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J2X1-4270-06Z0(00) PRIMECLUSTER™ 活用ガイド <コマンドリファレンス編> (Solaris TM オペレーティングシステム/Linux 版) 2009 年 8 月版

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J2X1-4270-06Z0(00)

PRIMECLUSTER™

活用ガイド <コマンドリファレンス編>

(SolarisTM オペレーティングシステム/Linux 版)

2009 年 8 月版

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はじめに

本書は PRIMECLUSTER が提供するコマンドのリファレンスです。

◆ 本書の読者 本書は PRIMECLUSTER を使用して、クラスタシステムの導入、運用管理を行うシステム管理

者、および PRIMECLUSTER 上にアプリケーションを作成するプログラマを対象にしています。

◆ 本書の構成について 本書の構成は以下のとおりです。

章タイトル 内容 第1章 コマンドの概要 アルファベット順、種類別、用途別のコマンド一覧を記載し

ています。 また、本書でのコマンドの説明形式について説明します。

第2章 CF CF のコマンドについて説明します。 第3章 CIP CIP のコマンドについて説明します。 第4章 オペレータ介入 オペレータ介入のコマンドについて説明します。 第5章 PAS PAS のコマンドについて説明します。 第6章 クラスタリソース管理機構 クラスタリソース管理機構のコマンドについて説明します。

第7章 RMS RMS のコマンドについて説明します。 第8章 シャットダウン機構 シャットダウン機構のコマンドについて説明します。 第9章 故障リソース履歴 故障リソース履歴のコマンドについて説明します。 第10章 Web-Based Admin View Web-Based Admin View のコマンドについて説明します。 第11章 プロシジャリソース プロシジャリソースのコマンドについて説明します。 第12章 プロセス監視機能 プロセス監視機能のコマンドについて説明します。 第13章 回線切替機能 回線切替機能のコマンドについて説明します。 第14章 RMS ウィザード RMS ウィザードのコマンドについて説明します。 第15章 保守/システム情報採取 バックアップ、リストア、システム情報採取のコマンドにつ

いて説明します。 付録A リリース情報 マニュアル変更内容について説明します。

◆ OS の表記について 本書には、オペレーティングシステム固有の情報が含まれています。オペレーティングシステム

固有の説明箇所には、以下のように記述して区別しています。 何も表記されていない箇所は、Solaris (TM) オペレーティングシステム(以降、Solaris) とLinuxで共通の内容です。

オペレーティングシステムの種類 表記 Solaris "■Solaris"

または "(Solaris)"

Linux "■Linux" または "(Linux)"

説明の都合上、オペレーティングシステム共

通であることを示す必要がある場合 "■Solaris/Linux" または "(Solaris/Linux)"

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◆ 関連マニュアル 以下のマニュアルはクラスタ設定を行う際に必要に応じて参照してください。

● PRIMECLUSTER コンセプトガイド ● PRIMECLUSTER 導入運用手引書 ● PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書 ● PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書 ● PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書(トラブルシューティング編) ● PRIMECLUSTER RMS リファレンスガイド ● PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書 ● PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 ● PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 ● PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書(伝送路二重化機能編) ● PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書(マルチパス機能編) ● RC2000 ユーザーズガイド ● PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編> ● PRIMECLUSTER 活用ガイド<メッセージ集> ● PRIMECLUSTER 活用ガイド<クラスタ構築・運用時の留意点>

◆ 本書の表記について

表記

プロンプト

実行にシステム管理者(ルート)権限が必要なコマンドライン例の場合、先頭にシステム管理者

プロンプトを示すハッシュ記号(#)が付いています。システム管理者権限を必要としないエン

トリの場合、先頭にドル($)が付いています。

マニュアルページのセクション番号

UNIX オペレーティングシステムコマンドの後ろにマニュアルページのセクション番号が括弧

付きで示されています。―例:cp(1)

キーボード

印字されない文字のキーストローク<Enter>や<F1>などのキーアイコンで表示されます。たと

えば、<Enter>は Enter というラベルの付いたキーを押すことを意味し、<Ctrl>+<B>は、

Ctrl または Control というラベルの付いたキーを押しながら<B>キーを押すことを意味しま

す。

書体/記号

以下の書体は特定要素の強調に使用されます。 書体 / 記号 使用方法

均等幅 コンピュータ出力、およびプログラムリスト:テキスト本文中のコマンド、

ファイル名、マニュアルページ名、他のリテラルプログラミング項目 斜体, <斜体> 具体的な数値/文字列に置き換える必要のある変数 ―入力値― <均等幅> 具体的な数値/文字列に置き換える必要のある変数 ―表示値― 太字 記述どおりに入力する必要のあるコマンドライン項目 "均等幅" 参照先のタイトル名、マニュアル名、画面名など [均等幅] ツールバー名、メニュー名、コマンド名、アイコン名 <均等幅> ボタン名

例1.

以下に /etc/passwd ファイルのエントリの一部を示します。 root:x:0:1:0000-Admin(0000):/:

sysadm:x:0:0:System Admin.:/usr/admin:/usr/sbin/sysadm

ii

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setup:x:0:0:System Setup:/usr/admin:/usr/sbin/setup

daemon:x:1:1:0000-Admin(0000):/:

例2. cat(1) コマンドでファイルの内容を表示するには、以下のコマンドラインを入力します。 $ cat ファイル名

記号

特に注意すべき事項の前には以下の記号が付いています。

● ポイントとなる内容について説明します。

● 注意する項目について説明します。

● 重要な項目について説明します。

● 例題を用いて説明します。

● 参考となる内容を説明します。

● 参照するマニュアル名などを説明します。

● 部や章で説明した内容をまとめて説明します。

略称

● Microsoft(R) Windows(R) 98 operating system、および Microsoft(R) Windows(R) 98 Second Edition operating systemをWindows(R) 98 と略しています。

● Microsoft(R) Windows NT(R) Server operating System Version4.0、および Microsoft(R) Windows NT(R) Server workstation System Version4.0 を Windows NT(R) と略しています。

● Microsoft(R) Windows(R) 2000 operating system を Windows(R) 2000 と略しています。 ● Microsoft(R) Windows(R) Millennium Edition を Windows(R) Me と略しています。 ● Microsoft(R) Windows(R) XP operating system を Windows(R) XP と略しています。 ● Windows(R) 98、Windows NT(R)、Windows(R) 2000、Windows(R) Me、Windows(R) XP を

総称して Microsoft(R) Windows と表記します。 ● PRIMECLUSTER のバージョンは、"PRIMECLUSTER 4.xAx0" を "4.xAx0" と略して表記

します。

◆ 商標について UNIX は、米国およびその他の国におけるオープン・グループの登録商標です。 Sun、Sun Microsystems、Sun ロゴ、Solaris およびすべての Solaris に関連する商標およびロゴは、

米国およびその他の国における米国 Sun Microsystems, Inc. の商標または登録商標であり、同社

のライセンスを受けて使用しています。 NFS、NFS Client は、米国 Sun Microsystems, Inc. の商標です。 Java およびすべての Java 関連の商標およびロゴは、米国およびその他の国における米国 Sun Microsystems, Inc. の商標または登録商標です。 Netscape および Netscape Navigator は Netscape Communications Corporation の米国およびその

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他の国における商標または登録商標です。 Microsoft Internet Explorer は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録

商標です。 Microsoft、Windows、Windows NT および Windows NT Server は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。 ORACLE、Oracle Applications は、米国 Oracle Corporation の商標もしくは登録商標です。 CORBA,OMG,ORB はオブジェクト・マネージメント・グループ(OMG)の登録商標です。 NetWorker は、Legato Systems, Inc. の登録商標です。 Symfoware は、富士通株式会社の登録商標です。 PRIMECLUSTER は、富士通株式会社の商標です。 その他各種製品名は、各社の製品名称、商標または登録商標です。 Copyright (c) 1986-1997 Sun Microsystems,Inc. Copyright (c) 1983-1989 Portions may be derived from Berkeley BSD system, licensed from the U. of CA. (C)1990-2000 Legato Systems, Inc. All Rights Reserved. お願い

● 本書を無断で他に転載しないようお願いします。 ● 本書は予告なしに変更されることがあります。

Copyright(C) 2006,2007,2008,2009 富士通株式会社. All Rights Reserved. Copyright (C) 2006,2007,2008,2009 Fujitsu Siemens Computers GmbH. All rights reserved.

2006年 4月 初版 2006年 8月 第2版 2007年 9月 第3版 2008年 4月 第4版 2009年 1月 第5版 2009年 8月 第6版

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目次

目次

第1章 コマンドの概要 .......................................................................................................................... 1

1.1 コマンドの種類 ..........................................................................................................................................2 1.1.1 アルファベット順コマンド一覧............................................................................................................. 2 1.1.2 種類別コマンド一覧 .............................................................................................................................. 6 1.1.3 用途別コマンド一覧 .............................................................................................................................11

1.2 コマンドの説明形式 .................................................................................................................................18

1.3 ファイルフォーマットの説明形式 ............................................................................................................19

第2章 CF............................................................................................................................................. 21 ■ cfconfig(1M).............................................................................................................................................. 21 ■ cfrecon(1M) .............................................................................................................................................. 24 ■ cfregd(1M) ................................................................................................................................................ 28 ■ cfset(1M)................................................................................................................................................... 29 ■ cftool(1M) ................................................................................................................................................. 31 ■ rcqconfig(1M) ........................................................................................................................................... 39 ■ rcqquery(1M)............................................................................................................................................ 40

第3章 CIP (クラスタインタコネクトプロトコル) ..................................................................................... 41 ■ cipconfig(1M)............................................................................................................................................ 41 ■ cip.cf(4) ..................................................................................................................................................... 42 ■ ciptool(1M) ............................................................................................................................................... 43

第4章 オペレータ介入 ........................................................................................................................ 45 ■ clreply(1M) ............................................................................................................................................... 45

第5章 PAS........................................................................................................................................... 47 ■ mipcstat(1M)............................................................................................................................................ 47

第6章 クラスタリソース管理機構 ...................................................................................................... 49 ■ clautoconfig(1M) ...................................................................................................................................... 50 ■ clbackuprdb(1M)...................................................................................................................................... 51 ■ cldeldevice(1M) ........................................................................................................................................ 52 ■ cldelrsc(1M).............................................................................................................................................. 53 ■ clexec(1M) ................................................................................................................................................ 56 ■ clgetrsc(1)................................................................................................................................................. 58 ■ clgettree(1) ............................................................................................................................................... 58 ■ clinitreset(1M) ......................................................................................................................................... 59 ■ clinitscript(1M) ........................................................................................................................................ 60 ■ clrestorerdb(1M) ...................................................................................................................................... 60 ■ clsetacfparam(1M) ................................................................................................................................... 61 ■ clsetparam(1M)........................................................................................................................................ 61 ■ clsetrsc(1M).............................................................................................................................................. 62 ■ clsetup(1M) .............................................................................................................................................. 63 ■ clspconfig(1M) .......................................................................................................................................... 64

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■ clsptl(1M) ................................................................................................................................................. 65 ■ clstartrsc(1M)........................................................................................................................................... 66 ■ clstoprsc(1M)............................................................................................................................................ 67 ■ clsyncfile(1M)........................................................................................................................................... 68

第7章 RMS.......................................................................................................................................... 69 ■ clchkoffline(1M) ....................................................................................................................................... 69 ■ hvassert(1M) ............................................................................................................................................ 70 ■ hvcm(1M) ................................................................................................................................................. 71 ■ hvconfig(1M) ............................................................................................................................................ 74 ■ hvdisp(1M) ............................................................................................................................................... 75 ■ hvdump(1M)............................................................................................................................................. 78 ■ hvenv.local(4) ........................................................................................................................................... 79 ■ hvlogclean(1M)......................................................................................................................................... 86 ■ hvsetenv(1M) ........................................................................................................................................... 86 ■ hvshut(1M)............................................................................................................................................... 87 ■ hvswitch(1M) ........................................................................................................................................... 89 ■ hvutil(1M) ................................................................................................................................................ 90

第8章 シャットダウン機構 ................................................................................................................. 95 ■ cldevparam(1M)....................................................................................................................................... 95 ■ clmmbmonctl(8) ....................................................................................................................................... 97 ■ clmmbsetup(8) ......................................................................................................................................... 97 ■ clrccumonctl(1M) ..................................................................................................................................... 99 ■ clrccusetup(1M) ....................................................................................................................................... 99 ■ clrcimonctl(1M)...................................................................................................................................... 104 ■ clrcirccusetup(1M) ................................................................................................................................. 104 ■ clvmgsetup(8)......................................................................................................................................... 105 ■ rcsd(1M) ................................................................................................................................................. 107 ■ rcsd.cfg(4) ............................................................................................................................................... 108 ■ SA_blade.cfg(4) .......................................................................................................................................110 ■ SA_ipmi.cfg(4).........................................................................................................................................111 ■ SA_lkcd.tout(4) .......................................................................................................................................112 ■ SA_rsb.cfg(4) ...........................................................................................................................................113 ■ SA_sunF.cfg(4) ........................................................................................................................................113 ■ sdtool(1M) ...............................................................................................................................................115

第9章 故障リソース履歴................................................................................................................... 119 ■ cldispfaultrsc(1M)...................................................................................................................................119

第10章 Web-Based Admin View....................................................................................................... 121 ■ fjsvwvbs(1M) .......................................................................................................................................... 121 ■ fjsvwvcnf(1M)......................................................................................................................................... 122 ■ wgcnfclient(1M) ..................................................................................................................................... 123 ■ wvCntl(1M) ............................................................................................................................................ 124 ■ wvGetparam(1M)................................................................................................................................... 125 ■ wvSetparam(1M) ................................................................................................................................... 128 ■ wvstat(1M) ............................................................................................................................................. 132

第11章 プロシジャリソース ............................................................................................................... 135

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■ claddprocrsc(1M).................................................................................................................................... 135 ■ cldelproc(1M) ......................................................................................................................................... 137 ■ cldelprocrsc(1M)..................................................................................................................................... 138 ■ cldspproc(1) ............................................................................................................................................ 138 ■ clgetproc(1M) ......................................................................................................................................... 139 ■ clsetproc(1M).......................................................................................................................................... 140 ■ clsetprocrsc(1M)..................................................................................................................................... 140

第12章 プロセス監視機能................................................................................................................... 143 ■ clmonproc(1M) ....................................................................................................................................... 143 ■ clmonsetdet(1M) .................................................................................................................................... 148

第13章 回線切替機能 .......................................................................................................................... 149 ■ claddswursc(1M).................................................................................................................................... 149 ■ cldelswursc(1M) ..................................................................................................................................... 150 ■ clgetswuinfo(1)....................................................................................................................................... 153

第14章 RMS ウィザード.................................................................................................................... 155 ■ clrwzconfig(8) ......................................................................................................................................... 155 ■ hvw(1M) ................................................................................................................................................. 157

第15章 保守/システム情報採取 ........................................................................................................ 159 ■ cfbackup(1M) ......................................................................................................................................... 159 ■ cfrestore(1M).......................................................................................................................................... 161 ■ pclsnap ................................................................................................................................................... 163

付録A リリース情報 .......................................................................................................................... 165

索引 ...........................................................................................................................................................167

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第1章 コマンドの概要

ここでは、本書で説明するコマンドの種類と説明形式について説明します。

1

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第1章 コマンドの概要

1.1 コマンドの種類

ここでは、以下の種類別にコマンド一覧を示します。 ● アルファベット順コマンド一覧 ● 種類別コマンド一覧 ● 用途別コマンド一覧

コマンド名にマニュアルページのセクション番号 ("(1M)" など)を記述していますが、

Linux の場合、セクション番号 "(1M)" を "(8)" に読み替えてください。

1.1.1 アルファベット順コマンド一覧

コマンド 機能 Solaris Linux 備考

cfbackup(1M) PRIMECLUSTER ノードに関するク

ラスタ構成情報を保存する ○ - Linux は制限

cfconfig(1M) PRIMECLUSTER クラスタのノード

を構成または構成を削除する ○ ○

cfrecon(1M) クラスタノードで使用しているクラ

スタインタコネクトを動的に変更す

○ - Solaris のみの機能

cfregd(1M) CF レジストリ同期デーモン ○ ○ cfrestore(1M) PRIMECLUSTER ノードで保存され

たクラスタ構成情報を復元する ○ - Linux は制限

cfset(1M) /etc/default/cluster.config エントリを CF モジュールに適用または変更す

○ ○

cftool(1M) CF ノードまたはクラスタ内の他

ノード通信状態を表示する ○ ○ 4.2A30以降”-R”,”-H”

オプション追加 cipconfig(1M) CIP を起動または停止する ○ ○ cip.cf(4) CIP 構成定義ファイルフォーマット ○ ○ 参照のみ(Cluster

Admin で使用する

ファイルため、直接

編集は行わないでく

ださい。) ciptool(1M) クラスタ内のローカルノードとリ

モートノードに関する CIP 情報を取

り出す

○ ○

claddprocrsc(1M) 状態遷移プロシジャを使用するアプ

リケーションリソースを登録する ○ ○

claddswursc(1M) 回線切替装置の切替回線リソースを

登録する ○ - Solaris のみの機能

clautoconfig(1M) 自動リソース登録を実行する ○ ○

2

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1.1 コマンドの種類

3

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 clbackuprdb(1M) リソースデータベースを保存する ○ - Linux ではノード増

減設が未サポートの

ため制限 clchkoffline(1M) RMS オブジェクトの状態をチェック

する ○ ○ 4.1A20 以降

cldeldevice(1M) 自動リソース登録によって登録され

たリソースを削除する ○ - Solaris のみの機能

cldelproc(1M) 状態遷移プロシジャを削除する ○ ○ cldelprocrsc(1M) 状態遷移プロシジャを使用するアプ

リケーションリソースを削除する ○ ○

cldelrsc(1M) Solaris 自動リソース登録で作成したネッ

トワークインタフェースカードの

リソースを削除する Linux

自動リソース登録で作成したリ

ソースを削除する

○ ○

cldelswursc(1M) 回線切替装置の切替回線リソースを

削除する ○ - Solaris のみの機能

cldevparam(1M) 非同期監視のチューニング可能な動

作環境を変更・表示する ○ ○

cldispfaultrsc(1M) 現在故障が発生しているリソース一

覧を出力する ○ ○

cldspproc(1) 状態遷移プロシジャを使用するリ

ソースの情報を出力する ○ ○

clexec(1M) クラスタノード間でコマンドを実行

する ○ ○

clgetproc(1M) 状態遷移プロシジャを取り出す ○ ○ clgetrsc(1) 引継ぎ IP アドレスを取得する ○ - Solaris のみの機能 clgetswuinfo(1) 回線切替装置のリソース情報を取得

する ○ - Solaris のみの機能

clgettree(1) リソースデータベースのツリー情報

を出力する ○ ○

clinitreset(1M) リソースデータベースをリセットす

る ○ ○

clinitscript(1M) 共用ディスク装置の接続確認結果を

通知する ○ - Solaris のみの機能

clmmbmonctl(8) MMB 非同期監視機能のデーモンの動

作状態表示/起動/停止/再起動を行

- ○ Linux のみの機能

clmmbsetup(8) MMB 情報を登録・変更・削除・表示

する - ○ Linux のみの機能

clmonproc(1M) プロセス監視機構にプロセスの監視

を要求する ○ - Solaris のみの機能

clmonsetdet(1M) プロセス監視機能を使うための設定

を行う ○ - Solaris のみの機能

clrccumonctl(1M) コンソール非同期監視のデーモンの動

作状態表示/起動/停止/再起動を行

○ - Solaris のみの機能

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第1章 コマンドの概要

4

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 clrccusetup(1M) コンソール情報を登録・削除・表示す

る ○ - Solaris のみの機能

clrcimonctl(1M) RCI 非同期監視のデーモンの動作状

態表示/起動/停止/再起動を行う ○ - Solaris のみの機能

clrcirccusetup(1M) RCI 非同期監視機能およびコンソー

ル非同期監視機能の環境設定を行う ○ - 4.1A00 のみ

Solaris のみの機能 clreply(1M) オペレータ介入要求メッセージに応

答する ○ ○

clrestorerdb(1M) リソースデータベースを復元する ○ - Linux ではノード増

減設が未サポートの

ため制限 clrwzconfig(8) クラスタアプリケーション情報を登

録・削除・確認する - ○ 4.1A40 以降

Linux のみの機能 clsetacfparam(1M) 共用ディスク装置の接続確認、および

自動リソース登録の動作設定を行う ○ - Solaris のみの機能

clsetparam(1M) リソースデータベース/故障リソー

ス特定/オペレータ介入要求の動作

環境を表示および変更する

○ ○

clsetproc(1M) 状態遷移プロシジャを登録する ○ ○ clsetprocrsc(1M) 状態遷移プロシジャを使用するアプ

リケーションリソースの登録情報を

変更する

○ ○

clsetrsc(1M) 引継ぎ IP アドレスを変更する ○ - Solaris のみの機能 clsetup(1M) リソースデータベースを設定する ○ ○ clspconfig(1M) パトロール診断の動作設定を行う ○ - Solaris のみの機能 clsptl(1M) パトロール診断を実行する ○ - Solaris のみの機能 clstartrsc(1M) リソースを活性化する(GDS のみ) ○ ○ clstoprsc(1M) リソースを非活性にする(GDS のみ) ○ ○ clsyncfile(1M) クラスタノード間でファイル配布を

行う ○ ○

clvmgsetup(8) 管理OS情報を登録・変更・削除・表

示する - ○ 4.3A00 のみ

Linux のみの機能 fjsvwvbs(1M) Web-Based Admin View を停止する ○ ○ fjsvwvcnf(1M) Web-Based Admin View の Web サー

バを起動、停止、および再起動する ○ ○

hvassert(1M) RMS のリソース状態を診断する ○ ○ hvcm(1M) BM(ベースモニタ)を起動する ○ ○ hvconfig(1M) RMS 構成ファイルを表示または保存

する ○ ○

hvdisp(1M) RMS のリソース情報を表示する ○ ○ hvdump(1M) RMS に関するデバッグ情報を収集す

る ○ ○ 4.2A30以降”-w”オプ

ション追加 hvenv.local(4) RMS ローカル環境変数ファイル ○ ○ hvlogclean(1M) RMS ログファイルを削除する ○ ○ hvsetenv(1M) RMS rc スクリプトで起動するかど

うかの指定、または AutoStartUp 属性

の制御を行う

○ ○ 4.1A30 以降

hvshut(1M) RMS を停止する ○ ○

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1.1 コマンドの種類

5

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 hvswitch(1M) RMS ユーザアプリケーションリソー

スの制御を他のシステムノードへ切

替える

○ ○

hvutil(1M) RMS リソースの可用性を操作する ○ ○ hvw(1M) RMS リソースを設定する RMS

Wizard Tools コマンド △ ○ Solaris は GUI

Wizard を使用して

ください。 mipcstat(1M) MIPC 統計を出力する ○ ○ pclsnap システム情報採取ツール - ○ Linux のみの機能 rcqconfig(1M) クラスタ整合状態(クォーラム)を設

定または開始する ○ ○

rcqquery(1M) クラスタの整合状態(クォーラム)の

状態を取得する ○ ○

rcsd(1M) シャットダウンマネージャのシャッ

トダウンデーモン ○ ○

rcsd.cfg(4) シャットダウンデーモンの構成ファ

イル ○ ○

SA_blade.cfg(4) BLADE シャットダウンエージェン

トの構成定義ファイル - ○ Linux のみの機能

SA_ipmi.cfg(4) IPMI シャットダウンエージェントの

構成定義ファイル - ○ Linux のみの機能

SA_lkcd.tout(4) シャットダウンエージェントの補助

情報定義ファイル - ○ Linux のみの機能

SA_rsb.cfg(4) リモートサービスボード(RSB)

シャットダウンエージェントの構成

定義ファイル

- ○ Linux のみの機能

SA_sunF.cfg(4) sunFシステムコントローラシャット

ダウンエージェントの構成定義ファ

イル

○ - Solaris のみの機能

sdtool(1M) シャットダウン機構のインタフェー

スツール ○ ○

wgcnfclient(1M) RMS 構成名を設定/参照する ○ - Solaris のみの機能 wvCntl(1M) Web-Based Admin View を起動、停止、

およびデバッグ情報を取得する ○ ○

wvGetparam(1M) Web-Based Admin View の環境変数を

表示する ○ ○

wvSetparam(1M) Web-Based Admin View 環境変数を設

定する ○ ○

wvstat(1M) Web-Based Admin View の操作状態を

表示する ○ ○

● 種類別コマンド一覧 ● 用途別コマンド一覧

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第1章 コマンドの概要

1.1.2 種類別コマンド一覧

コマンド 機能 Solaris Linux 備考

■ CF

cfconfig(1M) PRIMECLUSTER クラスタのノードを

構成または構成を削除する ○ ○

cfrecon(1M) クラスタノードで使用しているクラス

タインタコネクトを動的に変更する ○ - Solaris のみの機能

cfregd(1M) CF レジストリ同期デーモン ○ ○ cfset(1M) /etc/default/cluster.config エ ン ト リ を

CF モジュールに適用または変更する ○ ○

cftool(1M) CF ノードまたはクラスタ内の他ノー

ド通信状態を表示する ○ ○ 4.2A30以

降”-R”,”-H”オプ

ション追加 rcqconfig(1M) クラスタ整合状態(クォーラム)を設

定または開始する ○ ○

rcqquery(1M) クラスタの整合状態(クォーラム)の

状態を取得する ○ ○

■ CIP

cipconfig(1M) CIP を起動または停止する ○ ○ cip.cf(4) CIP 構成定義ファイルフォーマット ○ ○ 参照のみ(Cluster

Admin で使用する

ファイルため、直接

編集は行わないで

ください。) ciptool(1M) クラスタ内のローカルノードとリモー

トノードに関する CIP 情報を取り出

○ ○

■ オペレータ介入

clreply(1M) オペレータ介入要求メッセージに応答

する ○ ○

■ PAS

mipcstat(1M) MIPC 統計を出力する ○ ○

6

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1.1 コマンドの種類

7

コマンド 機能 Solaris Linux 備考

■ クラスタリソース管理機構

clautoconfig(1M) 自動リソース登録を実行する ○ ○ clbackuprdb(1M) リソースデータベースを保存する ○ - Linux ではノード

増減設が未サポー

トのため制限 cldeldevice(1M) 自動リソース登録によって登録された

リソースを削除する ○ - Solaris のみの機能

cldelrsc(1M) Solaris 自動リソース登録で作成したネット

ワークインタフェースカードのリ

ソースを削除する Linux

自動リソース登録で作成したリソー

スを削除する

○ ○

clexec(1M) クラスタノード間でコマンドを実行す

る ○ ○

clgetrsc(1) 引継ぎ IP アドレスを取得する ○ - Solaris のみの機能

clgettree(1) リソースデータベースのツリー情報を

出力する ○ ○

clinitreset(1M) リソースデータベースをリセットする ○ ○ clinitscript(1M) 共用ディスク装置の接続確認結果を通

知する ○ - Solaris のみの機能

clrestorerdb(1M) リソースデータベースを復元する ○ - Linux ではノード

増減設が未サポー

トのため制限 clsetacfparam(1M) 共用ディスク装置の接続確認、および

自動リソース登録の動作設定を行う ○ - Solarisのみの機能

clsetparam(1M) リソースデータベース/故障リソース

特定/オペレータ介入要求の動作環境

を表示および変更する

○ ○

clsetrsc(1M) 引継ぎ IP アドレスを変更する ○ - Solaris のみの機能

clsetup(1M) リソースデータベースを設定する ○ ○ clspconfig(1M) パトロール診断の動作設定を行う ○ - Solaris のみの機能

clsptl(1M) パトロール診断を実行する ○ - Solaris のみの機能

clstartrsc(1M) リソースを活性化する(GDS のみ) ○ ○ clstoprsc(1M) リソースを非活性にする(GDS のみ) ○ ○ clsyncfile(1M) クラスタノード間でファイル配布を行

う ○ ○

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第1章 コマンドの概要

8

コマンド 機能 Solaris Linux 備考

■ RMS

clchkoffline(1M) RMS オブジェクトの状態をチェック

する ○ ○ 4.1A20 以降

hvassert(1M) RMS のリソース状態を診断する ○ ○ hvcm(1M) BM(ベースモニタ)を起動する ○ ○ hvconfig(1M) RMS 構成ファイルを表示または保存

する ○ ○

hvdisp(1M) RMS のリソース情報を表示する ○ ○ hvdump(1M) RMS に関するデバッグ情報を収集す

る ○ ○ 4.2A30以降”-w”オ

プション追加 hvenv.local(4) RMS ローカル環境変数ファイル ○ ○ hvlogclean(1M) RMS ログファイルを削除する ○ ○ hvsetenv(1M) RMS rc スクリプトで起動するかどう

かの指定、または AutoStartUp 属性の

制御を行う

○ ○ 4.1A30 以降

hvshut(1M) RMS を停止する ○ ○ hvswitch(1M) RMS ユーザアプリケーションリソー

スの制御を他のシステムノードへ切替

える

○ ○

hvutil(1M) RMS リソースの可用性を操作する ○ ○

■ シャットダウン機構

cldevparam(1M) 非同期監視のチューニング可能な動作

環境を変更・表示する ○ ○

clmmbmonctl(8) MMB 非同期監視機能のデーモンの動作

状態表示/起動/停止/再起動を行う - ○ Linux のみの機能

clmmbsetup(8) MMB 情報を登録・変更・削除・表示す

る - ○ Linux のみの機能

clrccumonctl(1M) コンソール非同期監視のデーモンの動作

状態表示/起動/停止/再起動を行う ○ - Solaris のみの機能

clrccusetup(1M) コンソール情報を登録・削除・表示す

る ○ - Solaris のみの機能

clrcimonctl(1M) RCI 非同期監視のデーモンの動作状態

表示/起動/停止/再起動を行う ○ - Solaris のみの機能

clrcirccusetup(1M) RCI 非同期監視機能およびコンソール

非同期監視機能の環境設定を行う ○ - 4.1A00 のみ

Solaris のみの機能

clvmgsetup(8) 管理OS情報を登録・変更・削除・表示

する - ○ 4.3A00 のみ

Linux のみの機能 rcsd(1M) シャットダウンマネージャのシャット

ダウンデーモン ○ ○

rcsd.cfg(4) シャットダウンデーモンの構成ファイ

ル ○ ○

SA_blade.cfg(4) BLADE シャットダウンエージェント

の構成定義ファイル - ○ Linux のみの機能

SA_ipmi.cfg(4) IPMI シャットダウンエージェントの

構成定義ファイル - ○ Linux のみの機能

SA_lkcd.tout(4) シャットダウンエージェントの補助情

報定義ファイル - ○ Linux のみの機能

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1.1 コマンドの種類

9

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 SA_rsb.cfg(4) リモートサービスボード(RSB)シャッ

トダウンエージェントの構成定義ファ

イル

- ○ Linux のみの機能

SA_sunF.cfg(4) sunFシステムコントローラシャットダ

ウンエージェントの構成定義ファイル

○ - Solaris のみの機能

sdtool(1M) シャットダウン機構のインタフェース

ツール ○ ○

■ 故障リソース履歴

cldispfaultrsc(1M) 現在故障が発生しているリソース一覧

を出力する ○ ○

■ Web-Based Admin View

fjsvwvbs(1M) Web-Based Admin View を停止する ○ ○ fjsvwvcnf(1M) Web-Based Admin View の Web サーバ

を起動、停止、および再起動する ○ ○

wgcnfclient(1M) RMS 構成名を設定/参照する ○ - Solaris のみの機能

wvCntl(1M) Web-Based Admin View を起動、停止、

およびデバッグ情報を取得する ○ ○

wvGetparam(1M) Web-Based Admin View の環境変数を

表示する ○ ○

wvSetparam(1M) Web-Based Admin View 環境変数を設

定する ○ ○

wvstat(1M) Web-Based Admin View の操作状態を

表示する ○ ○

■ プロシジャリソース

claddprocrsc(1M) 状態遷移プロシジャを使用するアプリ

ケーションリソースを登録する ○ ○

cldelproc(1M) 状態遷移プロシジャを削除する ○ ○ cldelprocrsc(1M) 状態遷移プロシジャを使用するアプリ

ケーションリソースを削除する ○ ○

cldspproc(1) 状態遷移プロシジャを使用するリソー

スの情報を出力する ○ ○

clgetproc(1M) 状態遷移プロシジャを取り出す ○ ○ clsetproc(1M) 状態遷移プロシジャを登録する ○ ○ clsetprocrsc(1M) 状態遷移プロシジャを使用するアプリ

ケーションリソースの登録情報を変更

する

○ ○

■ プロセス監視機能

clmonproc(1M) プロセス監視機構にプロセスの監視を

要求する ○ - Solaris のみの機能

clmonsetdet(1M) プロセス監視機能を使うための設定を

行う ○ - Solaris のみの機能

■ 回線切替機能

claddswursc(1M) 回線切替装置の切替回線リソースを登

録する ○ - Solaris のみの機能

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第1章 コマンドの概要

10

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 cldelswursc(1M) 回線切替装置の切替回線リソースを削

除する ○ - Solaris のみの機能

clgetswuinfo(1) 回線切替装置のリソース情報を取得す

る ○ - Solaris のみの機能

■ RMSウィザード

clrwzconfig(8) クラスタアプリケーション情報を登

録・削除・確認する - ○ 4.1A40 以降

Linux のみの機能 hvw(1M) RMS リ ソ ー ス を 設 定 す る RMS

Wizard Tools コマンド △ ○ Solaris は GUI

Wizard を使用して

ください。

■ 保守/システム情報採取

cfbackup(1M) PRIMECLUSTER ノードに関するクラ

スタ構成情報を保存する ○ - Linux は制限

cfrestore(1M) PRIMECLUSTER ノードで保存された

クラスタ構成情報を復元する ○ - Linux は制限

pclsnap システム情報採取ツール - ○ Linux のみの機能

● アルファベット順コマンド一覧 ● 用途別コマンド一覧

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1.1 コマンドの種類

1.1.3 用途別コマンド一覧

コマンド 機能 Solaris Linux 備考

■ 導入

cfconfig(1M) PRIMECLUSTER クラスタのノード

を構成または構成を削除する ○ ○

cftool(1M) CF ノードまたはクラスタ内の他

ノード通信状態を表示する ○ ○ 4.2A30以降”-R”,”-H”

オプション追加 cipconfig(1M) CIP を起動または停止する ○ ○ claddprocrsc(1M) 状態遷移プロシジャを使用するアプ

リケーションリソースを登録する ○ ○

claddswursc(1M) 回線切替装置の切替回線リソースを

登録する ○ - Solaris のみの機能

clautoconfig(1M) 自動リソース登録を実行する ○ ○ clgettree(1) リソースデータベースのツリー情報

を出力する ○ ○

clinitreset(1M) リソースデータベースをリセットす

る ○ ○

clinitscript(1M) 共用ディスク装置の接続確認結果を

通知する ○ - Solaris のみの機能

clmmbmonctl(8) MMB 非同期監視機能のデーモンの動

作状態表示/起動/停止/再起動を行

- ○ Linux のみの機能

clmmbsetup(8) MMB 情報を登録・変更・削除・表示

する - ○ Linux のみの機能

clmonproc(1M) プロセス監視機構にプロセスの監視

を要求する ○ - Solaris のみの機能

clmonsetdet(1M) プロセス監視機能を使うための設定

を行う ○ - Solaris のみの機能

clrccumonctl(1M) コンソール非同期監視のデーモンの動

作状態表示/起動/停止/再起動を行

○ - Solaris のみの機能

clrccusetup(1M) コンソール情報を登録・削除・表示す

る ○ - Solaris のみの機能

clrcimonctl(1M) RCI 非同期監視のデーモンの動作状

態表示/起動/停止/再起動を行う ○ - Solaris のみの機能

clrcirccusetup(1M) RCI 非同期監視機能およびコンソー

ル非同期監視機能の環境設定を行う ○ - 4.1A00 のみ

Solaris のみの機能 clrwzconfig(8) クラスタアプリケーション情報を登

録・削除・確認する - ○ 4.1A40 以降

Linux のみの機能 clsetacfparam(1M) 共用ディスク装置の接続確認、および

自動リソース登録の動作設定を行う ○ - Solaris のみの機能

clsetproc(1M) 状態遷移プロシジャを登録する ○ ○ clsetup(1M) リソースデータベースを設定する ○ ○ clspconfig(1M) パトロール診断の動作設定を行う ○ - Solaris のみの機能 clsptl(1M) パトロール診断を実行する ○ - Solaris のみの機能 clstartrsc(1M) リソースを活性化する(GDS のみ) ○ ○

11

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第1章 コマンドの概要

12

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 clsyncfile(1M) クラスタノード間でファイル配布を

行う ○ ○

clvmgsetup(8) 管理OS情報を登録・変更・削除・表

示する - ○ 4.3A00 のみ

Linux のみの機能 hvassert(1M) RMS のリソース状態を診断する ○ ○ hvcm(1M) BM(ベースモニタ)を起動する ○ ○ hvconfig(1M) RMS 構成ファイルを表示または保存

する ○ ○

hvenv.local(4) RMS ローカル環境変数ファイル ○ ○ hvsetenv(1M) RMS rc スクリプトで起動するかど

うかの指定、または AutoStartUp 属性

の制御を行う

○ ○ 4.1A30 以降

hvshut(1M) RMS を停止する ○ ○ hvswitch(1M) RMS ユーザアプリケーションリソー

スの制御を他のシステムノードへ切

替える

○ ○

hvutil(1M) RMS リソースの可用性を操作する ○ ○ hvw(1M) RMS リソースを設定する RMS

Wizard Tools コマンド △ ○ Solaris は GUI

Wizard を使用して

ください。 rcqconfig(1M) クラスタ整合状態(クォーラム)を設

定または開始する ○ ○

rcqquery(1M) クラスタの整合状態(クォーラム)の

状態を取得する ○ ○

rcsd.cfg(4) シャットダウンデーモンの構成ファ

イル ○ ○

SA_blade.cfg(4) BLADE シャットダウンエージェン

トの構成定義ファイル - ○ Linux のみの機能

SA_ipmi.cfg(4) IPMI シャットダウンエージェントの

構成定義ファイル - ○ Linux のみの機能

SA_lkcd.tout(4) シャットダウンエージェントの補助

情報定義ファイル - ○ Linux のみの機能

SA_rsb.cfg(4) リモートサービスボード(RSB)

