臣 聞 「草 · 易 藪 。 水 生 之 虫 、 不 疾 易 水 。 。 」 知 此 者 可 以...

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秦観

「淮海集」

~漢文の論理構造を

理解する~

本日の目標①

筆者(秦観)の

主張を正確に

捉えましょう。

臣聞、「草食之獣、不疾易藪。

水生之虫、不疾易水。

。」

知此者可以用兵矣。何則、夫

兵之法、有所‐謂常。有所‐謂変。

什則囲之、伍則攻之、不敵則

逃之、兵之所‐謂常也。以寡覆

衆、兵之所‐謂変也。」

古之善用兵者、雖能以寡覆衆、

而什囲伍攻之道未嘗忽焉。

所-

而不失其大常也

行小変

行小変而不失其大常也。」

小変而不失其

大常也。

フモ

ヲ一

~一段落~

~四段落~

所-

小変

不失其大常也。

フモ

一筆者の

主張

筆者の主張を本

文中から抜き出し

ましょう。

行小変而不失

其大常也。

「小変(小さな変更)」を

行っても、「大常(根本的

な在り方)」を失うわけ

ではないのである。

本日の目標②

自分の意図を相手

に正しく伝えるに

は、論理構造や

伝え方」の技法が

重要であることを

学びましょう。

主張を支える説明の

方法を学びましょう

。①

具体例

事実に基づき、あるいは現実

の物事に即して示される例。

同義反復

重要な内容を表現を変えて

繰り返すこと。

対比

相互の違いを明らかにする

ために二つ(以上)の物を比べ

ること。

臣聞、「草食之獣、

不疾

藪。水生

之虫、不疾易

水。

而不失其

也。」

フルヲ

フルヲ

フモ

小変

大常

対比

矣。何

則、

法、

所‐謂

所‐謂

レヲ

トナレバ

フル

リリ レ

常変

一レ

対比+同義反復

則囲之、伍

則攻之、不

敵則

之、兵之所‐謂

也。以寡覆

衆、

兵之所‐謂

也。」

ナレバ

ナレバ

レバ

ルルハ

スハ

対比+同義反復

古之善用

者、

雖能以寡覆

衆、

而什囲伍攻之道

焉。

所‐謂行

不失

也。」

フル

スト

一レ

セニセ

フモ

小変

大常

対比+同義反復

各段落の役割を

確認しましょう。

一段落ー

①具体例を挙げる

②主張を述べる

③「変」と「常」の対比

二段落ー

の繰り返し

三段落ー

の繰り返し

四段落ー

の繰り返し

*「常」の重要性の主張

対比

対比

対比

②「変」と「常」の定義

自分の主張を伝え

るためにはどのような

ことが大切でしょうか。

・「これを伝えたい!」という

明確な内容が必要なこと

は言うまでもない。

それだけではなく、

・「どのように伝えるか?」と

考えること、そして、

伝え方や語り方といった技

法を身に付けることが重

要なのである。

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