72
※各授業科目名の前に付記されている番号は授業コードです。 ※専門教育科目読替表については P241 を参照して下さい。

専 門 科 目...有機化学1~3では、ボルハルト・ショアー著、「現代有機化学、第6版(Organic Chemistry, 6th Edition)」をテキストに用いて有機化学の基礎を養う。有機化学1では以下の章を講義

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専 門 科 目

化 学 科

※各授業科目名の前に付記されている番号は授業コードです。

※専門教育科目読替表については P241 を参照して下さい。

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1学期

2学期

1学期

2学期

1学期

2学期

1学期

2学期

安全実験法集中

151

中澤 康浩野末 泰夫花垣 和則外川  学深瀬 浩一山本  仁古屋 秀隆廣野 哲朗

1,2

分析化学1 2 2 塚原  聡 175

化学熱力学1 2 2 中澤 康浩 176

有機化学1 2 2 久保 孝史 177

量子力学概論 2 2 奥村 光隆 178

無機化学1 2 2今野  巧篠原  厚

179

有機化学2 2 2 青島 貞人 180

高分子科学 2 2原田  明佐藤 尚弘

181

化学反応論1 2 2 松本 卓也 182

基礎化学実験 6 2今野  巧及び関係各教員

183,184

化学実験1 18 6

今田 勝巳松本 卓也宗像 利明井上 正志奥村 光隆佐藤 尚弘篠原  厚塚原  聡中澤 康浩水谷 泰久及び関係各教員

185~187

化学実験2 18 6

青島 貞人久保 孝史梶原 康宏石川 直人小川 琢治鬼塚 清孝今野  巧原田  明深瀬 浩一村田 道雄及び関係各教員

188,189

化学特別実験集中

90 2

深瀬 浩一今田 勝巳塚原  聡化学科各教授

190

化学特別研究 13 23 10化学科(化学専攻)各教授

191

高分子科学特別研究 13 23 10化学科(高分子科学専攻)各教授

192

1年 2年

講義

演習

実験・実習

平成26年度開講科目一覧表

化  学  科

毎週授業時間数 単位数必修又は選択

授 業 科 目 名3年

担当教員4年

備考

必  修  科  目

選択必修

科目A群

-171-

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1学期

2学期

1学期

2学期

1学期

2学期

1学期

2学期

量子力学演習 2 1

奥村 光隆川上 貴資北河 康隆山中 秀介

193

有機化学演習1 2 1久保 孝史平尾 泰一

194

有機化学演習2 2 1青島 貞人金澤 有紘

195

高分子科学演習 2 1

原田  明浦川  理山口 浩靖寺尾  憲

196

無機放射化学演習 2 1

高橋 成人冬広  明野尻 正樹

197

統計熱力学演習 2 1宮崎 裕司高城 大輔

198

化学入門セミナー1 2 1

村田 道雄松森 信明山口 浩靖神林 直哉化学科各教員

199

化学入門セミナー2 2 1

村田 道雄松森 信明山口 浩靖神林 直哉化学科各教員

200

化学発展セミナー(平成20年度以降入学者用)

2 1

佐藤 尚弘和泉 雅之吉成 信人山中 秀介

201

化学オナーセミナー1 2 1 奥村 光隆 202

分析化学2 2 2 塚原  聡 203

化学熱力学2 2 2 中野 元裕 204

量子化学1 2 2 奥村 光隆 205

分子構造論1 2 2 宗像 利明 206

化学プログラミング 2 2

奥村 光隆川上 貴資北河 康隆山中 秀介

207

化学オナーセミナー2 2 1 奥村 光隆 208

無機化学2 2 2 今野  巧 209

放射化学 2 2 篠原  厚 210

高分子合成化学1 2 2 青島 貞人 211

高分子物理化学1 2 2 井上 正志 212

分析化学3 2 2 塚原  聡 213

化学反応論2 2 2 水谷 泰久 214

3年授 業 科 目 名

毎週授業時間数

選択必修科目B群

必修又は選択

1年 2年

講義

担当教員

単位数

演習

実験・実習

4年

選 択 科 目

-172-

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1学期

2学期

1学期

2学期

1学期

2学期

1学期

2学期

有機化学3 2 2 小川 琢治 215

有機化学演習3 2 1小川 琢治田中 大輔

216

生化学1 2 2 梶原 康宏 217

統計力学概論 2 2 中澤 康浩 218

化学オナーセミナー3 2 1 奥村 光隆 219

有機生物化学 2 2 深瀬 浩一    220

高分子物理化学2 2 2今田 勝巳金子 文俊

221

高分子合成化学2 2 2 山口 浩靖 222

分子構造論2 2 2 金子 文俊 223

量子化学2 2 2宗像 利明水谷 泰久

224

無機化学3 2 2 石川 直人 225

有機金属化学 2 2 岡村 高明 226

生化学2 2 2 梶原 康宏 227

化学生物学 2 2

村田 道雄深瀬 浩一今田 勝巳

228

無機工業化学 2 2

今中 信人(工学研究科)増井 敏行(工学研究科)桑畑  進(工学研究科)

229

化学への道程と私たち 1 1

深瀬 浩一塚原  聡今田 勝巳山口 浩靖化学科各教授

230

化学オナーセミナー4 2 1 奥村 光隆 231

無機放射化学特論 2 2

舩橋 靖博山口 和也(全学教育推進機構)高橋 成人

232

物性化学 2 2 中澤 康浩 233

化学熱力学3 2 2 宮崎 裕司 234

有機化学4 2 2久保 孝史小川 琢治

235

化学反応論3 2 2松本 卓也大山  浩

236

有機機器分析 2 2 村田 道雄 237

必修又は選択

授 業 科 目 名1年 2年 3年

毎週授業時間数

選 択 科 目

実験・実習

単位数

担当教員 備考講義

演習

4年

-173-

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1学期

2学期

1学期

2学期

1学期

2学期

1学期

2学期

有機工業化学 2 2

神戸 宣明(工学研究科)明石  満(工学研究科)安田  誠(工学研究科)

238

化学文献調査 2 2 2 化学科各教授 239

科学技術論B 2 2 2北山 辰樹 他(基礎工学研究科)

3

理学への招待 2 2 1

小林  治近藤  忠奥村 光隆古屋 秀隆

4

科学英語基礎 2 2 2 2 2 1 Hail, Eric Mathew 5,6

数値計算法基礎 2 2小田中 紳二(サイバーメディアセンター)

7

選 択 科 目

必修又は選択

授 業 科 目 名

毎週授業時間数

備考1年 2年 3年 4年

講義

演習

実験・実習

単位数

担当教員

-174-

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040216 分析化学1 Analytical Chemistry 1

単 位 数 2単位

担当教員 塚原 聡 居室:G213 内線:5411 e-mail:sxt[at]chem.sci.

質問受付 質問等は,基本的に授業後に受け付ける。

履修対象 化学科 2年次 必修/生物科学科生物科学コース 2年次 選択/生物科学科生命理

学コース 2年次 選択必修

開講時期 1学期 木 1

場 所 理/D501大講義室

目 的 分析化学の基礎概念である化学量論と化学平衡論について学習する。特に,濃度と化学ポ

テンシャルの概念に基づいて,酸塩基反応と錯生成反応を中心とする溶液内反応の平衡論

とその分析化学における展開について学習する。

履修条件 特になし

講義内容 1.ガイダンス,分析化学とは何か

2.濃度と分析データの取扱い,有効数字,確度と精度の違い

3.活量と活量係数

4.化学平衡を支配する因子

5.酸塩基反応

6.多塩基酸の反応

7.緩衝液の原理

8.容量分析の原理

9.酸塩基滴定(1)

10.酸塩基滴定(2)

11.金属錯体の生成定数

12.生成定数を支配する因子(1)

13.生成定数を支配する因子(2)

14.キレート滴定法

15.試験

教 科 書 (主)基礎教育シリーズ「分析化学<基礎編>」,本水昌二 他,東京数学社

(副)アトキンス 物理化学 第8版(上) 東京化学同人

参 考 書 分析化学I基礎編,クリスチャン,丸善

成績評価 出席状況,および,試験の成績により評価。

コメント 科学計算用の電卓を各自用意すること。

-175-

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040024 化学熱力学1 Chemical Thermodynamics 1

単 位 数 2単位

担当教員 中澤 康浩 居室:G102 内線:5396 e-mail:nakazawa[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 2年次 必修/生物科学科生命理学コース 2年次 選択必修

開講時期 1学期 火 2

場 所 理/D501大講義室

目 的 化学熱力学は,エネルギーとエントロピーの二つの概念を駆使して,物質がもつ種々の性

質とその変化を探究する科学である。分子論的な解釈を加えながら,物質界の理解を深め

ることを目的とする。

履修条件 特になし.

講義内容 <ボルツマン分布>

1.配置と重み

2.分子分配関数

3.分子分配関数への寄与

4.平均エネルギー

5.カノニカル分配関数

<熱力学第一法則>

6.仕事・熱・内部エネルギー

7.熱容量・エンタルピー

8.断熱変化

9.熱化学

10.ジュール-トムソン効果

<熱力学第二法則>

11.エネルギーの散逸

12.エントロピー

13.第三法則

14.ギブズエネルギーとヘルムホルツエネルギー

15.ギブズエネルギーの性質

教 科 書 「アトキンス 物理化学」 東京化学同人

参 考 書 「熱力学要論 分子論的アプローチ」東京化学同人

「アトキンス 基礎物理化学 分子論的アプロ―チ」東京化学同人

成績評価 2回の試験,レポートにより評価する.

コメント 予習と復習に加え,演習で実際例に慣れることが重要である.なお,本講義の延長および

応用として「化学熱力学2」をできる限り受講すること.

-176-

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040227 有機化学1 Organic Chemistry 1

単 位 数 2単位

担当教員 久保 孝史 居室:G502 内線:5384 e-mail:kubo[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 2年次 必修/生物科学科生命理学コース 2年次 選択必修

開講時期 1学期 月 2

場 所 理/D501大講義室

目 的 炭素原子を含む分子を扱う有機化学は、生物化学、物理化学、高分子化学とも関連して化

学の大きな分野となっている。また、最近では生命科学との境界領域への展開も著しい。

有機化学1~3では、ボルハルト・ショアー著、「現代有機化学、第6版(Organic Chemistry,

6th Edition)」をテキストに用いて有機化学の基礎を養う。有機化学1では以下の章を講義

する。

履修条件 特になし

講義内容 1章 有機分子の構造と結合

2章 構造と反応性

3章 アルカンの反応

4章 シクロアルカン

5章 立体異性体

<中間試験>

6章 ハロアルカンの性質と反応

7章 ハロアルカンの反応

8章 ヒドロキシル基

9章 アルコールの反応とエーテルの化学

10 章 NMR 分光法による構造決定

<期末試験>

教 科 書 ボルハルト・ショアー著、「現代有機化学、第6版」

参 考 書 野依良治ほか編「大学院講義 有機化学」

成績評価 出席および中間・期末試験の結果を総合的に判断する。

コメント 特になし。

-177-

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040247 量子力学概論 Elementary Quantum Mechanics

単 位 数 2単位

担当教員 奥村 光隆 居室:G417 内線:5406 e-mail:ok[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 2年次 必修/生物科学科生命理学コース 3年次 選択必修

開講時期 1学期 金 2

場 所 理/D303講義室

目 的 化学現象を支配する基本法則の一つである量子力学(化学量子力学)の原理、方法論を講

述し、基礎的事例を基に量子力学的諸概念とその化学への展開を修得させることを目的と

する。特に、化学物質の諸性質や化学反応の担い手である電子の量子力学的振る舞いを解

明することにより、電子、原子、分子の世界の新しい見方、考え方を学び、従来までの化

学の古典的イメージを一新し、夢多き現代化学の世界への第一歩を踏み出すことを目的と

する。

履修条件

講義内容 量子論の誕生から始めて、電子の波動性、波動方程式の導出、量子力学の定式化をへて、

シュレーディンガー方程式の解析的に解けるモデル系、水素類似原子への適用例を講義す

る。さらに、物理量の量子化、確率解釈など化学の基礎となる概念を講述する。

1.序論(化学量子力学の成立と発展)

2.量子論の誕生(量子仮説、光量子説など)

3.粒子性と波動性(物質波の概念、電子の波動性)

4.シュレーディンガー方程式(時間依存および無依存波動方程式の導出)

5.簡単な系への適用(線上の電子、箱の中の電子など)

6.簡単な系への適用(演習、小試験など)

7.波動力学(演算子、固有値、固有関数)

8.不確定性原理(確率解釈、観測問題など)

9.行列力学(物理量、行列表示)

10.運動方程式(ハイゼンベルグの運動方程式、古典力学との対応)

11.試験(復習をかねて)

12.水素類似原子(量子数など)

13.原子軌道関数(形状と可視化)

14.多電子原子(パウリ原理、周期律)

15.試験(演習をかねて)

教 科 書 特に無し

参 考 書 量子力学入門(物理テキストシリーズ、阿部龍蔵)、量子力学(シッフ、井上健訳)。

成績評価 試験、演習およびレポートを出させることにより基礎的理解を確かめるなど総合的に評価

を行う。

コメント この講議で確率解釈や物質に波動性が認められるなどと講議すると、余りにも日常性と懸

け離れているせいか学生ははじめは感覚的について行けないようですが、数多くの説明資

料を渡すことにより、化学量子力学の考え方に習熟できるよう配慮しています。

-178-

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040222 無機化学1 Inorganic Chemistry 1

単 位 数 2単位

担当教員 今野 巧 居室:理学部 c 棟 547 電話:06-6850-5765

e-mail:konno[at]chem.sci.

篠原 厚 居室:理学部G棟 G506 電話:06-6850-5415

e-mail:shino[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 2年次 必修/生物科学科生命理学コース 2年次 選択必修

開講時期 2学期 木 2

場 所 理/D403講義室

目 的 無機化学は全ての元素を含む多種多様で複雑な物質を対象としている。物質の基本要素と

して元素の起源から、原子核、放射壊変、原子の電子構造と化学結合などの化学の基礎概

念を学び、周期表に従って、系統的に無機化合物を理解することを目的としている。

履修条件 なし

講義内容 1.はじめに、元素の分布および同位体と原子核

2.放射性壊変の基礎

3.元素の起源と放射性元素

4.元素の周期表と原子構造

5.原子半径とイオン半径

6.原子の性質(イオン化エネルギー、電子親和力、電気陰性度)

7.等核二原子分子の分子軌道

8.異核二原子分子の分子軌道

9.分子構造Ⅰ(ルイス式、オクテット則、18 電子則)

10.分子構造Ⅱ(原子価結合法、VSEPR 則)

11.無機化合物の結合と構造Ⅰ(1族、2 族、13 族)

12.無機化合物の結合と構造Ⅱ(14 族~16 族)

13.無機化合物の結合と構造Ⅲ(17 族、18 族)

14.酸化物とオキソ酸

15.試験

教 科 書 詳説無機化学(講談社サイエンティフィク)

参 考 書 ダグラス・マクダニエル・アレクサンダー無機化学(上下)

第3版(東京化学同人)、シュライバー無機化学(上下)(東京化学同人)

現代化学講座 15・放射化学、古川路明(朝倉書店)

成績評価 期末試験と小テスト・出席による総合評価

コメント 担当 1&5~15(今野)、1~4(篠原)

-179-

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040228 有機化学2 Organic Chemistry 2

単 位 数 2単位

担当教員 青島 貞人 居室:G602 電話:06-6850-5448 e-mail:aoshima[at]chem.sci.