シャットダウンエージェントの構成

定義ファイル

- ○ Linux のみの機能

SA_sunF.cfg(4) sunFシステムコントローラシャット

ダウンエージェントの構成定義ファ

イル

○ - Solaris のみの機能

sdtool(1M) シャットダウン機構のインタフェー

スツール ○ ○

wvCntl(1M) Web-Based Admin View を起動、停止、

およびデバッグ情報を取得する ○ ○

wvSetparam(1M) Web-Based Admin View 環境変数を設

定する ○ ○

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1.1 コマンドの種類

13

コマンド 機能 Solaris Linux 備考

■ 運用

cfconfig(1M) PRIMECLUSTER クラスタのノード

を構成または構成を削除する ○ ○

cftool(1M) CF ノードまたはクラスタ内の他

ノード通信状態を表示する ○ ○ 4.2A30以降”-R”,”-H”

オプション追加 ciptool(1M) クラスタ内のローカルノードとリ

モートノードに関する CIP 情報を取

り出す

○ ○

clchkoffline(1M) RMS オブジェクトの状態をチェック

する ○ ○ 4.1A20 以降

cldevparam(1M) 非同期監視のチューニング可能な動

作環境を変更・表示する ○ ○

cldispfaultrsc(1M) 現在故障が発生しているリソース一

覧を出力する ○ ○

cldspproc(1) 状態遷移プロシジャを使用するリ

ソースの情報を出力する ○ ○

clexec(1M) クラスタノード間でコマンドを実行

する ○ ○

clgetproc(1M) 状態遷移プロシジャを取り出す ○ ○ clgetrsc(1) 引継ぎ IP アドレスを取得する ○ - Solaris のみの機能 clgetswuinfo(1) 回線切替装置のリソース情報を取得

する ○ - Solaris のみの機能

clgettree(1) リソースデータベースのツリー情報

を出力する ○ ○

clinitscript(1M) 共用ディスク装置の接続確認結果を

通知する ○ - Solaris のみの機能

clmmbmonctl(8) MMB 非同期監視機能のデーモンの動

作状態表示/起動/停止/再起動を行

- ○ Linux のみの機能

clmmbsetup(8) MMB 情報を登録・変更・削除・表示

する - ○ Linux のみの機能

clmonproc(1M) プロセス監視機構にプロセスの監視

を要求する ○ - Solaris のみの機能

clrccumonctl(1M) コンソール非同期監視のデーモンの動

作状態表示/起動/停止/再起動を行

○ - Solaris のみの機能

clrccusetup(1M) コンソール情報を登録・削除・表示す

る ○ - Solaris のみの機能

clrcimonctl(1M) RCI 非同期監視のデーモンの動作状

態表示/起動/停止/再起動を行う ○ - Solaris のみの機能

clrcirccusetup(1M) RCI 非同期監視機能およびコンソー

ル非同期監視機能の環境設定を行う ○ - 4.1A00 のみ

Solaris のみの機能 clreply(1M) オペレータ介入要求メッセージに応

答する ○ ○

clsetparam(1M) リソースデータベース/故障リソー

ス特定/オペレータ介入要求の動作

環境を表示および変更する

○ ○

clsyncfile(1M) クラスタノード間でファイル配布を

行う ○ ○

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第1章 コマンドの概要

14

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 hvconfig(1M) RMS 構成ファイルを表示または保存

する ○ ○

hvdisp(1M) RMS のリソース情報を表示する ○ ○ hvshut(1M) RMS を停止する ○ ○ hvswitch(1M) RMS ユーザアプリケーションリソー

スの制御を他のシステムノードへ切

替える

○ ○

hvutil(1M) RMS リソースの可用性を操作する ○ ○ mipcstat(1M) MIPC 統計を出力する ○ ○ rcqquery(1M) クラスタの整合状態(クォーラム)の

状態を取得する ○ ○

sdtool(1M) シャットダウン機構のインタフェー

スツール ○ ○

wgcnfclient(1M) RMS 構成名を設定/参照する ○ - Solaris のみの機能 wvCntl(1M) Web-Based Admin View を起動、停止、

およびデバッグ情報を取得する ○ ○

wvGetparam(1M) Web-Based Admin View の環境変数を

表示する ○ ○

wvstat(1M) Web-Based Admin View の操作状態を

表示する ○ ○

■ システム構成変更

cfbackup(1M) PRIMECLUSTER ノードに関するク

ラスタ構成情報を保存する ○ - Linux は制限

cfrecon(1M) クラスタノードで使用しているクラ

スタインタコネクトを動的に変更す

○ - Solaris のみの機能

cfrestore(1M) PRIMECLUSTER ノードで保存され

たクラスタ構成情報を復元する ○ - Linux は制限

cfset(1M) /etc/default/cluster.config エントリを CF モジュールに適用または変更す

○ ○

ciptool(1M) クラスタ内のローカルノードとリ

モートノードに関する CIP 情報を取

り出す

○ ○

claddprocrsc(1M) 状態遷移プロシジャを使用するアプ

リケーションリソースを登録する ○ ○

clautoconfig(1M) 自動リソース登録を実行する ○ ○ clbackuprdb(1M) リソースデータベースを保存する ○ - Linux ではノード増

減設が未サポートの

ため制限 cldeldevice(1M) 自動リソース登録によって登録され

たリソースを削除する ○ - Solaris のみの機能

cldelproc(1M) 状態遷移プロシジャを削除する ○ ○ cldelprocrsc(1M) 状態遷移プロシジャを使用するアプ

リケーションリソースを削除する ○ ○

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1.1 コマンドの種類

15

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 cldelrsc(1M) Solaris

自動リソース登録で作成したネッ

トワークインタフェースカードの

リソースを削除する Linux

自動リソース登録で作成したリ

ソースを削除する

○ ○

cldelswursc(1M) 回線切替装置の切替回線リソースを

削除する ○ - Solaris のみの機能

cldspproc(1) 状態遷移プロシジャを使用するリ

ソースの情報を出力する ○ ○

clgetproc(1M) 状態遷移プロシジャを取り出す ○ ○ clgetrsc(1) 引継ぎ IP アドレスを取得する ○ - Solaris のみの機能 clgetswuinfo(1) 回線切替装置のリソース情報を取得

する ○ - Solaris のみの機能

clgettree(1) リソースデータベースのツリー情報

を出力する ○ ○

clinitscript(1M) 共用ディスク装置の接続確認結果を

通知する ○ - Solaris のみの機能

clmmbmonctl(8) MMB 非同期監視機能のデーモンの動

作状態表示/起動/停止/再起動を行

- ○ Linux のみの機能

clmmbsetup(8) MMB 情報を登録・変更・削除・表示

する - ○ Linux のみの機能

clmonproc(1M) プロセス監視機構にプロセスの監視

を要求する ○ - Solaris のみの機能

clmonsetdet(1M) プロセス監視機能を使うための設定

を行う ○ - Solaris のみの機能

clrccumonctl(1M) コンソール非同期監視のデーモンの動

作状態表示/起動/停止/再起動を行

○ - Solaris のみの機能

clrccusetup(1M) コンソール情報を登録・削除・表示す

る ○ - Solaris のみの機能

clrcimonctl(1M) RCI 非同期監視のデーモンの動作状

態表示/起動/停止/再起動を行う ○ - Solaris のみの機能

clrcirccusetup(1M) RCI 非同期監視機能およびコンソー

ル非同期監視機能の環境設定を行う ○ - 4.1A00 のみ

Solaris のみの機能 clrestorerdb(1M) リソースデータベースを復元する ○ - Linux ではノード増

減設が未サポートの

ため制限 clrwzconfig(8) クラスタアプリケーション情報を登

録・削除・確認する - ○ 4.1A40 以降

Linux のみの機能 clsetacfparam(1M) 共用ディスク装置の接続確認、および

自動リソース登録の動作設定を行う ○ - Solaris のみの機能

clsetparam(1M) リソースデータベース/故障リソー

ス特定/オペレータ介入要求の動作

環境を表示および変更する

○ ○

clsetproc(1M) 状態遷移プロシジャを登録する ○ ○

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第1章 コマンドの概要

16

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 clsetprocrsc(1M) 状態遷移プロシジャを使用するアプ

リケーションリソースの登録情報を

変更する

○ ○

clsetrsc(1M) 引継ぎ IP アドレスを変更する ○ - Solaris のみの機能 clsetup(1M) リソースデータベースを設定する ○ ○ clspconfig(1M) パトロール診断の動作設定を行う ○ - Solaris のみの機能 clsptl(1M) パトロール診断を実行する ○ - Solaris のみの機能 clstartrsc(1M) リソースを活性化する(GDS のみ) ○ ○ clstoprsc(1M) リソースを非活性にする(GDS のみ) ○ ○ fjsvwvbs(1M) Web-Based Admin View を停止する ○ ○ fjsvwvcnf(1M) Web-Based Admin View の Web サー

バを起動、停止、および再起動する ○ ○

hvcm(1M) BM(ベースモニタ)を起動する ○ ○ hvconfig(1M) RMS 構成ファイルを表示または保存

する ○ ○

hvenv.local(4) RMS ローカル環境変数ファイル ○ ○ hvshut(1M) RMS を停止する ○ ○ hvswitch(1M) RMS ユーザアプリケーションリソー

スの制御を他のシステムノードへ切

替える

○ ○

hvutil(1M) RMS リソースの可用性を操作する ○ ○ hvw(1M) RMS リソースを設定する RMS

Wizard Tools コマンド △ ○ Solaris は GUI

Wizard を使用して

ください。 wvCntl(1M) Web-Based Admin View を起動、停止、

およびデバッグ情報を取得する ○ ○

wvSetparam(1M) Web-Based Admin View 環境変数を設

定する ○ ○

■ 保守

cfbackup(1M) PRIMECLUSTER ノードに関するク

ラスタ構成情報を保存する ○ - Linux は制限

cfrecon(1M) クラスタノードで使用しているクラ

スタインタコネクトを動的に変更す

○ - Solaris のみの機能

cfregd(1M) CF レジストリ同期デーモン ○ ○ cfrestore(1M) PRIMECLUSTER ノードで保存され

たクラスタ構成情報を復元する ○ - Linux は制限

cftool(1M) CF ノードまたはクラスタ内の他

ノード通信状態を表示する ○ ○ 4.2A30以降”-R”,”-H”

オプション追加 cipconfig(1M) CIP を起動または停止する ○ ○ ciptool(1M) クラスタ内のローカルノードとリ

モートノードに関する CIP 情報を取

り出す

○ ○

cldispfaultrsc(1M) 現在故障が発生しているリソース一

覧を出力する ○ ○

clreply(1M) オペレータ介入要求メッセージに応

答する ○ ○

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1.1 コマンドの種類

17

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 clrwzconfig(8) クラスタアプリケーション情報を登

録・削除・確認する - ○ 4.1A40 以降

Linux のみの機能 clsetparam(1M) リソースデータベース/故障リソー

ス特定/オペレータ介入要求の動作

環境を表示および変更する

○ ○

hvdump(1M) RMS に関するデバッグ情報を収集す

る ○ ○ 4.2A30以降”-w”オプ

ション追加 hvenv.local(4) RMS ローカル環境変数ファイル ○ ○ hvlogclean(1M) RMS ログファイルを削除する ○ ○ hvshut(1M) RMS を停止する ○ ○ hvswitch(1M) RMS ユーザアプリケーションリソー

スの制御を他のシステムノードへ切

替える

○ ○

hvutil(1M) RMS リソースの可用性を操作する ○ ○ hvw(1M) RMS リソースを設定する RMS

Wizard Tools コマンド △ ○ Solaris は GUI

Wizard を使用して

ください。 mipcstat(1M) MIPC 統計を出力する ○ ○ pclsnap システム情報採取ツール - ○ Linux のみの機能 rcsd(1M) シャットダウンマネージャのシャッ

トダウンデーモン ○ ○

sdtool(1M) シャットダウン機構のインタフェー

スツール ○ ○

■ ファイルフォーマット

cip.cf(4) CIP 構成定義ファイルフォーマット ○ ○ 参照のみ(Cluster Admin で使用する

ファイルため、直接

編集は行わないでく

ださい。) hvenv.local(4) RMS ローカル環境変数ファイル ○ ○ rcsd.cfg(4) シャットダウンデーモンの構成ファ

イル ○ ○

SA_blade.cfg(4) BLADE シャットダウンエージェン

トの構成定義ファイル - ○ Linux のみの機能

SA_ipmi.cfg(4) IPMI シャットダウンエージェントの

構成定義ファイル - ○ Linux のみの機能

SA_lkcd.tout(4) シャットダウンエージェントの補助

情報定義ファイル - ○ Linux のみの機能

SA_rsb.cfg(4) リモートサービスボード(RSB)

シャットダウンエージェントの構成

定義ファイル

- ○ Linux のみの機能

SA_sunF.cfg(4) sunFシステムコントローラシャット

ダウンエージェントの構成定義ファ

イル

○ - Solaris のみの機能

● アルファベット順コマンド一覧 ● 種類別コマンド一覧

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第1章 コマンドの概要

1.2 コマンドの説明形式

本書では、以下の形式で各コマンドについて説明します。

■ コマンド名 コマンド名です。 コマンド名の下に機能の概要を説明しています。

◆形式 ユーザが入力するコマンドラインのイメージを示します。

● [ ] は、囲まれたパラメータが省略可能であることを示します。 ● | は、区切られたパラメータのいずれかを選択することを示します。

◆機能説明 コマンドの機能説明です。

◆オプション、◆オペランド パラメータに関する説明です。

◆使用例 コマンドの使用例です。

◆終了ステータス コマンド実行後に復帰する値とその意味を示します。

◆注意事項 注意事項です。

◆ファイル 関連ファイルです。

◆備考 補足情報です。

◆関連項目 関連するコマンドを示します。

コマンドによって、上記の中で必要な説明をしています。

18

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1.3 ファイルフォーマットの説明形式

19

1.3 ファイルフォーマットの説明形式

本書では、以下の形式で各ファイルフォーマットについて説明します。

■ ファイル名 ファイル名です。 ファイル名の下に機能の概要を説明しています。

◆機能説明 ファイルの機能説明です。

◆構成 ファイルの記述形式について説明しています。

◆使用例 ファイルの使用例です。

◆ファイル 関連ファイルです。

◆備考 補足情報です。

◆関連項目 関連するコマンドを示します。

ファイルフォーマットによって、上記の中で必要な説明をしています。

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第2章 CF

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 cfconfig(1M) PRIMECLUSTER クラスタのノードを構

成または構成を削除する ○ ○

cfrecon(1M) クラスタノードで使用しているクラスタ

インタコネクトを動的に変更する ○ - Solaris のみの機能

cfregd(1M) CF レジストリ同期デーモン ○ ○ cfset(1M) /etc/default/cluster.config エントリを CF

モジュールに適用または変更する ○ ○

cftool(1M) ローカルノードまたはクラスタ内の他

ノード通信状態を表示する ○ ○ 4.2A30以

降”-R”,”-H”オプ

ション追加 rcqconfig(1M) クラスタ整合状態(クォーラム)を設定

または開始する ○ ○

rcqquery(1M) クラスタの整合状態(クォーラム)の状

態を取得する ○ ○

■ cfconfig(1M) PRIMECLUSTER クラスタのノードを構成または構成を削除する

◆形式 cfconfig [ -d | -G | -g | -h | -L | -l | -S nodename clustername device [device [...]] | -s clustername device [device [...]] | -u ]

◆機能説明 本コマンドは直接使用することは推奨しません。クラスタの構成および構成の削除、その他管理

作業には、Cluster Admin を使用してください。本コマンドは、Cluster Admin で必要な処理が実

行できなかった場合にのみ、使用することを推奨します。本コマンドは、以下の処理を行うこと

ができます。 ● ノードのクラスタ構成および構成削除 ● 現在のクラスタ構成の取得 ● CF モジュールのロードおよびアンロード

◆オプション -L

CF ドライバをロードし、ノードの通信デバイスを設定します。(-S または –s オプションにより)クラスタのノードが構成されると、本オプションによりノード

がクラスタに追加されます。構成で指定されたデバイスは、ノードがクラスタに

参入する時に使用されます。カーネルデバイスツリーはチェックされません。構

成が存在しない場合や、無効である場合には、オプション "-l" が指定された場

合の処理が実行されます。cfconfig –L は起動時に必ず実行されます。したがっ

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第2章 CF

て構成が存在する場合には、ノードは起動時に自動的にクラスタに追加されます。 -l

ドライバをロードし、ノードの通信デバイスを設定します。(-S または –s オプ

ションにより)クラスタのノードが構成されると、本オプションによりノードが

クラスタに追加されます。カーネルデバイスツリーをチェックし、クラスタへの

参入時に使用できる通信デバイスはすべてデバイステーブルに保存します。

cfconfig –L コマンドで構成が無効であったり存在しなかった場合には、本オプ

ションが指定された場合の処理が実行されます。 -u

ノードをクラスタから削除し、ドライバをアンロードします。本オプションでは

ノードのクラスタ構成を削除しません。構成を削除するには、以下に示す -d オプションを使用してください。

-S nodename clustername device [device [...]] クラスタ構成 (ノード名を含む)を設定します。本オプションは、次に示す –s オプションと同様ですが、ここではノード名を明示的に指定する点が異なります。

構成は次のように指定します。 nodename clustername device device ...

― nodename クラスタでノードを識別するための名前。この名前には印刷可能な文字を使用して

ください。名前は小文字に変換されます。空白を含まず、11 文字以下にしてくだ

さい。 クラスタノードの名前は、以前のように('uname -n' で表示される)ホスト名に限

定されませんが、ホスト名と同じ名前を使用することも可能です(cfconfig の –s オプションを参照)。

― clustername ノードを参入または作成するクラスタの名前。印刷可能な文字を使用してください。

名前は大文字に変換されます。クラスタ名には、空白を含まず、31 文字以下の名

前を指定してください。 ― device

クラスタインタコネクトに使用するデバイス名。使用可能なデバイスの名前を取得

するには、cftool –d を実行します。 大 8 個のデバイスが指定できます。 -s clustername device [device [...]]

クラスタ構成(ノード名を含まない)を設定します。デフォルトのノード名をシ

ステムのホスト名('uname -n' を参照)から取得します。本オプションは現在、

下位互換(Linux の場合 4.0A20 以前、Solaris の場合 4.0A10 以前)のために残

されています。通常は –S オプションを使用してください。構成は次のように指

定します。 clustername device device ...

― clustername ノードを参入または作成するクラスタの名前。印刷可能な文字を使用してください。

名前は大文字に変換されます。クラスタ名には、空白を含まず、31文字以下の名前

を指定してください。 ― device

クラスタインタコネクトに使用するデバイス名。使用可能なデバイスの名前を取得

するには、cftool –d を実行します。 大 8 個のデバイスが指定できます。 構成はリブートを行っても変更されず、-d オプションによって削除されるまで、

-lオプションを指定する度に参照されます。

既存のクラスタ構成を変更するために –S または –s オプションを使用すること

はできません。以前の構成を -d オプションで削除してから、-S または –s オプ

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■ cfconfig(1M)

ションを再指定する必要があります。 -g

クラスタ構成を取得します。-S または –s オプションで作成したノードのクラ

スタ構成を表示します。 -G

クラスタ構成を取得します。-S または –s オプションで作成したノードのクラ

スタ構成を表示します。また、設定された IP アドレスを表示します。 -d

クラスタ構成を削除します。-S または –s オプションで作成したノードのクラ

スタ構成を削除します。本オプションを実行する場合には、-u オプションによ

り、ノードをクラスタから削除し、ドライバをアンロードすることが必要となり

ます。 -h

簡単な使用説明を出力します。

◆使用例 ノードの使用可能な ICF 通信デバイスの一覧を表示します。

1. ドライバをロードし、ノードの通信デバイスを設定します。 # cfconfig –l

2. 使用可能なデバイスの一覧を表示します。 # cftool -d Number Device Type Speed Mtu State Configured Address 1 dev1* 4 100 1432 UP NO 08.00.06.0c.37.b8 2 dev2* 4 100 1432 UP NO 00.50.04.16.81.45 *Solaris では、一般的なデバイスは "/dev/hme1" です。 *Linux では、一般的なデバイスは "eth1" です。

CF を起動するには、次のようにします。

1. ドライバをロードし、CF を起動します。 # cfconfig -l

CF を停止するには、次のようにします。

1. CF を停止し、ドライバをアンロードします。 # cfconfig -u

◆終了ステータス 0 :正常終了

0 以外:異常終了

◆関連項目 構成情報および Cluster Admin については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書" を参照してくだ

さい。

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第2章 CF

■ cfrecon(1M) クラスタノードで使用しているクラスタインタコネクトを動的に変更する

◆形式 cfrecon [ -a device | -d device | -h | -s ] [ -q ]

◆機能説明 本コマンドは、次の場合に使用します。

● クラスタインタコネクトの動的な無効化、構成削除、および削除。 ● 新しいクラスタインタコネクトの動的な追加、構成、および有効化。 ● このクラスタノード、およびすべての構成済みのクラスタインタコネクトとその関連する

経路の状態の表示。また、その他すべてのクラスタインタコネクトとその属性の表示。 同一クラスタ内で同時に本コマンドの多重実行ができません。クラスタ参入処理中は本コマンド

はエラーとなります。 本コマンドはシステム管理者権限で実行してください。

◆オプション -a device

クラスタインタコネクトを追加、構成、および有効化します。指定する device パラメタは、クラスタインタコネクトデバイスの名前でなければなりません。使用

するオペレーティング環境に応じて、/dev/hme3、/dev/iprb0、/dev/ge1、eth1 など

となります。指定されたデバイスは、cfrecon –s コマンドで参照できます。

本オプションでは、次のようないくつかの異なる状況やシナリオが発生します。 ― ノードが稼動中のクラスタノードでない場合

この場合はエラーとして処理され、cfconfig コマンドを使用してノードのクラスタ

構成を変更することを促すメッセージが表示されます。 ― 指定されたデバイスがクラスタインタコネクトデバイスでない場合

この場合はエラーとして処理され、0 以外の終了ステータスを返し、デバイスが無

効であるというエラーメッセージが表示されます。 ― 指定されたデバイスがすでに稼動中の構成済みのクラスタインタコネクトである

場合 この場合はエラーとして処理されず、終了ステータスとして 0 を返し、デバイス

がすでに稼動中であることを示すメッセージが表示されます。 ― 指定されたデバイスが管理されているが、構成はされていないクラスタインタコネ

クトである場合 この状況は Solaris で cfconfig -l が実行された(その結果すべてのクラスタインタ

コネクトが監視される)場合のみに生じます。デバイス構成は、他のすべてのクラ

スタノードに "スタブ" の経路を追加することにより完了します。これらの新しい

経路はその後有効となり、他のクラスタノードが新しい経路を使用してハードビー

トダイアログを完了すると、"リカバリ" されます。そしてクラスタ構成ファイル

が新しいデバイスで更新され、その後の再起動では必ず新しいデバイスが使用され

るようになります。コマンドは終了ステータス 0 で正常終了し、新しいデバイス

がクラスタインタコネクトとして使用されることを示すメッセージが表示されま

す。 ― 指定されたデバイスが管理も構成もされていないクラスタインタコネクトである

場合 この状況は前の場合と似ていますが、デバイスを CF に追加し設定しなければなら

ない点が異なります。他のすべてのクラスタノードへの "スタブ" の経路は、前述

のように追加する必要があります。これらの新しい経路はその後有効となり、他の

クラスタノードが新しい経路を使用してハートビートダイアログを完了すると、"リカバリされた" となります。そしてクラスタ構成ファイルが新しいデバイスで更

新され、その後の再起動では必ず新しいデバイスが使用されるようになります。コ

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■ cfrecon(1M)

マンドは終了ステータス 0 で正常終了し、新しいデバイスがクラスタインタコネ

クトとして使用されることを示すメッセージが表示されます。 -d device

クラスタインタコネクトを無効化、構成削除、および削除します。指定する device パラメタは構成済み、または管理されたクラスタインタコネクトの名前でなけれ

ばなりません。この名前の形式は、使用するオペレーティング環境に応じて、

/dev/hme3、/dev/iprb0、/dev/ge1、eth1、/dev/ip0 などとなります。指定されたデバ

イスは、cfrecon –s コマンドの出力のどこかに必ず表示されます。 本オプションでは、次のようないくつかの異なる状況やシナリオが発生します。

― ノードが稼動中のクラスタノードでない場合 この場合はエラーとして処理され、cfconfig コマンドを使用してノードのクラスタ

構成を変更することを促すメッセージが表示されます。 ― 指定されたデバイスがクラスタインタコネクトデバイスでない場合

この場合は正常に終了(終了ステータス 0)しますが、デバイスが無効であるとい

うエラーメッセージが表示されます。 ― 指定されたデバイスが CF で管理されたクラスタインタコネクトでない場合

この場合は正常に終了(終了ステータス 0)し、関連するメッセージが表示されま

す。 ― 指定されたデバイスが管理されているが、構成はされていないクラスタインタコネ

クトである場合 この状況は Solaris で cfconfig -l が実行された(その結果すべてのクラスタインタ

コネクトが監視される)場合のみに生じます。 デバイスが実行中の CF 環境の制御から削除され、コマンドは正常終了します。

― 指定されたデバイスが構成済みのクラスタインタコネクトである場合 追加のチェックが実行されます。このデバイスを無効にすることにより、他のすべ

ての稼動中のクラスタノードへの運用中の経路を持つ他のクラスタインタコネク

トが存在せず、クラスタが "分断" する場合には、本コマンドはエラーとなります

(本コマンドは、稼動中のクラスタノードへの 後の経路を削除しません)。

cfconfig –u を正しく使用してノードをクラスタから削除することを促すエラー

メッセージが表示され、0 以外の終了ステータスが生成されます。 ― クラスタ内すべてのノードに対して 2つ以上の運用中の経路がある場合

指定されたデバイスに関連する経路はすべて無効にされ、それにより ICF 経路切

替えが開始される場合があります。その場合、デバイスは実行中の CF 環境の制御

から構成削除され、削除されます。 後に、その後の再起動が正常に実行されるよ

うに、指定されたデバイスをクラスタ構成ファイルから削除します。更新が完了し

たことを示すメッセージが表示され、終了ステータス 0 で正常終了します。

-h 本コマンドの簡単な使用説明を出力します。終了ステータスは 0 です。

-s このノードの状態とそのクラスタ構成情報を表示します。ノードが稼動中のクラ

スタノードである場合には、クラスタ内のその他のノード名、および管理された

すべてのローカルクラスタインタコネクトと構成済みのインタコネクトに関連

する経路の状態を表示します。また、その他すべてのクラスタインタコネクトと

その属性を表示します。 -q

quiet モードです。cfrecon コマンドが正常終了したかエラーとなったかは、終了

ステータスによってのみわかります(正常終了の場合 0、異常終了の場合 0 以外)。コマンド構文が正しいことを確認した後は、エラー、警告、および情報メッ

セージを一切表示しません。

例えば cfrecon -s –q は、何も出力せずに必ず終了ステータス 0 で終了します。

また、cfrecon -q -d/dev/dsk/c0t0d0s5 により、(誤った)ディスクドライブの削除

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第2章 CF

を実行した場合、CF がこのデバイスをクラスタインタコネクトとして使用する

ことはあり得ないため、何も出力せずに終了ステータス0で終了します。

この quiet モードで、上記の例とは逆に、cfrecon -q -a/dev/dsk/c0t0d0s5 によって、

(誤った)ディスクドライブをクラスタインタコネクトとして追加しようとする

と、何も出力しませんが、0 以外の終了ステータスでエラーとなります。

◆使用例 ここでは、本コマンドの通常の使用例を示します。

1. 構成済みのクラスタインタコネクトを削除します。 # cfrecon -d/dev/hme0 Delete Cluster Interconnect: device "/dev/hme0" successfully removed from node configuration

2. 構成されていないクラスタインタコネクトを追加します。 # cfrecon -a /dev/hme0 Add Cluster Interconnect: device "/dev/hme0" successfully added to node configuration

3. クラスタノードの状態を表示します。 # cfrecon -s Node Status: this is node harpo in cluster MARXBROS installed CF package info:

SMAWcf-4.1A3001:hilo:/corona/new4/build/41SOL Dec 31 2003 18:09:54

node info: Node Number State Os Cpu Flags harpo 3 UP Solaris Sparc 0

cfconfig info: harpo MARXBROS /dev/eri1 /dev/hme0 cluster info: Node Number State Os Cpu groucho 1 UP Solaris Sparc zeppo 2 UP Solaris Sparc harpo 3 UP Solaris Sparc chico 4 UP Solaris Sparc device info: Number Device Type Speed Mtu State Configured Address 1 /dev/eri1 4 100 1432 UP YES 00.80.17.84.41.93 2 /dev/hme0 4 100 1432 UP YES 08.00.20.ed.dc.0c ICF route info: Node Number Srcdev Dstdev Type State Destaddr groucho 1 1 1 4 UP 00.80.17.84.41.52 groucho 1 2 2 4 UP 08.00.20.ed.fa.48 zeppo 2 1 1 4 UP 00.80.17.84.40.fb zeppo 2 2 2 4 UP 08.00.20.ee.00.d3 harpo 3 1 1 4 UP 00.80.17.84.41.93 harpo 3 2 2 4 UP 08.00.20.ed.dc.0c chico 4 1 1 4 UP 08.00.20.bd.5f.ca chico 4 2 2 4 UP 08.00.20.ef.23.da

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■ cfrecon(1M)

routes per device: Src Dst Dst Dev Name Type Speed Mtu Cfg Node Dev State Address 1 /dev/eri1 4 100 1432 YES 00.80.17.84.41.93 groucho 1 UP 00.80.17.84.41.52 zeppo 1 UP 00.80.17.84.40.fb harpo 1 UP 00.80.17.84.41.93 chico 1 UP 08.00.20.bd.5f.ca 2 /dev/hme0 4 100 1432 YES 08.00.20.ed.dc.0c groucho 2 UP 08.00.20.ed.fa.48 zeppo 2 UP 08.00.20.ee.00.d3 harpo 2 UP 08.00.20.ed.dc.0c chico 2 UP 08.00.20.ef.23.da additional eligible cluster interconnects: /dev/eri0

上記の cfrecon –s コマンドの出力では、クラスタノードに関するすべての情報が表示されます。

表示される情報のほとんどは、対応する cftool オプションと同じ形式です。次の 2つの新しい

テーブルが表示されます。 ● その他のクラスタインタコネクト(存在する場合)の一覧 ● ICF 経路と構成済みのクラスタインタコネクトデバイスの対応表(非対称なクラスタイン

タコネクト構成が存在する場合はそれを表示するため) <特殊な例> 以下の特殊なケースでも本コマンドを利用する場合があります。

● 対称クラスタインタコネクト ● 非対称クラスタインタコネクト ● 稼動中のすべてのクラスタノードにクラスタインタコネクトを追加する

◆終了ステータス 0 :正常終了 0以外:異常終了

◆関連項目 cfconfig(1M), cftool(1) 構成情報および Cluster Admin GUI については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書" を参照して

ください。

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第2章 CF

■ cfregd(1M) CF レジストリ同期デーモン

◆形式 cfregd [ -r ]

◆機能説明 CF レジストリ同期デーモン cfregd は、クラスタの各ノードの CF レジストリデータファイル

の管理を行います。デーモンは、CF ドライバをロードし、クラスタ参入処理を開始する際

(cfconfig –l)に、cfconfig コマンドにより自動的に起動されます。そして CF ドライバをアン

ロードする際(cfconfig –u)に、cfconfig コマンドによりデーモンは自動的に停止されます。 起動後、デーモンはまず同期処理フェーズに入り、管理すべきデータファイルが、他のすべての

クラスタノードで動作しているデーモンの管理しているデータファイルと同一のエントリを含

むことを確認します。データファイルが、クラスタ内の他のノードで管理されているデータファ

イルと同一でない場合には、デーモンはその比較結果をシステムログに記録し、停止します。起

動時にデータファイルが存在しないか、またはデータファイルが空である場合、あるいはデータ

ファイルのリカバリモード(以下のオプションを参照)で起動した場合は、デーモンは、クラス

タ内の他のノードで管理されているデータファイルと同じエントリを含むデータファイルを作

成し更新します。 同期処理フェーズが完了すると、デーモンは通常の運用モードに入り、クラスタのいずれかの

ノードで動作するアプリケーションがエントリを作成、変更、または削除を行うトランザクショ

ンの実行に応じて、データファイルを更新します。データファイルの更新は、アプリケーション

がトランザクションを終了したときにのみ行われます。デーモンは、データファイルの一時的コ

ピーにトランザクションの更新を適用することにより、データファイルを更新します。データ

ファイルの一時的コピーは、データファイルと同じパス名を持ち、ファイル名には .tmp がつい

ています。一時ファイルに更新を適用した後、デーモンは、データファイルを同じパス名でファ

イル名に .old をつけた名前に変更し、一時ファイルの名前を元のデータファイル名に変更して

から、.old をつけた古いデータファイルを削除します。

◆オプション -r

データファイルをリカバリします。-r オプションで起動された場合、デーモン

は同期処理フェーズにおいてデータファイル比較を実行しません。そのかわり、

デーモンは、管理するデータファイルを作成および更新し、そのデータファイル

が、クラスタ内の他のすべてのノードの同期デーモンが管理するデータファイル

と同じエントリをすべて含むようにします。クラスタの中で同期処理フェーズに

入った 初のデーモンであり、データファイルがすでに存在すればそのエントリ

が使用され、データファイルが存在しない場合にはエントリを含まない新しい

データファイルが作成されます。

◆備考

<データファイルのパス名の指定> デフォルトでは、デーモンが管理するデータファイルのパス名は /var/adm/cfreg.data です。

cfset(1M) コマンドを使用して、CF 構成パラメタである CFREG_DATAFILE に適切なパス名を

設定することにより、デーモンが管理するデータファイルに別のパス名を指定することができま

す。デーモンは実行時に一度だけ(同期処理フェーズに入るとき)構成パラメタを参照します。

したがって、構成パラメタを設定した後、その設定を有効にするには、デーモンをいったん終了

し、再起動する必要があります。

<ファイル> /var/adm/cfreg.data /var/adm/cfreg.data.tmp /var/adm/cfreg.data.old

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■ cfset(1M)

◆関連項目 cfconfig(1M), cfset(1M)

■ cfset(1M) /etc/default/cluster.config エントリを CF モジュールに適用また変更する

◆形式 cfset [ -r | -f | -a | -o name | -g name | -h ]

◆機能説明 本コマンドは、/etc/default/cluster.config のエントリを CF モジュールへ適用します。入力した名

前に対応する値を取得したり(-g または –o オプション)、名前を指定しない場合(-f または –a オプション)にはすべての値を取得します。値は、/etc/default/cluster.config ファイルか、または CF モジュールから取得します。CF モジュールの値を入力、追加、または変更するには、ユーザは /etc/default/cluster.config ファイルを変更してください。cfset(1M) の各オプションは択一式です。

ファイルのエントリ数の 大値は 100 です。 ファイルは次の 2つから構成されます。

Name 値を設定する CF 構成パラメタの名前。Name の長さは 大 31 バイトです。名

前は一意である必要があります。 cfconfig -l、および cfset(1M) コマンド(cfset –r)でエントリを適用したときに、

重複した名前は検出され、エラーとして報告されます。エラーはメッセージログ

ファイルに記録されます。 ドライバをロードするために cfconfig –l を使用する場合には、Name の値が

ロードされます。 ドライバがすでにロードされ実行中の場合は、cfset(1M) によりName の値を変

更します。 Value

Name の値で、二重引用符または単一引用符で囲まれた文字列です。Value の長

さは 大 4K です。値には、空白(スペース)を含めることができます。 シャープ記号(#)で始まる行はコメントとして扱われ、エントリは無視されま

す。ただし、引用符で囲まれた値の中に # が使用されている場合は例外です。

単一引用符は、二重引用符で囲むことができます。またこの逆も可能です。

二重引用符または単一引用符で始まる行は、前の値の続きと解釈されます。 例: TEST "abcde" "1234" は、TEST "abcde1234" となります。 TEST "abcde" は、TEST "abcde" となります。 また、 "abcde" のみの場合は無効なフォーマットと判断されます。 cfset は次の場合に使用することができます。

― CF モジュールへの値のロード ― CF モジュールの値の追加、変更、および削除 ― CF モジュールまたは /etc/default/cluster.config からの現在値の取得

◆オプション -r

/etc/default/cluster.config のエントリを CF モジュールへ再読込みします。本オプ

ションは、ドライバがすでにロードされ動作している場合に使用します。本オプ

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第2章 CF

ションにより、cf ドライバの構成削除、削除、および再読込みを行う必要はな

くなります。本オプションはファイルの中のすべての異なるエントリを CF モジュールに同時にロードします。各エントリの正当性をチェックし、無効なエン

トリ、無効なフォーマット、または重複したエントリを /var/adm/messages (Soalrisの場合)、/var/log/messages (Linux の場合)に記録します。

-f ファイルの中のすべての有効な Name および Value を出力します。

/etc/default/cluster.config ファイルのすべてのエントリから、有効なエントリを標

準出力に出力します。無効なエントリ、無効なフォーマット、または重複したエ

ントリは /var/adm/messages (Soalris の場合)、/var/log/messages (Linux の場合)

に記録されます。 -a

CF が現在使用しているすべての Name と Value をカーネルから出力します。 -g name

指定された Name に対して、CF が現在使用している Name と Value をカーネ

ルから出力します。該当する名前が見つからなかった場合は、エラーを返します。 -o name

ユーザが入力した Name に対する特定のValueを、/etc/default/cluster.config から

取得します。該当する名前が見つからなかった場合は、エラーを返します。 -h

簡単な使用説明を出力します。

◆終了ステータス 0 :正常終了 0以外:異常終了

◆関連項目 Cluster Admin については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書" を参照してください。 cfconfig(1M), cftool(1M)

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■ cftool(1M)

■ cftool(1M) CF ノードまたはクラスタ内の他ノード通信状態を表示する

◆形式 cftool [ -c ] [ -l ] [ -n ] [ -r ] [ -R ] [ -d ] [ -v ] [ -p ] [ -e ] [ -i node ] [ -m ] [-u] [-k] [ -q ] [ -F ] [ -T timeout ] [ -I nodename ] [ -P ] [ -E MAC ] [ -C count ] [ -A cluster ] [ -H ] [ -h ]

