RES．BULL MEGURO PARASIT．MUS．No．3，37－471970 37

渦　虫　類　の　寄　生　虫

特に淡水棲三岐腸類の寄生虫数種の記録

ParaSites of Turbellarians：Records of several

speCleS Of endoparaSites offreshwaterdanarian＄．

川　勝　正　治1）（藤女子短期大学生物学教室）

ABSTRACT：The occurrences of several species of the endoparasites from some freshwaterplanarianspeciesare recordedin this paper．They are as follows：

1）GlegarinidspeciesfoundintheparenchymaaSWellasinthedigestivetract oftheJa甲neSefreshwaterplanarianS（PIs．Ⅰ，Figs．A－F，ⅠⅠ，Figs・A－F，III，Figs・A－G）・The encysted speclmenS

JOftheglegarinid specieswere detectedin some slidesof DugesiajaPonicaIcHIXAWA et KAWAKA－TSU，Phagocaiaiu）amaiIcHIKAWA et KAWAKATSU，Po＆celis schmidii（ZABUSOV），DendrocoeloPsislacteusIcHIKAWA et OKUGAWA and Dendrocoelopsis ezensisIcHIKAWA et OKUGAWA．Theglegari－

nidspeciesrecordedin the present paper were detectedin the slides of Dugesia jaPonica fromNikk6Cityandof Dendrocoelopsislacteus from Nayoro City・The encysted specimensaresphericaland／OrOVOidin shape．They are120to310pin diametre・This speciesis closely related toan

European glegarinid species LankesteriaPlanariae・2）Glegarinidspeciesfoundin the pharynx tissue of Dugesialindbergi DE BEAUCHAMP from

thevicinityof RawalpindiinWest Pakistan（Pl．ⅠⅠ，Fig．G）・Only three encysted specimens of

thisglegarinidspecieswere detectedinmyslides・They aresphericalinshapeandare50to60JLindiametre．Thereis a slight doubt whether this speCies maynot be a glegarinid species‥‥‥

i．e．，it may be a trematode cyst．

3）Ciliatespeciesfoundin the digestive tractof theJapanesefreshwaterplanarian，Phagocata

iwamaiIcHIKAWA et KAWAKATSU from WakkanaiCityin Hokkaid6（Pl．ⅠⅠ，Figs．H－Ⅰ）．A conT

siderablenumberof thisciliate specieswas detectedin my slides．They are spindleformin shape

andare60to80Ftinlongaxisand about20i‘in short axis．The species may be related to an

Europeanendoparasiticciliate species SieboldiellinaPlanariarum・

4）Nematodespeciesfoundin the pharynx tissueof theJapanesefreshwaterplanarians（Pl・IV，Figs．A－D）．The endoparasitic nematode specieswasfoundinthe musclelayers of the pharynxofDugesiajaPonicaIIcHIXAWA Eet KAWAKATSU，Phagocaia vivida（IJIMA et KABURAKI），Po抄celissapporo（IJIMAetKABURAKI）and Po妙Celis schmidti（ZABUSOV）fromseverallocalities・Thenem・atodespeciesrecordedinthepresentpaper were detectedin the slides of Dugesiaj郎OnicafrornMatsuyama City．Every specimen of planarians examined wasinfected・This nematode species

attainsalengthof300to600FC・AboutlO to20specimensof nematode species were foundinonepharynxof the host worm・

5）Nematodespeciesfoundinthe pharynxtissueof DugesiagonocePhala（DUGiIS）from Stras－bourginFrance（Pl．IV，Figs．E－G）・Many specimensof thisnematodespecies were detectedinmyslides．Theincidenceofinfection washighin this population・They are smallin sizeandattainalength of90to150J‘・About30nematode specimens were foundin one pharynx of the

tost worm．

Everyslideusedin thisstudyis retainedin Professor KAWAKATSU’s room of Fuji Women’S

