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だいこん (めくり及び模型) 学年 小学部 1年 授業名 よかタイム 児童の実態 事前学習を行い,めくりで活動の流れを把握したり,模型で体験したり することにより,活動をイメージすることができる。実際の場面で落ち 着いて活動に取り組んだり,友達の様子を見て待ったりすることができ る。 ねらい 大根抜きのめくりや模型の操作を通して,活動の流れを理解し,楽しみ にして,落ち着いて大根抜きの活動をすることができる。 教材の使い方 工夫したこと 1. めくりを提示する。 ・大根を抜く順番や一緒に抜く 友達を確認しながら,大根を 抜く話をする。 2. 大根を抜く。 ・めくりで確認した順番とやり 方で大根を抜く。 ・めくりの顔の位置に児童の顔写真 を貼るようにし,児童の組合せに 応じて,変更できるようにした。 ・模型の大根と畝を用意し,実際の 畝から大根を抜く動きや,大根の 形のイメージがもてるようにし た。 児童の様子 ・興味をもち,めくりを注目して見ていた。大根抜きの順 番を決めるときには,自分が抜きたいことを積極的に伝 える様子が見られた。 ・大根を抜くときには,めくりで決めた友達と一緒に大根 の葉を持ち,落ち着いて抜こうとしていた。 作成者 後藤 小曾根和子

だいこん (めくり及び模型)教材の使い方 工夫したこと 1.動物園ごっこをする。 ・動物園に見立てた箱の中で好 きな動物を動かして一緒に

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Page 1: だいこん (めくり及び模型)教材の使い方 工夫したこと 1.動物園ごっこをする。 ・動物園に見立てた箱の中で好 きな動物を動かして一緒に

だいこん

(めくり及び模型)

学年 小学部 1年

授業名 よかタイム

児童の実態 事前学習を行い,めくりで活動の流れを把握したり,模型で体験したり

することにより,活動をイメージすることができる。実際の場面で落ち

着いて活動に取り組んだり,友達の様子を見て待ったりすることができ

る。

ねらい

大根抜きのめくりや模型の操作を通して,活動の流れを理解し,楽しみ

にして,落ち着いて大根抜きの活動をすることができる。

教材の使い方 工夫したこと

1. めくりを提示する。

・大根を抜く順番や一緒に抜く

友達を確認しながら,大根を

抜く話をする。

2. 大根を抜く。

・めくりで確認した順番とやり

方で大根を抜く。

・めくりの顔の位置に児童の顔写真

を貼るようにし,児童の組合せに

応じて,変更できるようにした。

・模型の大根と畝を用意し,実際の

畝から大根を抜く動きや,大根の

形のイメージがもてるようにし

た。

児童の様子

・興味をもち,めくりを注目して見ていた。大根抜きの順

番を決めるときには,自分が抜きたいことを積極的に伝

える様子が見られた。

・大根を抜くときには,めくりで決めた友達と一緒に大根

の葉を持ち,落ち着いて抜こうとしていた。

作成者 後藤 健

小曾根和子

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名 動物園で遊ぼう

学年 小学部 1年

授業名 個別の課題学習

児童の実態 ・「トランポリン」「カメラ」など,単語で要求を伝える。

・具体物や素材を,自分で操作して遊ぶことが好きである。

・遠足で行った動物園で,色々な動物を見たり触ったりできた。

ねらい

動物園に見立てた箱の中で活動する動物の動作を,三語文で表すことが

できる。

教材の使い方 工夫したこと

1.動物園ごっこをする。

・動物園に見立てた箱の中で好

きな動物を動かして一緒に

遊ぶ。

2.カードで三語文を構成する。

・名詞と動詞のカードを組み合

わせて,動物の動作を表す。

・動物園の中に,普段遊んでいる遊具

や体育で使用した器具など,身近な

道具を描いておいた。

・児童が行う動作に合わせて,教師は

「象が水をごくごく飲んでいるね。」

などの言葉掛けを行い,名詞や動詞

を意識して聞かせた。

児童の様子

・「飲む」や「跳ぶ」の動詞を最初は「ごくごく」

や「ぴょんぴょん」と表していたが,「ごくごく

は?」と尋ねると「飲む」と答え,三語文を構

成できるようになった。

・わざと違うカードを並べて,教師の「違いまー

す!」の反応を楽しむようになった。

作成者

工藤 久美

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非常食訓練で,

なにを食べるの?