◆機能説明 本コマンドは、CF ノードの各種統計と属性、およびクラスタ内の他のノードの状態を表示しま

す。複数のオプションが指定された場合には、各オプションは 形式の順序で実行されます。あ

るオプションでエラーとなった場合には、それ以降のオプションは実行されません。-q オプショ

ンが指定された場合には、すべてのオプションに適用されます。

◆オプション -c

ノードが含まれるクラスタ名を表示します。 -l

コマンドが実行されたノードの属性と状態を表示します。CF が(cfconfig –l コマンドによって)まだ初期化されていない場合には、ノード名は "Unknown" と表示されます。出力フォーマットは次のとおりです。 Node Number State OS CPU Flags

― Node ノード名

― Number クラスタ内のノード番号

― State リモートノード: DOWN/UP ローカルノード: UNLOADED/LOADED/COMINGUP/UP

― OS オペレーティングシステム

― CPU マシンのアーキテクチャ

― Flags このローカルノードに関連するフラグビット。このフィールドはフラグビットの集

合であり、10 進数として出力されます。 -n

クラスタ内のすべてのノードの属性と状態を表示します。ローカルノードが UP 状態でない場合には、ローカルノードの状態と属性のみが表示されます。いずれ

の場合も次のフォーマットが使用されます。 Node Number State OS CPU

― Node ノード名

― Number クラスタ内のノード番号

― State リモートノード: DOWN/UP/LEFTCLUSTER ローカルノード: UNLOADED/LOADED/COMINGUP/UP

― OS オペレーティングシステム

― CPU

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第2章 CF

マシンのアーキテクチャ -r

次のフォーマットで、ローカルノードからクラスタ内の他のノードへのすべての

経路を表示します。 Node Number Srcdev Dstdev Type State Destaddr

― Node リモートノード名

― Number クラスタ内のリモートノード番号

― Srcdev ローカルノードの送信元デバイス番号

― Dstdev リモートノードの送信先デバイス番号

― Type ネットワークデバイスのタイプ

― State 経路の状態(UP/DOWN)

― Destaddr ノードデバイスアドレス

UP 状態でないノードの経路の状態(UP または DOWN)は正しく表示されないこ

とがあります。 ノードへの 後の経路は常に UP 状態となります。

-R(4.2A30 以降) 詳細な経路を表示します。 -r オプションと類似していますが、次のフォーマットでローカルノードからク

ラスタ内の他のノードへのすべての経路をより詳細に表示します。 Node Num SrcDev DstDev Typ InUse CurrState TotXmit TotRecv TotDgrd TotDown HeartBtReqXmit HeartBtReqRecv HeartBtReplyRecv SwtchRoute OutOfSeq

― Node リモートノード名

― Number クラスタ内のリモートノード番号

― Srcdev ローカルノードの送信元デバイス番号

― Dstdev リモートノードの送信先デバイス番号

― Type ネットワークデバイスのタイプ

― InUse 経路上で有効なデータの流通量を表示(ACTV/IDLE)

― CurrState 経路の状態(UP/DOWN/DEGRAD)

― TotXmit 経路上に送信したパケット数

― TotRecv 経路上で受信したパケット数

― TotDgrd

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■ cftool(1M)

経路がDEGRADになった回数 ― TotDown

経路がDOWNした回数 ― HeartBtReqXmit

経路上でハートビートの要求を送信した回数 ― HeartBtReqRecv

経路上でハートビート要求を受信した回数 ― HeartBtReplyRecv

経路上でハートビートに返信した回数 ― SwtchRoute

データの流通量が切られた回数 ― OutOfSeq

経路上で通信が困難になった回数

UP 状態でないノードの経路の状態(UP または DOWN)は正しく表示されないこ

とがあります。 ノードへの 後の経路は常に UP 状態となります。

-d ローカルノードのデバイス情報。ノードの ICF デバイスを次のフォーマットで

表示します。 Number Device Type Speed Mtu State Configured Address

― Number デバイス番号

― Device デバイス名

― Type デバイスタイプ

― Speed 内部デバイス速度表示

― Mtu 転送ユニットサイズの 大値

― State デバイスの稼動状態(UP/DOWN)

― Configured (cfconfig –S により)デバイスがノードのクラスタインタコネクトとして設定され

ている場合には YES、それ以外の場合には NO となります。 ― Address

デバイスアドレス -v

CFドライバの内部バージョン情報を表示します。 -p

ICF 上の ping プロトコルを実装しています。すべてのノードがどの状態にあっ

ても、すべてのデバイスの ping 要求に応答します。応答は次のフォーマットで

表示されます。

Localdev Srcdev Address Cluster Node Number Joinstate ― Localdev

応答を受信するローカル ICF デバイス番号

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第2章 CF

― Srcdev 応答を送信するリモート ICF デバイス番号

― Address リモート ICF デバイスのアドレス

― Cluster リモートノードのクラスタ名

― Node リモートノード名

― Number クラスタ内のリモートノード番号

― Joinstate ノードの内部参入状態を示す数

-e ICF 上の echo プロトコルを実装しています。(すべてのノードがどの状態に

あっても応答するのではなく)UP 状態のノードのみが、(cfconfig –S により)

ICF で使用するように設定されたすべてのデバイスに対して応答します。応答は、

ping の場合と同じフォーマットで表示されます。 -i node

node の ICF 通信プロトコル統計を表示します。メタノード all を指定すると、

クラスタ全体の統計を要求することができます。統計は次のフォーマットで表示

されます。 Counter Value 各値は、対応するカウンタの、-u オプションにより 後に統計がクリアされて

からの変更を反映します。次のカウンタがあります。 ― ICF DATA packets xmit/rx:

送信/受信データパケット数。 ― ICF ENQ packets xmit/rx:

送信/受信 ENQ パケット数。このノードが送信したメッセージがまだ承認されて

いないことを、ICF サービスタイマが検出すると ENQ メッセージが送信されます。 ― ICF ACK packets xmit/rx:

送信/受信 ACK パケット数。ACK は、有効なメッセージを受信したことを承認す

るために送信されます。 ― ICF NACK packets xmit/rx:

送信/受信 NACK パケット数。NACK は、MIPC 宛先ノードが不正であるなどの

理由で、受信メッセージが無効であることを示すために送信されます。 ― ICF HTBT_REQ packets xmit/rx:

送信/受信ハートビート要求パケット数。 ― ICF HTBT_RPLY packets xmit/rx:

送信/受信ハートビート応答パケット数。この値は、HTBT_REQ 値と同じになるは

ずです。異なる場合には、おそらくインタコネクトの負荷が高いために、ハートビー

トメッセージが破棄されていることになります。 ― ICF SYN packets xmit/rx:

送信/受信 SYN パケット数。SYN パケットは、クラスタ構築フェーズにおいて、

ノードがクラスタを形成したり、クラスタに参入したりする際に送信されます。 ― ICF SYN_ACK packets xmit/rx:

送信/受信 SYN_ACK パケット数。SYN_ACK は、SYN パケットに対する返信と

して送られる ACK です。 ― ICF SQE packets xmit/rx:

送信/受信 SQE パケット数。ノードは、受信したメッセージを処理できない状態に

ある場合に、SQE(source quench)フロー制御メッセージを送信します。これには、

MIPC 層のユーザアプリケーションが受信バッファを配置し忘れているなどの理

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■ cftool(1M)

由が考えられます。SQE は、順序に誤りのあるメッセージを受信した場合にも送

信されます。 ― ICF ECHO packets xmit/rx:

送信/受信 ECHO パケット数。ECHO プロトコルの詳細については、cftool –e を参

照してください。 ― ICF NO_SVC packets xmit/rx:

送信/受信 NO_SVC パケット数。使用不可能なサービスへのメッセージを受信した

場合に、ICF は、NO_SVC (no service) パケットで応答します。 ― Error from interface on xmit:

送信中にデバイスインタフェースがエラーを返した回数。このカウンタは通常 0 となります。

― node not configd yet: クラスタのメンバになる前にこのノードが受信したメッセージ数。

― generation # mismatch: メッセージヘッダの世代番号が予期しない値であった回数。

― Msg dropped. Failed unpack: アンパック時にエラーのために破棄された受信メッセージの数。これは通常、メッ

セージが無効なポート番号へ送信されたり、メッセージサイズが無効であるために

生じます。 ― Recd. out of seq msgs:

順序に誤りのあるメッセージを受信した回数。 大の原因は、下位層のネットワー

クドライバが受信パケットを適切な時間内に処理することができないため、一部の

パケットが破棄されてしまうというネットワークの過負荷です。その他には、ネッ

トワーク障害のためにパケットが破棄されていることが考えられます。 ― Retransmit send queue requests:

送信キュー内のメッセージが受信ノードに承認されるまでの間に、ICF サービスタ

イマがタイムアウトした回数。この場合、ICF サービスタイマはメッセージの再送

信を要求します。 ― Ack xmit attempts:

ICF がピアノードに ACK メッセージを送信した回数。 ― Recd. duplicate pkt; dropped:

ICF 層において、重複したパケットを受信したためにパケットを破棄することに

なった回数。重複パケットは、一般的にネットワークの輻輳を意味します。ピアノー

ドが「送信キューの要求の再送信」を行う場合、重複パケットが生じます。これは、

ACK メッセージが遅れたか、パケットが破棄されたことを示します。 ― recd pkt w/bad svc type; dropped:

ICF 層が、無効なサービス番号、または使用不可能なサービスへのパケットを受信

したために、パケットを破棄することになった回数。 ― DATA Fragments xmitted:

ICF 層が送信したデータフラグメント数。下位層プロトコルの MTU よりもメッ

セージサイズが大きい場合に、データフラグメントが送信されます。 ― DATA Fragments recd:

ICF 層が受信したデータフラグメント数。 ― allocate function failures:

ICF 層がリソース不足のために受信メッセージを処理できなかった回数。これは、

MIPC ユーザアプリケーションが受信バッファをタイムリーに用意しなかった場

合に生じます。 ― input function failures:

ICF 層が登録された入力関数を呼び出す時に、エラーが発生した回数。これは、メッ

セージを再組み立てするため、すべてのフラグメントを受信する前に、MIPC ユー

ザアプリケーションがエンドポイントを終了する場合に生じます。 ― ffree function calls - tx done:

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第2章 CF

MIPC 層が送信バッファを空にできるように、MIPC 送信のために登録されたコー

ルバック関数が呼び出された回数。これは、送信メッセージが承認された場合に生

じます。 ― sfree function calls - got ack: :

MIPC 層が送信バッファを空にできるように、MIPC 送信のために登録されたコー

ルバック関数が呼び出された回数。sfree モードは、送信がまだ進行中の間に送信

ACK を受信したことを示します。 ― ICF SYN timeouts:

SYN タイムアウトが発生した回数。詳細については、上記の SYN および SYN_ACK を参照してください。

― ICF regular heartbeat timeouts: ハートビートタイムアウト数。この数は、ノードが、ハードビート間隔の間にピア

ノードからハートビートを受信できなかった場合に増分されます。 ― ICF requested heartbeat timeouts:

未使用。 ― ICF messages quickly deferred:

メッセージが「直ちに」延期キューに追加された回数。このカウンタは、メッセー

ジの送信準備ができているが、ICF 送信キュー(送信ウィンドウ)がいっぱいであ

り、また延期キューにもすでにメッセージが存在する場合に増分されます。この場

合、メッセージは「直ちに」延期キューに追加されます。 ― ICF messages deferred:

メッセージが延期キューに追加された回数。このカウンタは、メッセージの送信準

備ができているが、ICF 送信キュー(送信ウィンドウ)がいっぱいである場合に増

分されます。この場合、メッセージは延期キューに置かれます。このカウンタの値

が大きい場合は、ネットワークの輻輳、ピアノードからの ACK 応答の遅延、また

は過負荷を示します。 ― ICF service switched route:

経路が DOWN 状態となったため、ICF サービスが他の経路に切替えを行う必要が

あった回数。ハートビート間隔中に経路でハートビートが受信されなかった場合に、

その経路は DOWN 状態となります。その経路で再びハートビートが正しく受信さ

れると、経路は DOWN 状態から回復します。 ― ICF replies re-routed:

ICF がピアノードに対して、制御メッセージでの応答を試みたが、経路が DOWN 状態であることを検出した回数。この場合、ICF は、制御メッセージを UP 状態

の経路で再送信します。ハートビートメッセージが失われるために経路が DOWN 状態にされると、経路を変更して再送信されるメッセージが増えます。

― ICF input busy: ICF がメッセージフラグメントの入力を試みたが、選択されたサービスの入力

キューがビジー状態であることを検出した回数。これは、他の入力スレッドがメッ

セージフラグメントを入力していることを示します。 -m

MAC 通信統計を表示します。 -u

ICF/MAC 統計をクリアします。 -F

このノードの ping キューをフラッシュします。すべての cftool ping 要求は同一

の要求キューを共用するので、本オプションは他の並列に実行されている ping コマンドに影響を及ぼす可能性があります。

-T timeout 各 ping を送信する間の待ちタイムアウトミリ秒数。デフォルトは 500 ミリ秒

です。本オプションは -P、-I、-E、および –A とともに使用することができま

す。

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■ cftool(1M)

-A cluster 指定されたクラスタ内のすべてのインタフェースに ping します。

-I nodename nodename のノードに ping します。ノードが複数のインタフェースを持つ場合

には、使用するインタフェースを選択するように促されます。 -E MAC address

ノードの MAC アドレスを使用してノードに ping します。Solaris では、同じ

MAC アドレスを他のインタフェースに使用している場合があります。その場合

は、特定のインタフェースを選択するように促されます。 -C count

count に指定した数のパケットを送信してから停止します。本オプションは -P、-I、および –E とともに使用することができます。

-P 選択されたノードに ping します。ping 可能なノードの一覧からノードを選択す

るか、あるいはノード名または MAC アドレスでノードを指定するかを選択で

きます。 -k

クラスタを離脱したノードを停止させます(つまり、ノードを LEFTCLUSTER 状態から DOWN 状態にします)。本オプションは対話形式で、停止するノード

のノード番号とノード名の入力を促します。 -q

解析可能なフォーマットで出力されます。各列の見出しは省略されます。 -H(4.2A30 以降)

ハートビート情報。 次のフォーマットでローカルノードからクラスタ内の他のノードへのすべての

ハートビートの統計を表示します。 src src dst dst d htbt-id sum of

longest extra - - - - - round-trip-time - - - - - - - - - - - - - - - - node device node dev n last-sent responses round-trip responses zero <200ms <400ms <800ms <1600ms >1600ms

― src node ローカルノード名

― src device ローカルノードの送信元デバイス番号

― dst node リモートノード名

― dst dev リモートノードの送信先デバイス番号

― d n 経路がDOWNの場合

― htbt-id last-sent 経路上に送信された確認できる 後のハートビート要求数

― sum of responses 受信した全ハートビート応答の合計

― longest round-trip ハートビート要求/応答サイクルの 長時間

― extra responses 予期されないハートビート応答の数 これらは通常他ノードのリカバリと連携します。

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第2章 CF

― round-trip-time zero 同じタイマ割り込みに受信した応答数

― round-trip-time <200ms 200ms未満で受信した他の応答数

― round-trip-time <400ms 400ms未満で受信した他の応答数

― round-trip-time <800ms 800ms未満で受信した他の応答数

― round-trip-time <1600ms 1600ms未満で受信した他の応答数

― round-trip-time >1600ms 1600ms以上で受信した他の応答数

-h 簡単な使用説明を出力します。

◆終了ステータス 0 :正常終了 0以外:異常終了

◆関連項目 "PRIMECLUSTER 導入運用手引書" および、"PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引

書" を参照してください。 cfconfig(1M)

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■ rcqconfig(1M)

■ rcqconfig(1M) クラスタ整合状態(クォーラム)を設定または開始する

◆形式 rcqconfig [ -g ] rcqconfig [ -h ] rcqconfig [ -s ] rcqconfig [ -v ] [ -c ] [ -a list-of-nodes-for-adding ] [ -x list-of-ignore-nodes ] [ -d list-of-nodes-for-deleting ] [ -m list-of-quorum-methods ]

◆機能説明 本コマンドは、CF がクォーラム状態を決定するノードのクォーラムセットや、CF がノード状

態を検出するためのメソッドの集合などのクォーラム変数を設定します。また、本コマンドは、

現在の設定を表示します。新たに変更した設定や、-v 以外のオプションで実行した場合、本コ

マンドは、クラスタ内のすべてのノードに新しい設定を適用し、クォーラムの処理を開始または

再開します。本コマンドをコマンドラインから実行し、クォーラムを設定または開始することが

できます。ノードの開始時に cfconfig –l により、本コマンドを呼び出すこともできます。

◆オプション -a list-of-nodes-for-adding

ノードのクォーラムセットに新しいノードを追加します。クォーラムは、ノード

のクォーラムセットの中でのみ決定されます。list-of-nodes-for-adding は、空白で

区切られたノード名のリストです。このリストは次のオプションか、コマンドラ

インの末尾まで続きます。ノード A がすでにノードのクォーラムセットの中に

あり、本オプションを使用してノード B とノード C を追加すると、ノード A、

ノード B、およびノード C のクォーラムが決定されます。 -c

新しい設定を適用する前に既存の設定をクリアします。本オプションは必ず -a オプションとともに指定してください。

-d list-of-nodes-for-deleting ノードのクォーラムセットからノードを削除します。クォーラムは、ノードの

クォーラムセットの中でのみ決定されます。list-of-nodes-for-deleting は、空白で

区切られたノード名のリストです。このリストは次のオプションか、コマンドラ

インの末尾まで続きます。本オプションは、指定したオプションの順序にかかわ

らず、常に -a オプションの前で有効になります。ノードのクォーラムセットに

すでにノード A、ノード B、ノード C が存在し、本オプションを使用してノー

ド A を削除する場合、ノード B とノード C のクォーラムが決定されます。 -g

現在のクォーラム設定パラメタを表示します。本オプションを指定すると、

rcqconfig は、現在の設定の表示のみを行い、クォーラムの開始または再開は行

いません。本オプションは他のオプションとともに使用することはできません。 -h

簡単な使用説明を出力します。 -m list-of-quorum-methods

クォーラムメソッドを設定します。list-of-quorum-methods は、CF が他のノード

の状態を検出するときに使用するクォーラムメソッドのリストです。このリスト

は次のオプションか、コマンドラインの末尾まで続きます。メソッドが設定され

ない場合、CF は、クォーラム状態を取得するためにのみ CF の状態を使用しま

す。 -s

クォーラムメソッドを停止します。本オプションを使用すると、クォーラムメ

ソッドに信号を送り、自動的に停止させることができます。rcqconfig は 大 5

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第2章 CF

40

秒まで、またはすべてのクォーラムメソッドが停止するまで待機します。本オプ

ションは他のオプションとともに使用することはできません。 -v

詳細情報を表示します。 本オプションは、-g および –s 以外のオプションとともに使用することができ

ます。 -x list-of-ignore-nodes

クォーラムに構成から除外するノードを追加します。クォーラムはノードの

クォーラムセットの中で決定されます。クォーラムを決定するとき、除外ノード

として指定されたノードは、必然的に省略されます。list-of-ignore-nodes は、本

オプションのために空白で区切られたノード名のリストです。このリストは次の

オプションか、コマンドラインの末尾まで続きます。本オプションを使用して、

ノード A、ノード B、およびノード C で構成されるノードのクォーラムセット

の中でノード A が除外される場合、ノード B とノード C のクォーラムが決定

されます。

◆終了ステータス 0 :正常終了

0以外:異常終了

◆関連項目 cfconfig(1M), rcqquery(1M)

■ rcqquery(1M) クラスタの整合状態(クォーラム)の状態を取得する

◆形式 rcqquery [ -v ] [ -l ]

◆機能説明 本コマンドは、クォーラムの状態を調べ、終了ステータスを使って結果を返します。また、-v オプションを指定すると、結果を文字列(TRUE または FALSE)で返します。ノードのクォーラ

ムセットに含まれるすべてのノードの状態が既知(TRUE)の場合、TRUE を返し、いずれかの

ノードが未知(FALSE)の場合、FALSE を返します。

◆オプション -l

現在のクォーラム状態が変化するたびにその状態を表示します。本オプションを

指定すると、-v オプションも指定されたものとみなされます。 -v

終了ステータスの他にクォーラム状態を文字列(TRUE または FALSE)で返し

ます。

◆終了ステータス クォーラムが存在する場合は状態 0 を返します。クォーラムが存在しない場合は状態 1 を返し

ます。操作中にエラーが発生した場合は、1 と 0 以外の値を返して終了します。

◆関連項目 rcqconfig(1M)

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第3章 CIP (クラスタインタコネクトプロトコル)

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 cipconfig(1M) CIP を起動または停止する ○ ○ cip.cf(4) CIP 構成定義ファイルフォーマット ○ ○ 参照のみ(Cluster

Admin で使用する

ファイルため、直接

編集は行わないで

ください。) ciptool(1M) クラスタ内のローカルノードとリモート

ノードに関する CIP 情報を取り出す ○ ○

■ cipconfig(1M) CIP を起動または停止する

◆形式 cipconfig [ -l | -u | -h ]

◆機能説明 本コマンドは、CIP の起動および停止を行います。ただし、本コマンドを直接使用することは推

奨しません。 本コマンドは、コマンドラインから使用します。本コマンドは、CIP 下に構成済みのインタコネ

クトを設定し、それを利用して、TCP/IP などの上位層のプロトコルからの要求パケットをリモー

トノードへ配送できるようにします。本コマンドは、CF からインタコネクトリストを取得しま

す。上位層プロトコルスタックに対する CIP の設定は、各 OS に依存します。本コマンドを使

用して CIP を停止する前に、CIP と上位層プロトコルスタックの間の関係はすべて破棄する必

要があります。 本コマンドを使用して、CIP モジュールをロードし、その処理を開始することができます。CIP を停止し、CIP モジュールをアンロードすることもできます。

◆オプション -l

ドライバをロードし、ノードのインタコネクトを CIP 用に設定します。インタ

コネクトデバイスの情報が CF から取得されます。CIP の設定は、CF が起動さ

れ、クラスタに参入している必要があります。クラスタに参入していない場合は、

cipconfig はノードの参入が完了するまで待ちます。CIP モジュールがすでに

ロードされている場合は、cipconfig はモジュールのロード処理を行わずに設定

を行います。

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第3章 CIP (クラスタインタコネクトプロトコル)

-u CIP を停止し、ドライバをアンロードします。cipconfig を使用してアンロード

する前に、CIP と TCP/IP の間のコネクションをすべて外す必要があります。 -h

簡単な使用説明を出力します。

◆終了ステータス 0 :正常終了 0以外:異常終了

◆関連項目 cip.cf(4), cfconfig(1M)

■ cip.cf(4) CIP 構成定義ファイルフォーマット

◆形式 /etc/cip.cf

◆機能説明 CIP 設定ファイル /etc/cip.cf は、クラスタ内のノードを 1つ以上の CIP インタフェースに関連

付けるローカルデータベースです。CIP 設定ファイルには、各行に 1つのエントリがあります。

各エントリは同じ行に記述しなければなりません。各エントリのフォーマットは次のとおりです。 Node-Name AddrInfo0 [ AddrInfo1 ... AddrInfo7 ]

Node-Name の前に空白を入れることはできません。各 AddrInfo のフォーマットは次のとおりで

す。 IP-Address[:Option-1:...:Option-n]

AddrInfo には空白を含めることはできません。Option-n は、ifconfig などの設定コマンドに指定

するオプションです。ただし、すべてのオプションが CIP でサポートされているわけではあり

ません。例えば、CIP はブロードキャストをサポートしません。したがって、ブロードキャスト

アドレスを指定するオプションを、ここに記述することはできません。 ノードに対して、合計 8つの CIP アドレスを設定することができます。8つのアドレスすべてを

同じ行に指定するか、複数行に分けて指定することができます。アドレスには、設定ファイルに

表示される順に、CIP インスタンス番号が割り当てられます。 #で始まる行はすべてコメントとみなされ、無視されます。 Node-Name が現在のノードと一致する行のみが、RC スクリプトにより解釈されます。しかし、

クラスタ全体で一貫したファイルを維持した方が、全体像を把握しやすく、混乱を回避できます。

実際、RMS では、クラスタ内のすべてのノードで、/etc/cip.cf が同一であることが必要です。 RC 起動スクリプトは、システムブート時に、/etc/cip.cf を確認し、ファイルの設定に従って CIPを設定します。

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■ ciptool(1M)

◆使用例 #Node-Name AddrInfos janis janis_cip creedence creedence_cip pikachu 10.1.1.1:netmask:0xffffff00 metapod 10.1.1.2:netmask:0xffffff00 wheat 10.1.1.3:netmask:0xffffff00 192.168.1.1 amber 10.1.1.4:netmask:255.255.255.0 amber 192.168.1.2

上記のように記述すると、次のように設定されます。 janis_cip for cip0 on the node janis. creedence_cip for cip0 on the node creedence. 10.1.1.1 with netmask 0xffffff00 for cip0 on the node pikachu 10.1.1.2 with netmask 0xffffff00 for cip0 on the node metapod 10.1.1.3 with netmask 0xffffff00 for cip0, 192.168.1.1 for cip1 on the node wheat 10.1.1.4 with netmask 0xffffff00 for cip0, 192.168.1.2 for cip1 on the node amber

◆関連項目 ifconfig, cipconfig(1M)

◆備考 スクリプトは CIP を設定する際、正常な場合も異常が発生した場合も、メッセージを、コンソー

ルおよび(または)システムログファイル /var/adm/messages(Soalris の場合)、/var/log/messages(Linux の場合)に出力します。メッセージは次のようなものとなります。 cip: configured cip0 as 192.168.1.3:netmask:0xffffff00. cip: failed to configure cip1 with address 192.168.1.3:netmask:0xffffff00.

■ ciptool(1M) クラスタ内のローカルノードとリモートノードに関する CIP 情報を取り出す

◆形式 ciptool [ -a ] [ -f ] [ -l ] [ -n ] [ -q ] [ -h ]

◆機能説明 本コマンドは、ローカルノードとリモートノードの CIP 状態とバージョン情報、およびアドレ

ス解決テーブルの内容を表示します。オプションが省略された場合には、「-h」が指定された場

合と同様になります。

◆オプション -a

アドレス解決テーブルを表示します。アドレス解決テーブルには、ローカルノー

ドにキャッシュされた、IP アドレスをノード番号に対応付ける情報が含まれま

す。以下に、情報の表示例を示します。

IP Address Node Number 191.1.1.2 janis 191.1.1.3 creedence 191.1.1.9 (Incomplete)

IP アドレスがローカルノードのものであれば、ローカルノード番号のかわりに Local と表示されます。IP アドレスが確定していないと(アドレス解決処理中)、

Incomplete と表示されます。

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第3章 CIP (クラスタインタコネクトプロトコル)

44

-f アドレス解決テーブルをフラッシュします。アドレス解決テーブルキャッシュも

フラッシュします。ローカル CIP に属するエントリはフラッシュできません。 -l

ローカル CIP 情報を表示します。コマンドが実行されたノード(ローカルノー

ド)の属性と状態を表示します。出力フォーマットは、-n オプションと同様で

す。本オプションが正しく実行されるためには、ローカルノードがクラスタの形

成を完了している必要があります。 -n

すべての CIP 情報を表示します。クラスタ内のすべての CIP の属性と状態を表

示します。本オプションが正しく実行されるためには、ローカルノードがクラス

タの形成を完了している必要があります。ローカル CIP が UP 状態でなければ、

他のすべてのノードの状態とバージョンは確定されません(「--」と表示されま

す)。 属性と状態の情報は、次のフォーマットで表示されます。 Node Number CF state CIP state version

― Node ノード名

― Number クラスタ内のノード番号

― CF state CF 状態 – DOWN または UP

― CIP state CIP 状態 - DOWN、UP、または --

― version CIP のバージョン

-q 各列の見出しが省略されます。本オプションは他のオプションと同時に指定する

ことができます。単独で使用することはできません。 -h

簡単な使用説明を出力します。

◆終了ステータス 0 :正常終了 0以外:異常終了

◆関連項目 cipconfig(1M), cftool(1M)

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第4章 オペレータ介入

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 clreply(1M) オペレータ介入要求メッセージに応答する ○ ○

■ clreply(1M) オペレータ介入要求メッセージに応答する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clreply [ -n number [ action ] ]

◆機能説明 本コマンドは、未応答のオペレータ介入要求メッセージを標準出力に出力し、出力されたメッ

セージ対して応答データを入力します。 本コマンドは、RMS が起動していない場合、エラーとなります。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -n number

応答するオペレータ介入要求メッセージのメッセージ番号を指定します。オプ

ション省略時は、未応答のオペレータ介入要求メッセージが表示され、メッセー

ジ番号の入力を促すプロンプトメッセージが表示されます。

◆オペランド action

オペレータ介入要求メッセージに対する応答内容を指定します。オペランド省略

時は、メッセージ番号に対する応答内容が表示され、応答内容の入力を促すプロ

ンプトメッセージが表示されます。

◆使用例 以下のオペレータ介入要求メッセージに対する応答を例に、本コマンドの使用例を示します。

FJSVcluster: 応答 : clreply: 1422: SysNode(node1)の userApplication(app1) はリソース (rsc1) が故障したため Faulted です。userApplication を Offline にしますか。 (yes/no) メッセージ番号: 1001

使用例1 あらかじめメッセージ番号と応答内容がわかっている場合は、オペレータ介入要求メッセージに

対して直接応答します。

# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clreply -n 1001 yes

使用例2 オペレータ介入要求メッセージと応答内容が分からない場合は、メッセージ番号と応答内容を確

認しながら応答します。

45

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第4章 オペレータ介入

46

# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clreply clreply Message List 2001-07-09 12:00:00 FJSVcluster: 応答: clreply: 1422: SysNode(node1) の userApplication(app1) はリソース (rsc1) が故障したため Faulted です。userApplication を Offline にしますか。 (yes/no) メッセージ番号: 1001 メッセージ番号を入力してください。 >> ↓1001 を入力するとメッセージ番号 1001 に対する応答内容の 一覧が表示される。 >> 1001 clreply Action List(Message No. 1001) yes no 指示を入力してください。 >> ↓yesを入力する 指示を入力してください。 >> yes

使用例3 メッセージ番号はあらかじめわかっているが応答内容がわからない場合は、オペレータ介入要求

メッセージの応答内容を確認しながら応答します。 # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clreply -n 1001 ↓メッセージ番号 1001 に対する応答内容の一覧が表示される。 clreply Action List(Message No. 1001) yes no 指示を入力してください。 >> ↓yes を入力する 指示を入力してください。 >> yes

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

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第5章 PAS

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 mipcstat(1M) MIPC 統計を出力する ○ ○

■ mipcstat(1M) MIPC 統計を出力する

◆形式 mipcstat [-h] [-e] [-s] [-S] [-t] [-on] [-off] [-p pid] [-z] [interval count]

◆機能説明 本コマンドは、mipc メッセージ、バッファ、およびエラーに関する情報を出力します。出力さ

れる統計には、オープンなエンドポイントディスクリプタ(EPD)、割り当てられた領域、使用

可能なメモリ、送信および受信したメッセージ、メモリ割り当てエラー、送信/受信破棄エラー

の数が含まれます。また、時間に関する統計、パケットサイズに関する統計、および特定のユー

ザプロセスに関する統計を出力します。 時間とパケットサイズに関する統計にはオーバーヘッドの小さいものもあるため、本コマンドに

は、動的にそれらの統計収集を開始または停止するオプションがあります。また、ユーザが動的

に統計をリセットすることもできます。

◆オプション -h

ヘルプを出力します。 -e

全プロセスのエンドポイントの詳細スナップショット。主に内部デバッグのため

に使用されます(表示する情報は一般ユーザには理解できない形式です)。 -s

全般的な統計を出力します。 -t

時間に関する統計を出力します。 -S

mipc パケットサイズに関する統計を出力します。 -p

pid に関する統計を出力します。 -z

統計をリセットします。 -on

時間およびサイズに関する統計の収集を開始します。 -off

時間およびサイズに関する統計の収集を停止します。 更に、"interval" の秒数ごとに "count" の回数だけ繰り返す、というように、統計を出力する間

47

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第5章 PAS

48

隔を指定することができます。"count" を省略すると、mipcstat は kill されるまで統計を出力し

続けます。

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第6章 クラスタリソース管理機構

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 clautoconfig(1M) 自動リソース登録を実行する ○ ○ clbackuprdb(1M) リソースデータベースを保存する ○ - Linux ではノード

増減設が未サポー

トのため制限 cldeldevice(1M) 自動リソース登録によって登録されたリ

ソースを削除する ○ - Solaris のみの機能

cldelrsc(1M) Solaris 自動リソース登録で作成したネット

ワークインタフェースカードのリソー

スを削除する Linux

自動リソース登録で作成したリソース

を削除する

○ ○

clexec(1M) クラスタノード間でコマンドを実行する ○ ○ clgetrsc(1) 引継ぎ IP アドレスを取得する ○ - Solaris のみの機能

clgettree(1) リソースデータベースのツリー情報を出

力する ○ ○

clinitreset(1M) リソースデータベースをリセットする ○ ○ clinitscript(1M) 共用ディスク装置の接続確認結果を通知

する ○ - Solaris のみの機能

clrestorerdb(1M) リソースデータベースを復元する ○ - Linux ではノード

増減設が未サポー

トのため制限 clsetacfparam(1M) 共用ディスク装置の接続確認、および自

動リソース登録の動作設定を行う ○ - Solaris のみの機能

clsetparam(1M) リソースデータベース/故障リソース特

定/オペレータ介入要求の動作環境を表

示および変更する

○ ○

clsetrsc(1M) 引継ぎ IP アドレスを変更する ○ - Solaris のみの機能

clsetup(1M) リソースデータベースを設定する ○ ○ clspconfig(1M) パトロール診断の動作設定を行う ○ - Solaris のみの機能

clsptl(1M) パトロール診断を実行する ○ - Solaris のみの機能

clstartrsc(1M) リソースを活性化する(GDS のみ) ○ ○ clstoprsc(1M) リソースを非活性にする(GDS のみ) ○ ○ clsyncfile(1M) クラスタノード間でファイル配布を行う ○ ○

49

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第6章 クラスタリソース管理機構

■ clautoconfig(1M) 自動リソース登録を実行する

◆形式

●Solaris /etc/opt/FJSVcluster/bin/clautoconfig -r /etc/opt/FJSVcluster/bin/clautoconfig -r [ -n ] [ -s ] [ -d ] /etc/opt/FJSVcluster/bin/clautoconfig -c level

●Linux /etc/opt/FJSVcluster/bin/clautoconfig -f diskfile /etc/opt/FJSVcluster/bin/clautoconfig -r -n

◆機能説明 本コマンドは、クラスタシステムに接続されているハードウェアを自動認識し、リソースデータ

ベースにリソースを登録します。 本コマンドは、以下のハードウェアを自動認識します。

● Solaris ― ネットワーク装置 ― ディスク装置 ― 回線切替装置

本コマンドはクラスタ内の任意の 1 ノードで実行してください。本コマンドは接続され

ているハードウェアの数によって、数分から数十分以上の処理時間を必要とします。 ● Linux

― 共用ディスク装置 ― ネットワーク装置

共用ディスク装置は、共用ディスク定義ファイルに設定された共用ディスク装置の情報を

リソースデータベースに登録します。 ネットワーク装置は、自動検出し、リソースデータベースに登録します。 本コマンドは、クラスタシステムの任意の 1 ノードで実行してください。 本コマンド実行中に、本コマンド実行中のノードおよび他のノードで、本コマンドを実行

してはいけません。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -r

Solaris 自動リソース登録を行います。-n、-s、-d オプションが省略された場合、ネットワー

ク装置、ディスク装置、回線切替装置を自動リソース登録します。 Linux

ネットワーク装置登録時、指定してください。 -n

Solaris ネットワーク装置のリソースを登録します。登録するネットワーク装置は、

ifconfig(1M) コマンドで plumb up 状態で表示されているネットワーク装置です。 Linux

ネットワーク装置をリソースデータベースに登録します。本コマンドで自動検出す

るネットワーク装置は、現在動作中のネットワーク装置です。停止しているネット

ワーク装置は自動検出しません。ネットワークの 状態は、ifconfig(8) コマンドで

確認してください。 -r 自動リソース登録を行います。

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■ clbackuprdb(1M)

-s 回線切替装置のリソースを登録します。

-d ディスク装置のリソースを登録します。 MPHD および MPLB の両方で使用可能な共用ディスク装置を接続している場

合、本コマンド実行前に、clsetacfparam(1M) コマンドで、自動リソース登録の動

作設定を行ってください。 -c level

自動リソース登録の動作履歴を表示します。本オプションは、自動リソース登録

を行ったノードでのみ指定可能です。 level に 0 が指定された場合は、現在 clautoconfig が行っている処理を表示しま

す。本レベルは、clautoconfig 実行中に、clautoconfig の動作内容の確認を行うた

めに使用します。 level に 1 が指定された場合は、過去の自動リソース登録の処理結果時刻を表示

します。 -f diskfile

Linuxのみ 共用ディスク装置をリソースデータベースに登録します。diskfile には、あらか

じめ作成した共用ディスク定義ファイルをフルパスで指定してください。

◆注意事項 ● Solaris

Reliant Cluster Volume Manager(RCVM) を使用しているシステムでは、RCVM のボリュー

ムから GDS のボリュームへ移行しない限り、共用ディスク装置の情報をリソースデータ

ベースに登録する必要はありません。 ● Linux

本コマンドを実行する前に、以下の確認を行ってください。 ― CF, CIP, リソースデータベースの設定が全ノードで完了していること ― 全ノードと共用ディスク装置が接続された状態であること ― 全ノードがマルチユーザモードで起動されていること

◆終了ステータス 0 :正常終了 0以外:異常終了

◆関連項目 clsetacfparam(1M)

■ clbackuprdb(1M) リソースデータベースを保存する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clbackuprdb -f file

◆機能説明 本コマンドは、リソースデータベースの退避を行います。 本コマンドは、シングルユーザモードで実行してください。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -f file

リソースデータベースを退避するファイル名をフルパスで指定します。退避後の

リソースデータベースは、compress(1) で圧縮した tar(1) アーカイブ形式のため、

指定したファイル名の末尾に ".tar.Z" が付加されます。例えば、"-f /var/tmp/rdb"

