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(別冊2) 事業報告書 平成19年度 (第4期事業年度) 自:平成19年 4月 1日 至:平成20年 3月31日 独立行政法人 国立病院機構

事業報告書独立行政法人国立病院機構 平成19年度事業報告書 1.国民の皆様へ 独立行政法人国立病院機構は、全国146の病院を一つの法人として運営しており、

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  • (別冊2)

    事 業 報 告 書

    平成19年度

    (第4期事業年度)

    自:平成19年 4月 1日

    至:平成20年 3月31日

    独立行政法人 国立病院機構

  • 独立行政法人国立病院機構 平成19年度事業報告書

    1.国民の皆様へ

    独立行政法人国立病院機構は、全国146の病院を一つの法人として運営しており、

    がん、循環器病、結核、重症心身障害児(者 、筋ジストロフィー児(者)に対する医)

    療、心神喪失者等医療観察法に基づく医療を含む精神科医療、災害医療など、国の医療

    政策として担うべき医療について全国的なネットワークを形成して取り組むとともに、

    地域のニーズにあった医療を提供しています。さらに、安定的な経営基盤の構築に向け

    て事業の徹底的な効率化を図り、平成16年度から平成19年度までの通期ベースで収

    支相償を達成しました。

    2.基本情報

    (1) 法人の概要

    ① 法人の目的

    独立行政法人国立病院機構(以下「機構」という )は、医療の提供、医療に関す。

    る調査及び研究並びに技術者の研修等の業務を行うことにより、国民の健康に重大な

    影響のある疾病に関する医療その他の医療であって、国の医療政策として機構が担う

    べきものの向上を図り、もって公衆衛生の向上及び増進に寄与することを目的として

    おります (独立行政法人国立病院機構法第3条)。

    ② 業務内容

    当法人は、国立病院機構法第3条の目的を達成するため、以下の業務を行います。

    Ⅰ 医療を提供すること。

    Ⅱ 医療に関する調査及び研究を行うこと。

    Ⅲ 医療に関する技術者の研修を行うこと。

    Ⅳ ⅠからⅢに掲げる業務に附帯する業務を行うこと。

    ③ 沿革

    平成16年4月 特定独立行政法人として設立

    ④ 設立根拠法

    独立行政法人国立病院機構法(平成14年法律第191号)

    ⑤ 主務大臣(主務省所管課等)

    厚生労働大臣(厚生労働省医政局国立病院課)

    1

  • ⑥ 組織図

    職員

    厚生

    部職

    員課

    治験

    推進

    医療

    研究

    医療

    施設

    整備

    人事

    総務

    広報

    文書

    理事

    財務

    部資

    金課

    企画

    調整

    理事

    長副理事長

    整備

    監事

    監事

    監査

    指導

    企画

    経営

    部経

    営課

    評価

    総務

    各ブロック統括部

    ※ 仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡に所在

    施設整備主幹

    臨床研究推進室

    研究

    調査

    サービス・安全課

    厚生

    総務経理課、改善指導課、医療課、職員課、施

    設整備課(東海北陸及び近畿は施設整備室)

    秘書

    運営改善対策室

    2

  • (2) 本部、ブロック事務所、病院の住所

    [本部]

    本部 :東京都目黒区東が丘2-5-21

    [ブロック事務所]

    本部北海道東北ブロック事務所 :宮城県仙台市宮城野区宮城野2-8-8

    本部関東信越ブロック事務所 :東京都目黒区東が丘2-5-21

    本部東海北陸ブロック事務所 :愛知県名古屋市中区三の丸4-1-1

    本部近畿ブロック事務所 :大阪府大阪市中央区法円坂2-1-14

    本部中国四国ブロック事務所 :広島県東広島市西条町寺家513

    本部九州ブロック事務所 :福岡県福岡市中央区地行浜1-8-1

    [病院]

