42014年5月広報2014年5月 広報5

応募者数413人。2月1日〜

28日まで市のイメージにふさわし

い「花」と「木」を募集したとこ

ろ、たくさんの応募がありました

（応募状況参照）。

それぞれの応募数のトップが、

今回選ばれた「マーガレット」と

「桜」でしたが、桜は全体の3割、

マーガレットにおいては、実に6

割を占める結果となりました。

市では、花と木の選定にあたり、

1月に選考委員会を設置。10人の

委員が募集や選考方法、最終決定

まで計3回にわたり、議論を重ね

てきました。

3月28日、選考委員会の成行委

員長が、横山市長に決定を報告し、

4月1日に市花および市木を制定

する告示を行いました。

市のシンボルに決まった「マー

ガレット」と「桜」は、市のPR

に広く活用するとともに、市民の

皆さんに愛着を持ってもらえるよ

う、白やピンクをイメージカラー

としても活用していきます。

三豊市の花と木 決まる !

選考委員会の委員長を務めた成

行公雄さんに、話を伺いました。

「市の花と木は、市外から見て

三豊をイメージできるものにしよ

うと委員会で決めました。また、

募集は、若い世代の意見も聞きた

いということで、対象の幅を広げ

ることにしました。結果、子ども

からお年寄りまで幅広い年齢層か

ら応募をいただき、ありがたく思

っています。応募した理由も読み

ましたが、皆さん一人ひとりの思

いがとても伝わるものでした。

マーガレットについては、三豊

花か

き卉部会やフラワーパーク浦島を

管理・運営する皆さんのこれまで

の活動が、三豊の花としての認識

を高めたんだと感じています。

今後は、市の花はマーガレット、

木は桜という思いを市民の皆さん

が共有し、地域の活性化につなが

ればと思います」

市木 応募数桜 125茶 61松 45楠（大楠） 26キンモクセイ 21みかん 17梅 15ハナミズキ 15蝋梅 7もっこく 6イチョウ 5竹 5オリーブ 5椿 3木蓮 3クロガネモチ 3タブノキ・タブ 3もみじ 3ケヤキ 2山茶花 2桧 2桃 2ヤマモモ（楊梅） 2ウバメガシ（バベ） 2アボカド 1イタヤカエデ 1黄梅 1観音竹 1紅梅 1高野槇 1サツキ 1サルスベリ（百日紅） 1シャクナゲ（石南花） 1スギヒノキ 1南天 1ヒイラギ 1藤 1もち 1柳 1山桜 1ローリエ 1ドングリ 1陽光桜 1マキ 1檪（くぬぎ） 1ビワ 1木の応募なし 15計 417

市花 応募数マーガレット 255桜 39コスモス 35菊 11ひまわり（向日葵） 10すいせん 9つつじ 6ぼたん 6菜の花 3オリーブ 2きんせんか 2皇帝ダリア 2チューリップ 2パンジー 2ハナミズキ 2みかん（柑橘） 2梅 1クリスマスローズ 1クチナシ 1こぶし槇 1山桜 1さざんか 1サツキ 1タンポポ（蒲公英） 1ダリア 1茶の花 1パンジー・デイジー 1ばら 1花菖蒲 1フジ 1な花 1ふよう 1桃 1蝋梅 1マリーゴールド 1あけび 1れんぎょう 1沈丁花 1カーネーション 1花の応募なし 3計 414

※２案応募…４件

※２案応募…１件

花と木選考委員会委員長　成行 公雄さん

マーガレット

桜応募状況

応募状況

北は瀬戸内海、南は讃岐山脈という地形に恵まれ、自然豊かで四季折々の表情が楽しめる三豊市。そのシンボルにふさわしい花と木が決まりました。今回は、市民の皆さんに今まで以上に「マーガレット」と「桜」に親しんでもらおうと、マーガレットの魅力や市内の桜スポットを紹介します。

