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タブレットが与える 影響について考える 石橋秀仁@zerobase

第31回WebSig会議【セッション2】 タブレットが与える影響について考える

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2012年12月1日(土)第31回WebSig会議「創り手が意識すべきタブレット,ユーザが使い始めるタブレット」【セッション2】タブレットが与える影響について考える~石橋秀仁(ゼロベース株式会社代表取締役社長/ウェブ・アーキテクト) http://websig247.jp/meeting/31/000254.html

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タブレットが与える影響について考える石橋秀仁@zerobase

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概要•ユーザーインターフェイスの進化

•アーキテクチャの進化

•デバイスの多様化

•デバイスフリー化(コンテンツ/サービス)

•アビリティ

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UIの進化

•CUI

• GUI

• NUI

「UIの進化」を考えるための3つのキーワード

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CUICharacter User Interface

コンソール、俗に「黒い画面」。キャラクター=文字。

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CLICommand Line Interface

MacのTerminal。GUI OS内のCUI。CUIを別名CLIとも言う。

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GUIGraphical User Interface

グラフィカル=視覚的

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NUINatural User Interface

Wii、Kinnect、iPhone。CUI=文字のみ。GUI=視覚的。NUI=より自然。「自然」とは何か?掘り下げると深いので保留。

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iPad2010-

今日のテーマ「タブレット」

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UIの進化

•CUI

• GUI

• NUI

3つのキーワードを説明してきたので、ようやく「UIの進化」

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UIの進化

CUI GUI NUI ?

透明化

透明:道具が意識にのぼらない。道具を用いる対象のみが意識されている。

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透明

メガネは透明:道具を意識せず、道具を使う対象に意識を集中できる。障害(曇り)→半透明:道具が意識に上る。道具は手段。透明が理想。

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透明

箸は透明。麺がすべる→半透明(眼鏡の曇り)。未習熟→半透明(道具を用いる対象より、道具そのものに意識が向く)。ナイフとフォーク→フレンチ楽しめない→箸。

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UIの進化

CUI GUI NUI ?

透明化

ポイント:UIの透明化にはマシンパワーが必要。

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概要•ユーザーインターフェイスの進化

•アーキテクチャの進化

•デバイスの多様化

•デバイスフリー化(コンテンツ/サービス)

•アビリティ

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アーキテクチャの進化

コンソール クライアント ブラウザ アプリ

メインフレーム サーバー ウェブ

サーバー クラウド

コンピューターの歴史。リモート/ローカルのマシンパワー。

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共進化

ユーザーインタフェーイス アーキテクチャ

UIが進化→UI処理負荷が重く→デバイスへの要求が高まる→性能向上→高まったデバイス能力を使った、さらに自然なUI →リモート(ロジック)とローカル(UI)の役割分担

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アーキテクチャの進化

コンソール クライアント ブラウザ アプリ

メインフレーム サーバー ウェブ

サーバー クラウドロジック

UI

ローカルはUI処理。裏側のロジックをリモートに任せる。例えばAPI叩くだけのスマホアプリ。スマートデバイスのUIをどんどんリッチにしよう。そのためのマシンパワーはある。

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潤沢なマシンパワーをUIに振り向けよう。 増井俊之氏の提唱する「富豪的プログラミング」。

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概要•ユーザーインターフェイスの進化

•アーキテクチャの進化

•デバイスの多様化

•デバイスフリー化(コンテンツ/サービス)

•アビリティ

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スマートデバイス

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スマートデバイス

•携帯性

•タッチ操作

•アプリ(プログラマブル)

•周辺機器(Wi-Fi, Bluetooth, イヤホンジャック)

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イヤホンジャックSquare register

イヤホンジャックに差すと、iPhoneがクレジットカード決済端末に。

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スマートフォンの為のお手軽センサーネットワーク(案)by Naoji Taniguchi (谷口直嗣) on Aug 30, 2012

