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電子出版基礎講座2014 2014/7/30 in JEPA 長谷川 秀記

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電子出版基礎講座2014

2014/7/30 in JEPA 長谷川 秀記

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私の立ち位置 /「電子出版」ということば / テーマ

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» 自己紹介 ˃ 長いこと電子出版に係わってきた立場

˃ 長いこと電子出版の読者である立場

˃ その両方の視点から話します

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• 電子出版というジャンルはない ˃ 本

現時点で冊子という形態に情報を押し込めているだけのこと

中味に応じて本が解体していく

˃ 雑誌という形態はより変化があるはず

• 「電子出版」とは

» 伝統的な出版社が情報化時代に適応する過程を指すことば

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» 地図 ˃ 主役は完全に電子になった、単なる地図からさまざまな機能を持った地図、コンテンツやSNSとの連携へ

» 電子辞書 ˃ 普及が終わり電子の辞書を使うことが普通になった(主役の交代)。紙の辞書が維持できるのか?

» 電子書籍 ˃ 電子書籍が認知された

˃ エンターテインメント系では十分な品揃えが終了した

» 学術出版 ˃ もはや電子以外は特殊な世界のはずだが日本では…

» 電子教科書・雑誌…

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情報流通技術の歴史と電子出版の歴史を簡単に振り返り、どんな風に本の世界が変わっていくかを考えます。

2年前のセミナーの復習編です。

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文字の発明からグーテンベルクまで

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» 文字の発明「ことば」の固定化 ˃ 時間的流通を可能にした

˃ 空間的流通を可能にした

» 粘土板・パピルス・羊皮紙・紙 ˃ 保存性 粘土板>羊皮紙>紙>パピルス

˃ 可搬性 紙>パピルス>羊皮紙>粘土板

» 情報流通技術は空間的流通に主軸がある

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» 入手のたやすさ 粘土板>紙>羊皮紙>パピルス

» 可読性 紙・羊皮紙>粘土板>パピルス

» 筆記しやすさ 紙・羊皮紙>粘土板>パピルス

» 複製* 粘土板>紙・羊皮紙・パピルス

» 情報収容力 紙>羊皮紙>パピルス>粘土板

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» 冊子体の成立 ˃ 紀元元年頃と言われている

˃ ランダムアクセス

˃ 装置としての本はここで完成

» ページ付けの印刷は16世紀以降 ˃ 手写本ではページが安定しない

˃ 印刷術の発明でページは安定

˃ 印刷術1445年 最初のページ付けされた本 1499年

» ひとつの技術が成熟するまでには時間がかかる

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» 大量コピー術

» 1冊なら手写本より膨大にコストがかかる ˃ 大量生産が必要

˃ 商品としての本

˃ 流通の仕組みの成立

» 情報流通革命は社会を変える ˃ 印刷術→宗教革命

˃ ラジオ→ナチスの大衆動員

˃ 衛星放送→ベルリンの壁

˃ インターネット→ジャスミン革命

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近代から現代までの発達史

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» 物流の発展 ˃ 流通面での変化 出版市場の拡大

˃ 情報ハイウェイ(駅馬車は情報を運んだ)

» 写真・映画・レコード ˃ 文字以外のもののコンテンツ化が可能になる

» 電話そして無線 ˃ 情報のもの離れ

+ ラジオ・テレビ

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» 精密な自動絵画→写真 ˃ 絵画は役割を変質しながら継続

˃ 写真は絵画の模倣から独自の表現へと進化

» 写真を動かす→映画 ˃ 写真は継続して発展

˃ 音の出る映画→サイレント映画は滅亡

˃ 色が着く映画→モノクロは特殊な表現へ

» 色付き写真→カラー写真 ˃ モノクロは特殊な表現へ(ただし時間はかかった)

˃ 金銭的な問題+慣れ親しんだ表現

˃ 金額的な問題が解決し一般の写真がカラーになると

˃ 表現派も徐々にカラーを取り入れる

+ 最初は色を強調するような写真や色を片寄らせるような写真

+ その後カラーを特別意識しない写真へ

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» 無線の映画→テレビ ˃ 映画とテレビは別々の行き方へ

˃ 映画は大幅に縮小しながら生き延びる

+ ちょっとした娯楽→特別な娯楽

+ ニュース映画館はなくなる

˃ 娯楽は映画だった時代(≑娯楽は書籍だった時代)

» 立体的映画→3D映画 ˃ 何度も試みられて消えていった3D映画

˃ 4D映画(臭い・座席が動く)??

