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Māligāwāge Sarlis(Isipatana Ramaya)
黄金鉢
菩提薩埵は黄金の鉢に盛られた乳粥を 尼連禅 河の畔に運んで樹下に置くと、まずボーディサッタ ネーランジャラー
河で沐浴し、法衣に身を包み、涼しい木陰を座(=坐る場所)として坐りました。そざ すわ
こで彼は乳粥を四十九口(=七週間分の食糧)に分けました。くち
その座から起ち上がると、「今日もし成道できるのであれば、この黄金の鉢は流れた
に逆らって浮くことだろう。もし成道できないのあれば流れにしたがって行け」と 呟つぶや
いて鉢を河の中へ投げました。驚くべきことに、金鉢は一箇所にしばらく留まり、流とど
れに逆らって浮かんでいました。しばらくすると鉢は渦に巻き込まれ、水面下に消えました。カーラ龍王がその音を耳にして、「昨日一人の仏が出現され、今日もまた一人の仏が出現された」と数百の詩句によって讃辞を述べました。
菩提薩埵はそのとき、ここで覚りを開くことを確信しました。ボーディサッタ
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