質問受付 随時。さらに、同時期に行われる「有機化学演習2」も有効に活用して下さい。

履修対象 化学科 2年次 必修/生物科学科生命理学コース 2年次 選択必修

開講時期 2学期 金 2

場 所 理/D501大講義室

目 的 炭素原子を含む分子を扱う有機化学は生物化学、物理化学、高分子化学とも関連して化学

の大きな分野となっている。また、近年では有機材料科学の発展も著しい。有機化学1~

3ではボルハルト・ショアー著、""現代有機化学、第6版""をテキストに用いて有機化学

の基礎を養う。有機化学2では有機化学1に引き続き、テキストの 11~16 章を講義する。

履修条件 この講義は、「基礎化学1~3」、「有機化学1」、「有機化学演習1」の履修、さらに同時

期に並行して行われる「有機化学演習2」の履修を前提とする。

講義内容 1.序 (化学の勉強とは、基礎科学と最先端の研究、高分子化学との関連)

2.アルケンの合成 (11 章)

不飽和炭化水素、エチレンの構造、混成と軌道

3.アルケンの合成 (11 章)

合成法、E2 機構 E1 機構、脱離反応と置換反応、転位、IR 分光法、質量分析法

4.アルケンの反応 (12 章)ラジカル・求電子付加反応

5.アルケンの反応 (12 章)配向性と反応性、ハロゲン付加

6.アルケンの反応 (12 章)アルキル化、重合反応への展開

7.アルキン (13 章)

アセチレンの構造、性質、合成と反応、金属アセチリド

8.中間試験(1~7の範囲)

9.非局在化したπ電子系 (14 章)

ラジカル置換・付加反応、共鳴理論、共鳴混成体

10.非局在化した π 電子系 (14 章)

超共役、安定化、共役ジエン、速度と平衡、電子スペクトル

11.芳香族化合物 (15 章)

構造と安定性、有機電子論と共鳴構造、分子軌道、分光学的特徴

12.芳香族化合物 (15 章)

電子配置、芳香族性と反芳香族性、多核芳香族炭化水素

13.ベンゼン誘導体への求電子攻撃 (16 章)

置換基効果、配向性、ニトロ化、スルホン化

14.芳香族求電子置換反応 (16 章)

ハロゲン化、反応機構、反応性と配向性

15.期末試験(9~14 の範囲)

教 科 書 目的に示したテキストの日本語版(上、下;化学同人、第6版)あるいは英語版のいずれ

を購入しても良い。

参 考 書

成績評価 試験、小テストなどを総合して評価(中間 40/期末 50/小テスト 10)

コメント 同時期に有機化学演習 2 を行っているので、そちらも受講して下さい。その中では、スペ

クトル演習や巻末問題の演習を行います。

-180-

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040422 高分子科学 Macromolecular Science

単 位 数 2単位

担当教員 原田 明 居室:G713 内線:5445

佐藤 尚弘 居室:c445 内線:5461

質問受付

履修対象 化学科 2年次 必修/生物科学科生命理学コース 2年次 選択必修

開講時期 2学期 月 2

場 所 理/D403講義室

目 的 本講義は、高分子科学への入門として、多様な形、大きさを有する高分子の物理化学的基

礎を教え、次いで高分子の合成、生体高分子の種類や構造、機能について教授する。

履修条件

講義内容 1.はじめに

2.高分子の定義と分類

3.高分子の多分子性

4.高分子の分子形態(1)(鎖の幾何学、回転異性体、酔歩鎖)

5.高分子の分子形態(2)(統計的性質、排除体積効果)

6.高分子鎖と高分子溶液の性質

7.高分子の分子特性解析

8.高分子の合成(1)付加重合

9.高分子の合成(2)重縮合と開環重合

10.高分子の反応(官能基の変換、触媒作用、架橋反応、分解反応など)

11.生体高分子(1)繊維状タンパク質

12.生体高分子(2)酵素、抗体など

13.生体高分子(3)多糖類、核酸

14.超分子

15.まとめ

教 科 書

参 考 書 「高分子化学(第 5 版)」村橋俊介、小高忠男、蒲池幹治、則末尚志 編著(共立出版)

成績評価 出席、試験等により評価する。

コメント

-181-

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040271 化学反応論1 Chemical Kinetics and Dynamics 1

単 位 数 2単位

担当教員 松本 卓也 居室:c341 内線:5400 e-mail:matsumoto-t[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 2年次 必修/生物科学科生命理学コース 2年次 選択必修

開講時期 2学期 水 2

場 所 理/D501講義室

目 的 人間の活動に伴うエネルギー利用や物質合成をはじめ、自然界の営みや生命現象に至るほ

とんど全ての現象に化学反応は関与している。化学反応は、その構成粒子〔分子・原子〕

の運動と相互作用の結果としてのエネルギーと粒子の組み換えを伴う物質変化である。初

めに化学反応に深く関係する分子運動について概観し、次に化学反応の巨視的な見方とし

ての反応速度及び反応次数の決定法について習得し、引き続き、複合反応の近似解を求め

るための近似法を習得する。次に反応速度の理論的取り扱いについて概観した後、複雑な

反応系についての取り扱いについても習得する。

履修条件

講義内容 1.はじめに

2.気体の分子運動

3.完全気体の輸送物性

4.液体の分子運動〔電解質溶液の伝導率、イオンの移動度〕

5.演習1

6.拡散

7.化学反応速度・反応次数

8.積分型速度式(1次・2次反応)

9.逐次素反応

10.反応速度の温度依存性〔アレニウスの式〕、分子反応(RRKM)

11.演習2

12.連鎖反応

13.重合の速度論

14.不均一系触媒作用

15.まとめ

以上の項目(テーマ)の順序で講義を進める。ただし、これは予定であり変更することが

ある。

教 科 書 アトキンス 物理化学〔下)東京化学同人

参 考 書 1.「反応速度学」、広田鋼蔵、桑田敬治共著、共立全書(1971)

2.共立化学ライブラリー8「反応速度」、広田鋼蔵、他共著、共立出版(1974)

3.「応用物理化学 III 反応速度」、原納淑郎、鈴木啓三、蒔田 菫共編、培風館(1994)

4.反応速度論 第3版 慶伊富長著、東京化学同人(2001)

5.新化学教科書シリーズ第3巻「反応速度論」、富永博夫、河本邦仁共著、昭晃堂(1999)

6.「化学反応論」、斎藤勝裕著、三共出版(1999)

7.“Chemical Kinetics and Dynamics”, J. I. Steinfeld, J. S. Francisco, and W. L. Hase, Prentice

Hall (1989)

成績評価 最終試験を行う。小テストやレポート提出を実施する。講義への出席状況も勘案する。

コメント

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040423 基礎化学実験 Basic Chemical Experiments

単 位 数 2単位

担当教員 今野 巧 居室:c547 内線:5765 e-mail:konno[at]chem.sci.

井頭 麻子 居室:c535 内線:5786 e-mail:igashira[at]chem.sci.

化学系各教員

質問受付

履修対象 化学科 2年次 必修/生物科学科生命理学コース 2年次 選択必修

開講時期 2学期 月 4, 月 5, 月 6, 火 3, 火 4, 火 5

場 所 化学学生実験室,理/D403講義室

目 的 3年次に本格的な化学実験を始めるにあたり、実験の基本操作や器具類の取り扱い、危険

物の取り扱いや廃棄物の処理法、安全衛生面の基礎知識を修得する。そのために講義とそ

れに関連した基礎的実験を行う。

履修条件 自然科学実験2(化学)を履修しておくことが望ましい。

講義内容 化学実験法や安全に関する講義やデモ実験、およびそれに関連する基礎的な化学実験を行

う。このうち、ガラス工作および電子回路実習は小グループごとに分け、集中的に実施す

る。

1.オリエンテーション

2.安全教育

3.講義(物理化学):測定・データ処理に際しての重要事項および注意事項(単位、誤

差など)、実験レポートの書き方。

4.講義(放射化学):放射線・放射能についての基礎知識、放射線の人体に与える影響、

放射性同位元素の安全取扱、放射線障害の防止に関する法令。

5.講義(有機化学):有機化学実験の構成・計画、単位操作(反応に関わる操作(攪拌、

加熱・冷却)、分液、ろ過、精製(蒸溜、再結晶、クロマトグラフィー)、同定)、

安全に関する知識、実験レポートの書き方。

6.講義(分析化学):分析化学を行う上での基礎的な知識の習得。溶液調製法、器具の

取り扱い法、廃液処理法など。実験レポートの書き方。

7.講義(無機化学):無機合成実験の基本操作の実演。実験(無機化学)で行う操作に

ついての解説や注意など。実験レポートの書き方。

8.実習(ガラス工作実習):ガラスの基礎的知識、ガラス工作の基礎操作。

9.実習(電子回路実習):簡単な電子回路(無安定マルチバイブレータ)の製作、テス

ターやオシロスコープなどの原理と使用法の習得。

10.実験(有機化学):エステルの加水分解反応と、生成物の単離・精製,融点測定・TLC

による純度の評価。

11.実験(分析化学):容量容器の検定。精密電子天秤の取り扱い方。キレート滴定法に

よる飲料水中の Ca(II)、Mg(II)イオンの定量。

12.実験(無機化学):無機化合物の合成、結晶化、分離、精製に関する基本操作。劇物

の取り扱い方。

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

教 科 書 「基礎化学実験指導書(2014 年)」オリエンテーション時に販売する。(価格は未定)

徂徠道夫他編「学生のための化学実験安全ガイド」(東京化学同人)

千原秀昭監修「物理化学実験法(第 5 版)」(東京化学同人)

参 考 書 化学同人編集部編「実験を安全に行うために(第7版)」(化学同人)

化学同人編集部編「続・実験を安全に行うために(第3版)」(化学同人)

クリスチャン著「分析化学I.基礎」(丸善)

J. R. テイラー著「誤差解析入門」(東京化学同人)

成績評価 実験ノート、レポート、試験、および出席状況により総合的に評価する。

コメント ・学生教育研究災害障害保険に必ず加入していること

・放射化学の講義は 3 年次の「化学実験1」の放射化学実験を行うために必要な法律に定

められている「放射線管理区域立ち入り前の教育訓練(6時間)」に当たるので、必ず

受講すること。

・実験着、保護眼鏡などはオリエンテーションの際に指示する。

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040445 化学実験1 Chemical Experiments 1

単 位 数 6単位

担当教員 ○今田 勝巳 居室:G702 電話:06-6850-5455

水谷 泰久 居室:B205 電話:06-6850-5776

佐藤 尚弘 居室:c445 電話:06-6850-5461

篠原 厚 居室:G506 電話:06-6850-5415

中澤 康浩 居室:G102 電話:06-6850-5396

奥村 光隆 居室:G417 電話:06-6850-5406

宗像 利明 居室:B223 電話:06-6850-6082

井上 正志 居室:G605 電話:06-6850-5464

塚原 聡 居室:G213 電話:06-6850-5411

大山 浩 居室:G111 電話:06-6850-5401

浦川 理 居室:G607 電話:06-6850-5458

金子 文俊 居室:G705 電話:06-6850-5453

川上 貴資 居室:G419 電話:06-6850-5405

川口 辰也 居室:G711 電話:06-6850-5456

北河 康隆 居室:G419 電話:06-6850-5405

諏訪 雅頼 居室:G216 電話:06-6850-5412

高橋 成人 居室:F528 電話:06-6850-5417

高城 大輔 居室:T104 電話:06-6850-5524

蔡 徳七 居室:G111 電話:06-6850-5401

寺尾 憲 居室:G610 電話:06-6850-5459

長野 八久 居室:T202 電話:06-6850-5525

橋爪 章仁 居室:c447 電話:06-6850-5462

福本 敬夫 居室:G216 電話:06-6850-5412

水野 操 居室:B201 電話:06-6850-5777

宮崎 裕司 居室:T202 電話:06-6850-5525

山田 剛司 居室:B211 電話:06-6850-5791

栗谷 博子 居室:化学学生実験準備室 電話:06-6850-5471

e-mail:gaku[at]chem.sci.

平田 久仁子 居室:化学学生実験準備室 電話:06-6850-5471

e-mail:gaku[at]chem.sci.

石川 春人 居室:B113 電話:06-6850-5792

山中 秀介 居室:G417 電話:06-6850-5406

笠松 良嵩 居室:F530 電話:06-6850-5417

二宮 和彦 居室:G518 電話:06-6850-5416

山下 智史 居室:G107 電話:06-6850-2372

松本 卓也 居室:C341 電話:06-6850-5400

加藤 浩之 居室:B213 電話:06-6850-6570

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※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

質問受付

履修対象 化学科 3年次 必修/生物科学科生命理学コース 3年次 選択必修

開講時期 1学期 火 3, 火 4, 火 5, 水 3, 水 4, 水 5, 木 3, 木 4, 木 5

場 所 化学学生実験室,その他

目 的 化学実験 1 は、分析化学実験、放射化学実験、物理化学実験からなっている。分析化学実

験では、容量分析及び機器分析について、放射化学実験では、放射性試料の取り扱い方と

放射能測定法について実習する。物理化学実験では、物理化学的研究のために必要な真空

高圧実験、電子回路などの基礎的技術を身につけるとともに、分光・構造化学、界面化学、

熱力学、分子動力学、反応化学、高分子学に関連した練習実験を行い、物理化学的実験の

手法を習得する。

履修条件 「学生便覧」参照

講義内容 [分析化学実験}

分析化学実験では、主に機器を用いた分離、定量実験を行い、これにより溶液内の反応と

平衡の解析を行う。下記の実験により、分離、定量実験の基礎概念を理解し、精密な分析

操作法とデータの解析法を習得する。

1.酸化還元滴定と電位差滴定

水溶液の電位測定法を習得し、酸化還元滴定を通じて溶液内での酸化還元反応と電位

の関係を理解する。

2.8-キノリノールの液液分配

8-キノリノールの溶液分配系における分配比を吸光光度法により求め、水相内の酸

塩基平衡と分配平衡との関係を求め、溶媒抽出による分離の原理を理解する。

3.サイクリックボルタンメトリー (CV) の原理と測定

溶液中の化学種の電極上での電気化学反応をサイクリックボルタンメトリーを用い

て測定し、酸化還元反応、酸化還元電位についてその原理と実際の反応を理解する。

[放射化学実験}

初回に簡単な入退室法や安全取り扱いに関するオリエンテーションを行う。実習は2人1

組で以下の2課題(3日間×2)について2班に分かれて行う。

課題 I GM 計数管と Ge 半導体検出器を用いた核種同定。

GM 計数管を用いた吸収板法による β 線のエネルギー測定と、Ge 半導体検出器を用

いたγ線スペクトル測定の結果を総合して、未知試料に含まれる放射性核種を推定す

る。

課題 II γ 線放出核種の化学分離と放射平衡。

複数の放射性核種の混合溶液から沈殿法とイオン交換分離法によりそれぞれの核種

を分離し、放射能純度や化学収率をγ線スペクトルから決定する。また、親娘関係にあ

る核種について放射能の減衰と成長を測定し、放射平衡について学ぶ。

[物理化学実験}

真空高圧:真空蒸留および圧縮気体の圧縮率因子の測定の実習を通じて、真空ラインの運

転法、高圧ガスの取り扱い、圧力測定法を学ぶ。

赤外吸収:塩化水素ガスと臭化水素ガスの振動回転スペクトルを測定し、伸縮振動の力の

定数、結合距離等の分子内定数を求める

X線回折:粉末X線回折図を測定し、結晶構造および温度因子の決定方法を習得する。

吸着平衡:酢酸水溶液に活性炭を加え、活性炭に吸着する酢酸分子の平衡吸着量と酢酸濃

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※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

