロイト トーマツ コンサルティング株式会 執行役員・パートナー

セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

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モバイルとクラウドの地平線と題して2014年03月18日にUnited Re-Growhさん主催の特別セミナーにて登壇させて頂いた際の資料。

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Page 1: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

「モバイルとクラウドの地平線」~よりよいワークスタイルとビジネスモデルを求めて~

2014年3月18日

AJITO特別セミナー

twitter: @tomokyun85Facebook:八子知礼

八子 知礼 (経営コンサルタント)元・デロイト トーマツ コンサルティング株式会 執行役員・パートナー

Page 2: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

本日のねらいとアジェンダ

自分はICT業界(ITと通信の業界)とりわけクラウドコンピューティングやモバイル分野を専門として幅広いコンサルティングテーマを手がけてきました。

今回は『モバイル』『クラウド』そして『アジア』という今後間違いなく爆発的に伸びる3つの市場キーワードから、初心者にも分かり易い切り口でお話しします。

2

■アジェンダ

・モバイルシフト・クラウドの時代・モバイルクラウド2.0の具体例・迫り来る大変化・アジアでの可能性~セブ発世界へ~・「境目」が「狙い目」・Q&A

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八子 知礼 (やこ とものり)

• 松下電工株式会社、外資系コンサルティング会社等を経てデロイト トーマツコンサルティング株式会社に入社、2011年に通信・メディア・ハイテク業界担当の責任者に就任。 (3月末で退任、新会社にて勤務予定)

• 通信キャリア、サービスプロバイダ、ハイテク業界を中心に、新規事業戦略立案、CRM/顧客戦略、商品/サービスマーケティング戦略、チャネル戦略の策定 、バリューチェーン再編を中心としたプロジェクトを多数手掛けている。

• 著書「モバイルクラウド」「図解クラウド早わかり」(共に中経出版)、共著書「図解 ロジスティクスマネジメント」

• 週刊BCNの連載「視点」の「モバイル」担当、隔月寄稿中• 日経コンピュータ、日経コミュニケーションに寄稿多数• 新世代M2Mコンソーシアム理事• CUPA(クラウド利用促進機構)アドバイザー• MCPCモバイルクラウド委員会/モバイルシステム活用委員会アドバイザー

2012年11月出版「モバイルクラウド」

「図解クラウド早わかり」

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週刊BCN2010年11月より寄稿中

エンタープライズモバイル2013年9月連載開始

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各団体のアドバイザリー等を歴任、ベンダーネットワークも豊富

各社のアライアンスを積極的に支援する活動を推進

日本Androidの会• Activistに認定されており、幹事会に対する不定期情報提供中。

Cloud Business Alliance• ネットワンシステムズを中心としたビジネス協業体。アドバイザーを務める。

iOS Consortium• iOSデバイスの企業導入を普及促進する団体。アドバイザーや広報を務める。

モバイルコンピューティング推進コンソーシアム• 「シニアモバイルシステムコンサルタント資格研修」の講師を務める• 「モバイルシステム活用委員会」のアドバイザーを務める• 「モバイルクラウド委員会」のアドバイザーを務める

クラウド利用促進機構• クラウドのフェアな利用を促進する機構。アドバイザーを務める。

新世代M2Mコンソーシアム• M2M(Machine to Machine)のビジネスを推進する団体。理事を務める。

ITスキル研究フォーラム• クラウド人材WGの研究委員を務める

Net Computing Alliance• 放送クラウド研究会、PMC(Photo & Movie Cloud)研究会参加し、活動中。

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Japan Cloud Consortium• 農業WG、教育WG、医療WGに参加、M2M・ビッグデータWGの事務局を務める。

情報処理促進機構• 次世代IT人材スキルセット検討委員会の委員を務める。

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スマートデバイスの台頭とモバイルシフト

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スマートフォン/タブレットの世界販売台数はノートPCを上回る勢

いで増加することが予想される

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SOURCE:Gartner Forecast: Devices by Operating System and User Type, Worldwide, 2010-2017, 2Q13 Update ※2013年以降は予測値

単位:百万台

0

100

200

300

400

500

600

700

800

900

2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017

590

876 デスクトップ

ノートPCタブレット

スマートフォン

PCの時代からスマートデバイスの時代へ完全にシフト

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スマートフォンの世界需要は2016年度に携帯電話機の48%を占める37億台超へ

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SOURCE:シードプランニング (2012年7月)

