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LMS_20110610 KnowledgeCOMMONS vol.3

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理想のLMS

2011年6月10日(金)

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0.はじめに

• 今日お話しするのは、今現在の私の立場から見ての「理想のLMS」です。

「今現在の私の立場」

• お客様向けeラーニングの導入支援を行っています。

• 自社ではLMSパッケージは作っていません。他のベンダー様の製品を売っています。

• そのシステムをオンプレミスで構築fするプロジェクトが一番儲かります。サーバやミドルウェアを一緒に購入いただけると、もっと儲かります。SaaSは儲かりません。

• プログラミングのスキルはありませんので、システム的な実現可能性は保証できません。

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1.LMSの現状

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1.LMSの現状

• eラーニング=「コンテンツ」+「LMS」。しかし受講生の立場からはLMSが活用されていない。

×使わない

○使う

○使う

○使う

受講生

管理者

LMS コンテンツ

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1.LMSの現状

• 受講生がLMSの画面を見ている時間は、ほとんどゼロに近い。

LMSにログイン

コンテンツの「学習開始」をクリック

コンテンツを閲覧

コンテンツを閉じ、学習結果を確認

LMSからログアウト

LMS画面を閲覧(10~20秒)

LMS画面を閲覧(5~10秒)

受講生がLMS画面を閲覧する時間は30秒程度

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1.LMSの現状

• では、LMSは何に使われているの?

Learning Management System学習 管理 システム

管理者が用意したコンテンツを受講生が最後まで見た、という記録を、

管理者が上司や関係省庁等に報告するために、

保存、確認するためのシステム。

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1.LMSの現状

• このことがeラーニングベンダーの苦境を招いているのではないか...

<管理者> 管理者しか使わない管理者もたまにしか使わない年に3ヶ月しか使わないのでいいやeラーニングを実施する月だけ使えればいいやだから安くしろ

<受講生> 受講生からも不評受講率も上がらない、アクセス数も増えない予算も取りづらいだから安くしろ

<業界> ベンダーはますます儲からないシステム開発に投資もできないいつまでも古いシステムを売るしかない未だにIEにしか対応していないますます評判が下がる...

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1.LMSの現状

• LMSは今後(5年後)どうなるのか...?

A.消えてなくなる(2/6票)

B.現状維持(4/6票)

C.華麗に復活する(0/6票)

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2.LMSがもっと使われるようになるには

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2.LMSがもっと使われるようになるには

• 人がシステムを使うのはどういうとき?

システムから情報を得る

Input

システムに情報を提供する

output

受講生の立場から、システムから情報を得るケースは少ない。

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2.LMSがもっと使われるようになるには

• LMSから得られる情報にはどんなものがある?

LMSから情報を得る

LMSに情報を提供する

管理者が提供した情報

システムが提供した情報

他の受講生が提供した情報

・現状のLMSについている掲示板機能などは、ほっとんど使われていない。⇒LMSを見るのは2~30秒程度にすぎないから。・掲示板やコミュニケーション機能が付いていても「機能をOFFにしてほしい」という要望が強い⇒管理工数を下げたい。・コミュニケーションとeラーニングは1システム上では併存しない(トレードオフ?)⇒LMSの存在意義としては、受講生向けの情報が多様に格納されている必要がある。

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2.LMSがもっと使われるようになるには

• LMSから得られる情報にはどんなものがある?

管理者が提供した情報

システムが提供した情報

他の受講生が提供した情報

• コンテンツ• お知らせ …

• 受講履歴• 得点• 自動通知メール…

(次ページ)

・左の二つは既存のLMSに存在している。⇒「他の受講生が提供する情報」は、提供する情報のブルーオーシャン?・「他の受講生が提供する情報」の例~ニコニコ動画のコメントのようなもの~SmartFMのような「開始宣言」(期限ギリギリにやるか、前倒しにやるか)⇒学習内容によって変わる?それとも社風による?

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2.LMSがもっと使われるようになるには

• 「学習」という観点で、受講生が提供する情報にはどのようなものが考えられる?