学年 小学部 1年

授業名 図画工作

児童の実態 ・非常食体験及び校外への避難訓練を,初めて経験する児童である。

・初めての場所や活動,大勢で行う活動などでは,見通しがもちにくく,

不安になったり行動できなくなったりしやすい傾向がある。

・具体的に,身近な物で事前学習を行うと,スムーズに取り組める。

ねらい

・非常食訓練を知り,見通しをもって訓練に臨むことができる。

・非常食に興味を示し,自分のリュックを完成させることができる。

・完成したリュックの開閉や,中味を見ることを楽しむことができる。

教材の使い方 工夫したこと

1.自分の非常食の写真を見る。

2.自分のリュックに,非常食の写

真を貼る。

3.完成したら教室に掲示し,非常

食訓練のことを知らせたり,イ

メージをもたせたりする。

・興味やイメージを持ちやすくする

ため,各児童の非常食を実寸大の

写真に撮り,各児童のリュックを

用いた。自分の体に背負わせた。

・作業しやすいよう,両面テープを

剥がして貼る方法を用いた。

・完成作品で遊べるようにした。

児童の様子

・各児童が興味を示した。教師の見本作業を見て,ほとんどの児童がや

り方を理解して完成させることができた。

・完成作品を教室の壁に掲示した。多くの児童が興味

を示し,眺めたり,開閉して遊んだりした。

・非常食訓練当日,落ち着いて参加することができた。

作成者

小曾根 和子

Page 4: だいこん (めくり及び模型)教材の使い方 工夫したこと 1.動物園ごっこをする。 ・動物園に見立てた箱の中で好 きな動物を動かして一緒に

持ちやすい,はさみやすい

トング

学年 小学部 2年

授業名 個別の課題学習

児童の実態 ・給食では,手の平で握ってスプーンやフォークを使用している。

・まだ,スプーンやフォークを親指と人差し指,中指の先で挟んで持っ

たり,箸を使ったりすることは難しい。

ねらい

・親指と人差し指,中指の先で挟む持ち方ができるようになる。

・手の平や指の腹で道具を保持しながら,指先を動かして物を挟む感覚

を覚え,箸を使う練習につなげていく。

教材の使い方 工夫したこと

1.トングを持つ。

・トングに付いているコルクの玉を手

の平で包むようにして持って,トン

グを指先で挟む。

2.おはじきを挟んでコップに入れる。

・ケースの中のおはじきを一つずつト

ングで挟んで,コップに入れる。

本児はトングを指で挟んで持つ

ことが難しく,動かそうとする

と落としてしまうことがあるの

で,トングにねじとテープを使

ってコルクの玉を付け,手の平

の中で安定するようにした。

児童の様子

手の平にコルクの玉が入ったことでトングが固定されて,落としてしま

うことはなくなった。指先で挟むようにしてトングを

動かして,「おはじきを摘む」「摘んだままコップまで

移動させる」「トングを開いておはじきを落とす」こ

とができるようになった。

作成者

山本 建

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名 とんとんとんブック

学年 小学部 2年

授業名 個別の課題学習

児童の実態 一文字ずつの平仮名のマッチングができるが,文字を読んだり,文字で

単語を構成したりすることができない。教師の動きのまねをしたり,同

じフレーズを繰り返す手遊びをしたりすることが好きである。

ねらい

・単語を平仮名で一文字ずつ語頭から並べることができるようになる。

・身近な物や食べ物の名前を覚える。

教材の使い方 工夫したこと

1.「とん,とん,とん」とノック

する動作をして,本のドアをめ

くる。

2.ドアをめくって,その下にある

絵や写真を見る。「○○だね。」

等と教師が言葉を掛ける。

3.左のページの平仮名の文字カー

ドを一文字ずつ貼り付ける。

・児童の興味・関心や理解の程度に

応じた名詞や文字の数,大きさを

設定した。

・やり方を覚えてきたら,いろいろ

な言葉の「とんとんとんブック」

を作り,学習を深めるようにし

た。

児童の様子

・「とんとんとん」と声を出して動作をすることもあり,楽しそうに取

り組んでいる。

・文字をよく見て,文字カードを貼り付けることがで

きた。何度も学習することで,単語の最初の文字か

ら,並べていくことができるようになった。

作成者

髙尾 政代