    北海道がんセンター :北海道札幌市白石区菊水四条2-3-54

    札幌南病院 :北海道札幌市南区白川1814

    西札幌病院 :北海道札幌市西区山の手5条7-1-1

    函館病院 :北海道函館市川原町18-16

    道北病院 :北海道旭川市花咲町7-4048

    帯広病院 :北海道帯広市西18条北2-16

    八雲病院 :北海道二海郡八雲町宮園町128-1

    弘前病院 :青森県弘前市大字富野町1

    八戸病院 :青森県八戸市吹上3-13-1

    青森病院 :青森県青森市浪岡大字女鹿沢字平野155

    盛岡病院 :岩手県盛岡市青山1-25-1

    花巻病院 :岩手県花巻市諏訪500

    岩手病院 :岩手県一関市山目字泥田山下48

    釜石病院 :岩手県釜石市定内町4-7-1

    仙台医療センター :宮城県仙台市宮城野区宮城野2-8-8

    西多賀病院 :宮城県仙台市太白区鈎取本町2-11-11

    宮城病院 :宮城県亘理郡山元町高瀬字合戦原100

    84-40あきた病院 :秋田県由利本荘市岩城内道川字井戸ノ沢

    山形病院 :山形県山形市行才126-2

    米沢病院 :山形県米沢市大字三沢26100-1

    福島病院 :福島県須賀川市芦田塚13

    いわき病院 :福島県いわき市平豊間字兎渡路291

    水戸医療センター :茨城県東茨城郡茨城町桜の郷280

    霞ヶ浦医療センター :茨城県土浦市下高津2-7-14

    茨城東病院 :茨城県那珂郡東海村照沼825

    栃木病院 :栃木県宇都宮市中戸祭1-10-37

    宇都宮病院 :栃木県宇都宮市下岡本町2160

    高崎病院 :群馬県高崎市高松町36

    沼田病院 :群馬県沼田市上原町1551-4

    西群馬病院 :群馬県渋川市金井2854

    西埼玉中央病院 :埼玉県所沢市若狭2-1671

    埼玉病院 :埼玉県和光市諏訪2-1

    東埼玉病院 :埼玉県蓮田市大字黒浜4147

    千葉医療センター :千葉県千葉市中央区椿森4-1-2

    千葉東病院 :千葉県千葉市中央区仁戸名町673

    下総精神医療センター :千葉県千葉市緑区辺田町578

    下志津病院 :千葉県四街道市鹿渡934-5

    3

  • 東京医療センター :東京都目黒区東が丘2-5-1

    災害医療センター :東京都立川市緑町3256

    東京病院 :東京都清瀬市竹丘3-1-1

    村山医療センター :東京都武蔵村山市学園2-37-1

    横浜医療センター :神奈川県横浜市戸塚区原宿3-60-2

    南横浜病院 :神奈川県横浜市港南区芹が谷2-6-1

    久里浜アルコール症センター :神奈川県横須賀市野比5-3-1

    箱根病院 :神奈川県小田原市風祭412

    相模原病院 :神奈川県相模原市桜台18-1

    神奈川病院 :神奈川県秦野市落合666-1

    西新潟中央病院 :新潟県新潟市西区真砂1-14-1

    新潟病院 :新潟県柏崎市赤坂町3-52

    さいがた病院 :新潟県上越市大潟区犀潟468-1

    甲府病院 :山梨県甲府市天神町11-35

    東長野病院 :長野県長野市上野2-477

    まつもと医療センター(松本病院) :長野県松本市大字芳川村井町1209

    まつもと医療センター(中信松本病院) :長野県松本市大字寿豊丘811

    長野病院 :長野県上田市緑が丘1-27-21

    小諸高原病院 :長野県小諸市甲4598

    富山病院 :富山県富山市婦中町新町3145

    北陸病院 :富山県南砺市信末5963

    金沢医療センター :石川県金沢市下石引町1-1

    医王病院 :石川県金沢市岩出町ニ73-1

    七尾病院 :石川県七尾市松百町八部3-1

    石川病院 :石川県加賀市手塚町サ150

    長良医療センター :岐阜県岐阜市長良1300-7

    静岡てんかん・神経医療センター :静岡県静岡市葵区漆山886

    静岡富士病院 :静岡県富士宮市上井出814

    天竜病院 :静岡県浜松市浜北区於呂4201-2

    静岡医療センター :静岡県駿東郡清水町長沢762-1

    名古屋医療センター :愛知県名古屋市中区三の丸4-1-1

    東名古屋病院 :愛知県名古屋市名東区梅森坂5-101

    東尾張病院 :愛知県名古屋市守山区大森北2-1301

    豊橋医療センター :愛知県豊橋市飯村町字浜道上50

    三重病院 :三重県津市大里窪田町357

    鈴鹿病院 :三重県鈴鹿市加佐登3-2-1

    三重中央医療センター :三重県津市久居明神町2158-5

    榊原病院 :三重県津市榊原町777

    福井病院 :福井県敦賀市桜ヶ丘町33-1

    あわら病院 :福井県あわら市北潟238-1

    滋賀病院 :滋賀県東近江市五智町255

    紫香楽病院 :滋賀県甲賀市信楽町牧997

    京都医療センター :京都府京都市伏見区深草向畑町1-1

    宇多野病院 :京都府京都市右京区鳴滝音戸山町8

    舞鶴医療センター :京都府舞鶴市字行永2410

    南京都病院 :京都府城陽市中芦原11

    大阪医療センター :大阪府大阪市中央区法円坂2-1-14

    近畿中央胸部疾患センター :大阪府堺市北区長曽根町1180

    刀根山病院 :大阪府豊中市刀根山5-1-1

    大阪南医療センター :大阪府河内長野市木戸東町2-1

    4

  • 神戸医療センター :兵庫県神戸市須磨区西落合3-1-1

    姫路医療センター :兵庫県姫路市本町68

    兵庫青野原病院 :兵庫県小野市南青野

    兵庫中央病院 :兵庫県三田市大原1314

    奈良医療センター :奈良県奈良市七条2-789

    松籟荘病院 :奈良県大和郡山市小泉町2815

    南和歌山医療センター :和歌山県田辺市たきない町27-1

    和歌山病院 :和歌山県日高郡美浜町大字和田1138

    鳥取医療センター :鳥取県鳥取市三津876

    米子医療センター :鳥取県米子市車尾4-17-1

    松江病院 :島根県松江市上乃木5-8-31

    浜田医療センター :島根県浜田市黒川町3748

    岡山医療センター :岡山県岡山市田益1711-1

    南岡山医療センター :岡山県都窪郡早島町大字早島4066

    呉医療センター :広島県呉市青山町3-1

    福山医療センター :広島県福山市沖野上町4-14-17

    広島西医療センター :広島県大竹市玖波4-1-1

    東広島医療センター :広島県東広島市西条町寺家513

    賀茂精神医療センター :広島県東広島市黒瀬町南方92

    関門医療センター :山口県下関市後田町1-1-1

    山陽病院 :山口県宇部市東岐波685

    岩国医療センター :山口県岩国市黒磯町2-5-1

    柳井病院 :山口県柳井市大字伊保庄95

    東徳島病院 :徳島県板野郡板野町大寺字大向北1-1

    徳島病院 :徳島県吉野川市鴨島町敷地1354

    高松医療センター :香川県高松市新田町乙8

    善通寺病院 :香川県善通寺市仙遊町2-1-1

    香川小児病院 :香川県善通寺市善通寺町2603

    四国がんセンター :愛媛県松山市南梅本町甲160

    愛媛病院 :愛媛県東温市横河原366

    高知病院 :高知県高知市朝倉西町1-2-25

    小倉病院 :福岡県北九州市小倉南区春ヶ丘10-1

    九州がんセンター :福岡県福岡市南区野多目3-1-1

    九州医療センター :福岡県福岡市中央区地行浜1-8-1

    福岡病院 :福岡県福岡市南区屋形原4-39-1

    大牟田病院 :福岡県大牟田市大字橘1044-1

    福岡東医療センター :福岡県古賀市千鳥1-1-1

    佐賀病院 :佐賀県佐賀市日の出1-20-1

    肥前精神医療センター :佐賀県神埼郡吉野ヶ里町三津160

    東佐賀病院 :佐賀県三養基郡みやき町大字原古賀7324

    嬉野医療センター :佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿丙2436

    長崎病院 :長崎県長崎市桜木町6-41

    長崎医療センター :長崎県大村市久原2-1001-1

    長崎神経医療センター :長崎県東彼杵郡川棚町下組郷2005-1

    熊本医療センター :熊本県熊本市二の丸1-5

    熊本南病院 :熊本県宇城市松橋町豊福2338

    菊池病院 :熊本県合志市福原208

    熊本再春荘病院 :熊本県合志市須屋2659

    大分医療センター :大分県大分市横田2-11-45

    別府医療センター :大分県別府市大字内竃1473

    5

  • 西別府病院 :大分県別府市大字鶴見4548

    宮崎東病院 :宮崎県宮崎市大字田吉4374-1

    都城病院 :宮崎県都城市祝吉町5033-1

    宮崎病院 :宮崎県児湯郡川南町大字川南19403-4

    鹿児島医療センター :鹿児島県鹿児島市城山町8-1

    指宿病院 :鹿児島県指宿市十二町4145

    南九州病院 :鹿児島県姶良郡加治木町木田1882

    沖縄病院 :沖縄県宜野湾市我如古3-20-14

    琉球病院 :沖縄県国頭郡金武町字金武7958-1

    (3) 純資産の状況

    (単位:百万円)

    区 分 期首残高 当期増加額 当期減少額 期末残高

    政府出資金 143,758 0 0 143,758

    資本剰余金 113,139 5,217 68 118,289

    利益剰余金 7,741 23,892 0 31,633

    純資産合計 264,639 29,109 68 293,680

    6

  • (4) 役員の状況(平成20年4月1日現在)

    職 名 氏 名 任 期 担 当 経 歴

    平成12年4月理 事 長 矢 崎 義 雄 自 平成20年 4月 1日 国立国際医療センター総長

    至 平成24年 3月31日 平成16年4月(現職)

    平成14年8月副理事長 河 村 博 江 自 平成20年 4月 1日 厚生労働省社会・援護局長

    至 平成24年 3月31日 平成16年4月(現職)

    平成17年8月理 事 皆 川 尚 史 自 平成20年 4月 1日 管理担当 社会保険庁社会保険業務 所長センター

    至 平成22年 3月31日 平成19年8月(現職)

    平成14年12月理 事 白 石 博 之 自 平成20年 4月 1日 理財担当 会計検査院事務総局次長

    至 平成22年 3月31日 平成16年4月(現職)

    平成17年4月理 事 鈴 木 英 明 自 平成20年 4月 1日 医務担当 厚生労働省近畿厚生局長

    至 平成22年 3月31日 平成18年9月(現職)

    平成18年9月厚生労働省大臣官房参事官

    理 事 小 林 桂 雄 自 平成20年 4月 1日 労務担当 (医療経営担当)至 平成22年 3月31日 平成19年9月

    (社)日本病院会事務局長平成20年4月

    (現職)平成7年1月

    厚生省健康政策局長平成10年8月

    (社) 副理事長理 事 谷 修 一 自 平成20年 4月 1日 全国社会保険協会連合会(非常勤) 至 平成22年 3月31日 平成13年10月

    国際医療福祉大学学長平成16年4月

    (現職)平成2年6月

    NHK解説委員理 事 村 田 幸 子 自 平成20年 4月 1日 平成16年4月(非常勤) 至 平成22年 3月31日 福祉ジャーナリスト

    平成18年8月(現職)

    平成19年4月理 事 菊 地 秀 自 平成20年 4月 1日 仙台医療センター院長(非常勤) 至 平成22年 3月31日 平成19年4月

    (現職)平成17年4月

    理 事 松 本 純 夫 自 平成20年 4月 1日 東京医療センター院長(非常勤) 至 平成22年 3月31日 平成20年4月

    (現職)平成19年4月

    理 事 堀 田 知 光 自 平成20年 4月 1日 名古屋医療センター院長(非常勤) 至 平成22年 3月31日 平成19年4月

    (現職)

    7

  • 職 名 氏 名 任 期 担 当 経 歴

    平成19年4月理 事 楠 岡 英 雄 自 平成20年 4月 1日 大阪医療センター院長(非常勤) 至 平成22年 3月31日 平成19年4月

    (現職)平成16年4月

    理 事 佐 治 文 隆 自 平成20年 4月 1日 呉医療センター院長(非常勤) 至 平成22年 3月31日 平成16年4月

    (現職)平成16年4月

    理 事 米 倉 正 大 自 平成20年 4月 1日 長崎医療センター院長(非常勤) 至 平成22年 3月31日 平成20年4月

    (現職)平成13年4月

    国立国際医療センター看護部長理 事 山 西 文 子 自 平成20年 4月 1日 平成18年4月(非常勤) 至 平成22年 3月31日 東京医療センター副院長

    平成18年4月(現職)

    平成16年10月みずほ情報総研(株)常勤監査役

    監 事 山 口 正 隆 自 平成20年 4月 1日 平成17年6月至 平成22年 3月31日 みずほ情報総研(株)

    上席執行役員 業務監査部長平成20年4月

    (現職)平成15年6月

    東海旅客鉄道(株)執行役員事業推進本部副本部長

    平成16年6月監 事 小 野 高 史 自 平成20年 4月 1日 東海旅客鉄道(株)執行役員(非常勤) 至 平成22年 3月31日 監査兼経済調査担当

    平成18年6月東海旅客鉄道(株)執行役員経済調査・医療担当

    平成16年4月(現職)

    (5) 常勤職員の状況

    , ( , 、常勤職員は平成20年1月1日において49 473人 前年比1 127人増加

    2.2%増)となっています。

    8

  • 3.簡潔に要約された財務諸表

    (1) 貸借対照表 (http://www.hosp.go.jp/13,399.html)

    (単位:百万円)

    資 産 の 部 金 額 負 債 の 部 金 額

    流動資産 245,811 流動負債 174,522

    現金及び預金 62,329 3,000一年以内償還国立病院機構債券

    有価証券 56,229 長期借入金 49,338一年以内返済

    医業未収金 119,868 買掛金 27,819

    棚卸資産 5,979 未払金 51,089

    その他 1,407 リース債務 8,693一年以内支払

    固定資産 914,318 引当金 24,447

    有形固定資産 889,611 その他 10,136

    無形固定資産 9,482 固定負債 691,928

    投資その他資産 15,225 国立病院機構債券 8,000

    長期借入金 589,774

    引当金 76,691

    リース債務 13,191

    その他 4,271

    負 債 合 計 866,449

    純 資 産 の 部 金 額

    資本金 143,758

    資本剰余金 118,289

    利益剰余金 31,633

    純 資 産 合 計 293,680

    資 産 合 計 1,160,129 負債純資産合計 1,160,129

    (2) 損益計算書(http://www.hosp.go.jp/13,399.html)

