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令和元年度
事 業 計 画 書
一般社団法人 日本自動車工業会
事 業 計 画 書 目 次
Ⅰ.重点方針 1
Ⅱ.委員会の事業活動
1.常任委員会 2
2.一般委員会
(1)技術管理委員会 2
(2)安全・環境技術委員会 2
(3)環境委員会 3
(4)交通委員会 3
(5)流通委員会 4
(6)税制委員会 4
(7)調達委員会 5
(8)国際委員会 5
(9)電子情報委員会 6
(10)労務委員会 6
(11)知的財産委員会 7
3.車種別委員会
(1)軽自動車特別委員会 8
(2)二輪車特別委員会 8
(3)大型車特別委員会 8
4.特別委員会
(1)モーターショー特別委員会 9
Ⅰ.重 点 方 針
国内外でのより自由で公正なビジネス環境に向けて取り組み、持続的成長に貢献。
2.次世代につなぐ豊かなクルマ・バイク文化の創造
東京モーターショーや東京オリンピック・パラリンピックを活用し、
次世代のクルマ・バイクファンづくりや豊かなライフスタイルの実現につなげる。
3. 持続的発展を支えるビジネス環境の整備
1. 未来のモビリティ社会の実現
重点方針の3本柱~”オールジャパン”での活動推進~
「ホームプラネット」の想いを意識し未来のモビリティ社会の発展に貢献
産官学・異業種との連携により、モビリティを通じた社会課題の解決・新たな価値創造に貢献する。
<現状認識>
<目指すべき姿>
モビリティを通じて全ての人々を幸せにする存在に。
・全ての人・モノの移動の自由を確保し、寄り添い、支える
・生活をもっと便利にする、コネクティッド技術とAIを活用した新たなモビリティの
提案。
・高齢者や障がい者を含め全ての人々に新たな移動の手段を提供。
・基幹産業として日本経済の持続的成長への貢献
・雇用創出
・納税
・将来を支える技術の開発・普及で社会的課題を解決
「100年に一度の大変革の時代」に突入。一刻の猶予も許されない
瀬戸際の戦い。
・異業種参入による環境変化に対して、”スピード感”ある変革が必要。
CASEの急速な進展、異業種を含む競争激化
少子高齢化等による構造的な市場縮小が継続的課題。
シェアリングエコノミーの波も押し寄せる。
・市場活性化につながる魅力的なクルマづくり、新たな価値の創造が必要。
国内市場の低迷
高齢化の進行、都市化率の上昇、気候変動規制、省エネ・再エネの
普及促進など、世界に先駆けて取り組まなくてはならない課題が山
積。
・課題解決に向けて、業界の枠を超えた連携・協調の取り組み拡大が必要。
日本の社会課題が深刻化CASEの進展を踏まえ、安全・安心、環境に優しいモビリティ社会像の具体化、および
実現に向けた必要施策の明確化
1)日本経済の活性化に資する課題への適時適切な対応
・ 自動運転等の制度整備の推進、次世代自動車等の実用化と普及につながる活動の推進。
・ サプライチェーン全体への適正取引の推進など国内関係団体との連携・協力。
2)自由貿易の推進、グローバルなビジネス環境の改善
・ ビジネス影響が大きい協定等の交渉動向に関する情報収集や政府への働きかけを推進。
1)クルマ・バイクファンの育成・拡大
・ クルマ・バイク好きが主役となり、楽しめる機会の提供。
・ テクノロジーがもたらすモビリティの新たな可能性、魅力を次世代を担う若者を中心としたファン拡大。
2)東京モーターショーや東京オリンピック・パラリンピックを活用した、情報発信力強化
・ 全ての人・モノの移動をより助け、もっと便利にするテクノロジーを通したモビリティの付加価値の提案。
-1-
- 2 -
Ⅱ.委員会の事業活動
1.常任委員会
(1)理事会提出議案及び理事会より委託された事項の審議
(2)各委員会の総合調整
(3)広報活動ならびに自動車及び自動車産業に関する理解促進活動
(4)2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた諸活動
(5)各委員会の事業内容、予算規模の妥当性及び事業執行の進捗の確認
(6)各種調査の実施及び統計資料等の作成・刊行
(7)自動車産業に係わる法規に関する事項の調査・研究
(8)消費者問題への対応及び製品安全に関する理解活動
(9)その他
2.一般委員会
(1)技術管理委員会
① 道路運送車両法関係法規の国内認証業務及び技術的検討
