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困難事例に取り組む 臨床におけるクリニカルカル ベスト プラクティスを支える -看護管理者の立場から-
獨協医科大学 越谷病院 看護部
浅香 えみ子
第8回日本クリティカルケア看護学会学術集会パネルディスカッションⅠ
事例から学ぶClinical Best Practice -困難事例からの教訓-
事 例 多発外傷でショック状態で搬入された患者
多発肋骨骨折、肺挫傷で人工呼吸器管理が開始された。FiO280%であるがSpO2が改善しない。
10年目のベテラン看護師3名、5年目の中堅看護師3名 6名が受け入れ。
呼吸機能・循環機能を維持することを最優先した看護計画を立案し、介入開始。チーム役割を分担しつつ、家族対応、検査関連部署への調整を行った。
呼吸機能の悪化に対して、チームで検討し体位ドレナージの工夫を計画。肋骨の安静を維持しつつ目的とする体位を安全をとるために、体位保持器具を工夫していった。
4年目の中堅看護師1名、3年目の看護師2名、2年目看護師3名の6名が受け入れ。治療指示を確実の実施し、状態変化を的確に観察し、医師と綿密に連携をとって経過をおった。次のシフトでは10年目看護師が出勤することを確認し、ケア計画の相談をして介入を開始してもらった。
獨協医科大学越谷病院 浅香えみ子
用語の定義
• 通常に行っている(看護)実践の内容では、問題解決できない課題をもつ看護実践例。
困難事例
• ある結果を得るのに最も効率のよい技法、手法、プロセス、活動などのこと。
Clinical Best Practice
獨協医科大学越谷病院 浅香えみ子
実践を支える要素 事例の困難度に影響する要素
人
物 環境
スキル・知識の量 スタッフの人数
リソースの量(多職種連携)
ケア内容の環境への影響
実践場所の確保
必要な資機材有無
機材のメンテナンス
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人
物 環境
実践を支える要素 事例の困難度に影響する要素
獨協医科大学越谷病院 浅香えみ子
人
物 環境
実践を支える要素 事例の困難度に影響する要素
獨協医科大学越谷病院 浅香えみ子
継続的看護実践の中のBest Practice
Best Practice Level
看護 実践力
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Best Practice 何でいつ評価をする
評価の タイミ ング
評価の対象
ケア自体 ケアのアウトカム (患者の状況)
今 受け持ちNsの実践内容
ニーズを充足するケアの 受給度合い(全人的ニーズ)
1シフト シフト内のチーム実践内容
数日後 病棟内の継続的看護内容
退院時 看護前過程による看護内容
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状況の中で変化するBest Practice
事例の困難度
看護実践力
今日のBest Practice
昨日のBest Practice
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事 例 多発外傷でショック状態で搬入された患者
多発肋骨骨折、肺挫傷で人工呼吸器管理が開始された。FiO280%であるがSpO2が改善しない。
4年目の中堅看護師1名、3年目の看護師2名、2年目看護師3名の6名が受け入れ。治療指示を確実の実施し、状態変化を的確に観察し、医師と綿密に連携をとって経過をおった。次のシフトでは10年目看護師が出勤することを確認し、ケア計画の相談をして介入を開始してもらった。
獨協医科大学越谷病院 浅香えみ子
事 例 多発外傷でショック状態で搬入された患者
多発肋骨骨折、肺挫傷で人工呼吸器管理が開始された。FiO280%であるがSpO2が改善しない。
4年目の中堅看護師1名、3年目の看護師2名、2年目看護師3名の6名が受け入れ。治療指示を確実の実施し、状態変化を的確に観察し、医師と綿密に連携をとって経過をおった。次のシフトでは10年目看護師が出勤することを確認し、ケア計画の相談をして介入を開始してもらった。
獨協医科大学越谷病院 浅香えみ子
事 例 多発外傷でショック状態で搬入された患者
多発肋骨骨折、肺挫傷で人工呼吸器管理が開始された。FiO280%であるがSpO2が改善しない。
4年目の中堅看護師1名、3年目の看護師2名、2年目看護師3名の6名が受け入れ。治療指示を確実の実施し、状態変化を的確に観察し、医師と綿密に連携をとって経過をおった。次のシフトでは10年目看護師が出勤することを確認し、ケア計画の相談をして介入を開始してもらった。
常にBest Practiceを実施 決してマイナスにしない。
患者に有効な(回復につながる)Best Practiceによるケアを受ける
獨協医科大学越谷病院 浅香えみ子
Best Practiceのレベルの維持・向上
人
物 環境
困難事例から知識・技術を学ぶ組織環
境の設定。 経験学習を支援する。 チーム力を高める。
実践環境の影響判断
獨協医科大学越谷病院 浅香えみ子
まとめ
• 実践されるClinical Best Practiceの基準は一定ではない。
• 看護ケアのBest Practiceをいつの時点で達成するかを見定める。
• 場面ごとに想定できるBest Practiceを見定め実施する。
• Best Practiceの実施のために人・物・環境の要因をコントロールする。
獨協医科大学越谷病院 浅香えみ子