度の関係を Langmuir の提案した理論式と比較検討する。

蒸 気 圧:液体の蒸気圧の温度変化を測定し、それから蒸発エンタルピーと蒸発エントロ

ピーを計算して、トルートン則との比較から、液体構造に関する考察を行う

ゴム弾性:ゴムの弾性力を定温下で伸張比を変化させ、次に一定伸張比下で温度を変化さ

せて測定し、弾性力のエントロピー成分とエンタルピー成分を分離評価する。

ブラウン運動:ラテックス粒子の懸濁液を光学顕微鏡で観察し、ブラウン運動を調べる。

一定時間ごとの粒子位置より、拡散係数を求める。得られた値を理論値と

比較する

誘 電 率:極性分子の複素誘電率を測定し、永久双極子能率を決定するとともに、分子の

回転運動に関する平均緩和時間や緩和時間分布等を求める。

二次反応:反応の速度定数を測定し、その温度依存性から反応の活性化エネルギーと頻度

因子を求める

反 応 熱:塩酸と水酸化ナトリウムの中和熱測定を行うことにより、反応熱の測定法と熱

力学的解釈について学ぶ。

粘 度:高分子の希薄溶液の粘度測定により極限粘度を求め、高分子鎖の溶液中での分

子サイズや形態について考察する。

教 科 書 「分析・放射化学実験指導書」(2005 年)、実験のオリエンテーションの際に販売する。(価

格は未定)

「物理化学実験法」第 5 版、千原秀昭 監修、徂徠道夫、中澤康浩 編、東京化学同人

参 考 書 分析化学 I 基礎、II 機器分析、クリスチャン、丸善

現代化学講座 15「放射化学」、古川路明、朝倉書店

P. W. Atkins 著、千原秀昭、中村亘男訳「アトキンス 物理化学(上・下)」第8版、東京

化学同人

成績評価 実験ノート、レポート及び出席状況、実験態度により総合的に評価。

コメント 化学実験Iを行う前に、指定する血液検査を受けておくこと。

学生教育研究災害傷害保険に加入していること。

分析、放射、物理化学の各実験毎に B5 版の大学ノートを実験ノートとして用意すること。

実験着、保護眼鏡などについては、オリエンテーションの際に指示する。

金曜日を予備日とし、やむを得ぬ事情で日程がくめない場合には、金曜日午後に行うこと

がある。

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※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040446 化学実験2 Chemical Experiments 2

単 位 数 6単位

担当教員 ○青島 貞人 居室:G602 電話:06-6850-5448

梶原 康宏 居室:G202 電話:06-6850-5380

原田 明 居室:G713 電話:06-6850-5445

久保 孝史 居室:G502 電話:06-6850-5384

今野 巧 居室:c547 電話:06-6850-5765

深瀬 浩一 居室:G302 電話:06-6850-5388

小川 琢治 居室:G402 電話:06-6850-5392

石川 直人 居室:G306 電話:06-6850-5408

村田 道雄 居室:c247 電話:06-6850-5774

鬼塚 清孝 居室:c435 電話:06-6850-5449

質問受付

履修対象 化学科 3年次 必修/生物科学科生命理学コース 3年次 選択必修

開講時期 2学期 火 3, 火 4, 火 5, 水 3, 水 4, 水 5, 木 3, 木 4, 木 5, 金 3, 金 4, 金 5

場 所 化学学生実験室,その他

目 的 無機化学および有機化学実験の入門実習である。両実験を行う上での基本的な器具の使用

法と試薬の取り扱い方を習得し,簡単な有機・無機化合物の分離,抽出,精製,合成,同

定を行い,基本的な実験法を習得する。さらに,分析機器の使用法について実習し,分子

構造の決定に関係する物理化学的性質の測定法を実習する。

履修条件 「学生便覧」参照

講義内容 無機化学実験

無機化学実験は、以下の実験を通じて合成実験の基本的操作や考え方を身につけ、さらに

合成した試料の機器分析を行い基本的な機器の測定操作を学ぶことを目的とする。

チオ硫酸ナトリウムの合成、カリウムアルミニウムミョウバンの合成と単結晶の育成、ヘ

キサアンミンクロム(III)臭化物の合成、トランスおよびシスジクロロビス(エチレ

ンジアミン)コバルト(III)塩化物の合成と単結晶の二色性の観察および吸収スペク

トルの測定、トリス(アセチルアセトナト)型錯体の合成と磁化率の測定

有機化学実験

合成実験と単離・同定:

(1) トリフェニルメタノールの合成:グリニャール反応

器具,溶媒の充分な乾燥だけでなく,反応中も水分が混入しないよう注意する実

験を実習する。引火性が高いジエチルエーテルを安全に取扱う方法も学ぶ。

(2) 代表的な色素であるアゾ色素とフタレイン色素をそれぞれアゾカップリング反応

と縮合反応により合成する。

化学の基本反応である芳香族有機化合物のヌルホン化のニトロ化,アミノ基のア

セチル化,ジアゾ化を習得することを目的とする。

(3) スチレンおよび MMA のラジカル重合モノヌーとしてスチレンおよび MMA を用

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

い,AIBN によりラジカル重合を行う。得られた単独及び共重合体の性質について

も検討する。

(4) フェロセンとその誘導体の合成:有機金属化合物の合成

不活性ガス気流中での反応操作を必要とする合成実験の操作法を実習する。

(5) 牛乳から乳糖の単離・同定

牛乳より糖を単離し,その構造を酵素反応,呈色等を利用して同定することによ

り,糖の構造と性質を学ぶ。

機器分析:核磁気共鳴(NMR)

合成したサンプルあるいは構造不確定のサンプルの核磁気共鳴スペクトルをとり,そのシ

グナルの帰属を調べることにより,NMR の原理や利用法を学ぶ。

教 科 書 「化学実験2指針」(2007 年改訂),実験初日より一週間前に販売する。(一部 1,000 円予

定)

参 考 書 「詳説無機化学」ダグラス・ヌクダニエル・アレクサンダー、講談社サイエンティフィク

「無機化学(上下)第3版」東京化学同人

「フィーザー/ウィリアムソン有機化学実験(原書8版)」後藤俊夫訳、丸善

成績評価 実験ノート,レポート,実験の実施状況および出席状況より総合的に評価

コメント 学生教育研究災害傷害保険に加入していること。

前半部では B5 版の大学ノートを実験ノートとして用意すること。

実験着、保護眼鏡等については、オリエンテーションの際に指示する。

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040507 化学特別実験 Advanced Chemical Experiments

単 位 数 2単位

担当教員 深瀬 浩一

塚原 聡

今田 勝巳

質問受付

履修対象 化学科 3年次 必修/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 2学期 火 3, 火 4, 火 5, 水 3, 水 4, 水 5, 木 3, 木 4, 木 5, 金 3, 金 4, 金 5

場 所 その他

目 的 最先端の化学研究についての知識を深めるとともに、講義・実験によって得られた基礎概

念・知識、基礎実験技術の先端研究への適用をはかる。4年次からはじまる特別研究への

連結、研究活動開始のための予備実験、専門的な研究テーマの周辺分野の学習などを進め

る。

履修条件

講義内容 12 月末に決定する化学特別研究・高分子科学特別研究を行う所属研究室において、指導

担当教員と相談しながら、研究分野、研究テーマに応じた個別の内容で、実習、実験、調

査を行う。

教 科 書

参 考 書

成績評価 出席およびレポート等で評価する。

コメント

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040508 化学特別研究 Undergraduate Research in Chemistry

単 位 数 10単位

担当教員 化学科(化学専攻)各教授

質問受付

履修対象 化学科 4年次 選択必修A群

開講時期 通年 他

場 所 教員研究室

目 的 これまでに受けてきた授業の知識に基づき、最先端の化学研究に取り組む。

履修条件 「学生便覧」参照

講義内容 配属された研究室において、各自が各々選択した化学に関する最新のテーマについて研究

を行う。

教 科 書

参 考 書

成績評価 研究に対する取り組み、およびその成果により評価する。

コメント

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040509 高分子科学特別研究 Undergraduate Research in Polymer Science

単 位 数 10単位

担当教員 化学科(高分子科学専攻)各教授

質問受付

履修対象 化学科 4年次 選択必修A群

開講時期 通年 他

場 所 教員研究室

目 的 これまでに受けてきた授業の知識に基づき、最先端の高分子科学の研究に取り組む。

履修条件 「学生便覧」参照

講義内容 配属された研究室において、各自が各々選択した高分子科学に関する最新のテーマについ

て研究を行う。

教 科 書

参 考 書

成績評価 研究に対する取り組み、およびその成果により評価する。

コメント

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※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040425 量子力学演習 Exereises in Elementary Quantum Mechanics

単 位 数 1単位

担当教員 奥村 光隆 居室:G417 内線:5404 e-mail:ok[at]chem.sci.

川上 貴資 居室:G419 内線:5405 e-mail:kawakami[at]chem.sci.

北河 康隆 居室:G419 内線:5405 e-mail:kitagawa[at]chem.sci.

山中 秀介 居室:G417 内線:5406 e-mail:syama[at]chem.sci

質問受付

履修対象 化学科 2年次 選択必修 B 群/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 1学期 火 1

場 所 理/D303講義室

目 的 量子力学概論で学んだ内容について、基礎的な問題を中心として実際に解くことにより、

基礎の復習と量子力学の体系的な理解を目指す。

履修条件

講義内容 全回に渡り学生主体の演習形式の授業形態をとる。各回の課題は量子力学概論で講義した

分野から出題する。講義の前週に問題を配付するので、当日までに解答し、解答例に基づ

いて教員が講義を行う。具体的には、量子力学概論と同様に、量子論の誕生から始めて、

電子の波動性、波動方程式の導出、量子力学の定式化をへて、シュレーディンガー方程式

の解析的に解けるモデル系、水素類似原子への適用例を講義する。さらに、物理量の量子

化、確率解釈など化学の基礎となる概念を講述する。しかし、これらはこのまま習得する

にはややレベルが高いので、十分に基礎的な数学や物理の補助的な説明や例題を十二分に

取り上げて、無理なく習得できるようにする。

教 科 書

参 考 書 特に無し。必要に応じて理解の助けとなるプリントを配布する。

成績評価 出席と演習を総合して評価する。

コメント 量子力学概論の同時履修が望ましい。

生物化学や有機化学など量子力学とは一見関係ないように思われている学問分野でも、今

や量子力学的な解釈は常識となり、基礎知識の習得は必須となっている。例えば、分子の

反応経路の探索などでも、分子軌道計算が実際に行われている。従って、理論化学や物理

化学の専攻を希望している学生は勿論、その他の学生も履修することが望ましい。また、

課題のレベルも、高校で物理を履修していない学生や数学が苦手であった学生にも十分配

慮して出題・解説を行う。

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040427 有機化学演習1 Exereises in Organic Chemistry 1

単 位 数 1単位

担当教員 久保 孝史 居室:G502 内線:5384 e-mail:kubo[at]chem.sci.

平尾 泰一

質問受付

履修対象 化学科 2年次 選択必修B群/生物科学科生命理学コース 2年次 選択

開講時期 1学期 月 1

場 所 理/D403講義室

目 的 有機化学1で学んだ内容について実際に問題を解くことによって,基礎の復習と理解を目

指す。教科書はボルハルト・ショアー「現代有機化学、第6版」を用い,章末問題の解説

および演習を中心に行う。

履修条件

講義内容 演習問題を議論を行いながら解いていく。

教 科 書 ボルハルト・ショアー「現代有機化学、第6版」

参 考 書

成績評価 出席と試験を総合して評価する。

コメント 有機化学1を受講していることが望ましい。

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040428 有機化学演習2 Exercises in Organic Chemistry 2

単 位 数 1単位

担当教員 青島 貞人 居室:G602 内線:5448 e-mail:aoshima[at]chem.sci.

金澤 有紘 居室:G707 内線:5452 e-mail:kanazawaa11[at] chem.sci.

質問受付 随時

履修対象 化学科 2年次 選択必修 B 群/生物科学科生命理学コース 2年次 選択

開講時期 2学期 水 1

場 所 理/B308講義室,理/D301講義室,理/D303講義室,理/D403講義室,理/D4

07講義室

目 的 有機化学 2 で学んだ内容に関する問題を実際に解くことによって、基礎の復習と有機化学

の体系的な理解を目指す。教科書の章末問題を中心に基礎的な問題の解説および演習を中

心に行う。また約半分の時間を使い、各種スペクトルの解説および演習を行う。

履修条件

講義内容 1.序 (化学の勉強とは、基礎科学と最先端の研究、高分子化学との関連)

2.アルケンの合成 (11 章)

不飽和炭化水素、エチレンの構造、混成と軌道

3.アルケンの合成 (11 章)

合成法、E2 機構 E1 機構、脱離反応と置換反応、転位、IR 分光法、質量分析法

4.アルケンの反応 (12 章)ラジカル・求電子付加反応

5.アルケンの反応 (12 章)配向性と反応性、ハロゲン付加

6.アルケンの反応 (12 章)アルキル化、重合反応への展開

7.アルキン (13 章)

アセチレンの構造、性質、合成と反応、金属アセチリド

8.中間試験(1~7の範囲)

9.非局在化したπ電子系 (14 章)

ラジカル置換・付加反応、共鳴理論、共鳴混成体

10.非局在化した π 電子系 (14 章)

超共役、安定化、共役ジエン、速度と平衡、電子スペクトル

11.芳香族化合物 (15 章)

構造と安定性、有機電子論と共鳴構造、分子軌道、分光学的特徴

12.芳香族化合物 (15 章)

電子配置、芳香族性と反芳香族性、多核芳香族炭化水素

13.ベンゼン誘導体への求電子攻撃 (16 章)

置換基効果、配向性、ニトロ化、スルホン化

14.芳香族求電子置換反応 (16 章)

ハロゲン化、反応機構、反応性と配向性

15.期末試験(9~14 の範囲)

教 科 書 ボルハルト・ショアー「現代有機化学(第6版)」

参 考 書

成績評価 出席,演習および試験を総合して評価する。

コメント 有機化学 1, 2,および有機化学演習1を履修していること。

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040429 高分子科学演習 Exercises in Macromolecular Sciences

単 位 数 1単位

担当教員 原田 明 居室:G713 内線:5445

浦川 理 居室:G607 内線:5458

山口 浩靖 居室:G613 内線:5460

寺尾 憲 居室:c446 内線:5459

質問受付 随時

履修対象 化学科 3年次 選択必修 B 群/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 1学期 木 1

場 所 理/D307講義室

目 的 高分子の合成、反応、物性、構造、キャラクタリゼーションなど、高分子科学の基礎を理

解することを目的とする。

履修条件 高分子科学を履修していることが望ましい。

講義内容 1.高分子科学の基礎

2.高分子の合成(1)ラジカル重合

3.高分子の合成(2)イオン重合

4.高分子の合成(3)共重合

5.高分子の合成(4)重縮合と開環重合

6.高分子の反応(官能基の変換、触媒作用、架橋反応、分解反応など)

7.高分子の分子量と分子量分布

8.高分子の分子量測定法

9.高分子の分子鎖特性と物性(解説)

10.高分子鎖の形と大きさ

11.高分子鎖の定常運動

12.高分子の粘弾性

13.高分子の固体物性

14.高分子の構造

15.まとめ

ただし、上記記載項目の内容および順序は予定であり、授業の進行度合により変更するこ

とがある。

教 科 書 指定しない。

参 考 書 「高分子科学演習」高分子学会編(東京化学同人)

「高分子化学(第 5 版)」村橋俊介、小高忠男、蒲池幹治、則末尚志 編著(共立出版)

成績評価 出席、試験等により評価する。

コメント

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※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040424 無機放射化学演習 Exercises in Inorganic and Radiochemistry

単 位 数 1単位

担当教員 冬広 明 居室:G316 電話:06-6850-5410 e-mail:fuyu[at]chem.sci.