・College，Sapporo．Theincidence of a naturalinfection of the glegarinid species foundintheDendrocoelopsislacieus

populationinNayoroCitywasalsoinvestigated・It was observedin thislocality that the total

numberof theinfected specimensof planarians haslargelyincreased according to theincrementof

thepollutionofwaterwhereplanariansinhabited（Tablel）・In thelaboratory culturestheinfected

planarianswere eventually disintegrated・

渦虫類（扁形動物門渦虫網）は海水・淡水・陸　稿では自由生活者の渦虫類を宿主とする寄生虫上（湿地）に棲み，その大部分は自由生活者であ　類についての知見を述べ，併せて著者の手許にるが，寄生生活者である種類も少なくない．本　ある淡水棲三岐勝頼（淡水産プラナリア規）の寄

Received for publicationl March1969．

1，MasaharuKAWAKATSU（BiologicalLaboratory，凡jiWomen’sCollege，Sqt＞♪oro）・

38 RES. BULL. MEGURO PARASIT. MUS. No. 3， 1970

生虫数種を記録しておきたい.

著者は淡水棲三岐腸類の生態 ・分類 ・分 布 を

専門と しており ， 手許に内外標本の多数のスラ

イドを所持しているが， これらのスライド中に

寄生虫の検出されたものが少数含まれている。

しかし， これらの寄生虫を同定することができ

ないため，多年未発表のままに放置していたが，

目黒寄生虫館館長亀谷了博士の御親切なおすす

めを受けて本稿をまとめることにした. 博士の

御好意;に厚く感謝すると共に， ここに記録する

種類について寄生虫関係の方達の御指摘を得た

いと思う . また，材料の採集その他について御

世話になった名寄市立女子短期大学附属 高等学

校の山田達也博士， 弘前大学理学部生物学教室

の手代木渉博士， 愛媛大学文理学部生物学教室

の伊藤猛夫博士， 水海道市立第一高等学校の嫡

越功氏，Dr. Francaise STUHAN-DuBOIS (In-stitut de Zoologie， Faculte des Sciences， Universite de Nancy， France)，及び Dr.S. Rashid ALI (Zoology Department， Goadone College， Rawalpindi， West Pakistan)に感

謝する.

1. 渦虫類の寄生虫

洞虫類の外部及び内部寄生虫はかなりの種類

が知られているが， 日本では， まだ正式の記録

は報告されていない. HYMAN (1951)から主と

して引用する と， 渦虫類の寄生虫には次のよう

なものがある.

Euglenoid flagellates (属 Astasi孔 属

Euglenα). Catenulida の種に寄生する (DEBEAUCHAMP 1911; HALL 1931).

Trypanosome-like flagellates. Cry'ρtobia (Try'ρanoρlasmα) dendrocoeliがヨーロッパ産

の淡水産プラナリアの 1 ~重 Dendrocoelum lacte-um の腸管内及び交接霊内に寄生する (GELEI 1913).

Holotrichous ciliates (属 HoloPhyra，属。ρhyroglenα). Stenostomum と淡水産プラ ナ

リア類に寄生する (KEPNER& CARROLL 1923).

Parasitic ciliate group Astomata.海産プ

ラナリア類の腸管内に Hoρlitoρhyrauncinata が寄生する Sieboldiellina (=Haがゆhrya)ρlanariarumが淡水産プラナリア類の吸着様官

に寄生する (BISHOP1926).

Parasitic ciliate group Peritricha. Col~ρs 及び Urceolariamitra (VON SIEBOLD) (=

Trichodina steinii?)は淡水産プラナリア類の

多数の種に外部寄生する.REYNOLDSON (1950.

1951， 1955)は U.mitraが英国産の淡水産プ

ラナリア 6種 Dugesi・αlugubris，Planaria torvα POかcelis nigra， Polycelis tenuis， Polycelis felina， Dendrocoelum lacteum-ー

に寄生することを報告し，KEPNER & PICKENS (1925)は 同 種 が 北 アメリカ産の Planaria ρolychoral) に寄生することを報告しているが，

この プラナリアは Curaforemαniiと考えられ

る.最近，BALL & FERNANDO (1968)は u.mitraがカナダ及び北アメリカ産の淡水産プラ

ナリア数種に寄生することを報告した

Gregarines. プラナリア類の内部寄生虫とし

て最も普通のも のであり ，特に Lankesteri，α属

の種が多く見られる. Lαnkesteria ρlanariae: はヨーロッパの淡水産プラナリア類に寄生する

(V ANDEL 1921). HYMAN (1955)は南アメリ

カの陸産プラナリア Rhynchodemusangustus の睦にクレガリナが寄生し， その結果として宿

主は交接不能と考えられる状態にある例を報告

している.