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第6章 クラスタリソース管理機構

を指定した場合、退避後のファイル名は、"/var/tmp/rdb.tar.Z" となります。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

◆注意事項 本コマンドでリソースデータベースの退避を行った後、復元前にハードウェアの構成変更を行わ

ないでください。ハードウェアの構成変更を行った場合は、再度、リソースデータベースの退避

を行ってください。リソースデータベースの復元については、clrestorerdb(1M) を参照してくだ

さい。

◆関連項目 clrestorerdb(1M)

■ cldeldevice(1M) 自動リソース登録によって登録されたリソースを削除する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldeldevice -c { MPHD | DISK } -a /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldeldevice [ -x ] { -r rid | -n name }

◆機能説明 本コマンドは、自動リソース登録により作成されたリソース(DISK クラスおよび MPHD クラ

ス)とデバイス(MPLB)の削除を行います。 本コマンドは、削除対象のリソースが接続されているノードで実行してください。ノードに接続

されたリソースがすべて削除された場合は、残存する共有リソースも削除されます。

◆オプション -c { MPHD | DISK }

処理の対象となるリソースクラス名を指定します。何も指定しない場合には、適

切なクラスすべてが対象となります。指定クラスのリソースおよびデバイスの削

除は、"-a" オプションで行います。 ― MPHD

MPHD クラスリソースが対象となります。 ― DISK

DISK クラスリソースが対象となります。 -x

MPLB のデバイスを削除しない場合には、本オプションを指定します。リソー

スのみを削除し、デバイスは削除しません(本オプションは mplb リソースに対

してのみ有効です。省略すると、mplb デバイスが削除されます)。 -r rid

削除するノードのリソースのリソース ID を指定します。リソース ID で指定さ

れたリソースのみが削除されますが、削除後に共用リソースのみが残る場合は、

共用リソースも削除されます。複数のリソース ID を指定する場合は名前をカン

マで区切って指定します。共用リソースの ID を指定した場合は、コマンドを実

行したノードに限らず、共用リソースにに接続されているリソースも削除されま

す。 -n name

削除するリソースの名前を指定します。コマンドを実行したノードに接続された

リソースのみが削除されますが削除後に共用リソースのみが残る場合は、共用リ

ソースも削除されます。複数の名前を指定するには、名前をカンマで区切って指

定します。同じクラスにおけるシリアル番号の付いたリソースを指定する場合に

は、 初と 後のリソース名をコロン(:)で区切って指定することができます。

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■ cldelrsc(1M)

例) mplb2048:mplb2060

共用リソース名を指定した場合には、コマンドを実行したノードに限らず、共用リソース

に接続されているリソースも削除されます。 -a

すべてのリソース(DISK クラスおよび MPHD クラス)と MPLB デバイスを

削除する場合には、本オプションを指定します。"-c" オプションを指定した場合

には、指定されたクラスのリソースおよびデバイスが削除されます。

◆終了ステータス 0

正常終了(すべてのリソースを正常に削除)。 1

削除されなかったリソースがあります。他のリソースが使用中のリソース以外は

正常に削除されました。 10

異常終了 以下の場合に異常終了します。

― オプションの指定に誤りがある ― リソースデータベースが動作していない ― リソースデータベースにアクセスできない ― FJSVmphd、FJSVmplb、FJSViomp などの必要なパッケージがインストールされて

いない

◆使用例 例) 現在のノードから mplb2048、mplb2049、および mplb2050 を削除するには、次のように指

定します。 # cldeldevice -n mplb2048,mplb2049,mplb2050 または # cldeldevice -n mplb2048:mplb2050

例) 装置を取り外すため、すべてのノードの mplb2112 から mplb2175 を削除するには、すべて

のノードにおいて次のコマンドを実行します。 # cldeldevice -n mplb2112:mplb2175

例) 自動リソース登録で作成されたすべてのノードを削除するには、すべてのノードで次のコマ

ンドを実行します。 # cldeldevice -a

■ cldelrsc(1M)

●Solaris 自動リソース登録で作成したネットワークインタフェースカードのリソースを削除する

●Linux 自動リソース登録で作成したリソースを削除する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelrsc -r rid

◆機能説明

●Solaris 本コマンドは、自動リソース登録で作成したネットワークインタフェースカードのリソースを削

除する場合に使用します。

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第6章 クラスタリソース管理機構

また、削除を行うネットワークインタフェースカードで、ネットワーク引継ぎを行っている場合、

ネットワーク引継ぎのリソースを削除する場合にも使用します。 削除を行うリソースは、clgettree(1) コマンドで確認してください。本コマンドで削除できるリ

ソースは、以下のリソースクラス名で表示されます。 リソースクラス名 意味

Ethernet ネットワークインタフェースカードのリソース IP_Address ネットワーク引継ぎのリソース SHD_Host ネットワーク引継ぎの共用リソース

●Linux 本コマンドは、自動リソース登録で作成したリソースデータベースのリソースを削除します。 自動リソース登録では、以下のリソースクラスのリソースを登録します。 削除を行うリソースは、clgettree(1) コマンドで確認してください。 共用ディスク装置のデバイスのリソースを削除し、共用リソースのみが残る場合は、共用リソー

スも削除してください。 リソースクラス名 意味

DISK 共用ディスク装置のデバイスのリソース SHD_Host 共用ディスク装置のデバイスの共用リソース Ethernet ネットワーク装置のリソース 本コマンドは、クラスタシステムの任意の 1 ノードで実行してください。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -r rid

削除を行うリソースのリソース ID を rid に指定します。リソースのリソース ID は clgettree(1) コマンドで確認してください。

◆終了ステータス 0 :正常終了 0以外:異常終了

◆注意事項

●Solaris ● 削除を行うネットワークインタフェースカードをクラスタアプリケーションで使用して

いる場合は、クラスタアプリケーションを停止した後、本コマンドで削除を行ってくださ

い。 ● 削除を行うネットワークインタフェースカードで、ネットワーク引継ぎを行っている場合、

ネットワーク引継ぎおよびネットワーク引継ぎの共用リソースも削除してください。

●Linux 削除する共用ディスク装置のデバイスのリソースを GDS で使用している場合は、必ず GDS の設定を解除した後、共用ディスク装置のデバイスのリソースを削除してください。

◆使用例

●Solaris 例) node1 のネットワークインタフェースカード(hme0)を削除する場合

1. clgettree(1) コマンドを実行します。 # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clgettree

Cluster 1 cluster

Domain 2 CLUSTER

Shared 7 SHD_CLUSTER

SHD_Host 47 config_Ipaddress0_ip1 UNKNOWN

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■ cldelrsc(1M)

IP_Address 45 hme0:1 UNKNOWN node1

IP_Address 46 hme0:1 UNKNOWN node2

SHD_DISK 21 SHD_Disk21 UNKNOWN

DISK 22 c5t0d0 ON node1

DISK 27 c4t0d0 ON node2

Node 3 node1 ON

Ethernet 29 hme0 ON

IP_Address 45 hme0:1 UNKNOWN

DISK 19 c0t0d0 UNKNOWN

DISK 22 c5t0d0 ON

Node 5 node2 ON

Ethernet 30 hme0 ON

IP_Address 46 hme0:1 UNKNOWN

DISK 25 c0t0d0 UNKNOWN

DISK 27 c4t0d0 ON

2. node1 のネットワークインタフェースカード(hme0)のリソースのリソース ID を確認

します。 本例の場合、node1 のネットワークインタフェースカード(hme0)のリソースのリソー

ス ID は "29" です。 3. 手順 2 のリソース配下にネットワーク引継ぎのリソースが登録されているか確認します。

もし、ネットワーク引継ぎのリソースが登録されている場合は、ネットワーク引継ぎのリ

ソースのリソース ID を確認します。 本例の場合、ネットワーク引継ぎのリソースのリソース ID は "45" です。

4. 手順 3 のリソースと共用関係のあるネットワーク引継ぎのリソースと、ネットワーク引

継ぎの共用リソースのリソース ID を確認します。 本例の場合、共用関係のあるネットワーク引継ぎのリソースのリソース ID は "46" です。

ネットワーク引継ぎの共用リソースのリソースのリソース ID は "47" です。 5. ネットワーク引継ぎのリソースと、ネットワーク引継ぎの共用リソースを削除します。

# /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelrsc -r 45

# /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelrsc -r 46

# /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelrsc -r 47

6. ネットワークインタフェースカード(hme0)のリソースを削除します。 # /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelrsc -r 29

●Linux 例) node1 と node2 で共用している、共用ディスク装置のデバイス(/dev/sdc)のリソースを削

除する場合 1. clgettree(1) コマンドで /dev/sdc のリソースのリソース ID を確認します。

以下の場合、node1 の /dev/sdc のリソースのリソース ID は 18、node2 の /dev/sdc のリ

ソースのリソース ID は 19 です。 # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clgettree

Cluster 1 cluster

Domain 2 PRIME

Shared 7 SHD_PRIME

SHD_DISK 14 SHD_Disk14 UNKNOWN

DISK 15 sdb UNKNOWN node1

DISK 16 sdb UNKNOWN node2

SHD_DISK 17 SHD_Disk17 UNKNOWN

DISK 18 sdc UNKNOWN node1

DISK 19 sdc UNKNOWN node2

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第6章 クラスタリソース管理機構

Node 3 node1 ON

DISK 15 sdb UNKNOWN

DISK 18 sdc UNKNOWN

Node 5 node2 ON

DISK 16 sdb UNKNOWN

DISK 19 sdc UNKNOWN

2. cldelrsc(1M) コマンドで共用ディスク装置のデバイス(/dev/sdc)のリソースを削除します。

# /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelrsc -r 18

# /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelrsc -r 19

■ clexec(1M) クラスタノード間でコマンドを実行する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clexec [ -h ] [ -w time_out [ -d delim ]] -c command -a | -s | -o | -n node_name... | -i node_id... | -S SysNode_name...

◆機能説明 本コマンドは、指定されたコマンドを指定されたノードで実行し、実行結果を標準出力に出力し

ます。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。 本コマンドは、コマンド実行情報を標準出力に出力します。各コマンド実行情報は、空白で区切

り出力します。また、コマンドを実行したノードが複数ある場合は、コマンド実行情報を改行で

区切り出力します。出力するコマンド実行情報には、以下があります。 ● ノード識別名 ● ノード識別番号 ● 終了ステータス

-w オプションを指定しない場合、終了ステータスは出力されません。 -w オプションを指定しない場合、終了ステータスには、以下の情報が出力されます。

0 : コマンドの実行が成功した コマンドの実行に失敗した場合、コマンド実行情報の終了ステータスに失敗した理由を以下の文

字列で出力します。 文字列 意味

INVALID 指定されたコマンドが正しくない。 NODEDOWN ノードが停止している。 NOTFOUND 指定されたコマンドが存在しない。 NOACCESS 指定されたコマンドに実行権がない。 TIMEOUT -w オプションで指定した時間内にコマンドが終了しなかった。 NOTREADY リソースデータベースの設定が行われていない。 NOMEM メモリ不足が発生した。 NOSPACE ディスク不足が発生した。 INTERNAL クラスタ構成管理で内部異常が発生した。

◆オプション -h

コマンド実行情報を出力しません。 -w time_out

コマンドの終了を待ち合わせます。time_out には、コマンド終了を待ち合わせる

時間を秒単位で 0~2147483 の範囲で指定します。 time_out に 0 を指定した場合、コマンドを実行したすべてのノードで、コマン

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■ clexec(1M)

ド終了を永遠に待ち合わせます。 time_out に 1 以上を指定した場合、指定した時間、コマンド終了を待ち合わせ

ます。 本プション省略時はコマンド終了を待ち合わせません。

-d delim コマンド実行した結果、標準出力および標準エラーに出力された文字列を標準出

力に出力します。 delim にはノードごとの実行結果を区切る文字列を指定します。区切り文字列に

空白文字を含む場合は、二重引用符で囲む必要があります。 -c command

実行するコマンドを指定します。コマンドは、絶対パス名で指定してください。

実行するコマンドに、引数やオプションを含む場合,二重引用符で囲む

("/usr/bin/ls -l /tmp")必要があります。 -a

すべてのノードでコマンドを実行します。 -s

自ノードでコマンドを実行します。 -o

自ノード以外のすべてのノードでコマンドを実行します。 -n node_name

コマンドを実行するノードのノード識別名を指定します。ノードのノード識別名

は、clgettree(1) コマンドで確認してください。ノードを複数指定する場合は、コ

ンマで区切る(-n node1,node2)か,空白で区切って二重引用符で囲む(-n "node1 node2")必要があります。

-i node_id コマンドを実行するノードのノード識別番号を指定します。ノードの識別番号を

複数指定する場合は,コンマで区切る(-i 1,2)か,空白で区切って二重引用符で

囲む(-i "1 2")必要があります。 -S SysNode_name

コマンドを実行するノードの SysNode 名を指定します。SysNode 名を複数指定

する場合は,コンマで区切る(-S SysNode1,SysNode2)か,空白で区切って二重

引用符で囲む(-S "SysNode1 SysNode2")必要があります。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

◆関連項目 clgettree(1)

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第6章 クラスタリソース管理機構

■ clgetrsc(1) 引継ぎ IP アドレスを取得する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/sys/clgetrsc -a ip_addr rid

◆機能説明 本コマンドは、リソースデータベースに登録されている引継ぎ IP アドレスを取得します。

◆オプション -a ip_addr

取得する情報として引継ぎ IP アドレスを指定します。 rid

引継ぎ IP アドレスのリソース ID を指定します。リソース ID は clgettree(1) コマンドで参照することができます。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

◆関連項目 clgettree(1), clsetrsc(1M)

■ clgettree(1) リソースデータベースのツリー情報を出力する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clgettree

◆機能説明 本コマンドは、リソースデータベースの内容をツリー形式で出力します。 本コマンドは、ツリー情報を以下の形式で出力します。

● リソースの区切りは newline (0x0a) ● 1リソース内の各項目の区切りは space (0x20) ● リソースの階層は tab (0x09)

1 リソース内の各項目は、以下の情報で構成されます。

リソースクラス名 リソースクラスは、同じ特性を持つ資源をグループ化するためのものです。リ

ソースクラス名は、リソースクラスの名前を指します。 リソース ID

各リソースを識別するために割り付けられる番号を示します。 リソース名

各リソースを表す名前を示します。Node クラスのリソースの場合、リソース名

をノード識別名と呼びます。 1 リソース内の各項目の並びについては使用例を参照してください。

◆使用例 # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clgettree Cluster 1 cluster ...(1) Domain 2 Domain0 ...(2) Shared 7 SHD_Domain0 ...(3)

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■ clinitreset(1M)

SHD_DISK 234 SHD_Disk234 UNKNOWN ...(4) DISK 245 c1t0d1 UNKNOWN node1 ...(5) DISK 249 c3t0d1 UNKNOWN node2 Node 3 node1 UNKNOWN ...(6) Ethernet 70 hme0 UNKNOWNN ...(7) DISK 245 c1t0d1 UNKNOWN Node 5 node2 UNKNOWN Ethernet 72 hme0 UNKNOWN DISK 249 c3t0d1 UNKNOWN (1) クラスタリソースの場合 リソースクラス名、リソース ID、リソース名の順に出力します。 (2) ドメインリソースの場合 リソースクラス名、リソース ID、リソース名の順に出力します。 (3) 共用リソースの場合 リソースクラス名、リソース ID、リソース名の順に出力します。 (4) 共用リソース配下のリソースの場合 リソースクラス名、リソース ID、リソース名、内部情報の順に出力に出力します。 (5) 共用リソース配下のリソースに関連付いているリソースの場合 リソースクラス名、リソース ID、リソース名、内部情報、リソースが属している ノードのリソース名の順に出力します。 (6) ノードリソースの場合 リソースクラス名、リソース ID、ノード識別名、内部情報の順に出力します。 (7) ノードリソース配下のリソースの場合 リソースクラス名、リソース ID、リソース名、内部情報の順に出力します。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

◆注意事項 ● 本コマンドでは、クラスタアプリケーションの状態を確認することができません。 クラ

スタアプリケーションの状態を確認する場合は、hvdisp(1M)コマンドを使用してください。 ● SafeCLUSTERのclgettree(1)コマンドで提供していた-sオプションは、PRIMECLUSTERでは

使用できません。ただし、SafeCLUSTERからの移行製品を使用する環境において、クラ

スタアプリケーションの設定を行う場合にのみ-sオプションを使用することができます。

詳細については"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"を参照してください。

◆関連項目 hvdisp(1M)

■ clinitreset(1M) リソースデータベースをリセットする

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/etc/bin/clinitreset

◆機能説明 本コマンドは、リソースデータベースをリセットします。 本コマンドは、クラスタシステムを構成するすべてのノードで実行してください。また、本コマ

ンド実行後は、ノードを必ず再起動してください。ノード再起動後は、clsetup(1M) コマンドに

よるリソースデータベースの設定から作業を行ってください。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

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第6章 クラスタリソース管理機構

◆オプション なし

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

◆注意事項 ● 本コマンドは、クラスタシステム上に Global Disk Services の設定が行われている場合、

実行することはできません。リソースデータベースの設定をやり直したい場合は、本コマ

ンド実行前に、クラスタシステム上の Global Disk Services に関する設定を解除してくだ

さい。 ● 本コマンドは、シングルユーザモードで使用することはできません。必ずマルチユーザ

モードで使用してください。 ● 本コマンドを実行する前に、すべてのクラスタアプリケーションを削除してください。 ● 本コマンド実行後には、リソースデータベースの設定はすべてリセットされるため、共有

ディスクの内容は保証されません。よって、共有ディスクにある必要な情報は必ずバック

アップ後、本コマンドを実行してください。

◆関連項目 clsetup(1M)

■ clinitscript(1M) 共用ディスク装置の接続確認結果の通知を通知する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clinitscript

◆機能説明 本コマンドは、共用ディスク装置接続確認結果を RMS へ通知します。 本コマンドは、hvenv.local の "RELIANT_INITSCRIPT" にのみ指定可能です。 共用ディスク装置接続確認の結果、異常であった場合、RMS の起動を抑止します。

◆終了ステータス 0:共用ディスク装置接続確認の結果が正常である 1:共用ディスク装置接続確認の結果が異常である

■ clrestorerdb(1M) リソースデータベースを復元する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clrestorerdb -f file

◆機能説明 本コマンドは、clbackuprdb(1M) コマンドで退避したリソースデータベースを復元します。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -f file

clbackuprdb(1M) コマンドで退避したリソースデータベースのファイル名をフル

パスで指定します。clbackuprdb(1M) コマンドで退避したリソースデータベース

のファイル名は、compress(1) で圧縮した tar(1) アーカイブ形式のため、file には ".tar.Z" を付加したフルパスで指定してください。

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■ clrestorerdb(1M)

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

◆関連項目 clbackuprdb(1M)

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第6章 クラスタリソース管理機構

■ clsetacfparam(1M) 共用ディスク装置の接続確認、および自動リソース登録の動作設定を行う

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetacfparam -c [ mphd | mplb | none ] /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetacfparam -p [ auto | none ]

◆機能説明 本コマンドは、共用ディスク装置接続確認および自動リソース登録の動作設定を行います。 -c オプションを指定した場合、自動リソース登録の動作設定を行います。 -p オプションを指定した場合、共用ディスク装置接続確認の動作設定を行います。 設定値を省略した場合、現在設定されている動作設定を標準出力に出力します。 共用ディスク装置接続確認、自動リソース登録の動作設定を変更する場合、すべてのノードで同

じ動作設定にする必要があります。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -c [ mphd | mplb | none ]

自動リソース登録が、MPHD および MPLB の両方で使用可能な共用ディスク装

置を認識した時に、MPHD のリソースを登録するか、MPLB のリソースを登録

するかを指定します。mphd が指定された場合には、MPHD のリソースを登録

します。mplb が指定された場合には、MPLB のリソースを登録します。none が指定された場合には、リソースの登録は行いません。 クラスタシステムインストール後は、mplb が設定されています。

-p [ auto | none ] 共用ディスク装置接続確認を行うか否かを指定します。 auto が指定された場合には、次回ノード起動時から共用ディスク装置接続確認

を行います。none が指定された場合には、次回ノード起動時から共用ディスク

装置接続確認を行いません。 クラスタシステムインストール後は、none が設定されています。

◆終了ステータス 0 :正常終了 0 以外:異常終了

◆関連項目 clautoconfig(1M)

■ clsetparam(1M) リソースデータベース/故障リソース特定/オペレータ介入要求の動作環境を表示および変更

する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetparam [ -p parameter [ value ] ]

◆機能説明 本コマンドは、リソースデータベース/故障リソース特定/オペレータ介入要求の動作環境の表

示および変更を行います。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。 本コマンドはクラスタシステムを構成する任意の 1 ノードで実行します。本コマンドでリソー

スデータベースの動作環境を変更した場合、クラスタシステムを構成するすべてのノードを再起

動してください。 オプション省略時は、全項目の現在の設定値が表示されます。

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■ clsetrsc(1M)

変更できる項目には以下のものがあります。

項目 意味 初期値 StartingWaitTime 立ち上げ同期時間(秒) 60 AppWatch 故障リソース特定/オペレータ介入要

求を動作させるか否か - OFF の場合は動作しません - ON の場合は動作します

OFF

◆オプション -p parameter

現在の設定値を表示または変更する項目を parameter に指定します。指定できる

項目は "機能説明" を参照してください。 オペランドの value を省略した場合、指定した項目の現在の設定値を表示しま

す。

◆オペランド value

変更を行う値を value に指定します。指定できる値は、以下のとおりです。

項目 指定できる値 StartingWaitTime 10 ~ 600 AppWatch ON

OFF

◆終了ステータス 0: 正常終了 1: 異常終了

■ clsetrsc(1M) 引継ぎ IP アドレスを変更する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/sys/clsetrsc -A ip_addr=address rid

◆機能説明 本コマンドは、リソースデータベースに登録されている引継ぎ IP アドレスを変更します。 本コマンドはクラスタシステムを構成する任意の 1ノードで実行します。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -A ip_addr=address

変更する引継ぎ IP アドレスを address で指定します。 rid

引継ぎ IP アドレスのリソース ID を指定します。リソース ID は clgettree(1) コマンドで参照することができます。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

◆関連項目 clgettree(1), clgetrsc(1)

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第6章 クラスタリソース管理機構

■ clsetup(1M) リソースデータベースを設定する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetup [ -a node -g file | -s file ]

◆機能説明 本コマンドは、リソースデータベースの設定を行います。 クラスタシステム導入後、新たにリソースデータベースを設定する場合は、すべてのオプション

を省略して実行します。クラスタシステム導入後、新たにリソースデータベースを設定する場合、

クラスタシステムを構成するすべてのノードで実行してください。 ノード増設時の既存ノードのリソースデータベースの再設定は、-a, -g オプションを指定して実

行します。-a, -g オプションを指定して実行後、-g オプションで取り出したリソースデータベー

スの構成情報を増設したノードへ ftp(1) などを使用して配布します。既存ノードのリソース

データベースの再設定は、既存ノードの任意の 1 ノードでのみ実行してください。 ノード増設時の増設ノードのリソースデータベースの設定は、-s オプションを指定して実行しま

す。ノード増設時の増設ノードのリソースデータベースの設定は、既存ノードのリソースデータ

ベースの再設定が完了した後に行います。増設ノードのリソースデータベースの設定は、増設し

たノードで実行してください。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -a node

本オプションは、ノード増設時に、既存ノードで指定します。node には増設し

たノードの Cluster Foundation(CF) で設定したノード名を指定します。CF で設

定したノード名は、cftool(1M) コマンドで参照できます。 -g file

本オプションは、ノード増設時に、既存ノードで指定します。file には取り出す

リソースデータベースの構成情報をフルパスで指定します。取り出し後のリソー

スデータベースの構成情報は、compress(1) で圧縮した tar(1) アーカイブ形式の

ため、指定したファイル名の末尾に ".tar.Z" が付加されます。例えば、"-g /var/tmp/add_data" を指定した場合、取り出し後のリソースデータベースの構成

情報は、"/var/tmp/add_data.tar.Z" となります。 -s file

本オプションは、ノード増設時に、増設したノードで指定します。file には既存

ノードで取り出したリソースデータベースの構成情報をフルパスで指定します。

既存ノードで取り出したリソースデータベースの構成情報は、compress(1) で圧

縮した tar(1) アーカイブ形式のため、file には ".tar.Z" を付加したフルパスで指

定してください。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

◆注意事項 1. リソースデータベースでは、Cluster Foundation(CF) の CIP を使用します。そのため、リ

ソースデータベースの設定前に、1つ以上の CIP の設定が完了し、正しく動作している必

要があります。 2. ノード増設時のリソースデータベースの設定は、既存の全ノードのリソースデータベース

が動作している必要があります。

◆関連項目 cftool(1M)

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■ clspconfig(1M)

■ clspconfig(1M) パトロール診断の動作設定を行う

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clspconfig -u userApplication [ -d | -d ATTR_NAME=attr_val | -i ATTR_NAME | ATTR_NAME=attr_val... ]

◆機能説明 本コマンドは、パトロール診断の動作設定および現在の設定値を標準出力に出力します。 -u オプションのみを指定した場合、指定されたアプリケーションの現在の設定値を "ATTR_NAME=attr_val" の形式で標準出力に出力します。 パトロール診断の動作設定の変更を行った場合、次回のパトロール診断より有効となります。本

コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -d

-u オプションで指定した userApplication のパトロール診断対象をすべて削除

します。 -d ATTR_NAME=attr_val

attr_val をパトロール診断対象から削除します。 ATTR_NAME には、"TARGET_LAN" および "TARGET_DISK" のみが指定可能

です。 ATTR_NAME と attr_val の詳細については、オペランドの説明を参照してくだ

さい。 -i ATTR_NAME

ATTR_NAME を初期値に戻します。 ATTR_NAME には、"ACTIVE" および "INTERVAL" のみが指定可能です。 ATTR_NAME の詳細については、オペランドの説明を参照してください。

-u userApplication パトロール診断の動作設定または現在の設定値を出力する userApplication を指

定します。

◆オペランド ATTR_NAME=attr_val...

属性 ATTR_NAME の値を attr_val に設定します。ATTR_NAME=attr_val を複数

指定する場合は、空白で区切る(ACTIVE=true INTERVAL=720)必要があります。 ATTR_NAME および attr_val として指定できる値は以下のとおりです。

ATTR_NAME 意味 attr_val 初期値 ACTIVE 診断の有効/無効 true(有効)

false(無効) true

INTERVAL 診断の監視間隔 (分単位)

1~10080 360

TARGET_LAN 診断を行う PublicLAN の

ネットワークインターフェー

PublicLAN のネッ

トワークインター

フェース(※1)

なし

TARGET_DISK 診断を行う共用ディスク 共用ディスク (※2)

なし

※1: PublicLAN のネットワークインターフェースは、clgettree(1) コマンドで確認してくだ

さい。 attr_val には、Ethernet クラスのリソース名を指定してください。

例: TARGET_LAN=hme0

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第6章 クラスタリソース管理機構

Interconnect のネットワークインターフェースは、パトロール診断できませ

ん。

※2: 共用ディスクは、clgettree(1) コマンドで確認してください。 attr_val には、DISK または MPDisk クラスのリソース名を指定してください。

例: TARGET_DISK=c1t4d0

◆使用例 ● 現在の設定値を出力

# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clspconfig -u app1 ACTIVE=true INTERVAL=360 TARGET_LAN=hme1 TARGET_DISK=c1t4d0 TARGET_DISK=c1t4d1 TARGET_DISK=c1t4d2 TARGET_DISK=c1t4d3

● パトロール診断の監視間隔を 1 時間に変更 # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clspconfig -u app1 INTERVAL=60

● パトロール診断の監視間隔を初期値に戻す # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clspconfig -u app1 -i INTERVAL

● 共用ディスク "c1t4d3" をパトロール診断対象から削除する # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clspconfig -u app1 -d TARGET_DISK=c1t4d3

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

◆関連項目 clgettree(1)

■ clsptl(1M) パトロール診断を実行する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsptl -u userApplication [ ATTR_NAME=attr_val ] /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsptl -a { DISK | LAN }

◆機能説明 本コマンドは、パトロール診断間隔にかかわらず、本コマンドを実行したノードのパトロール診

断を即座に行います。本コマンドは保守作業の一環として当社技術員(SE または CE)が使用

します。 本コマンドはシステム管理者権限で実行してください。

◆オプション -u userApplication

即座にパトロール診断を行う userApplication を指定します。

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■ clstartrsc(1M)

userApplication には、以下の状態の userApplication を指定してください。 ― Offline ― Standby ― Faulted ― Deact

-a DISK | LAN

指定された種別に対して、即座にパトロール診断を行

います。種別には、以下を指定します。

種別 意味 DISK パトロール診断対象に登録されているすべての共用

ディスク装置 LAN パトロール診断対象に登録されているすべてのネッ

トワークインタフェースカード

◆オペランド ATTR_NAME=attr_val

即座にパトロール診断を行う資源を ATTR_NAME=attr_val の形式で指定します。 ATTR_NAME=attr_val には、パトロール診断対象に登録されている資源を指定し

てください。パトロール診断対象に登録されている資源は、clspconfig(1M) コマ

ンドで参照してください。 ATTR_NAME=attr_val を省略した場合、-u オプションで指定した userApplication のパトロール診断対象に登録されているすべての資源を即座にパトロール診断

します。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

■ clstartrsc(1M) リソースを活性化する(GDS のみ)

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clstartrsc -n rsc_name:rsc_class... [ -s node_name ] [ -w ] /etc/opt/FJSVcluster/bin/clstartrsc -r rid... [ -w ]

◆機能説明 本コマンドは、指定されたリソースの活性を行います。 指定されたリソースが、userApplication に登録されている場合、登録されている userApplication の状態が Deact 時のみ活性可能です。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -n rsc_name:rsc_class...

活性するリソースのリソース名とリソースクラスを指定します。 同一ノードに属するリソースのみ、rsc_name:rsc_class を複数指定することがで

きます。 リソース名とリソースクラスはコロン(:)で区切ってください。 rsc_name:rsc_class を複数指定する場合は、以下のようにカンマで区切るか、 -n rsc_name1:rsc_class1,rsc_name2:rsc_class2,... 以下のように空白で区切って二重引用符で囲んでください。 -n "rsc_name1:rsc_class1 rsc_name2:rsc_class2 ..."

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第6章 クラスタリソース管理機構

-s node_name 活性するリソースが属するノードのノード識別名を指定します。ノードのノード

識別名は clgettree(1) コマンドで参照することができます。 本オプションを省略した場合は、本コマンドを実行したノードとなります。

-r rid... 活性するリソースのリソース ID を指定します。同一ノードに属するリソースの

み、rid を複数指定することができます。リソースのリソース ID は clgettree(1) コマンドで参照することができます。 rid を複数指定する場合は、カンマで区切るか(-r rid1,rid2,...)、空白で区切って

二重引用符で囲んでください(-r "rid1 rid2 ...")。 -w

活性の完了を待ち合わせます。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

◆関連項目 clgettree(1), clstoprsc(1M)

■ clstoprsc(1M) リソースを非活性にする(GDS のみ)

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clstoprsc -n rsc_name:rsc_class... [ -s node_name ] [ -w ] /etc/opt/FJSVcluster/bin/clstoprsc -r rid... [ -w ]

◆機能説明 本コマンドは、指定されたリソースの非活性を行います。 指定されたリソースが、userApplication に登録されている場合、登録されている userApplication の状態が Deact 時のみ非活性可能です。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -n rsc_name:rsc_class...

非活性にするリソースのリソース名とリソースクラスを指定します。 同一ノードに属するリソースのみ、rsc_name:rsc_class を複数指定することがで

きます。リソース名とリソースクラスはコロン(:)で区切ってください。 rsc_name:rsc_class を複数指定する場合は、以下のようにカンマで区切るか、 -n rsc_name1:rsc_class1,rsc_name2:rsc_class2,... 以下のように空白で区切って二重引用符で囲んでください。 -n "rsc_name1:rsc_class1 rsc_name2:rsc_class2 ..."

-s node_name 非活性にするリソースが属するノードのノード識別名を指定します。ノードの

ノード識別名は clgettree(1) コマンドで参照することができます。 本オプションを省略した場合は、本コマンドを実行したノードとなります。

-r rid 非活性にするリソースのリソース ID を指定します。同一ノードに属するリソー

スのみ、rid を複数指定することができます。リソースのリソース ID はclgettree(1) コマンドで参照することができます。 rid を複数指定する場合は、 カンマで区切るか(-r rid1,rid2,...)、空白で区切って

二重引用符で囲んでください(-r "rid1 rid2 ...")。

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■ clsyncfile(1M)

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-w 非活性の完了を待ち合わせます。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

◆関連項目 clgettree(1), clstartrsc(1M)

■ clsyncfile(1M) クラスタノード間でファイル配布を行う

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsyncfile [-d] path [node_name...]