˃ http://www.4dx.korona.co.jp/

˃ 使われる技術と使われない技術

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» パーソナルコンピュータの究極の姿はメディア機械として描かれている。

アラン・ケイが提唱

"A Personal Computer for Children of All Ages“

( 1972年 ACM National Conference)

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» プロジェクト・グーテンベルク ˃ マイケル・S・ハート

1971年

˃ まだパソコンがない時代、大型汎用コンピュータXerox Sigma V上で開始された

˃ 青空文庫 1997年

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» 1983年(昭和58年)7月15日

˃ 「ファミリーコンピュータ」発売

˃ コンピュータがメディアになった日

Gleam (Wikipedia)

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» 「大量データ」を「大量に生産」可能な媒体

» 電子出版の立ち上げのきっかけとなる。

» 1980年代後半~

» パッケージ媒体

» 「もの」 ˃ 流通は従前通り

+ 管理手法

+ 流通手法

+ 保存

˃ ソフトショップ・書店

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» 1969年 ARPANET

» 1995年 商用化

» 1999年 iモード ˃ ケータイ

˃ スマートフォン

˃ タブレット端末

» 情報のもの離れ

» 多数が発信可能 ˃ 情報流通のベクトルが大きく変化

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» 保存性 ˃ △これは疑問?

» 可搬性 ˃ ☆ ☆ ☆ 瞬時に世界中へ

» 入手のたやすさ ˃ ☆ほとんどの人がスマホを持っている

» 可読性 ˃ ☆問題ない

» 筆記しやすさ ˃ ☆キーボードが欲しい

» 複製 ˃ ☆☆☆いくらでも何度でも

» 情報収容力 ˃ ☆☆☆ 驚異的

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» 電子辞書の登場

» 文庫パブリ

» マルチメディアの時代

» ケータイの時代

» いわゆる電子書籍元年

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» 電子広辞苑、EPWING/電子ブック、電子辞書端末 ˃ 共通フォーマットで開発費を抑える ˃ 検索エンジン+個々の辞書コンテンツ別売

+ 書店店頭における共同販促 + バンドル以外は売れない現実

˃ 出版社の壁を越える

+ 『辞・典・盤』 – 岩波国語辞典、新英和・和英辞典、知恵蔵、マイペディア

+ 複数辞書収録電子ブック – 広辞苑、新英和和英中辞典

˃ 半導体辞書では完全なメーカー主導 + 大量コンテンツバンドル時代

˃ 無料辞書・CGM辞書の登場

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» 最初の電子書籍元年 ˃ 地道に積み上げたコンテンツの集積が現在の電子書籍元年を生んだ

» 最初の黒船騒動 ˃ 情報産業とはコンピュータ屋さんのことか?

˃ コンテンツやその流通は出版社が独占したい?

+ 「やらなきゃ、やられる」『電子出版クロニクル』参照

+ 後にこんなものに結実した?

