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【column】 ~中」ヽ企業の経営者はなぜ頻繁に組織変更・人事異動を行うのか~
1ヨ缶|:』象]Iξξ3香Fり虜ifXttt覆籍していた時に驚いたことは、頻繁に組織変更
や人事異動が行われることでした。中小企業で
はほとんどの場合人事や組織は経営者が直接決
め、例え人事部があつたとしてもそこは経営者
が決めたことを遂行するためのセクシ∃ンであ
り、人事部そのものが発案・検討することはまずありません。中小企業の多
くはオーナー企業であり、その経営者は強力なオーナーシップを持ち人事権
を掌握し、社員が口を挟むことを許しません。しかしそのような「権力」が
あるから、容易に組織変更や人事異動を実現できるから、それだけの理由で
頻繁に行つているとも思えません。そこで経営者が組織変更や人事異動を行
う事象について、「組織論」「リーダーシップ論」「企業経営の実務」「′い理学」
の観点から考察してみることにしました。
「組織論」の観点魂
勇分
恋
乙
雲
呻f
アメリカの経営史学者アル
フレッド
・チャンドラー
(A
lfred DoChandle
r)は経営戦略と組織の関係を「組
織構造は戦略に従う」と提唱しま
した。これが有名なチャンドラー
の命題です。チャンドラーは、企
業が環境変化に柔軟に適応するた
めには、新しい戦略を策定する必
要があると考えました。つまりで」
ういった企業になる」という明確
な経営目標があり、それを実現す
るための
「経営戦略」があり、更
にその戦略を遂行するためにはど
ういった組織や人員配置が最適か、
というプロセスでブレイクダウン
して考えるわけです。
では組織変更や人事異動が頻
繁に行われる中小企業では、戦略
との整合性は取れているのでしょ
うか。残念ながら整合性どころか
「経営戦略がない」という企業がほ
とんどではないでしょうか。あ
つ
ても金融機関提出用の事業計画書
(損益計画や資金計画くらい)の範
疇であり、経営計画と呼べるもの