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名 myエレベーター

学年 小学部 3年

授業名 日常生活の指導

児童の実態 イライラしたときに,エレベーターを見に行くと気持ちが切り替わって

落ち着くことができる。

ねらい

・イライラしたときに,適切な活動によって気持ちを切り替える。

・気持ちを言葉で表現し,行動を調整することができる。

教材の使い方 工夫したこと

1.教師が遊んで見せる。

2.児童の遊びに合わせて言葉を掛

けたり,一緒に遊んだりする。

・「上へ参ります」「ドアにご注意

ください」など,臨場感あるア

ナウンスをする。

・「楽しいね」「もっと遊びたい?」

などと言葉掛けをする。

・人形を乗せて,ごっこ遊びをす

る。

・児童がイライラしたときに,初め

は「エレベーター遊び(を)す

る?」と言葉を掛け,活動に誘う。

次からは,児童から「遊びたい」

と言うことを期待して,少し待

つ。

・教師が「楽しいね」「満足した?」

と言葉を掛け,気持ちが切り替わ

った状態や満たされた状態を意

識させる。

児童の様子

・「満足した」という言葉で,自分の気持ちを表現できた。気持ちが切

り替わり,イライラを引きずる時間が短くなった。

・自分でアナウンスをまねしながら遊ぶことができた。

・友達と一緒に遊ぶことができた。

作成者

中山 浩太郎

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自己点検できる学習盤

「合っているかな」

学年 小学部 3年

授業名 個別の課題学習

児童の実態 ・数字,平仮名,片仮名,簡単な漢字の読み書きができる。

・答えに自信がないと,学習意欲が低下したり,学習活動が止まってし

まったりする。

ねらい

必要に応じて途中又は最後に自分で答えを確認することで,多少難しい

問題にも最後まで意欲的に取り組むことができる。

教材の使い方 工夫したこと

1.答えの側を閉じて設問に答える。

(本例は,「1日」,「2日」等と

特別な言い方「ついたち」,「ふつ

か」等の対応関係の学習)

2.自分の答えに自信がないとき

や,全問回答後に答えの扉を開

け正解を確認する。

・扉をマジックテープ留めにして,

開閉が簡単にできるようにした。

・扉を左右両方に設けて,両方向か

らの学習(「1日」→「ついたち」

及び「ついたち」→「1日」)に

使えるようにした。

児童の様子

・はじめは答えに窮するとそこで止まってしまい,

答えを言ってもらうまでなかなか次へ進めな

かったが,本教材を使い始めてから必要に応じて

答えを自分で確認し,最後まで一人で課題に取

り組めるようになった。

・1か月弱で本課題(日にちの特別な言い方)をマスターした。

作成者

浜津 平一

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大好きなキャラクターたちが勉強を応

援してくれる!!

学年 小学部 3年

授業名 個別の課題学習

児童の実態 絵や写真を見てスケジュールやルールが分かるとそのとおりに取り組

むことができる。「やりたい」と思って取り組んだり意欲を継続したり

することが難しい。

ねらい

・「やりたい」という気持ちをもって課題に取り組む。

・意欲を継続して順番どおりに課題に取り組む。

教材の使い方 工夫したこと

1.学習予定表の一番上からイラス

トのカードを剥がす。

2.課題の入ったケースに貼られた

イラストとマッチングして隣

に貼る。

3.課題に取り組み,終了したら報

告して,次のイラストのカード

の課題に進む。

・数字よりも興味をもちやすいキャ

ラクターのイラストを使用する。

カードを見るだけでも楽しめる

よう,好きなキャラクターのカー

ドを用意する。

・順番やイラストを替えることで,

カードを見ることを楽しめるよ

うにしている。

児童の様子

なかなか自立課題を始められなかった児童が,カ

ードを楽しみに着席し,スムーズに課題に取り組

み始めることが増えた。好きなキャラクターのイ

ラストをマッチングしてから次の課題に取り組む

ので,意欲が継続できるようになってきている。

作成者

小松 文

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だれが,なにしてる?

