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naruhiko-ogasawara
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CUPSな話とかおがさわらなるひこ
このカコミはプレゼン時に口頭で補った内容です。
みなさんCUPS使ってますか?
CommonUnix
PrintingSystemではない
CommonUnix
PrintingSystemではない
今の商標は単に「 CUPS」です。何かの略語ではありません。
Debian標準の印刷スタックDebianに限らず大抵のUnix系ディストリビューションの印刷スタックは
CUPSなのではないかな。 BSD系とか知らないですが。今時 lprngとかってないですよね、プロジェクト死んじゃったし。
InternetPrinting
Protocolの参照実装
Wheezy 1.5.3Jessie 1.7.5
1.5から1.7のChangeLogを追ってみた
1.5 → 1.6
IEEE 1284、SCSI等バックエンド・PostScriptフィルターなど概ね廃止
これらはすべて、 Appleが使っていないのでQAできないのでAppleがリリースするオープンソースとしてはサポートできないという理由で廃止されたものです。しょうがないかなと。
cups-filtersパッケージOpenPrintingで開発した PDFフィルター群と、 CUPSから切り離された古いバックエンド群の集合です。
CUPS自体は IEEE 1284のサポートを落としましたが、多くのディストリビューションでは本パッケージに相当するモノが入っているので機能としては後退していないハズです。なお PostScriptのフィルターは取り込まれなかったので、全ディストリビューションが PDFに移行しました。
colordと協働したカラーマッチング(のしくみ)に対応
AvahiによるmDDNS名前解決に対応
あとは大量の後方互換性削除・削除・削除……
小ネタですが1.5で削除された日本語翻訳が復活しました(thanks, @kmuto)
1.6 → 1.7
Bonjour以外のプリンターサービスブラウジング廃止Apple的にはOS X対応のプリンター= Bonjour対応、でいいよね、ということになりますが、そうでないレガシーなプリンターまたはプリントサーバーは沢山あるわけで、そういう思い切りができるのは Appleの強みといえばそうで。
cups-browsed新規追加そんなわけで廃止された port 631のスキャンによるブラウジングを行うデーモンが追加されました。
SUSEの人がアイディアを出して現在OpenPrinting保守。
あとはAPIとか
IPP周りの変更かな
割と地味
おまけ
1.7 → 2.0
systemd対応(中身は よく 知らない)
IPP 2.0準拠が大きい
おしまい
蛇足:なんかAppleの悪口になってしまいましたが、Appleが自社のプロダクトプランに合わないものを切り捨てて行くという判断は「悪い」とは思ってません。好きか嫌いかというと嫌いだけど。AppleがCUPSを保有してるのはOS Xの印刷機能を提供するための安上がりの投資だからであって、それが気に入らないならフォークすればよいのです。実際、RHはそういう方向で検討してましたし。今のところ、パワーバランス的によいところに落ち着いるといえるのではないかな。