世界の携帯電話機普及予測[億台]

60.11億

78.63億

48%

世界の携帯電話の約半数がスマートフォンへ

約4.5倍

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スマートフォン・タブレットの企業顧客向けの市場は、アジア以外

においては全体の20-30%を占める

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B2B/B2C別販売構成比(2013見通し)

SOURCE:Gartner Forecast: Devices by Operating System and User Type, Worldwide, 2010-2017, 2Q13 Update

80% 77% 76% 74%90% 89%

20% 23% 24% 26%10% 11%

0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%

100%

EMEAWestern Europe

North America

JapanAsia PacificLatin America

BtoCBtoB

アジア、日本では法人向けスマートデバイス市場は遅れている状況

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ASEAN各国のモバイル動向(1/3)

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SOURCE:Google ”Our Mobile Planet 2013”

フィリピンのスマートフォン普及率は途上国の中ではトップ。モバイルECは途上

スマートフォン普及率 モバイル購入(スマートフォン保有者のうち)

フィリピンは実は日

本とほぼ同じスマー

トフォン普及率

フィリピンでのモバ

イル購入は他国と

比べて著しく低い

Page 10: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

ASEAN各国のモバイル動向(2/3)

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SOURCE:Google ”Our Mobile Planet 2013”

フィリピンでのモバイル広告は特徴的。パッケージ型の料金プランも少ない。

スマートフォンで広告に気づく頻度 料金プラン

フィリピンでのモバ

イル広告は他国と

比べて特徴的。

大きなチャンス!

Page 11: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

ASEAN各国のモバイル動向(3/3)

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FacebookFoursquareGoogle +

スマートフォン上でのSNSメディア

SOURCE:Google ”Our Mobile Planet 2013”

位置情報などで広告連動するアプリなど機会があるものの有料化は厳しい

スマートフォン上のアプリ数

アプリ全体最近積極使用したモノ有料アプリ

188

3.5

位置情報

(Foursquare)は広告連動して大きなチ

ャンス!

広告連動アプリなど

の機会はあるもの

の有料アプリは各

国と比して最少。

Page 12: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

日本国内のスマートフォンの普及予測にも言及・・・

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SOURCE:MCPC「スマートフォン利用動向調査報告書2013」 に加筆

[万台]

2645 4615

61267074

7612 7900 8051

175

262

382

537723

924 1123

0.00

1,000.00

2,000.00

3,000.00

4,000.00

5,000.00

6,000.00

7,000.00

8,000.00

9,000.00

10,000.00

2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017

法人

個人

2013年3月末時点では前年比173%増の4878万契約(企業契約は企業262万契約)普及率は38.2%

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業種別タブレット端末の新規・追加導入意向

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SOURCE:インプレスR&D「タブレット端末利用動向調査報告書」(2012年)

2年以内に導入予定・検討中の企業が40%近くにのぼる

Page 14: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

タブレットで利用しているモバイルソリューション

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SOURCE:インプレスR&D「タブレット端末利用動向調査報告書」(2012年)

タブレットが主戦力となる業務は営業、フィールドサービスなどモバイルワーカー

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Mobile Generation: iPadはすでにPCを超えた!

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各PCメーカーの出荷台数 (3Q08~3Q11)

出所:ASYMCOhttp://www.asymco.com/2012/01/26/the-year-of-the-ipad-for-the-second-year-in-a-row/

1500万

500万

iPad単体でも1500万台で最大シェアPCメーカである hpを上回り、Mac500万台を加えたApple総出荷台数でもhpに対して、30%の差をつけている

Page 16: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

普及するクラウド

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Question:

クラウドコンピューティング、使ってますか?

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いまさら、「使ってない!」なんて言えない時代なんです

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この検索結果、不思議じゃなかったですか??

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28億3千万件の結果を0.15秒で検索して結果を返しているなんて!

どうやってんの?!

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台数増やせば

性能上がる

仮想サーバ

物理サーバ1台あたり8~20台のソフトウェアサーバを動かす技術

物理サーバ数万台×仮想サーバの稼働台数が要求を処理する

データセンターが一つの巨大なコンピュータ!ネットワーク経由で

それを使う。これがクラウドコンピューティングの正体!