2014年5月 広報7

花どころ三豊から全国へ

魅力満開 ! 三豊のマーガレット「真実の愛」という花言葉を持

ち、恋占いに用いる花として愛さ

れ続けるマーガレット。

マーガレットは、アフリカ大陸

北西部カナリア諸島が原産地のキ

ク科の多年草です。日本には明治

時代に伝わり、大正時代から栽培

が盛んになったといわれています。

その日本一の産地が、ここ三豊

市です。詫間町・仁尾町を中心に

栽培され、年間生産量は約300

万本。全国シェアの約6割を誇っ

ています。空輸出荷ができるよう

になり、関西を中心に、北は東北、

南は沖縄にまで三豊のマーガレッ

トは届けられ、その美しさを全国

に発信しています。

三豊のマーガレットの特徴は、

茎がピンと立ち、花やつぼみの付

き方のバランスがいいこと。

在来と呼ばれる白を中心に、ピ

ンクや黄色など、色鮮やかなマー

ガレットが全国へ出荷され、花束

やフラワーアレンジメントにとて

も人気です。

5月ごろから植え付けたマーガ

レットは、10月から翌年5月ごろ

まで出荷されます。

マーガレットを中心にキンセン

カ、コスモスなど四季を彩る花が

一面に咲き誇る「フラワーパーク

浦島」。瀬戸内海や粟島・志々島

を見渡せるロケーションもあり、

多くの家族連れやカメラマンでに

ぎわいます。

その花畑の維持管理を行うのが

「美咲クラブ」の皆さんです。

「色鮮やかな花が訪れる皆さん

をお迎えし、楽しいひとときを過

ごしてもらおうと、花の植え付け

や土作り、草刈りなどを行ってい

ます」と穏やかな瀬戸内海を望み

ながら話す横井雅章さん。

「マーガレットが市の花に選ば

れたことはうれしいですね。フラ

ワーパークもマーガレットが中心

で、5月には真っ白いじゅうたん

のように咲き誇りますよ。花と海

島が織り成す景色は格別ですね」

詫間町内の子どもたちは、毎年

花植え体験を行います。県内一の

花どころだからこそ、地元の子ど

もたちに花を知り、身近に感じて

ほしいとの思いからです。その花

を大切に育てているのも美咲クラ

ブの皆さんです。

「自然を相手にしよるから、育

てるのは大変やけど、子どもたち

の笑顔や喜ぶ声が楽しみやし、そ

れが私たちの原動力ですからね。

喜んでもらうために1年の作業が

あるんよね」

はさみを片手にマーガレットや

キンセンカ、ポピーなどが摘める

恒例の花摘みイベント。県外から

も多くの人が足を運びます。今年

は5月11日（日）。今日も笑顔を

咲かす活動が続きます。

花＋海＋島　

この絶景は格別!

　

色とりどりの花がお出迎え　

フラワーパーク浦島

日本一を守り続け

　　　　