児童の実態 人形や絵本が好きで,人形に話し掛けたり絵本を声に出して読んだりす

ることができる。教師も交えた友達との遊びの中で,ごっこ遊びをしよ

うとする様子が見られ始めている。

ねらい

・他の人の経験をしたり演じたりできる。

・見えないものや人を想像して演じたり話したりできる。

教材の使い方 工夫したこと

1.絵本の登場人物に自分や担当教

師を置き換えて読む。

2.登場人物を友達や他の教師に置

き換えて,誰が何をしているか,

どう思っているか等を,話した

り,尋ねたりしながら遊ぶ。

・人形よりも人を意識しやすいよう

に,マジックテープで貼り替えら

れる顔写真を作った。

・身近な人になったふりができるよ

う,学級の教師や友達の写真を使

った。

児童の様子

友達の顔写真を付けた人形を,絵本の主人公に見立て

て演じさせたり,絵本の中の言葉に合った動きをさせ

たりしながら遊んでいる。また,声の高さを変え,い

ろいろな役を演じて教師に話し掛け,絵本の世界を教

師と共有しようとすることもある。

学年 小学部 3年

授業名 個別の課題学習

作成者

小松 文

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パシッと打とう! (一対一の風船バレーの導入で使用)

学年 小学部 4年

授業名 体育

児童の実態 ・風船をよく見て,打つ気持ちが育ってきているが,強く打ち返すこと

が難しい。(L児)

・風船の動きに合わせて,前後左右に動いて体の正面で打ち返すことが

難しい。(M,H児)

ねらい

・自分の打ちやすい位置で風船を強く打つ。(L児)

・風船の動きに合わせて前後左右に動き,正面で風船を打つ。(M,H児)

教材の使い方 工夫したこと

L 児:児童の正面に風船を吊るす。

・打ちやすい高さに吊るす。

M,H児:吊るした風船を前後左右

に動かす。

・左右の動きを中心に,徐々に前

後に動かすようにする。

5回打った後,風船バレーをする。

・風船を児童が見やすい色,大きさ

にした。

・風船を吊るす紐の長さ。強く打っ

たときに,風船が大きく揺れるぐ

らいの長さにした。

・教師が片手で持って動かしやすい

軽さにした。

児童の様子

<教材を使った後,教師との風船バレーでは>

・回を重ねるごとに,風船を強く打つことができ

るようになってきた。(L児)

・風船の動きに合わせて,左右や前に動いて,打

つことができるようになってきた。(M,H児)

