SCUGJ第14回勉強会:Shielded VMってなに?

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SCUGJ 第14回勉強会

2015/12/19

System Center User Group Japan

後藤諭史(Satoshi GOTO)

後藤諭史( Satoshi GOTO )

某 ISP 所属。

仮想化製品が主な専門分野です。

Microsoft MVP - System Center Cloud and Datacenter Management

(Jul.2012 - Jun.2016)

TwitterとBlogはこちら◦ Twitter:@wind06106/Blog:Tech Notes(http://www.dob1.info :ドタバタしてて更新サボってます)

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Shielded VM って、前に聞いた

4http://www.slideshare.net/wind06106/interact-2015hostguardianservice

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機能詳細と

管理者ビューとユーザービューの話は

60 分だと無理

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Windows Server 2016Standard and Datacenter Editions Licensing Datasheet

http://download.microsoft.com/download/7/2/9/7290EA05-DC56-4BED-9400-138C5701F174/WS2016LicensingDatasheet.pdf

Windows Server containers とかと並ぶ新規実装機能の一つ

Datacenter Edition のみで利用可能な機能

……というわけで

SCUGJ 第14回勉強会

2015/12/19

System Center User Group Japan

後藤諭史(Satoshi GOTO)

セッションの目的◦ Windows Server 2016 にて実装される新たなセキュリティー機能である『 Shielded VM 』に関して、利用者として利用可能な機能をご理解いただく。

◦ 『 Shielded VM 』で保護されるもの、並びにポイントをご理解いただく。

セッションのゴール◦ 『 Shielded VM 』が提供するセキュリティー保護機能で、ユーザーが得られるメリットを説明できる。

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Shielded VM ってなに?

ユーザーインターフェースと Shielded VM の展開

まとめ

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本セッション資料ですが、個人で準備した環境において、個人的に実施した検証/結果を基に記載しています。

あくまで個人の意見/見解であり、所属する会社/組織及びマイクロソフト社とは『まったく/なにも/全然』関係がございません。

所属する会社/組織/マイクロソフト社の正式な回答/見解ではない事に留意してください。

また、本資料を閲覧した事により問題が生じた場合、または問題が発生しかけた場合、または生じた一切の不利益について、発表者は一切の責任を負う事はできませんのでご了承ください。

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本セッションは Windows Server 2016 Technical Preview 3 (#10514) およびSystem Center 2016 Technical Preview 3 Virtual Machine Manager (#3.2.9362.0) での検証結果を基に記載しています。

今後、仕様および機能は変更される可能性があります。

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情報システムをプライベートクラウドに移行、物理サーバーが全て VM に

財務会計データとか特許データとか重要データてんこ盛りの VM がいっぱい

セキュリティーを意識して、プライベートクラウドの管理者と VM の管理者は分離

ところが、ある日こんな事件が……

クラウド管理者権限が奪取されて、

仮想ディスクそのものが外部漏洩

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えぇ――――っ!!

ミ~ ̄ ̄ ̄\/ ____亅

/ > ⌒ ⌒||/ (・) (・)|(6――○-○-|| つ || ___)/\ (_/ //\__/

/ \><∧/ / V||

/_/ |||⊂ニu\__/Lu⊃

| / /| / /| / /(ニフフ

フツーにマウントすれば、なか丸見え

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Windows Server 2016 で実装される Host Guardian Service とWindows Server 2016 Hyper-V が連携して実現する、VM レベルの暗号化ソリューション

仮想マシンには仮想 Trusted Platform Module(TPM) が提供され、vTPM を利用したBitLockerドライブ暗号化にて、起動ドライブを含むすべての仮想 Diskの保護を実施

Host Guardian Service サーバー配下の Hyper-V ホストでのみ、VM が起動可能に(注:一部例外あり(後述))

BitLocker ドライブ暗号化された仮想 Disk は、別のサーバー/ PC でマウントしても読み出し不可。単純に VM に接続しても起動不可

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仮想ディスク

BitLocker によるディスク暗号化

コンソール

Hyper-V マネージャ、SCVMM からのコンソール接続が不可に(操作は全てリモートデスクトップにて実施)

ゲストサービス経由のファイルコピー

コピー不可

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Enter-PSSession

管理者アカウント、パスワードが判れば Guarded Host からリモート実行可能

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- Domain Controller

- Host Guardian Service

・ Attestation Server

・ Key Protection Server

Physical or VirtualDomain Controller

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Internet

Virtual Machine Manager

Hyper-V Hosts

for

Shielded VM

Shielded VMs

Physical Server

- Hyper-V host

- Remote Server

Administration Tools

Host Guardian Service

contoso-hgs3.com

Hoster Active Directory

contoso.com

Tenant Infrastructure

fabrikam.com

信頼関係

Service Provider

Infrastructure

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System Center 2016 Virtual Machine Manager

