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© 2011 aegif
ソーシャルコンテンツマネジメント〜大規模文書管理システムの変遷について
aegif Corp.
概要 古くは1980年台から存在するEDM(Electric Document Management 電子文書管理)から、2000年台に喧伝されたECM(Enterprise Content Management 統合文書管理)を経て、現在Alfresco Software社などが提唱しているSCM(Social Content Management ソーシャルコンテンツマネジメント)というコンセプトに至るまでの経緯を大まかにまとめてみたいと思います。
株式会社イージフ(英語表記 aegif Corporation)は、オープンソースECM製品Alfrescoの製造元であるAlfresco Software社のパートナーとして日本国内でのトレーニングや商用サポートを担当しています。
歴史的経緯 EDMからSCMへ
2010年台2010年台2000年台2000年台1990年台1990年台1980年台1980年台
•EDM黎明期•1982年、EDMパッケージとして最初の成功事例であるFileNet社が創業•主な関心事は紙文書の「管理」の電子化であり、イメージング技術との併用がほぼ前提となっていた•ワークフロー機能の統合やCOLDなどもこの時期にすでにスタートしている
•EDM黎明期•1982年、EDMパッケージとして最初の成功事例であるFileNet社が創業•主な関心事は紙文書の「管理」の電子化であり、イメージング技術との併用がほぼ前提となっていた•ワークフロー機能の統合やCOLDなどもこの時期にすでにスタートしている
•EDM普及期•1990年、Documentum社創業。現在の大手ECM製品の初期製品が出揃う•C/Sアーキテクチャ•電子文書の管理が主な関心事となる•全文検索機能の統合が一般化•Webコンテンツが各ベンダにより意識され始める
•EDM普及期•1990年、Documentum社創業。現在の大手ECM製品の初期製品が出揃う•C/Sアーキテクチャ•電子文書の管理が主な関心事となる•全文検索機能の統合が一般化•Webコンテンツが各ベンダにより意識され始める
•EDMからECMへ•2005年、Alfresco Software社創業•大手ECM製品のJavaプラットフォームへの移行が進む•ECMベンダによる周辺領域(コラボレーションやレコード管理など)ソフトウェアの買収が相次ぐ•次いでそれらECMベンダ自体も買収される
•EDMからECMへ•2005年、Alfresco Software社創業•大手ECM製品のJavaプラットフォームへの移行が進む•ECMベンダによる周辺領域(コラボレーションやレコード管理など)ソフトウェアの買収が相次ぐ•次いでそれらECMベンダ自体も買収される
•SCMコンセプトの台頭?•ECMベンダが共同して作成した製品横断のリポジトリアクセスインターフェースの規格CMISがOASISの標準規格として承認•OpenSocial規格のバージョン1.0がリリース•facebookへのアクセス数がGoogleを超える
•SCMコンセプトの台頭?•ECMベンダが共同して作成した製品横断のリポジトリアクセスインターフェースの規格CMISがOASISの標準規格として承認•OpenSocial規格のバージョン1.0がリリース•facebookへのアクセス数がGoogleを超える
管理の電子化管理の電子化 電子文書の統一管理電子文書の統一管理 非定型データすべての共通管理基盤非定型データすべての共通管理基盤
コンテンツそのものが「会話」にコンテンツそのものが「会話」に
以下、文書管理パッケージソフトウェアの市場の30年の歴史です。現在ECM製品として認識されている製品の多くはかつてはEDMと呼ばれていました。AlfrescoはECMとして生まれ、今SCMへとコンセプトをシフトしようとしています。
Content is the Conversation
Content is the Conversation
コントロール、コンプライアンス、期限管理コントロール、コンプライアンス、期限管理 共有、コラボレーション共有、コラボレーション
機能の変化と、利用方法の変化
•メタデータ管理•バージョン管理•排他制御(チェックアウト/チェックイン)•全文検索•ワークフロー•セキュリティ
