47
WWDC2016 ののの 2016.6.30 MOSA のの のののの のののののののの のの

WWDC 2016の概観

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: WWDC 2016の概観

WWDC2016 の概観2016.6.30 MOSA 発表星野佑太 株式会社ジーニー 代表

Page 2: WWDC 2016の概観

自己紹介• 星野佑太 ( 株式会社ジーニー 代表取締役 )• iOS アプリの自社 / 受託開発を行う埼玉所在の会社。 Objc,Swift(,Rails)• メモ電卓 (ge-calc) が累計 70 万本を達成。• QReation は、 Realm を導入した Apple Watch アプリ。 Realm

Meetup で初の AppleWatch アプリの発表だった• 受託経験としては、スマートロックの watch アプリや、 webAPI を利用する業務アプリの UI 側• WWDC への参加は 2016 が初だった。本場の雰囲気を知りたかった。

Page 3: WWDC 2016の概観

QReationRealm を使っています。

https://appsto.re/jp/mtMw7.i

Page 4: WWDC 2016の概観

WWDC とは• 年に一度のサンフランシスコで開催される開発者向けカンファレンス• セッションのコンテンツは web でほぼ公開済み。ラボで質問したり、ネットワーキングの価値もあるが、お祭りが本質か。• Bash が一番盛り上がっていた。• 費用としては、チケットは 1 人あたり 18 万円位。全体で 50 万円程度〜• 抽選倍率は、およそ 3 倍か ?• セッションは 100+ 。私自身、ごく一部しか聴けていない。聴いたセッションもすべて理解しているわけではない。

Page 5: WWDC 2016の概観

Keynote74 カ国から 5000 人以上が集まってきます。

Page 6: WWDC 2016の概観

ランチ英語力がないと、きつい。

Page 7: WWDC 2016の概観

Bash本格的なライブ。一番印象に残った。

Page 8: WWDC 2016の概観

WWDC 2016 の 4 つ要点1. Extension のポイントがたくさん追加された2. iMessage アプリ、 SiriKit を統合したアプリをはじめ、たくさんの新しい API を使ったアプリを考えよう。3.それをサポートする Xcode 8 が出る。 El Capitan でも動く。 Swift 3 をサポート。 Swift2.3 も選択的に利用可能。4.Swift プレイグランドアプリで子供たちのために Swiftプログラミングを。

Page 9: WWDC 2016の概観

今回発表がなかったこと• 新しいハードウェア• 新しいプラットフォーム• VR/MR

Page 10: WWDC 2016の概観

現場で話題になっていたこと• SiriKit• watchOS3 でアプリ起動が速い• デジタルクラウンの開放と SceneKit• macOS のタイトル• iMessage のスタンプ

Page 11: WWDC 2016の概観

配給されたお弁当洒落ているけど変わった味。

Page 12: WWDC 2016の概観

SiriKit• サードパーティがアプリ内で Siri を利用できる• 6 種類の用途でしか使えない• メッセージアプリや配車予約アプリに関与している人は一部• できることが限定的。• 音声入力の Speech Framework のほうが応用範囲が広い ?

Page 13: WWDC 2016の概観

watchOS 3• watchOS 3 のアプリ起動が一気にできることを好感• サードパーティがデジタルクラウンの値を取得できる• SceneKit を使うと Apple Watch の上で 3D がグリグリと動く• SpriteKit では 2D が動く• サンプルがスムーズに、クラッシュせずに動くことに感動している海外のエンジニアがいた。

Page 14: WWDC 2016の概観

iMessage• LINE のスタンプを参考にしたのではないか ?• LINE のほうが、こなれている印象。• Xcode 8 のシミュレータ上で iMessage の確認ができる• 受信した側もスタンプを画像として保存できてしまう。配布のバイラル効果を期待できない ?• iMessage for Android は発表なし。 The Verge によると

Apple重役がリリース予定がないことを伝えた。利用シェアを考えると厳しいのではないか。

Page 15: WWDC 2016の概観

Keynoteストリーミングのほうが緊張感があるように感じた

Page 16: WWDC 2016の概観

Keynote の様子• フロリダ銃撃事件についての黙祷から始まった。当日は半旗が掲揚されていた。• 参加者の 72% が初参加だった。 74 カ国から

5000 人 + の参加者が集まった。• macOS, iOS, watchOS, tvOS の 4 つのプラットフォームについての発表

Page 17: WWDC 2016の概観

macOS• macOS Sierra という名称に。秋に一般リリース• Auto unlock, Universal clipboard, optimize

storage(古いファイルを iCloud に保存する )• ApplePay on the web. iPhone の touch id で決済。日本は対応外。• Picture in picture