    (単位:百万円)

    科 目 金 額

    経常収益(A) 798,928

    診 療 業 務 収 益 742,486

    教育研修業務収益 4,139

    臨床研究業務収益 9,386

    そ の 他 経 常 収 益 42,916

    経常費用(B) 770,005

    診 療 業 務 費 691,695

    教育研修業務費 7,452

    臨床研究業務費 9,400

    一 般 管 理 費 41,078

    その他経常費用 20,380

    臨時損益(C) △5,031

    当期純利益(A-B+C) 23,892

    9

  • (3) キャッシュ・フロー計算書(http://www.hosp.go.jp/13,399.html)

    (単位:百万円)

    科 目 金 額

    Ⅰ 業務活動によるキャッシュ・フロー(A) 87,181

    診療業務活動によるキャッシュ・フロー 112,791

    教育研修業務活動によるキャッシュ・フロー △2,957

    臨床研究業務活動によるキャッシュ・フロー 1,610

    その他の業務活動によるキャッシュ・フロー △7,414

    利息の受払額 △16,849

    Ⅱ 投資活動によるキャッシュ・フロー(B) △62,729

    Ⅲ 財務活動によるキャッシュ・フロー(C) △51,610

    Ⅳ 資金増加額(又は減少額)(D=A+B+C) △27,157

    Ⅴ 資金期首残高(E) 71,486

    Ⅵ 資金期末残高(F=D+E) 44,329

    (4) 行政サービス実施コスト計算書(http://www.hosp.go.jp/13,399.html)

    (単位:百万円)

    科 目 金 額

    Ⅰ 業務費用 27,420

    損益計算書上の費用 775,402

    (控除)自己収入等 △747,981

    (その他の行政サービス実施コスト)

    Ⅱ 損益外減価償却相当額 2,406

    Ⅲ 損益外減損損失相当額 130

    Ⅳ 機会費用 3,420

    Ⅴ 行政サービス実施コスト 33,376

    (参考)財務諸表の科目の説明(主なもの)

    (1) 貸借対照表

    流動資産

    現金及び預金 :現金、預金

    有価証券 :譲渡性預金、1年以内に満期が到来する満期保

    有目的債券

    医業未収金 :医業収益に対する未収金

    棚卸資産 :医薬品、診療材料、給食用材料など

    固定資産

    有形固定資産 :土地、建物、医療用器械など

    無形固定資産 :ソフトウェア、電話加入権など

    投資その他資産 :長期定期預金、満期保有目的債券など

    流動負債

    一年以内償還国立病院機構債券 :一年以内に償還期限の到来する債券

    一年以内返済長期借入金 :一年以内に返済期限が到来する長期借入金

    買掛金 :医薬品、診療材料、給食材料にかかる未払債務

    未払金 :上記(医薬品、診療材料、給食材料)以外にか

    かる未払債務

    一年以内支払リース債務 :リース取引にかかる債務のうち一年以内に支払

    期限が到来する債務

    10

  • 引当金

    賞与引当金) :支給対象期間に基づき定期に支給する役員業績(年俸及び職員賞与に対する引当金

    (損害補償損失引当金) :医療賠償等による損害賠償の支払に備える経費

    に対する引当金

    固定負債

    国立病院機構債券 :債券による資金調達を行ったもの

    長期借入金 :財政融資資金

    引当金

    (退職給付引当金) :将来支払われる退職給付に備えて設定される引

    当金

    リース債務 :リース取引にかかる債務

    純資産

    資本金 :政府による出資金

    資本剰余金 :国から交付された施設費・補助金等を財源とし

    て取得した償却資産の損益外減価償却相当額の

    累計額又は損益外減損損失相当額の累計額

    利益剰余金 :業務に関連して発生した剰余金の累計額

    (2) 損益計算書

    診療業務収益

    医業(入院診療、外来診療等)にかかる収益、診療業務にかかる運営費交付金・

    施設費等の交付額のうち資本剰余金へ振替しないもの

    教育研修業務収益

    看護師養成所等にかかる収益、研修受入にかかる収益、教育研修業務にかかる運

    営費交付金・施設費等の交付額のうち資本剰余金へ振替しないもの

    臨床研究業務収益

    委託を受けて行う研究にかかる収益、臨床研究業務にかかる運営費交付金・施設

    費等の交付額のうち資本剰余金へ振替しないもの

    診療業務費

    医業 入院診療 外来診療等 に要する給与費 材料費 委託費 設備関係費 減( 、 ) 、 、 、 (

    価償却費を含む)など

    教育研修業務費

    看護師養成所等にかかる給与費、経費(減価償却費を含む 、研修受入にかかる)

    経費など

    臨床研究業務費

    研究に要する給与費、材料費、経費(減価償却費を含む)など

    一般管理費

    本部組織にかかる給与費、経費(減価償却費を含む 、全役職員にかかる退職給)

    付費用など

    その他経常費用

    長期借入金にかかる支払利息、振込手数料など

    臨時損益

    臨時利益:固定資産の売却益など

    臨時損失:固定資産の除却損、医療賠償など

    (3) キャッシュ・フロー計算書

    業務活動によるキャッシュ・フロー

    通常の業務の実施に係る資金の状態を表す

    診療業務活動によるキャッシュ・フロー

    医業にかかる収入、医業を行うための人件費、医薬品等の材料費購入による支

    出など

    教育研修業務活動によるキャッシュ・フロー

    看護師養成所等にかかる授業料等の収入、看護師養成所等にかかる人件費の支

    出など

    臨床研究業務活動によるキャッシュ・フロー

    研究にかかる収入、研究を行うための人件費、材料費、経費の支出など

    11

  • その他の業務活動によるキャッシュフロー

    その他の業務活動による収入、人件費支出など

    投資活動によるキャッシュ・フロー

    有価証券の売却による収入及び取得による支出、定期預金の戻入による収入及び預入による支出、固定資産の取得による支出など

    財務活動によるキャッシュ・フロー

    長期借入金の借入による収入及び返済による支出、債券の発行による収入、リー

    ス債務償還による支出など

    (4) 行政サービス実施コスト計算書

    業務費用

    損益計算書に計上される費用から国の財源によらない自己収入を控除したもの

    損益外減価償却相当額、損益外減損損失相当額

    その減価に対応すべき収益の獲得が予定されないものとして特定された資産の減

    価償却相当額または減損損失相当額

    機会費用

    国又は地方公共団体の財産を無償又は減額された使用料により賃借した場合に通

    常負担すべき額として試算した金額

    4.財務情報

    (1) 財務諸表の概況

    ① 経常収益、経常費用、当期総損益、資産、負債、キャッシュ・フローなどの主要

    な財務データの経年比較・分析

    (経常収益)

    平成19年度の経常収益は798,928百万円と、前年度と比較して31,262百万円増

    (4.1%増)となっています。これは、医業収益が前年度と比較して31,167百万円

    増(4.5%増)となったことが主な要因です。

    (経常費用)

    平成19年度の経常費用は770,005百万円と、前年度と比較して14,747百万円

    増(2.0%増)となっています。これは、診療業務費にかかる給与費が前年度比

    11,292百万円増(3.0%増)となったことや、診療業務費にかかる材料費が前年

    度と比較して6,806百万円増(4.1%増)となったことが主な要因です。

    (当期総損益)

    経常損益28,923百万円に臨時損益として△5,031百万円を計上した結果、平成

    19年度の当期総損益は23,892百万円と、前年度と比較して14,917百万円増

    (266.2%増)となっています。

    (資産)

    平成19年度末現在の資産合計は1,160,129百万円と、前年度末と比較して

    12

  • 8,260百万円増(0.7%増)となっています。

    (負債)

    平成19年度末現在の負債合計は866,449百万円と、前年度末と比較して

    20,781百万円減(2.3%減)となっています。これは、長期借入金が前年度と比

    較しての48,402百万円減(7.6%減)となったことが主な要因です。

    (業務活動によるキャッシュ・フロー)

    平成19年度の業務活動によるキャッシュ・フローは87,181百万円の収入とな

    り、前年度と比較して9,004百万円の収入増(11.5%増)となっています。これ

    は、診療業務活動によるキャッシュ・フローが11,641百万円増(10.4%増)とな

    ったことが主な要因です。

    (投資活動によるキャッシュ・フロー)

    平成19年度の投資活動によるキャッシュ・フローは62,729百万円の支出とな

    り、前年度と比較して11,825百万円の支出減(15.9%減)となっています。これ

    、 。は 投資支出に比べ定期預金の戻入による収入が大きかったことが主な要因です

    (財務活動によるキャッシュ・フロー)

    平成19年度の財務活動によるキャッシュ・フローは51,610百万円の支出とな

    り、前年度と比較して13,029百万円の支出増(33.8%増)となっています。これ

    、 ( )は 長期借入金の返済による支出が前年度と比較して10,270百万円増 21.8%増

    となったことが主な要因です。

    主要な財務データの経年比較

    (単位:百万円)