高橋 成人 居室:F528 電話:06-6850-5417 e-mail:naruto[at]chem.sci.

野尻 正樹 居室:c428 内線:5768

質問受付

履修対象 化学科 3年次 選択必修 B 群/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 1学期 水 1

場 所 理/D403講義室

目 的 無機化学では、原子の構造と周期性、分子の構造と電子状態、配位化学に関する内容の演

習問題を解くことにより、基礎的な概念の把握を目的にしている。また放射化学では、演

習問題を通して、放射性核種の壊変現象と放射線の性質やその物質・人体への影響につい

て理解を深める。

履修条件

講義内容 以下の演習を行う。

無機篇

1、電子の振る舞いを支配する理論、原子構造

2、分子構造、結合の生成、分子軌道

3、固体の構造、酸と塩基

4、酸化と還元、その他

5、遷移金属の化学、その他

錯体篇

6、 立体化学

7、 配位子場

8、 分子と結晶の対称性

9、 溶解度相図

10、 その他

放射篇

11、放射壊変:放射性核種の壊変様式、放射平衡

12、核反応(主に中性子捕獲反応と加速粒子による核反応)

13、放射線と物質との相互作用(荷電粒子、中性子、電磁波)

14、放射線の人体への影響と放射線防護

15、放射性同位元素とその化学への応用(放射化分析、年代測定等)

教 科 書 無機化学:特になし

放射化学:特になし

参 考 書 無機化学:福田・海崎・北川・伊藤編「詳説無機化学」(講談社、1995)

Shriver and Atkins 「Inorganic Chemistry 3rd ed.」(Oxford, 1999)

放射化学:古川著「放射化学」(朝倉書店、1999)

Friedlander, Kennedy, Macias, and Miller 「Nuclear and Radiochemistry 3rd ed.」

(Wiley, 1981)

成績評価 演習、レポートなどにより総合的に評価する。

コメント 卓上計算機、グラフ用紙を用意すること。

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040426 統計熱力学演習 Exercises in Statistical Thermodynamics

単 位 数 1単位

担当教員 宮崎 裕司 居室:T202 内線:5525 e-mail:miyazaki[at]chem.sci.

高城 大輔 居室:c248 内線:5524 e-mail:takajo[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 3年次 選択必修B群/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 2学期 金 1

場 所 理/D307講義室

目 的 分子集団の現象を取り扱う化学での統計力学的な論理の進め方,統計力学の意義をより深

く理解するとともに,分子の性質から分子集団の熱力学的諸量を計算できるようにする。

履修条件

講義内容 区別できる粒子の統計力学

エントロピーの統計的基礎

局在化した(区別できる)粒子の系の熱力学関数

非局在化した(区別できない)粒子の系の熱力学関数

理想気体の熱力学関数

理想気体の化学平衡

教 科 書 N. O. Smith 著,小林 宏,岩橋槇夫 訳/統計熱力学入門 -演習によるアプローチ-

/東京化学同人/4-8079-0322-5

参 考 書 大学演習 熱学・統計力学,久保亮五 編,裳華房;アトキンス 物理化学 下 第6版,

千原秀昭・中村亘男 訳,東京化学同人など

成績評価 出席状況,課題演習の発表,レポートによって総合的に評価する。

コメント

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040359 化学入門セミナー1 Seminar for Freshpersons in Chemistry 1

単 位 数 1単位

担当教員 化学科各教員 他 10 名程度(教授、准教授、講師)

村田 道雄

松森 信明

山口 浩靖

神林 直哉

質問受付

履修対象 化学科 1年次 選択

開講時期 1学期 木 3,木 4

場 所 理/D303講義室

目 的 化学および化学科に関する詳細なガイダンス、化学科・研究室の紹介、および少人数によ

る演習を通して、化学科の一員としての自覚を促し、化学の専門家となるための学習の指

針を与える。特に後半行う演習(入門セミナー)では、学生と担当教員、場合によっては

担当教員所属の研究室員との交流を通して、積極的な学生参加型のセミナーを行う。

履修条件

講義内容 1-3.研究室紹介ガイダンス(学科長、クラス担任、教務委員)、研究室紹介

4、5.化学講話:化学科の歴史、化学界のこと、フレッシュパーソンへの提言など

6-8.入門セミナー1:8人程度の小グループに分かれ、化学英語論文(教材)の輪講、

学生自身による調査・演習、結果のまとめ・発表などを行う。

教 科 書 各担当教員がガイダンス時に教材を指示(もしくは配布)する。

参 考 書 各担当教員がセミナー開始時に指示する。

成績評価 出席及びレポート

コメント 選択科目であるが1年次で唯一の化学科独自の授業であり、これから化学科で学ぶための

種々のガイダンスを行う貴重な場でもあるので、全員履修すること。

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040362 化学入門セミナー2 Seminar for Freshpersons in Chemistry 2

単 位 数 1単位

担当教員 化学科各教員 他 10 名程度(教授、准教授、講師)

村田 道雄

松森 信明

山口 浩靖

神林 直哉

質問受付

履修対象 化学科 1年次 選択

開講時期 2学期 木 3, 木 4

場 所 理/D303講義室

目 的 履修に関する詳細なガイダンスや、今、化学専攻・高分子科学専攻で進められている最先

端研究の紹介、および少人数による演習を通して、化学科の一員としての自覚を促し、化

学の専門家となるための学習の指針を与える。特に後半行う演習(入門セミナー)では、

学生と担当教員、場合によっては担当教員所属の研究室員との交流を通して、積極的な学

生参加型のセミナーを行う。

履修条件

講義内容 1.ガイダンス(学科長、クラス担任)

2-4.履修指導、化学の魅力:1年生向けの特別コロキウム

5-7.入門セミナー2:8人程度の小グループに分かれ、化学英語論文(教材)への輪

講、問題提起、学生自身による調査・勉強(関連課題の実習、演習)、結果のまとめ・発

表などを行う。(入門セミナー1とは異なる分野の教員に配属する)

教 科 書 各担当教員がガイダンス時に教材を指示(もしくは配布)する。

参 考 書 各担当教員がセミナー開始時に指示する。

成績評価 出席及びレポート

コメント 選択科目であるが1年次で唯一の化学科独自の授業であり、これから化学科で学ぶための

種々のガイダンスを行う貴重な場でもあるので、全員履修すること。

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040529 化学発展セミナー Upgrade Seminar in Chemistry

単 位 数 1単位

担当教員 佐藤 尚弘 居室:c445 内線:5461 e-mail:tsato[at]chem.sci.

山中 秀介 居室:G419 内線:5406 e-mail:syama[at]chem.sci.

吉成 信人 居室:c539 内線:5766 e-mail:nobuto[at]chem.sci.

和泉 雅之 居室:G204 内線:5381 e-mail:mizumi[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 2年次 選択(平成20年度以降入学者用)

開講時期 1学期 木 2

場 所 理/B202講義室,理/B301講義室,理/D303講義室

目 的 1年次に履修した化学入門セミナーをさらに発展させた、自主性を重んじたセミナー形式

の授業。化学に関するテーマについて自分自身で文献調査を行い、そのテーマについての

理解を深めるとともに、調査内容を発表する能力も養うことを目的とする。

履修条件

講義内容 自分自身で選んだ化学に関するテーマについて文献調査を行い、その進捗状況を少人数の

グループ内で発表し、その都度教員のアドバイスを受ける。最後に、全員参加の発表会で、

調査した成果について発表する。

教 科 書

参 考 書 藤沢晃治著「わかりやすい説明の技術」講談社ブルーバックス

成績評価 出席および研究発表会の内容によって評価する。

コメント

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※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040531 化学オナーセミナー1 Chemistry Honors Seminar 1

単 位 数 1単位

担当教員 奥村 光隆 居室:G417 内線:5406 e-mail:ok[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 2年次 選択/生物科学科生命理学コース 2年次 選択

開講時期 1学期 他

場 所 その他

目 的 希望者を対象にしたオナーセミナーでは、日頃当たり前と思っていることも『なぜだろ

う?』と問いかけて、自分の頭で考える習慣を身につけます。既に分かっていることでも、

習うのではなく、自分で発見する喜びを味わってほしいと願っています。

化学オナーセミナーでは、自分の考えていることを他の人の前で発表することも学びま

す。申請が認められれば、一番分野の近い研究室で、自分の見つけた課題について研究し

たり、研究費を申請することができます。

履修条件 理数オナープログラムは、創造性と課題設定能力を強化するためのプログラムで、強い意

欲を持つ学生を対象として実施します。化学オナーセミナーを 2 科目 2 単位以上、選択必

修科目B群の演習 6 科目 6 単位、大学院科目 8 単位(化学科教務委員と要相談)を取得し、

所定の成績を修めた人に化学の理数オナープログラム修了証を発行します。(詳細は下記

WEB ページを参照して下さい。)

講義内容 平成 26 年度に開講する化学オナーセミナー1 の内容および受講方法は、次の WEB ページ

でお知らせします。

http://www.sci.osaka-u.ac.jp/honors/

教 科 書

参 考 書

成績評価

コメント

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040217 分析化学2 Analytical Chemistry 2

単 位 数 2単位

担当教員 塚原 聡 居室:G213 内線:5411 e-mail:sxt[at]chem.sci.

質問受付 質問等は,基本的に授業後に受け付ける。

履修対象 化学科 2年次 選択/生物科学科生物科学コース 2年次 選択/生物科学科生命理

学コース 2年次 選択必修

開講時期 2学期 水 3

場 所 理/D501大講義室

目 的 二相間で成り立つ平衡について取り上げる。具体的には,沈殿生成反応と酸化還元反応の

平衡論的取り扱いとその滴定法への応用,二相間分配を基本とする液相分離分析化学の基

礎概念について学習する。

履修条件 分析化学1を履修していることが望ましい。

講義内容 1.ガイダンス

2.沈殿生成平衡に及ぼす因子

3.沈殿滴定

4.重量分析

5.キレート抽出の平衡論

6.イオン会合抽出の平衡論

7.固相抽出の平衡論

8.酸化還元電位とネルンストの式

9.酸化還元電位に及ぼす因子

10.酸化還元反応と平衡定数

11.電位差滴定法と指示薬

12.酸化還元電位とギブズエネルギーの関係,電気分解

13.イオン選択性電極

14.演習

15.試験

教 科 書 (主)基礎教育シリーズ「分析化学<基礎編>」,本水昌二 他,東京数学社

(副)アトキンス 物理化学 第8版(上) 東京化学同人

参 考 書 分析化学I基礎編及び II 機器分析編,クリスチャン,丸善

成績評価 出席状況,および,試験の成績により評価。

コメント 科学計算用の電卓を各自用意すること。

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※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040025 化学熱力学2 Chemical Thermodynamics 2

単 位 数 2単位

担当教員 中野 元裕 居室:T102 内線:5523 e-mail:moto[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 2年次 選択/生物科学科生命理学コース 2年次 選択

開講時期 2学期 火 2

場 所 理/D501大講義室

目 的 自由エネルギー(ギブズエネルギーまたはヘルムホルツエネルギー)の概念を理解し、そ

の化学への応用、とくに相平衡と化学平衡のギブズエネルギーに基づく記述を習得するこ

とを目的とする。

履修条件 特になし。化学熱力学1(040024)の内容を前提とする。

講義内容 ○ 純物質系および多成分系における相平衡(第 4 章-第 6 章)

純物質系の多彩な相挙動(気相、液相、固相)をギブスエネルギーの観点から理解する。

また、多成分系に関しては熱力学的な自由度の定義を示した後、ギブスの相律を解説する。

○ 化学平衡(第 7 章)

化学平衡を記述する集団作用(質量作用)の法則をギブスエネルギーを用いて導出する。

さらに、化学平衡の安定性を表すルシャトリエの原理を解説する。

平衡論の一部として電気化学の内容にも触れる。

教 科 書 アトキンス物理化学(第8版)」(東京化学同人, 2009)

参 考 書

成績評価 試験、出席により総合的に評価する。

コメント 予習と復習に加え、演習で実際例に慣れることが重要である。

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※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040239 量子化学1 Quantum Chemistry 1

単 位 数 2単位

担当教員 奥村 光隆 居室:G417 内線:5406 e-mail:ok[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 2年次 選択/生物科学科生命理学コース 2年次 選択

開講時期 2学期 金 1

場 所 理/D403講義室

目 的 量子力学概論で学習した量子力学を化学現象の理論的解明に適用するための有効な近似

法を解説し、化学における経験的諸概念の量子論的基礎や定式化法を修得することを目的

とする。

履修条件 量子力学概論を履修していることが望ましい。

講義内容 多電子系を取り扱うための量子力学における近似法(摂動論、変分法)の解説から始めて、

原子、分子の電子構造の分子軌道法、原子価結合法による近似表現を講義し、共有結合の

成因、方向原子化の理論、軌道相互作用理論などについて講述する。さらに、時間依存摂

動論に基づいて遷移確率などを求め、分子分光学の基礎を講義するとともに、化学反応な

ど時間依存現象の理論的取り扱いについて平易に講述する。

1.序論(量子化学の成立と発展)

2.近似法I(時間無依存摂動論)

3.近似法II(縮退のある場合の摂動論)

4.近似法III(時間無依存変分法)

5.化学結合論I(厳密解および分子軌道法:水素分子イオン)

6.化学結合論 III (原子価結合法:水素分子)

7.化学結合論IV (分子軌道法:水素分子)

8.試験(復習をかねて)

9.化学結合論 V (原子価結合法と分子軌道法の差異)

10.化学結合論 VI(分子軌道法:多原子分子)

11.ウオルシュダイアグラム(軌道安定性と構造)

12.ヒュッケル分子軌道法(軌道相関図など)

13.軌道相関図を用いた反応性の定性的理解

14.現状と将来の概説

15.試験(演習をかねて)

教 科 書 特に無し

参 考 書 入門分子軌道法(藤永茂)、量子化学入門(上、下)(米澤貞次郎他)。

成績評価 試験、演習およびレポートを出させることにより理解を確かめるなど総合的に評価を行

う。

コメント この講議では化学科の学生が専門課程に進む前に理解しておくべき量子化学的概念と用

語について平易に解説する。また、その基礎となる式の導出についても多くの文献、資料

を配付し、それについてレポートを出させることによりに自宅学習できるよう配慮してい

ます。

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040210 分子構造論1 Structural Chemistry 1

単 位 数 2単位

担当教員 宗像 利明 居室:B223 内線:6082 e-mail:munakata[at]ch.wani.