Page 18: WWDC 2016の概観

watchOS• watchOS3 では、メモリ上にアプリが保持されるので 7 倍速く起動する• Dock という仕組みが追加されて、 Glance が吸収される。スリープボタンで起動• Scribble は手書き入力。英語と中国語のみ。• SOS ボタンの追加。地図付きで通報• Breathe で深呼吸するタイミングを教えてくれる。座禅からヒント ? (実際に試してみると、深呼吸が必要なときほど忙しくて無視してしまう。鬱陶しくて実際にはやらなくなる )

Page 19: WWDC 2016の概観

watchOS• ActivitySharing で友人にアクティビティをシェアできる• 総じて、 Apple Watch を新しく買わせるほどの力があるのか疑問• Apple Pay は一年後まで日本で対応しない。 ( 一年後までに対応する国に日本が含まれていなかったので )• デジタルクラウンがサードパーティに開放されて値が取得できる。 crown touch events• iPhone がアプリによって AppleTV のリモコンになる。シングルサインオンに対応。

Page 20: WWDC 2016の概観

Uni美味しかったけど、 $10 。

Page 21: WWDC 2016の概観

iOS• 3D タッチに関する Extension が追加された。• 立てただけでロック画面が表示される。• Siri が開発者に公開される。例えば、 wechat で〜とメッセージして、と

Siri に命じると、メッセージを送信できる。 Ride booking, photo search, workout, payments, VoIP calling の 6 種類の用途について。

• Quick Type は、マルチリンガル。• Photo はローカルで顔や物体の認識を行う。• Map Extension で予約など。• HomeKit では、 home という独立アプリが提供されるようになった。

Page 22: WWDC 2016の概観

Moscone West

セッションやラボが開催されている場所

Page 23: WWDC 2016の概観

State of the Union9 つの発表

1.iMessage Apps

2.SiriKit

3.Swift 3

4.Xcode 8

5.iOS10

6.macOS

7.watchOS

8.tvOS

9.グラフィックス

Page 24: WWDC 2016の概観

iMessage Apps・ iMessage Apps は Extension として提供される。・届いたコンテンツがどのアプリで作成されたのかリンクがつく。・ iMessage App Store が創設される。・コーディングなしで Sticker Package を作ることができる。 Asset Catalog に画像を追加してビルドするだけの簡単さ。・ UIKit で Extension を作れて、 iMessage 内で動的に投稿内容を作ることができる。アイスクリームアプリの例。・ Simulator で iMessage のランができる。

Page 25: WWDC 2016の概観

SiriKit・日本語にも対応。・用途は 6 つに限定されている。メッセージ、 VoIP コール、支払い、車の予約、写真検索、ワークアウト。・ Extensions として開発する。・ speech→intent→action→response という流れをとる。・ speech→intent の間で、 Vocabulary が必要になるが、 App Vocabulary の方は plist で指定する。 User Vocabulary の方は codeで指定する。・ intent→action→response の間では、アプリロジックが必要になる。・ response のところでは、ユーザインターフェースを作ることができる。 UIKit を使える。

Page 26: WWDC 2016の概観

T-bone steak$24.99

Page 27: WWDC 2016の概観

Swift 3・ Package Manager でクロスプラットフォームで同じ Swift コードを共有しやすくなる。・ Swift での API の記述がより完結になる。・ Xcode 8 は Swift2.3 も含んでいる。 (設定で変更すれば切り替えできる。 Use Legacy Swift Language Version build settingを有効にする。 Swift2.3 は Swift 2.2 の文法で新しい SDK を使えるようにするもの。将来の Xcode では削除されることが告知済み。 )・ Swift playgrounds for the iPad は、 Swift の教育用のツールである。 Xcode のように本格的にアプリを開発するためには使えない。