② 国際基準・認証調和活動とIWVTA(国際的な車両型式認証の相互
承認制度)に関する検討・推進
③ 国内外技術関係法規・規格に関する検討
④ 日本自動車研究所への委託研究に関する検討・調整
⑤ 技術関係に関する国際会議への参加・貢献
⑥ 国内外技術関係諸団体との連携・協力
⑦ その他
(2)安全・環境技術委員会
① 自動車の構造・装置及び性能等に関する技術的研究・検討
② 自動車の安全・環境等の技術基準等に関する国際調和活動
③ 自動車の国際標準化に関する経営視点での課題検討・推進
- 3 -
④ 自動運転に関する技術課題への対応及び基準・標準の国際調和活動の推
進
⑤ 自動車燃料・潤滑油の国際的連携による品質向上に向けた研究・検討
⑥ 電動車両をはじめとする次世代自動車、新燃料の技術的諸問題に関する
研究・検討及び基準・標準に関する国際調和活動
⑦ 自動車ITS(高度道路交通システム)分野の技術的諸問題に関する
研究・検討
⑧ 自動車のエレクトロニクス技術及び情報セキュリティに関する研究・検
討、車両へのサイバー攻撃情報等の共有
⑨ 技術関係の国際会議への参加・貢献
⑩ 国内外技術関係諸団体との連携・協力
⑪ その他
(3)環境委員会
① 自動車及び自動車生産をめぐる環境対策に関する調査研究・検討・推進
② 地球温暖化防止や省エネルギー、次世代自動車の普及等に関する調査研
究・検討・推進
③ 大気環境改善や排出ガスと健康に関する調査研究・検討・推進
④ 自動車リサイクル法に基づくリサイクル・適正処理の推進と、3R(抑
制・再利用・再生)の高度化に関する調査研究・検討・推進
⑤ 工場事業所における環境保全対策、エネルギーに関する対策の推進
⑥ 化学物質管理に関する調査・研究・検討
⑦ 環境関係の国際会議への参加・貢献
⑧ その他
(4)交通委員会
① 安全・安心な交通社会実現に向けた、交通安全に関する啓発活動や技能
講習等の諸事項に関する検討・推進
② 道路交通インフラ面に関する諸事項の調査研究・提言活動
③ 自動運転の実現に向けた社会インフラや法制度に関する提言活動
- 4 -
④ 自動車盗難防止キャンペーン、自動車盗難防止装置の普及等対策に関す
る検討・推進
⑤ 安全・環境・利便性向上等に関するITS普及促進に関する諸事項の
調査研究・提言活動
⑥ その他
(5)流通委員会
① 新車・中古車流通を取り巻く環境変化を踏まえた諸課題の研究・検討
② 新技術(コネクティッド・自動化・電動化)に対する広告・宣伝領域にお
ける正しい理解の促進
③ 安全なモビリティ社会実現に向けた取組みの推進
④ 点検整備推進・不正改造防止に係る啓発活動の実施
⑤ 自動車整備の高度化に向けた整備情報・整備ツールの普及等の推進
⑥ 自動車整備に携わる人材確保及び育成推進
⑦ 完成車輸送及び補修部品流通に関する諸課題の検討
⑧ 福祉車両の普及拡大に資する施策の立案・提言、並びに2020年東京
パラリンピック開催に向けた対応検討
⑨ 上記事業活動における関係機関との連携
⑩ その他
(6)税制委員会
① 自動車を取り巻く環境変化(次期燃費基準、CASE等)を見据えた自動
車関係諸税のあり方検討、並びに簡素化・負担軽減に向けた取組みの推
進
② 企業の成長や競争力強化に資する税制度の実現に向けた理解・要望活動
③ 要望実現に向けた調査・分析及び情報収集活動の推進
④ その他
- 5 -
(7)調達委員会
① 関係機関と連携したサプライチェーン全体での適正取引の推進
② 適正取引推進等に係る自工会・自主行動計画の着実な実施とフォロー
アップ
③ 関係機関との連携による、部品の安定調達と国内調達基盤の維持・強化
のための検討・推進
④ 海外部品団体との協力関係の維持、相互理解の深化
⑤ 材料の安定調達に向けた国内外動向の把握等の情報収集及び関係機関との
連携
⑥ その他
(8)国際委員会
① グローバルなビジネス環境の改善
・ 各国・各地域における自動車産業動向、自動車諸政策の動向把握及び
分析
・ 各国・各地域(特に北米・欧州・アジア・中国)における渉外・広報
活動
② 自由貿易の推進
・ 各国・各地域とのEPA/FTA(自由貿易協定)の推進
・ WTOの枠組みに基づいた自由貿易の推進
③ 国際会議への対応
・ OICA(国際自動車工業連合会)活動への参加
・ APEC自動車ダイアログへの参加・協力
・ AMEICC(日・ASEAN経済産業協力委員会)自動車産業