– 出版社出資の電子出版流通機構

– 電子出版隣接権

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» バブルの終焉とともに消えたマルチメディア狂想曲 ˃ 文字・画像・動画・音声の融合

˃ さまざまな試みが大量に制作された

˃ 「マルチメディア・コンテンツ」を作るのが目的になってしまった

˃ 技術は内容に応じて選択して使うべきもの

+ 「マリリン・モンロー検屍台の女神」(ジョン・ウォルシュ エクスパンドブック)

– 「ハッピーバースデー・ミスタープレジデント」

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» 会員制の電子辞書が成立 ˃ 大辞林、広辞苑…

» 電子コミック ˃ コマ毎の紙芝居の工夫

» ケータイ小説 ˃ 「アユの物語」

˃ 新潮ケータイ文庫

˃ ケータイ小説サイト

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» Google Book Search騒動(2009年)

» Kindleの登場(2007年発売 日本では2012年)

» iPhone(2007年 日本では2008年) ˃ ガラケーの凋落

» iPad (2010年)

» 黒船騒動が電子書籍元年(2010年)の実体? ˃ デジタル機構(対Amazon流通機構)

˃ 日本の出版エコシステムを守る?

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ジャンルによる形態の分化

情報のパッケージ概念による形態の分化

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» 味わう 詩

» 読む 小説・エッセイ

» 読む、調べる 専門書・実用書

» 引く、調べる 辞書・事典 ・レファンス

» 使う 問題集・参考書

» 見る 地図

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» 辞書・事典、レファレンス、家庭の医学…

» 「いつか役に立つだろう」商品

» 仮想的な市場は大きい

» 従来は改訂での需要創造

» 会員制での取り込みができると大きい

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» BizRepo http://www.datadeta.co.jp ˃ 総務系の記事が検索利用可能 ˃ 7日間5,250円~1年間28,800円

» ルーラル図書館(農文協) ˃ 年間24,000円、2000頁/年

» Safari Books Online http://www.safaribooksonline.com/

˃ O’liellyをはじめ数社の連合サイト

˃ 数千冊のコンピュータ専門書、チュートリアルビデオなどが検索可能

˃ 39ドル/月会員なら27000冊読み放題

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» ピンポイント型

» フロー型

» パッケージ型

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パッケージを外してみる(ピンポイント型) ジャパンナレッジ Google 百科事典 辞書・事典 リファレンス

パッケージ性を持つもの(パッケージ型) 実用書 入門書 専門書 小説・エンターテイメント

例 「はじめてのCプログラミング」=パッケージ型 「C言語リファレンス」=非パッケージ型

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» 流れる媒体―新聞・雑誌など

それをまとめるとデータベースになる

» BizRepo ルーラル図書館

» 新聞記事検索(無料⇒有料へ変化)

˃ 広告モデル→会員制有料コンテンツモデル

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電子出版元年から3年。

今取り組まなくてはならない課題を考えます。

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曲がり角 その1

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» 4色刷りのきれいなカバーはどこへ行った ˃ ライトノベルなら4色の口絵が大切

˃ 「イラスト完全版」というまか不思議な存在

» そもそも本ばかり読んでいるわけではない ˃ 書籍は情報やエンタメの一部分を担っているだけ

˃ 他の媒体とのシームレスな関係

˃ 私の電子書籍端末歴

+ PC→PDA→ガラケー→10inタブレット→7inタブレット→5inスマホ

+ 仕事柄読書専用端末は持っているが…

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» 生徒ひとりひとりにタブレット端末を配れば授業ができる?

» 情報閲覧ツールと情報生産ツール ˃ 教科書とノートの両方を狭い画面ひとつでやれるはずがない

˃ 大きな画面とキーボード・マウスが必要

» リンクを多用した本はタッチパネルは不便

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曲がり角 その2

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» 現在の電子書店には面白さや出会いが欠けている ˃ フロアを選択する

˃ コーナーを選択する

˃ 平台~面出し~棚刺しの本

˃ POP

˃ 現在の電子書店ではフロア選択と平台程度までの案内しかない

˃ 「この本を読んでいる人は…」は電子書店ならではかな?