◆機能説明 本コマンドは、指定されたファイルを指定されたノードに配付します。 配付先ノードが起動していない場合、本コマンドは正常復帰し、ノード起動した後に、指定され

たファイルが配付されます。 配付するファイルの所有者、グループ、アクセス権は配付元のファイルと同じになります。 path に指定されたディレクトリが配付先ノードに存在しない場合は、ディレクトリを作成しま

す。新たに作成されるディレクトリは、本コマンドを実行したユーザの所有者、グループ、アク

セス権限になります。 -d を指定すると path で指定するファイルを node_name に指定されたノード(自ノードも指定

可)から削除します。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -d

path に指定されたファイルを、node_name に指定されたノードから削除します。 path

配付するファイルのファイル名を絶対パスで指定します。空白を含むファイル名

は指定できません。 node_name

ファイルを配付するノードのノード識別名を指定します。 ノードのノード識別名は、clgettree(1) コマンドで確認してください。ノードを複

数指定する場合は、1つの空白で区切って(node1 node2)指定してください。本

オペランドを省略した場合は、すべてのノードにファイルを配付します。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

◆備考 10M バイト以上のファイルは指定しないでください。

◆関連項目 clgettree(1)

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第7章 RMS

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 clchkoffline(1M) RMS オブジェクトの状態をチェックす

る ○ ○ 4.1A20 以降

hvassert(1M) RMS のリソース状態を診断する ○ ○ hvcm(1M) BM(ベースモニタ)を起動する ○ ○ hvconfig(1M) RMS 構成ファイルを表示または保存す

る ○ ○

hvdisp(1M) RMS のリソース情報を表示する ○ ○ hvdump(1M) RMS に関するデバッグ情報を収集する ○ ○ 4.2A30以降”-w”オ

プション追加 hvenv.local(4) RMS ローカル環境変数ファイル ○ ○ hvlogclean(1M) RMS ログファイルを削除する ○ ○ hvsetenv(1M) RMS rc スクリプトで起動するかどうか

の指定、または AutoStartUp 属性の制御

を行う

○ ○ 4.1A30 以降

hvshut(1M) RMS を停止する ○ ○ hvswitch(1M) RMS ユーザアプリケーションリソース

の制御を他のシステムノードへ切替える

○ ○

hvutil(1M) RMS リソースの可用性を操作する ○ ○

■ clchkoffline(1M) RMS オブジェクトの状態をチェックする

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clchkoffline [ -y | -n ] resource

◆機能説明 -y、-n オプションを省略した場合、resource で指定された RMS オブジェクトが、本コマンド実

行ノードで Offline、または Online 状態かをチェックします。 -y または、-n オプションを指定した場合、resource で指定された RMS オブジェクトを、本コ

マンド実行ノードで Offline、または Online 状態にします。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -y

resource に指定された RMS オブジェクトを、Online 状態にします。 -n

resource に指定された RMS オブジェクトを、Offline 状態にします。 resource

対象とする RMS オブジェクト名を指定します。

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■ hvassert(1M)

◆終了ステータス 0:

-n、-y オプションが指定された場合は、正常終了を示します。 -n、-y オプションが省略された場合は、resource に指定された RMS オブジェクトが Offline 状態であることを示します。

1: -n、-y オプションが指定された場合は、異常終了を示します。 -n、-y オプションが省略された場合は、resource に指定された RMS オブジェクトが

Online 状態であることを示します。

■ hvassert(1M) RMS のリソース状態を診断する

◆形式 hvassert [-h SysNode] [-q] -s resource_name resource_state hvassert [-h SysNode] [-q] -w resource_name resource_state seconds hvassert [-h SysNode] [-q] -d resource_name resource_StateDetails [seconds]

◆機能説明 本コマンドは、RMS リソースが指定されたリソース状態かどうかの診断を行います。スクリプ

トにおいて、リソースが特定の状態である必要がある場合、本コマンドで診断することができま

す。

◆オプション -h SysNode

指定した SysNode 上で診断を実施します。本オプションを指定しない場合は、診断

はローカルシステムノードで実行されます。本コマンドは、SysNode にログイン

してテストを実行するのと同じです。 -q

本コマンドは、実行中にメッセージを出力することはありません。終了ステータ

スにより、正常に終了したか異常が発生したかがわかります。 -s resource_name resource_state

resource_name で指定したリソースが、resource_state で指定した状態であるかを

診断します。 -w resource_name resource_state seconds

resource_name で指定したリソースが、resource_state で指定した状態となるまで、

大 seconds で指定した秒数待ちます。 -d resource_name resource_StateDetails [seconds]

resource_name で指定したリソースが、resource_StateDetails で指定した状態とな

るまで、 大 seconds で指定した秒数待ちます。秒数の引数は省略できます。

秒数を省略した場合、本コマンドは直ちに復帰します。

― StateDetails は、単一の引数でなければなりません。空白を含む場合(例えば "Online

intended")は、引用符で囲む必要があります。 ― hvassert –w および hvassert –d は、リソース状態の診断結果が true となるか、指

定されたタイムアウト時間が経過するまで、1 秒ごとに RMS をポーリングします。

ポーリングから次のポーリングまでの 1 秒間のうちに状態が遷移した場合、

hvassert はその変化を見落としてしまう可能性があります。

◆終了ステータス 0 :診断結果が true であることを示します。

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第7章 RMS

0以外:診断結果が true でない、またはなんらかの原因でコマンドが異常終了したことを示しま

す。

◆使用例 次の例では、リソース RESOURCE1がOnline状態であることを診断します。

hvassert -s RESOURCE1 Online

◆関連項目 hvdisp(1M)

■ hvcm(1M) BM(ベースモニタ)を起動する

◆形式 hvcm {-a | -s SysNode } 形式1 hvcm -c config_file {-a | -s SysNode } [-m] [-h time] [-l level] 形式2 hvcm -V 形式3

◆機能説明 BM(ベースモニタ)は、すべての RMS リソースの設定およびアクセスを制御します。リソー

スに障害が発生すると、BM は障害を分析し、構成定義ファイルに定義されているリソースの設

定に従って適切な措置をとります。本コマンドは、すべての監視リソースに対する構成モニタと

ディテクタを起動します。通常は、本コマンドにオプションを指定する必要はありません。 hvshutコマンド実行後に本コマンドを実行する場合には、hvshutコマンドで指定したノードの

RMSが完全に停止してから実行してください。

◆オプション

形式1 形式 1 では、デフォルトの起動ファイル "CONFIG.rms" で指定された構成とオプションで RMS を起動します。 RMS 環境変数 RELIANT_PATH で指定されたパスのサブディレクトリ "etc" から、CONFIG.rms を検索します。RELIANT_PATH が指定されていない場合は、/opt/SMAW/SMAWRrms/etc で CONFIG.rms を検索します。

CONFIG.rms の中の RMS 起動コマンドは、形式 2 で指定する必要があります。

-s SysNode ローカルノードではなく、-s オプションの引数として指定されたノードで RMS を起動します。

構成は、ローカルの CONFIG.rms ファイルの指定に従って起動されます。リモー

トノードのファイルは無視されます。 -a

クラスタ内のすべてのノードで RMS を起動します。 本オプションは全ノードが起動されてから実行してください。構成しているすべ

てのノードが起動していない場合、起動しているノードのみRMSが起動されます。

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■ hvcm(1M)

構成は、ローカルの CONFIG.rms ファイルの指定に従って、すべてのノードで起

動されます。リモートノードのファイルは無視されます。

形式2 形式 2 は、CONFIG.rms で指定された構成およびオプション以外の、構成定義ファイルまたは

コマンドラインオプションで RMS を起動する際に使用します。CONFIG.rms の中のデフォルト

の起動コマンドを指定する場合にも、この形式を使用します。形式 2 を使用すると、CONFIG.rms の –c 以外のオプションはすべて無視されます。CONFIG.rms の –c オプションで指定された引

数は、整合性チェックのために使用されます(以下を参照)。 -c config_file

BM(ベースモニタ)が参照する構成定義ファイルを指定します。絶対パスが指

定された場合は、ファイル名のみが使用されます。相対パスによるファイル名が

指定された場合には、環境変数 RELIANT_STARTUP_PATH で指定されたパスを

検索し、 初に見つかった config_file を使用します。 CONFIG.rms ファイルが存在する場合は、コマンドラインで指定された構成と CONFIG.rms の構成を比較します。構成が異なれば、RMS を起動する前にユー

ザに確認を求めます。 -s SysNode

ローカルノードではなく、-s オプションの引数として指定されたノードで RMS を起動します。

-a クラスタ内のすべてのノードで RMS を起動します。 本オプションは全ノードが起動されてから実行してください。構成しているすべ

てのノードが起動していない場合、起動しているノードのみRMSが起動されます。 -h time

ハートビートを受信できなかった場合に処理を待つ時間を秒数で指定します。省

略した場合は、45 秒になります。 -l level

level のログメッセージを出力します。level は数字のリストまたは範囲です。リ

スト中の個々のレベルは、カンマまたは空白で区切ります(リスト中に空白を使

用する場合は、引数全体を引用符で囲む必要があります)。レベルの範囲は n1-n2 と記述します。これで n1 から n2 までのすべてのレベルが含まれることになり

ます。-n2 という範囲指定は 1-n2 と同じです。n1- と記述すると、n1 以上のレ

ベルすべてを指定することになります。n1 の値は 1 以上である必要があります。

複数のログレベルを指定して BM(ベースモニタ)を起動すると、システム性能が

低下する可能性があります。有効なログレベルは以下のとおりです。 0 すべてのログレベルをオンにします 1 未使用 2 ディテクタ履歴をオンにします 3 未使用 4 mskx 履歴(BM のスタック履歴)をオンにします 5 エラーメッセージまたは注意メッセージ 6 ハートビートおよび通信のレベル 7 BM レベル 8 ディテクタエラー 9 管理コマンドメッセージ

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第7章 RMS

10 基本タイプレベル 11 未使用 12 未使用 13 トークンレベル 14 ディテクタメッセージ 15 ローカルキューレベル 16 ローカルキューレベル 17 スクリプトレベル 18 userApplication コントラクトレベル 19 一時的なデバッグ履歴 20 SysNode 履歴 21 メッセージレベル 22 bm トレースログ

-m

htm ログを作成します。htm ログエントリが switchlog ファイルに作成される時

に、RMS に負荷がかかる可能性があるため、本オプションの使用には注意が必

要です。

形式3 形式 3 は、RMS のバージョンを調べるために使用します。本オプションで RMS を起動するこ

とはできません。 -V

RMS のバージョンを出力します。

◆使用例 次のコマンドは、BM(ベースモニタ)を sample1 構成定義ファイルで起動します。

hvcm -c sample1 次のコマンドは、ログレベル 1、2、3、および 4 を有効にして、sample1 構成定義ファイルで BM(ベースモニタ)を起動します。

hvcm -l 1-4 -c sample1 次のコマンドは、CONFIG.rms で指定されたデフォルトの構成とデフォルトのオプションで、す

べてのクラスタノード上で BM(ベースモニタ)を起動します。 hvcm -a

◆終了ステータス 0 :正常終了 0 以外:異常終了

◆関連項目 hvassert(1M), hvdisp(1M), hvshut(1M), hvswitch(1M), hvutil(1M)

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■ hvconfig(1M)

■ hvconfig(1M) RMS 構成定義ファイルを表示または保存する

◆形式 hvconfig -l | -o config_file

◆機能説明 本コマンドには、現在の RMS 構成を表示する、または現在の RMS 構成を出力ファイルに保存

する、という 2つの機能があります。本コマンドで出力される内容は RMS 構成定義ファイルと

ほぼ同じですが、元のファイルに記述されているコメントは出力されません。また、リソース一

覧の出力順序は構成定義ファイルと異なる場合があります。

◆オプション -l

現在の RMS 構成定義を表示します。 -o

現在の RMS 構成定義を config_file に保存します。

◆使用例 次のコマンドは、現在の RMS 構成を newconfig.us というファイルに保存します。 hvconfig -o newconfig.us 次のコマンドは、現在の RMS 構成を表示します。 hvconfig -l

◆終了ステータス 0 :正常終了 0 以外:異常終了

◆関連項目 hvcm(1M), hvdisp(1M) "PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書" を参照してください。

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第7章 RMS

■ hvdisp(1M) RMS のリソース情報を表示する

◆形式 hvdisp [-o out_file] {-h | -l | -n| -z resource_name} 形式1 hvdisp [-o out_file] {resource_name | ENV | ENVL} 形式2 hvdisp [-o out_file] [-c] [-u] [-i] {-a | -T resource_type | -S resource_name} 形式3 hvdisp [-o out_file] [-c] [-u] [-i] {-c | -u | -i} 形式4

◆機能説明 本コマンドは、RMS リソースの現在の構成に関する情報を表示します。本コマンドは、システ

ム管理者権限以外のユーザでも実行することができます。

◆オプション -a

構成の中の各リソースに対して、resource_name、resource_type、および HostName 属性を表示し、ローカルリソースに対しては、現在のリソース状態を表示します。

一部のリソース状態に対しては、StateDetails 情報も表示されます(以下を参照)。 -c

すべての情報をコンパクトな形式で表示します。-a、-S、または -T オプション

を指定せずに呼び出されると(形式 4)、すべてのリソースをコンパクトな形式

で表示します。 -h

hvcm を起動したときのコマンドラインと、現在の実行時オプションを表示しま

す。 -i

"NoDisplay" 属性が付加されたリソースオブジェクトも表示します。-a、-S、ま

たは -T オプションを指定せずに呼び出されると(形式 4)、すべてのリソース

を表示します。 -l

-a オプションと同じ情報に加えて、各リソースの解析スタックを表示します。 -n

hvcm で使用する構成定義ファイルのフルパス名を表示します。 -o out_file

out_file というファイルに出力を保存します。 -u

状態に変化があれば、4 秒ごとに状態を更新します。-a、-S、または –T オプショ

ンを指定せずに呼び出されると(形式 4)、すべてのリソースを表示します。コマ

ンドは、Ctrl-C が入力されるか、RMS が停止するまで続行します。 -S resource_name

resource_name の子孫であるリソースノードに対してのみ、-a オプションと同じ

情報を表示します。 -z resource_name

resource_name のリソース属性を、可能な値とともに表示します。 -T resource_type

タイプが resource_type であるノードに対してのみ、-a オプションと同じ情報を

表示します。有効な resource_type は、SysNode、userApplication、gResource、controller、andOp、orOp、env、および envL です。

resource_name resource_name の現在の状態と定義を表示します。その子と親を表示します。

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■ hvdisp(1M)

ENV ローカルノードで設定されている RMS グローバル環境変数を表示します。

これらの変数は、クラスタ内のすべてのノードで同一である必要があります。

ENVL ローカルノードで設定されている RMS ローカル環境変数を表示します。

これらの変数は、クラスタ内の各ノードで異なる可能性があります。 <STATE DETAILS 情報>(4.1A30 以降) オブジェクトがある特定の状態にある場合には、更に StateDetails 情報が表示されます。ディテ

クタを保持するリソースが Faulted 状態にある場合は、実際の有効なディテクタレポートが表示

されます。 Online

Online 通知の受信 Offline

Offline 通知の受信 Faulted

Faulted 通知の受信 Standby

Standby 通知の受信 userApplication が Faulted 状態にある場合は、障害発生後に呼び出されたフォローアップ処理が

表示されます。表示される値としては、次のものがあります。 Initial Fault

RMS 起動時に userApplication にすでに障害が発生していた(したがってフォ

ローアップ処理は行われない) Preserved

PreserveState が設定され、Offline 処理は開始されていない Offline Success

Offline 処理正常終了 Failed Over

Offline 処理が正常終了し、FailOver を開始

(FailOver が正常終了したわけではありません) Offline Failed

Offline 処理異常終了("Double Fault" 発生) userApplication が保守モードにある場合、保守モードに入ったときに有効であった userApplication の状態が表示されます。保守モードを終了するとき、RMS はこの "あるべき状

態" を再確立しようと試みます。グラフ中のリソースの実際の状態が、あるべき状態と異なる場

合は、更に次の情報が表示されます。表示される値としては、次のものがあります。 Online intended

あるべき状態が Online であることを示します。 Offline intended

あるべき状態が Offline であることを示します。 Standby intended

あるべき状態が Standby であることを示します。

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第7章 RMS

Online !! あるべき状態は Online であるが、いくつかのリソースが異なる状態にあること

を示します。 Standby !!

あるべき状態は Standby であるが、いくつかのリソースが異なる状態にあるこ

とを示します。 SysNode が Faulted 状態にある場合、次の値が表示されます。

Killed SysNode はシャットダウン機構により停止されたことを示します。

Shutdown SysNode は正常に停止されたことを示します。

SysNode が Offline 状態にある場合、次の値が表示されます。

Joined SysNode の CF 状態は UP です。

Not Joined SysNode の CF 状態は DOWN または LEFTCLUSTER です。

◆使用例 次のコマンドは、RESOURCE2 という名前のリソースのタイプと状態を、hvdisp.out というファ

イルに保存します。 hvdisp RESOURCE2 -o hvdisp.out RMS 起動コマンドを表示し、更に構成定義ファイルの場所を表示します。 % hvdisp -h hvcm -c r_d_k % hvdisp -n /opt/SMAW/SMAWRrms/build/r_d_k.us

◆終了ステータス 0 :正常終了 0 以外:異常終了

◆関連項目 hvassert(1M).

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■ hvdump(1M)

■ hvdump(1M) RMS に関するデバッグ情報を収集する

◆形式 hvdump {-g | -f outfile | -t waittime| -w workdirectory }

◆機能説明 a. 本コマンドは、ローカルノードの RMS に関するデバッグ情報を取得するために使用し

ます。ローカルノードで BM(ベースモニタ)が稼動している場合は、本コマンドの呼び

出しにより BM は次の処理を行います。RMS 環境変数を switchlog に出力します。 b. クラスタを構成する異なるホスト間の Communication Verification Protocol のデバッグ情

報を出力します。 c. RMS リソースグラフの各リソースのデバッグ情報を bmlog に出力します。 d. 未処理の wait リストジョブの一覧を bmlog に出力します。RMS が稼動していなければ、

上記の情報は本コマンドで収集されません。また、上記の処理に加えて、本コマンドは、

RMS が稼動しているかどうかに関わらず、次のファイルを収集し、圧縮されたアーカイ

ブを作成します。

a) $RELIANT_LOG_PATH 配下の関連するログファイル b) ディレクトリ $RELIANT_PATH/build/wizard.d c) $RELIANT_PATH/build 配下の '.us' ファイルすべて d) $RELIANT_PATH/bin 配下の実行可能スクリプトすべて e) $RELIANT_PATH/etc の hvipaliases、hvconsoles、および hvgdconfig* f) /var/tmp/config.us、hvenv.local、hvgdstartup、abortstartlog、および coredumps、/etc/hosts、

/etc/default/cluster、/etc/vfstab(linux では /etc/fstab)、/etc/networks、/etc/inetd.conf、/etc/cip.cf 、 /etc/default/cluster.config 、 /var/adm/messages* 、

/etc/opt/SMAW/SMAWRrms/ccd.cfg、/etc/opt/SMAW/SMAWRrms/scd.cfg g) システムに関する情報は、ファイル systemlog にダンプされます。 h) 'hvdisp -m' の出力はファイル hvdisp_m に出力されます。'hvdisp -s' の出力はファイ

ルhvdisp_s に出力されます。/var/symapi/log/*、/var/symapi/config/netcnfg、および

rms_symapi_db.bin の各ファイル、'symcli -def'、'syminq'、'symgate list'、'symdg list'、'vxdmpadm listctlr all'、'vxdisk list'、'pkgparam VRTSvxvm'、'vxlicense -p'、'powermt display dev=all'、および 'pkgparam EMCpower' の各コマンド出力などの SRDF 関連

情報は、ファイル symclilog に出力されます。 i) hvdump が上記のファイルのいずれかを収集できなかった場合は、その原因が圧縮

されたアーカイブの中のファイル error_info に出力されます。'-f' オプションを指

定せずに hvdump を呼び出すと、作成される圧縮アーカイブは <cfname of the host>.<timestamp>.debug_information.tar.Z と な り ま す 。 ア ー カ イ ブ は

$RELIANT_PATH 配下に作成されます。アーカイブは /tmp/hvdump.<cfname of the host>.<timestamp> に解凍されます。

◆オプション -g

CONFIG.rms の内容に対応する構成およびウィザードファイルのみを収集しま

す。CONFIG.rms に誤りがあるか、ファイル自体が存在しない場合は、

$RELIANT_PATH/build 配下のすべての '.us' ファイルと、ディレクトリ

$RELIANT_PATH/build/wizard.d が収集されます。 -f outfile

デフォルトのかわりに、圧縮アーカイブ outfile.Z を作成します。 -t waittime

hvdump がファイルのアーカイブを作成し圧縮する前に、BM(ベースモニタ)

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第7章 RMS

がデバッグ情報を switchlog および bmlog にダンプするのを待つ時間。デフォ

ルトは 5 秒です。 -w workdirectory(4.2A30 以降)

本コマンドは –f によるアーカイブファイルを作成する前に、デフォルト/tmp

ディレクトリを一時的に使用してファイルの収集を行います。/tmpの資源が不足

している場合は十分な空き容量のあるディレクトリを指定してください。

◆終了ステータス 0 :正常終了

0 以外:異常終了

◆関連項目 hvcm(1M), ps(1), ipcs(1), cp(1), find(1), tar(1), compress(1)

■ hvenv.local(4) RMS ローカル環境変数ファイル

◆機能説明 hvenv.local は、ksh 形式の構文で記述された行からなる RMS ローカル環境変数ファイルです。

RMS 内の特定の動作を制御する各種環境変数を設定します。RMS で使用されるすべての環境設

定は、デフォルト値でほとんどの状況に適切に対応できます。RMS の稼動中にファイルが変更

された場合に、その変更を有効にするには、RMS を停止し、再起動する必要があります。

ここでは、すべての関連する環境変数の説明、タイムアウト値、および hvenv.local ファイルの

記述例を示します。hvenv.local ファイルは、ディレクトリ /opt/SMAW/SMAWRrms/bin に格納す

る必要があります。

◆構成 hvenv.local ファイルでは、ハッシュ記号 "#" で始まる行はすべて無視されます。それ以外の各

行には、1つの環境変数が設定されています。次の例では、rc スクリプトからの RMS の起動を

禁止します。 # do not start RMS from within the rc script export HV_RCSTART=0

◆備考 クラスタアプリケーションを Online 状態にする前に、構成をテストしておくことが重要です。

各種ディテクタ、自動起動、およびコマンドタイムアウト値のテストを行ってください。特定の

タイムアウト値を設定または変更する必要がある場合は、その一部は hvenv.local ファイルで行

うことができます。

<各種環境変数の形式> 次の環境変数は、hvenv.local ファイルで設定することができます。

HV_AUTOSTARTUP HV_AUTOSTARTUP_IGNORE HV_AUTOSTART_WAIT HV_CHECKSUM_INTERVAL HV_CM_EXIT_WAIT(4.2A00以降削除) HV_CONNECT_TIMEOUT HV_LOG_ACTION HV_LOG_ACTION_THRESHOLD HV_LOG_WARN_THRESHOLD HV_LOH_INTERVAL HV_MAX_HVDISP_FILE_SIZE HV_MAXPROC

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■ hvenv.local(4)

HV_MLOCKALL(4.2A00以降追加) HV_RCSTART HV_REALTIME_PRIORITY HV_SCRIPTS_DEBUG HV_SYSLOG_USE HV_USE_ELM(4.2A00以降追加) HV_WAIT_CONFIG(4.2A30以降削除) RELIANT_HOSTNAME RELIANT_INITSCRIPT RELIANT_LOG_LIFE RELIANT_LOG_PATH RELIANT_SHUT_MIN_WAIT RELIANT_STARTUP_PATH SCRIPTS_TIME_OUT

<環境変数の説明> HV_AUTOSTARTUP は、ローカルノードのすべての userApplication の RMS 起動時の自動起動

処理を定義します。AutoStartUp 属性の設定は、この変数が優先されることがあります。 値が '0' ならば、すべての userApplication オブジェクトの自動起動は禁止されます。値が '1' ならば、す

べての userApplication オブジェクトが自動起動されます。 デフォルト値: 1 設定値: 0/1

HV_AUTOSTARTUP_IGNORE は、RMS 起動時に無視されるクラスタノードのリストです。デ

フォルトでは、この環境変数は設定されていません。AutoStartUp 属性が設定され、ユーザアプ

リケーションで定義されているすべてのクラスタノードが Online であると報告すると、ユーザ

アプリケーションが自動起動処理を開始します。クラスタノードがこのリストに含まれている場

合は、このノードがまだ Online 状態を報告していなくても、自動起動処理が開始されます。1つ以上のクラスタノードを一定期間以上クラスタから切り離す必要があり、かつ、RMS は現在

の構成(.us)ファイルを続行して使用しなければならない場合、この環境変数が使用されます。デ

フォルトの RMS の動作では、特定のアプリケーションで定義されたすべてのクラスタノードが

Online 状態を報告した後にはじめて、Online 処理が開始されます。クラスタノードが

HV_AUTOSTARTUP_IGNORE リストに存在する場合は、このノードがまだ Online 状態を報告

していなくても、自動起動処理が開始されます。このリストですべての利用不可能なクラスタ

ノードを指定すれば、すべてのユーザアプリケーションが起動時に自動的に Online となること

が保証されます。リストは、クラスタノードの列が空白、カンマ、コロン、または改行で区切ら

れたものです。

環境変数 HV_AUTOSTARTUP_IGNORE の使用には十分な注意が必要です。必ず有効な

クラスタ情報を使用し、 新の状態に保ってください。クラスタノードを RMS クラス

タに戻すときは、必ずこの環境変数からそのノードを削除します。削除しない場合は、デー

タが破損したり失われる危険性があります。原因は、RMS は起動処理時にこのリスト中

のすべてのノードを無視し、このリストに指定されたノードでアプリケーションがすでに

実行されているかどうかを確認しないためです。システム管理者は、このリストを 新の

状態に保つ必要があります。 デフォルト値: - 設定値: 任意の RMS クラスタノードのリスト

HV_AUTOSTART_WAIT は、アプリケーションを Online にする際に、すべてのクラスタノード

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第7章 RMS

が Online を報告しなければならない時間を秒数で指定します。この時間が経過してもすべての

クラスタノードが Online でない場合は、どのクラスタノードがまだ Online 状態を報告してい

ないか、また、なぜユーザアプリケーションはまだ Online 処理を開始できないのかを示すメッ

セージが switchlog ファイルに書き込まれます。警告メッセージのみが switchlog ファイルに出

力されます。特定のユーザアプリケーションで定義されたすべてのクラスタノードが Online 状態を報告すると、影響を受けるアプリケーションは直ちに自動的に Online となります。

デフォルト値: 60 (秒) 設定値: 任意の数値

HV_CHECKSUM_INTERVAL は、各 Online のノードが各自のチェックサムとローカルチェック

サムが同じであることを確認するのを RMS が待つ時間を秒数で指定します。この時間内に

チェックサムが確認されると、ローカルノード上の RMS が通常どおり動作し続けます。一方、

リモートノードのチェックサムが確認されない場合、またはチェックサムが異なることが確認さ

れた場合は、HV_CHECKSUM_INTERVAL の今回の待機時間中に起動されたローカルモニタは

シャットダウンします。また、リモートノードのチェックサムが確認されない場合、またはチェッ

クサムが異なることが確認された場合、HV_CHECKSUM_INTERVAL の今回の待機時間前に起動

されていたローカルモニタはそのノードを Offline と認識します。 デフォルト値: 120 (秒) 設定値: 任意の数値

HV_CM_EXIT_WAIT は、RMS 起動後、hvcm コマンドが終了する前に待つ時間を秒数で指定す

る環境変数です。RMS がこの時間内に正しく起動されないと、hvcm はこの障害を検出し、エ

ラーメッセージを生成して、0 以外の終了ステータスで終了します。

本環境変数は4.2A00以降では使用できません。

デフォルト値: 2 (秒) 設定値: 任意の数値

RMS がスクリプト(rc2.d スクリプトなど)から自動的に起動される場合は、この時間を、デフォ

ルトの 2 秒から 10 または 15 秒ぐらいの値に増加させる必要があります。起動時の問題がす

べて認識され、正しく報告されることを保証するためです。

HV_CONNECT_TIMEOUT は、リモートクラスタノードが Offline になったと判断する前に、BM(ベースモニタ)がリモートクラスタノードからのメッセージを待つ秒数の 大値です。通常は、

この値のデフォルト設定を変更する必要はありません。ただし、アプリケーションがマシンリ

ソースを多用する場合には、誤った障害報告や、その結果誤ってアプリケーションを切替えたり、

稼動中のマシンを停止する事態を防止するために、この設定を調整する必要があります。RMS がマシンまたはアプリケーションの障害に対処するまでの待ち時間を過ぎても、メッセージが受信

されない場合に、このような状況が起こり得ます。

環境変数 HV_CONNECT_TIMEOUT の使用には十分な注意が必要です。値を大きくしす

ぎると、アプリケーションの切替えやリモートクラスタノードの停止が遅れてしまう可能

性があります。 デフォルト値: 5 (秒) 設定値: 5より大きい任意の数値

HV_LOG_ACTION は、ログディスク上の使用済み領域が HV_LOG_ACTION_THRESHOLD で定義されたしきい値以上で、すべてのサブディレクトリがすでに削除されている場合の、

hvlogcontrol の動作を定義します。値が "on" ならば、現在のログファイルも削除されます。"off" ならば、ログファイルは削除されませんが、警告メッセージが定期的にコンソールに表示されま

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■ hvenv.local(4)

す。 デフォルト値: off 設定値: off/on

HV_LOG_ACTION_THRESHOLD は、hvlogcontrol の動作を定義します。ログディスク上の使用

済み領域がこのしきい値以上になると、ログ以下のサブディレクトリはすべて削除されます。 デフォルト値: 98 (パーセント) 設定値: 0 以上 100 以下の任意の数値

HV_LOG_WARN_THRESHOLD は、hvlogcontrol の動作を定義します。ログディスク上の使用済

み領域がこのしきい値以上になると、警告メッセージがコンソールに表示されます。 デフォルト値: 95 (パーセント) 設定値: 0 以上 100 以下の任意の数値

HV_LOH_INTERVAL は、 終 Online ノード(LOH)を特定するためにタイムスタンプを比較

する際の、 小時間差を秒数で指定します。 終 Online ノード(LOH)とは、userApplication が後に Online 状態であったノードを意味します。本設定は OnlinePriority 属性が設定されてい

る場合に使用されます。 クラスタノードが異なる 2つの userApplication を比較して、LOH タイムスタンプエントリの差

がこの属性で指定する時間よりも小さかった場合、RMS は自動起動せず、優先順位の変更は行

われません。この場合はコンソールにメッセージを送信し、オペレータ介入が必要になります。 この値を設定する場合は、そのクラスタ内部での時刻同期精度を考慮に入れる必要があります。

クラスタノード間で発生しうる時間差よりも大きい値を指定してください。 デフォルト値: 30 (秒) 設定値: 任意の数値

HV_MAX_HVDISP_FILE_SIZE は、内部の一時ファイル(/usr/opt/reliant/locks/.rms.$$)の 大サイ

ズを指定します。このファイルは、BM(ベースモニタ)から hvdisp コマンドへデータを送信する

際に使用されます。サイズはバイト数で指定します。一時ファイルが 大サイズに達したことを

検出すると、BM はファイルを閉じ、削除して、現在の hvdisp と同一の新しい hvdisp 要求を

発行します。新しい hvdisp は、新しく開かれたファイルを介して BM からデータを受信を開始

します。再初期化の際、BM は、現在の構成を hvdisp 要求(-u または –m)に適切なフォーマッ

トでダンプします。一時ファイルは、1つの hvdisp セッション中に何度でも初期化することがで

きます。 デフォルト値: 20 000 000 (バイト) 設定値: 任意の数値 <= 設定されたノードファイルサイズの制限値

HV_MAXPROC は、RMS が一度にフォークできるスクリプトの 大数を定義します。ほとんど

の場合は、デフォルト値で十分です。 デフォルト値: 30 (フォークするプロセス数) 設定値: 任意の数値 <= 設定されたノードフォーク数の制限値

HV_MLOCKALL は、BM(ベースモニタ)とBMが割当てたメモリをロックするかどうか定義しま

す。1 に設定するとベースモニタおよび割当てた全てのメモリは、メモリ内でロックされます。

0 (デフォルト) に設定すると、ベースモニタはスワップアウトする場合があります。

本環境変数は4.2A00以降で使用できます。 デフォルト値: 1 設定値: 0/1

HV_RCSTART は、S99RMS rc スクリプトの動作を定義します。HV_RCSTART が 1 に設定さ

れ、ファイル /opt/SMAW/SMAWRrms/etc/CONFIG.rms が存在し、有効なエントリを含む場合は、

BM(ベースモニタ)がシステムのブート時に起動されます。

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第7章 RMS

デフォルト値: 1 設定値: 0/1

HV_REALTIME_PRIORITY は、BM(ベースモニタ)およびそのディテクタの RT クラス内の優先

順位を定義します。デフォルトでは、BM が非リアルタイムフラグ '-R' を指定して起動されな

い限り、BM とディテクタはリアルタイムプロセスです。HV_REALTIME_PRIORITY のデフォ

ルト値を調整する場合は、高すぎる値、または低すぎる値を設定しないよう注意してください。

優先順位を高く設定すると、他の OS のリアルタイムプロセスが、プロセッサのタイムスライ

スを取得できなくなる可能性があります。低く設定すると、BM がディテクタからの通知に反応

できなくなったり、コマンドラインからの要求を実行できなくなったりする可能性があります。

BM を非リアルタイムフラグ '-R' を指定して起動すると、HV_REALTIME_PRIRORITY の値は

無視されます。 デフォルト値: 50 設定値: 1 以上 99 以下の任意の数値

HV_SCRIPTS_DEBUG は、RMS スクリプトのデバッグの開始を可能とする環境変数です。この

変数が設定されている場合、各スクリプトは、実行した OS コマンドなどのデバッグ情報を詳

細に記録します。この設定は、PRIMECLUSTER 製品提供のスクリプトにのみ適用されます。ま

た、各スクリプトによって記録される情報の種類は、スクリプトによって異なる可能性がありま

す。 デフォルト値: 未設定 設定値: 任意の値

HV_SYSLOG_USE は、syslog 機能による RMS メッセージのログを開始および停止します。デ

フォルトでは、すべての RMS ERROR、FATAL ERROR、および NOTICE メッセージがシステ

ムログに記録されます。 デフォルト値: 1(ログ開始) 設定値: 0/1

HV_USE_ELM は、RMS ベースモニタによるハートビート監視モードを定義します。 0 に設定すると、リモートノードとベースモニタの状態は、ネットワークを通じて UDP ハー

トビートパケットを定期的に送信することにより検出されます。 HV_CONNECT_TIMEOUT で定義した間隔内にリモートノードからのハートビートが受信されなかった場合、 RMS はノード

がダウン状態にあると判断します。リカバリタイムアウトの間待って復旧しない場合、ノード停

止処理を開始します。 CF が設定されており ELM を無効にすると、リカバリタイムアウトは

600秒になります。リモートノードのダウンを効率的に検出するには長い時間であるため、hvcm -h <timeout> -c <config_file> コマンドを使用して、リカバリタイムアウト値を調整してください。 1 (デフォルト)に設定すると、 ELM (Enhanced Lock Manager) と UDP ハートビート方式を

組み合わせて使用します。この設定は、CF がインストールされ構成設定が完了している場合に

のみ有効です。ELM のロックは、ローカルノードによって取得され、ELM がリモートノードま

たはベースモニタのDOWN 状態を通知するまで、ローカルノードにより保存されます。ELM がリモートノードの DOWN状態を通知すると、リモートノードは直ちに停止されます。また、 ELM がリモートノードの状態の変化を通知しない間も RMS は UDP ハートビート方式の監視をし

ています。リカバリタイムアウトの間 UDP ハートビートが受信できない場合は、リモートノー

ドは停止されます 本環境変数は4.2A00以降で使用できます。

デフォルト値: 1(推奨) 設定値: 0/1

HV_WAIT_CONFIGは、RMS が hvcm –c で起動された場合に Online ノードから構成ファイル

を受信するまでRMSが待ち合わせる時間を秒数で指定します。構成定義ファイルが HV_WAIT_CONFIG 秒内に受信されなかった場合は、ローカルモニタは 小構成で処理を継続し

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■ hvenv.local(4)

ます。 本環境変数は4.2A30以降では使用できません。

デフォルト値: 120 (秒) 設定値: 任意の数値

RELIANT_HOSTNAME は、RMS クラスタ内のローカルクラスタノードの名前です。この変数

は変更しないでください。

この変数のデフォルト値は、CF 内で定義されたローカルノードのノード名(cftool –l の出力の

初のフィールド)の末尾に "RMS" を付加した名前です。RMS が正しく動作するためには、この

変数が、すべてのクラスタノードで正しく設定されている必要があります。

この変数にデフォルト値以外の値を設定すると、「RMS 命名規則」に反することになり

ます。それでも RMS は正常に動作しますが、いくつかの便利な機能が使用できなくな

ります。例えば、命名規則に従った設定をしていれば、すべての RMS コマンドは、CF 名と SysNode 名の両方を有効なノード名とみなします。 デフォルト値: `cftool -l 2>/dev/null | tail -1 | awk '{print $1}' | grep . || uname -n`RMS 設定値: 任意の文字列

RELIANT_INITSCRIPT は、起動時に RMS によって実行される初期化スクリプトを指定します。

このスクリプトは、他のプロセスが起動する前に実行されます。これはグローバルスクリプトで、

RMS 起動時にすべてのクラスタノードで 1 度実行されます。スクリプトが失敗すると、RMS は正常に起動されず、0 以外の終了ステータスで異常終了します。

デフォルト値: RELIANT_PATH/bin/InitScript 設定値: 任意の実行可能な <path>/<filename>

RELIANT_LOG_LIFE は、RMS ログを保持する日数を指定します。RMS が起動される度に、そ

の前に RMS が起動した時間に基づく名前でディレクトリが作成されます。ディレクトリ名の

フォーマットは、年-月-日_時:分:秒です。前に RMS が起動した時間からのすべてのログファイ

ルが、このディレクトリに移動されます。すべての RMS ログファイルはこの方法で保持されま

す。RELIANT_LOG_LIFE 変数で指定された日数よりも古いログファイルはすべて、cron ジョブ

によって削除されます。 デフォルト値: 7(日) 設定値: 任意の数値

RELIANT_LOG_PATH は、すべてのログファイルを格納するディレクトリを指定します。デフォ

ルトのパスは /var/opt/SMAWRrms/logです。 デフォルト値: /var/opt/SMAWRrms/log 設定値: 任意のディレクトリ名

RELIANT_PATH は、RMS ディレクトリ階層のルートへのパスです。デフォルトでは、

/opt/SMAW/SMAWRrms です。この変数を明示的に変更する必要はありません。 デフォルト値: /opt/SMAW/SMAWRrms 設定値: RMS インストールディレクトリ

RELIANT_SHUT_MIN_WAIT は、hvshut コマンドがタイムアウトするまでに待つ時間を秒数で

指定する環境変数です。この値は、アプリケーションが(hvshut の –a オプションを使用してい

る場合は、すべてのクラスタノード上で)Offline になるのに必要な 大時間に相当します。hvshut タイムアウトが生じると、RMS は異常終了します。実行中のスクリプトはすべて直ちに終了さ

れます。RMS の管理下にあるリソースは、制御が失われた状態になります。タイムアウト時の

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第7章 RMS

影響は大きいため、RELIANT_SHUT_MIN_WAIT の値の設定には注意が必要です。デフォルト

値は PRIMECLUSTER 4.1A30 以降では 900 秒、それ以前のバージョンでは 150 秒です。 デフォルト値: 900(秒) 設定値: 任意の数値

RELIANT_STARTUP_PATH は、起動時に構成ファイル(.us ファイル)を検索するディレクトリ

を指定します。この変数を明示的に変更する必要は決してありません。 デフォルト値: /opt/SMAW/SMAWRrms/build 設定値: 任意のディレクトリ名

SCRIPTS_TIME_OUT は、RMS で開始したスクリプトが完了するまでのグローバル時間を秒数

で指定する環境変数です。スクリプトがこの時間内に終了しない場合は、失敗したとみなされ、

RMS は適切な Fault 処理を開始します。この変数に、各アプリケーションに適切な値を設定す

ることが非常に重要です。また、RMS インストール時およびテストフェーズにおいて、十分に

テストする必要があります。個々のスクリプトのタイムアウト値は、必要なノードの ScriptTimeout 属性で設定することができます。この値が小さすぎると、RMS はスクリプトが失

敗したと誤って判断し、Fault 処理を開始してしまいます。これによりアプリケーションは正常

に Offline または Online となることができなくなります。また、この値が極端に大きくても、

スクリプトの失敗を認識するまでの RMS の待ち時間が長くなりすぎるため、不適切です。アプ

リケーションの使用不可能な時間が長くなってしまうからです。 デフォルト値: 300(秒) 設定値: 任意の数値

◆終了ステータス 0 :正常終了 0 以外:異常終了

◆関連項目 hvcm(1M)

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■ hvlogclean(1M)

■ hvlogclean(1M) RMS ログファイルを削除する

◆形式 hvlogclean [-d]

◆機能説明 本コマンドを実行すると、古いログファイルがサブディレクトリに保存されます。サブディレク

トリの名前は RMS を 後に起動した時刻です(-d オプションを指定すると、古いログファイル

が削除されます)。本コマンドは、RMS の稼動中でも新しいログファイルを作成します。夜間の

cron プロセスが、hvlogclean プロセスを実行し、指定された削除時間間隔よりも古いバックアッ

プログファイルをすべて削除します。削除時間間隔は、環境変数 RELIANT_LOG_LIFE を設定

することにより、変更できます。

◆オプション -d

古いログファイルを保存するかわりに削除します。

◆使用例 次のコマンドは、すべての RMS ログファイルを /var/opt/SMAWRrms/log/last_cm_start に保存し、

新しいログファイルを作成します。 hvlogclean

◆終了ステータス 0 :正常終了 0 以外:異常終了

■ hvsetenv(1M) RMS rc スクリプトで起動するかどうかの指定、または AutoStartUp 属性の制御を行う

◆形式 hvsetenv {HV_RCSTART|HV_AUTOSTARTUP} [ 0 | 1 ]

◆機能説明 本コマンドにより、RMS の rc 起動や、ローカルノードのすべての userApplication の自動起動

に関する現在の設定の表示、設定の変更が可能です。HV_RCSTART または HV_AUTOSTARTUP のみを引数として使用すると、本コマンドは、それぞれ RMS 環境変数 HV_RCSTART または HV_AUTOSTARTUP の現在の設定を返します。第 2 引数に '0' または '1' を指定すると、その

値が RMS 環境変数に設定されます。

◆オプション HV_RCSTART

RMS 環境変数 HV_RCSTART の現在の設定を返します。 HV_AUTOSTARTUP

環境変数 HV_AUTOSTARTUP の現在の設定を返します。

◆オペランド 0

RMS の rc 起動、または、すべての userApplication の自動起動を無効にします。 1

RMS の rc 起動、または、すべての userApplication の自動起動を有効にします。

◆終了ステータス 0

適切な RMS 環境変数の値を、正常に取得または変更したことを示します。

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第7章 RMS

1 適切な RMS 環境変数の値の変更に、失敗したことを示します。

◆関連項目 hvenv.local(4)

■ hvshut(1M) RMS を停止する

◆形式 hvshut {-f | -L | -a | -l | -s SysNode | -A}

◆機能説明 本コマンドは、構成内の 1つ以上のノード上で RMS を停止します。ローカルノード上の構成モ

ニタは、どのノードが停止されるかを伝えるメッセージを他の Online ノードに送信します。本

コマンドは、RMS のみ停止し、オペレーティングシステムは停止しません。Online のユーザア

プリケーションオブジェクトが存在するときに、-f、-L、または –A オプションを使用すると、

アプリケーションは稼動し続けますが、RMS によって監視されなくなります。hvshut が正常な

停止を待つ時間は、構成のサイズに基づいて計算されます。この時間は、環境変数 RELIANT_SHUT_MIN_WAIT を使用して変更することができます。

◆オプション -f

ローカルノード上の RMS を強制(緊急)停止します。本オプションは、RMS プロセスを停止し、ローカルノード上のクリーンアップ処理を実行します。本コマ

ンドは、RMS によって監視されているアプリケーションの状態については考慮

しません。特に、実行中のアプリケーションは Offline 処理を実行しません。

Online または Offline 処理を実行中のアプリケーションは、中間状態のままとな

る場合があります。 ローカルノードにおける RMS の停止をリモートノードに通知する際、通知に失

敗して、リモートノードがローカルノードを停止してしまう可能性があります。

-a、-l、-s、または –L オプションにより、クラスタが正常で、かつ強制停止を試み

た後にのみ、-f オプションを使用してください。-f オプションは Offline スクリプ

トを省略するため、リソースの状態を保証するために Offline スクリプトの実行が

必要な場合は、手動で起動しなければなりません。

hvshut –f により、クラスタの整合性が破壊される可能性があります。特に、ローカ

ルノード上で Online であった userApplication は、hvswitch の強制オプションを使

用しない限り、他のノードに切替えることができません。 -L

実行中のアプリケーションを停止させずに、ローカルノード上の RMS を強制停

止します。すべての RMS ノードに、ローカルノードで強制停止が実行中である

ことが通知されます。この処理を開始する前に、確認を求めるメッセージが表示

されます。

hvshut –L により、クラスタの整合性が破壊される可能性があります。特に、ロー

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■ hvshut(1M)

カルノード上で Online であった userApplication は、hvswitch の強制オプションを

使用しない限り、他のノードに切替えることができません。 -a

すべてのノード上の RMS を停止します。すべての Online のユーザアプリケー

ションを Offline にすることを試みます。

ユーザアプリケーションが Faulted または Offline 状態の場合は、その子リソース

を Offline にしようと試みます。 -l

ローカルノード上の RMS を停止します。本オプションでは、ノード上の Online のユーザアプリケーションの Offline 処理を実行します。

hvshut -l は1ノードごとに RMS を停止する場合に使用してください。 すべてのノードの RMS を同時に停止する場合は、-a オプションを使用してくだ

さい。 -s SysNode

SysNode の RMS を停止します。本オプションでは、ノード上の Online のユー

ザアプリケーションの Offline 処理を実行します。 -A

実行中のアプリケーションを停止せずに、すべてのノードの RMS を強制停止し

ます。すべての RMS ノードに、すべてのクラスタノードで強制停止が実行中で

あることが通知されます。この処理を開始する前に、確認を求めるメッセージが

表示されます。

WARNING: The -A option of the hvshut command will shut down the RMS software without bringing down any of the applications on all the hosts in the cluster. Do you wish to proceed?(yes = shut down RMS on all hosts/no = leave RMS running).