質問受付

履修対象 化学科 2年次 選択/生物科学科生命理学コース 2年次 選択

開講時期 2学期 火 1

場 所 理/D403講義室

目 的 分子構造を測定するための各種分光法、回折法の原理を学び、分子内での核と電子の動き

を理解することを目的とする。

履修条件 量子力学概論、量子化学1を履修していることが望ましい。

講義内容 授業計画の項目に従い、分子のエネルギー準位と準位間の光遷移の原理を学ぶ。また、回

折法の原理を学ぶ。

教 科 書 「マッカリー、サイモン 物理化学(上)(下)」千原秀昭、江口太郎、齋藤一弥訳(東京

化学同人)

参 考 書

成績評価 試験を主とするが、レポートも勘案して評価する。

コメント 講義内容の区切りごとに演習問題またはレポートを課し、理解を深める。

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040018 化学プログラミング Computer Programming for Chemistry

単 位 数 2単位

担当教員 奥村 光隆 居室:G417 内線:5406 e-mail:ok[at]chem.sci.

川上 貴資 居室:G419 内線:5405 e-mail:kawakami[at]chem.sci.

北河 康隆 居室:G419 内線:5405 e-mail:kitagawa[at]chem.sci.

山中 秀介 居室:G419 内線:5406 e-mail:syama[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 2年次 選択

開講時期 2学期 月 1

場 所 サイバー情報処理教室2

目 的 化学の分野で必要となるデータ処理、物理化学計算、計算化学などの数値計算処理の基本

を、Fortran 言語を用いて習得する。実際のプログラミングの実習を計算言語の文法やア

ルゴリズムの学習とあわせて行っていく。

履修条件

講義内容 1-3 計算機の仕組み、Fortran 文法の説明、コンパイル等の説明

4 WS の使い方、エディターを使ったプログラムの編集。簡単な例の実習

5 データの和、平均、偏差などの計算

6 級数の計算、Taylar 展開による関数の近似

7 行列の計算、データのソート

8 モンテカルロ法による積分の計算

9 モンテカルロ法による酔歩問題の計算

10 最小二乗法による関数の近似

11 Newton 法などによる非線形方程式の数値解法

12 数値積分

13 数値微分

14-15 進んだ内容の演習とアプリケーションソフトを使った可視化。

教 科 書

参 考 書 浦昭二編「FORTRAN77 入門」培風館

成績評価 演習形式のため、出席を重視し、授業中に出題する課題のレポートを課し、出席とレポー

トによる総合評価を行う。

コメント

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040532 化学オナーセミナー2 Chemistry Honors Seminar 2

単 位 数 1単位

担当教員 奥村 光隆 居室:G417 内線:5406 e-mail:ok[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 2年次 選択/生物科学科生命理学コース 2年次 選択

開講時期 2学期 他

場 所 その他

目 的 希望者を対象にしたオナーセミナーでは、日頃当たり前と思っていることも『なぜだろ

う?』と問いかけて、自分の頭で考える習慣を身につけます。既に分かっていることでも、

習うのではなく、自分で発見する喜びを味わってほしいと願っています。

化学オナーセミナーでは、自分の考えていることを他の人の前で発表することも学びま

す。申請が認められれば、一番分野の近い研究室で、自分の見つけた課題について研究し

たり、研究費を申請することができます。

履修条件 理数オナープログラムは、創造性と課題設定能力を強化するためのプログラムで、強い意

欲を持つ学生を対象として実施します。化学オナーセミナーを 2 科目 2 単位以上、選択必

修科目B群の演習 6 科目 6 単位、大学院科目 8 単位(化学科教務委員と要相談)を取得し、

所定の成績を修めた人に化学の理数オナープログラム修了証を発行します。(詳細は下記

WEB ページを参照して下さい。)

講義内容 平成 26 年度に開講する化学オナーセミナー2 の内容および受講方法は、次の WEB ページ

でお知らせします。

http://www.sci.osaka-u.ac.jp/honors/

教 科 書

参 考 書

成績評価

コメント

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040223 無機化学2 Inorganic Chemistry 2

単 位 数 2単位

担当教員 今野 巧 居室:理学部 c 棟 547 電話:06-6850-5765

e-mail:konno[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 3年次 選択/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 1学期 月 2

場 所 理/D303講義室

目 的 無機化学の体系的な側面を、遷移金属元素の化学におけるd電子の果たす多彩で重要な役

割を明らかにすることを通して、主にウエルナー錯体を例に、構造・結合・安定性・反応

性の観点から学ぶ.同時に、この講義を通し、物理化学的な基礎概念を無機化合物特に錯

体へ適用することで、無機化合物をはじめとする物質一般に対する知識を得る方法論の基

礎をも学習する.

履修条件 無機化学1の履修

講義内容 1.はじめに

2.錯体の表記法と命名法

3.錯体の異性現象

4.原子価結合理論と磁性

5.結晶場理論

6.結晶場安定化エネルギー

7.配位子場理論

8.錯体の吸収スペクトルⅠ

9.錯体の吸収スペクトルⅡ

10.錯体の安定度

11.錯体の反応Ⅰ

12.錯体の反応Ⅱ

13.錯体の反応Ⅲ

14.非ウエルナー錯体の化学

15.期末試験

教 科 書 詳説無機化学 (講談社サイエンティフィク)

参 考 書 ダグラス・マクダニエル・アレクサンダー無機化学(上下) 第3版(東京化学同人)

シュライバー無機化学(上下)(東京化学同人)

成績評価 小テストおよび期末試験による総合評価

コメント

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※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040476 放射化学 Radiochemistry

単 位 数 2単位

担当教員 篠原 厚 居室:G506 内線:5415 e-mail:shino[at]chem.sci.

質問受付 適宜、メールにてアポイントを取ること。

履修対象 化学科 3年次 選択/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 1学期 水 2

場 所 理/D403講義室

目 的 無機化学1で学んだ基礎知識をもとに、原子核・放射壊変の基礎部分の復習後、原子核反

応、放射性元素、放射線と物質との相互作用など、放射化学の基本的内容を学習する。さ

らに、放射線や原子核が利用されている化学について簡単に紹介する。これにより化学が

対象としている物質観を広げ、放射能に対する正しい認識を持つことを目的とする。

履修条件 無機化学1を受講していることが望ましい。

講義内容 1.はじめに:講義のガイダンス、放射化学とは、教科書・参考書の紹介、放射能の発見

2.原子核(教科書1.3-1.7):原子核の基礎知識、原子核の質量公式

3.原子核と放射能(1.7-2.1):核モデル、放射性壊変

4.放射能と放射壊変(2):放射能の減衰と増加、放射平衡、放射壊変

5.原子核反応1(3.1):加速器と原子炉、実験法、核反応の基礎

6.原子核反応2(3.2-3.3):反応断面積、低エネルギー核反応、複合核モデル

7.原子核反応3(3.4-3.7):高エネルギー核反応、重イオン核反応、その他の核反

8.放射性元素1(4.1-4.2):天然の放射性核種、天然放射性元素の性質

9.放射性元素2(4.3-4.5):誘導放射性核種、人工放射性元素、超ウラン元素の性

10.放射線と物質の相互作用1(5.1-5.3):荷電粒子との相互作用、光子との相互作

11.放射線と物質の相互作用2(5.3-5.6):光子との相互作用、化学的作用

12.放射線と物質の相互作用3(5.6,6):人体への影響、放射線検出器

13.核現象と宇宙化学(8):年代決定法、14C 年代測定、元素の起源

14.応用編1(7):核現象の化学効果、トレーサー利用技術、各種分析法の紹介

15.応用編2(9):原子核エネルギーの取り出し、環境放射能

教 科 書 現代化学講座 15「放射化学」古川路明 著 (朝倉書店、1994)

参 考 書 ・”Nuclear and Radiochemistry 3rd. Edition”, G. Friedlander, J. W. Kennedy, E. S. Macias and

J. M. Miller (Wiley, 1981)

・「放射化学概説」 木越邦彦 著 (培風館、1968)

・基礎物理学シリーズ4「原子核物理学」 八木浩輔 著 (朝倉書店、1971)

成績評価 毎回の小テストと期末試験で総合評価

コメント

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040274 高分子合成化学1 Synthetic Polymer Chemistry 1

単 位 数 2単位

担当教員 青島 貞人 居室:G602 内線:5448 e-mail:aoshima[at]chem.sci.

質問受付 随時

履修対象 化学科 3年次 選択/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 1学期 火 2

場 所 理/D403講義室

目 的 高分子化学はここ半世紀の間で最も急速に発展した学問の一つであり、その結果得られた

種々の材料は、今やあらゆる分野で中心的な役割を果たしている。そこで、これらの合成

方法を系統的に習得することは、今後どの分野に進むにしても必要不可欠となる。授業で

はまず、ラジカル重合を中心に高分子合成の基礎を学ぶ。さらに、イオン重合に関して、

基本的な考え方から最近の例までを解説する。

履修条件 この講義は、「基礎化学3」、「高分子科学」の履修を前提として行う。

講義内容 1.序(高分子の分子設計、高分子合成の動向、高分子の構造と性質、機能性高分子の合

成)

2.ラジカル重合(ラジカル重合とは、ラジカルの構造、イオン活性種との違い、反応性)

3.ラジカル重合(付加重合と縮合重合の違い、分子量、素反応、開始反応、AIBN と BPO)

4.ラジカル重合(素反応、生長反応、二分子停止、一般的な重合例、乳化重合、懸濁重

合)

5.ラジカル重合(速度論、生長ラジカル種の濃度、定常状態近似、連鎖移動定数、テロ

マー)

6.ラジカル重合(共重合の意味、共重合組成式、モノマー反応性比、理想共重合、r1、

r2)

7.ラジカル重合(実験による r1、r2の求め方、Fineman-Ross 法、モノマーとラジカル

の反応性)

8.ラジカル重合(置換基の共鳴及び極性効果、共鳴安定化、電子供与・吸引性、立体因

子)

9.イオン重合(ラジカル重合との違い、対イオンの重要性、Q-e プロット、St-MMA 共

重合)

10.アニオン重合(開始剤とモノマー、開始反応、生長反応、リビング重合、停止反応)

11.カチオン重合(開始反応、生長反応、連鎖移動反応、異性化重合、リビング重合)

12.リビング重合(リビング重合の考え方、末端基、テレケリックポリマー、マクロマー)

13.配位重合(Ziegler 触媒、配位アニオン機構、エチレン・プロピレンの重合、立体特異

性)

14.ブロック・グラフト重合(種々の合成法、ミクロ相分離、物性への影響、表面状態制

御)

15.最終試験

教 科 書 「高分子化学(第 5 版)」村橋俊介ら編著、共立出版

参 考 書 「改訂高分子合成の化学」大津隆行著、化学同人、「新高分子化学序論」伊勢典男ら著、

化学同人

成績評価 試験、レポート、出席を総合して評価する。

コメント

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040276 高分子物理化学1 Physical Chemistry of Polymers 1

単 位 数 2単位

担当教員 井上 正志 居室:G605 内線:5464 e-mail:tadashi[at]chem.sci.

浦川 理 居室:G607 内線:5458 e-mail:urakawa[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 3年次 選択/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 1学期 木 2

場 所 理/D501大講義室

目 的 高分子は身近に存在し,我々の日常生活に不可欠な物質である.その分子形態は低分子と

比べると非常に多様で,その多様性が高分子物質の有用な物性を生み出している.本講義

では高分子物質の特徴的な力学物性や緩和現象について学び,それを測定する手法や分子

論についても解説する.

履修条件 「高分子科学」の履修を前提にして講義を行う.

講義内容 1 高分子物質の力学的性質の概説

2 粘弾性の基礎Ⅰ(ひずみ、ひずみ速度、応力、粘性率、弾性率)

3 粘弾性の基礎Ⅱ(線型粘弾性、応力緩和、クリープ、重ね合わせの原理)

4 粘弾性の基礎Ⅲ(動的粘弾性、マクスウェル模型、フォークト模型)

5 粘弾性の基礎Ⅳ(緩和スペクトル、重要な粘弾性パラメータ)

6 粘弾性の基礎Ⅴ(粘弾性の温度依存性、温度-時間換算測、)

7 ゴム弾性Ⅰ(熱力学)

8 ゴム弾性Ⅱ(ガウス鎖を用いた統計力学)

9 高分子のからみ合い(からみ合いと分子モデル,非線形粘弾性)

10 高分子のガラス転移Ⅰ(ガラス転移の定義)

11 高分子のガラス転移Ⅱ(エイジング,分子構造とガラス転移温度)

12 最終試験

教 科 書 村橋俊介、小高忠男、蒲池幹治、則末尚志編「高分子化学第 5 版」(共立出版,2007)

参 考 書 フローリー著「高分子化学」(丸善)フローリー著「鎖状分子の統計力学」(培風館)佐藤

信彦「高分子物理学」(裳華房)田中文彦「高分子の物理」(裳華房)尾崎邦宏「レオロジ

ーの世界」(工業調査会)

成績評価 試験,および演習への参加状況により評価する.

コメント オフィースアワー 電子メールで予約の後,適当な日時に居室で行う.

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040218 分析化学3 Analytical Chemistry 3

単 位 数 2単位

担当教員 塚原 聡 居室:G213 内線:5411 e-mail:sxt[at]chem.sci.

質問受付 質問等は,基本的に授業後に受け付ける。

履修対象 化学科 3年次 選択/生物学科生物科学コース 3年次 選択/生物科学科生命理学

コース 3年次 選択

開講時期 1学期 火 1

場 所 理/D501大講義室

目 的 分析化学は,歴史的にみると,組成分析,定性分析,定量分析,微量分析という発展の経

過をたどっている。そして,現代の分析化学においては,分子の化学反応だけでなく,分

子集合体の機能を利用したり,物理的外場との相互作用を利用する化学計測法が著しい進

歩を遂げている。本講義では,計測化学の基本的考え方を,分光分析,電気化学分析,分

離分析の学習を通して修得する。

履修条件 分析化学1および分析化学2の講義を履修済みであることが望ましい。

講義内容 主要な計測分析法の原理と応用について学習する。

1.ガイダンス

2.光と物質の相互作用

3.紫外可視分光法と吸光光度法

4.蛍光分光法と蛍光光度法

5.原子吸光分析法

6.原子発光分析法,誘導結合プラズマ発光分光法

7.赤外分光法,ラマン散乱分光法,その他の分光法

8.電解分析法1:クーロメトリー

9.電解分析法2:ボルタンメトリー

10.クロマトグラフ法の原理

11.ガスクロマトグラフィーと液体クロマトグラフィー

12.電気泳動法

13.質量分析法

14.演習

15.試験

教 科 書 分析化学 II 機器分析編 クリスチャン,丸善

参 考 書 梅澤・本水・渡會・寺前 「機器分析実験」 東京化学同人

G. D. Christian, “Analytical Chemistry”, 6th edition. New York, John Wiley & Sons (2003).

R. Kellner etal., “Analytical Chemistry”, 2nd edition, Weinheim, Wiley-VCH (2004).

成績評価 出席状況,および,試験の成績により評価。

コメント 科学計算用の電卓を各自用意すること。

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040272 化学反応論2 Chemical Kinetics and Dynamics 2

単 位 数 2単位

担当教員 水谷 泰久 居室:B205 内線:5776 e-mail:mztn[at]chem.sci.

