男性をターゲットとした新たなバレンタイン製品の提案

経営学部経営学科企業経営コース09-1-016-0137 　

越智さやか

はじめに本研究の目的

2000 年に入り、コンビニでは男性向けのスイーツ等が販売され、男性でも気軽にスイーツを購入できる時代になったBUT スイーツ店の売り上げは低迷 ↓↓

男性をスイーツ店に呼び込む何かいい方法はないだろうか？

近年登場した「逆チョコ」市場に力を入れ、もっと世の中に浸透させれば新たな市場が展開できるのではないか

売上の約７割が男性客！

男性もスイーツ店に来てくれるようになるはず！

　⇒「MYチョコ」「友チョコ」「逆チョコ」などの新しいスタイルが登場

バレンタインデーに 『男性が女性にスイーツを贈る』 行為

逆チョコとは？

・ 2008年に登場・ 2009年には大々的に「逆チョコ」の CMが放送されブームとなる・ 2012年には男性の 5人に 1人が「逆チョコ」を実施

近年のバレンタイン事情現代女性はバレンタインデーを「面倒くさい」と感じてい

る ⇒2012年に本命チョコを贈った女性の割合はわずか 7.6％　　義理チョコの習慣も「なくなればいい」と思っている女性が30％以上新しいスタイルのバレンタインデー

・女性の 90％が本音として「逆チョコ」願望を抱いている・男性の 90％が「逆チョコ」をしてもいいと思っている・ 2012年のバレンタインデーでは約 20％の男性が逆チョコを実施　　　　⇒少数派ではあるが毎年恒例行事にしている層もある

逆チョコに対する男女の考え方

調査方法

バレンタインの

現状調査

第一回アンケー

ト調査商品作成

第二回アンケー

ト調査完成

コンセプト

決定商品作成

バレンタインデーの価値観の変化

　現　在 ⇒　友達や家族など大切な人に想いを伝える“絆記念日”

「バレンタインデー　＝　告白」という印象が薄れ、「バレンタインデー　＝　感謝を伝える日」という認識に変

化誰もが気軽にチョコレートを渡せる風潮に！

今後も逆チョコの市場は拡大する！！⇓

昔 　　⇒　女性が男性に告白する

第一次商品案

感謝

優しさ 柔らかさ

　　　　　　　 20代男女　

　　　　　　百貨店

　　　　　　チーズケーキ

　　　　　　「彼氏から彼女へ、感謝を伝える」

対　象

販売場所

メッセージ

商品

第一回アンケート結果①

100%

はいいいえ

88%

13%

買いたい

買いたくない

75%

25%

思う思わない

この商品は「逆チョコ」の商品だと認識できますか？

この商品を買いたいと思いますか？

この商品で「感謝」の気持ちを伝えられると思いますか？

第一回アンケート結果②

近年「告白」よりも「感謝」の気持ちを込めてスイーツを渡す人が増加。しかし !!!

渡す商品自体には従来のような「バレンタインデーっぽい」商品が求められている

この第一次商品案は、逆チョコの商品として認識してもらえる一方でバレンタイン商品としては認識されづらいという結果になった

「もっとバレンタインっぽさを出すと売れる！」　　…という声も多数。

「バレンタインっぽさ」とは？

・恋や告白を連想させる「ピンク色」「赤色」・バレンタインデーには定番の「チョコレート」

第二次商品案

改善点・見た目　　　　 　ソースの変更　 ⇒　 バレンタインらしさを追求

・味　　　 　酸味の減少　　⇒　 「感謝」のコンセプトを明確にする

第二回アンケート結果①

94%

6%

思う

思わない

この商品を買いたいと思いますか？ バレンタイン商品っぽさが出ていますか？

この商品で「感謝」の気持ちを伝えられると思いますか？

97%

3%

出ている

出ていない

88%

13%

買いたい買いたくない

≪ 男性へのアンケート調査結果≫

７％ UP

12％ UP

第二回アンケート結果②

96%

4%

嬉しい嬉しくない

100%

はいいいえ

100%

感じる

感じない

この商品をプレゼントされると嬉しいですか？ この商品は美味しいですか？

この商品から「感謝」の気持ちを感じられますか？

≪ 女性へのアンケート調査結果≫

アンケート結果まとめ 男性へのアンケート調査

課題であった「感謝」というコンセプトの評価は…「味が良くなった」「レアチーズの酸味がちょうどいい」という意見が増加　　　　　　味を変えたことで評価が上がったと考えられる

この商品は世の男性・女性から受け入れられる商品になった！

もともと「逆チョコ」に否定的な人には受け入れられなかった

女性へのアンケート調査どの項目においても予想以上にいい結果に！

「男性からプレゼントして貰えるということだけで幸せ♡」という意見が多数。バレンタインデーは女性から男性に渡すのが当たり前！という考えが一

般的である中、そんな日に男性からスイーツを渡されるとどんな物でも嬉しく感じてしまうというのが多くの女性の本音のようだ。

BUT

今後の展望

消費者のニーズに沿った商品

見た目

味明確な

コンセプト

≪他の記念日への転用≫

『記念日に明確なコンセプトを設定し商品を作成する』　というプロセスを他の記念日に転用することで様々な記念日でより消費者のニーズに沿った

スイーツを提供できるようになる

記念日ごとにスイーツを販売する機会が増えスイーツ店や百貨店の売り上げの

増加につながる

⇓

EX)　成人式・・・新成人達が両親や周りの大人達に保護されてきた子供時代を終え、自立し、　　　　　　 　　　　　　大人の社会へ仲間入りすることを自覚するための儀式（成人式）を行う日

味のコンセプト　→　「大人への第一歩」という意味合いを反映させるため、

　　　　　　　　　　　　　「大人」を連想させる「ほろ苦い」ものにする。