◦ VMM コンソール

◦ VMM 管理サーバーへコンソール接続 (8100/TCP) 可能な経路が必要

Windows Azure Pack

◦ Update Rollup 7.1 以降で対応(プレビュー扱い)

◦ Web Interface によるアクセスが可能

◦ 操作が Azure (旧ポータル)ライクで簡単今回はこちらを紹介

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Shielded VM のテンプレート展開

Shielded VM を展開する際に必要なファイルのダウンロードとアップロード

◦ Volume signature catalog (.VSC) ファイルのダウンロード

◦ Protected data file(.PDK) ファイルのアップロード

既存 VM の Shielded VM 化(既存仮想ディスクの暗号化)

◦ Windows Server 2016 TP

◦ Windows Server 2012 R2

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※基本的には Host Guardian Service を提供するプロバイダー側にて、Shielded VM 対応VM テンプレートを準備することになるので、参考程度

Gen2 VM であること

パーティションテーブルが GPT であること

Secure Boot が有効であること

Shielded VM にインストールする OS は Windows Server 2016 TP またはWindows Server 2012 R2 であること

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テナント側 Host Guardian Service 用証明書の作成

プロバイダー提供 Host Guardian Service 証明書の登録

Unattend.xml の作成

リモートデスクトップ接続用証明書の作成

(以上、事前準備完了済み)

Volume signature catalog (.VSC) ファイルのダウンロード

Protected data file(.PDK) ファイルの作成

◦ 使用する VM テンプレートの指定( .VSC ファイルの指定)

◦ Unattend.xml /リモートデスクトップ接続用証明書の登録

Protected data file(.PDK) ファイルのアップロード

Shielded VM の VM テンプレートからの展開

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Shielded VM 作成用の Unattend.xml を作成

◦ 以下のものを Unattend.xml 内で指定可能

Administrator パスワード

ドメイン参加する場合のドメイン名、および参加するためのユーザー名/パスワード

リモートデスクトップ接続の有効化

Windows Firewall 設定

コンピューター名( SCVMM 側からの設定を引き継ぐことも可能)

タイムゾーン( SCVMM 側からの設定を引き継ぐことも可能)

その他言語設定等

Shielding Data File (.PDK) の作成時に指定/登録

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テンプレートから Shielded VM を展開する際に使用する、Unattend.xml 等の VM を展開する際に必要な各種情報を保存したファイルのこと

ShieldingDataFileWizard.exe にて作成(当該ツールはRemote Server Administration

Tools(RSAT) にも同梱)

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Volume Signature Catalog(.VSC) ファイルとは、プロバイダーが提供する、仮想 Disk を識別するための署名ファイルのこと

プロバイダーが提供する仮想 Disk ごとに存在

テンプレート展開時に使用するテンプレート用仮想 Disk を、.VSC ファイルを使用して指定する

作成される Protected data file(.PDK) ファイルは、ここで指定した仮想ディスク以外を使用してVM を展開することができない

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パスワード、ファイヤーウォール設定などのセットアップ情報が記載された Unattend.xmlと同時配布するファイルを指定。

以下の例ではリモートデスクトップ用の証明書を配布

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作成された .PDK ファイルは暗号化が実施されており、パスワード等が記載されたUnattend.xml は読み取ることが不可能となっている

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アップロードした .PDK ファイルを選択

.VSC ファイルにて指定した仮想 Disk を使用した VM テンプレートを指定

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VMM 管理サーバーにて一括管理

ユーザー側では権限がある .PDK ファイルのみ表示

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アップロードした .PDK ファイルを選択

前提として、 Shielded VM の要件を満たした VM であること

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インポートして起動しても、以下のようなエラーが出て、起動しません

テナント側 Host Guardian Service 用証明書が登録された Hyper-V ホストであれば、正しくエクスポートされた VM をインポートすることにより、VM を稼働させることが可能です

→ 但し、仮想ディスクから VM を新規作成したものは、上記環境でも動作不可

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Shielded VMは、仮想 Disk の暗号化を基軸にした画期的なセキュリティーソリューションですこれにより『仮想 Disk そのもの』の持ち去りから発生する情報漏えいを、未然に防止できます

Windows Azure Pack を利用することにより、ユーザー視点からは『 Shielded VM である』ことを特段意識することなく、通常の VM と同じように扱うことが可能です

機会がありましたら、ぜひ一度テストをしてみてください

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Shielded VMs and Guarded Fabric Validation Guide for Windows Server 2016 (TPM)https://gallery.technet.microsoft.com/Shielded-VMs-and-Guarded-44176db3

Shielded VMs and Guarded Fabric Validation Guide for Windows Server 2016 (Admin)https://gallery.technet.microsoft.com/Shielded-VMs-and-Guarded-8f51568f

Harden the Fabric: Protecting Tenant Secrets in Hyper-Vhttp://channel9.msdn.com/Events/Ignite/2015/BRK3457

Windows Server 2016世代のクラウド基盤の守護者、Host Guardian Serviceとはhttp://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1506/15/news009.html

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