作成者

柴田 琢磨

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名 掛け算の仕組みを知ろう

学年 小学部 4年

授業名 個別の課題学習

児童の実態 1~4の段までの九九を暗唱することができるが,実際の掛け算の仕組

みの理解が難しい。

ねらい

イラストをひとつずつ数えて数のかたまりを意識することで,掛け算の

仕組みを理解することができる。

教材の使い方 工夫したこと

1.4のかたまりがいくつずつある

のか数え「4」 に掛ける数を

確認する。

・「四二が」と言いながら答えを言

う。

2.イラストを数唱で数えて答え合

わせをする。

・指さしで確認しながら行う。

・本児が好きな「花」のイラストを

使用し,数を数えることに意欲が

もてるようにした。

・実際に数えて確認ができるよう

に,掛けて「20」以下になる数

を中心にした。

児童の様子

・具体物やイラストを使用することで,掛け算の仕組みを理解すること

ができるようになってきた。

・好きな色のイラスト(花)の数を数えたり,違う色

のイラストの数と合わせたりして足し算をすること

があり,足し算の復習をする機会にもなった。

作成者

池添 晶子

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5までの数を覚えよう

学年 小学部 4年

授業名 個別の課題学習

児童の実態 ・1から10の数字を読むことができる。

・1,2の数字とドットのマッチングができるが,3~5の数字とドッ

トのマッチングについてはまだ不確実である。

ねらい

1から5までの数字とドットや絵のマッチングができる。

教材の使い方 工夫したこと

1.数字を確認する。

・数字を付けたケースを机上に並

べて,数字を読むように促す。

2.カードをケースに入れる。

・ドットや絵のカードを提示し,

ドットや絵の数を数えて,対応

する数字の付いているケースに

入れるように促す。

・ドットや絵の配置をランダムに

し,どのような配置でも正しく数

えられるようにする。

・理解している,1,2を含めて行

うことで,楽しく,自信をもって

取り組むことができるようにす

る。

・本児はケースに入れる活動が好き

であるため,これを取り入れた。

児童の様子

・1,2については,見ていくつかが分かるようになった。3から5に

ついては,絵やドットを数え,対応したケースに

入れることができるようになった。

・ケースに入れることを楽しんで,積極的に学習に

取り組むことができた。

作成者

廣重 智子

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シーカヤックに

挑戦しよう!

学年 小学部 5年

授業名 社会生活の指導

児童の実態 ・シーカヤックに乗った経験はない。また,初めの印象が悪いとその後

の活動に参加できなくなることもある。

・ライフジャケットなど,日頃身につけない物に対して苦手意識がある。

ねらい

・ライフジャケットを着けたまま活動することができるようになる。

・パドルの使い方を覚える。

教材の使い方 工夫したこと

1.注意点を伝える。

・ライフジャケットがあれば海に

落ちてもおぼれないことなどを

何度も伝える。

2.パドルの使い方を覚える。

・重心を移動させながら右,左と

交互に漕ぐ練習を丁寧に行う。

・普段よく身につけるリュックサッ

クを土台にして,ライフジャケッ

トの厚みなど,本物にできるだけ

近づけ作成した。

・パドルの重さや長さなど,見た目

を実際のものに近づけた。

・バランスボールをいくつか使用

し,波の不安定さを表現した。

児童の様子

・学習で自信をつけ,宿泊学習に向けて期待感を抱くことができた。

・「右,左」と声を掛け合うことで,協力するという気持ちが育った。

・必ずライフジャケットを着用してシーカヤックに乗

るという約束を理解することができた。

・不安定な場所でも,重心を移動させ,バランスをと

ることができるようになった。

作成者

平沢 優子

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いつ?だれが?

なにをする?