Page 28: WWDC 2016の概観

Xcode 8・ Source Editor でアクティブになっている行のハイライトを表示できる。・ Swift Color Literal で色を直感的に指定できる。・ Swift Image Literals  - 参照する画像を変更する必要がないときに、直接的に Image Literal を使うことができる。  -小さな画像サムネイルの形でソースコードに入れて使うことができる。・自動的に Documentation のテンプレートを作成してもらえる。 func の I/O のコメント作成が楽になる。・ Xcode App Extensions を開発できるようになる。- ソース編集、コンテンツの追加削除、変形、選択、ペーストボード修正、 in-fileナビゲージョン- Xcode のプロセスとは分離されている。- IB はズームできるようになった。

Page 29: WWDC 2016の概観

Xcode 8- Accessibility + Scriptability 。 IB と VoiceOver の連携が強化されて、 AppleScriptによる自動化が強化された。- Development Issues 。 135 の新しい診断。 3 つの新しいアナライザー。新しいテストのシステムを用意した。 Captured Crash Log, Test Without Building(ビルドする前にテストできる ) 。- Runtime Issues. UI では、レイアウトの問題を扱う。曖昧なレイアウト (制約が衝突しているなど ) を指摘してくれる。 Threads では、 Thread Sanitizer を統合して、一般的なスレッドの問題を調べられるようになった。 Memory では、オブジェクトグラフを表示できる。- Provisioning コード署名のイライラを解決。一つ目は自動コード署名。カスタマイズされたコード署名を使える (ビルド前の設定を複数用意して切り替えて使うことができる ) 。もう一つは、開発署名。複数の開発署名に対応する。切り替えのためにリボークする必要がなくなる。・ Performance 。インデックスのための処理速度が 50 倍高速化した。

Page 31: WWDC 2016の概観

Platforms・ Compression 。 lib よりも三倍速い lzfse( エルズィーエフシー ) がオープンソースになる。・ Networking アプリに優先度をつける。・進歩的な Logging・ File Systems 。 Apple File System のデビュー。まもなく全ての Apple Device で。・ Privacy

Page 32: WWDC 2016の概観

iOS 10・ホーム画面からシェアシートでアセクスできるようになり、あなたのアプリからツイートできるようになる。・ Siri アプリをサジェストする。共通のデータ形式を持つアプリどうしをつなぐ App Connections.・ NSUserActivity に、 Places と People を追加。連絡先に関連するアプリを表示する。

Page 33: WWDC 2016の概観

iOS 10・ Notifications に 2 つの extension ポイントを追加。ロック画面での通知の存在感がより大きくなった。 (通知がアプリの利用のためのチャンネルになるか。通知を出さないアプリは埋没してしまうかも。そう考えるベンダーが多いと、通知地獄になって、 UX 的に悪い影響が出るのではないか。 )・動画などをダウンロードしているときに Embedded Attachments という形でそれを通知に埋め込むことができる。

Page 34: WWDC 2016の概観

iOS 10・ End-to-End Encryption の解読をローカルで行って表示させることができる。・ Content Extensions でよりリッチな UX を提供できる。・Widget アイコンを 3D タッチで押し込んでも表示できる。・ (What’s new cocoa touch のセッション : CallKitで Blocking と Identification を提供。 iOS っぽい UIで tel をサポートできる )

Page 35: WWDC 2016の概観

macOS Sierra・ OS X という名称が廃止されて、 macOS となった・シエラ・右から左へに書く言語に対応。・Window Tabs・ iCloud 。 macOS で API 使用の制約がなくなる・ CloudKit 。公開かプライベートしかなかったものに、 Sharing という選択肢を追加。 CKShare

Page 36: WWDC 2016の概観

watchOS 3・ Glanceable( 一目でわかる ) 、 Actionable( すぐ操作できる・完了する ) 、 Responsive(最新の状態を保ってすぐに使えるように準備しておく ) という 3 要素。・全画面、コンプリケーションと通知という 3 つの UI 。・ Glance が Dock という仕組みに置き換えられる。サイドボタンを押して入る。

Page 37: WWDC 2016の概観

watchOS 3・ Dock のアプリが即時反応。 2秒以内に一般的なタスクを完了・例えば、お店で何度もショッピングリストを見るアプリ。 watchOS 3 では、即座にアイテムを確認できる。この種のモデルを持つアプリのデザインが簡単になった。 watchOS3 では、最後に使ったアプリの利用後、最大 8分間、そのアプリに戻れるようになる。使用後はフェイス画面に戻る。

