1限目 先生!起業家にとって、資金調達や投資家って何ですか!?

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一時限目

まずは自己紹介

2000年に新卒で証券会社に入りITバブルの残り香を体感その後、上場企業で経営企画などを担当し、ネット企業のM&Aブームを裏側で支えたあと金融系VCでM&Aアドバイザーなどを経てベンチャー企業のIPO責任者としてIPOを果たして、いまの会社に入っていろいろあって現職に至ってます。

ユナイテッド(株)の投資事業を担う子会社。これまでの主な投資実績は下記のとおり

ブログ「No Guts, No Growth. ~ベンチャー企業と投資をめぐる冒険~」

ベンチャーユナイテッド株式会社 チーフベンチャーキャピタリスト丸山 聡

一時限目のテーマ

一時限目のテーマ

そもそも投資や資金調達っていうのはどういう歴史からいまの状態になったのかを知ると、投資家や資金調達ってことの意味とかがすげー理解できるんじゃないか仮説に基づいて授業をします。

一時限目の授業内容

大航海時代から知る投資と資金調達

ここで問題

大航海時代とはいつごろでしょう

1.平安時代

3.鎌倉時代

2.室町~江戸時代(初期)

4.明治時代

大航海時代の冒険の仕組

出資者

冒険家(船長)フロンティア

冒険野郎が航海プランを作り出資を募る

出資金をもとに船・人・食糧などを用意

航海に出て冒険や貿易をする

出資者

冒険家(船長)

乗組員成功報酬

成功報酬

収益分配

航海に出て冒険や貿易をする

帰港して得た物品を売却し現金化出資者、冒険家、乗組員で分配する。

(主には出資者に分配)

すべての航海が成功するわけではない

出資者:出資金がすべてなくなるリスク冒険家、乗組員:戻れないリスクなど

(ただし、乗組員は報酬をもらう)

取っているリスクの大きさや役割に応じて成功時の分配をする。

ここで問題

コロンブスの航海を支援した国は

1.イギリス

3.スペイン

2.オランダ

4.ポルトガル

いまや天が動いているんじゃなくて、地球が回ってるんです。つまり地球は球体なのです。それであれば何も遠回りしないで、西に向かえば陸地があるんですよ。その地には黄金の国“ジパング”があるのです。

えっ?ジパング知らないんすか?ポーロの本に書いてあるんすがジパングは黄金ザックザックなんですよ。ついでに近くのチャイナにもいっチャって茶とか陶器とか超クールなものをザックザク持ち帰れば、超儲かっちゃってヤバいっすよ。

※諸説あります。

事例:コロンブス

出典:Wikipedia(内容を一部要約)

コロンブスは当初、ポルトガル国王に提案をする。資金援助に加え成功報酬も求めたが、高い地位や権利、そして収益の10%という大きなものだった。コロンブス以前にも大西洋への航海は何度か試みられたがすべて失敗し、一方でアフリカ探検が成功しつつあったので、コロンブスの提案は否決された。

提案から6年。紆余曲折を経たもののタイミングうまくはまり援助を獲得。王室との間で下記のような内容の契約を締結。・コロンブスは発見された土地の終身提督(アルーランテ)となり人事権ももつ・提督領から得られたすべての純益のうち10%はコロンブスの取り分とする。・提督領から得られた物品の交易において生じた紛争は、コロンブスが裁判権を持つ。・コロンブスが今後行う航海において費用の1/8をコロンブスが負担する場合、利益の

1/8をコロンブスの取り分とする。

スペインのほか、イギリス、フランスなどにも声をかける

これによりアジアを目指して西廻りで航海に出るが、カリブ海に行きついた。

毎回、出資を募るのは面倒だ!!

ここで問題

毎回出資を募るが面倒だった対策は

1.保険会社の誕生

3.株式会社の誕生

2.国家だけが冒険する

4.大航海時代の終わり

出資者

冒険家(社長)

冒険・貿易

会社

何度も航海に出る会社を作って出資を集める

出資金をもとに船・人・食糧などを用意

航海に出て冒険や貿易をする

出資者

冒険家(社長)

乗組員

会社

航海に出て冒険や貿易をする

帰港して得た物品を売却し現金化次の航海のための準備(内部留保)と

出資者、社長、従業員へ配当

事業が収益を上げている限り永続的に存在できる機関が生まれる

最初の株式会社モデルは1602年設立の

「オランダ東インド会社」

※諸説あります。

ここで永続機関であるが故の問題が生じます

出資者一般人

冒険家(社長)

会社

出資者の事情による出資持分売却の需要

出資持分を持っていない人の購入したい需要

新たな資金を調達したい会社の需要

ここで余談

1720年に英国で起こった経済事件

南海泡沫事件そもそも戦争などの影響で交易環境が不安定になり経営が悪化していた南海会社が・株と国債の交換を時価で行う・発行許可株数は交換額に応じているので余分な株が余る。・これを売りに出すと売り上げがそのまま南海会社の利益となる。・上記の方法で南海会社の利益があがると、当然株価が上昇する。これを繰り返すと利益があがり株価が騰がる。これをみて投資意欲に飢えていた一般人が飛びついたことから、1720年1月から6か月で株価が約10倍となるほか、無許可の会社設立(詐欺的なもの)や他社の株価暴騰などもあいまったことから、政府が沈静化・適正化のための法律を制定すると、あらゆる株価が暴落し恐慌に突入した。

出典:Wikipedia(内容を一部要約)

この事件を教訓として会計監査制度が生まれる

では、この株式取引における株価は何できまるのか

2時限目にお話します。

まとめ

大航海時代には、冒険野郎が冒険プラン毎に資金を集めるプロジェクトファイナンスだった

毎回、出資を募るのは面倒だ!!

株式会社の誕生

このプロセスを起業に当てはめるならば

出資者

起業家(社長)

ビジネス 会社

冒険的で意欲的な事業プランにより資金調達

出資者

起業家(社長)

従業員

配当・売却益

賞与ストックオプション

賞与創業者利益

事業への再投資新規事業への投資

ちなみに

ファンド(数年~10年)

ベンチャーキャピタルファンドは期間限定プロジェクトで資金を集めます。

ファンド運営者

出資者

出資者

出資者

出資者

成功報酬

ファンド 清算

ファンド運営者

収益分配

株式売却(EXIT)

それではラストクエスチョン!

現代で投資家受けがいいのは?

いまや天が動いているんじゃなくて、地球が回ってるっているんです。つまり地球は球体なのです。それであれば何も遠回りしないで、西に向かえば陸地があるんですよ。そこが黄金の国“ジ○ング”っすえっ?ジ○ング知らないんすか?ポーロの本に書いてあるんすがジ○ングは黄金ザックザックなんですよ。ついでに近くのチ○イナにもいっチャって茶とか陶器とか超クールで超儲かってヤバいっすよ。

Dさん

Bさん

Aさん

Cさん

ロン○ンでは羊毛が安くワインが高く売れます、ボ○ドーでは逆にワインが安いのですが、羊毛は高く売れます。ここに航路を開き貿易を続ければ毎年着実に儲かります。

世界のどこかに天空に城があり、そこには楽園が広がっているという伝説があって、それを見つけられればすごいと思うんですよね。いや。ほんと。もう数年研究してるんですよ。

私の親戚の知り合いにオ○マン帝国の偉い人にコネが利く人がいて、その人脈を使えば、遠回りをしたり危険を冒さずに、絨毯や香辛料の交易で短期間に大儲けできます。え、これは私の人脈があるからできる事業プランなんですよ。

ありがとうございました!

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二時限目

つづく...

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