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平成28年度CIR中間研修 事例発表「防災」 2016/11/30 宮城県国際経済・交流課CIR Steven Corbett様より提供 1 宮城県国際経済・ 交流課 コルベット スティーブン 事例発表 災害直後に発生する課題 避難所での活動・生活 災害後の住宅状況・生活サポート 災害が起こる前にできること CIR として、防災のためにどのような支援ができるか?

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平成28年度CIR中間研修事例発表「防災」

2016/11/30

宮城県国際経済・交流課CIR Steven Corbett様より提供 1

宮城県国際経済・交流課コルベット・スティーブン

事例発表

災害直後に発生する課題

避難所での活動・生活

災害後の住宅状況・生活サポート

災害が起こる前にできること

CIRとして、防災のためにどのような支援ができるか?

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事例発表

東日本大震災

ALTとして宮城県沿岸部滞在中の経験

当時のCIR-PAの経験談

自助→共助→公助

防災事業

ディスカッション

ブレーンストーミング

自分のための対策

在住外国人のための対策

グループディスカッション

ブレーンストーミングの結果

今後に取り組みたいこと

東日本大震災の経験

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平成23年(2011)

• 発生日時 2011年3月11日(金)14時46分

• 発生場所 宮城県沖 (牡鹿半島の東約130km)

• 震源の深さ 24km

• 規模 マグニチュード9.0 (日本における観測史上最大)

• 最大震度 震度7(宮城県栗原市)

• 津波の高さ 7.2m (仙台港) (気象庁発表)

8.6m以上(石巻市鮎川)(気象庁発表)

南三陸町志津川20.2m 女川町34.7m 南三陸町歌津26.1m

宮城県石巻市 - JET参加者8人(1人死亡)

宮城県全体 – 任用団体25市町村、参加者67名

震災前 震災直後

• 緊急時パック等 (物資)• 避難所の在り処・防災行動プラン• ガソリン• 現金• パスポート・身分証明書のコピー

• 周りの人との相談• 担当者との連絡• 物資の気遣い

避難時 3ヶ月後

• 安全を確認してから、動き出す• 避難物資の関心• 家族・友達との連絡・計画

• 取りまとめ団体のプラン• 任用団体とALTの具体的な連絡プラン

• 研修・訓練の参加

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取りまとめ団体として、どう反応しましたか。

まず県内のJET参加者の行方と安否を確認するため、全員に連絡をとろうとしました。

JETの行方の情報を集めて、継続的な帳簿を作成して更新し続けました。

そして市町村に留まっていた人には、適切な情報を提供しました。

震災直後の大きな問題は何でしたか?

大きな問題は、失ったライフラインのために、なかなか全員と連絡がとれなかったことでした。

もう1つは集めた情報の更新でした。Google Docsなどのサービスを利用して安否確認の情報をまとめられればよかったのですが、当時はPA同士の協力体制ができていませんでした。

災害時によりよく対処できるように、事前にやればよかった具体的な対策・準備がありましたか。

どうやっても、上手く対処できなかったと思います。携帯メールの伝言板など色々ありますが、未登録者やパスワードを忘れた人が多すぎて、あまり意味がありませんでした。

現在のCIRはALTに県のAJETのフェイスブックグループに登録するように頼むこともできますが、フェイスブックでやりとりしたくない人や登録さえしていない人もいます。

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震災直後に、JET参加者の安否確認や支援以外、どんな防災・支援事業に携わりましたか。

在留外国人を探していた大使館スタッフと協力しました。そして私の課は普段メディア対応はしないのですが、色んな海外メディアの方から問い合わせが来ていましたので、その対応も手伝いました。

震災関係の業務について、出勤時間等はどう変わりましたか。残業しましたか。休むことができましたか。

2週間以上、ほぼ県庁に住んでいました。その理由は、自宅の停電、断水、食事不足と、また参加者やメディアの方からの電話が止まなかったので、誰かがいなければなりませんでした。

しばらくしてから、振り替え休暇をとることができました。

それ以外に、CIRが知っておくべきことはありますか。

防災の最も大切なことは準備です。災害が起こったら慌てずに対処することも大切です。1人で全ての問題を解決することはできません。ストレスが重なりますので、落ち着くことが大事です。

亡くなったALTのケースから私が学んだことは、JETが学校の先生方や部署の同僚または上司と話すなど、災害の状況を確実に理解するまで連絡・相談することをやめない方がいいです。JETに伝えて下さい。

自分の健康を気遣って下さい。

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阪神・淡路大震災では、地震によって倒壊した建物から救出され生き延びることができた人の約8割が、家族や近所の住民等によって救出されており、消防、警察及び自衛隊によって救出された者は約2割であるという調査結果がある。(内閣府)

震災直後の救急より、避難者の支援

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知識 災害専門用語

災害の特徴

発生直後の事態

どんな被害

避難場所

避難方法

家族会議で災害時プラン

物の準備 自宅の備え

食事・飲料物(人数分x3日)

避難活動に役立つ物・道具

発生した時 近所の方に情報を伝える

逃げにくい人を連れて行く

ケガした人の救急・捜索救難

避難所の準備・ロジ

避難活動 避難所の手伝い・労働

物資配布

コミュニケーション・

通訳

地域の案内

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新規参加者への知識提供

宮城県の特徴(特徴・天候)

言語(防災専門用語)

研修会

日本の防災

安全確認制度

被災地視察

復興の情報

被災地ツアー

経験談

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震災前 震災直後

• 災害教育• 連絡先交換(PA)• 災害時対処の体制

• 安否確認• コミュニケーション・通訳• 大使館・公機関との協力• 情報発信

避難時 3ヶ月後以降

• 引き続きの連絡• JETの様子確認訪問• 情報発信

• 研修・訓練の実施• ネット・パンフレットの作成と翻訳

• 災害時安否確認制度の調整• 仮設住宅・避難所への訪問