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column】 ~中」 企業の経営者はなぜ頻繁に組織変更 人事異動を行うのか~ 1ヨ |:』 ]Iξ ξ3香Fり ifXttt覆 籍 していた時に驚いたことは、頻繁に組織変更 や人事異動が行われることでした。中小企業で はほとんどの場合人事や組織は経営者が直接決 め、例え人事部があつたとしてもそこは経営者 が決めたことを遂行するためのセクシ∃ンであ り、人事部そのものが発案 検討することはまずありません。中小企業の多 くはオーナー企業であり、その経営者は強力なオーナーシップを持ち人事権 を掌握 し、社員が 口を挟 む ことを許 しません。 しか しそのような 権力」が あるから、容易に組織変更や人事異動を実現できるから、それだけの理由で 頻繁に行つているとも思えません。そこで経営者が組織変更や人事異動を行 う事象 について、 組織論」 「リーダーシップ論」 企業経営の実務」 「′ い理学」 の観点から考察 してみることにしました。 組織論」 観点 f

s129897a504e27dd0.jimcontent.com...Created Date: 6/1/2012 10:44:14 PM

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  • 【column】 ~中」ヽ企業の経営者はなぜ頻繁に組織変更・人事異動を行うのか~

    1ヨ缶|:』象]Iξξ3香Fり虜ifXttt覆籍していた時に驚いたことは、頻繁に組織変更

    や人事異動が行われることでした。中小企業で

    はほとんどの場合人事や組織は経営者が直接決

    め、例え人事部があつたとしてもそこは経営者

    が決めたことを遂行するためのセクシ∃ンであ

    り、人事部そのものが発案・検討することはまずありません。中小企業の多

    くはオーナー企業であり、その経営者は強力なオーナーシップを持ち人事権

    を掌握し、社員が口を挟むことを許しません。しかしそのような「権力」が

    あるから、容易に組織変更や人事異動を実現できるから、それだけの理由で

    頻繁に行つているとも思えません。そこで経営者が組織変更や人事異動を行

    う事象について、「組織論」「リーダーシップ論」「企業経営の実務」「′い理学」

    の観点から考察してみることにしました。

    「組織論」の観点魂

    勇分

    呻f

    アメリカの経営史学者アル

    フレッド

    ・チャンドラー

    (A

    lfred DoChandle

    r)は経営戦略と組織の関係を「組

    織構造は戦略に従う」と提唱しま

    した。これが有名なチャンドラー

    の命題です。チャンドラーは、企

    業が環境変化に柔軟に適応するた

    めには、新しい戦略を策定する必

    要があると考えました。つまりで」

    ういった企業になる」という明確

    な経営目標があり、それを実現す

    るための

    「経営戦略」があり、更

    にその戦略を遂行するためにはど

    ういった組織や人員配置が最適か、

    というプロセスでブレイクダウン

    して考えるわけです。

    では組織変更や人事異動が頻

    繁に行われる中小企業では、戦略

    との整合性は取れているのでしょ

    うか。残念ながら整合性どころか

    「経営戦略がない」という企業がほ

    とんどではないでしょうか。あ

    ても金融機関提出用の事業計画書

    (損益計画や資金計画くらい)の範

    疇であり、経営計画と呼べるもの