◆使用例 次のコマンドは、システムノード node1RMS の RMS を停止します。 hvshut -s node1RMS

◆終了ステータス 0 :正常終了 0 以外:異常終了

◆関連項目 hvcm(1M).

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第7章 RMS

■ hvswitch(1M) RMS ユーザアプリケーションリソースの制御を他のシステムノードへ切替える

◆形式 hvswitch [-f] userApplication [SysNode] 形式1 hvswitch -p userApplication 形式2

◆機能説明 本コマンドは、ユーザアプリケーションリソースの制御を、RMS 構成内のノード間で手動で切

替えます。切替えるリソースのタイプは userApplication である必要があります。システムノー

ドのタイプは SysNode である必要があります。

◆オプション -f

Faulted 状態のリソースや、Online でないノードが存在する場合でも、強制的に

切替えます。

-f オプションを使用すると、整合性が失われたりデータが破損する場合があるので、

注意が必要です。 -f オプションを使用する場合は、強制的に起動するクラスタアプリケーション配下

のリソースが、他の故障ノード上で動作中でないことを確認してください。 userApplication

ユーザアプリケーションリソースを指定します。 SysNode

切替え先のノードを指定します。指定された場合は、userApplicationはSysNode に切替えられ、指定されなかった場合は、優先順位の も高いシステムノードに切

替えられます。 -p userApplication

本オプションは使用しないでください。

◆使用例 次のコマンドは、ユーザアプリケーション App1 をシステムノード node1RMS に切替えます。 hvswitch App1 node1RMS

◆終了ステータス 0 :正常終了 0 以外:異常終了

◆関連項目 hvassert(1M), hvcm(1M), hvdisp(1M)

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■ hvutil(1M)

■ hvutil(1M) RMS リソースの可用性を操作する

◆形式 hvutil {-a | -d | -f | -c | -s } userApplication 形式 1 hvutil {-t n | -N string } resource 形式 2 hvutil {-o | -u} SysNode 形式 3 hvutil -l level 形式 4 hvutil -L level resource 形式 5 hvutil {-w | -W} 形式 6 hvutil {-i { userApplication | all } | -r} 形式 7 hvutil {-m { on | off | forceoff } userApplication | -M { on | off | forceoff } } 形式 8 hvutil {-E | -C} SatNode 形式 9

◆機能説明 本コマンドは、RMS に対する汎用のインタフェースです。 次の管理操作を実行します。

● リソースを起動または停止する

● リソースを Offline にする

● 障害が発生したリソースまたは Wait 状態のまま停止した SysNode をクリアする

● ディテクタ監視間隔を設定する 形式 6 で呼び出した場合は、停止要求が競合する場合に備えて、ノードの現在の重みを出力し

ます。 形式 7 で呼び出した場合は、RMS の継続状態のデバイスの 終 Online ノード(LOH)のエン

トリを、無効にするか、または更新します。 形式 8 で呼び出した場合は、userApplication に保守モードを設定、または解除します。 形式 9 は未サポートです。

◆オプション -a userApplication

-d オプションで Deact 状態にした userApplication の Deact 状態を解除します。

-d オプションで Deact 状態にした userApplication に対してのみ使用してくだ

さい。 -a オプションは、userApplication を Online にはしません。

-d userApplication userApplication を Deact 状態にします。-d オプションは、userApplication を構

成から削除せずに停止させるので、他のノードが userApplication を制御するの

を防ぐ必要がある状況に適しています。 userApplication が Online である場合は、-d オプションは、userApplication を Deact 状態にする前に、まず userApplication とそのすべての子を Offline にしま

す。-a オプションで起動されるまで、クラスタアプリケーションを切替えるこ

とはできません。 -s userApplication

Offline の userApplication を Standby 状態にします。

-s オプションを使用した後、userApplication を Offline に戻すには、hvutil –f コマ

ンドを使用します。

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第7章 RMS

-f userApplication 切 替 え を開 始 し たり RMS を停 止 し たり す る こと な く 、 Online の

userApplication を Offline にします。 userApplication は、 Offline にする

userApplication の名前です。

-f オプションを使用した後、userApplication を Online に戻すには、hvswitch コマ

ンドを使用します。 -c userApplication

すべての障害状態をクリアするために、指定された userApplication のすべての

子の Online または Offline 処理を実行します。userApplication が Offline また

は Faulted である場合は、Offline 処理が実行されます。userApplication が Online である場合は、Online 処理が実行されます。

-t n resource 指定されたリソースのディテクタ時間を n 秒に設定します。resource はディテ

クタが監視するリソースの名前です。新しい時間は、現在のサイクル終了後に有

効となります。 -N string resource

本オプションは、ディテクタ開発者のみ使用してください。

指定されたリソースのディテクタに任意の文字列を送信します。文字列は 128 バイト以下にしてください。ディテクタで GdNotify() 関数が定義されていない

場合、文字列は無視されます。resource はディテクタが監視するリソースの名前

です。GdNotify() 関数が定義されている場合は、この関数の戻り値が出力されま

す。 -o SysNode

シャットダウン機構でクラスタノード(SysNode)を停止できなかった場合に、指

定された SysNode を Online 状態に戻すことによって、すべてのクラスタノー

ド上の指定された SysNode の Wait 状態をクリアします。SysNode が Wait 状態

で、SysNode に対する 後のディテクタレポートが Online 状態の場合は、停止

要求が送信されなかったかのように、SysNode の Wait 状態がクリアされて、

Online 状態に戻ります。

Wait 状態の各種 SysNode が存在する状況で、応答しなくなったクラスタをクリ

アするには、実際には手動でクラスタノードを停止しなければなりませんが、元

の障害が生じた原因や予期せず Offline になった原因が修復できる場合、本オプ

ションにより、クラスタノードを停止しなくてもよいようにすることができます。

例えばクラスタネットワークに障害が発生した場合、クラスタノードは互いを認

識することができなくなり、シングルコンソールに停止要求を送信します。これ

らの停止要求が正常に処理されなかった場合に、クラスタは、SysNode が Wait 状態のままハングします。自動アプリケーション切替えは生じません。ネット

ワーク問題が修復できれば、クラスタは hvutil –o コマンドで元の Online 状態

に再初期化することができます。その場合、実際にマシンを停止させる必要はあ

りません。 -u SysNode

シャットダウン機構でクラスタノード(SysNode)を停止できなかった場合に、

シャットダウン機構からの停止メッセージをシミュレーションすることによっ

て、すべてのクラスタノード上の指定された SysNode の Wait 状態をクリアし

ます。本オプションを使用する場合には、停止できなかったクラスタノード

(Sysnode) を強制停止してから実行してください。クラスタノードを強制停止

せずに本コマンドを実行した場合には、データが破損する可能性があるので注意

してください。 本コマンドを実行すると、シングルコンソールが指定されたクラスタノード

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■ hvutil(1M)

(SysNode)を正常に停止させた場合と同じように、自動アプリケーション切替え

が行われます。 -l level

level のログメッセージを出力します。level は数字のリストまたは範囲です。リ

スト中の個々のレベルは、カンマまたは空白で区切ります(リスト中に空白を使

用する場合は、引数全体を引用符で囲まなければなりません)。レベルの範囲は

n1-n2 と記述します。これで n1 から n2 までのすべてのレベルが含まれること

になります。-n2 という範囲指定は 1-n2 と同じです。n1- と記述すると、n1 以上のレベルすべてを指定することになります。n1 の値は 1 以上である必要があ

ります。

複数のログレベルを指定して BM(ベースモニタ)を実行すると、システム性能が

低下する可能性があります。有効なログレベルは以下のとおりです。 0 すべてのログレベルをオンにします 1 未使用 2 ディテクタ履歴をオンにします 3 未使用 4 mskx スタック履歴をオンにします 5 エラーメッセージまたは警告メッセージ 6 ハートビートおよび通信のレベル 7 BM レベル 8 ディテクタエラー 9 管理コマンドメッセージ 10 基本タイプレベル 11 動的再構成コントラクトレベル 12 未使用 13 トークンレベル 14 ディテクタメッセージ 15 ローカルキューレベル 16 ローカルキューレベル 17 スクリプトレベル 18 userApplication コントラクトレベル 19 一時的なデバッグ履歴 20 SysNode 履歴 21 メッセージレベル 22 bm トレースログ off すべてのログレベルをオフにします

-L level resource resource に対してログレベル level をオンにします。resource はディテクタが監

視するリソースの名前です。resource が汎用リソースならば、同じ種類のすべて

のリソースに対してログがオンまたはオフになります。有効なログレベルは以下

のとおりです。 ― 0

ログをオフにします ― 正の数値

ログをオンにします -m command userApplication (4.1A30 以降)

指定された userApplication に保守モードを設定または解除します。有効なコマ

ンドは以下のとおりです。

― on

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第7章 RMS

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保守モードを設定します ― off

保守モードを解除します ― forceoff

適切な状態にないリソースが存在する場合でも、保守モードを解除します -M command (4.1A30 以降)

すべての SysNode 上のすべての userApplication に、保守モードを設定または解

除します。要求された状態変更に対して、適切な状態にない userApplication は処理されません。有効なコマンドは以下のとおりです。

― on 保守モードを設定します

― off 保守モードを解除します

― forceoff 適切な状態にないリソースが存在する場合でも、保守モードを解除します

-w ローカルノード上で現在 Online であるすべての userApplication の重みの合計

を出力します。

Online 以外の状態にある userApplication の重みは 0 と定義されます。

-W ローカルで Online であるかどうかに関わらず、すべての構成済みの

userApplication の重みの合計を出力します。 -i { userApplication | all }

すべてのクラスタノード上の指定された userApplication の 終 Online ノード

(LOH)エントリを無効にします。キーワード all が指定された場合は、すべて

の LOH エントリが無効となります。

LOH エントリが無効になると、優先順位切替え要求の自動起動に「優先順位が

も高い」ノードを計算する際に、そのノードは考慮されません。 -r

すべての LOH エントリを更新します。 -C SatNode

本オプションは未サポートです。 -E SatNode

本オプションは未サポートです。

◆使用例 次のコマンドは、App1 ユーザアプリケーションを Deact 状態にします。 hvutil -d App1 次のコマンドは、App2 ユーザアプリケーションを Offline にします。 hvutil -f App2

◆終了ステータス 0 :正常終了 0 以外:異常終了

◆関連項目 hvassert(1M), hvcm(1M), hvdisp(1M), hvswitch(1M)

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第8章 シャットダウン機構

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 cldevparam(1M) 非同期監視のチューニング可能な動作

環境を変更・表示する ○ ○

clmmbmonctl(8) MMB 非同期監視機能のデーモンの動作

状態表示/起動/停止/再起動を行う - ○ Linux のみの機能

clmmbsetup(8) MMB 情報を登録・変更・削除・表示す

る - ○ Linux のみの機能

clrccumonctl(1M) コンソール非同期監視のデーモンの動作

状態表示/起動/停止/再起動を行う ○ - Solaris のみの機能

clrccusetup(1M) コンソール情報を登録・削除・表示す

る ○ - Solaris のみの機能

clrcimonctl(1M) RCI 非同期監視のデーモンの動作状態

表示/起動/停止/再起動を行う ○ - Solaris のみの機能

clrcirccusetup(1M) RCI 非同期監視機能およびコンソール

非同期監視機能の環境設定を行う ○ - 4.1A00 のみ

Solaris のみの機能

clvmgsetup(8) 管理OS情報を登録・変更・削除・表示

する - ○ 4.3A00 のみ

Linux のみの機能 rcsd(1M) シャットダウンマネージャのシャット

ダウンデーモン ○ ○

rcsd.cfg(4) シャットダウンデーモンの構成ファイ

ル ○ ○

SA_blade.cfg(4) BLADE シャットダウンエージェント

の構成定義ファイル - ○ Linux のみの機能

SA_ipmi.cfg(4) IPMI シャットダウンエージェントの

構成定義ファイル - ○ Linux のみの機能

SA_lkcd.tout(4) シャットダウンエージェントの補助情

報定義ファイル - ○ Linux のみの機能

SA_rsb.cfg(4) リモートサービスボード(RSB)シャッ

トダウンエージェントの構成定義ファ

イル

- ○ Linux のみの機能

SA_sunF.cfg(4) sunFシステムコントローラシャットダ

ウンエージェントの構成定義ファイル

○ - Solaris のみの機能

sdtool(1M) シャットダウン機構のインタフェース

ツール ○ ○

■ cldevparam(1M) 非同期監視のチューニング可能な動作環境を変更・表示する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldevparam [-p parameter [value]]

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第8章 シャットダウン機構

◆機能説明 本コマンドは、非同期監視機能のチューニング可能な動作環境を、変更/表示します。動作環境

には以下のものがあります。 ●Solaris

項目 意味 初期値 WaitForPROM システムパニックを起こした

ノードの OpenBootPROM が起 動 す る ま で LEFTCLUSTER からの回復

を遅延する。 ● 遅延しない(0) ● 遅延する(1)

0

●Linux

項目 意味 初期値 WaitForIOComp パニックなどのノードダウン

による切替え時、IO が完了す

るまでの待ち時間(秒)。

0

本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。本コマンドはクラスタシステムを構成

する任意の 1 ノードで実行します。本コマンドで動作環境を変更した場合、クラスタのノード

のシャットダウン機構を再起動してください。

◆オプション -p parameter [value]

現在の値を表示する、または、変更する項目を parameter に指定します。指定

できる項目は "機能説明" を参照してください。変更を行う値を value に指定し

ます。すでに登録済みの項目を指定して変更を実行した場合、新しい値が上書き

されます。value に指定できる値は、以下のとおりです。 ●Solaris

項目 指定できる値 WaitForPROM 0 または 1

●Linux

項目 指定できる値 WaitForIOComp 0 から INT_MAX

value の省略時は、-p オプションで指定された項目の現在の値が表示されます。すべての

オプションの省略時は、登録されているすべての動作環境の項目と現在の値が表示されま

す。-p オプションは複数指定できません。

◆使用例 ●Solaris

# cldevparam [RETURN] Parameter Value WaitForPROM 0 # cldevparam -p WaitForPROM 1 [RETURN] # cldevparam -p WaitForPROM [RETURN] 1

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■ clmmbmonctl(8)

●Linux # cldevparam [RETURN] Parameter Value WaitForIOComp 0 # cldevparam -p WaitForIOComp 5 [RETURN] # cldevparam -p WaitForIOComp [RETURN] 5

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

■ clmmbmonctl(8) MMB 非同期監視機能のデーモンの動作状態表示/起動/停止/再起動を行う

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmmbmonctl [ start | stop | restart ]

◆機能説明 本コマンドは、MMB 非同期監視機能のデーモン(devmmbd)の動作状態表示/起動/停止/再

起動を行います。本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オペランド start

デーモンを起動します。 stop

デーモンを停止します。 restart

デーモンを再起動します。 オペランド省略時は、デーモンの動作状態を以下のように表示します。

[デーモンが動作している場合] "The devmmbd daemon exists."

[デーモンが動作していない場合] "The devmmbd daemon does not exist."

◆終了ステータス 0 :正常終了 >0:異常終了

■ clmmbsetup(8) MMB 情報を登録・変更・削除・表示する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmmbsetup -a user-name /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmmbsetup -m [-u user-name] [-p] /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmmbsetup -d cluster-host-name /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmmbsetup -l [cluster-host-name]

◆機能説明 本コマンドは MMB 非同期監視が動作するために必要な、以下に示す各ノードの MMB 情報を、

登録/変更/削除/表示します。 ● MMB に設定されたユーザ名とパスワード

97

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第8章 シャットダウン機構

◆オプション -a

自ノードの MMB 情報を登録します。すでに自ノードの情報が登録されている

場合は、指定された MMB 情報に置き換えられます。パスワードは対話式に入

力します。-m、-d、-l と同時に指定することはできません。 -m

自ノードの MMB 情報を変更します。変更したい情報だけを指定することがで

きます。パスワードは対話式に入力します。-a、-d、-l と同時に指定することは

できません。 -d

指定された CF ノード名の MMB 情報を削除します。-a、-m、-l と同時に指定

することはできません。 -l

指定された CF ノード名の MMB 情報を標準出力に表示します。CF ノード名

の指定がない場合は、登録済みのすべてのノードの MMB 情報を標準出力に表

示します。cluster-host-name、user-name の順に表示します。パスワードは表示さ

れません。 -a、-m、-d と同時に指定することはできません。 -u user-name

すでに登録されている MMB 情報のユーザ名を、指定された user-name に変更

します。user-name については【オペランド】の user-name を参照してください。

-m オプションと同時に指定します。 -p

すでに登録されている MMB 情報のログインパスワードを、入力されたパス

ワードに変更します。-m オプションと同時に指定します。パスワードは対話式

に入力します。パスワードには、MMB に設定されたパスワードを指定します。

◆オペランド 以下のオペランドを指定できます。オペランドは記述順に指定してください。指定するオペラン

ドに記号を含む場合には、記号の前に `¥' を付けて指定してください。記号とは空白およびメタ

文字です。メタ文字はシェルごとに異なります。Bourne シェルでは、以下の文字をメタ文字と

して扱っています。 & ; ` ' ¥ " | * ? ~ < > ^ ( ) [ ] { } $

cluster-host-name

CF ノード名を指定します。 user-name

MMB に設定されたユーザ名を指定します。

◆使用例 登録、削除、削除、および、登録内容の表示の使用例を以下に示します。 # clmmbsetup -a mmb-user [RETURN]

Enter User’s Password: Re-enter User’s Password: # clmmbsetup -l fuji2 [RETURN] cluster-host-name user-name ----------------------------------- fuji2 mmb-user # clmmbsetup -m -p [RETURN] Enter User’s Password: Re-enter User’s Password: # clmmbsetup -d fuji2 [RETURN] # clmmbsetup -l fuji2 [RETURN] #

98

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■ clrccumonctl(1M)

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

■ clrccumonctl(1M) コンソール非同期監視のデーモンの動作状態表示/起動/停止/再起動を行う

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clrccumonctl [ start | stop | restart ]

◆機能説明 本コマンドは、コンソール非同期監視機能のデーモン(devrccud)の動作状態表示/起動/停止

/再起動を行います。本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オペランド start

デーモンを起動します。 stop

デーモンを停止します。 restart

デーモンを再起動します。 オペランド省略時は、デーモンの動作状態を以下のように表示します。

● デーモンが動作している場合 "The devrccud daemon exists."

● デーモンが動作していない場合 "The devrccud daemon does not exist."

◆終了ステータス 0 :正常終了 >0:異常終了

■ clrccusetup(1M) コンソール情報を登録・変更・削除・表示する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clrccusetup -a device-name IP-address user-name /etc/opt/FJSVcluster/bin/clrccusetup -m [-i IP-address] [-u user-name] [-p1] [-p2] [-t connection-type] /etc/opt/FJSVcluster/bin/clrccusetup -d cluster-host-name /etc/opt/FJSVcluster/bin/clrccusetup -l [cluster-host-name]

◆機能説明 本コマンドはコンソール非同期監視が動作するために必要な、以下に示す各ノードのコンソール

情報を、登録/変更/削除/表示します。 ● コンソールの種類 ● コンソールの IP アドレス ● コンソールに接続するためのユーザ名とパスワード ● コンソールを管理するためのスーパーユーザパスワード

SPARC Enterprise M4000、M5000、M8000、M9000 の場合のみ、コンソールに接続する方法

("connection-type")を変更することができます。

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第8章 シャットダウン機構

XSCF のコンソール情報を登録/変更する場合は、HCP の版数を確認します。

◆オプション -a

自ノードのコンソール情報を登録します。すでにコンソール情報が登録されてい

る場合は、指定されたコンソール情報に置き換えられます。パスワードは対話式

に入力します。コンソールの種類が XSCF の場合、HCP の版数を確認します。

-m、-d、-l と同時に指定することはできません。 -m

自ノードのコンソール情報を変更します。変更したい情報だけを指定することが

できます。パスワードは対話式に入力します。コンソールの種類が XSCF の場

合、HCP の版数を確認します。-a、-d、-l と同時に指定することはできません。 -d

指定された CF ノード名のコンソール情報を削除します。-a、-m、-l と同時に

指定することはできません。 -l

指定された CF ノード名のコンソール情報を標準出力に表示します。CF ノード

名の指定がない場合は、登録済みのすべてのコンソール情報を標準出力に表示し

ます。device-name、cluster-host-name、IP-address、host-name、user-name の順に

表示します。SPARC Enterpriseの XSCF の場合は、device-name、cluster-host-name、IP-address、host-name、user-name、connection-typeの順に表示し、host-nameにドメ

イン番号が表示されます。登録がない項目には、"-" が表示されます。パスワー

ドは表示されません。-a、-m、-d と同時に指定することはできません。 -i IP-address

すでに登録されているコンソール情報の IP アドレスを、指定された IP-address に変更します。IP-address については【オペランド】の IP-address を参照してく

ださい。-m オプションと同時に指定します。 -u user-name

すでに登録されているコンソール情報のユーザ名を、指定された user-name に変

更します。user-name については【オペランド】の user-name を参照してくださ

い。-m オプションと同時に指定します。 -p1

すでに登録されているコンソール情報のログインパスワードを、入力されたパス

ワードに変更します。-m オプションと同時に指定します。パスワードは対話式

に入力します。パスワードには、リモートコンソール接続装置(RCCU)やXSCFの制御ポート、またはILOMへログインするためのパスワードを指定します。パ

スワードに使用可能な文字は、リモートコンソール接続装置(RCCU)、XSCF、または、ILOMのドキュメントを参照してください。

-p2 すでに登録されているコンソール情報のスーパユーザパスワードを、入力された

パスワードに変更します。-m オプションと同時に指定します。パスワードは対

話式に入力します。パスワードには、リモートコンソール接続装置(RCCU)の

制御ポートへスーパユーザ権限でログインするためのパスワードを指定します。

パスワードに使用可能な文字は、リモートコンソール接続装置(RCCU)のドキュ

メントを参照してください。 -t

すでに登録されているコンソール情報について、connection-type で指定された接

続方法に変更します。connection-type については【オペランド】の connection-type を参照してください。-m オプションと同時に指定します。本オプションは SPARC Enterprise M4000、M5000、M8000、M9000 の場合に指定できます。

◆オペランド 以下のオペランドを指定できます。オペランドは記述順に指定してください。指定するオペラン

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■ clrccusetup(1M)

ドに記号を含む場合には、記号の前に `¥' を付けて指定してください。記号とは空白およびメタ

文字です。メタ文字はシェルごとに異なります。Bourne シェルでは、以下の文字をメタ文字と

して扱っています。 & ; ` ' ¥ " | * ? ~ < > ^ ( ) [ ] { } $

device-name コンソールの種類を指定します。自ノードのコンソールの種類に応じて、以下の

いずれかを指定してください。 ― rccu

コンソールがリモートコンソール接続装置(RCCU)の場合 ― xscf

コンソールが XSCF の場合 ― rccu-sunfire

コンソールがリモートコンソール接続装置(RCCU)で、自ノードが Sun Fire ミッ

ドフレーム&ミッドレンジサーバの場合 ― ilom

コンソールが ILOM の場合 cluster-host-name

CF ノード名を指定します。 IP-address

コンソールの IP アドレス、または、/etc/inet/hosts に登録されたコンソールのホ

スト名を指定します。 user-name

リモートコンソール接続装置 (RCCU) やXSCFの制御ポート、または、ILOMへ

ログインするためのユーザ名を指定します。ユーザ名に使用可能な文字は、リ

モートコンソール接続装置 (RCCU)、XSCF、または、ILOMのドキュメントを参

照してください。 connection-type

SPARC Enterprise M4000、M5000、M8000、M9000の XSCF への接続方法を指定

します。選択する接続方法に応じて、以下のいずれかを指定してください。指定

した接続方法が XSCF で有効となっている必要があります。XSCF への接続方

法の確認、および変更方法については、「XSCF ユーザーズガイド」を参照して

ください。 ― ssh

SPARC Enterprise M4000、M5000、M8000、M9000 の XSCF への接続に ssh を使

用する場合(デフォルト値) ― telnet

SPARC Enterprise M4000、M5000、M8000、M9000 の XSCF への接続に telnet を使用する場合

◆使用例 コンソールの種類ごとの登録、削除、および、登録内容の表示の使用例を示します。表示内容の "-" は、未使用項目です。

● コンソールがリモートコンソール接続装置(RCCU)の場合 # clrccusetup -a rccu rccu2 gp7b3rm2 [RETURN] Enter User's Password: Re-enter User's Password: Enter Super User's Password: Re-enter Super User's Password: # clrccusetup -l fuji2 [RETURN]

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第8章 シャットダウン機構

device-name cluster-host-name IP-address host-name user-name ---------------------------------------------------------------------------- rccu fuji2 rccu2 - gp7b3rm2 # clrccusetup -m -p1 -p2 [RETURN] Enter User's Password: Re-enter User's Password: Enter Super User's Password: Re-enter Super User's Password: # clrccusetup -l fuji2 [RETURN] device-name cluster-host-name IP-address host-name user-name ---------------------------------------------------------------------------- rccu fuji2 rccu2 - gp7b3rm2 # clrccusetup -d fuji2 [RETURN] # clrccusetup -l fuji2 [RETURN] #

● コンソールが XSCF の場合

# clrccusetup -a xscf xscf2 scf [RETURN] Enter Password: Re-enter Password: # clrccusetup -l fuji2 [RETURN] device-name cluster-host-name IP-address host-name user-name ---------------------------------------------------------------------------- xscf fuji2 xscf2 - scf # clrccusetup -m -i xscf99 -u xuser [RETURN] # clrccusetup -l fuji2 [RETURN] device-name cluster-host-name IP-address host-name user-name ---------------------------------------------------------------------------- xscf fuji2 xscf99 - xuser # clrccusetup -d fuji2 [RETURN] # clrccusetup -l fuji2 [RETURN] #

● コンソールがリモートコンソール接続装置(RCCU)で、自ノードが Sun Fire ミッドフ

レーム&ミッドレンジサーバの場合 # clrccusetup -a rccu-sunfire rccu2 gp7b3rm2 [RETURN] Enter User's Password: Re-enter User's Password: Enter Super User's Password: Re-enter Super User's Password: # clrccusetup -l fuji2 [RETURN] device-name cluster-host-name IP-address host-name user-name ---------------------------------------------------------------------------- rccu-sunfire fuji2 rccu2 - gp7b3rm2 # clrccusetup -m -p1 -p2 [RETURN] Enter User's Password: Re-enter User's Password: Enter Super User's Password: Re-enter Super User's Password: # clrccusetup -l fuji2 [RETURN]

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■ clrccusetup(1M)

device-name cluster-host-name IP-address host-name user-name ---------------------------------------------------------------------------- rccu-sunfire fuji2 rccu2 - gp7b3rm2 # clrccusetup -d fuji2 [RETURN] # clrccusetup -l fuji2 [RETURN] #

● コンソールが ILOM の場合 # clrccusetup -a ilom ilom2 gp7b3rm2 [RETURN] Enter Password: Re-enter Password: # clrccusetup -l fuji2 [RETURN] device-name cluster-host-name IP-address host-name user-name ---------------------------------------------------------------------------- ilom fuji2 ilom2 - gp7b3rm2 # clrccusetup -m -i ilom99 -u iuser [RETURN] # clrccusetup -l fuji2 [RETURN] device-name cluster-host-name IP-address host-name user-name ---------------------------------------------------------------------------- ilom fuji2 ilom99 - iuser # clrccusetup -d fuji2 [RETURN] # clrccusetup -l fuji2 [RETURN] #

● SPARC Enterprise M4000,M5000,M8000,M9000 で、XSCF への接続方法を ssh 接続に変更

する場合 # clrccusetup -m -t ssh [RETURN] # clrccusetup -l fuji2 [RETURN] device-name cluster-host-name IP-address host-name user-name connection-type ------------------------------------------------------------------------------------------- xscf fuji2 xscf2 1 xuser ssh

● SPARC Enterprise M4000,M5000,M8000,M9000 で、XSCF への接続方法を telnet 接続に変

更する場合 # clrccusetup -m -t telnet [RETURN] # clrccusetup -l fuji2 [RETURN] device-name cluster-host-name IP-address host-name user-name connection-type ------------------------------------------------------------------------------------------- xscf fuji2 xscf2 1 xuser telnet

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了 2:HCP の版数がサポートされていない版数である

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第8章 シャットダウン機構

■ clrcimonctl(1M) RCI 非同期監視機能のデーモンの動作状態表示/起動/停止/再起動を行う

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clrcimonctl [ start | stop | restart ]

◆機能説明 本コマンドは、RCI 非同期監視機能のデーモン(devscfd)の動作状態表示/起動/停止/再起

動を行います。本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オペランド start

デーモンを起動します。 stop

デーモンを停止します。 restart

デーモンを再起動します。 オペランド省略時は、デーモンの動作状態を以下のように表示します。

● デーモンが動作している場合 "The devscfd daemon exists."

● デーモンが動作していない場合 "The devscfd daemon does not exist."

◆終了ステータス 0 :正常終了 >0:異常終了

■ clrcirccusetup(1M) RCI 非同期監視機能およびコンソール非同期監視機能の環境設定を行う

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clrcirccusetup

◆機能説明 RCI 非同期監視機能とコンソール非同期監視機能の環境設定を行います。 RCI 非同期監視機能の環境設定では、RCI 非同期監視機能のデーモン(devscfd)を再起動させ

ることでデーモンに RCI アドレスを取得させ、RCI 非同期監視機能を開始させます。 コンソール非同期監視機能の環境設定では、定義ファイル SA_rccu.cfg の読み込みとコンソール

非同期監視機能のデーモン(devrccud)への反映、コンソール装置の接続確認を行い、コンソー

ル非同期監視機能を開始させます。 以下の操作を行う時には、本コマンドを実行する必要があります。詳細な手順については "PRIMECLUSTER 導入運用手引書" を参照してください。

● Shutdown Facility の設定をする時 ● コンソール装置の IP アドレスの変更など環境を変更する時

本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆使用例 以 下 に 、 コ ン ソ ー ル 非 同 期 監 視 機 能 を 設 定 す る 際 に clrcirccusetup コ マ ン ド

(/etc/opt/FJSVcluster/bin/clrcirccusetup)を起動した時のコンソールに出力される情報メッセージ

を示します。 1. 情報: DEV: 3041: コンソール非同期監視機能を停止しました。 (node:nodename)

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■ clvmgsetup(8)

コンソール非同期監視機能の環境設定を行うために、コンソール非同期監視 機能を停止します。本メッセージはすでに停止されている時には出力されません。 2. FJSVcldev: clproberccu: RCCU probing: nodename リモートコンソール装置への接続確認を行うために、テストメッセージを出力します。 3. 情報: DEV: 3040: コンソール非同期監視機能を開始しました。 (node:nodename) 接続確認が正常終了し、環境設定も正常に終了したためコンソール非同期監視 機能を開始します。

◆終了ステータス 0 :正常終了 >0:異常終了

◆注意事項 本コマンドは、クラスタリソースマネージャが動作していなくては正常に環境設定が行えません。

■ clvmgsetup(8) 管理OS情報を登録・変更・削除・表示する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clvmgsetup -a host-user-name host-IPaddress /etc/opt/FJSVcluster/bin/clvmgsetup -m [-i host-IPaddress] [-u host-user-name] [-p] [-g guest-domain-name] /etc/opt/FJSVcluster/bin/clvmgsetup -d cluster-host-name /etc/opt/FJSVcluster/bin/clvmgsetup -l [cluster-host-name]

◆機能説明 本コマンドは仮想マシン機能のシャットダウンエージェント(SA_vmgp)が動作するために必要な、

以下に示す管理OSの情報を各ノードで登録/変更/削除/表示します。 ● 管理OSのIPアドレス ● 管理OSへ接続するためのユーザ名 ● 管理OSへ接続するためのパスワード

◆オプション -a

自ノードが属する管理OSの情報を登録します。すでに自ノードが属する管理OSの情報が

登録されている場合には、指定された管理OSの情報に置き換えられます。パスワードは

対話式に入力します。-m,-d、-l、と同時に指定することはできません。 -m

自ノードが属する管理OSの情報を変更します。変更したい情報だけを指定することがで

きます。-aオプションによる登録が済んでいない場合は変更せずに異常終了します。パス

ワードは対話式に入力します。-a、-d、-lと同時に指定することはできません。 -d

指定されたCFノード名(ゲストOS)の属する管理OSの情報を削除します。-aオプション

による該当ノードの登録が済んでいない場合は異常終了します。-a、-m、-lと同時に指定

することはできません。 -l

指定されたCFノード名(ゲストOS)の属する管理OSの情報を標準出力に表示します。CFノード名の指定が無い場合は、登録済のすべてのノード(ゲストOS)の管理OS情報を標

準出力に表示します。cluster-host-name、host-IPaddress、host-user-name、guest-domain-name の順に表示します。パスワードは表示されません。指定したノードの情報が未設定の場合

はノードの情報を出力せずに正常終了します。-a、-m、-dと同時に指定することはできま

せん。

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第8章 シャットダウン機構

-i host-IPaddress すでに登録されている管理OSのIPアドレスを、指定されたhost-IPaddressに変更します。

host-IPaddressについては【オペランド】のhost-IPaddressを参照してください。-mオプショ

ンと同時に指定します。 -u host-user-name

すでに登録されている管理OSのユーザ名を指定されたhost-user-nameに変更します。

host-user-nameについては【オペランド】のhost-user-nameを参照してください。-mオプショ

ンと同時に指定します。 -p

すでに登録されている管理OSのログインパスワードを、入力されたパスワードに変更し

ます。-mオプションと同時に指定します。パスワードは対話式に入力します。パスワード

には、管理OSに設定されたパスワードを指定します。 -g guest-domain-name

すでに登録されているCFノード(ゲストOS)のゲストドメイン名を、指定された

guest-domain-nameに変更します。 guest-domain-nameについては【オペランド】の

guest-domain-nameを参照してください。-mオプションと同時に指定します。

◆オペランド 以下のオペランドを指定できます。オペランドは記述順に指定してください。指定するオペラン

ドに記号を含む場合には、記号の前に `¥’ を付けて指定してください。記号とは空白およびメタ

文字です。メタ文字はシェルごとに異なります。Bourneシェルでは、以下の文字をメタ文字とし

て扱っています。 &;`'¥"|*?~<>^()[]{}$

cluster-host-name CFノード名を指定します。

host-IPaddress CFノード(ゲストOS)が属する仮想マシンの管理OSで、MMBに接続された管理LANのIPアドレスを指定します。

host-user-name CFノード(ゲストOS)が属する仮想マシンの管理OSのユーザ名を指定します。

guest-domain-name CFノード(ゲストOS)のゲストドメイン名を指定します。

◆使用例 登録、削除、および登録内容を表示する使用例を以下に示します。 # clvmgsetup -a userB 10.10.10.2 [RETURN] Enter User's Password: Re-enter User's Password: # clvmgsetup -l nodeB [RETURN] cluster-host-name host-IPaddress host-user-name domain-name ------------------------------------------------------------- nodeB 10.10.10.2 userB nodeB # clvmgsetup -m –p [RETURN] Enter User’s Password: Re-enter User’s Password: # clvmgsetup -d nodeB [RETURN] # clvmgsetup -l nodeB [RETURN] #

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

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■ rcsd(1M)