• 数万台の物理サーバーを設置しているデータセンター自体を一つの巨大なコンピュータとして扱いネットワーク経由で利用する

• 管理、メンテナンス、ソフトウェア更新は事業者任せ

• 利用者の手元にはアクセスするための低機能で簡単な端末があればOK

19

これまでのコンピューティング

要求 結果

• 要求を1台のサーバが処理する

サーバのCPU性能があがれば処理速度があがる

• 手元に置いてあって、管理、メンテナンス、ソフトウェア更新が個々人で必要

クラウドコンピューティング

結果要求

分散

分散

分散

集約

集約

集約

処理を分散させて結果を瞬時に集約する

Page 20: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

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クラウドコンピューティングの定義・特徴

動的なリソース配分

(伸び縮みする)アクセスするデバイス、アクセスする場所を問わない

利用した分だけの費用(投資でなくサービス)

圧倒的低コスト

仮想化(物理だけでなく

ソフトウェアサーバを増設)

圧倒的な拡張性

所有から利用へコンピュータからコンピューティングへ

資産からキャッシュフローへ

事業者はデータセンターにコンピュータ資産を集約運用し、ユーザーはネットワークを通じてそれらを利用し、使った分

だけ支払うビジネスモデル

Page 21: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

クラウドコンピューティングのサービスタイプ

IaaS(Infrastructure as a Service)

PaaS(Platform as a Service)

SaaS(Software as a Service)

アプリケーションを開発・流通するプラットフォーム(ライブラリや開発環境)

アプリケーション、ソフトウェア

サーバや記憶領域などのハードウェア設備

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組合わせて簡単に素早く開発できる

ありもののアプリケーションを簡単に使える

自分で設備やコンピュータを持たなくてもよい

下記の各機能をインターネット経由で提供するサービス

Page 22: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

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なぜクラウドコンピューティングが流行り始めたのか?

クラウドコンピューティング

通信速度・帯域の向上

コンピュータの処理速度にまけない程の高速な通信環境

早い!

コスト削減圧力

世界不況で企業業績が低迷、コスト削減圧力の高まり

安い!

技術革新

サーバ仮想化技術や大規模分散処理技術による利用効率向上と低価格化

凄い!

Page 23: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

【どれくらいすごいの?】

超・有名なNewYorkTimesのアーカイブ事例

自社サーバーで同じ作業を実施した際には14年かかると見積もっていた

TIFF画像ファイル PDFファイル

100台のAmazon仮想サーバで並列処理

かかった時間は24時間。Amazonに支払ったコストはたった約240ドル

• 1851年9月~1980年12月まで(130年分)の新聞記事をPDFでアーカイブして検索可能としたい

• 新聞記事をスキャンしたTIFF画像ファイル1100万枚(総データ量4テラバイト)

• これをすべてPDF出力処理する

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Page 24: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

たとえば・・・ Googleのクラウドデータセンターの中身

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SOURCE:http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2219188/Inside-Google-pictures-gives-look-8-vast-data-centres.html

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【インフラ】 論理サーバ台数が2012年に1億台を超過。クラウド化が進行している

グローバルにおける論理サーバと物理サーバーの台数推移

SOURCE: IDC

0

20

40

60

80

100

120

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012

Physical Server Installed Base(Millions)Logical Server Installed Base(Millions)

サーバー数

(百万台)

SOURCE: IDC

0

20

40

60

80

100

120

1996

1998

2000

2002

2004

2006

2008

2010

2012

サーバ数

(百万台)

Physical Server Installed BaseLogical Server Installed Base

グローバル サーバ数推移

1億台

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Page 26: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

【ソフトウェア】 SaaSはこれまで以上に多様な範囲を取り込みながら安定的に成長する

Source: Gartner, Public Cloud Services, Worldwide, 2011-2017, 1Q13 Update

2年前の調査結果と比べて2年前倒しで20 Billionに到達

CRM分野

CCC(content, communications and collaboration)分野ERP分野

3.8B

3.3B

1.7B1.8B その他

[$ billion]

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Page 27: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

クラウドがビジネスを変える!一般的に言えること

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2/3

1/1000

1/3~1/5

コストは1/3以上削減可能(初期調達+開発+運用コスト)

調達リードタイムは1/1000に短縮(サーバ調達に1~2週間かかる所がクラウドなら10分で起動)

開発期間は1/3~1/5に短縮(6ヵ月の開発が3週~2ヶ月に)

破壊力あるビジネスが可能 ⇒ 既存のビジネスモデルが変わる!

安い!

早い!

他の

ことができる

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利用目的によっていろいろなクラウドが使えます。

どんなクラウドを使えば効果的なのか?