    区 分 平成16年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度

    経 常 収 益 746,059 766,475 767,666 798,928

    経 常 費 用 745,863 762,912 755,259 770,005

    当期総利益 △1,561 327 8,975 23,892〔 又 は (△ )損 失 〕

    資 産 1,150,570 1,149,017 1,151,869 1,160,129

    負 債 912,548 897,372 887,230 866,449

    利益剰余金 △1,561 △1,234 7,741 31,633〔又は(△)繰越欠損金〕

    業務活動による 66,443 79,565 78,177 87,181キャッシュ・フロー

    投資活動による △34,830 △39,965 △74,554 △62,729キャッシュ・フロー

    財務活動による 60,145 △24,913 △38,581 △51,610キャッシュ・フロー

    資 金 期 末 残 高 91,758 106,445 71,486 44,329

    (注)当機構は平成16年4月1日に発足しました。平成16年度の財務活動によるキャッシュ・フローには、国からの承継

    資産にかかる収入96,333百万円及び同支出△45,756百万円が含まれています。

    13

  • ② セグメント事業損益の経年比較・分析

    事業損益の経年比較

    (単位:百万円)

    区 分 平成16年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度

    診 療 事 業 7,899 9,869 17,726 33,452

    教 育 研 修 事 業 △3,494 △3,354 △3,203 △3,312

    臨 床 研 究 事 業 △1,336 △1,026 △718 △14

    法 人 共 通 △2,874 △1,926 △1,397 △1,203

    合 計 196 3,564 12,407 28,923

    (注)1.セグメントの区分については、独立行政法人国立病院機構法に定めら

    れている業務内容に基づき 「診療事業 「教育研修事業」及び「臨床、 」、

    研究事業」に区分しております。

    2.事業の内容

    「診療事業」

    :安心で安全な質の高い医療や政策医療を提供するための事業

    「教育研修事業」

    :質の高い医療従事者(医師、看護師等)を養成・育成するための

    事業

    「臨床研究事業」

    :医療の質の向上に貢献するための研究、治験等の事業

    ③ 行政サービス実施コスト計算書の経年比較・分析

    平成19年度の行政サービス実施コストは33,376百万円と、前年度と比較して

    17,973百万円減(35.0%減)となっています。これは、業務費用に係る自己収入

    等が前年度と比較して33,238百万円増(4.7%増)となったことが主な要因です。

    行政サービス実施コストの経年比較

    (単位:百万円)

    区 分 平成16年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度

    業 務 費 用 54,237 53,155 44,738 27,420

    うち損益計算書上の費用 770,897 766,803 759,481 775,402

    うち自己収入 △716,661 △713,648 △714,743 △747,981

    損益外減価償却相当額 2,646 2,464 2,233 2,406

    損益外減損損失相当額 - - 39 130

    機 会 費 用 3,467 4,675 4,339 3,420

    行政サービス実施コスト 60,350 60,293 51,349 33,376

    14

  • (2) 施設等投資の状況(重要なもの)

    ① 当事業年度中に完成した主要施設等

    下志津病院 一般(100床) 1,084百万円

    医王病院 重心・筋ジス(200床) 1,679百万円

    ② 当事業年度において継続中の主要施設等の新設・拡充

    病棟建替整備 相模原病院 他18施設

    全面建替整備 静岡医療センター 他8施設

    ③ 当事業年度中に処分した主要施設等

    な し

    15

  • (3) 予算・決算の概況

    (単位:百万円)

    平成16年度 平成17年度 平成18年度区 分予 算 決 算 予 算 決 算 予 算 決 算

    収 入

    運営費交付金 52,075 52,075 51,353 51,353 50,609 50,609

    施設整備費補助金 9,029 2,320 11,861 3,331 17,646 14,883

    - -施設整備資金貸付金償還時補助金 313 313 13,001 13,001長期借入金等 44,100 36,800 32,989 28,391 25,300 14,300

    - - - -その他補助金 0 908- -寄附金収入 0 45 0 263

    業務収入 599,450 592,911 713,538 709,212 719,152 713,836

    その他収入 119,693 120,193 5,354 3,966 9,300 7,280

    計 824,659 805,564 828,096 809,517 822,006 800,907

    支 出

    業務経費 619,728 580,637 672,010 662,652 687,279 667,564

    診療業務経費 553,808 531,455 600,841 594,695 600,713 603,699

    教育研修業務経費 7,216 5,995 7,063 6,762 7,351 6,929

    臨床研究業務経費 6,691 5,369 9,400 7,682 10,335 8,088

    その他の経費 52,012 37,817 54,706 53,513 68,880 48,848

    施設整備費 74,021 37,916 52,581 45,116 65,410 33,981

    借入金償還 44,523 44,307 59,006 59,006 47,133 47,133

    支払利息 22,672 22,033 21,043 20,499 17,537 18,987

    その他支出 6,111 28,914 7,491 7,557 8,536 68,200

    計 767,055 713,807 812,131 794,830 825,894 835,866

    (単位:百万円)

    平成19年度区 分

    予 算 決 算

    収 入

    運営費交付金 49,848 49,848

    施設整備費補助金 9,581 6,204

    - -施設整備資金貸付金償還時補助金長期借入金等 42,991 14,985

    - -その他補助金- -寄附金収入

    業務収入 729,602 744,138

    その他収入 5,518 4,442

    計 837,540 819,618

    支 出

    業務経費 685,091 688,940

    診療業務経費 618,493 622,236

    教育研修業務経費 7,630 7,038

    臨床研究業務経費 10,590 8,782

    その他の経費 48,378 50,885

    施設整備費 57,045 34,511

    借入金償還 48,750 57,403

    支払利息 18,080 17,440

    その他支出 10,112 48,482

    計 819,078 846,775

    16

  • (4) 経費削減及び効率化目標との関係

    当機構においては、当中期目標期間終了年度における一般管理費を、平成15年

    度に比べて、15%以上削減することを目標としています。この目標を達成するた

    め、効率的な管理組織体制、消耗品等の費用節減を講じているところです。

    (単位:百万円)

    平成15年度 当 中 期 目 標 期 間

    区 分 平成16年度 平成17年度金額 比率

    比 率金 額 比 率 金 額

    66.2%一般管理費 5,470 100% 3,678 67.2% 3,622

    82.4%うち給与費 3,351 100% 2,775 82.8% 2,760

    27.6%うち経費 2,108 100% 629 29.8% 582

    % %うち減価償却費 12 100% 275 2802,291.7 2,333.3

    当 中 期 目 標 期 間

    区 分 平成18年度 平成19年度

    金 額 比 率 金 額 比 率

    一般管理費 3,339 61.0% 3,372 61.6%

    うち給与費 2,684 80.1% 2,697 80.5%

    うち経費 576 27.3% 602 28.6%

    うち減価償却費 80 666.7% 73 608.3%

    5.事業の説明

    (1) 財源構造

    当機構の経常収益は798,928百万円で、その内訳は、自己収入747,616百万円(収

    益の93.5% 、運営費交付金収益49,002百万円(収益の6.1% 、補助金等収益2,191) )

    百万円(収益の0.3% 、その他119百万円(収益の0.01%)となります。)

    また、独立行政法人国立病院機構法第16条第1項に基づき、同法第13条第1

    項に規定する業務に必要な費用に充てるため、厚生労働大臣の認可を受けて長期借

    入(平成19年度借入額10,000百万円、期末残高639,112百万円)を行い、独立行政

    法人国立病院機構債券を発行しています。(平成19年度発行額5,000百万円、期末

    残高11,000百万円)

    以 上

    17

  • 国立病院機構事業報告書

    平成

    19

    年度

    の業

    務の

    実績

    中期

    目標

    中期

    計画

    平成

    19

    年度

    計画

    第1

    国民に対して提供するサービスその他業務の質の向上に関する目標を達成するためにとるべき措置

    第2

    国民

    に対

    して

    提供

    する

    サー

    ビス

    第1

    国民

    に対

    して

    提供

    する

    サー

    ビス

    第1

    国民

    に対

    して

    提供

    する

    サー

    ビス

    その

    他業

    務の

    質の

    向その他

    業務の質

    の向上に

    関する事

    項そ

    の他

    業務

    の質

    の向

    上に

    関す

    る目

    標を

    上に

    関す

    る目

    標を

    達成

    する

    国立

    病院

    機構

    は、

    国民

    の健

    康に

    重大

    達成する

    ためにとる

    べき措置

    ため

    にと

    るべ

    き措

    置な

    影響

    のあ

    る疾

    病に

    関す

    る医

    療と

    地域

    国立

    病院

    機構

    は、

    国民

    の健

    康に

    重大

    の中

    で信

    頼さ

    れる

    医療

    を行

    うこ

    とを

    基な

    影響

    のあ

    る疾

    病に

    関す

    る医

    療と

    とも

    盤と

    しつ

    つ、

    特に

    高度

    先駆

    的医

    療、

    難に

    地域

    の中

    で信

    頼さ

    れる

    医療

    を行

    うこ

    治性

    疾患

    等に

    対す

    る医

    療、

    歴史

    的・

    社と

    によ

    り、

    公衆

    衛生

    の向

    上及

    び増

    進に

    会的

    な経

    緯に

    より

    担っ

    てき

    た医

    療及

    び寄

    与す

    るこ

    とと

    する

    。こ

    のた

    め、

    医療

    国の

    危機

    管理

    や積

    極的

    貢献

    が求

    めら

    れの

    提供

    、調

    査研

    究及

    び医

    療従

    事者

    の養

    る医

    療と

    して

    別に

    示す

    分野

    (別

    記)