イヤホンジャック

イヤホンジャックを使って各種センサーを拡張 → 発想次第で無限の可能性

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スマートデバイス

+αすでにある「何か」をつなぐ発想 → 独自のHWとアプリを一緒に開発する発想へ。すでに技術は安価になった。クラウドファンディングもある。デバイスを「+α」で考えてみよう。

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タブレットを活かす

•ミクロ発想:タブレットから

•マクロ発想:エコシステムから

•ユーザー中心発想(UX指向)

ミクロ:タブレットの機能や特徴から考える。マクロ:多様なデバイスのエコシステムから考える。クロスチャンネル。タブレットで何でもかんでもやらなくていい。モノではなくユーザーから考える。「タブレット」をほかのデバイスに入れ替えても同様。

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デバイスフリー化(コンテンツ/サービス)

デバイスの多様化

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概要•ユーザーインターフェイスの進化

•アーキテクチャの進化

•デバイスの多様化

•デバイスフリー化(コンテンツ/サービス)

•アビリティ→

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デバイスフリー化•マークアップ:HTML5 / RWD / PE

•セマンティクス:Web標準 / XML

•オブジェクトモデリング:UML / DDD

• API連携:JSON / REST / SOA

• ID連携:OpenID / OAuth

(コンテンツ/サービス)

デバイスフリー化を進めるためには裏側の技術が大事。RWDはレスポンシブウェブデザイン。PEはプログレッシブ・エンハンスメント。DDDはドメイン駆動設計。IAには馴染みのない言葉もありそう。

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IA & ITAInformation Architect IT Architect

“Technlogy” の “T” の違い。よいアーキテクチャを実現するためには協業が欠かせない。

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IA ITA

互いの歩み寄りで共通言語を。IAはUMLを。ITAもワイヤフレームやサイトマップを。

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概要•ユーザーインターフェイスの進化

•アーキテクチャの進化

•デバイスの多様化

•デバイスフリー化(コンテンツ/サービス)

•アビリティ→

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アビリティ•ユーザビリティ

•アクセシビリティ

•リーダビリティ

•ファインダビリティ

•****ビリティ

総称、アビリティ :できなかったことが、できるようになること。Webのアビリティを高める→ユーザーのアビリティが高まる。

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アビリティ予算の獲得

•デバイスフリー化

•未知のハードウェア

•クロスチャネル化

•プラットフォーム化

•オープンイノベーション

アビリティの推進は現場の良心(職業倫理)だけでは足りない。クライアントが求めなくても、やるべきことをやるには?→ビジネスメリットを示して予算を獲得。IAとITAの協力で推進。

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デバイスフリー化

HTML 4.01 書かれたのは 1999 年。13年前。いまでも読める。 未知のハードウェアに対応している。 デバイスフリー。→プログレッシブ・エンハンスメント。

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クロスチャネル化

Web標準、RWD、API→多様なデバイスに対応→クロスチャネル化。店舗との連携→裏側の情報システム/データベースも重要。

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プラットフォーム化

Twitter。PC、iPhone、Android、iPad、iアプリ、携帯、Windows Phone 7、ノキア s40。

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オープンイノベーション

社外の開発者(サードパーティー)によるイノベーションを奨励。 API機能: Togetter、Twilog、iOS。ログイン機能:OAuth(ID連携、認証)。

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アビリティ予算の獲得

•デバイスフリー化

•未知のハードウェア

•クロスチャネル化

•プラットフォーム化

•オープンイノベーション

タブレットという新たなデバイスの登場を契機に、アビリティを推進しよう。

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アビリティ•ユーザビリティ

•アクセシビリティ

•リーダビリティ

•ファインダビリティ

•****ビリティ

Webのアビリティを高める→ユーザーのアビリティが高まる。

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概要•ユーザーインターフェイスの進化

•アーキテクチャの進化

•デバイスの多様化

•デバイスフリー化(コンテンツ/サービス)

•アビリティ

おさらい。タブレットをコンピューティングの進化の歴史的文脈に位置づけた。次に、スマートデバイスの新たな可能性を考察した。最後に、デバイスフリー化と、アビリティ向上について考えた。以上。

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おわり

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