質問受付 随時(ただし、予め e-mail などにてアポイントメントをとることが望ましい)

履修対象 化学科 3年次 選択 / 生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 1学期 金 2

場 所 理/D403講義室

目 的 反応式では単純に書かれる化学反応も、微視的には、分子たちが織りなすさまざまな過程

から成りたつ。本講義では、反応速度と反応機構に対する微視的な考え方を習得する。

履修条件 「化学反応論1」の履修済みのことが望ましい。

講義内容 1.反応の分子動力学:衝突理論

2.拡散律速の反応、物質収支の方程式

3.遷移状態理論:アイリングの式

4.遷移状態理論:熱力学的な見方

5.ポテンシャルエネルギー面

6.ポテンシャルエネルギー面でのダイナミクス:実験と計算

7.光化学:光物理過程と光化学過程の速度

8.光生物学

9.固体表面の成長と構造

10.物理吸着と化学吸着、吸着等温式

11.表面過程の速度

12.不均一系触媒作用の機構

13.表面における触媒作用

14.電極における諸過程

15.まとめ

教 科 書 「アトキンス 物理化学 第8版(上)(下)」千原秀昭・中村亘男訳、東京化学同人(2009)

参 考 書 「マッカーリ、サイモン 物理化学―分子論的アプローチ」千原秀昭、斎藤一弥、江口太

郎訳、東京化学同人(2000)

成績評価 原則として期末試験により評価する。小テスト・レポートの結果を考慮に加える場合もあ

る。

コメント

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※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040229 有機化学3 Organic Chemistry 3

単 位 数 2単位

担当教員 小川 琢治 居室:G402 内線:5392 e-mail:ogawa[at]chem.sci.

質問受付 随時

履修対象 化学科 3年 選択/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 1学期 金 3

場 所 理/D403講義室

目 的 炭素原子を含む分子を扱う有機化学は生物化学、物理化学、高分子化学とも関連して化学

の大きな分野となっている。また、近年では有機材料化学の発展も著しい。有機化学1~

3ではボルハルト・ショアー著“現代有機化学”をテキストに用いて有機化学の基礎を養

う。有機化学3では有機化学1、2に引き続き、テキストの 17~23 章を講義する。

履修条件

講義内容 第1、2週:第17章 アルデヒドとケトン(物性、合成、反応)

第3、4週:第18章 エノールとエノン(生成と反応)

第5週 :第19章 カルボン酸(物性、合成)

第6、7週:第20章 カルボン酸誘導体および質量分析法

第8週 :中間試験(第1週から7週の講義内容について)

第9、10週:第21章 アミンおよびその誘導体(物性、合成、反応)

第11、12週:第22章 ベンゼンの置換基の反応性

第13、14週:第23章 エステルエノラートおよびアシルアニオン等価体

第15週 :期末試験(第9週から14週の講義内容について)

教 科 書 有機化学1、2で用いた上記テキストの英語版あるいは日本語版を使用する。

参 考 書

成績評価 出席、小テストおよび2回の試験を評価する。

コメント この講義は、「基礎化学1~3」「有機化学1、2」の履修を前提として行う。

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040567 有機化学演習3 Exercises in Organic Chemistry 3

単 位 数 1単位

担当教員 小川 琢治

田中 大輔

質問受付 随時

履修対象 化学科 3年 選択/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 1学期 月 1

場 所 理/D303講義室

目 的 有機化学3の内容についての演習を行う。

履修条件 有機化学3を同時にもしくは過去に履修していること。

講義内容 第1、2週:第17章 アルデヒドとケトン(物性、合成、反応)

第3、4週:第18章 エノールとエノン(生成と反応)

第5週 :第19章 カルボン酸(物性、合成)

第6、7週:第20章 カルボン酸誘導体および質量分析法

第8週 :中間試験(第1週から7週の講義内容について)

第9、10週:第21章 アミンおよびその誘導体(物性、合成、反応)

第11、12週:第22章 ベンゼンの置換基の反応性

第13、14週:第23章 エステルエノラートおよびアシルアニオン等価体

第15週 :期末試験(第9週から14週の講義内容について)

教 科 書 ボルハルト・ショアー著“現代有機化学”

参 考 書

成績評価 出席、小テストおよび2回の試験を評価する。

コメント この講義は、「基礎化学1~3」「有機化学1、2」の履修を前提として行う。

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Page 48: 専 門 科 目...有機化学1~3では、ボルハルト・ショアー著、「現代有機化学、第6版(Organic Chemistry, 6th Edition)」をテキストに用いて有機化学の基礎を養う。有機化学1では以下の章を講義

※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040434 生化学1 Biochemistry 1

単 位 数 2単位

担当教員 梶原 康宏 居室:G202 内線:5380 e-mail:kajihara{at}chem.sci.

質問受付 特に設定なし。随時(ただし予め e-メール等にてアポを取ることが望ましい)

履修対象 化学科 3 年次 選択

開講時期 1学期 金 1

場 所 理/D403講義室

目 的 生命は分子システムである。生体には多くの化合物が存在し、相互作用している。本講義

では、有機化学の知識も絡め生体分子の形と生体化学反応の特徴を理解することを目的と

している。

履修条件 特になし

講義内容 1.生化学の基礎知識

2.アミノ酸

3.ペプチド、蛋白質

4.糖質

5-10.蛋白質の構造、解析(X 線、質量分析)

11.蛋白質の変性とフォールディング

12.蛋白質の機能

13.ヌクレオチドと核酸

14.遺伝子と遺伝子工学

15.定期テスト

教 科 書 特になし

参 考 書 「ストライヤー 生化学」第6版 東京化学同人

成績評価 原則として期末試験により評価する。小テストの結果や出席状況などを考慮に加える場合

もある。

コメント この生化学 1 と第 6 セメスターの生化学 2 は、有機化学の視点をもとに酵素やレセプター

タンパク質の構造、機能を系統的に講義する。原子レベルで生化学反応を理解することを

主眼としているので生命理学コースの学生諸君の受講を勧める

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040269 統計力学概論 Elementary Statistical Mechanics

単 位 数 2単位

担当教員 中澤 康浩 居室:G102 内線:5396 e-mail:nakazawa[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 3年次 選択/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 1学期 月 3

場 所 理/D403講義室

目 的 物質の巨視的な性質(エネルギーやエントロピー,自由エネルギーなど)と,その構成粒

子のミクロな性質を結びつける統計力学の考え方を習得する

履修条件 基礎化学、熱力学の基礎、初等量子力学を習得していること

講義内容 1.統計力学の考え方

2.ミクロなエネルギー準位と集団の性質

3.ボルツマン分布

4.分配関数

5.熱力学関数の計算

6.並進エネルギー

7.前半のまとめ

8.振動・回転エネルギー

9.多原子分子Ⅰ

10.多原子分子Ⅱ

11.結晶固体

12.化学平衡

13.分子間相互作用(実在系)

14.量子統計

15.テスト

教 科 書

参 考 書 N. O. Smith 統計熱力学入門 東京化学同人

小島和夫 越智健二 「化学系のための統計熱力学」 培風館

アトキンス 「基礎物理化学 分子論的アプローチ」東京化学同人

マッカーリ・サイモン 「物理化学(分子論的アプローチ)」 東京化学同人

「大学演習 熱学・統計力学」久保亮五編,裳華房

成績評価 試験,レポート、出席状況により総合的に評価する.

コメント

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040533 化学オナーセミナー3 Chemistry Honors Seminar 3

単 位 数 1単位

担当教員 奥村 光隆 居室:G417 内線:5406 e-mail:ok[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 3年次 選択/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 1学期 他

場 所 その他

目 的 希望者を対象にしたオナーセミナーでは、日頃当たり前と思っていることも『なぜだろ

う?』と問いかけて、自分の頭で考える習慣を身につけます。既に分かっていることでも、

習うのではなく、自分で発見する喜びを味わってほしいと願っています。

化学オナーセミナーでは、自分の考えていることを他の人の前で発表することも学びま

す。申請が認められれば、一番分野の近い研究室で、自分の見つけた課題について研究し

たり、研究費を申請することができます。

履修条件 理数オナープログラムは、創造性と課題設定能力を強化するためのプログラムで、強い意

欲を持つ学生を対象として実施します。化学オナーセミナーを 2 科目 2 単位以上、選択必

修科目B群の演習 6 科目 6 単位、大学院科目 8 単位(化学科教務委員と要相談)を取得し、

所定の成績を修めた人に化学の理数オナープログラム修了証を発行します。(詳細は下記

WEB ページを参照して下さい。)

講義内容 平成 26 年度に開講する化学オナーセミナー3 の内容および受講方法は、次の WEB ページ

でお知らせします。

http://www.sci.osaka-u.ac.jp/honors/

教 科 書

参 考 書

成績評価

コメント

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040436 有機生物化学 Organic Biochemistry

単 位 数 2単位

担当教員 深瀬 浩一 居室:G302 内線:5388 e-mail:koichi[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 3年次 選択/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 2学期 水 1

場 所 理/D307講義室

目 的 生体を構成しその種々の機能に関与しているのは、ほとんどが有機化合物であり、それら

の化学変化や相互作用が生命機能の基礎を担っていると言っても過言ではない。本講義で

は生体によって作り出される有機化合物のうち、アミノ酸、ペプチド、ポリケチド、テル

ペノイド、ステロイド、アルカロイドなどの低分子を主な対象に、その化学構造と化学的

性質、合成法について学ぶ。

履修条件

講義内容 天然有機化合物の分類体系;アミノ酸の種類と構造;アミノ酸の化学的性質と反応;アミ

ノ酸の化学合成;ペプチドの化学構造-生物活性ペプチドの実例と起源;神経伝達物質と

受容体;ペプチドの構造研究法;ペプチドの化学合成;天然物の構造と機能

教 科 書 プリント配布

参 考 書 現代有機化学、第 4 版、ホルハルトショアー著 化学同人

橋本、村田編「生体有機化学」(東京化学同人)

成績評価 出席、授業時に行う小テストと試験の結果を総合して行う。

コメント 学部3年生、4年生と共通講義である。

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040277 高分子物理化学2 Physical Chemistry of Polymers 2

単 位 数 2単位

担当教員 今田 勝巳 居室:G702 内線:5455 e-mail:kimada[at]chem.sci

金子 文俊 居室:G705 内線:5453 e-mail:toshi[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 3年次 選択/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 2学期 木 2

場 所 理/D307講義室

目 的 高分子の固体における立体構造と物性、構造の研究方法について取り扱う。

高分子構造研究の意義を合成、物性と関連して述べたあと、X 線および電子線回折法、振

動分光法、核磁気共鳴等の高分子構造研究手法について解説する。高分子鎖の立体配置と

立体配座を説明した後、各種高分子の結晶構造、不整構造、非晶構造等について講義する。

履修条件 特にはない

講義内容 1.はじめに

2.高分子固体構造の特徴

3.構造と物性の関係

4.構造の研究方法 X 線回折法

5.構造の研究方法 電子線法

6.構造の研究方法 振動分光法

7.構造の研究方法 NMR 法

8.構造の研究方法 その他

9.鎖状高分子の立体構造

10.立体規則性

11.結晶領域の構造

12.非晶領域の構造

13.結晶度と配向

14.高次構造

15.まとめ

以上の項目(テーマ)の順序で講義を進める。ただし、これは予定であり変更することが

ある。

教 科 書 「高分子化学」 第5版、共立出版

参 考 書 「高分子化学ー基礎と応用」東京化学同人

L. H. Sperling, “Introduction to Physical Polymer Science” 3rd Edition,

Wiley, 2001, New York

成績評価 試験、レポート、出席等により総合的に評価

コメント

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※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040275 高分子合成化学2 Synthetic Polymer Chemistry 2

単 位 数 2単位

担当教員 山口 浩靖 居室:G613 内線:5460 e-mail:hiroyasu[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 3年次 選択/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 2学期 火 2

場 所 理/D303講義室

目 的 これまで人類の福祉に貢献し、かつ人類の活動の場を飛躍的に拡げる足掛かりとなってき

た合成高分子が、必要とされる物性に対し、どのように分子設計され合成されたかを紹介

する。まず、高分子合成化学1では紹介できなかった高分子の合成法、反応の基本原理な

どについて説明し、具体例と共に述べる。また、エンジニアリングプラスチックに代表さ

れるような高い機能を備えた高分子についても述べる。地球全体を考慮して、将来必要と

される合成高分子が何を原料につくられるのが良いのかを考えるために、糖、タンパク質、

核酸、ゴムなどの天然高分子の化学特性と対比させて、その基礎を知ってもらう。天然高分

子には普段高分子と意識していないものも含まれる。特に天然の有機高分子については生

化学や生物無機化学的な見地からも紹介する。

履修条件 なし

講義内容 高分子の合成法としての開環重合、重縮合、重付加などの基礎化学および無機高分子,天

然高分子などの幅広い内容を最新の研究を交えながら紹介する。

1.重縮合の基礎(教科書 第2章)

2.重縮合の素反応と反応剤(教科書 第2章)

3.物性を予想した分子設計と新しい重縮合(教科書 第2章)

4.重付加と付加縮合によるポリマー合成(教科書 第2章)

5.開環重合の基礎(教科書 第4章)

6.開環重合の素反応と触媒(教科書 第4章)

7.高分子反応(教科書 第5章)

8.解重合と生分解性ポリマー(教科書 第2・4章)

9.天然無機高分子の構造と生成(教科書 第9章)

10.天然ゴムの構造と生合成(教科書 第9章)

11.構造素子としての糖の化学的特性と構造(教科書 第9章)

12.機能素子としてのペプチドの化学的特質と構造(教科書 第9章)

13.酵素・金属タンパク質の構造と機能(教科書 第9章)

14.情報素子としての核酸の化学的特性と構造(教科書 第9章)

以上の項目(テーマ)の順序で講義を進める。ただし、これは予定であり変更することが

ある。

教 科 書 村橋、小高、蒲池、則末編「高分子化学」(第5版)共立出版(2007)

参 考 書

成績評価 中間試験と最終試験を行い、出席と合わせて総合的に判断する

コメント

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040211 分子構造論2 Structural Chemistry 2

単 位 数 2単位

担当教員 金子 文俊 居室:G705 内線:5453 e-mail:toshi[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 3年次 選択/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 2学期 水 2

場 所 理/D407講義室

目 的 分子の形と性質の間には密接な関係がある。分子軌道や分子振動の対称性、エネルギー準

位の縮重、固有状態間の遷移の有無などは、分子自体の対称性によって決定される。本講

義では、分子の形態と性質の間の関係を統一的に理解するための有用な手段である群論に

ついて、その基礎と化学への応用について解説する。実際に、群論を分子軌道や分子振動

等の問題に応用することができるようになることを目標とする。

履修条件

講義内容 自然界には対称の実例が無数にあり、対称は自然における最も普遍的な概念の1つであ

る。化学においても重要な種々の問題の本質を知るために、対称を手がかりにすることは、

非常に有効である。この講義では、分子の形に含まれる対称性に注目し、対称要素、対称

操作、類、点群、群の諸性質について学び、さらに、量子力学、結晶場理論、分子軌道、

分子振動などへの応用について学ぶ。

教 科 書 アトキンス物理化学〈上〉 東京化学同人

参 考 書 F. Albert Cotton “Chemical Application of Group Theory” (3rd Edition) (Wiley-Interscience)

(訳本:“群論の化学への応用” 丸善)

David M. Bishop “Group Theory and Chemistry” (Dover)

R. L. Carter “Molecular Symmetry and Group Theory (Wiley)”

成績評価 試験の成績に、レポートの評価点を加えて、総合評価を行う。

コメント

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040240 量子化学2 Quantum Chemistry 2

単 位 数 2単位

担当教員 宗像 利明 居室:B223 内線:6082 e-mail:munakata[at]chem.sci.