Trematodes.被嚢期の幼体がときに渦虫類の

体内から発見された例があるが， 渦虫類を終局

宿主とする寄生とは考えられない.

Nematodes. 陸産プラナリア類に寄生する例

が多い.

渦虫類の寄生虫としては上記のようなものが

知られており ， 外部寄生者は原生動物繊毛虫綱

の周口類の種類， 内部寄生者は鞭毛虫綱のユー

グレナ類，繊毛虫綱の裸口類と無口類， 胞子虫

綱のグレガリナ類， 及び袋形動物の線虫綱の種

類などである.

2. 観察例ー淡水産プラナリア類の寄生虫ー

以下著者の観察例を簡単に記録する. グレカ、

リナ類が寄生した場合， 体組織内に接合子裂を

多数生じた宿主プラナリアは， 生時でも外見的

に明らかである. これらの標本の一部はノザケ

氏液で固定し， 脱水後キシロールを通して未染

色 トータ ルプレパラートを作製した. 大部分の

寄生虫標本は プラナリア類の分類学的組織観察

を目的とする連続切片標本を検鏡した際に検出

されたものである. これらの標本はいずれもノ

ザワ氏液またはブアン氏液固定標本をパラフィ

ン切片 (7-8μ〉とし，デラフィールトR へマトキ

シリンとエリスロシンで複染色したものである.

a. 日本産淡水棲三岐腸類数種に寄生する胞

子虫類の 1種.

1) 種小名はミスプリシトで，学名は Dugesiaρolychroa(SCHMIDT)が正しいが，この種は Dugesialu-gUbl'is (SCHMIDT)の synonymであろう .ヨー ロッパだけに分布する.