ワーキンググループへの参加・協力
④ 海外の自動車関係団体等との交流
・ 米国、EU、アジア、中国等の自動車関係団体との情報・意見交換等
・ SJAHI(サウジアラビア自動車技術高等研修所)への協力
⑤ 国際業務関係
・ 日本及び諸外国における通関業務等海外物流改善への働きかけ
- 6 -
(9)電子情報委員会
① デジタル社会における新たな情報連携のあり方の提示
・ サイバーセキュリティへの対応及び業界ガイドラインの策定
・ モビリティと社会システムを繋ぐ次世代ネットワークの検討(LTE-
V2X、5G)
・ コネクティッドデータ利活用ガイドライン策定に向けた国内外動向への
対応
・ 自工会「中長期モビリティビジョン」実現に向けた技術的検討
② 他団体との協同によるIT領域施策の検討・推進
③ 電子情報標準化推進団体と協調した自動車業界のグローバル標準策定の
推進
・ ビジネスシステム分野における国際標準化の推進、業界全体で利用出
来るEDI(電子データ交換)標準の検討、電子タグの個品識別のた
めのガイドラインの改訂及び既存標準の維持・普及活動
・ デジタルエンジニアリング分野における国際標準化の推進、デジタル
製品技術情報の活用による効率化の検討、既存ガイドライン改訂と維
持・普及活動、多様な次世代スーパーコンピュータ(ポスト京)での
大規模/高速解析等の活用研究
④ 自動車業界共通システム課題に関する他委員会と連携した検討・推進
⑤ 自動車業界共通基盤検討
・ JNX(自動車業界共通ネットワーク)の運用サポート及び機能改善の
推進
・ 新たなIT技術を業界全体で利用出来る共通基盤の検討
・ 業界共通認証の必要性、スコープの検討
⑥ その他
(10)労務委員会
① 自動車製造業の人事労務全般に関する研究・検討
② 自動車産業安全衛生大会の開催及び全国産業安全衛生大会への参画
- 7 -
③ 労働災害防止及び作業環境改善ならびに心身の健康維持・増進に関する
事業
④ 労働諸団体との連携強化による健全で安定的な労使関係の維持・向上
⑤ 働き方改革関連法をはじめとする労働行政動向の的確な把握及び関係省
庁との連携・協力
⑥ 人事労務、安全衛生問題に関する日本自動車車体工業会、日本自動車部
品工業会との連携維持・強化
⑦ 将来にわたり自動車産業を支える人材の採用・育成、及び女性活躍推進
⑧ その他
(11)知的財産委員会
① 知的財産権の啓発活動に関する検討・推進
② 知的財産権侵害対策関する検討・推進
③ 国内外の立法機関及び行政機関との連携・協力
④ 日本の自動車産業の国際競争力維持向上に関する研究・検討
⑤ 国内外の知的財産関係機関、自動車関係団体との連携・協力
⑥ その他
- 8 -
3.車種別委員会
(1)軽自動車特別委員会
① 軽自動車の理解促進に係る諸事項の推進
・ 軽自動車に関する諸制度の動向についての研究・検討
・ 軽自動車の使用実態に関する調査・研究
・ 軽自動車の流通上の諸課題に関する研究・検討
② その他
(2)二輪車特別委員会
① 世界の二輪車産業の持続的発展に向けた国際業界活動(IMMA:国際
二輪車工業会、FAMI:アジア二輪車産業連盟)への参画・貢献、
SIAM(インド自動車工業会)、CAAM(中国汽車工業協会)等、各国
二輪車工業会との交流・協力の推進
② 二輪車の国内外の基準・認証制度の国際的な調和実現に向けた活動
③ 海外における二輪車知的財産権制度整備への協力、問題改善に向けた理
解促進活動
④ 二輪車の利用環境改善に向けた調査・研究
⑤ 二輪車の理解促進に向けた広報・啓発活動
⑥ 二輪車の交通安全教育推進への協力・支援
⑦ その他
(3)大型車特別委員会
① 大型車(トラック・バス)に係る諸事項の推進
・ 隊列走行などに係る技術的な課題及び政策面・制度面からの取組み
・ 自動運転・排出ガス規制等、大型車共通の重要課題解決に向けた諸団
体との連携(大型車グローバルミーティングの開催等)
・ 車輪脱落事故防止等、重要課題に対する関係機関と連携した取組み
・ バス事業の将来課題に関する調査・研究
② その他
- 9 -
4.特別委員会
(1)モーターショー特別委員会
① 第46回東京モーターショー2019の企画検討及び開催準備と運営
② 東京モーターフェス2020の企画検討及び開催準備
③ 自動車ガイドブックの編集企画の検討及び発行
④ その他