受講生が提供する情報

プロフィール、システム利用者間のメッセージ送受信、分からないところ、質問、自分なりの解釈、考え方、気付き、メモ、参考資料、メモ、リンク等、大切だと思う箇所のクリップ、他の受講生の保存したメモ・クリップ類に対するコメント、評価、学習スケジュール、学習の進捗状況、他の人に共有したい/自慢したいTIPS、保有している資格、スキル、学習している内容に関する専門度、日記、その日学んだことのメモ、セミナー参加記録、集合研修参加メモ、研修の板書、学習に関する悩み、他の受講生の学習進捗に対する評価、ライバル・仲間への応援・励まし、学習教材、掲示板でのディスカッション etc…

・これらの機能は、それぞれが単体で成立するサービス。⇒それを「1機能」として実装するのは、正直しんどい(工数がかなりかかる)。←既存サービスとのマッシュアップの方向性になる?(B2Cはありうる。B2Bは個人情報保護法等の厚い壁がある)・moodleのような「豊富なモジュール」があるのは、「使える人しか使えない」⇒個々人のスキルや予算などに縛られる。

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2.LMSがもっと使われるようになるには

企業内の全ての「学び」をカバーできるLMS

受講生が自分の「学んだこと」を記録し、いつでも振り返ることができ、他の受講生と共有できるLMS

・「Eラーニング」という分野に限定すると、LMSの未来は見えない。・eラーニングも集合研修も、会議も雑談も記録するシステム?⇒ポートフォリオ?記録した情報の一元管理の場が理想?←学び版Evernote?そこにコンテンツ配信機能があれば良い?・「管理者の管理」と、「学びたいことを学ぶ」とは、相反する。⇒管理者が管理するのは「終わったね」程度でいい。・記録のとり方は個々人によって異なるため、何をして「便利」かは異なる。⇒Evernoteは「そのまま放り込む」ことができる←LMSも「そのまま放り込め」たりすればいい?

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3.売れるLMSとは

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3.売れるLMSとは

• eラーニングベンダー各社様のLMSは売りにくい...

売りやすいLMSとは?

基本的な管理機能をそなえている

儲かる

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3.売れるLMSとは

• 基本的な管理機能とは?

ユーザデータ周り 受講履歴周り 登録作業の効率化

• 組織情報• 受講生情報• 人事システムとの連携• 認証システムとの連携

etc.

• 取得できるデータの種類• データのフィルタリング機能、検索機能

etc.

• 講座登録• カテゴリ登録• 受講申込登録• 受講履歴登録

etc.

・SCORMは普及した感じがある。⇒LMSのインターフェースの差分が異なりすぎる(1.2)。⇒2004は作りづらいし普及してない。

・コンテンツ制作会社は運用にタッチしない。

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3.売れるLMSとは

• 儲かるLMSとは?

価格が安い自社のビジネスに

つながる

• 定価• 仕切り• 特別価格

• 導入作業• 運用作業• ヘルプデスク• 活用コンサルティング• 受講履歴分析• カスタマイズ• 機能追加(PaaS)

・文教向けのeラーニングは、「ビジネスにつながる」部分は「全ていらない」(=自分たちでやる)。・ユーザ企業自身では「ビジネスにつながる」部分は出来ない。・「ビジネスにつながる」部分が多いと、「良い製品」ではないのでは?⇒一般に普及したシステムは「ここの部分が少ないもの」・システム開発においては、「ビジネスにつながる」部分をシカトすれば、かなりシンプルに開発できる。

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4.まとめ

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4.まとめ

• 理想のLMSとは?

受講生のためのLMS SaaS 売りやすいLMS

• 企業内のすべての「学び」をカバー

• 受講生が「学んだこと」を日々記録し、共有するシステム

• なるべく多くの人と「学んだこと」を共有しあえる仕組み

• 他社とも交流できるとより良い

• 基本的な管理機能を備えている

• LMSを作ることに精一杯になるのではなく、他社に担いでもらいやすい仕組み・ビジネスモデルも必要

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おしまい