KAWAKATSU，M．

最初，北海道名寄市産（栄町の湧水流，山田（1955a）のキタシロウズムシpg乃drocodゆめIacieusIcHIKAWA et OKUGAWA　に多数寄生

しているのを観察したもので，宿主プラナリア

（体色は白色）は体組織中に多数の白色の球状体

を生じ，生時にも明らかにそれとわかる・トータルプレパラートによる計測では，これらの球

状体は直径120～310〃程度で，やや楕円球状体のものも多い．未染色トータルプレパラート

では，2個の球状体が共同の包嚢中に包まれているのがわかる程度で，内部構造は不明瞭であ

る．切片標本では，包嚢及びへマトキシリンとェリスロシソに中程度に染まる核が明瞭である。

寄生部位は間充織内及び腸管内で，咽頭筋肉層

内には認められなかった．1個体の宿主（体長8～15mm）に20～25個の球状体が認められた．1）

本寄生虫は，その形態からグレガリナ目の1

種の連接体及び接合子嚢中の接合子と考えられる．本寄生虫は名寄市の棲息市に棲むェゾコガ

タウズムシPhagocataiwamaiIcHIKAWA et

KAWAKATSU及びェゾウズムシDendrocoel（妙・

sis ezensisIcmKAWA et OKUGAWA　にも寄

生しているが，特にキタシロウズムシでは寄生

率が高い．

北海道恩根内産（KAWAKATSU1964；KA－

wAKATSU＆　YAMADA1966；山田1966）の

キタカズメウズムシ　Poわ′αJZg SCゐ椚最か（ZA－

BUSOV）にも同種と考えられる寄生虫が検出さ

れた．接合子嚢の大きさは径150～200〃程度

である．体長約15mmの宿主の体組織中に20～30個の接合子嚢が見られた．

昨年夏，日光馬返しの流れで採集されたナミウズムシDugesiaj＊onicaIcHIKAWAetKA－WAKATSUの固定標本10個体あまりのうちに，

多数の球状体が見られるもの2個体が含まれていた．固定標本の写真撮影後，連続切片標本を

作製して検鏡したところ，グレガリナ類の連接体，共同の包嚢中に包まれた2個の配偶子母細

胞，接合子嚢中の接合子と種虫を生じたものなどいろいろな発生時期のものが認められた．接

合子嚢は球状～楕円球状で，直径100～130〃程

度のものが多く，最大のものは短径130／上，長径180／‘であった．若い連接体はやや小形で，

短径70〃，長径90～100′∠程度であった・寄生部位は間充織中で，1個体の宿主プラナリア（体

長10～12mm）に30～50個以上の球状体が認

39

められた．本寄生虫も恐らく北海道産のプラナリア類の寄生虫と同種であろうと考えられる，

ここに報告した寄生虫の種名は明らかでない

が，VANDEL（1921）がフランス産のDugesia

J〝g〝みrゐ他から記載しているエα乃如ざおお♪α－nariaeの図（p，719，Figs．1～5）と酷似している．フランス産の種類の大きさは90～100〃で，

間充織内に寄生する．b．西パキスタン産淡水棲三岐腸類に寄生す

る胞子虫類の1種．

西パキスタ∵／の　Kohat　及び　Rawalpindi近郊から採集された淡水産プラナリア　か庖ggggα

lindbeタgiDEBEAUCHAMPの連続切片標本を晩

鐘中咽頭筋肉層内に寄生虫を発見した．2個体の宿主プラナリアに計30個体の寄生虫が見られ

た．胞子虫類のグレガリナ目の1種の接合子嚢と考えられる直径　50～60／上の球状体で，赤紫

色に染った核が認められる．標本の状態が悪く，細部の構造は不明瞭である．本寄生虫は，ある

いはTrematode cystであるかもしれない．C．日本産淡水棲三岐腸類の腸管内に寄生す

る繊毛虫類の1種．2）

稚内市産（IcHIKAWA＆KAWAKATSU1962；

川勝・山田1966；山田1966）のェゾコガタウズムシPhagocataiwamaiIcHIKAWAetKAWA－KATSUの腸管内及び咽頭鞘内に見られたもので

ある．PlateIl，Figs．H～Iの写真に示したもの

で，やや長い半月形状の形態で，長径60～80〆，

短径20〃である，大核は長楕円球状で淡赤紫色に染まり，内部に多数の顆粒状の小粒が認められる．小核は不明瞭で，判然としない．著者は

本寄生虫の生体を観察していないため果して織

毛虫類の1種であるかどうか確定できないが，BISHOP（1926）の英国産の5わ0揖ねJJ乃α♪knariarumの記載及び因（Pl．Ⅷ，Figs．1～5）

から判断して，その近縁種ではないかと思う・英国産の種は　Pわ乃αrfα　わγ〝α　MOLLER　や8g刀drOCOgJ〝∽JαCfe〝∽（MtJLLER）の腸管内に

寄生するもので，長径60～70〃，短径23～28Jfであるが，ここに報告した日本産の種類は明ら

かに別種である．d．日本産淡水棲三岐腸類の咽頭筋肉層内に

寄生する線虫類の1種．松山市産のナミウズムシ　β〝gg5αα畑0乃Zcα’

IcHIKAWA et KAWAKATSUの咽頭筋肉層内に

多数の線虫の1種の寄生しているのが認められ

1，手代木（1964）のp．262，Fig．2（C，J）の写真は名寄市産のキクシロウズムシで，接合子勤が見られる・なお，手代木研究室で生体から採取した本寄生虫の形態が簡単に調べられた（未発表）・