    を成を着実

    に実施する

    中心

    とし

    て、

    医療

    の確

    保と

    とも

    に質

    向上を

    図ること

    併せ

    て、

    我が

    国の

    医療

    の向

    上に

    貢献

    する

    ため

    、調

    査研

    究及

    び質

    の高

    い医

    従事者

    の養成を

    行うこと

    1診療事業

    1診

    療事業

    1診療

    事業

    1診療

    事業

    診療

    事業

    につ

    いて

    は、

    国の

    医療

    政診

    療事

    業に

    おい

    ては

    、利

    用者

    であ

    策や

    国民

    の医

    療需

    要の

    変化

    を踏

    まえ

    る国

    民に

    満足

    され

    る安

    心で質

    の高

    い医

    つつ

    、利

    用者

    であ

    る国

    民に

    対し

    て、

    療を

    提供

    して

    いく

    こと

    を主た

    る目

    標と

    患者

    の目

    線に

    立っ

    た適

    切な

    医療

    を確

    する

    実に

    提供

    する

    とと

    もに

    、患

    者が

    安心

    して

    安全

    で質

    の高

    い医

    療が

    受け

    られ

    るよう取り組

    むこと。

    (1)

    患者の目線に立った医療の提供

    (1)

    患者の目

    線に立っ

    た医療の

    提供

    (1)患

    者の目線に

    立った医

    療の提供

    (1

    )患

    者の

    目線

    に立

    った

    医療

    の提

    ①分かりやすい説明と相談しやすい環境づくり

    患者

    自身

    が医

    療の

    内容

    を理

    解し

    、①

    分か

    りや

    すい

    説明

    と相

    談し

    やす

    ①分

    かり

    やす

    い説

    明と

    相談

    しや

    すい

    環境

    づく

    り治

    療の

    選択

    を自

    己決

    定で

    きる

    よう

    にい環

    境づくり

    1.

    平成

    19

    年度

    患者

    満足

    度調

    査の

    概要

    する

    ため

    、医

    療従

    事者

    によ

    る説

    明・

    患者

    が医

    療の

    内容

    を適

    切に

    理解

    各病

    院は

    、平

    成1

    8年

    度に

    実施

    した

    患者

    満足

    度調査

    患者満足

    度調査

    について

    は、患

    者の目

    線に立

    ち国立病

    院機構

    全体の

    サービ

    スの向上

    を図る

    こと

    を目的に

    、平成1

    9年度

    も相

    談体

    制を

    充実

    する

    とと

    もに

    、患

    者し

    、治

    療の

    選択

    を患

    者自

    身が

    でき

    の分

    析結

    果を

    基に

    、引

    き続

    患者

    満足度

    調査を

    実施した

    。入院

    は調査

    期間(

    平成19

    年7月

    30日

    から8

    月29日

    まで)

    の退

    院患者の

    うち協力

    の得ら

    れの

    視点

    でサ

    ービ

    スを

    点検

    する

    ため

    にる

    よう

    に説

    明を

    行う

    とと

    もに

    、相

    き必

    要な

    サー

    ビス

    の改

    善を

    た2

    4,9

    05名

    、外来は

    調査日

    (平成

    19年

    7月30

    日から

    8月3

    日の病

    院任意の

    2日間

    )に

    来院した

    外来患者

    のうち

    協患

    者満

    足度

    を測

    定し

    、そ

    の結

    果に

    つ談

    しや

    すい

    体制

    をつ

    くる

    よう

    取り

    行う

    。力の

    得られ

    た40

    ,996

    名につ

    いて調

    査した

    。い

    て適

    宜、

    分析

    ・検

    討を

    行う

    こと

    に組

    む。

    平成18

    年度調

    査に引き

    続き設

    問は、

    全体的

    にネガテ

    ィブな

    設問と

    し、患

    者の調査

    に対す

    る心

    理的障害

    を取り払

    い、本

    音よ

    り、

    国立

    病院

    機構

    が提

    供す

    るサ

    ーま

    た、

    患者

    満足

    度調

    査に

    おけ

    を引

    き出し

    やすく

    すること

    により

    、調査

    制度の

    向上と客

    観性を

    追求す

    る調査

    方法とし

    ている

    。ビ

    ス内容の見

    直しや向

    上を図る

    こと

    医療

    従事

    者の

    説明

    に関

    する

    項目

    に。

    また、患

    者の匿

    名性を担

    保する

    ため、

    記入さ

    れた調査

    票につ

    いては

    、病院

    職員が内

    容を確

    認す

    ることが

    出来ない

    よう患

    者ま

    た、

    主治

    医以

    外の

    専門

    医の

    意見

    つい

    て、

    特に

    、平

    均値

    以下

    の評

    が厳

    封した

    ものを

    各病院か

    ら本部

    に直送

    してお

    り、集計

    にあた

    っても

    個人が

    特定され

    ること

    がな

    いように

    するなど

    患者の

    プを

    聞く

    こと

    ので

    きる

    セカ

    ンド

    オピ

    ニの

    病院

    につ

    いて

    は、

    医療

    従事

    者の

    ライ

    バシー

    に十分

    配慮し実

    施して

    いる。

    オン制度を導

    入するこ

    と。

    研修

    を充

    実す

    る等

    によ

    り、

    平均

    平成19

    年度調

    査の結果

    は、総

    合評価

    をはじ

    め、中期

    計画に

    掲げら

    れてい

    る重要項

    目であ

    る「

    分かりや

    すい説明

    「相

    談以

    上の

    評価

    を受

    けら

    れる

    よう

    改善

    」、

    しや

    すい環

    境作り

    」に関し

    て平成

    16年

    度平均

    値を上回

    る満足

    度を得

    られた

    病院数が

    増加し

    、着実

    に改善

    が図られ

    ている

    。を図

    る。

    また、今

    後は平

    均点以下

    の病院

    に対し

    具体的

    な策を講

    じてい

    くこと

    と、指

    定研究の

    結果を

    踏ま

    え、効果

    の出てい

    る病院

    の取り

    組み例

    をフィ

    ードバッ

    クする

    など取

    り組ん

    でいくこ

    ととす

    る。

    2.

    患者

    満足

    度調

    査に

    関す

    る指

    定研

    究平

    成19

    年度に

    おいて、

    患者満

    足度を

    アウト

    カムとし

    て、満

    足度の

    高い病

    院の特性

    ・タイ

    プの傾

    向、建

    物等の構

    造や、

    患者サ

    ービス

    に対す

    る取組の

    違いに

    おける

    患者満

    足度との

    関連に

    ついて

    国立病

    院機構共

    同臨床

    研究と

    して検

    証を実施

    し、今

    後活用

    するこ

    ととし

    ている。

    分析とし

    て、内

    容が類似

    化した

    ものの

    整理を

    行い、9

    つのカ

    テゴリ

    ーに分

    類化し、

    各病院

    の取組

    との関

    係が伺え

    る調査

    項目を

    抽出し

    た結果

    、以下の

    活動を

    行って

    いる病

    院におい

    て、患

    者満足

    度の高

    い傾向で

    あった

    結果(

    概要)

    ・患

    者満足

    度調査結

    果を患

    者に対

    し公表

    している

    ・イ

    ンフォ

    ームド・

    コンセ

    ントに

    ついて

    、新任医

    師への

    教育が

    されて

    いる

    ・患

    者の目

    線に立っ

    た医療

    への取

    組とし

    て、NS

    T(栄

    養サポ

    ートチ

    ーム)委

    員会を

    設置

    し、医師

    、看護師

    、管理

    栄養

    士、言

    語聴覚士

    等のチ

    ームに

    よるラ

    ウンドカ

    ンファ

    レンス

    を積極

    的に実施

    してい

    る・室

    温につ

    いて、患

    者から

    の要望

    に柔軟

    に対応し

    ている

    など

    18

  • 国立病院機構事業報告書

    平成

    19

    年度

    の業

    務の

    実績

    中期

    目標

    中期

    計画

    平成

    19

    年度

    計画

    3.

    患者

    満足

    度を

    向上

    させ

    るた

    めの

    各病

    院の

    取組

    (1)

    わかり

    やすい

    説明に係

    る取組

    ①クリ

    ティカ

    ルパスを

    積極的

    に活用

    し治療

    方針、治

    療経過

    等につ

    いて分

    かりやす

    い説明

    に努め

    ている

    とともに

    、既に

    用いてい

    るパス

    が患者に

    とって

    より分

    かりや

    すい様式

    となる

    ように

    見直し

    を行って

    いる。

    また

    、カン

    ファレン

    スや看

    護計画

    の策定

    に患者・

    家族が

    参加出

    来るよ

    うにし、

    治療方

    針の策

    定の経

    緯を明ら

    かにす

    ることに

    より高

    い理解が

    得られ

    る取組

    を行っ

    ている他

    、・

    治療方

    針等の説

    明は、

    医学用

    語等専

    門的な言

    葉の使

    用はで

    きるだ

    け避け、

    必要に

    応じ

    て模型、

    各疾患毎

    のパン

    フレット

    、ビデオ

    等を活

    用して

    患者の

    理解度に

    合わせ

    平易で

    丁寧な

    説明に心

    がける

    ・説明時

    に看護師

    長が同

    席し、

    分かり

    にくい部

    分を簡

    単な言

    葉を用

    いて看護

    師長が

    表現

    する

    ・患者・

    家族を対

    象とし

    た疾患

    毎の勉

    強会を開

    催して

    いる

    などに

    より、

    患者にと

    って分

    かりや

    すい説

    明に努め

    ている

    【クリテ

    ィカル

    パスの実

    施件数

    】平成

    18年

    度193

    ,45

    6件

    →平

    成19年

    度22

    6,8

    45件

    (平成

    15年

    度97

    ,389

    件)