学年 小学部 5年

授業名 個別の課題学習

児童の実態 ・「いつ」「だれが」「なにをする」の質問に,考えて答えようとする。

・動詞を未来形や過去形にして話す様子は見られない。

ねらい

・動詞を未来形や過去形にすることに気を付けながら,「いつ」「だれ」

「なにをする」の文を作ることができる。

教材の使い方 工夫したこと

1.サイコロを振る。

・「いつ」「だれが」「なにをする」

のサイコロを順番に振る。

2.ワークシートに文を書く。

・サイコロを振って出た言葉を組

み合わせて文を作り,ワーク

シートに書く。

・未来形は緑,過去形は青にする

などして,「いつ」を表す言葉に

よって動詞が変わることが分か

るようにした。

・ワークシートに書くことで,正

しい表現方法を確認できるよう

にした。

児童の様子

・「いつ」を表す言葉によって動詞が変わるこ

とに気付くようになった。選んだ動詞が正し

いか確認するようになった。

・生活の中では,動詞を未来形や過去形にして

話す様子は見られない。今後は,生活の中で

も学習する機会を設けるようにする。

作成者

柘植 美文

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単語帳

学年 小学部 5年

授業名 個別の課題学習

児童の実態 ・文字に興味をもってきていて,単語を見て同じように書こうとする。

・「なふだ」を「なだふ」と表すなど,単語を正しい語順で覚えていな

い様子が見られる。

ねらい

正しい語順で文字チップを並べ,単語を完成させる。

教材の使い方 工夫したこと

1.文字チップを一文字ずつ並べる。

・片方のページに絵カードがある。

その下にある空白のマスに,も

う片方のページにある文字チッ

プを正しい語順で貼り付けなが

ら単語を完成させる。

2.できた単語を確認する。

・教師が読み上げる声とともに,

一文字ずつ指をさしながら,で

きた単語を確認する。

新しく習う単語とこれまでの学習

で覚えた単語とでは,選び取る前

の文字チップの配置を変えること

にした。「なふだ」を覚える場合、

始めは「な」「ふ」「だ」と文字チ

ップを置いておいたが,次第に

「ふ」「だ」「な」といったように

ランダムに置いたところから選び

取るように設定した。

児童の様子

単語帳を棚に置いておくと,授業時間以外にも取り

出し,完成させた文字を指でなぞったりするなど,

覚えようとしている様子が見られた。

作成者

平石 武

Page 16: だいこん (めくり及び模型)教材の使い方 工夫したこと 1.動物園ごっこをする。 ・動物園に見立てた箱の中で好 きな動物を動かして一緒に

気持ちを伝えよう

学年 小学部 6年

授業名 個別の課題学習

児童の実態 平仮名を書くことができるが,字形が整わないため,相手に伝わりにく

い。また,機能面の問題から,他人に自分の思いを聞き取りやすく伝え

ることが難しい。

ねらい

・主語と述語のイラストカードを組み合わせて,2語文を構成すること

ができる。

・自分の思いや考えを,イラストカードで伝えることができる。

教材の使い方 工夫したこと

1.「今の気持ちは?」,「今日の天

気は?」などの問い掛けを受け

て,児童が「感情」「天気」等の

ページをめくる。

2.該当のページから,問い掛けに

対する回答のイラストカードを

選択して思いを示す。

・カードを選択・操作しやすいよう

に,イラストと平仮名を併記した

名刺大のカードを使用した。

・「感情」「天気」「勉強」など,項

目毎にページを構成し,使いやす

くした。

児童の様子

最初は,すぐに「うれしい」「元気」のポジティブ

なカードのみを選んでいた。しかし,次第にじっ

くりとカードを眺め,「悲しい」等のネガティブな

思いや,複数の形容詞のカードを選択することが

できるようになった。

作成者

佐藤 誠

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名 ぴったりお金を出そう

学年 小学部 6年

授業名 個別の課題学習

児童の実態 ・1から 500までの数字を見て,数を言うことができる。

・買物学習では,財布の中の硬貨をレジで全て出していた。

・硬貨の金種を理解できるようになってきた。

ねらい

・1の位,10の位,100の位と,位取りを意識して,硬貨を組み合わ

せて,提示された金額ぴったりのお金を出すことができる。

・買物等,実際の支払いの場面での般化を図る。

教材の使い方 工夫したこと

1.金額を確認する。

・タブレット端末で提示された物

と,その金額を確認する。

2.お金を出す。

・お金をタブレット端末の前にあ

る入れ物に置く。

3.答えを確認する。

・タブレット端末を操作して,答

えを確認する。

・児童の好きな物(おやつのお菓子

等)を取り上げた。また,校外学

習等の乗物の運賃も取り上げた。

・位取りを理解できるように,枠を

設けた入れ物を準備し,金種に分

けて,硬貨を置くようにした。

・タブレット端末のスライドで,正

答を分かりやすく確認できるよ

うにした。

児童の様子

・提示された金額を出せるようになってきた。

・校外学習の際,バスの運賃等の金額を伝えると,

財布からその分のお金を取り出せるようになってきた。

作成者

室田 義久

Page 18: だいこん (めくり及び模型)教材の使い方 工夫したこと 1.動物園ごっこをする。 ・動物園に見立てた箱の中で好 きな動物を動かして一緒に

並んで行こう!