2）本寄生虫は間充織内に見られないこと，宿主の組織が全く崩壊していないことなどから，多分繊毛虫類の

1種ではないかと考えたものである．

40RES．BULL．MEGURO PARASIT．MUS．No．3′1970

た．体長は300～600J！で，体幅は30～40／上であ

る．このプラナリアのpopulation　では極めて

寄生率が高く，寄生していない個体は認められ

なかった．1個体の虫の咽頭内に10～20個体

以上寄生している．線虫の細部の構造は不明で

あるが，エリスロシン守こ濃染する卵細胞多数が認められた．

著者はここに記載した線虫と同種と考えられ

るものを日本産のミヤマウズムシ　タカαgOGαね

Vivida（IJIMA et KABURAKf），キタシロカズ

メウズムシ　Pob，Celis sqp90rO（IJIMA et KA－

RURAKI），キタカズメウズムシ　PoかceJわ　ざCあー

胡油断（ZABUSOV）の咽頭組織内でも観察している．

e．ヨ一一一コッパ産淡水棲三岐腸類の咽頭筋肉層内に寄生する線虫類の1種．

フランスのStrasbourg産のヨーロッパナミ

ウズムシDugesiagonocqt，hala（DUG虫S）の咽

頚筋肉層内に寄生する線虫類の1種を観察した．

いずれもコイル状に巻いた状態で寄生しており，

体長は90～150／上，体幅は7～8／上である．細部

の構造は不明瞭である．このpopulation　における寄生率は高く，また1個体の虫の咽頭内に線

虫が30個体以上も寄生しているのが見られた．

3．淡水棲三岐腸類の寄生虫の生態的意義

淡水産プラナリア類の食物連鎖関係の研究は

あまり進んでおらず，まだ充分論議されていな

い（KAWAKATSU1965，1967）．生態学的立場から見た場合，プラナリア類の寄生虫が終局的

に宿主を発すかどうかについて充分なデータはない．著者と山田達也博士とが観察した結果で

は，本稿に記述した名寄市産のキタシロウズム

シに寄生する胞子虫の1種は，同棲息地の水の汚染化にともなって寄生率が高くなっていった．Tablel　は同棲息地で観察した1960～1963

年度のデータである．本棲息地は1965年春に埋

めたて工事の結果消滅した．実験室飼育の結果によると，胞子虫の寄生を受けたキタシロウズムシはやがて体組織が崩壊して死亡した．恐ら

くこの時期に種虫が泳ぎだしたものであろう。

Tablel・Theincidenceofanaturalinfectionoftheglegarinidspeciesfoundinthe

Dendrocoelopsislacteuspopulationin NayoroCity，Hokkaid6．器

November，1960 November，1962　1　November，1963

Number of specimens

ofヱ）β招．JdCfg〝g eX－

amined

Number of specimens

Ofヱ）β搾．gαCfe〟gpar－

asitized

Parasitic rate

Circumstances of the

habitats

95（……霊1，9g

0％

Very clean water

83（芸…≡三と1，王墓

2（SeXual）

2．4％

Not clean water with

SOme Organicmatter

62（；；芸霊，芸2

20（芸…芸乱13

32％

Not clean water with

many organic matter

器Mostof thedataincludingthistablewaskindlyfurnishedbyDr・T・YAMADA・Thepopula－

tionecologyofthree freshwaterplaharianspeciesinhabitinginthislocalitywasstudiedby

YAMADA（1965aandb）・Thematerialusedin theoriginaldescriptionof Phagocataiwa一

maiIcHIKAWA et KAWAKATSU WaS COllected from thislocality（cf．IcHIKAWA＆KAWAKA－

TSU1962）・Dendrocoelopsislacteus from thislocalitywasalSo used by Dr．W，TESHIROGI

as one of the materialsin his regeneration experiments（cf．TESHIROGI1964）．Several

encysted specimensof theglegarinid specieswere seenin his photographs of regeneratedPlanarians（p．262，Fig．2C andJ）．

KAWAKATSU．M．

文　　献l）

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27）山田達也（1965a）：名寄市の湧水流におけるプラナリア類の生態に関する研究．Ⅰ．3種の季節

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28）山田達也（1965b）：同上．ⅠⅠ．3種の生活史．動物学雑誌，74，226－237．