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顧客管理/完成品がいい人向け

開発/ゼロから始めたい人向け

グループウェア/規模によりいろいろ

どちらかというと大企業向け

大企業でも中小企業でも

中小企業向け

オフィススイート

月額1000円~年額6000円

まずは無料利用可能(機能により様々)

Page 29: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

モバイルクラウド2.0の具体例

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Page 30: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

クラウドの豊富なリソースとコンテンツを、

制約の多いモバイルで使うビジネスモデルが「モバイルクラウド」

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SmartPhoneDigitalCamera

クラウド上の多様なサービス

WiFi

3G WiMAX LTE

NoteBook

ワイヤレスネットワーク

課金・認証 開発

Customer

様々な開発・流通支援プラットフォーム

音楽

動画 書籍 新聞・雑誌テレビ

Tablet PCAutomotivePortable

Game

コンテンツ、アプリケーション、サービス

変換・加工 サポート

流通

モバイルデバイス

XGP

CarNaviSecurity Camera

Page 31: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

モバイルクラウドの代表的なサービス

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ストレージ/クリッピング オンラインモバイル電話帳

iCloudに代表されるように、クラウドを介していつでもどこでもモバイルデバイスの中身が同期されるサービス

ファイルや写真を、クラウドを介してPCを含むすべてのデバイス上で同期するサービス

電話帳やスケジュールを、クラウドを介してPCを含むすべてのデバイス上で同期するサービス

Page 32: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

今後はモバイルクラウドが躍進

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SOURCE:ROA (http://japan.researchonasia.com/report/report_name.html?num=278 )※2009年はROA推定値、2010年~2014年は予測値

80 200 5001200

20002400 2700 2900 3000 3100

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

7000

2009 2010E 2011E 2012E 2013E 2014E 2015E 2016E 2017E 2018E 2019E 2020E

Fixed CloudMobile Cloud

日本におけるクラウド・サービス(Fixed or Mobile)の市場規模推移(2009年~2014年)[億円]

2015年以降はイメージ

モバイルクラウドは

固定のクラウドを超える

Page 33: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

モバイルクラウドは “2.0”へ

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モバイルクラウド1.0

モバイルデバイスからクラウドを利用する世界観

モバイルクラウド2.0

デバイスやネットワークですらクラウド化してしまう世界観。

モバイルデバイス自体もクラウドサーバ化、どこに何があるのかを意識しない環境へクラウドによる「あちら側」の世界から、手元のデバイスの「こちら側」に揺り戻し

LTEで超速/

低遅延

Page 34: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

モバイルクラウド2.0の具体例

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特に、ASEANの方々には、今からPCを普及させるのではなく、ダイレクトにモバイルで新たなビジネスモデルを提言する方が早い

モバイル翻訳Wi-Fiカメラ

ファイルや写真を、クラウドを介したり、介さずに直接デバイス同士で通信して同期するサービス

人が介して翻訳するのではなく、クラウド上で自動翻訳して結果を返す。現在の「電話」は将来これで置換される

クラウド上の翻訳アプリケーション(例:NTTドコモ)

Page 35: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

スマートデバイス+クラウドのモバイルクラウド導入により、今ま

でICT化されていない働き方を新しいワークスタイルへ変革

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職人

緊急医療

高湿度環境作業者 在庫補填作業者

飲食サービス

低リテラシー層

コンテンツ制作

閉所・暗所作業

モバイルワーカーに生産性拡大モバイルクラウド

Page 36: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

迫り来る大変化(ICTは次のステージへ)

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Page 37: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

IT投資と技術導入のフィードバックサイクル

B2B:法人事業(バックエンド系)

B2C:コンシューマ事業(顧客接点系)

IT投資のトレンドフロント/マーケティング/

コンシューマ領域への投資が加速

技術導入のトレンドコンシューマ領域で実績のあるものが企業環境の中で活用される方向が加速

B2B事業かB2C事業かの片側だけで投資効果やプロダクトライフサイクルを語ることがもはや不可能な時代になりつつある

コンシューマ側からの

フィードバックが

大きくなりつつある

InnovativeConservative

37

Page 38: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

これももはやトレンド:ICTはもはやコモディティコンシューマーユースで広く一般的に活用されているものが

ICTやビジネスモデル革新、ワークスタイル変革を牽引

ICTがコモデティになり、全ての人に広く使ってもらえる、当たり前のものへ急速にシフトしている

ITベンダー、IT屋、情報システム部門が中心となった専門性が高く、扱いにくいもの

ユーザー、デザインや企画屋、事業部門が中心となったスピーディで柔軟なもの

モバイル

クラウド

ソーシャル

38

Page 39: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

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Powerto

thePeople!

