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足で稼ぐデータ ~「通勤問題解決プロジェクト」を例にした OpenStreetMap 活用のポテンシャル~ 2014927日 木田和海 OpenStreetMap Foundation Japan / ESRI ジャパン この 作品 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。

LODチャレンジ2014キックオフ LT資料

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2014年9月27日、LODチャレンジ2014 キックオフ「オープンデータサミット」( http://peatix.com/event/50519) での LT スライドです。

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Page 1: LODチャレンジ2014キックオフ LT資料

足で稼ぐデータ~「通勤問題解決プロジェクト」を例にしたOpenStreetMap 活用のポテンシャル~

2014年9月27日 木田和海OpenStreetMap Foundation Japan / ESRI ジャパン

この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。

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OpenStreetMap (OSM) とは?

オープンな世界地図作成プロジェクト

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© OpenStreetMap contributors

好みの場所・必要な場所で、みんなの力で、

世界地理データベースの共有財産をつくる

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マッパー分布図 リンク

世界各地の「マッパー」がデータ作成に貢献

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OpenStreetMap (OSM) をどう活用するか?

「地図」だけでなく、「地理データベース」としても活用

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オープンライセンス(ODbL)であるOSMデータを活用

• 標準的な「地図」だけでなく、データそのものも利用可能

OSMデータを作成・蓄積

.osm ファイル(XML)として蓄積

多様な方法でデータを活用

地図デザインサービスの利用

データ自体のDL、可視化

データ自体のDL、空間解析

OSM標準地図の使用

OpenStreetMapデータ

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活用法1:標準の地図(ベースマップ)の活用• アプリやWebサービスの基本的な背景地図(ベースマップ)として、

OpenStreetMap標準の地図を活用

ArcGIS Online

OpenStreetMap(グローバル) OpenLinkMap

You+(お店紹介)地域活動用の紙地図

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活用法2:好みのデザインの地図の活用• 目的や好みに応じ、異なるデザインの地図を活用

OpenStreetMap(日本独自)

Mapbox editorstamen maps

OSM Buildings※活用例:MUJI to GO

Page 9: LODチャレンジ2014キックオフ LT資料

データ入手先(例)

• openstreetmap.orgサイトでの「エクスポート」 • Planet.osm(生データ) • GEOFABRIK downloads(シェープファイルの入手) • Overpass turbo(指定条件のデータのみ入手)

活用法3:主題図作成、分析・解析• OSMデータ自体をダウンロードし、GISを用いて地図(主題図)作成や分析、空間解析を実施

QGIS にて

ArcGIS にて

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「通勤問題解決プロジェクト」でのOpenStreetMapの活用例

地下鉄出口データの投入と活用

Page 11: LODチャレンジ2014キックオフ LT資料

LOD Challenge Japan 2013 優秀賞受賞• アイデア部門で優秀賞を受賞!

→ LODチャレンジ受賞作品:こちら

Page 12: LODチャレンジ2014キックオフ LT資料

平日朝の永田町駅4番出口

駅出口の混雑が通勤問題の「ボトルネック」では?

Page 13: LODチャレンジ2014キックオフ LT資料

駅出口に関するデータは入手が難しい• 駅関連の(二次利用が容易な)データはあまり流通していない• 駅の位置情報、駅の年間平均乗降客数 程度

• 特に、出口混雑度の分析に必要な情報が不足• 駅の出口情報(出口番号、緯度・経度、階段数と幅員、エスカレーター基数と上り・下り、エレベーター基数・定員)

• 駅の出口単位の通過人数

• チーム自らの足で駅出口データを収集することに! • OpenStreetMap にもデータを投入し、誰かが二次利用できるように!

Page 14: LODチャレンジ2014キックオフ LT資料

半蔵門線の駅の出口情報を収集、混雑度を可視化

→ 応募データセット、可視化例:こちら

Page 15: LODチャレンジ2014キックオフ LT資料

http://www1034up.sakura.ne.jp/subway_entrance/

複数のデータ形式を作成して応募

Page 16: LODチャレンジ2014キックオフ LT資料

OpenStreetMap へのデータ作成・活用ステップ

混雑度 を地図化

調査データ を付加

地下鉄データ セットを作成

OSMデータ を抽出

出口データを OSMに登録

投入 活用

• 現地で出口データをOSMに登録

ステップ

詳細

ツールとデータ

• Pushpin アプリ

• OSM形式(xml)をシェープファイル形式としてダウンロード

• GEOFABRIK データDLサイト

• シェープファイルから、調査した出口のみを抽出

• 地下鉄線路、駅データを重ねあわせ

• GIS(ArcGISなど) • 国土数値情報

• 調査結果(階段、エスカレータ、エレベータ情報等)を、出口データに付加

• 出口混雑度の計算結果を地図上でグラフ化

Page 17: LODチャレンジ2014キックオフ LT資料

LOD Challenge 2014 に向けて• 駅出口や、鉄道事業者間の乗り換え経路の「バリアフリー状況」の可視化に着目• ベビーカーや車いす利用者にとって、駅の出入りや乗り換えにやさしいルートは?

• 鉄道事業者をまたいだバリアフリーマップを作れないか?

「屋内空間の 3D データモデリングを RDF で実現する方法」、検討中!

アドバイスくださると嬉しいです

Page 18: LODチャレンジ2014キックオフ LT資料

OpenStreetMap 自由なウィキ世界地図