1）日本産の淡水棲三昧腸類の種類と検索表は次の文献を参照．川勝正治（1966）：日本産淡水棲三枝腸窺既知種の総覧．日本生物地理学会会報，24，9－28．

42 RES．BULL MEGURO PARASLT．MUS．N0．3，1970

29）山田達也（1966）：天塩山脈及びその近接日本海岸地域の淡水産プラナリアの生態調査報告．

日本生態学会誌，16，129－133．

EXPLANATION OF PLATESI一一IV

PlateI

A and B．Preserved specimen of Dugesia japonicaIcHIKAWA et KAWAXATSU

from Nikk6Cityin HonshG（KAWAKATSU’s Specimen Lot No．685group）

Showing the encysted specimens of the glegarinid species．Notice the

Whiteglobes．Actuallength of the host worm，12mm．A：dorsal side．B：Ventral　side．

C，D，E and F．Two preserved specimens of DendrocoelopsislacteusIcHIKAWAet

OKUGAWA from Nayoro Cityin Hokkaid6（Specimen Lot No．296　group）

Showing the encysted specimens of the glegarinid species．Actljallength

Of the host worms，12L15mm．

C：Ventralside of a specimen・D：dorsal side ofanotherspecimen．E：

Ventral side of the Specimen D．F：dorsal view of the Specimen D

（Whole mount）．

PlateII

A，B，C and D・Enlarged photographs of the parts of two preserved specimens

Of DendrocoelopsislacteusIcHIKAWA et OKUGAWA from Nayoro City

（Specimen Lot No．296　group）showing the encysted specimens of the

glegarinid species．Whole mounts・Notice the encysted specimens．

A：head of the Specimen Cin Platel・B：head of theSpecimenD（and

F）in PlateI．C：pharyngenal region of the Specimen Cin PlateI．

ph，pharynx；SV，Spermiducal vesicle．D：enCySted specimen of the

glegarinid species（highmagnifications）．Actualsize，300FLin diametre．E and F．Enlarged photomicrographs of the parts of the encysted specimens of

the glegarinid species foundin the parenchyma of DugesiajaPonicaIcHI－

KAWA et KAWAKATSU from Nikk6City（Specimen Lot No．685group）．

E：nuCleus of zygote（No．685　a）．F：yOung SPOrOZOites（No．685a）．

Actualsize of a sporozoit，4－5JLinlong axis．

G．Photomicrograph of the encysted specimen of the glegarinid speCies foundin

the pharynx tissue of Dugesialindbergi DE BEAUCHAMP from WestPaki－

Stan（Specimen Lot No．647group；No．647b）．Actual size，60Jlin dia－

metre．Thereis a slight doubt whether this species may not beglegarinid species……it may be a trematode cyst．

H andI．Photomicrographs of the sagittalsections of the pharyngeal regiOn

PhagocaiaiwamaiIcHIKAWA et KAWAKATSU from Wakkanai City

aO

f．mHokknid6（Specimen Lot No．215group）showing the endoparasitic ciliate

SpeCies foundin the cavity of the pharyngeal sheath．

H：SpeCimens of the ciliate species（No．215　p）．ph，pharynx．Ⅰ：a

SpeCimen of the ciliate species（high magnifications）．Actual size，80Fi

inlong axis．

PlateIII

A，B，C，D，E，F and G．Photomicrographs of the encysted specimens of the

glegarinid species foundin the parenchyma ofDugesiajaponicaIcHIKAWA

et KAWAKATSU from Nikk6City（Specimen Lot No．685group）．Notice

the various stages of development of theglegarinid species．

A（No・685b），B and C（No．685a）were taken under thelow magni－

fications・D，E，F and G（No．685a）weretakenunderthehighmagniGca－tions・Actualsize of the encysted specimens of the　glegarinid species，

100－130JLin diametre．Notice the syzygies，ZygOteS and youngspecimensOf sporozoites．

KAWAKATSU , M. 43

Plate IV A, B, C and D. Photomicrographs of the sagittal sections of the pharynx of Du·

gesia japonica ICHIKAWA et KAWAKATSU from Matsuyama City in Shikoku (Specimen Lot No. 373 group) showing the endoparasitic nematode species.

A : anterior half of a specimen of the nematode species (No. 373 a) . Actual length, 300-600 /-I. pi, pharynx lumen. B: enlarged photomicro­graph of the nematode species (Specimen of Fig. A) . C: another speci· men of the nematode species (No. 373 c) . D: photomicrograph of the parts of the nematode species (No. 373 c).