Page 40: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

クラウドがもたらしたこと:

工夫次第で個人や中小企業が大企業とでも張り合える時代に!

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• 情報資産 重い• ITシステム資産 重い• 社内のレポーティング 多い• 社内の風通し 悪い• 組織の階層 深い

• 情報資産 軽い• ITシステム資産 軽い• 社内のレポーティング 少い• 社内の風通し 良い• 組織の階層 浅い

重要なのはコラボレーションと速さ 重要なのは情報資産棚卸しと柔軟性

既存資産も多く、社内が硬直しているのでクラウド利用できず

既存資産も少なく、速さと柔軟性があるのでクラウド利用が加速

会社の場所、企業規模、リソースの大小を問わない時代

Page 41: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

ICTはより台数(node)の多いM2M(Machine 2 Machine:機器間通信ビジネス)の世界へ

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サーバー

(クラウド/ノンクラウド) 10億台

固定系・サーバー台数の頭打ち

その先にセンサーや更なる連携デバイスが繋がるM2Mの世界へ

Divergence(発散・多様性)

60億台マルチデバイス/モバイルデバイスの多様化

500億台

クラウドへの

Convergence(収斂)

Page 42: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

タブレット7~8インチ

画面なし

時計・眼鏡・インプラント0インチ~

コンピューティングデバイスはさらにダウンサイジングが進む。

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モビリティの向上

ケータイ~3インチ

PC/ノートPC11インチ超~

スマートフォン~5インチ

画面大型化

タブレット10インチ前後

ダウンサイジングし、画面すら無いデバイスの市場が出現

画面大型化とモビリティの向上を追求した結果がスマートフォンとタブレットの市場

Page 43: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

デバイスの将来:ヒトとコンピュータが融合したウェアラブル(着用

できる)コンピューティングへ

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Glass Device

Digital PillWatch Computing

Smart Contact Lens E-Paper Device

Gesture Device

Page 44: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

Postクラウド/Postスマフォの時代を見据えて

これまでのコンピューティングトレンドから、2017年にはクラウドコンピューティングの次のトレンドが到来

44SOURCE:ITPro 八子モバイルクラウド研究所第10回(2011年10月)に加筆

センター

処理

ローカル

処理

メインフレーム:約50年

クライアントサーバ:約20年

WEBコンピューティング:約15年

1960 1970 1980 1990 2000 2010 20172007

新たなコンピューティングトレンド?

ホストコンピュータの時代

エンドユーザコンピューティングの時代

クラウドコンピューティング10年?

Page 45: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

ネットワークとコンピューティングリソースの境目がな

いICTの「海」の中で、人が使うか否か不問なデバイスが相互に通信しながら浮遊するモデル

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Internet of Thing:全てがネットとクラウドに繋がるリソースプール

Page 46: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

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アジアでの可能性~セブ発世界へ~

Page 47: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

クラウドは様々な境目(Border)をなくす

Beyond the Border!

Devices

Places

Medias

Digital Divides

Human Skill

Time

ネットワークを通じていろんな場所から、いろんな人が利用できるから、

Page 48: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

言うまでもなく、アジアに目線を向けるならば、フィリピン、

セブにはビジネスチャンスが山積み!

ASEAN主要都市までの時間距離が4時間以内、時差なしという好立地。

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ビジネスチャンスありまくり!

先進的な英語公用国

(アジアにはたらく優位性)

インドネシアに次ぐ人口規模

インドに次ぐBPO拠点

政情不安が一段落

親日国家

鉱産資源が豊富で投資を招き

輸出を促進しやすい可能性

Page 49: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

BPO(=Crowd Sourcing)の拠点としてのフィリピンは、IT+Humanによる複合型ビジネスの絶好の地

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CrowdSourcing

BPOビジネス

CloudComputing

ICTビジネス

BPOだけ、ICTだけではビジネスがスケールしない時代にインドに次ぐ複合型ビジネスの好立地条件

Page 50: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

フィリピンは通信と電力(=スマートグリッド)が経由する地として

戦略的に重要な土地になりつつある

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光通信海底ケーブル ASE(Asia Submarine-cable Express)

日本創成会議が提唱する「アジア大洋州電力網」

通信トラフィックをもっと増やすことによって当該地域(フィリピン)への投資も加速する⇒もっと情報発信しよう

Page 51: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

セブのリラックスした環境の中で直接英語のサービス、アプリケー

ション、ビジネスモデルを創ってアジアへ進出する!