» 小説系は結構いい線かも知れない

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» 品揃えの充実 ˃ 専門書はお寒い限り

» フロア毎の担当者・棚担当者 ˃ 平台・面出し・棚の配列

˃ ジャンル・専門・入門の区別

˃ 特集・お勧め

» 書店だけにまかせない共同販促 ˃ 「鰯の本フェア」みたいな試み

» 棚の全文検索

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» 検索はとても大切な道具

» 書棚の本を全文検索できれば…

» O’lielly Safari Books Online

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曲がり角 その3

重要なことは電子出版が読者にとって得であること

「値段が安い」ではなく「価値が高い」

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» 文字が大きくできる » 買いづらい本が人の目を気にせず買える » 24時間営業 » スマホなら携帯に便利 » 値段が安いことがたまにある

» 絶版は原則ない » 貸本・配信など提供手段が多様化

» 制作コストが少ない » 在庫負担がない

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» 所有感がない

» 達成感がない

» 売れない・貸せない ˃ 売れる・貸せるDRMも作ることが可能

˃ 貸せない本は文化の自殺行為

» DRMで書店毎に本棚ができる

» 画面が小さいと読みにくい(固定レイアウト)

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» 紙ではとうてい不可能な少数部出版

» 「少数部だから採算がとれない」は紙の思い込み

» 電子版のみなら救える企画が多くある

» 紙の本はないが電子版ならある!

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» ライトノベルなら ˃ イラストはすべてカラー

˃ 声優による「あとがき音声」や「パート音声」

˃ 壁紙プレゼント

˃ 書き下ろしShort Story付き

˃ …

» ちょっぴり・リッチ・コンテンツ ˃ 写真がすべてカラー

˃ 必要なところに音声が

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» サウンドノベルのような機能

» ゲーム本のような機能

» 他の本へ飛べる機能

» 動画やアニメ、シミュレーション

» …

現在のビュアに合わせる方が賢明かな

でもEDUPUBにちょっと期待

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曲がり角 その4 DRMは何を守っているのか

非DRMを打ちだそう

書店共通My本棚

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» 私の経験から ˃ 引用のできない専門書はいらない

» 海賊版や違法アップロードが発生しずらいジャンルがある

» 海賊版や違法アップロードのクローリング

» オライリーのeBookはすべてDRMフリー ˃ 2011年に宣言 著者許諾 DRM付きの本を交換サービス

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» 自分の本棚はひとつにしたい ˃ 本棚は自分の分身のようなもの

˃ 人の本棚ほど興味深いものはない

» 共通本棚の試み ˃ インプレス「オープン本棚」http://open-bookshelf.org/

» 共通本棚で所蔵本の串刺し検索 ˃ 非エンタメ系では必須の機能

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曲がり角 その5

よくできたシステムは改良が利かない

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出版社

取 次 書店

出版社

出版社

書店

書店 書店

書店

取 次

取 次 出版社

出版社 書店

書店

書店

新刊配本

(委託)

返品 販売

買切注文

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» 委託配本制度 ˃ どんな小資本でも日本全国の書店に本を展示できた

˃ 仮払い金と精算というシステムで資金を回転

+ 仮払い金→印税 精算→用紙・印刷

˃ 書店の仕入れリスクを基本的になくした

» 再販売価格維持契約 ˃ 日本全国どこの店も同じ価格

˃ 駅前書店が成立(大書店より近場の書店)

とても良くできたシステム

だからこそ改良がきかない

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» 新刊ラッシュ » 返品の増大 » 注文の入荷が遅い » 絶版(品切れ未定)の横行

» 雑誌を基本としたシステム

˃ 雑誌なら部数はある程度見込める ˃ 書籍注文は雑誌の隙間に入れて配送

» 増刷は配本されない » 営業力が弱い→注文よりも委託配本に頼る

» 増刷ではなく類似新刊

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» ネット配信なら解決できるという期待 ˃ 棚の心配はいらない

˃ 在庫負担がないので絶版がない

˃ 注文は即時に配信される

» でも ˃ 誰がプロモーションするの?(営業力不足)

˃ 資金回転

˃ インターネットという競合媒体の登場

» 今までの物流では未来はないが、さりとて電子出版でサバイバルできるのか?