■ rcsd(1M) シャットダウンマネージャのシャットダウンデーモン

◆機能説明 rcsd は、シャットダウン機構(SMAWsf)に含まれるシャットダウンデーモンです。シャットダウ

ン機構は、次の 3つの主な部分から構成されます。 ● シャットダウンデーモン ● 1つ以上のシャットダウンエージェント ● sdtool CLI ツール

シャットダウン機構は、クラスタ内でのエラー処理中にノードのシャットダウンを保証するイン

タフェースを提供します。 シャットダウンデーモンおよびシャットダウンエージェントは、PRIMECLUSTER 製品が自動切

替えを行う際に、使用するためのものです。

<シャットダウンデーモン (SD)> シャットダウンデーモンは、クラスタノードの状態を監視し、状態の収集をしたり手動シャット

ダウンを要求したりするための CLI(詳細については sdtool を参照のこと)を提供します。

rcsd.cfg ファイルは、クラスタ内の各ノードに対してどのシャットダウンエージェントを使用す

るかを定義します。 ノードのシャットダウンを必要とするイベントが発生した場合、シャットダウンデーモンは、対

象となるノードに定義されたシャットダウンエージェントの集合を起動します。rcsd.cfg ファイ

ルは、シャットダウンエージェントの実行順序を定義します。リストの 初に記述されるのが、

優先シャットダウンエージェントです。優先シャットダウンエージェントに発行されたシャット

ダウン要求に対し、シャットダウンの失敗を示す応答があると、リストの 2 番目のシャットダ

ウンエージェントに対してシャットダウン要求が発行されます。この要求および応答は、シャッ

トダウンエージェントがシャットダウン成功の応答を返すか、またはノードに対するすべての

シャットダウンエージェントが試行されるまで、繰り返されます。どのシャットダウンエージェ

ントもクラスタノードを正常にシャットダウンすることができなかった場合には、オペレータの

介入が必要となります。

<シャットダウンエージェント (SA)> シャットダウンエージェントは、実際にノードのシャットダウンを行うプロセスです。各シャッ

トダウンエージェントが行う処理は、ノードをシャットダウンする方法によって異なります。

<sdtoolコマンド> sdtool コマンドを使用することにより、管理者はシャットダウンデーモンに対して次のような要

求を発行することができます。 ● シャットダウン要求の発行 ● (rcsd.cfg ファイル変更時の)再構成要求の発行 ● すべてのシャットダウンエージェントの現在の状態の一時ダンプの要求 ● すべてのシャットダウンエージェントの状態の連続的更新の要求。本オプションの出力

フォーマットは、GUI で使用するように設計されています。 ● シャットダウンデーモン終了の要求

<起動> rcsd はコマンドライン引数をとりません。起動すると、制御端末から切り離され、バックグラウ

ンドで実行します。

<デーモンとの相互作用> デーモンとの相互作用は、すべて sdtool コマンドを介して行われます。sdtool コマンドにより、

次の操作が可能です。 ● シャットダウン要求の発行 ● (rcsd.cfg ファイル変更時の)再構成要求の発行

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第8章 シャットダウン機構

● すべてのシャットダウンエージェントの現在の状態の一時ダンプの要求 ● すべてのシャットダウンエージェントの状態の連続的更新の要求。本オプションの出力

フォーマットは、GUI で使用するように設計されています。 ● シャットダウンデーモン終了の要求

詳細については、sdtool を参照してください。

◆構成 シャットダウンデーモンの構成設定は、rcsd.cfg ファイルによって行います。詳細については、

rcsd.cfg を参照してください。 クラスタ内の各シャットダウンエージェントに対しては、他の構成設定が必要です。詳細につい

ては、本書のシャットダウンエージェント(SA_***.cfg)の説明を参照してください。

◆ファイル /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg – rcsd の構成ファイル /var/opt/SMAWsf/log/rcsd.log – rcsd のログファイル /usr/lib/locale/en_US/SMAWsf.cat - 英語メッセージカタログファイル /etc/init.d/rc.d/RC_sf – rc 起動スクリプト

◆関連項目 rcsd.cfg,(4) sdtool(1M)

■ rcsd.cfg(4) シャットダウンデーモンの構成ファイル

◆機能説明 rcsd.cfg ファイルは、シャットダウン機構(SMAWsf)に含まれるシャットダウンデーモンの構成

ファイルです。シャットダウン機構は、次の 3つの主な部分から構成されます。 ● シャットダウンデーモン ● 1 つ以上のシャットダウンエージェント ● sdtool CLI ツール

シャットダウン機構は、クラスタ内でのエラー処理中にノードのシャットダウンを保証するイン

タフェースを提供します。 シャットダウンデーモンおよびシャットダウンエージェントは、PRIMECLUSTER 製品が自動切

替えを行う際に、使用するためのものです。

<シャットダウンデーモン> シャットダウンデーモンは、クラスタノードの状態を監視し、状態を収集したり、手動シャット

ダウンを要求したりするための CLI(詳細については sdtool を参照のこと)を提供します。

rcsd.cfg ファイルは、クラスタ内の各ノードに対してどのシャットダウンエージェントを使用す

るかを定義します。 ノードのシャットダウンを必要とするイベントが発生した場合、シャットダウンデーモンは、対

象となるノードに定義されたシャットダウンエージェントのセットを起動します。rcsd.cfg ファ

イルは、シャットダウンエージェントの実行順序を定義します。リストの 初に記述されるのが、

優先シャットダウンエージェントです。優先シャットダウンエージェントに発行されたシャット

ダウン要求に対し、シャットダウンの失敗を示す応答があると、リストの 2 番目のシャットダ

ウンエージェントに対してシャットダウン要求が発行されます。この要求および応答は、シャッ

トダウンエージェントがシャットダウン成功の応答を返すか、またはノードに対するすべての

シャットダウンエージェントが試行されるまで、繰り返されます。どのシャットダウンエージェ

ントもクラスタノードを正常にシャットダウンすることができなかった場合には、オペレータの

介入が必要となります。

<シャットダウンエージェント> シャットダウンエージェントは、実際にノードのシャットダウンを行うプロセスです。各シャッ

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■ rcsd.cfg(4)

トダウンエージェントが行う処理は、ノードをシャットダウンする方法によって異なります。

<sdtoolコマンド> 詳細については、sdtool を参照してください。

◆構成 rcsd.cfg 構成ファイルには、クラスタ内のノードに対する行があります。各行には、そのクラス

タノードに対するシャットダウンエージェントの実行順序が記述されています。各行のフォー

マットは次のとおりです。 CFNameX[,weight=W ][,admIP=myadmIP ]:agent=SA1,timeout=T1 [:agent=SA2,timeout=T2]...

CFNameX クラスタホストの CF ノード名

W SF のノードの重み

myadmIP 自ノードの管理 LAN の IP アドレス

agent=SA_xxx シャットダウンエージェントの名前 例) RSB シャットダウンエージェントの場合、SA_rsb BLADE シャットダウンエージェントの場合、SA_blade

rcsd.cfg ファイルは、システム管理者のみに読込み/書込み権限が与えられます。これは、シャッ

トダウンマネージャ機能へのアクセスを保護するためです。 構成設定例については、/etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg.template ファイルを参照してください。

rcsd.cfg ファイルは、すべてのクラスタノードで同一である必要があります。

◆使用例 例)RSB シャットダウンエージェントの場合

node1,weight=1,admIP=10.20.30.100: agent=SA_rsb,timeout=20 node2,weight=1,admIP=10.20.30.101: agent=SA_rsb,timeout=20

例)BLADE シャットダウンエージェントの場合

node1,weight=1,admIP=10.20.30.100: agent=SA_blade,timeout=20 node2,weight=1,admIP=10.20.30.101: agent=SA_blade,timeout=20

例)RCI シャットダウンエージェントの場合 クラスタコンソールと systema および systemb からなる 2 ノードクラスタでは、次のようにな

ります。 systema,weight=70,admIP=systemaADM:agent=SA_scon,timeout=45:agent=SA_pprci,timeout=30 emb,weight=30,admIP=systembADM:agent=SA_scon,timeout=45:agent=SA_pprci,timeout=30

同じ 2 ノードクラスタでクラスタコンソールがない場合は、次のようになります。

systema,weight=70,admIP=systemaADM:agent=SA_pprci,timeout=30 systemb,weight=30,admIP=systembADM:agent=SA_pprci,timeout=30

◆ファイル /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg – rcsd の構成ファイル

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第8章 シャットダウン機構

/var/opt/SMAWsf/log/rcsd.log – rcsd のログファイル

◆関連項目 sdtool(1M), rcsd(1M)

■ SA_blade.cfg(4) BLADE シャットダウンエージェントの構成定義ファイル

◆機能説明 SA_blade.cfg ファイルは、BLADE シャットダウンエージェントの構成定義ファイルです。ブ

レードサーバを使用する場合、BLADE シャットダウンエージェントを設定します。 SA_blade.cfg を作成する場合、/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_blade.cfg.template ファイルを雛型とし

て使用することができます。

SA_blade.cfg は、すべてのクラスタノードで同一である必要があります。 同じ内容のものを /etc/opt/SMAW/SMAWsf 配下に配置してください。SA_blade.cfg ファ

イルは、システム管理者のみ読込み/書込みが可能です。

◆構成 SA_blade.cfg は以下の構文で作成します。 <同一シャーシ内のクラスタ構成の場合> management-blade-ip IPaddress community-string SNMPcommunity CFName1 slot-no [cycle | leave-off] CFName2 slot-no [cycle | leave-off] <複数シャーシのクラスタ構成の場合> community-string SNMPcommunity management-blade-ip IPaddress CFName1 slot-no [cycle | leave-off] management-blade-ip IPaddress CFName2 slot-no [cycle | leave-off]

IPaddress マネージメントブレードの IP アドレス

SNMPcommunity SNMP コミュニティ

CFNameX クラスタホストの CF ノード名

slot-no サーバブレードのスロット番号

cycle ノード強制停止後、再起動します。

leave-off ノード強制停止後、電源切断します。

◆関連項目 rcsd(1M), rcsd.cfg(4), sdtool(1M), SA_ipmi.cfg(4), SA_lkcd.tout(4)

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■ SA_ipmi.cfg(4)

■ SA_ipmi.cfg(4) IPMI シャットダウンエージェントの構成定義ファイル

◆機能説明 SA_ipmi.cfg ファイルは、IPMI シャットダウンエージェントの構成定義ファイルです。BMC が搭載されているサーバを使用する場合、IPMI シャットダウンエージェントを設定します。 SA_ipmi.cfg を作成する場合、/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_ipmi.cfg.template ファイルを雛型とし

て使用することができます。

SA_ipmi.cfg は、すべてのクラスタノードで同一である必要があります。 同じ内容のものを /etc/opt/SMAW/SMAWsf 配下に配置してください。SA_ipmi.cfg ファイ

ルは、システム管理者のみ読込み/書込みが可能です。

◆構成 SA_ipmi.cfg は以下の構文で作成します。 CFName1 ip-address:[user ]:[passwd ] [cycle | leave-off] CFName2 ip-address:[user ]:[passwd ] [cycle | leave-off]

CFNameX クラスタホストの CF ノード名

ip-address BMC の IP アドレス

user BMC 設定時に定義したユーザ名

passwd BMC 設定時に定義したパスワード

cycle ノード強制停止後、再起動します。

leave-off ノード強制停止後、電源切断します。

◆関連項目 rcsd(1M), rcsd.cfg(4), sdtool(1M), SA_blade.cfg(4), SA_lkcd.tout(4)

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第8章 シャットダウン機構

■ SA_lkcd.tout(4) シャットダウンエージェントの補助情報定義ファイル

◆機能説明 SA_lkcd.tout ファイルは、シャットダウンエージェントの補助情報の定義ファイルです。 SA_lkcd.tout ファイルにはインストール時に標準情報が設定されており、使用するシャットダウ

ンエージェントにより設定されている標準情報を変更します。 SA_lkcd.tout ファイルの標準情報の変更方法については、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書 (Linux版)」の「5.1.2 シャットダウン機構の設定」を参照してください。 SA_lkcd.tout は、/etc/opt/FJSVcllkcd/etc 配下に配置されています。

SA_lkcd.tout ファイルは、すべてのクラスタノードで同一である必要があります。 同じ内容のものを /etc/opt/SMAW/SMAWsf 配下に配置してください。SA_lkcd.tout ファ

イルは、システム管理者のみ読込み/書込みが可能です。

◆構成 SA_lkcd.tout は以下の構文です。 SA_lkcd.tout には、"PANICINFO_TIMEOUT" と "RSB_PANIC" 以外の情報も定義されています

が、"PANICINFO_TIMEOUT" と "RSB_PANIC" 以外の情報は変更しないでください。変更した

場合、PRIMECLUSTER が誤動作します。 PANICINFO_TIMEOUT timeout RSB_PANIC panicflag

timeout PANICINFO_TIMEOUT の値です。デフォルト値は 5 です。

panicflag RSB_PANIC の値です。デフォルト値は 0 です。

◆関連項目 rcsd(1M), rcsd.cfg(4), sdtool(1M), SA_blade.cfg(4), SA_ipmi.cfg(4)

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■ SA_rsb.cfg(4)

■ SA_rsb.cfg(4) リモートサービスボード(RSB)シャットダウンエージェントの構成定義ファイル

◆機能説明 SA_rsb.cfg ファイルは、SA_rsb コマンドの構成ファイルです。 SA_rsb コマンドは、PRIMERGY サーバの RSB を使用するシャットダウンエージェントです。 RSB は、ServerView マニュアルの指示に従って設定してください。オプションのソフトウェア SMAWrsb がインストールされ、電源オフおよび電源オンの各コマンドで動作する必要がありま

す。

◆構成 SA_rsb.cfg は以下の構文で作成します。 port フィールドは省略できますが、対応するコロンは省略できません。 CFName1 ip-address:[port]:[user]:[passwd] [cycle | leave-off] CFName2 ip-address:[port]:[user]:[passwd] [cycle | leave-off]

CFNameX クラスタホストの CF ノード名

ip-address RSB の IP アドレス

port 未使用

user RSB 設定時に定義したユーザ名

passwd RSB 設定時に定義したパスワード

cycle ノード強制停止後、リブートします。

leave-off ノード強制停止後、電源切断します。

構成設定例については、/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_rsb.cfg.template ファイルを参照してくださ

い。

SA_rsb.cfg ファイルは、すべてのクラスタノードで同一である必要があります。 SA_rsb.cfg ファイルは、システム管理者のみ読込み/書込みが可能です。

◆ファイル /etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_rsb.cfg - SA_rsb のオプション構成ファイル /var/opt/SMAWsf/log/SA_rsb.log - SA_rsb のログファイル

◆関連項目 rcsd(1M), rcsd.cfg(4), sdtool(1M)

■ SA_sunF.cfg(4) sunFシステムコントローラシャットダウンエージェントの構成定義ファイル

◆機能説明 SA_sunF.cfg ファイルは、SA_sunFコマンドの構成ファイルです。

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第8章 シャットダウン機構

SA_sunFコマンドは、SPARC EnterpriseサーバのALOMを使用するシャットダウンエージェントで

す。

◆構成 SA_sunF.cfg は以下の構文で作成します。 SystemContorollerTag SystemControllerHostName SystemControllerLogin PWord void void CFName1 SystemContorollerTag SystemControllerHostName SystemControllerLogin PWord void void CFName2

SystemContorollerTag システムコントローラのタイプ ALOMシャットダウンエージェントの場合、「system-controller-alom-2k」

SystemControllerHostName ALOMの IP アドレス

SystemControllerLogin ALOM設定時に定義したadminユーザ名

PWord ALOM設定時に定義したadminパスワード

CFNameX クラスタホストのCFノード名

SA_sunF.cfg ファイルは、すべてのクラスタノードで同一である必要があります。 SA_sunF.cfg ファイルは、システム管理者のみ読込み/書込みが可能です。

◆ファイル /etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_sunF.cfg - SA_sunF のオプション構成ファイル /var/opt/SMAWsf/log/SA_sunF.log - SA_sunF のログファイル

◆関連項目 rcsd(1M), rcsd.cfg(4), sdtool(1M)

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■ sdtool(1M)

■ sdtool(1M) シャットダウンデーモンのインタフェースツール

◆形式 sdtool {-d [on|off] | -s | -S | -r | -b | -C | -l | -e | -k node-name}

◆機能説明 sdtool コマンドは、シャットダウン機構(SMAWsf)に含まれるシャットダウンデーモンのイン

タフェースツールです。シャットダウン機構は、次の 3つの主な部分から構成されます。 ● シャットダウンデーモン ● 1つ以上のシャットダウンエージェント ● sdtool CLI ツール

シャットダウン機構は、クラスタ内でのエラー処理中にマシンのシャットダウンを保証するイン

タフェースを提供します。

シャットダウンデーモンおよびシャットダウンエージェントは、PRIMECLUSTER 製品が

自動切替えを行う際に使用するためのものです。

<シャットダウンデーモン> シャットダウンデーモンはクラスタノードの状態を監視し、状態を収集したり、手動ノード

シャットダウンを要求したりするための CLI を提供します。rcsd.cfg ファイルは、クラスタ内

の各ノードに対してどのシャットダウンエージェントを使用するかを定義します。 ノードのシャットダウンを必要とするイベントが発生した場合、シャットダウンデーモンは、対

象となるノードに定義されたシャットダウンエージェントを起動します。rcsd.cfg ファイルは、

シャットダウンエージェントの実行順序を定義します。リストの 初に記述されるのが、優先

シャットダウンエージェントです。優先シャットダウンエージェントに発行されたシャットダウ

ン要求に対し、シャットダウンの失敗を示す応答があると、リストの 2 番目のシャットダウン

エージェントに対してシャットダウン要求が発行されます。この要求および応答は、シャットダ

ウンエージェントがシャットダウン成功の応答を返すか、またはノードに対するすべてのシャッ

トダウンエージェントが試行されるまで、繰り返されます。どのシャットダウンエージェントも

クラスタノードを正常にシャットダウンすることができなかった場合には、オペレータの介入が

必要となります。

<シャットダウンエージェント> シャットダウンエージェントは、実際にノードのシャットダウンを行うプロセスです。各シャッ

トダウンエージェントが行う処理は、それらがノードをシャットダウンする方法によって異なり

ます。

<sdtoolコマンド> sdtool コマンドを使用することにより、管理者はシャットダウンデーモンに対して次のような要

求を発行することができます。 ● シャットダウン要求の発行 ● (rcsd.cfg ファイル変更時の)再構成要求の発行 ● すべてのシャットダウンエージェントの現在の状態の一時ダンプの要求 ● すべてのシャットダウンエージェントの状態の連続的更新の要求。本オプションの出力

フォーマットは、GUI で使用するように設計されています。 ● シャットダウンデーモン終了の要求

◆構成 シャットダウンデーモンの構成設定は、rcsd.cfg ファイルによって行います。詳細については、

rcsd.cfg を参照してください。

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第8章 シャットダウン機構

クラスタ内の各シャットダウンエージェントに対しては、他の構成設定が必要です。詳細につい

ては、本書のシャットダウンエージェント(SA_***.cfg)の説明を参照してください。

◆オプション -C

シャットダウン機構構成ファイルを表形式でダンプします。 -d

on: シャットダウンデーモンデバッグモードを開始します。デバッグ情報は、ロ

グファイルに記録されます。 off: シャットダウンデーモンデバッグモードを終了します。これは、シャットダ

ウンデーモン起動時のデフォルトモードです。 -s

各シャットダウンエージェントの状態を取得します。表形式の一時ダンプを行い

ます。 表は、次の列からなります。

― Cluster Host クラスタ内のノード名

― Agent シャットダウンエージェント名

― SA State 現在の SA 状態。状態には以下のものがあります。

— Idle 現在実行中の SA なし

— Init-ing SA 初期化中

— InitWorked 初期化正常終了

— InitFailed 初期化失敗

— Testing SAテスト実行中

— TestWorked テスト正常終了

— TestFailed テスト失敗

— Killing SAノード強制停止実行中

— KillWorked ノード強制停止正常終了

— KillFailed ノード強制停止失敗

— UnInit-ing SA 停止実行中

— UnInitWorked SA 停止正常終了

— UnInitFailed SA 停止失敗

― Shut State ノード強制停止状態。状態には以下のものがあります。

— Unknown ノード強制停止は実行されていません。

— Killing

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■ sdtool(1M)

SA ノード強制停止実行中 — KillWorked

ノード強制停止正常終了 — KillFailed

ノード強制停止失敗 ― Test State

SA テスト状態。状態には以下のものがあります。 — Unknown

ノードのテストは実行されていません。 — Testing

SA テスト実行中 — TestWorked

テスト正常終了 — TestFailed

テスト失敗 ― Init State

SA の初期化および停止状態。状態には以下のものがあります。 — Unknown

ノード初期化は実行されていません。 — Init-ing

SA 初期化中 — InitWorked

初期化正常終了 — InitFailed

初期化失敗 — UnInit-ing

SA 停止中 — UnInitWorked

SA 停止正常終了 — UnInitFailed

SA 停止失敗 -S

各シャットダウンエージェントの状態を取得します。解析可能な形式での連続的

更新を行います。 -r

rcsd.cfg ファイルの内容に基づき、シャットダウンデーモンを再構成します。 -l

rcsd ログファイルを更新(再オープン)します。古いログファイルは、現在の

タイムスタンプでディレクトリに保存されます。 -b

シャットダウンデーモンを起動します。 -e

シャットダウンデーモンを終了します。 -k node-name

指定された CF ノード名 node-name を、定義されたシャットダウンエージェン

トのセットで停止します。

◆終了ステータス 0 - コマンド正常終了 1 - コマンドラインで指定されたノードが、rcsd.cfg に設定されていません。 2 - ノードのシャットダウンに失敗しました。 4 - マシンのシャットダウン中のため、CLI 要求は無視されました。

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第8章 シャットダウン機構

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5 - 再構成に失敗しました。 7 - コマンドラインで指定されたノードは、ローカルノードです。 51 - パッケージファイルからの製品情報の取得に失敗しました。 52 - シャットダウンデーモンからの出力パイプの削除に失敗しました。 53 - シャットダウンデーモンへの出力パイプの作成に失敗しました。 54 - シャットダウンデーモンへの出力パイプのオープンに失敗しました。 55 - シャットダウンデーモンからの出力パイプの選択に失敗しました。 56 - シャットダウンデーモンからの出力パイプの読込みに失敗しました。 57 - コマンドラインが無効です。 58 - シャットダウンデーモンコマンド入力パイプのオープンに失敗しました。 59 - シャットダウンデーモンコマンド入力パイプへの書込みに失敗しました。 特定のエラーに関する原因の詳細については、rcsd.log ファイルおよび "PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書" を参照してください。

◆ファイル /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg – rcsd の構成ファイル /var/opt/SMAWsf/log/rcsd.log – rcsd のログファイル

◆関連項目 rcsd(1M), rcsd.cfg(4)

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第9章 故障リソース履歴

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 cldispfaultrsc(1M) 現在故障が発生しているリソース一覧

を出力する ○ ○

■ cldispfaultrsc(1M) 現在故障が発生しているリソース一覧を出力する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldispfaultrsc [ -a | -s SysNode ] [ -u userApplication ] [ -c ]

◆機能説明 本コマンドは、現在故障が発生しているリソース一覧を標準出力に出力します。出力形式につい

ては、◆使用例 を参照してください。 -a, -s オプションを省略した場合、自ノードで現在故障が発生しているリソース一覧を標準出力

に出力します。 本コマンドは、RMS が起動していない場合、エラーとなります。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -a

すべての SysNode の故障発生リソース一覧を出力します。 -c

故障発生リソース一覧を 1 行 1 エントリで出力します。 -s SysNode

指定された SysNode の故障発生リソース一覧を出力します。 -u userApplication

指定された userApplication の故障発生リソース一覧を出力します。

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第9章 故障リソース履歴

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◆使用例 ● 出力例 1

# /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldispfaultrsc -a Configuration:/usr/opt/reliant/build/sample.us ...(1) SysNode: node1RMS ...(2) Fault Resource userApplication date ...(3) --------------------------------------------------------------------------- mount App1 2001-07-02 09:10:55 ...(4) (1) タイトル "Configuration:"、configuration file を出力します。 (2) タイトル "SysNode:"、SysNode を出力します。 (3) タイトル "Fault Resource"、タイトル "userApplication"、タイトル "date" の順に出力しま

す。 (4) 故障発生リソース、userApplication、故障発生日時の順に出力します。

● 出力例 2 # /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldispfaultrsc -a -c Configuration:/usr/opt/reliant/build/sample.us|SysNode: node1RMS |userApplication:App1|Resource:mount|Date:2001-07-02 09:10:55 ...(1) (1) "Configuration:configuration file"、"SysNode:SysNode"、 "userApplication:userApplication"、"Resource: 故障発生リソース"、 "Date: 故障発生日時" の順で "|" で区切り出力します。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

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第10章 Web-Based Admin View

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 fjsvwvbs(1M) Web-Based Admin View を停止する ○ ○ fjsvwvcnf(1M) Web-Based Admin View の Web サーバ

を起動、停止、および再起動する ○ ○

wgcnfclient(1M) RMS 構成名を設定/参照する ○ - Solaris のみの機能 wvCntl(1M) Web-Based Admin View を起動、停止、お

よびデバッグ情報を取得する ○ ○

wvGetparam(1M) Web-Based Admin View の環境変数を表

示する ○ ○

wvSetparam(1M) Web-Based Admin View 環境変数を設定

する ○ ○

wvstat(1M) Web-Based Admin View の操作状態を表

示する ○ ○

■ fjsvwvbs(1M) Web-Based Admin View を停止する

◆形式 /etc/init.d/fjsvwvbs stop

◆機能説明 本コマンドは、Web-Based Admin View を停止するために使用します。 本コマンドにオプションが指定されなかった場合は、何も行われず終了します。Web-Based Admin View を起動する場合は、wvCntl(1M) コマンドを使用してください。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション stop

Web-Based Admin View を停止します。Web-Based Admin View を起動する場合は、

wvCntl(1M) コマンドを使用してください。

◆使用例 # /etc/init.d/fjsvwvbs stop #

◆終了ステータス 0 :正常終了 0以外:異常終了

◆関連項目 wvCntl(1M)

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第10章 Web-Based Admin View

■ fjsvwvcnf(1M) Web-Based Admin View の Web サーバを起動、停止、および再起動する

◆形式 /etc/init.d/fjsvwvcnf { start | stop | restart }

◆機能説明 本コマンドは、WWW Server for Admin View を起動、停止、再起動するために使用します。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション start

WWW Server for Admin View を起動します。 stop

WWW Server for Admin View を停止します。 restart

WWW Server for Admin View を再起動します。

◆使用例 例 1: WWW Server for Admin View を停止します。

# /etc/init.d/fjsvwvcnf stop #

例 2: WWW Server for Admin View を再起動します。

# /etc/init.d/fjsvwvcnf restart #

◆終了ステータス 0 :正常終了 0以外:異常終了

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■ wgcnfclient(1M)

■ wgcnfclient(1M) RMS 構成名を設定/参照する

◆形式 /opt/FJSVwvucw/bin/wgcnfclient -s config-name -o name /opt/FJSVwvucw/bin/wgcnfclient -g config-name

◆機能説明 本コマンドは、userApplication Configuration Wizard で表示・操作する RMS 構成名を変更するこ

とができます。 本コマンドは、システム管理者権限で Web-Based Admin View の管理サーバで実行します。

◆注意事項 本コマンドを使用するには、クラスタリソースマネージャのパッケージがインストールされてい

る必要があります。パッケージがインストールされていない場合は、Web-Based Admin View の 3 層構成であると判断し、自ノードの情報のみ変更します。Web-Based Admin View の 3 層構成を

使用している場合は、Web-Based Admin View のセカンダリ管理サーバ上でも、本コマンドを実

行する必要があります。

◆オプション -s config-name

RMS 構成名を設定します。 -o name

RMS 構成名を name で指定します。 指定する RMS 構成名は、80 文字以下にしてください。RMS 構成名を 81 文字以上にすると、RMS の構成や RMS の起動に失敗します。

-g config-name RMS 構成名を参照します。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

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第10章 Web-Based Admin View

■ wvCntl(1M) Web-Based Admin View を起動、停止、およびデバッグ情報を取得する

◆形式 /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvCntl [ start | stop | restart ] /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvCntl glogs [ -all ] DestDir

◆機能説明 本コマンドには、2つの使用用途があります。1つは、Web-Based Admin View を起動、停止、再

起動することです。もう一つは、Web-Based Admin View の保守情報を収集することです。 保守情報は、本コマンドを実行したノードのみの情報しか採取しません。クラスタ環境などで運

用しているような場合は、すべてのノードの保守情報が必要となるため、すべてのノードでこの

コマンドを実行する必要があります。 収集した保守情報は、DestDir で指定されたディレクトリに wvLogs.tar.Z というファイル名で保

存されます。DestDir を指定しなかった場合は、/var/tmp に保存されます。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -all

本オプションは、省略可能です。本オプションを省略した場合でも、自ノードの

内部で管理しているすべての保守情報を収集します。 glogs

Web-Based Admin View が内部で管理している保守情報を収集します。 start

Web-Based Admin View を起動します。 stop

Web-Based Admin View を停止します。 restart

Web-Based Admin View を再起動します。

◆オペランド DestDir

保守情報の格納場所(ディレクトリ)を指定します。このオぺランドを省略した

場合は、/var/tmp に格納されます。

◆使用例 例 1: Web-Based Admin View を停止します。

# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvCntl stop #

例 2: Web-Based Admin View の保守情報を採取します。

# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvCntl glogs -all /tmp wvglogs: starting tar|compress process ... wvglogs: done(0). #

◆終了ステータス 0 :正常終了 0以外:異常終了

◆関連項目 fjsvwvbs(1M)

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■ wvGetparam(1M)

■ wvGetparam(1M) Web-Based Admin View の環境変数を表示する

◆形式 /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvGetparam [ key ]

◆機能説明 本コマンドは、Web-Based Admin View の環境変数を表示するために使用します。 本コマンドは、Web-Based Admin View の環境変数を標準出力に出力します。デフォルトでは、

すべての環境変数を出力します。 環境変数は、Web-Based Admin View の動作する環境を変更するために使用されます。環境変数

には、3 つの属性があります。 ● sys 属性は、すべてのノードで共通の属性です。プライマリ管理サーバで設定された値が、

その管理サーバに接続しているすべての監視ノードへ配布されます。 ● usr 属性は、すべてのノードで共通の属性です。プライマリ管理サーバで設定された値が、

その管理サーバに接続しているすべての監視ノードへ配布されます。 ● local 属性は、単一ノードで有効な属性です。

本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。 以下に、環境変数の説明を記載します。 "nnnn" は、正数値を指定することを示します。"nnn" は、IP アドレスを 10 進数で指定するこ

とを示します( 小値:0, 大値:255)。 sys 属性には、以下のものがあります。

primary-server プライマリ管理サーバの IP アドレス 設定値: nnn.nnn.nnn.nnn

secondary-server セカンダリ管理サーバの IP アドレス 設定値: nnn.nnn.nnn.nnn

keep-time クライアント - 管理サーバ間接続監視時間(秒) 設定値: nnnn( 小値: 5)

health-time 管理サーバ・監視ノード間接続監視時間(秒) 設定値: nnnn( 小値: 5, 大値: 60)

retry-time 接続再施行間隔(秒) 設定値: nnnn( 小値: 5, 大値: 300)

n-pending-events イベント保留数 設定値: nnnn( 小値: 0, 大値: 1000)

s-llog-vol 認証ログファイルサイズ(K バイト) 設定値: nnnn( 小値: 50, 大値: 500)

s-llog-num 認証ログファイル数 設定値: nnnn( 小値: 2, 大値: 10)

s-olog-vol 操作ログファイルサイズ(K バイト) 設定値: nnnn( 小値: 50, 大値: 500)

125

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第10章 Web-Based Admin View

s-olog-num 操作ログファイル数 設定値: nnnn( 小値: 2, 大値: 10)

s-elog-vol イベントログファイルサイズ(K バイト) 設定値: nnnn( 小値: 50, 大値: 500)

s-elog-num イベントログファイル数 設定値: nnnn( 小値: 2, 大値: 10)

s-tlog-vol 管理サーバトレースログファイルサイズ(K バイト) 設定値: nnnn( 小値: 50, 大値: 500)

s-tlog-num 管理サーバトレースログファイル数 設定値: nnnn( 小値: 2, 大値: 10)

s-tlog-debug 管理サーバ詳細トレースログ 設定値: on, off

n-tlog-vol 監視ノードトレースログファイルサイズ(K バイト) 設定値: nnnn( 小値: 50, 大値: 500)

n-tlog-num 監視ノードトレースログファイル数 設定値: nnnn( 小値: 2, 大値: 10)

n-tlog-debug 監視ノード詳細トレースログ 設定値: on, off

group-addr 管理サーバグループアドレス 設定値: nnn.nnn.nnn.nnn

server-ha セカンダリ管理サーバ自動選出 設定値: on, off

login-retry ログイン時のユーザ認証で、連続して失敗することが許される回数。設定回数以

上失敗した場合、login-inhibit-time の時間、失敗したクライアントからのログイ

ンを抑止する。 設定値: nnnn( 小値: 0, 未設定: 5)

login-inhibit-time ログインの抑止時間 設定値: nnnn( 小値: 10, 未設定: 30)

usr 属性には、以下のものがあります。

look-and-feel Look & Feel 設定値: Metal, CDE/Motif, Windows

locale 表示言語 設定値: japanese, english

c-tlog-debug クライアント詳細トレース 設定値: on, off

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■ wvGetparam(1M)

out-time 離籍監視時間(分) 設定値: nnnn( 小値: 0)

local 属性には、以下のものがあります。

mip 自ホストを識別するための IP アドレス/ホスト名 管理サーバと監視ノード間で通信を行うための情報です。 設定値: nnn.nnn.nnn.nnn

httpip WWW Server for Admin View で使用する IP アドレス/ホスト名 設定値: nnn.nnn.nnn.nnn

server-election セカンダリ管理サーバ選出対象 設定値: on, off

java_home Java インタプリタのインストールパス 設定値:(例)/usr/java

◆オペランド key

表示したい環境変数を指定します。このオペランドを省略した場合は、すべての

環境変数とそれに設定されている値を表示します。

◆使用例 例 1: プライマリ管理サーバの IP アドレスを表示します。

# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvGetparam primary-server sys:primary-server 10.20.30.40 #

例 2: すべての環境変数を表示します。

# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvGetparam sys:group-addr 231.20.30.40 sys:health-time 10 sys:keep-time 10 sys:n-pending-events 100 sys:n-tlog-debug on sys:n-tlog-num 5 sys:n-tlog-vol 200 sys:primary-server 10.20.30.40 sys:retry-time 30 sys:s-elog-num 2 sys:s-elog-vol 100 sys:s-llog-num 2 sys:s-llog-vol 100 sys:s-olog-num 5 sys:s-olog-vol 100 sys:s-tlog-debug on sys:s-tlog-num 5 sys:s-tlog-vol 200 sys:secondary-server 10.20.30.41 sys:server-ha on usr:c-tlog-debug off

127

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第10章 Web-Based Admin View

usr:locale japanese usr:look-and-feel Metal usr:out-time 0 local:httpip 10.20.30.40 local:java_home /usr/java1.1 local:mip 10.20.30.40 local:server-election on #

◆終了ステータス 0 :正常終了 0以外:異常終了

◆関連項目 wvSetparam(1M)

■ wvSetparam(1M) Web-Based Admin View 環境変数を設定する

◆形式 /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam key value /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam -add { sys | usr | local } key value

◆機能説明 本コマンドは、Web-Based Admin View の環境変数を設定するために使用します。 環境変数は、Web-Based Admin View の動作する環境を変更するために使用されます。環境変数

には、3つの属性があります。 ● sys 属性は、すべてのノードで共通の属性です。プライマリ管理サーバで設定された値が、

その管理サーバに接続しているすべての監視ノードへ配布されます。 ● usr 属性は、すべてのノードで共通の属性です。プライマリ管理サーバで設定された値が、

その管理サーバに接続しているすべての監視ノードへ配布されます。 ● local 属性は、単一ノードで有効な属性です。

本コマンドを使用して、sys 属性または、usr 属性を変更する場合は、あらかじめ設定を変更す

るすべてのノードで Web-Based Admin View を停止しておく必要があります。Web-Based Admin View が停止されていなかった場合は、環境変数が正しく設定されません。local 属性を変更する

場合は、該当ノードの Web-Based Admin View のみ停止する必要があります。設定の変更後は、

wvCntl(1M) を使用して、Web-Based Admin View を起動してください。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。 以下に、環境変数の説明を記載します。 "nnnn" は、正数値を指定することを示します。"nnn" は、IP アドレスを 10 進数で指定するこ

とを示します( 小値:0, 大値:255)。 sys 属性には、以下のものがあります。

primary-server プライマリ管理サーバの IP アドレス 設定値: nnn.nnn.nnn.nnn

secondary-server セカンダリ管理サーバの IP アドレス 設定値: nnn.nnn.nnn.nnn

keep-time クライアント - 管理サーバ間接続監視時間(秒) 設定値: nnnn( 小値: 5)