Page 38: WWDC 2016の概観

watchOS 3・アプリが使われないときも最新状態をバックグラウンドでキープして、すぐ対応できるように準備・watchOS 3 では background app refresh API の新しいセットが用意されている・心拍数や加速度センサへのアクセスが改善されたので、ワークアウトの全体の時間について継続した値を取得できるようになった・ハードウェアにアクセスする API を提供。デジタルクラウンの回転へのアクセスを開放。ジェスチャーリコグナイザーによって、タップ、スワイプ、パンのようなカスタムタップを追加しやすくなった。加速度とジャイロがアクセス可能に。

Page 39: WWDC 2016の概観

watchOS 3・ SpriteKit と SceneKit によって、アプリと通知のビジュアルを改善するために柔軟性が増した・ AVFoundation によってウォッチのスピーカーから音を再生できる。ビデオのインライン再生もできるようになった・ CloudKit が watchOS SDK でも利用できる・ iPhone がなくても Watch が既知の Wifi ネットワークのそばにいれば、 NSURL session を通じて利用できる・フェースギャラリー

Page 40: WWDC 2016の概観

watchOS 3・ (What’s new watchOS 3 に出てくる話。 ) Vertical paging というデザインに。 paging のハンドリングは segue を張ればwatchOS がページング処理をしてくれる。

Page 41: WWDC 2016の概観

個人的に関心を持ったSession

・視覚障害を持つ女性 Haben Girma によるスピーチ。・ハーバード・ロースクールを出た。・アプリが NY→SF の旅行を助けてくれた。・音声入力は視覚障害者にすごく優しい・自社では従来、アクセシビリティへの対応がいい加減だった。こういうセッションを聞くと意識が高まった。

Page 42: WWDC 2016の概観

iOS10 の既知の不具合・物理ボタンが機能しなくなる。・バックグラウンド機能を使えず固まる。・ deprecated なメソッドにバグ・全画面表示がおかしくなるバグ・ Facebook.app が頻繁に落ちる・ LINE が頻繁にログアウトされる・ ATOK が不安定。

Page 43: WWDC 2016の概観

英語力が必要• 日本語が使えるスタッフは受付に一人いただけ。• トラブルが起きたとき、行列の前後、ランチタイム、ラボでやりとりするときや、セッションのリスニングや会場質問の際に、十分な英語力がほしい。 (他国の参加者は皆、かなりペラペラ。 )• キーノート以降、すべて英語の世界なので、英語がわからないとほぼ無価値な時間になる。

Page 44: WWDC 2016の概観

ラボに向けた準備• テーマごとにラボが分かれていて、今年の発表だけでなく、持参した質問について助けてもらえる。• 年 1 で Apple エンジニアが 1000 人来る貴重なチャンス。• 新 SDK を試して疑問を整理してからラボに行けると良いが、結構大変なのでまずは現行 SDK の質問を貯めておくとよい• 資料になっていない情報をもらえた人もいる。• 事前に質問を英作文してそれを見せると楽らしい。• 図解して、指差しで回答をもらうくらい準備しておくと楽らしい。

Page 45: WWDC 2016の概観

有名人との写真撮影• 基本的に運任せ。セッションの後で廊下で撮影会のようになっている場面はあった。• クック氏やフェデリギ氏と撮影した人の写真を

fb で見た。特にフェデリギ氏はチャンスが多め ?• ディズニーランドのミッキーマウスくらいの感覚。

Page 46: WWDC 2016の概観

参考リンクWWDC2016: Platforms State of Union もくじ (前半 )http://qiita.com/hsylife/items/b295ccf857e834e57b7a

WWDC2016: Platforms State of Union もくじ (後半 )http://qiita.com/hsylife/items/2d114917b6873bc405f4

WWDC2016: What's New in watchOS 3 のもくじhttp://qiita.com/hsylife/items/03a36466b04ea769a642

WWDC 2016 Videoshttps://developer.apple.com/videos/wwdc2016/

Page 47: WWDC 2016の概観

メモ電卓 (ge-calc)Realm や Eureka を使っています。

https://appsto.re/i6Br8Vk