E, F and G. Photomicrographs of the sagittal sections of the pharynx of Dugesia gonocephala (DUGES) from Strasbourg, France (Specimen Lot No. 372 group) , showing the endoparasitic nematode species. E: part of the pharynx (No. 372 b). Notice the nematode species. pi, pharynx lumen. Actual length, 90-150/-1. F: part of the pharynx (No. 372 a) . White arrows indicate the specimens of the nematode species. pi , pharynx lumen. G: enlarged photomicrograph of a specimen of the parasitic nematode species ( No. 372 b).

flIl~2 *ffiffl~rH&A~ l.A~t.::ili.l;BJ;fj0)*~ER~1*0):Z iJj,I;f.:~-::5\',-C~ 1 :&f:~tm{),fT Q.

Trypanosome·like flagellates. :<tfOO1lYl mj£0) Du· gesia lugubris, Polycelis tenuis, Polycelis nigra, Dendrocoelum lacteum f':*~ (REYNOLDSON 1967) .

Holotrichous ciliates :<tfOOj£O) Phagocata vitta, Polycelis ferina, CI'enobia alpina f': *~ ( REY' NOLDSON 1967) .

Parasitic ciliate group. Sieboldiellina planari· arum ;/};~t 7 .JI I) :h j£0) Planaria dactyligera mus· culosa ,&'0' Planaria occulta f':*~ ( KENK 1969).

7i-W*~ER -C;b Q Urceolaria mitra f iJ:~GO):<tfOOj£

O)llm (REYNOLDSON 1967) ,&'O' ~ t 7 .JI I) :h j£0)1l

m ( KENK 1969) f .: ~iil f.:~GnQ . Gregarines. Lankesteria ( =Monocystella ?) ji

0) 11l;/}; 7 :7 7- :h j£ 0) Dendl'ocoelopsis piriformis f':*~ ( HOLMQUIST 1967) . -fo)*~*fi;j<~/J6-C~

\" . HOLMQUIST 0)~:Zf': fi~~O)DfliX~¥~;/};:Jtll f1

Gn -cto IJ ( Fig. 7 a~m) , *ffif': ~G~ lA.::ll t m{J.;( L- -Cl-' Q. ts.to, Lankesteria fi 3 - a 'J /,j£ 0) -:1:7 7" I) 7m~~;/}'G~G~!J<~n -Cl- ' Q (SWARCZEWSKY 1910: V ALKANOV 1935) .

Trematodes. HOLMQUIST (1967, ad p. 460, Fig. 9 f ) fi 7:7 7-:h j£0) Dendrocoelopsis pirifor · mis O) ~ll9mU§.~9='f.:~Gnt.:: Trematode cyst O)¥

~~:Jtllf1-C\" Q . Cestodes. ili.l ERm 0) I*iW*~ER t L- -C Cestodes fi

~~-C~G L- <, HYMAN ( 1951) 'bil9rn -C\"ts.\". HOLMQUIST ( 1967) fi 7:7 7-:h j£0) Dendrocoelopsis piriformis f ':*~T Q Proteocephalidae ( =Ichth­yotaeniidae) 0) 1 1l ~ ~)Hl:I L- , 7-?' 'J T t D fliXi}i¥ ~~:Jtllf1-Cl-'Q p. 460, Fig. 8 ,&'0' ad p. 460, Fig. 9 a~e) . *~*fH3;\," -f0) ftl1, DE BEAUCHAMP ( 1961) , Li"IHE (1910) , RIXEN (1961) G fi Dendro· coelum lacteum ~ Microstomum lineare f':*~T

Q Cestodes ~ ~G~ L- -C \" Q .

Nematodes. HOLMQMIST (1967) Ii 7:7 7-:h j£o:> Dendrocoelopsis piriformis ;/}' G, KENK (1969) fi ~t 7 .JI I) :h j£0) Planaria dactyligera musculosa ;/}. G Nematodes HG~!J< L- -C\" Q. *~W{1Lfi~mUfl~.

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44 RES. BULl. MAGURO PARASIT. MUS. No.3, 1970

PLATE I

KAWAKATSU. M, 45

PLATE n

48 RES．BULL．MEGURO PARASIT．MUS．No．3，1970

PLATEⅢ

47