    ②患者

    に退院

    後の食事

    療養を

    理解し

    てもら

    うため、

    患者及

    びその

    家族を

    対象とし

    て、様

    々な健

    康状態

    に対して

    の集団

    栄養食事

    指導(

    集団勉強

    会)を

    開催し

    、悩み

    や不安の

    解消に

    努めて

    いる。

    また、専

    門病院

    では患

    者の要

    望により

    、病院

    独自の内

    容で相

    談会を実

    施して

    いる。

    ・糖尿

    病教室

    77病

    院実施

    ・高血

    圧教室

    23病

    院実施

    ・母親

    教室

    35病

    院実施

    ・心臓

    病教室

    19病

    院実施

    ・腎臓

    病教室

    7病

    院実施

    ・離乳

    食・調

    乳教室

    10病

    院実施

    (特徴の

    ある病

    院での独

    自集団

    勉強会

    )・四国

    がんセ

    ンターの

    「かに

    さん会

    (乳がん

    患者の相

    談会)

    」・小諸

    高原病

    院の医療

    観察法

    病棟に

    おける

    健康教室

    「健康

    倶楽部

    ③患

    者が

    医療

    知識

    を入

    手し

    やす

    いよ

    うに

    、医

    学資

    料を

    閲覧

    でき

    る図

    書コ

    ーナ

    ーや

    情報

    室(

    がん

    専門

    の場

    合は

    『が

    ん相

    、談

    支援

    室)

    を設

    置し

    てお

    り、

    図書

    コー

    ナー

    にお

    いて

    は、

    患者

    が理

    解し

    やす

    い書

    籍を

    中心

    に蔵

    書数

    を増

    やし

    、利

    用向

    上』

    に努め

    ている

    【患者

    閲覧用

    蔵書数】

    平成18

    年度

    20,9

    92冊

    →平成19

    年度

    25,

    696

    冊(平

    成17

    年度

    9,2

    55冊)

    (2)

    相談し

    やすい

    環境作り

    に係る

    取組例

    、、

    、全ての

    病院に

    おいて医

    療相談

    窓口を

    設置し

    患者が相

    談しや

    すい環

    境を整備

    してお

    りプラ

    イバシー

    の保護

    にも考

    慮し

    窓口の個

    室化を

    推進する

    ことに

    より1

    27病

    院が個室

    化して

    いる。

    、、

    、(

    )また

    診療中

    の心理

    的経

    済的諸

    問題な

    どについ

    て相談に応

    じ解決

    への支

    援を行

    う医療ソ

    ーシャ

    ルワー

    カー

    MSW

    を配置し

    ており

    、平成1

    9年度

    におい

    ては、

    MSWを

    28名

    増員す

    ること

    により、

    患者の

    立場

    に立った

    よりきめ

    細やか

    な対

    応を行

    える相

    談体制の

    更なる

    充実を

    図った

    【M

    SWの

    配置状況

    】(

    )平成1

    8年度

    98病

    院16

    4名

    →平成

    19年

    度1

    09病

    院192

    名平成

    16年

    度55

    病院7

    1名

    また、

    全病院

    が投書箱

    を設置

    してお

    り苦情

    等に対す

    る改善

    事項を

    掲示板

    に貼り出

    すなど

    患者へ

    の周知

    を行って

    いると

    とも

    に、 ・

    総合案内

    への看護

    師長等

    担当者

    の設置

    ・ホ

    ームペ

    ージに医

    療相談

    窓口の

    案内の

    紹介欄、

    問い合

    わせ欄

    の設置

    等の取組

    を行う

    ことによ

    り、患

    者が相

    談しや

    すい環境

    作りに

    努めて

    いる。

    19

  • 国立病院機構事業報告書

    平成

    19

    年度

    の業

    務の

    実績

    中期

    目標

    中期

    計画

    平成

    19

    年度

    計画

    ②セカンドオピニオン制度の実施

    ②セ

    カンドオピ

    ニオン制

    度の実施

    ②セカン

    ドオ

    ピニ

    オン制

    度の

    実施

    1.

    セカ

    ンド

    オピ

    ニオ

    ン制

    度の

    実施

    状況

    国立

    病院

    機構

    にお

    いて

    、患

    者が

    セカ

    ンド

    オピ

    ニオ

    ン制

    度の

    充実

    を図

    るた

    め、

    セカ

    ン患

    者の

    目線

    に立

    った医療

    を推進

    するた

    めセカ

    ンドオピ

    ニオン

    の環境

    整備に

    努めてお

    り、セ

    カンド

    オピニ

    オン希望

    者を受

    け主

    治医

    以外

    の専

    門医

    のア

    ドバ

    イス

    ドオ

    ピニ

    オン

    を担

    当す

    る医

    入れ

    るた

    めの

    セカ

    ンドオピ

    ニオン

    窓口の

    設置や

    、セカン

    ドオピ

    ニオン

    を求め

    て来院す

    る患者

    への情

    報提供

    及び自院

    以外で

    セを

    求め

    た場

    合に

    適切

    に対

    応で

    きる

    師を

    養成

    する

    ため

    の研

    修を

    カン

    ドオ

    ピニ

    オン

    を希

    望す

    る患

    者が

    他院

    を受

    診す

    るた

    めの

    情報

    提供

    書の

    作成

    を行

    うな

    どセ

    カン

    ドオ

    ピニ

    オン

    の推

    進を

    行っ

    よう

    なセ

    カン

    ドオ

    ピニ

    オン

    制度

    行い

    、引

    き続

    き相

    談し

    やす

    た。

    導入

    し、

    中期

    目標

    の期

    間中

    に、

    い環

    境(

    専門

    医の

    情報

    提供

    国で

    受け

    入れ

    、対

    応で

    きる

    体制

    等)を

    整備し

    ていく

    。(1)

    セカン

    ドオピ

    ニオン窓

    口設置

    病院数

    整備

    する。

    また

    、セ

    カン

    ドオ

    ピニ

    オ平成

    18年

    度114

    病院

    →平成1

    9年度1

    23病

    院(平成

    15年度

    7病院

    )、

    ン窓

    口の

    設置

    病院

    を増

    やし

    質・

    量と

    もに

    向上

    を図

    る。

    (2)

    セカン

    ドオピ

    ニオン提

    供者

    平成

    18年

    度2,7

    31名

    →平成1

    9年度2

    ,54

    6名

    (平成

    17年度

    1,6

    36

    名)

    (3)

    セカン

    ドオピ

    ニオンの

    ための

    情報提

    供書作

    成数

    平成

    18年

    度1,2

    34件

    →平成1

    9年度1

    ,07

    1件

    ③患者の価値観の尊重

    ③患

    者の価値観

    の尊重

    ③患

    者の

    価値

    観の

    尊重

    1.

    イン

    フォ

    ーム

    ド・

    コン

    セン

    ト推

    進へ

    の取

    組患

    者満

    足度

    調査

    を毎

    年実

    施し

    、平

    成1

    8年

    度ま

    でに

    実施

    した

    患者

    満足

    度調

    査の

    分析

    その

    結果

    を踏

    まえ

    て患

    者の

    利便

    結果

    を参

    考に

    、引

    き続

    き必

    ○イ

    ンフ

    ォー

    ムド

    ・コンセ

    ント推

    進のた

    めの指

    針(案)

    の策定

    に考

    慮し

    た多

    様な

    診療

    時間

    の設

    要な

    サー

    ビス

    の改

    善を

    進め

    平成

    19

    年度

    から

    開催

    して

    いる

    「中

    央医

    療安

    全管

    理委

    員会

    」に

    おい

    て「

    イン

    フォ

    ーム

    ド・

    コン

    セン

    ト推

    進の

    ため

    の指

    や待

    ち時

    間対

    策な

    どサ

    ービ

    スの

    改、

    る。

    治療

    の選

    択に

    患者

    の価

    針(

    案」

    を策

    定し

    た。

    善を

    図る

    。特

    に、

    患者

    満足

    度調

    査)

    値観

    が反

    映さ

    れる

    よう

    イン

    当該

    指針

    (案

    )で

    は「

    実施

    しよ

    うと

    して

    いる

    処置

    や治

    療に

    つい

    ての

    基本

    的な

    情報

    を前

    もっ

    て患

    者に

    提供

    し、

    かつ

    患者

    の結

    果、

    調査

    項目

    全体

    の評

    価結

    果、

    フォ

    ーム

    ド・

    チョ

    イス

    を推

    がこ

    れに

    同意

    してからで

    なけれ

    ば、医

    師は患

    者に手を

    加えた

    り治療

    を開始

    してはな

    らない

    」とい

    う基本

    的考え方

    を徹底

    すに

    つい

    て平

    均値

    以下

    の評

    価の

    病院

    進す

    るた

    めに

    、患

    者に

    身体

    ると

    とも

    に、

    インフォー

    ムド・

    コンセ

    ントを

    、に

    つい

    ては

    、サ

    ービ

    ス内

    容を

    具体

    や疾

    病に

    関す

    る情

    報を

    提供

    ①患

    者に

    診療上の選

    択肢を

    示すこ

    とで、

    患者の自

    己決定

    権を尊

    重・拡

    充するも

    の(イ

    ンフォ

    ームド

    ・チョイ

    ス)

    的に

    見直

    し、

    平均

    値以

    上の

    評価

    でき

    る環

    境を

    整備

    して

    いく

    ②患

    者と医

    師との良

    好なコ

    ミュニ

    ケーシ

    ョンを形

    成して

    いくプ

    ロセス

    であり、

    患者の

    目線

    に立った

    懇切丁寧

    な医療

    の受け

    られるよう

    改善を図

    る。

    。ま

    た、

    各病

    院に

    おけ

    るサ

    提供に繋

    がるもの

    ービ

    ス改

    善を

    経年

    的に

    とら

    とし

    た上

    で、

    その考え方

    を実現

    するた

    めの具

    体的方法

    (説明

    内容、

    説明の

    対象者、

    説明の

    進め方

    、診療

    録への記

    録等)

    にえ

    るた

    め、

    平成

    19

    年度

    につ

    いて

    整理

    を行

    っている

    。お

    いて

    も患

    者満

    足度

    調査

    を当

    該指

    針(

    案)につい

    ては、

    平成2

    0年度

    から運用

    を開始

    するこ

    とで、

    国立病院

    機構に

    おける

    インフ

    ォームド

    ・コン

    セ実

    施す

    る。

    ントを一

    層推進

    していく

    ことと

    してい

    る。

    2.