水谷 泰久 居室:B205 内線:5776 e-mail:mztn[at]chem.sci.

質問受付 随時(ただし、予め e-mail などにてアポイントメントをとることが望ましい)

履修対象 化学科 3年次 選択/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 2学期 月 3

場 所 理/D307講義室

目 的 分光法によって、われわれは分子の姿を正確にかつ詳しく知ることができる。本講義では、

分子分光法(回転遷移、振動遷移、電子遷移)およびレーザーの原理について解説する。

分光法の原理を学ぶだけではなく、原理の理解を通して、分子の中での電子と原子核のふ

るまいをより深く理解し、分子に対する量子化学的な見方を身につけることを目指す。ま

た、分光法およびレーザーに関する最新の話題についても触れる。

履修条件 量子力学概論、量子化学1を履修していることが望ましい。

講義内容 1.二原子分子の振動・回転スペクトル

2.多原子分子の振動:基準振動

3.多原子分子の赤外・ラマンスペクトル

4.対称性から見た分子振動

5.二原子分子の電子スペクトル

6.多原子分子の電子スペクトル

7.分光法の化学研究への応用

8.遷移確率

9.スペクトル線の強度と幅

10.蛍光とりん光

11.分光学的性質と統計力学

12.レーザーの原理

13.レーザーの化学研究への応用

14、15.まとめ

教 科 書 特に無し

参 考 書 「アトキンス 物理化学 第8版(上)(下)」千原秀昭・中村亘男訳、東京化学同人、2009

「マッカーリ・サイモン 物理化学―分子論的アプローチ(上)(下)」千原秀昭・斎藤一

弥・江口太郎訳、東京化学同人、2009

成績評価 原則として期末試験により評価する。小テスト・レポートの結果を考慮に加える場合もあ

る。

コメント

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040224 無機化学3 Inorganic Chemistry 3

単 位 数 2単位

担当教員 石川 直人 居室:G306 電話:06-6850-5408 e-mail:iskw{at}chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 3年次 選択/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 2学期 月 2

場 所 理/D307講義室

目 的 前半はdブロック元素、fブロック元素を含む無機化合物や金属錯体の電子構造と磁性を

取り扱うための基礎的手法について講述する。原子・イオンの角運動量、磁性、多電子系

の電子構造の取り扱いについて理解する。群論による錯体の構造や電子状態の取り扱いを

理解する。後半は基礎的な無機固体の幾何構造とエネルギー論および電子構造、物性につ

いての基礎的概念について講述する。

履修条件 無機化学1、2の履修

講義内容 1.多電子原子・イオンの電子構造

2.角運動量

3.スペクトル項

4.磁場との相互作用

5.結晶場・配位子場理論

6.金属錯体と群論

7.極性、キラリティ

8.田辺・菅野ダイアグラム

9.無機固体の構造

10.無機固体のエネルギー論

11.無機固体の電子構造

12.無機固体の物性

以上の項目(テーマ)の順序で講義を進める。ただし、これは予定であり変更することが

ある。

教 科 書

参 考 書 化合物磁性 局在スピン系 安達健五著 裳華房

コットン 群論の化学への応用 中原勝儼訳 丸善

分子の対称と群論 中崎昌雄著

配位子場理論とその応用 上村、菅野、田辺著 裳華房

成績評価 小テストおよび期末試験による総合評価

コメント

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040566 有機金属化学 Organometallic Chemistry

単 位 数 2単位

担当教員 岡村 高明 居室:理学部本館 c441 内線:5451 e-mail:tokamura[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 3年次 選択

開講時期 2学期 月 1

場 所 理/D403講義室

目 的 有機金属化合物の結合、構造、反応性など、有機金属化学の基礎を理解する。また、遷移

金属錯体を利用した触媒反応の実例を学び、その反応機構を理解して、高活性・高選択的

な錯体触媒の分子設計概念を習得する。

履修条件

講義内容 1.有機金属化合物の定義と歴史

2.錯体化学の基礎

3.有機金属化学の基礎

4.有機金属化合物の基本的反応

5.有機合成への利用(化学量論的反応)

6.有機金属化合物を用いた触媒反応

7.不斉触媒反応

8.有機金属化合物を用いた高分子合成

但し、これらの項目はあくまでも予定であって変更することもあり得る。

教 科 書

参 考 書 1) 化学選書 「有機金属化学-基礎と応用-」 山本明夫 著(裳華房)

2) 大学院講義 有機化学 I.分子構造と反応・有機金属化学」 野依良治、柴崎正勝、

鈴木啓介、玉尾皓平、中筋一弘、奈良坂紘一 編(東京化学同人)(9, 10 章)

3)「有機金属化学 (錯体化学会選書6)」 中沢 浩、小坂田 耕太郎 編著(三井出版)

(1~8、12 章)

成績評価 試験(小テスト、レポート等を含む)と授業態度(出席状況等)の総合評価で成績判定を

行う。

コメント

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Page 58: 専 門 科 目...有機化学1~3では、ボルハルト・ショアー著、「現代有機化学、第6版(Organic Chemistry, 6th Edition)」をテキストに用いて有機化学の基礎を養う。有機化学1では以下の章を講義

※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040435 生化学2 Biochemistry 2

単 位 数 2単位

担当教員 梶原 康宏 居室:G202 内線:5380 e-mail:kajihara[at]chem.sci.

質問受付 特に設定なし。随時(ただし予め e-メール等にてアポを取ることが望ましい)

履修対象 化学科 3年次 選択/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 2学期 木 1

場 所 理/D403講義室

目 的 生命は分子システムである。生体には多くの化合物が存在し、相互作用している。本講義

では、有機化学の知識と絡めながら、いかに生体が有機化合物を精密に合成しているか理

解することを目的としている。

履修条件 生化学 1 を受講していること、またはそれと同等以上の知識を持つこと。

講義内容 1.アミノ酸の生合成(1)

2.ヌクレオチドの生合成

3.DNA の複製 組換え 修復

4.RNA 合成とプロセシング

5.タンパク質合成(1)

6.タンパク質合成(2)

7.複合糖質の生合成(1)

8.複合糖質の生合成(2)

9.酵素(1)歴史、作用機序

10.酵素(2)反応速度論

11.免疫系(1)

12.分子モーター (1)

13.光合成

14.薬の開発

15.期末試験

教 科 書 特になし

参 考 書 「ストライヤー 生化学」第6版 東京化学同人

成績評価 原則として期末試験により評価する。小テストの結果や出席状況などを考慮に加える場合

もある。

コメント 生化学 2 は、第5セメスターの生化学 1 と合わせた講義である。原子レベルで生化学反応

を考察することを主眼としているので生命理学コースの学生諸君の受講を勧める。

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Page 59: 専 門 科 目...有機化学1~3では、ボルハルト・ショアー著、「現代有機化学、第6版(Organic Chemistry, 6th Edition)」をテキストに用いて有機化学の基礎を養う。有機化学1では以下の章を講義

※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040514 化学生物学 Chemical Biology

単 位 数 2単位

担当教員 村田 道雄 居室:c247 内線:5774 e-mail:murata[at]chem.sci.

深瀬 浩一 居室:G302 内線:5388 e-mail:koichi[at]chem.sci.

今田 勝巳 居室:G702 内線:5455 e-mail:kimada[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 3年次 選択/生物科学科生命理学コース 3年次 選択必修

開講時期 2学期 月 5

場 所 理/D301講義室

目 的 近年の生物学は、化学の知識を最大限に利用しながら発展してきた。生体物質は、合成物

質に比べて、一般的により複雑な化学構造を持つため、生体物質を化学的に理解するには、

従来の化学を改良・発展させる必要があった。本講義では、化学者の立場から、生体分子

の構造や機能を理解するためになされてきた研究について解説する。

履修条件

講義内容 (カッコ内の数字は教科書の章番号)

村田:オリエンテーション・核酸 (1)、脂肪酸と膜脂質 (4)、生体における化学反応 (5)、

タンパク質と小分子の相互作用 (6,7)、生理活性物質の標的 (14,15,16)

深瀬:糖鎖の構造と機能 (3)、発がんと制がんの化学 (10)、受容体とシグナル伝達機構

(13)、創薬化学とケミカルバイオロジー (17)

今田:生体高分子について、多糖の構造と機能 (3 など)、タンパク質の構造と機能 (2,

8 など)、核酸の構造と機能 (1,8 など)、生体超分子複合体 (8,14 など)

教 科 書 橋本、村田編「生体有機化学」(東京化学同人)

参 考 書 ソレル著 「有機化学」上・下巻 (東京化学同人)

成績評価 講義時の演習、出席、および試験で総合的に評価

コメント 化学および生物学を専攻する学生に対して、化学生物学の基礎的な講義を行うので、積極

的に履修していただきたい。

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040225 無機工業化学 Industrial Inorganic Chemistry

単 位 数 2単位

担当教員 今中 信人 居室:工学部 C4-421 内線:7352 e-mail:imanaka[at]chem.eng.

増井 敏行 居室:工学部 C4-423 内線:7353 e-mail:masui[at]chem.eng.

桑畑 進 内線:7372 e-mail:kuwabata[at]chem.eng.

質問受付

履修対象 化学科 3年次 選択

開講時期 2学期 金 2

場 所 基礎工/B103 講義室

目 的 情報、バイオ、新素材が現代のハイテクノロジーを支える3本柱であると言われている。

この中の新素材を取り上げるが、これに関する学問は材料科学である。ここでは、なぜあ

る材料が重要なのか、それを作るにはどのようにすれば良いか、基礎になる理論はなにか、

という事について主として無機材料を題材として学ぶ。 また、それらの材料の基本特性

を使ってどのように応用してきたか、また、これからどのような展開が期待できるかとい

う視点について、具体的な例を挙げながら、先人達の知恵と工夫とを紹介する。

履修条件 無機化学、物理化学の講義内容を理解していることを前提とする。

講義内容 1.工業化学-硫酸、硝酸、塩酸、リン酸-

2.アンモニア、ソーダ、肥料

3.物質と材料

4.磁性、光学および複合材料

5.電子化学の材料

6.エネルギー変換化学

7.情報変換化学

8.無機材料と他の材料との複合化

教 科 書

参 考 書 足立、岩倉、馬場編「新しい工業化学 環境との調和をめざして」化学同人

足立、島田、南編「新無機材料科学」化学同人

足立編著「固体化学の基礎と無機材料」丸善

大堺利行 他2名 著「ベーシック電気化学」化学同人

成績評価 中間および期末試験。教科書、ノート、その他資料等の試験場への持ち込みは認めない。

コメント 特にむずかしい内容ではないが、講義に出席していなければ単位の取得は困難である。

本授業は基礎工学部と合同で開講される。

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040530 化学への道程と私たち Introduction to Advanced Chemistry

単 位 数 1単位

担当教員 深瀬 浩一

塚原 聡

今田 勝巳

山口 浩靖

化学科各教授

質問受付

履修対象 化学科 3年次 選択

開講時期 2学期 月 4,火 6,木 6,金 6

場 所 理/D303講義室

目 的 最先端の化学研究についての知識を深めるとともに、講義・実験によって得られた基礎概

念・知識、基礎実験技術の先端研究への適用をはかる。4年次からはじまる特別研究への

連結、専門的な研究テーマの周辺分野の学習などを進める。

履修条件

講義内容 化学の最前線で研究されている課題、研究内容、研究に必要な考え方などを、化学科内で

実際に研究に携わっている研究者によるセミナーを聴きながら学習し、先端化学の各分野

についての知識を深める。

教 科 書

参 考 書

成績評価 出席により評価する。

コメント

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※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040534 化学オナーセミナー4 Chemistry Honors Seminar 4

単 位 数 1単位

担当教員 奥村 光隆 居室:G417 内線:5406 e-mail:ok[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 3年次 選択/生物科学科生命理学コース 3年次 選択

開講時期 2学期 他

場 所 その他

目 的 希望者を対象にしたオナーセミナーでは、日頃当たり前と思っていることも『なぜだろ

う?』と問いかけて、自分の頭で考える習慣を身につけます。既に分かっていることでも、

習うのではなく、自分で発見する喜びを味わってほしいと願っています。

化学オナーセミナーでは、自分の考えていることを他の人の前で発表することも学びま

す。申請が認められれば、一番分野の近い研究室で、自分の見つけた課題について研究し

たり、研究費を申請することができます。

履修条件 理数オナープログラムは、創造性と課題設定能力を強化するためのプログラムで、強い意

欲を持つ学生を対象として実施します。化学オナーセミナーを 2 科目 2 単位以上、選択必

修科目B群の演習 6 科目 6 単位、大学院科目 8 単位(化学科教務委員と要相談)を取得し、

所定の成績を修めた人に化学の理数オナープログラム修了証を発行します。(詳細は下記

WEB ページを参照して下さい。)

講義内容 平成 26 年度に開講する化学オナーセミナー4 の内容および受講方法は、次の WEB ページ

でお知らせします。

http://www.sci.osaka-u.ac.jp/honors/

教 科 書

参 考 書

成績評価

コメント

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040477 無機放射化学特論 Advanced Inorganic and Radiochemistry

単 位 数 2単位

担当教員 舩橋 靖博 居室:c432 内線:5767

山口 和也

高橋 成人 居室:F528 内線:5417

質問受付 随時、メールでアポイントをとること

履修対象 化学科 4年次 選択(平成 21 年度以降入学者用)

開講時期 1学期 月 2

場 所 理/D301講義室

目 的 2-3 年生で学んだ基礎的な無機化学・放射化学と実際の研究の方法論との間を埋める。主

に無機系でよく使う分析法、分光法について、単に方法論の講義ではなく、基礎原理から

実際の入り口程度まで、オムニバス形式で行う。

履修条件 無機化学1、(出来れば無機化学2・3、放射化学)

講義内容

教 科 書 特になし

参 考 書 授業中に指示する

成績評価 小テストや課題のレポートによる総合評価

コメント

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040193 物性化学 Solid State Physical Chemistry

単 位 数 2単位

担当教員 中澤 康浩 居室:G102 内線:5396 e-mail:nakazawa[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 4年次 選択

開講時期 1学期 木 2

場 所 理/D407講義室

目 的 凝縮系の構造と物性を、量子力学、統計力学的な観点から理解するために必要な知識を習

得する.

履修条件 特になし.