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創造性がはたらくリラックスした環境 直接英語のサービスを創り出せる環境

生産性やQoL向上可能性あるビジネスヒントの多い生活環境

Page 52: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

日本の強みはモバイルであることを再認識すべき!

(但し端末ビジネスはもう殆どダメ)

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世界はデバイスメーカーとしての日本に期待していない。先進的なサービスモデルを産み出すことを期待している。

ビジネスエコシステム

保険や医療などと組合せた

新たなビジネスモデル

アプリケーション開発

コミュニティ

多様な課金モデル

デバイスイノベーション

(現在は衰退気味)

Page 53: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

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「境目」が「狙い目」

Page 54: セブ島コワーキングスペースAjitoでの講演資料 20140318

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経営陣、上司と部下CRM(需要)とSCM(供給)

モバイルとワイヤード

アプリケーションとデータ

クラウドとローカルデバイス

顧客と従業員

ハードとソフト

現実店舗とネット空間

社内と社外個人ビジネスと法人ビジネス

ユーザーエクスペリエンスが融合することで新たな世界を想像

コンバージェンス(融合)とディスラプション(崩壊)

どの領域を壊し、どう融合させるかが、ビジネスチャンス!

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Cloud

B2BとB2Cの境目が今後の新たなビジネスチャンス!

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法人事業

(Business)コンシューマ事業

(Personal)

M2M(Machine to Machine)

H2O(Home to Office)

O2O(Online to Offline)

P2P(Pier to Pier)

D2C(Device to Cloud)

・・・・・・

“Business Personal“ が次の主戦場!

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クラウド時代に今後おさえておくべき6つのビジネスヒント ①

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デジタルでないものをデジタル化すること

全てがネットワークに繋がる時

代にアナログで残っているもの

をデジタルにするのは労力が

かかる。

これを解決できれば

ネットワークを通じてコラボ・流通させること

クラウド/ネットワークに蓄積さ

れたデータ、アプリケーション、

IDは貴重な資産。

これをコラボ・流通させれば

サービスビジネスにシフトすること

デバイス、機器、モノも購入して

保有するのではなく、サービス

として使う時代。

パラダイムシフトできれば

モノ サービス=

デジタルとそうでないものを混在して流通・消費させるビジネス

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クラウド時代に今後おさえておくべき6つのビジネスヒント ②

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コスト最適化されていること

高品質・高機能・高価格は求め

られていない。必要なのはベス

トバランス。

これを最適化できれば

少ないコストとリードタイムで拡大するビジネスを創出

高機能

高価格

高品質

リードタイムを極小化すること

クラウドでシステム構築に要す

る期間は劇的に短縮できる

時代。

極小化できれば

プラットフォーム/エコシステム志向で

あること

他社に利用してもらい、利用者

、パートナー、ビジネスモデル

の広がりを創出する時代。

これができれば

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地理的な境目を埋めることも、言語の境目を埋めることも大きな

ビジネスチャンス

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フィリピンと他のアジアの国々との境目をどう結びつけるかがビジネスチャンス

ASEAN Integrationにむけて整備しなければならないことは山積

宗教の境目を埋める(アプリケーション)

貧富の格差を埋める(IT教育サービス)

離れた土地の境目を埋める(テレワーク)

異なる通信キャリアの境目を埋める(電話アプリ)

言語の境目を埋める(アプリケーション)

所有可否の差を埋める(クラウドバンキング)

通貨の境目を埋める(クラウド送金サービス)

知識の格差を埋める(クラウド型eラーニング)

アクセシビリティの境目を埋める(Wi-Fiサービス)

アクセシビリティの境目を埋める(ネットカフェサービス)

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さいごに

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クラウドの時代には「競争」が「共創」に変わる

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クラウド

競争する時代competing

共創する時代collaborating

クラウドを使うと言う事は、リソース、情報、経験を共有すると言う事。共に協力しながら、創り出すことが大切。

今まで私たちは他人より優れた存在であろうとし、競争ばかり意識していた。

個々人の能力はそこまで大きくないのに。。。

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八子知礼

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