(トークンボード)

学年 小学部 6年

授業名 日常生活の指導

児童の実態 ・ランチルームまでクラスで並んで行くことができず,一人で走って行

ってしまう。

・学校でも家庭でも,教師や保護者の言葉掛けだけでは,一緒に行くこ

とや待つことができず,飛び出し,走って行ってしまうことがある。

ねらい

・並んで行くというルールを理解し,主体的に守ることができる。

・トークンボードを手掛かりに,自ら行動を調整することができる。

教材の使い方 工夫したこと

1.行き方を選択する。

並んで行く,一人で先に行く,

のカードから一方を選択する。

2.並んで行けたら,がんばりトー

クンがもらえ,トークンが 10個

貯まると,がんばり賞がもらえ

る。

・ルールを押し付けるのではなく,

自ら主体的に守ることができる

ように,行き方を児童が選択でき

るようにした。

・ルールを守れたことがよく分かる

ように,がんばりトークンとがん

ばり賞を設定し,視覚的に分かり

やすく表現した。

児童の様子

・ボードを提示されると「並んで行く」を選択し,ランチルームまで,

毎日並んで行けるようになった。

・トークンや賞状という具体的な評価を受ける経験

を通じて,トークンボードを手掛かりにして,他

の苦手な活動等にも取り組めるようになった。

作成者

西田 泉

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ロープウェイ

学年 小学部 低学年

授業名 のびのびタイム

児童(グループ)の実態 ・3年生 1名,2年生 1名,1年生 3名のグループである。

・絵カードや身振りサインは多少分かるが,言葉の理解は難しい。

・友達の動きに合わせたり,協力したりして一緒に遊ぶことが難しい。

ねらい

ペアーの友達の動きに応じて,交互に立ったり座ったりして遊ぶことが

できる。

教材の使い方 工夫したこと

1.ロープウェイ遊びをする。

一方の児童が立ち上がり塩ビパ

イプを高く上げ,他方の児童にか

ごを送る。これを交互に繰り返

す。

2.ペアーを入れ替えて同じことを

行う。

・ロープでは,たるみが出てしまう

ので,塩ビパイプを使用し,かご

の動きにスピード感がでるよう

にした。

・塩ビパイプは継ぎ竿方式にして,

使うときだけ長く(4m)できる

ようにした。

児童(グループ)の様子

・かごの速い動きを見ることを楽しむように

なった。

・相手にかごを送るときは自分が立ち上がり,

相手からかごをもらうときは自分が座らなくて

はならない関係が,少しずつ分かるようになっ

てきた。

作成者 浜津平一 後藤 健 山本 建

Page 20: だいこん (めくり及び模型)教材の使い方 工夫したこと 1.動物園ごっこをする。 ・動物園に見立てた箱の中で好 きな動物を動かして一緒に

積み上げキリン

学年 小学部 低学年

授業名 のびのびタイム

児童(グループ)の実態 ・3年生 1名,2年生 1名,1年生 3名のグループである。

・絵カードや身振りサインは多少分かるが,言葉の理解は難しい。

・友達の動きに合わせたり,協力したりして一緒に遊ぶことが難しい。

ねらい

・友達の動き(箱積み)を見て,自分も同じように積むことができる。

・作業の完成(キリンの出来上がり)をみんなで喜ぶことができる。

教材の使い方 工夫したこと

1.キリンを完成する。

・一人ずつ順番にキリンの首と頭

のパーツを積み上げる。

2.キリンの完成をみんなで喜ぶ。

・みんなで手をつなぎ,出来上が

ったキリンを囲んでから,拍手を

して,キリン完成の喜びを表現す

る。

・キリンの首を多数の小パーツに分

けて,全員が積み上げに参加でき

るようにした。

・首のパーツはどの向きで置いても

差し支えない模様にした。

・キリンは子どもが親しみやすいよ

うに愛らしいデザインにした。

児童(グループ)の様子

・キリンが出来上がるまで,友達がパーツを

積む様子を見るようになった。

・出来上がったキリンをみんなで眺めたり,

触ったりして楽しむようになった。

作成者 山本 建 浜津平一 後藤 健

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