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» どうやら新しいエコシステムに移行しなければいけない ゼロからやり直してみよう

» 電話と赤鉛筆があれば出版社が起こせた ならば

パソコンとインターネットさえあれば出版社は起こせるはずだ

» ボーンデジタル

» 電子出版専門会社

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» 紙の書籍組版は高度に発展

デジタル出版はそれほど高度な組版はできない(通常はそれで充分)

» 紙の出版は費用がかかる デジタル出版は費用が少ない

» 紙の出版→デジタル出版より デジタル出版→紙の出版が理想的

» しかし現状の出版社では紙前提でなければ企画が成立しない

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» 伝統的出版の軋轢から逃れる ˃ 部数至上主義からの脱却

˃ 組み版至上主義からの脱却

˃ 資金回収が異なる

˃ 販売方法が違いすぎる

˃ 単価が違う

» 新会社設立 ˃ ボーン・デジタル企画

˃ 親会社の電子化請負

˃ 売れ行き好評本を親会社で印刷書籍化

˃ オンデマンド

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» 電子出版を軸とした非伝統的出版社の登場

˃ アドレナライズ http://adrenalize.co.jp/

˃ ブリジットブックス http://bridgetbooks.com/index.html

˃ オリオンブックス http://www.orion-books.com/index.html

˃ いるかネットブックス http://www.iruka-books.net/

˃ マイカ http://www.office-mica.com/bunko/

˃ プランタン出版 http://www.printemps.jp/c/index.html

˃ フロンティアワークス http://www.fwinc.co.jp/

Kindle Store 有料ベスト10 パピレス 文芸ベスト10 ミステリーベスト10 BLベスト10 2014/7/28 に登場する非伝統的出版社

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曲がり角 その6 黒船はかならずしも敵ではない・参加し協力する

黒船来訪で内乱を起こしている愚

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» 今までは電子辞書も電子書籍も国内規約でやってきた ˃ だから要望が反映され発展してきた

» 今後は国際規約でやらなければならない ˃ 日本のマーケットで重要な要素は国際規約に盛り込みたい

˃ 国際規約は参加者によってネット上で英語で討議され決まる

˃ 英語の壁をどう克服するか(言語的要素)

+ 規約ドラフトなどの日本語化推進

˃ 規約作成にどれだけ委員を送れるか(人員的要素)

+ 国レベル・団体レベルでの援助

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曲がり角 その7

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» これが本命の情報革命 ˃ Wikipedia http://ja.wikipedia.org/

˃ クックパッド http://cookpad.com/

˃ ヤマコレ http://www.yamareco.com/

˃ 膨大なWeb資料

˃ まとめサイト(機械編集)

˃ KDPなどのセルフパブリッシング

˃ インターネット全体が広い意味でのCGM

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» CookPad ˃ :http//cookpad.com/ ˃ 典型的なCGMサイト 投稿+みんなの評価

» みんなの今日の料理 ˃ http://www.kyounoryouri.jp/

˃ NHKの番組のサイト 講師レシピ+投稿レシピ ˃ 基礎講座もある

» AllAbout の料理ページ ˃ http://allabout.co.jp

˃ 基本・こだわり 説明が詳しい

» おしゃべりクッキング など ˃ http://www.asahi.co.jp/oshaberi/index.html ˃ 通常のテレビ番組の料理サイトだが動画が捨てがたい

» 使い慣れた料理本も捨てがたい ˃ 基本レシピに戻る(座標軸になる) ˃ メニュー数が限定されていることも大切なポイント

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» CGMではないことの魅力をどう出すか ˃ 編集

+ 「英辞郎」ができないこととは?