講義内容 1.物質の凝集状態(結合、格子)

イオン結合、共有結合、金属結合、分子間力

2.結晶とX線回折

2.格子振動

格子振動のモデル、分散関係、アインシュタインモデル、デバイモデル

3.自由電子気体

4.電気伝導と固体中の電子のエネルギー状態

Bloch 電子、強束縛近似、エネルギーバンド、半導体、金属

5.磁性

磁気モーメント、常磁性、強磁性、反強磁性

教 科 書 なし

参 考 書 大学院講義物理化学 Ⅲ

その他、講義中に紹介する.

成績評価 出席、試験、課題により総合的に評価する.

コメント 本講義は大学院化学専攻Aコースとの共通講義である.

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040026 化学熱力学3 Chemical Thermodynamics 3

単 位 数 2単位

担当教員 宮崎裕司 居室:T202 内線:5525 e-mail:miyazaki[at]chem.sci.

質問受付

履修対象 化学科 4年次 選択

開講時期 1学期 金 3

場 所 理/D407講義室

目 的 平衡系の熱力学を基礎として,物質輸送,化学反応等に関係した非平衡系での熱力学の基

礎概念を習得する。

履修条件 化学熱力学1,2の履修が望ましい。

講義内容 平衡系の熱力学

非平衡系の熱力学

1.序論

2.不可逆過程におけるエントロピー生成

3.流束方程式

4.濃淡電池における輸送プロセス

5.イオン交換膜内の輸送プロセス

6.温度勾配のある系

7.重力場・遠心力場におかれた系

教 科 書 K. S. Førland, T. Førland, S. K. Ratkje 共著,伊藤靖彦 監訳/わかりやすい非平衡熱力学

/オーム社/4-274-12916-0

参 考 書

成績評価 出席点,授業態度,レポート,試験によって総合的に評価する。

コメント

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※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040565 有機化学4 Organic Chemistry 4

単 位 数 2単位

担当教員 久保 孝史 居室:G502 内線:5384

小川 琢治 居室:G402 内線:5392

質問受付

履修対象 化学科4年次 選択/生命科学科生命理学コース 4年次 選択

開講時期 1学期 火 2

場 所 理/D307講義室

目 的 有機化学1~3でカバーできなかった複素環化学、および分子軌道論による有機反応の理

解について学ぶ。

履修条件 特になし。

講義内容 前半において、複素環化学を学ぶ。ピリジン、チオフェンなどの複素環の命名法、合成法、

反応性、および物性について解説する。さらには、複素環を含む機能性物質の最近のトピ

ックスも紹介する。後半においては、分子軌道論を用いた有機反応の理解について学ぶ。

フロンティア軌道理論や、ハードソフト酸塩基の概念について理解する。

教 科 書 教科書は特に指定しない。授業はプリントやパワーポイントを用いて行う。

参 考 書 ボルハルト・ショアー著「現代有機化学、第4版(下)」

山中 宏ほか著「新編 ヘテロ環化合物 基礎編、応用編」

I. フレミング著 フロンティア軌道法入門 講談社サイエンティフィック

成績評価 試験、レポート、小テスト、および出席点を総合して評価。

コメント

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040431 化学反応論3 Chemical Kinetics and Dynamics 3

単 位 数 2単位

担当教員 松本 卓也

大山 浩

質問受付

履修対象 化学科 4年次 選択

開講時期 1学期 水 2

場 所 理/B302講義室

目 的 液相と気相の化学反応について講義する。液相では、溶媒の静的・動的性質について説明

し、化学反応に対する溶媒効果および、その理論的取扱いについて講義する。気相では、

分子ダイナミクス・光と物質の相互作用・コヒーレント分光法の基礎について説明し、合

わせて化学反応の量子制御についても講義する。

履修条件 特になし

講義内容 1.液相反応の巨視的理論1

2.液相反応の巨視的理論2

3.液相反応の微視的理論

4.超臨界流体中の化学反応

5.電子移動反応の理論

6.電子移動反応の実験

7.ラジカル反応の磁場効果

8.分子ダイナミクス序論

9.分子ダイナミクスの理論 1

10.反応ダイナミクスの理論 2

11.光―分子相互作用の理論

12.コヒーレント分光

13.超高速ダイナミクス

14.化学反応の量子制御

15.まとめ

教 科 書 なし。配布資料をもとに講義を進める。

参 考 書

成績評価 試験とレポート、出席に基づいて総合的に評価する。

コメント

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040232 有機機器分析 Spectrometric Analysis of Organic Compounds

単 位 数 2単位

担当教員 村田 道雄 居室:c247 電話:06-6850-5774 e-mail:murata[at]chem.sci.

質問受付 特になし。質問がある時にはまず E-mail で連絡してください。

履修対象 化学科 4年次 選択/生物科学科生命理学コース 4年次 選択

開講時期 1学期 月 3

場 所 理/D307講義室

目 的 有機化合物の構造や性質は種々の機器分析により決定される。ここでは最も基本的な機器

分析である、核磁気共鳴スペクトル、質量分析スペクトル、赤外吸収スペクトル、紫外可

視吸収スペクトルについて、有機化合物の構造決定に必要な基本的事項を解説する。さら

に、実際のスペクトルを解析することによって、有機化合物の構造決定を演習形式で学ぶ。

実際に役立つ構造決定のコツを学ぶことによって、分子量300程度の化合物の構造を正

確に決定できるようになることを目標とする。

特に、特別研究等において有機化合物や生体分子を扱っている学生諸君には是非履修し

てほしい。

履修条件 特になし。

講義内容 第1回:オリエンテーション、紫外可視吸収スペクトル解説

第2回:赤外吸収スペクトル解説

第3回:質量スペクトルの解説1

第4回:質量スペクトルの解説2

第5回:核磁気共鳴(NMR)スペクトル(原理)の解説1

第6回:核磁気共鳴スペクトル(1H)の解説2

第7回:核磁気共鳴スペクトル(13C)の解説3

第8回:核磁気共鳴スペクトル(2D)の解説4

第9回:核磁気共鳴スペクトル(その他)の解説5

第10回:核磁気共鳴スペクトルを用いた構造解析1

第11回:核磁気共鳴スペクトルを用いた構造解析2

第12回:演習(各種スペクトルからの構造決定)1

第13回:演習(各種スペクトルからの構造決定)2

第14回:演習(各種スペクトルからの構造決定)3

第15回:試験

教 科 書 有機化合物のスペクトルによる同定法 第7版、Silverstein, Webster, Kiemle 著 (荒木

峻、益子洋一郎、山本 修、鎌田利絃訳)、東京化学同人

授業や演習は教科書をもとに行うので、必ず授業開始前に入手すること。

参 考 書 基礎から学ぶ有機化合物のスペクトル解析、小川桂一郎、榊原和久、村田 滋著、東京化

学同人

成績評価 講義時の演習、出席、試験で総合的に評価

コメント

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040235 有機工業化学 Industrial Organic Chemistry

単 位 数 2単位

担当教員 神戸 宣明 居室:工学部 内線:7388 e-mail:kambe[at]chem.eng

安田 誠 居室:工学部 内線:7386 e-mail:yasuda[at]chem.eng

明石 満 居室:工学部 内線:7536 e-mail:akashi[at]chem.eng.

質問受付 月曜日 12:00~13:00 (予め電話またはメールで時間の確認をすること)

履修対象 化学科 4年次 選択

開講時期 1学期 金 2

場 所 基礎工/B103 講義室

目 的 化学工業は言うまでもなく、衣、食、住、医療、エネルギーといった人間生活の基礎を支

えるための製品を供給する工業である。このため、自然界に存在する種々の資源を利用し、

これを必要な物質へつぎつぎと変換する方法が開発されている。本講義では、資源から各

種化学製品までの種々の化学的変換の有機化学的な理解をはかり、加えて実社会に役立っ

ている製品について常識的な知識を養う。

履修条件 有機化学、無機化学、高分子化学の基礎的内容を習得しておくこと。

講義内容 1.有機工業化学の概要

2.石油化学における資源から工業製品まで

3.有機工業化学における合成高分子と環境適合性高分子

教 科 書 足立・岩倉・馬場編「新しい工業化学」化学同人 2004

参 考 書 園田・亀岡編「有機工業化学」第2版 化学同人 1993

成績評価 期末試験と小テスト。自作メモを参照してよい。

コメント 常識とされる基礎的用語に習熟できる。

本授業は基礎工学部と共同で開講される。

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※電子メールアドレスは「@」を「[at]」に読替、末尾が「osaka-u.ac.jp」の場合は省略しております。

※履修条件は、「履修しておくことが望ましい」という主旨であり、当該科目を履修していなくても、履修可能な場合があります。

040437 化学文献調査 Literatures Searching and Reading in Chemistry

単 位 数 2単位

担当教員 化学科各教授

質問受付

履修対象 化学科 4年次 選択

開講時期 通年 他

場 所 教員研究室

目 的

履修条件

講義内容 各研究室において、専門分野の原論文、欧文書籍などの輪講を行う。

教 科 書 各指導教員より指示する。

参 考 書

成績評価

コメント

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授業コード 授業科目名 担当教員 開講期間 単位数 授業コード 授業科目名 担当教員 開講期間 単位数

047001 化学特別研究 松本 卓也 通年 10 047201 化学文献調査 松本 卓也 通年 2

047002 化学特別研究 石川 直人 通年 10 047202 化学文献調査 石川 直人 通年 2

047003 化学特別研究 塚原  聡 通年 10 047203 化学文献調査 塚原  聡 通年 2

047004 化学特別研究 篠原  厚 通年 10 047204 化学文献調査 篠原  厚 通年 2

047005 化学特別研究 今野  巧 通年 10 047205 化学文献調査 今野  巧 通年 2

047006 化学特別研究 水谷 泰久 通年 10 047206 化学文献調査 水谷 泰久 通年 2

047007 化学特別研究 奥村 光隆 通年 10 047207 化学文献調査 奥村 光隆 通年 2

047008 化学特別研究 上田 貴洋 通年 10 047208 化学文献調査 上田 貴洋 通年 2

047009 化学特別研究 梶原 康宏 通年 10 047209 化学文献調査 梶原 康宏 通年 2

047010 化学特別研究 久保 孝史 通年 10 047210 化学文献調査 久保 孝史 通年 2

047011 化学特別研究 小川 琢治 通年 10 047211 化学文献調査 小川 琢治 通年 2

047012 化学特別研究 村田 道雄 通年 10 047212 化学文献調査 村田 道雄 通年 2

047013 化学特別研究 舩橋 靖博 通年 10 047213 化学文献調査 舩橋 靖博 通年 2

047015 化学特別研究化学科長小林  光

通年 10 047215 化学文献調査化学科長小林  光

通年 2

047016 化学特別研究化学科長笹井 宏明

通年 10 047216 化学文献調査化学科長笹井 宏明

通年 2

047018 化学特別研究 中澤 康浩 通年 10 047218 化学文献調査 中澤 康浩 通年 2

047019 化学特別研究 中野 元裕 通年 10 047219 化学文献調査 中野 元裕 通年 2

047020 化学特別研究 深瀬 浩一 通年 10 047220 化学文献調査 深瀬 浩一 通年 2

047021 化学特別研究 宗像 利明 通年 10 047221 化学文献調査 宗像 利明 通年 2

047022 化学特別研究化学科長加藤 修雄

通年 10 047222 化学文献調査化学科長加藤 修雄

通年 2

047023 化学特別研究化学科長中谷 和彦

通年 10 047223 化学文献調査化学科長中谷 和彦

通年 2

047025 化学特別研究化学科長高尾 敏文

通年 10 047225 化学文献調査化学科長高尾 敏文

通年 2

047026 化学特別研究化学科長中村 春木

通年 10 047226 化学文献調査化学科長中村 春木

通年 2

047027 化学特別研究化学科長藤原 敏道

通年 10 047227 化学文献調査化学科長藤原 敏道

通年 2

047029 化学特別研究 吉村  崇 通年 10 047239 化学文献調査 吉村  崇 通年 2

047030 化学特別研究化学科長谷口 正輝

通年 10 047240 化学文献調査化学科長谷口 正輝

通年 2

047031 化学特別研究化学科長北條 裕信

通年 10 047241 化学文献調査化学科長北條 裕信

通年 2

047101 高分子科学特別研究 鬼塚 清孝 通年 10 047228 化学文献調査 鬼塚 清孝 通年 2

047102 高分子科学特別研究 青島 貞人 通年 10 047229 化学文献調査 青島 貞人 通年 2

047103 高分子科学特別研究 山口 浩靖 通年 10 047230 化学文献調査 山口 浩靖 通年 2

047104 高分子科学特別研究 井上 正志 通年 10 047231 化学文献調査 井上 正志 通年 2

047105 高分子科学特別研究 今田 勝巳 通年 10 047232 化学文献調査 今田 勝巳 通年 2

047106 高分子科学特別研究 佐藤 尚弘 通年 10 047233 化学文献調査 佐藤 尚弘 通年 2

047107 高分子科学特別研究 原田  明 通年 10 047234 化学文献調査 原田  明 通年 2

047108 高分子科学特別研究化学科長後藤 祐児

通年 10 047235 化学文献調査化学科長後藤 祐児

通年 2

047109 高分子科学特別研究化学科長中川 敦史

通年 10 047236 化学文献調査化学科長中川 敦史

通年 2

047110 高分子科学特別研究化学科長栗栖 源嗣

通年 10 047237 化学文献調査化学科長栗栖 源嗣

通年 2

化学科授業コード一覧 (化学特別研究、高分子科学特別研究、化学文献調査)

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読替対象となる専門教育科目(旧科目)

単位数 履修区分 新科目 単位数 対象者

防災概論 1 必修 安全実験法 1 平成24年度以前入学者

有機金属化学序論 2 選択 有機金属化学 2 平成22年度以前入学者

【平成23年度追加分】

 科   目   名 単位数 履修区分

有機化学4 2 選択

有機化学演習3 1 選択

有機化学演習3 1 選択必修B

【平成22年度追加分】

 科   目   名 単位数 履修区分

化学生物学 2 選択

【平成21年度追加分】

 科   目   名 単位数 履修区分

化学オナーセミナー1 1 選択

化学オナーセミナー2 1 選択

化学オナーセミナー3 1 選択

化学オナーセミナー4 1 選択

化学への道程と私たち 1 選択

化学発展セミナー 1 選択 平成20年度以降入学者

平成22年度からの開講科目の新設等により、平成21年度以前入学者の卒業要件については、理学部規程別表2に以下の科目を加えます。また、平成22年度中に学士入学・転部・転科する者についても同様とします。

対象者

平成20年度以降入学者

平成21年度からの開講科目の新設等により、平成20年度以前入学者の卒業要件については、理学部規程別表2に下 科 を加え ます また 平成 年度中 学士 学 転部 転科 た者 も同様 す

対象者

平成20年度以前入学者

平成26年度化学科専門教育科目読替表

カリキュラム編成の改正等により、廃止された授業科目について、以下に示す新科目での読替を可能とします。履修手続きの際は新科目で行い、単位修得後、旧科目名に読み替えられます。

追加科目一覧(化学科)

平成21年度以前入学者

平成23年度からの開講科目の新設等により、平成22年度以前入学者の卒業要件については、理学部規程別表2に以下の科目を加えます。また、平成23年度中に学士入学・転部・転科する者についても同様とします。

対象者

平成22年度以前入学者

平成22年度入学者

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