    全病

    院で

    の医

    療相

    談窓

    口の

    設置

    (再

    掲)

    患者の価

    値観や

    診療への

    要望等

    をきめ

    細かく

    聴取し病

    院運営

    に反映

    してい

    くことが

    できる

    よう

    、平成1

    9年度ま

    でに全

    ての病

    院にお

    いて医

    療相談窓

    口を設

    置した

    。特に

    平成19

    年度に

    は、患

    者や家

    族の抱え

    る心理

    的・

    社会的な

    問題の解

    決・調

    整を援

    助する

    ための

    体制を強

    化する

    ため、

    MSW

    の大幅な

    増員(

    164

    人→1

    92人)

    を行っ

    た。

    また、プ

    ライバ

    シーの保

    護にも

    考慮し

    、12

    7病院が

    相談窓

    口を個

    室化し

    ている。

    3.

    院内

    助産

    所・

    助産

    師外

    来の

    開設

    家族のニ

    ーズに

    合わせた

    満足度

    の高い

    、安全

    ・安心な

    お産及

    び育児

    支援が

    出来る体

    制をよ

    り一

    層充実さ

    せていく

    ため、

    各病院

    が自院

    の状況

    に応じて

    院内助

    産所や

    助産師

    外来の開

    設を推

    進した

    。ま

    た、よ

    り多く

    の病院が

    開設に

    向けた

    具体的

    な検討を

    行える

    ように

    するた

    め、院内

    助産所

    等を

    既に設置

    している

    病院の

    緊急時

    におけ

    るバッ

    クアップ

    体制や

    開設後

    の状況

    について

    の情報

    提供等

    を内容

    とする研

    修を開

    催し

    、院内助

    産所・助

    産師外

    来の開

    設の推

    進を図

    った。

    【院内助

    産所・

    助産師外

    来の開

    設病院

    数(分

    娩実績を

    有する

    49病

    院中

    】)平

    成18

    年度

    平成

    19年度

    [括

    弧書は

    設置に

    向けて準

    備・検

    討中

    の病院]

    院内助産

    所1

    病院

    →院内

    助産所

    2病

    院(3

    病院)

    助産師外

    来10

    病院

    →助産

    師外来

    19病

    院(1

    0病院

    ※平

    成15

    年度

    院内助産

    所0

    病院、

    助産師外

    来2

    病院

    20

  • 国立病院機構事業報告書

    平成

    19

    年度

    の業

    務の

    実績

    中期

    目標

    中期

    計画

    平成

    19

    年度

    計画

    4.

    診療

    内容

    がわ

    かる

    明細

    書の

    発行

    平成18

    年度の

    診療報酬

    改定に

    伴い、

    明細書

    の発行に

    ついて

    は国立

    病院機

    構全病院

    で、求

    めがあ

    った場

    合には明

    細書を

    発行す

    ること

    ができ

    る体制と

    なって

    いる。

    また、

    明細書交

    付の普

    及に貢

    献して

    いく観点

    から、

    発行手

    数料に

    ついては

    当面無

    料とし

    、受付

    窓口な

    ど患者の

    目につ

    きやす

    いとこ

    ろに「患

    者の希

    望に応

    じて明

    細書の発

    行が可

    能であ

    る」旨

    の表示を

    行って

    いる。

    【19

    年度実

    績】

    入院:5

    9病院

    発行

    枚数:約

    5.6

    枚/病

    院外

    来:5

    2病院

    発行

    枚数:約

    8.8

    枚/病

    5.

    平成

    19

    年度

    患者

    満足

    度調

    査の

    概要

    中期

    計画

    に掲

    げら

    れて

    いる

    重要

    事項

    であ

    る「

    多様

    な診

    療時

    間の

    設定

    「待

    ち時

    間対

    策」

    に関

    して

    は、

    平成

    16

    年度

    平均

    値」

    を上

    回る満

    足度が

    得られた

    病院数

    が増加

    した。

    ○患

    者満足

    度を向

    上させる

    ための

    各病院

    の取組

    (1)

    多様な

    診療時

    間の設定

    に関す

    る具体

    的取組

    例各病院

    では、

    患者の利

    便性を

    考慮し

    た多様

    な診察時

    間を設

    定する

    などし

    、受診し

    やすい

    体制と

    なるよ

    う地域の

    医療ニ

    ーズ

    や自病

    院の診

    療機能や

    診療体

    制等を

    踏まえ

    て下記の

    様な様

    々な取

    組を行

    っている

    。○予約

    制や専

    門外来(

    スポー

    ツ整形

    や小児

    外来)の

    場合、

    午後も

    診療を

    実施して

    いる。

    ○地域

    医療連

    携の一環

    として

    、MR

    I検査

    を19時

    までの

    予約枠

    を設定

    し検査を

    受け入

    れてい

    る。

    ○社会

    人や就

    学児童の

    受診に

    配慮し

    夕方に

    診察時間

    を設定

    してい

    る。

    また、

    大型連

    休期間中

    におい

    ても、

    より利

    便性の高

    い患者

    サービ

    スを提

    供してい

    く観点

    から、

    救急医

    療患者の

    積極的

    受入

    れや、

    平常時

    に準じた

    手術の

    実施体

    制を整

    えるなど

    必要な

    医療サ

    ービス

    を提供で

    きるよ

    うに

    した。

    【土日外

    来の実施

    】平成

    18年度

    19

    病院

    →平

    成19年

    度3

    4病院

    (平

    成16年

    度1

    0病

    院)

    (2)

    待ち時

    間対策

    に関する

    具体的

    取組例

    診療科

    の特徴

    により外

    来患者

    数が少

    なく待

    ち時間が

    短い病

    院を除

    く全て

    の病院で

    、外来

    診療の

    予約制

    を導入し

    ている

    。また、

    一部の

    病院では

    患者の

    利便性

    を考慮

    してイン

    ターネ

    ットで

    も予約

    を受け付

    けてい

    る。ま

    た、定

    期的に待

    ち時間

    調査

    を行う

    ことな

    どにより

    、時間

    当りの

    予約人

    数の調整

    を行う

    など、

    予約患

    者を待た

    せない

    よう

    にするた

    めの工夫

    を行っ

    てい

    る。

    更に、

    待ち時

    間が発生

    してし

    まう場

    合でも

    、できる

    だけ長

    く感じ

    させな

    いように

    するた

    め下記

    のよう

    な取組を

    行って

    いる

    。 ○看護

    師等に

    よる積極

    的な患

    者への

    声かけ

    や状況説

    明○テレ

    ビ、雑

    誌などの

    閲覧コ

    ーナー

    の設置

    ○待ち

    時間の

    目安とな

    るよう

    診察中

    の患者

    の受付番

    号の掲

    示○ポケ

    ベルや

    PHSの

    貸出に

    より待

    ち時間

    中の行動

    範囲の

    制限を

    緩和

    環境面

    におい

    ても、ア

    メニテ

    ィー空

    間とし

    て、以下

    の環境

    を設け

    ている

    。○病院

    内又は

    敷地内に

    コーヒ

    ーショ

    ップ

    ・・・・

    ・・

    27病

    院○外来

    待合室

    付近に飲

    食でき

    るコー

    ナー

    ・・・・

    ・・

    53病

    (3)

    女性専

    門外来

    等の開設

    女性特

    有の疾

    患に対応

    すべく

    、また

    、女性

    患者のプ

    ライバ

    シーへ

    の配慮

    のため、

    12病

    院にお

    いて女

    性専門外

    来を開

    設し

    ている

    。また、

    霞ヶ浦

    医療セン

    ターに

    おいて

    は、女

    性専門病

    棟を開

    設して

    いる。

    (霞ヶ

    浦医療

    センター

    の女性

    専門病

    棟の概

    要)

    ○開

    設年月

    日平成

    19年

    6月2

    5日

    ○病

    床数等

    1病

    棟5

    1床

    ○そ

    の他

    ・患者の

    希望を前

    提とし

    入院す

    るもの

    であるが

    、大き

    な手術

    の術前

    ・術後管

    理、急

    性心筋

    梗塞や

    呼吸不全

    等の集

    中管理を

    要する疾

    患など

    、疾病

    の種類

    や重症度

    によっ

    ては専

    門病棟

    での管理

    を要す

    るも

    のもある

    。・

    病棟を

    女性専用

    とした

    もので

    あるが

    、アメニ

    ティー

    は他の

    病棟と

    同様であ

    る。

    21

  • 国立病院機構事業報告書

    平成

    19

    年度

    の業

    務の

    実績

    中期

    目標

    中期

    計画

    平成

    19

    年度

    計画

    (2)患者が安心できる医療の提供

    (2)

    患者が安

    心できる

    医療の提

    供(2)患

    者が安心で

    きる医療

    の提供

    (2

    )患

    者が

    安心

    でき

    る医

    療の提供

    ①医療倫理の確立

    患者

    が安

    心し

    て医

    療を

    受け

    るこ

    とが

    ①医

    療倫理の確

    立①

    医療

    倫理

    の確

    立で

    きる

    よう

    、国

    立病

    院機

    構に

    おけ

    る医

    1.