+ 料理サイトに見る編集コンテンツの位置

+ 情報の体系化・パッケージ化

– ブログ本はなぜ売れる

˃ 安心感・信頼

+ 他人に投資されたコンテンツ

+ Webサイトの主催者と紙の本の著者

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» CGMとどう分業していくのか

» CGMをどう取り込んでいくのか ˃ クックパッドやヤマコレで電子本を売る

˃ アフィリエイト・セットを作りプロモーションに利用する

˃ 個人出版からの著者発掘

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» 今年は電子図書館の年 ˃ 図書館と出版界は共存・共栄の関係

» 株)日本電子図書館サービス(JDLS)

» 学校図書館も司書を増強 ˃ 調べ学習用に公共図書館とつなぐといいけど

˃ 教科書の電子化より多くの本にアクセスできる体制

» さまざまなビジネスモデル ˃ 買い切りモデル

+ 価格

+ 法改正が必要?

˃ すり切れモデル

˃ …

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» Google Book Searchで問題となったオプトア

ウトという方式を見直すべき(法改正などが必要)

» 自分で決める著作権期限宣言 ˃ 死後70年という荒唐無稽な規定を骨抜きにしよう

˃ 著作発表時もしくはその後で、自分の著作について保護されたい期間を宣言

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˃ 端末

˃ プロモーション

˃ 読者が得をする電子書籍

˃ DRM

˃ エコシステムからの脱却

˃ 国際化

˃ CGM

» いろいろ課題は山積み 文化が変化するには時間がかかる 焦らず確実に進みましょう

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マタイによる福音書

第1章

1:1アブラハムの子であるダビデの子、イエス・キリストの系図。

1:2アブラハムはイサクの父であり、イサクはヤコブの父、ヤコブはユダとその兄弟たちとの父、 1:3ユダはタマルによるパレスとザラとの父、パレスはエスロンの父、エスロンはアラムの父、 1:4アラムはアミナダブの父、アミナダブはナアソンの父、ナアソンはサルモンの父、 1:5サルモンはラハブによるボアズの父、ボアズはルツによるオベデの父、オベデはエッサイの父、 1:6エッサイはダビデ王の父であった。

ダビデはウリヤの妻によるソロモンの父であり、 1:7ソロモンはレハベアムの父、レハベアムはアビヤの父、アビヤはアサの父、 1:8アサはヨサパテの父、ヨサパテはヨラムの父、ヨラムはウジヤの父、 1:9ウジヤはヨタムの父、ヨタムはアハズの父、アハズはヒゼキヤの父、 1:10ヒゼキヤはマナセの父、マナセはアモンの父、アモンはヨシヤの父、 1:11ヨシヤはバビロンへ移されたころ、エコニヤとその兄弟たちとの父となった。

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from Wikimedia http://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Cylinder_seals?uselang=ja

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» 初めてのケータイ小説 2000年~

Yoshi ˃ ZAVN http://www.zavn.net/

» 勝手サイトで事業開始

» 非出版社→スターツ出版

» 書籍化――4冊通算200万部!→映画化・TVドラマ化…

» http://ja.wikipedia.org/wiki/Yoshi

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» 協力図書館の蔵書をデータ化 ˃ 700万点(2009/1) 1000万点超(2009/10)

» 検索と閲覧サービスを提供(2004~)

Google

図書館

蔵書の提供

利用(検索・閲覧…) スキャン

OCR

全文検索データベース化 フェアユース?

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» 著作権が終了しているものは公開

» 著作権があるものは ˃ 許諾あれば公開+有料で販売

˃ なければ非公開

» 権利者団体が訴える

» 和解→世界的大騒動に

» どうしてアメリカの和解が問題になるのか ˃ クラスアクション(集団訴訟手続き)

˃ Opt-out ˃ ベルヌ条約

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» 著作権違反として米作家組合と米出版協会が提訴(2004)

» 連邦地方裁判所で和解が成立(2008/10)

» ベルヌ条約により全世界の出版物に適用された

» 米以外の国が反発(通知開始 2009/1)

» 新和解案(2009/11) ˃ 適用を英語圏の本に限定

» 修正和解案を棄却(2011/3) ˃ optout方式をoptinに変更すべき