•メタデータ管理•バージョン管理•排他制御(チェックアウト/チェックイン)•全文検索•ワークフロー•セキュリティ
EDMEDM
•(EDMの各機能)−各種ツールとの連携−•Webコンテンツ管理•レコード管理•ILMツール連携•コラボレーション連携•Webサービス連携
•(EDMの各機能)−各種ツールとの連携−•Webコンテンツ管理•レコード管理•ILMツール連携•コラボレーション連携•Webサービス連携
ECMECM
•(ECMの各機能)−ソーシャル関連機能−•フォークソノミー•フィード•レーティング•ライキング(いいね!)•ソーシャルサイト連携
•(ECMの各機能)−ソーシャル関連機能−•フォークソノミー•フィード•レーティング•ライキング(いいね!)•ソーシャルサイト連携
SCMSCM
•既存の紙文書管理のプロセスの電子化•初期は専用クライアント、後期はWebアプリの独自インターフェースを利用
•既存の紙文書管理のプロセスの電子化•初期は専用クライアント、後期はWebアプリの独自インターフェースを利用
•完全電子化前提での社内コンテンツの最適化•人だけでなくシステムへのコンテンツ提供が増加•Webサービス連携
•完全電子化前提での社内コンテンツの最適化•人だけでなくシステムへのコンテンツ提供が増加•Webサービス連携
機能機能
利用方法
利用方法
•(社外)ソーシャル基盤からのアクセス•コンテンツに対する操作そのものをソーシャルイベントに
•(社外)ソーシャル基盤からのアクセス•コンテンツに対する操作そのものをソーシャルイベントに
機能そのものはEDMの時点で出揃っており、その後は対象範囲が拡大してきました。
市場ニーズはどう変わったのか? Content is the Conversation. System of Engagement.
ECMコンセプトが組織内の非構造データの取扱いを洗練させてきた10年の間に、組織の外側にあるコンシューマ向けWebテクノロジの世界では、個人同士のコミュニケーションを快適に行うためのソーシャル基盤が立ち上がりました。 そこでは、動画や写真のアップロード、ツィート、Blog記事、コメントなど、あらゆるコンテンツにまつわるアクションが、直接コミュニケーションの構成要素となっています。アクションは常に自動的に知って欲しい相手に伝わる工夫がなされています。 ECMのユーザも個人としてソーシャルテクノロジに触れている以上、組織内のコンテンツにもこのような利便性を求め始めています。
IT技術ポピュリズム tech-populism の台頭、Googleやfacebookを当たり前と考えるユーザ
IT投資評価手法の普及、具体的な「効果」を産み出すIT投資に注力する意思決定者
一部の法令準拠を目的としたシステムを例外として、これまでのECMの導入はリスク低減効果もしくは既存の老朽化したEDMに対するコスト削減効果でのみ図られてきました。 これらは記録のためのシステム(System of Record)という位置づけでしたが、今後、関与[活用?]のためのシステム(System of Engagement)に対するニーズが起こると考えられています。生産性の向上やイノベーションの促進など実質的な効果が求められているわけです。
活用イメージ
①Alfresco内で、他のユーザのコンテンツ操作をアクティビティ一覧としてリアルタイムに共有
①Alfresco内で、他のユーザのコンテンツ操作をアクティビティ一覧としてリアルタイムに共有
③facebookやTwitterから社内Alfresco上の情報を確認(あるいは、編集も?)
③facebookやTwitterから社内Alfresco上の情報を確認(あるいは、編集も?)
②JiveやLiferayなどのツール上での作業結果をAlfrescoに反映
②JiveやLiferayなどのツール上での作業結果をAlfrescoに反映
Alfrescoの新バージョンでは、アクティビティ一覧表示の強化(①)と、Jiveを中心としたソーシャルビジネスシステムとの連携ソリューション(②)が強調されています。また、数年前からfacebookやiGoogleの連携モジュール(③)も公開されています。
詳しい情報は、、、
株式会社イージフWebサイト http://aegif.jp/メールアドレス info@aegif.jp
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