    プラ

    イバ

    シー

    への

    配慮

    に関

    する

    各病

    院の

    取組

    療倫

    理の

    確立

    を図

    ると

    とも

    に、医

    療安

    患者

    が安

    心で

    きる

    医療

    を提

    供す

    各病

    院は

    、患

    者の

    プラ

    イバ

    シー

    保護

    の観

    点か

    ら個

    人各

    病院

    で個

    人情

    報保護法

    に関す

    る研修

    や外部

    講師を招

    いた講

    習会の

    実施、

    個人情報

    の利用

    目的等

    につい

    ての院内

    掲示、

    個全対策の

    充実に努

    めること。

    るた

    め、

    各病

    院は

    カル

    テの

    開示

    情報

    保護

    の徹

    底に

    努め

    ると

    人情

    報保

    護に

    係る

    各種規定

    の作成

    等によ

    り院内

    における

    個人情

    報保護

    のため

    の体制を

    整備し

    ている

    。ま

    た、

    地域

    医療

    に貢

    献す

    るため

    に、

    行う

    など

    情報

    公開

    に積

    極的

    に取

    とも

    に、

    情報

    公開

    につ

    いて

    また

    、引

    き続

    き、患者の

    プライ

    バシー

    へ配慮

    するため

    患者か

    らの相

    談窓口

    の個室化

    を進め

    ている

    他、

    救急

    医療

    ・小

    児救

    急等

    に積

    極的に

    取り

    組む

    とと

    もに

    、患

    者の

    プラ

    イバ

    も、

    カル

    テの

    開示

    を行

    うな

    ○外

    来採

    血室に衝立

    を設置

    し、採

    血の様

    子を他の

    患者に

    見られ

    ないよ

    うにする

    組み

    、平

    成1

    5年

    度に

    比し

    、中期

    目標

    ーの

    保護

    に努

    める

    こと

    が、

    患者

    ど積

    極的

    に取

    り組

    む。

    ○カ

    ルテの

    持ち出し

    の際、

    患者氏

    名が見

    えないカ

    バーに

    入れて

    いる

    の期

    間中

    に、

    救急

    患者

    及び

    小児救

    急患

    の信

    頼関

    係の

    醸成

    にお

    いて

    重要

    また

    、患

    者と

    のよ

    り良

    質○

    点滴ボト

    ル等に記

    載して

    いる氏

    名をシ

    ール形式

    とし、

    他の患

    者等の

    目にふれ

    ること

    にな

    る使用す

    る段階で

    それを

    剥者

    の受

    入数

    につ

    いて

    10

    %の

    増加

    を図

    ある

    。ま

    た、

    臨床

    研究

    を実

    施す

    なコ

    ミュ

    ニケ

    ーシ

    ョン

    と信

    がす

    こと

    により点滴

    ボトル

    から患

    者の氏

    名がわか

    らない

    ように

    する

    ること。

    すべ

    ての

    病院

    に倫

    理委

    員会

    を、

    頼関

    係の

    確立

    を目

    指し

    た取

    ○病

    室入

    口名札の表

    示には

    患者の

    意向を

    反映させ

    ている

    験を

    実施

    する

    すべ

    ての

    病院

    に治

    組を

    進め

    てい

    くと

    とも

    に、

    など

    の取

    組を

    行っ

    た結果、

    平成1

    9年度

    の「プ

    ライバシ

    ーへの

    配慮」

    に係る

    入院患者

    の患者

    満足度

    調査の

    結果は平

    成18

    年審

    査委

    員会

    を設

    置し

    、す

    べて

    の臨

    各施

    設に

    設置

    した

    倫理

    審査

    度を

    上回

    る満

    足度

    を得てい

    る。

    床研

    究、

    治験

    につ

    いて

    厚生

    労働

    委員

    会に

    おけ

    る活

    動及

    び適

    が定

    める

    倫理

    指針

    (平

    成1

    5年

    切性

    を高

    める

    ため

    の指

    導及

    【相

    談窓

    口の

    個室

    化】

    生労

    働省

    告示

    第2

    55

    号)

    を遵

    び支

    援を

    行う

    。平成1

    8年度

    123

    病院

    →平

    成19年

    度1

    27病

    院(

    平成16

    年度

    105

    病院)

    して

    実施

    する

    。な

    お、

    小規

    模病

    につ

    いて

    は、

    その

    負担

    の軽

    減の

    2.

    医療

    事故

    発生

    時の

    公表

    基準

    の策

    定め

    、合

    同開

    催等

    によ

    り倫

    理委

    員会

    病院運営

    の透明

    性を高め

    、社会

    的信頼

    をより

    一層獲得

    してい

    くとと

    もに、

    我が国全

    体の医

    療安

    全対策に

    も貢献し

    ていく

    観を行

    うことと

    する。

    点か

    ら、明

    らかな

    過誤によ

    り患者

    が死亡

    した場

    合や、重

    大な永

    続的障

    害が発

    生した場

    合は各

    病院

    による個

    別の公表

    を行い

    、各

    病院

    の倫

    理委

    員会

    の組

    織・

    それ

    以外の

    ケース

    は、国立

    病院機

    構全体

    の包括

    的な事故

    の公表

    を行う

    ことを

    内容とす

    る医療

    事故

    公表基準

    を平成1

    8年度

    中営

    状況

    を把

    握し

    、そ

    の改

    善に

    努め

    に策

    定し平

    成19

    年度から

    運用し

    ている

    。る

    とと

    もに

    、倫

    理委

    員会

    の指

    摘事

    項を

    その

    医療

    に適

    切に

    反映

    させ

    3.

    適切

    なカ

    ルテ

    開示

    こと

    に努める

    各病院は

    、厚生

    労働省医

    政局長

    通知「

    診療情

    報の提供

    等に関

    する指

    針の策

    定につい

    て」に

    基づ

    き、カル

    テの開示

    請求が

    あった

    場合に

    は適切

    に開示を

    行って

    いる。

    平成1

    9年度に

    おいて

    は、1

    ,14

    5件の開

    示請求

    に対

    して、開

    示するこ

    とが治

    療の妨

    げにな

    ると医

    師が判断

    したケ

    ースを

    除き、

    100%

    の開示

    を行っ

    た。

    4.

    臨床

    研究

    、治

    験に

    かか

    る倫

    理の

    遵守

    (1)

    臨床研

    ①倫理

    審査委

    員会

    「臨

    床研究

    に関する

    倫理指

    針「

    疫学研

    究に関す

    る倫理

    指針」

    等のガ

    イドライ

    ンを遵

    守し、

    これら

    の倫理的

    配慮の

    趣」、

    旨に添

    って臨

    床研究等

    の推進

    が果た

    せるよ

    う、倫理

    審査委

    員会が

    未設置

    である病

    院に対

    して

    は、臨床

    研究倫理

    規程等

    の雛形を

    提示の

    上、倫理

    審査委

    員会を

    運営で

    きるよう

    支援を

    行なっ

    た。そ

    の結果、

    146

    すべ

    ての病院

    で倫理審

    査委員

    会が設置

    された

    。また、

    倫理審

    査委員

    会の審

    議内容等

    につい

    ては、

    施設の

    ホームペ

    ージで

    掲示

    するよう

    平成19

    年度も

    引続き指

    導を行

    なった。

    ア各

    病院に

    おける倫

    理審査

    委員会

    の設置

    平成

    18

    年度

    13

    4病

    院→

    平成

    19

    年度

    14

    6病

    院(

    全施

    設)

    (平

    成1

    5年

    度7

    2病

    院)

    イ倫

    理審査

    委員会開

    催平成1

    8年度

    531

    回→

    平成19

    年度

    582

    回(平成

    15年

    度2

    20回)

    ウ倫

    理審査

    件数

    平成

    18

    年度

    2,

    18

    5件

    →平

    成1

    9年

    度2

    ,4

    33

    件(平

    成1

    5年

    度8

    54

    件)

    エホ

    ームペ

    ージでの

    審議内

    容公開

    施設

    平成1

    8年度

    4施設

    →平成19

    年度

    33施

    ②中央

    倫理審

    査委員会

    平成

    18年

    度に引き

    続き、

    本部が

    主導し

    て行う臨

    床研究

    等の研

    究課題

    を中心に

    中央倫

    理審査

    委員会

    において

    審議を

    行い

    「抗

    イン

    フル

    エン

    ザ薬

    服用

    後の

    症状

    変化

    に関

    する

    観察

    研究

    」等

    の国

    立病

    院機

    構で

    実施

    する

    共同

    研究

    であ

    る指

    定研

    究、

    や、平

    成19

    年度EB

    M推進

    のため

    の大規

    模臨床研

    究、新

    規6課

    題を含

    む47件

    の審査

    を行っ

    た。

    22