三豊を花の楽園に

「花持ちがいいので、上手に育

てると1カ月は可憐なマーガレッ

トを楽しむことができますよ」と

話すJA香川県三豊花か

き卉部会の秋

山宰毅部会長。「付いたつぼみがす

べて開花し、花びらが落ちないこ

とから、縁起のいい花としてとて

も人気があるんですよ」とマーガ

レットの魅力を話してくれました。

三豊花か

き卉部会には5つの部会が

あり、マーガレット部会には60件

の農家が所属。約8㌶の耕地で愛

情込めて育て上げたマーガレット

を全国に出荷しています。

三豊花か

き卉部会は、平成24年9月

に生産量2位の静岡県JA伊豆

太陽マーガレット部会と販売促

進に関する協定を締結しました。

「協定により、出荷量は両県合

わせて全国の8割を占めること

になりました。マーガレットが

見ごろを過ぎても散らないこと

から”落ちない花“として、私た

ちは関西エリアで、伊豆太陽の

皆さんは関東

エリアで、

受験生に

向けて

共同で

PRし

ていま

す。ほか

にも、お互

いが持つノウ

ハウを出し合って品質向上など

に努めています」

4年前からは、”落ちない花“、

”合格マ

ーガレッ

ト“とし

て受験を

控える中

学生に花

束をプレ

ゼントし

ています。

「日本一の生産量を誇るものが

市内にあるということを知っても

らいたいという思いもあり、最初

は詫間と仁尾の中学校でマーガレ

ットを贈り、2年目からは市内の

全中学校に広げました。学問の神

様として知られる天満宮で合格絵

馬を奉納し、祈とうした紅白のマ

ーガレットとお札を受験生に渡し

ています。受験生からは『縁起の

いい花をもらい、励みになります、

合格できるよう頑張ります』とい

う力強い言葉をもらってますよ。

とてもうれしいことですね」と笑

顔で話す秋山さん。愛情込めて育

てたマーガレットに、合格の願い

を添えて、頑張る受験生を応援し

ています。

平成25年11月には横山市長と大

阪の花き市場で仲卸の皆さんに

PR。その後、心斎橋で道行く人

たちにマーガレットをプレゼント

しました。

「皆さん笑顔で受け取ってくれ

て、用意した500本の花があっ

という間になくまりましたよ」

市場での地位を確立し、品質も

高く評価される一方、生産者は減

少しています。

「高齢化だけでなく、燃料費の

高騰など取り巻く状況は厳しいで

すね」と秋山さん。それでも、日

本一の誇りを胸に前を見据えてい

ます。

「市の花に選ばれたことは非常

にありがたいですね。市の花とし

ての責任感を忘れず、まずは、生

産量日本一を維持すること。そし

て、各種団体と連携しながら工夫

を重ね、どんどんマーガレットを

PRしていきたいですね。

市の花に恥ずかしくないよう、

高品質を保ち続け、親しまれるも

のにしていきたいです。日本一を

守り続け、マーガレットだけでな

く、ほかの花と一緒に三豊を”花

の楽園“にしたいですね」

美咲クラブ代表横井 雅章さん

JA香川県三豊花か き

卉部会部会長　秋山 宰毅さん

▲共同で、受験生に▲共同で、受験生に向けたしおりを作成向けたしおりを作成

2014年5月 広報9

三豊を

桜の楽園に

「これまでに3万本を超える桜

を植樹してきました」と話す香川

さくらの会吉田宏基会長。花と緑

の美しいふるさとづくりを目指し、

平成2年に設立した当会は、桜の

植樹や普及活動を行っています。

市内でも、平成23年に宗吉瓦窯

跡史跡公園で、地域の皆さんと桜

を植樹しました。

「三豊市には桜のみごとな所が

たくさん。三豊は桜を愛でる人が

多いからだと思いますよ」。県外

にも足を運び、数多くの桜の名所

を見てきた吉田さん。それでも三

豊市にはすばらしい所が数多くあ

ると言います。

「さくらの会では、以前に香川

の桜100選を選定し、三豊市か

らは、12カ所が選ばれました。駐

車場など

の関係で

残念なが

ら選定さ

れません

でしたが、

ほかにもたくさんいい所がありま

したよ」

香川さくらの会は、日本宝くじ

協会の助成を受けて、桜の若木を

無償で配布しています。

「平成25年度は、19団体に1’

950本の若木を配布しました。

三豊では2団体から申請していた

だきましたよ。私たちは配布だけ

でなく、事前に植栽方法などの講

習会を開催しています。植えた後

の相談にも応じます。今年度も5

〜6月に希望者を募集しますので、

ぜひ、利用してほしいと思います」

”桜は日本人の心のふるさと“と

語る吉田さん。桜で明るいまちづ

くりを目指し、活動しています。

多くの皆さんが、マーガレ

ットと桜を愛し、誇りを持っ

て、今日も活動を続けていま

す。それが咲き誇り、三豊に

一体感を。皆さんも一緒に三

豊を花の楽園にしませんか。

八はっこうざん

紘山山頂からは仁尾の町並みや蔦島などを眺めることができ、春の爽やかな風を感じながら、桜を満喫できます。

紫し う で や ま雲出山約1000本の桜が浦島伝説の地を彩る絶景スポット。瀬戸内の多島美と澄んだ空と海、青とピンクのみごとなコントラストを楽しむことができます。

朝あ さ ひ や ま

日山森林公園約 2000 本の桜が空を埋め尽くすほど咲き誇ります。山頂付近まで途切れることなく続く桜並木は圧巻です。

戸と が わ

川ダム豊かな清水を蓄える戸川ダム。宵闇に浮かび上がった満開の桜が水面に映り込み、幻想的なムードを醸し出します。

西に し の

野近隣公園ブランコやすべり

台、ジャ

ングルジムがあり、子ども

も大人も楽しめる公園です。

香川さくらの会会長　吉田 宏基さん

宗吉のシダレザクラ宗吉のシダレザクラ

三豊を彩る　がズラリ