128

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■ wvSetparam(1M)

health-time 管理サーバ・監視ノード間接続監視時間(秒) 設定値: nnnn( 小値: 5, 大値: 60)

retry-time 接続再施行間隔(秒) 設定値: nnnn( 小値: 5, 大値: 300)

n-pending-events イベント保留数 設定値: nnnn( 小値: 0, 大値: 1000)

s-llog-vol 認証ログファイルサイズ(K バイト) 設定値: nnnn( 小値: 50, 大値: 500)

s-llog-num 認証ログファイル数 設定値: nnnn( 小値: 2, 大値: 10)

s-olog-vol 操作ログファイルサイズ(K バイト) 設定値: nnnn( 小値: 50, 大値: 500)

s-olog-num 操作ログファイル数 設定値: nnnn( 小値: 2, 大値: 10)

s-elog-vol イベントログファイルサイズ(K バイト) 設定値: nnnn( 小値: 50, 大値: 500)

s-elog-num イベントログファイル数 設定値: nnnn( 小値: 2, 大値: 10)

s-tlog-vol 管理サーバトレースログファイルサイズ(K バイト) 設定値: nnnn( 小値: 50, 大値: 500)

s-tlog-num 管理サーバトレースログファイル数 設定値: nnnn( 小値: 2, 大値: 10)

s-tlog-debug 管理サーバ詳細トレースログ 設定値: on, off

n-tlog-vol 監視ノードトレースログファイルサイズ(K バイト) 設定値: nnnn( 小値: 50, 大値: 500)

n-tlog-num 監視ノードトレースログファイル数 設定値: nnnn( 小値: 2, 大値: 10)

n-tlog-debug 監視ノード詳細トレースログ 設定値: on, off

group-addr 管理サーバグループアドレス 設定値: nnn.nnn.nnn.nnn

server-ha セカンダリ管理サーバ自動選出 設定値: on, off

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第10章 Web-Based Admin View

login-retry ログイン時のユーザ認証で、連続して失敗すること が許される回数。設定回数以上失敗した場合、 login-inhibit-time の時間、失敗したクライアント からのログインを抑止する。 設定値: nnnn( 小値: 0, 未設定: 5)

login-inhibit-time ログインの抑止時間 設定値: nnnn( 小値: 10, 未設定: 30)

usr 属性には、以下のものがあります。

look-and-feel Look & Feel 設定値: Metal, CDE/Motif, Windows

locale 表示言語 設定値: japanese, english

c-tlog-debug クライアント詳細トレース 設定値: on, off

out-time 離籍監視時間(分) 設定値: nnnn( 小値: 0)

local 属性には、以下のものがあります。

mip 自ホストを識別するための IP アドレス/ホスト名 管理サーバと監視ノード間で通信を行うための情報です。 設定値: nnn.nnn.nnn.nnn

httpip WWW Server for Admin View で使用する IP アドレス/ホスト名 設定値: nnn.nnn.nnn.nnn

server-election セカンダリ管理サーバ選出対象 設定値: on, off

java_home Java インタプリタのインストールパス 設定値:(例)/usr/java

◆オプション -add

新しい環境変数を作成する場合に指定します。 sys

追加する環境変数の属性です。Web-Based Admin View は、この属性の環境変数

を全ノードで共通の値として使用します。ただし、プライマリ管理サーバに設定

されている値が、共通の値となります。 usr

追加する環境変数の属性です。Web-Based Admin View は、この属性の環境変数

を全ノードで共通の値として使用します。ただし、プライマリ管理サーバに設定

されている値が、共通の値となります。 local

追加する環境変数の属性です。Web-Based Admin View は、この属性の環境変数

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■ wvSetparam(1M)

をノード固有の値として使用します。

◆オペランド key

追加または、変更する環境変数を指定します。 value

追加または、変更する環境変数に設定する値を指定します。指定可能な値の範囲

については、"機能説明" を参照してください。

◆使用例 例 1: プライマリ管理サーバの IP アドレスを設定する。

# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam primary-server 10.20.30.40 sys:primary-server 10.20.30.40 #

例 2: 環境変数を追加する。

# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam -add sys login-retry 10 sys:login-retry 10 #

◆終了ステータス 0 :正常終了 0以外:異常終了

◆関連項目 wvGetparam(1M)

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第10章 Web-Based Admin View

■ wvstat(1M) Web-Based Admin View の操作状態を表示する

◆形式 /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvstat

◆機能説明 本コマンドは、Web-Based Admin View の動作状態を確認するために使用します。Web-Based Admin View のプライマリおよびセカンダリ管理サーバの動作状態と、それらの管理サーバに接

続している監視ノードやクライアントの接続状況も表示します。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆使用例 Web-Based Admin View の動作状態は、以下のフォーマットで表示されます。

# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvstat primaryServer 10.20.30.40 node1 http=10.20.30.40 Run+S 21h26m27s ...(1) primaryServer Sessions: 1 ...(2) [3] User=root 10.20.30.50 0m18s ...(3) primaryServer Nodes: 3 ...(4) 10.20.30.40 node1 SunOS-5.8 6m13s (SA) ...(5) 10.20.30.41 node2 SunOS-5.8 5m54s (SA) 10.20.30.42 node3 SunOS-5.8 5m53s (SA) secondaryServer 10.20.30.41 node2 http=10.20.30.41 Run 6m22s ...(6) secondaryServer Sessions: 0 ...(7) secondaryServer Nodes: 3 ...(8) 10.20.30.42 node3 SunOS-5.8 6m13s (SA) ...(9) 10.20.30.40 node1 SunOS-5.8 5m54s (SA) 10.20.30.41 node2 SunOS-5.8 5m54s (SA) #

出力フォーマットの説明: (1)

primaryServer : 固定文字列

10.20.30.40 : プライマリ管理サーバの IP アドレス

node1 : プライマリ管理サーバのノード名

http=10.20.30.40 : WWW Server for Admin View で使用している IP アドレス

Run+S : 管理サーバの状態

― Initiating 初期化中

― Run 動作中

― Run+S 動作中で、クライアントセッションが存在する

21h26m27s : 管理サーバが動作し続けている時間

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■ wvstat(1M)

(2) primaryServer

: 固定文字列 Sessions

: クライアントと接続しているセッション数 (3)

[3] : セッション番号(接続しているクライアントに割り当てられた番号)

User=root : ログインアカウント

10.20.30.50 : クライアントの IP アドレス

0m18s : クライアントが管理サーバに接続し続けている時間

(4)

primaryServer : 固定文字列

Nodes : プライマリ管理サーバに接続している監視ノード数

(5)

10.20.30.40 : 管理サーバに接続している監視ノードの IP アドレス

node1 : 管理サーバに接続している監視ノードのノード名

SunOS-5.8 : 監視ノードの OS 情報

6m13s (SA) : 監視ノードが管理サーバに接続し続けている時間

(6)

secondaryServer : 固定文字列

10.20.30.41 : セカンダリ管理サーバの IP アドレス

node2 : セカンダリ管理サーバのノード名

http=10.20.30.41 : WWW Server for Admin View で使用している IP アドレス

Run : 管理サーバの状態

― Initiating 初期化中

― Run 動作中

― Run+S 動作中で、クライアントセッションが存在する

6m22s : 管理サーバが動作し続けている時間

133

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第10章 Web-Based Admin View

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(7) secondaryServer

: 固定文字列 Sessions

: クライアントと接続しているセッション数 (8)

secondaryServer : 固定文字列

Nodes : セカンダリ管理サーバに接続している監視ノード数

(9)

10.20.30.42 : 管理サーバに接続している監視ノードの IP アドレス

node3 : 管理サーバに接続している監視ノードのノード名

SunOS-5.8 : 監視ノードの OS 情報

6m13s (SA) : 監視ノードが管理サーバに接続し続けている時間

◆終了ステータス 0 :正常終了 0以外:異常終了

◆関連項目 wvCntl(1M)

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第11章 プロシジャリソース

本コマンドは、一部の富士通ミドルウェア製品のみ使用可能です。 コマンド 機能 Solaris Linux 備考

claddprocrsc(1M) 状態遷移プロシジャを使用するアプリ

ケーションリソースを登録する ○ ○

cldelproc(1M) 状態遷移プロシジャを削除する ○ ○ cldelprocrsc(1M) 状態遷移プロシジャを使用するアプリ

ケーションリソースを削除する ○ ○

cldspproc(1) 状態遷移プロシジャを使用するリソー

スの情報を出力する ○ ○

clgetproc(1M) 状態遷移プロシジャを取り出す ○ ○ clsetproc(1M) 状態遷移プロシジャを登録する ○ ○ clsetprocrsc(1M) 状態遷移プロシジャを使用するアプリ

ケーションリソースの登録情報を変更

する

○ ○

■ claddprocrsc(1M) 状態遷移プロシジャを使用するアプリケーションリソースを登録する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/claddprocrsc -k key -m procname [ -c class ] [ -s nodename ] [ -i ] [ -p priority-level ] [ -t time ] [ -u count ] [ -w ] [ -K timing ] [ -L timing ] [ -S timing ] [ -T timing ] [ -V timing ] [ -W timing ]

◆機能説明 本コマンドは、状態遷移プロシジャを使用するアプリケーションリソースをリソースデーベース

に登録します。登録に成功すると、標準出力にリソース ID を出力します。リソースの登録は、

状態遷移プロシジャを実行するすべてのノードに対して行ってください。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -K、-L、-S、-T、-V、-W オプションで、リソースが処理する状態遷移指示を指定します。各オ

プションの timing には、以下の値の組み合わせを指定します。

値 意味 BEFORE システム切替えリソース(業務 LAN、切替えディス

クなど)の切替え前 AFTER システム切替えリソース(業務 LAN、切替えディス

クなど)の切替え後 COMPLETE 状態遷移の完了

各オプションに状態遷移指示タイミングを複数指定する場合は、状態遷移指示タイミングをカン

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第11章 プロシジャリソース

マで区切る(-K timing1,timing2)か、空白で区切って二重引用符で囲む(-K "timing1 timing2")かのいずれかの方法で指定してください。

-K、-L、-S、-T、-V、-W オプションの指定がない場合は、該当する状態遷移指示で状態遷移プ

ロシジャは起動されません。 状態遷移を速やかに行うために、-K、-L、-S、-T、-V、-W オプションは、状態遷移プロシジャ

に対応する処理がある場合のみ指定してください。

-K timing

状態遷移指示種別が START、クラスタサービスインスタンス種別が RUN の状

態遷移指示を処理する場合に指定します。 -L timing

状態遷移指示種別が START、クラスタサービスインスタンス種別が WAIT の状

態遷移指示を処理する場合に指定します。 -S timing

状態遷移指示種別が STOP、クラスタサービスインスタンス種別が RUN の状態

遷移指示を処理する場合に指定します。 -T timing

状態遷移指示種別が STOP、クラスタサービスインスタンス種別が WAIT の状

態遷移指示を処理する場合に指定します。 -V timing

状態遷移指示種別が FAIL、クラスタサービスインスタンス種別が RUN の状態

遷移指示を処理する場合に指定します。 -W timing

状態遷移指示種別が FAIL、クラスタサービスインスタンス種別が WAIT の状態

遷移指示を処理する場合に指定します。 -c class

登録するリソースのリソースクラスを指定します。オプション省略時はアプリ

ケーションクラスです。 -i

アプリケーション監視を行う場合の、監視対象アプリケーションの再起動回数の

初期化の有無を指定します。本オプションを指定すると、監視対象アプリケー

ションの再起動回数は、-u オプションで指定した監視対象アプリケーションの

再起動回数と、-t オプションで指定した監視対象アプリケーションの再起動間隔

の積の時間経過後に初期化されます。 -k key

登録するリソースのリソースキーを以下の命名規約に従い指定します。 文字種:ASCII 英大文字、英小文字、数字、ハイフン(-)、アンダーライン(_)、ピリオド(.)、スラッシュ(/)、コロン(:)だけからなる文字列とする。ただし、

リソースキーの先頭は ASCII 英大文字、英小文字、または数字に限る。 文字数:256 文字以下

-m procname 登録するリソースが使用する状態遷移プロシジャを 31 文字以内のファイル名

で指定します。 -p priority-level

リソースのリソースクラス内の起動優先度を指定します。指定できる値は 1 から 65535 です。 クラスタサービスの起動時は、priority-level が 1 のリソースのすべてが状態遷

移プロシジャを実行した後、priority-level が 2 のリソースが状態遷移プロシ

ジャを実行します。以降、priority-level の昇順にリソースが状態遷移プロシジャ

を実行します。クラスタサービスの停止時は、priority-level の降順に状態遷移プ

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■ cldelproc(1M)

ロシジャを実行します。 リソースにリソースクラス内の起動優先度を指定する必要がない場合は、オプ

ションを指定する必要はありません。オプション省略時は 65535 です。 -s nodename

リソースを登録するノードのノード識別名を指定します。オプション省略時は自

ノードです。 -t time

アプリケーション監視を行う場合の、監視対象アプリケーションの再起動間隔を

秒単位で指定します。指定できる値は 0 から 3600 です。オプション省略時は 3 秒です。

-u count アプリケーション監視を行う場合の、監視対象アプリケーションの再起動回数を

指定します。指定できる値は 0 から 99 です。オプション省略時は 3 回です。 -w

スタンバイ型のクラスタサービスに、組込み、切捨ての状態遷移が発生した場合

に、運用クラスタサービスインスタンス側で状態遷移指示を受け取る場合(待機

クラスタサービスインスタンスと同期を取るため)に指定します。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

■ cldelproc(1M) 状態遷移プロシジャを削除する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelproc [ -c class ] procname

◆機能説明 本コマンドは、clsetproc(1M) コマンドで登録した状態遷移プロシジャを削除します。本コマンド

は、削除する状態遷移プロシジャを登録した各ノードで実行してください。 状態遷移プロシジャファイルを削除する前に、削除する状態遷移プロシジャを使用するリソース

を cldelprocrsc(1M) コマンドで削除してください。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -c class

削除する状態遷移プロシジャを使用するリソースのリソースクラスを指定しま

す。オプション省略時は、アプリケーションクラスです。

◆オペランド procname

削除する状態遷移プロシジャを指定します。状態遷移プロシジャは、cldspproc(1) コマンドで参照できます。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

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第11章 プロシジャリソース

■ cldelprocrsc(1M) 状態遷移プロシジャを使用するアプリケーションリソースを削除する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelprocrsc -n rsc_name [ -c class ] [ -s nodename ] /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelprocrsc -r rid

◆機能説明 本コマンドは、状態遷移プロシジャを使用するアプリケーションリソースを削除します。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -c class

削除するリソースのリソースクラスを指定します。オプション省略時はアプリ

ケーションクラスです。 -n rsc_name

削除するリソースをリソース名で指定します。 -r rid

削除するリソースをリソース ID で指定します。リソース ID は clgettree(1) コマンドで参照できます。

-s nodename 削除するリソースが属するノードのノード識別名を指定します。オプション省略

時は自ノードです。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

■ cldspproc(1) 状態遷移プロシジャを使用するリソースの情報を出力する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldspproc [ -c class ] [ -s nodename ] /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldspproc [ -c class ] all

◆機能説明 本コマンドは、all を指定しない場合、状態遷移プロシジャを使用するリソースの情報を標準出

力に出力します。 ● 出力情報

ノード識別名 リソース ID リソースクラス内の起動優先度 リソース名 状態遷移プロシジャ

● 出力形式 リソースの区切りは newline(0x0a) 1 リソース内の各項目の区切りは space(0x20)

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■ clgetproc(1M)

all を指定した場合、クラスタシステムに格納されている状態遷移プロシジャを標準出力に出力

します。 ● 出力情報

状態遷移プロシジャ ● 出力形式

格納されている状態遷移プロシジャを1行ごとに出力します。 各行の区切りは newline(0x0a)

◆オプション -c class

情報を出力するリソースのリソースクラスを指定します。オプション省略時はア

プリケーションクラスです。 -s nodename

情報を出力するリソースが属するノードのノード識別名を指定します。オプショ

ン省略時は自ノードです。

◆オペランド all

クラスタシステムに格納されている状態遷移プロシジャを取得したい場合に指

定します。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

■ clgetproc(1M) 状態遷移プロシジャを取り出す

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clgetproc [ -c class ] [ -f file ] procname

◆機能説明 本コマンドは、登録されている状態遷移プロシジャを取り出します。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -c class

取り出す状態遷移プロシジャを使用するリソースのリソースクラスを指定しま

す。オプション省略時はアプリケーションクラスです。 -f file

取り出す状態遷移プロシジャを格納するファイル名を絶対パスで指定します。オ

プション省略時は、"カレントディレクトリ+procname" です。

◆オペランド procname

取り出す状態遷移プロシジャを指定します。現在登録されている状態遷移プロシ

ジャは、cldspproc(1) コマンドで参照できます。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

139

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第11章 プロシジャリソース

■ clsetproc(1M) 状態遷移プロシジャを登録する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetproc [ -c class ] [ -m procname ] [ -o ] file

◆機能説明 本コマンドは、状態遷移プロシジャを登録します。 本コマンドは、状態遷移プロシジャを登録するすべてのノードで実行してください。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

◆オプション -c class

登録する状態遷移プロシジャを使用するリソースのリソースクラスを指定しま

す。オプション省略時はアプリケーションクラスです。 -m procname

登録後の状態遷移プロシジャ名を指定します。オプション省略時は、file に指定

された値です。 -o

指定された状態遷移プロシジャと同名の状態遷移プロシジャがすでに存在して

いる場合は上書きします。

◆オペランド file

登録する状態遷移プロシジャを指定します。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

■ clsetprocrsc(1M) 状態遷移プロシジャを使用するアプリケーションリソースの登録情報を変更する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetprocrsc -n rsc_name [ -c class ] [ -s nodename ] [ -i flg ] [ -m procname ] [ -p priority-level ] [ -t time ] [ -u count ] [ -w flg ] [ -K timing ] [ -L timing ] [ -S timing ] [ -T timing ] [ -V timing ] [ -W timing ] /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetprocrsc -r rid [ -i flg ] [ -m procname ] [ -p priority-level ] [ -t time ] [ -u count ] [ -w flg ] [ -K timing ] [ -L timing ] [ -S timing ] [ -T timing ] [ -V timing ] [ -W timing ]

◆機能説明 本コマンドは、状態遷移プロシジャを使用するアプリケーションリソースの情報を変更します。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。

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■ clsetprocrsc(1M)

◆オプション -K、-L、-S、-T、-V、-W オプションで、リソースが処理する状態遷移指示を指定します。各オ

プションの timing には、以下の値の組合わせを指定します。

値 意味 BEFORE システム切替えリソース(業務 LAN、切替えディス

クなど)の切替え前 AFTER システム切替えリソース(業務 LAN、切替えディス

クなど)の切替え後 COMPLETE 状態遷移の完了

各オプションに状態遷移指示タイミングを複数指定する場合は、状態遷移指示タイミングをカン

マで区切る(-K timing1,timing2)か、空白で区切って二重引用符で囲む(-K "timing1 timing2")かのいずれかの方法で指定してください。 timing に NULL を指定すると、各オプションに対する状態遷移指示タイミングの指定が解除さ

れます。 -K timing

状態遷移指示種別が START、クラスタサービスインスタンス種別が RUN の状

態遷移指示を処理する場合に指定します。 -L timing

状態遷移指示種別が START、クラスタサービスインスタンス種別が WAIT の状

態遷移指示を処理する場合に指定します。 -S timing

状態遷移指示種別が STOP、クラスタサービスインスタンス種別が RUN の状態

遷移指示を処理する場合に指定します。 -T timing

状態遷移指示種別が STOP、クラスタサービスインスタンス種別が WAIT の状

態遷移指示を処理する場合に指定します。 -V timing

状態遷移指示種別が FAIL、クラスタサービスインスタンス種別が RUN の状態

遷移指示を処理する場合に指定します。 -W timing

状態遷移指示種別が FAIL、クラスタサービスインスタンス種別が WAIT の状態

遷移指示を処理する場合に指定します。 -c class

登録情報を変更するリソースのリソースクラスを指定します。オプション省略時

はアプリケーションクラスです。 -i flg

アプリケーション監視を行う場合の、監視対象アプリケーションの再起動回数の

初期化の有無を指定します。flg に ON を指定した場合、監視対象アプリケー

ションの再起動回数は、-u オプションで指定した監視対象アプリケーションの

再起動回数と、-t オプションで指定した監視対象アプリケーションの再起動間隔

の積の時間経過後に初期化されます。flg に OFF を指定した場合、監視対象ア

プリケーションの再起動回数は初期化されません。 -m procname

リソースが使用する状態遷移プロシジャを 31 文字以内のファイル名で指定し

ます。 -n rsc_name

登録情報を変更するリソースをリソース名で指定します。

141

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第11章 プロシジャリソース

142

-p priority-level リソースのリソースクラス内の起動優先度を指定します。指定できる値は 1 から 65535 です。 クラスタサービスの起動時は、priority-level が 1 のリソースのすべてが状態遷

移プロシジャを実行した後、priority-level が 2 のリソースが状態遷移プロシ

ジャを実行します。以降、priority-level の昇順にリソースが状態遷移プロシジャ

を実行します。クラスタサービスの停止時は、priority-level の降順に状態遷移プ

ロシジャを実行します。 -r rid

登録情報を変更するリソースをリソース IDで指定します。リソース ID は clgettree(1) コマンドで参照できます。-s nodename 登録情報を変更するリソース

が属するノードのノード識別名を指定します。オプション省略時は自ノードです。 -t time

アプリケーション監視を行う場合の、監視対象アプリケーションの再起動間隔を

秒単位で指定します。指定できる値は 0 から 3600です。 -u count

アプリケーション監視を行う場合の、監視対象アプリケーションの再起動回数を

指定します。指定できる値は 0 から 99 です。 -w flg

スタンバイ型のクラスタサービスに、組込み、切捨ての状態遷移が発生した場合

に、運用クラスタサービスインスタンス側で状態遷移指示を受け取る場合(待機

クラスタサービスインスタンスと同期を取るため)は、flg に ON を指定します。

それ以外の場合は、flg に OFF を指定してください。

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

◆注意事項 本コマンドは保守作業の一貫として当社技術員(SE または CE)によって使用されます。それ

以外の用途には使用してはいけません。

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第12章 プロセス監視機能

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 clmonproc(1M) プロセス監視機構にプロセスの監視を

要求する ○ - Solaris のみの機能

clmonsetdet(1M) プロセス監視機能を使うための設定を

行う ○ - Solaris のみの機能

■ clmonproc(1M) プロセス監視機構にプロセスの監視を要求する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmonproc -s -R $HV_NODENAME |-r rid -a command [-p pid ] [-h] [-d [-g]] [-c count] [-t time] [-i time] [-o] /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmonproc -e [-k] -R $HV_NODENAME |-r rid [-p pid ] /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmonproc -l -R $HV_NODENAME |-r rid /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmonproc -L -R $HV_NODENAME |-r rid

◆機能説明 本コマンドは、プロセス監視機構に対して、指定したプロセスの監視開始/停止を要求するコマ

ンドです。また、監視しているプロセスの一覧を表示することもできます。監視の結果、プロセ

スが停止したと判断すると、プロセス監視機構はプロセスのリカバリ処理を行います。

◆オプション -s

監視の開始を要求します。

本コマンドは、プロセス監視機構に対してプロセスの監視を要求するコマンドです。

このため、プロセス監視機構の動作前に clmonproc コマンドを利用することはでき

ません。プロセス監視機構は、/etc/rc2.d/S76clprmd で起動します。 本オプションは、SafeCLUSTER のプロセス監視機構と互換性があります。

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第12章 プロセス監視機能

-e [-k] プロセスの監視を停止します。-k オプションを指定した場合、監視対象プロセ

スを停止することができます(プロセスの停止は、SIGTERM による強制停止で

す)。

― プロセスの停止は、原則として、-k オプションを使用せずに各プロセスの停止手

順に従ってください。 ― プロセス監視機構は、/etc/rc0.d/K68clprmd で停止します。プロセス監視機構の停止

以降に本コマンドを利用することはできません。 ― –e オプション指定時に -p オプションを省略すると、現在監視している全プロセス

が停止対象となります。 本オプションは、SafeCLUSTER のプロセス監視機構と互換性があります。

-l

監視しているプロセスの状態を表示します。 本オプションは、SafeCLUSTER のプロセス監視機構と互換性があります。

-L

監視しているプロセスのプロセス ID を表示します。 本オプションは、SafeCLUSTER のプロセス監視機構と互換性があります。

-R $HV_NODENAME

文字列 $HV_NODENAME をそのまま指定してください。本コマンドが RMS から起動された場合、環境変数が $HV_NODENAME に渡されます。-r オプショ

ンと同時に指定することはできません。

-r rid 監視対象のプロセスに対応する、リソースのクラスタリソース ID を指定してく

ださい。リソースのクラスタリソース ID は、状態遷移プロシジャの第 4 引数

に渡ってきますので、これを使用してください。-R オプションと同時に指定す

ることはできません。 本オプションは、SafeCLUSTER のプロセス監視機構と互換性があります。

-p pid

監視開始時に、すでに動作しているプロセスを監視対象とする場合、そのプロセ

ス ID を指定してください。監視停止時には、停止または監視対象から外すプロ

セスのプロセス ID を指定してください。省略時は、現在監視している全プロセ

スが停止対象となります。プロセス ID は複数指定できません。 本オプションは、SafeCLUSTER のプロセス監視機構と互換性があります。

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■ clmonproc(1M)

-a command command には、監視対象とするプロセスをフルパスで指定してください。すで

に動作しているプロセスを監視する場合(-p オプション指定時)には、プロセ

スの再起動時にこの command を実行します。

― command は絶対パスで記述し、' " ' で囲んでください。 ― command に空白が含まれる場合は、単一引用符で全体を囲んでください。

例)-a '"/opt/Cmd path/bin/proc" -c "/opt/Cmd path/etc"' ~~~~ ~~~

本オプションは、SafeCLUSTER のプロセス監視機構と互換性があります。

-h 複 数 の プ ロ セ ス の 監 視 に 同 一 の ク ラ ス タ リ ソ ー ス ID ま た は $HV_NODENAME を指定する場合、当オプションにより、クラスタリソースの

ステータス変更を次のように制御することができます。 ― –h を指定すると、関連づけられた全プロセスが停止しないかぎり、Fault を通知し

ません。 ― –h を省略すると、プロセスが異常終了し、再起動も失敗した場合に Fault を通知

します。 本オプションは、SafeCLUSTER のプロセス監視機構と互換性があります。

-d

-d オプションは、指定した command を実行したことにより生成されたプロセ

ス(親)から派生した子孫プロセスも監視対象とします。

親プロセスより生成される子孫プロセスをプロセス監視機構が認識する前に親プ

ロセスが終了してしまうようなプロセスは監視することはできません。 本オプションは、SafeCLUSTER のプロセス監視機構と互換性があります。

-g

-g オプションは、派生した子孫プロセスのプロセスグループが異なるグループ

になる場合に指定してください。 本オプションは、SafeCLUSTER のプロセス監視機構と互換性があります。

-c count

-c count は、監視対象のプロセスが停止した場合の再起動処理におけるリトライ

回数の 大数を指定します。-R $HV_NODENAME を指定した場合、省略時の

大リトライ回数は 3 回です。-r rid を指定した場合の省略時は、-r rid で指定し

たリソースの属性名 PROC_RETRY_COUNT の属性値が採用されます。リソー

スに属性名 PROC_RETRY_COUNT がない場合、 大リトライ回数は 3 回です。 本オプションは、SafeCLUSTER のプロセス監視機構と互換性があります。

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第12章 プロセス監視機能

-t time -t time は、監視対象プロセスが停止したと判断してから何秒後に再起動を行うか

を秒単位で指定します。-R $HV_NODENAME を指定した場合、省略時の再起動

の間隔は 3 秒です。-r rid を指定した場合の省略時は、-r rid で指定したリソー

スの属性名 PROC_RETRY_TIME の属性値が採用されます。リソースに属性名 PROC_RETRY_TIME がない場合、再起動の間隔は 3 秒です。 本オプションは、SafeCLUSTER のプロセス監視機構と互換性があります。

-i time -i time は、プロセス監視機構で保持している、再起動が何回行われたかの情報(カ

ウンタ)をリセットする間隔を秒単位に指定します。 time に 0 を指定した場合は、カウンタはリセットされません。 -R $HV_NODENAME を指定した場合、省略時の間隔は(-c count の値 × 60 秒)で

す。-r rid を指定した場合の省略時は、-r rid で指定したリソースの属性名

PROC_RETRY_INTERVAL の属性値が採用されます。リソースに属性名

PROC_RETRY_INTERVAL がない場合は、(-c count の値 × 60 秒)です。 本オプションは、SafeCLUSTER のプロセス監視機構と互換性があります。

-o

本コマンドを実行した、シェル環境上の環境変数をプロセス再起動の直前に設定

します。

-o を指定する場合には、監視対象プロセスで必要な環境変数を設定し、不要な環

境変数については設定を解除してから、本コマンドを実行してください。不要な環

境変数を解除しないと、監視対象プロセスの性能劣化を招く可能性があります。 本オプションは、SafeCLUSTER のプロセス監視機構と互換性があります。

◆使用例

監視対象プロセスの状態を参照する例 以下は、-l オプションの結果表示です。 1 # /opt/FJSVclapm/bin/clmonproc -R ManageProgram000_Cmd_APP1 -l 2 RID : ManageProgram000_Cmd_APP1 3 PID : 2042 4 RETRY : 0(3) 5 TIME : 0 6 CPID : 2042 : 2043 7 2043 : 2044 8 2043 : 2045 [解説]

● 1 行目 : -R オプションには "hvdisp -T gResource" を実行して表示される Resource を指

定 ● 2 行目 : $HV_NODENAMEはManageProgram000_Cmd_APP1 ● 3 行目 : プロセス ID は 2042 ● 4 行目 : 再起動回数が 大 3 回で、現状の再起動のカウンタは 0 回 ● 5 行目 : プロセスの停止を検出してから、再起動するまでの間隔は 0 秒 ● 6~8 行目 : 監視しているプロセスの親子関係を表示。表示されるプロセス ID は、現在

動作中でかつ、プロセス監視機構が認識できているプロセスのみです。

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■ clmonproc(1M)

以下は、-L オプションの結果表示です。監視対象となっているプロセスの ID が表示されます。

表示されるプロセス ID は、現在動作中でかつ、プロセス監視機構が認識できているプロセスの

みです。 1 # /opt/FJSVclapm/bin/clmonproc -R ManageProgram000_Cmd_APP1 -L 2 2042 3 2043 4 2044 5 2045 6 2028 7 2029 8 2031 9 2032

◆終了ステータス 0:正常終了 1:異常終了

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第12章 プロセス監視機能

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■ clmonsetdet(1M) プロセス監視機能を使うための設定を行う

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmonsetdet rKind

◆機能説明 プロセス監視機能の detector(hvdet_prmd) を、PRIMECLUSTER の detector 格納ディレクトリ

("/usr/opt/reliant/bin")に複写します。また、指定された rKind 番号(nn)を付加したシンボリッ

クリンク名("hvdet_prmd.gnn")を作成し、detector 格納ディレクトリ("/usr/opt/reliant/bin")に hvdet_prmd へのシンボリックリンクを作成します。

◆オプション rKind

detector が動作するときに指定される rKind 番号を指定します。rKind 番号は、

PRIMECLUSTER の HA 構成を行う人が事前に予約した値でなければなりませ

ん。rKind 番号は個々の detector について一意である必要があります。他の detector に割り当てられることのない番号を予約しておかなければなりません。

rKind 番号を予約するには、PRIMECLUSTER の RMS Wizard Tools を使用しま

す。まず、RMS Wizard Tools のトップメニューを表示させ、メニューの "Configuration-Edit-Global-Settings" の番号を入力して、Enter キーを押下します。

"Configuration-Edit-Global-Settings" の メ ニ ュ ー が 表 示 さ れ た ら 、

FirstAvailableDetector と LastAvailableDetector の 2 つの項目の値を設定します。

この値の範囲内の数値が、RMS Wizard Tools によって管理される数値になりま

す。従って、この範囲外の数値が予約された値となります。例えば 0 番を予約

したい場合は、FirstAvailableDetector=1、LastAvailableDetector=127 と設定すれば

よいのです。

◆終了ステータス 0 :正常終了 >0:異常終了

◆ファイル /etc/opt/FJSVcluster/FJSVclapm/detector/hvdet_prmd プロセス監視機能の detector

◆注意事項 クラスタを構成する全ノードで同じ rKind を指定して実行してください。 まず、rKind 番号の予約を実行してから、その rKind 番号を指定してこのコマンドを実行してく

ださい。その後にプロセス監視機能の定義ファイルを作成してください。 本コマンドがエラーになった場合は、/usr/opt/reliant/bin ディレクトリに hvdet_prmd ファイル、

または hvdet_prmd.gnn(nn は数字)という名前のシンボリックリンクができることがあります。

プロセス監視機構が動作していないことを確認したうえで、これらのファイルが不要であれば、

削除してから再び実行してください。

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第13章 回線切替機能

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 claddswursc(1M) 回線切替装置の切替回線リソースを登

録する ○ - Solaris のみの機能

cldelswursc(1M) 回線切替装置の切替回線リソースを削

除する ○ - Solaris のみの機能

clgetswuinfo(1) 回線切替装置のリソース情報を取得す

る ○ - Solaris のみの機能

■ claddswursc(1M) 回線切替装置の切替回線リソースを登録する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/claddswursc -k key [-s SH_SWU RID/name] [-0 port#0 node RID/name] [-1 port#1 node RID/name] [-m LSU mask]

◆機能説明 本コマンドは、回線切替装置を使用して回線系の各種インタフェースを 2 ノード間で切り替え

るための設定情報を、回線切替装置の切替回線の共用リソース(SH_SWLine クラス)と切替回

線のリソース(SWLine クラス)に登録します。 登録するには以下のオプションで切替回線名、使用する切替ユニット(LSU)、および、各ポー

トに接続するノードを指定します。

◆オプション -k key

切替回線名(リソースキー)を指定します。ノード側の切替回線のリソース

(SWLine クラス)には、切替回線名の後にポート番号(P0/P1)が付加されま

す。 -s SH_SWU RID/name

使用する回線切替装置のリソース(SH_SWU クラス)のリソース名かリソース ID を指定します。省略値は、 初に見つかった回線切替装置のリソース

(SH_SWU クラス)が選択されます。 -0 port#0 node RID/name

切替ユニットのポート0側に接続するノードのリソース名(CF ノード名)か、

またはリソース ID を指定します。 -1 port#1 node RID/name

切替ユニットのポート1側に接続するノードのリソース名(CF ノード名)か、

またはリソース ID を指定します。 -m LSU mask

使用する切替ユニットのマスクの論理和を 16 進数で指定します。4 回線の場合

は LSU00 から LSU03 を使用します。省略値は、0x000F(4 回線)です。 例)LSU01 と LSU00 を使用する場合、0x0003 または、0x3 と指定する。

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第13章 回線切替機能

図13-1 LSU マスクの論理和(16 進数)の指定

◆終了ステータス 0 :正常終了 >0:異常終了

◆使用例 回線切替装置の切替回線リソースの登録例を以下に示します。

1. 回線切替装置(SWU2001)に、切替回線名を "Swl2001f"、使用する切替ユニットを 3 回線(0x0007)、ポート0側にノード(node1)を接続し、ポート1側にノード(node2)を

接続します。 # claddswursc -s SWU2001 -k Swl2001f -m 0x0007 -0 node1 -1 node2

2. 上記設定内容を clgetswuinfo コマンドの出力で確認します。 # clgetswuinfo -ln SWU2001 SH_SWU 159 SWU2001 UNKNOWN addr=0x2001ff lsu_num=4 LSU(00,01,..,03) SH_SWLine 1322 Swl2001f UNKNOWN lsu_mask=0x0007 LSU(00,01,02) SWLine 1323 Swl2001fP0 UNKNOWN port=0 node1 SWLine 1324 Swl2001fP1 UNKNOWN port=1 node2 ## The rest of LSU(03)

◆関連項目 clgetswuinfo(1), cldelswursc(1M)

■ cldelswursc(1M) 回線切替装置の切替回線リソースを削除する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldelswursc [ -d ] { -n name[...] | -r rid[...]}

◆機能説明 回線切替装置の切替回線の共用リソース(SH_SWLine クラス)と切替回線のリソース(SWLine クラス)の削除を行います。 切替回線の共用リソース(SH_SWLine クラス)のリソース名、または、リソース ID を指定し

た場合は、指定された共用リソース(SH_SWLine クラス)と付随する切替回線のリソース

(SWLine クラス)を削除します。 回線切替装置のリソース(SH_SWU クラス)のリソース名、または、リソース ID を指定した

場合は、指定した回線切替装置に登録されているすべての切替回線の共用リソース(SH_SWLine クラス)と付随する切替回線のリソース(SWLine クラス)を削除します。更に、-d オプション

指定した場合は、回線切替装置のリソース(SH_SWU クラス)のリソースも削除します。

◆オプション -n name

削除対象の回線切替装置のリソース(SH_SWU クラス)のリソース名、または、

切替回線の共用リソース(SH_SWLine クラス)のリソース名を指定します。回

線切替装置のリソース(SH_SWU クラス)のリソース名を指定した場合は、指

定した回線切替装置に登録されているすべての切替回線の共用リソース

(SH_SWLine クラス)と付随する切替回線のリソース(SWLine クラス)を削

除します。切替回線の共用リソース(SH_SWLine クラス)のリソース名を指定

した場合は、指定された共用リソース(SH_SWLine クラス)と付随する切替回

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■ cldelswursc(1M)

線のリソース(SWLine クラス)を削除します。 -r rid

削除対象の回線切替装置のリソース(SH_SWU クラス)のリソース ID、または、

切替回線の共用リソース(SH_SWLine クラス)のリソース ID を指定します。

回線切替装置のリソース(SH_SWU クラス)のリソース ID を指定した場合は、

指定した回線切替装置に登録されているすべての切替回線の共用リソース

(SH_SWLine クラス)と付随する切替回線のリソース(SWLine クラス)を削

除します。切替回線の共用リソース(SH_SWLine クラス)のリソース ID を指

定した場合は、指定された共用リソース(SH_SWLine クラス)と付随する切替

回線のリソース(SWLine クラス)を削除します。 -d

回線切替装置のリソース(SH_SWU クラス)指定時に、回線切替装置のリソー

ス(SH_SWU クラス)と付随するすべてのリソースを削除する場合に指定しま

す。 本指定は回線切替装置をシステムから取り外す場合に指定します。

◆終了ステータス 0 :正常終了 >0:異常終了

◆使用例

例1 切替回線の共用リソース(SH_SWLine クラス)の削除の例を以下に示します。

1. 現在の内容を clgetswuinfo コマンドの出力で確認します。 # clgetswuinfo SH_SWU 143 SWU2001 UNKNOWN addr=0x2001ff lsu_num=4 LSU(00,01,..,03) SH_SWLine 163 shd_swl_1 UNKNOWN lsu_mask=0x7 LSU(00,01,02) SWLine 164 shd_swl_1P0 UNKNOWN port=0 node0 SWLine 165 shd_swl_1P1 UNKNOWN port=1 node1 ## The rest of LSU(03) SH_SWU 154 SWU2002 UNKNOWN addr=0x2002ff lsu_num=4 LSU(00,01,..,03) SH_SWLine 170 shd_swl_2 UNKNOWN lsu_mask=0xe LSU(01,02,03) ...(a) SWLine 171 shd_swl_2P0 UNKNOWN port=0 node0 ...(b) SWLine 172 shd_swl_2P1 UNKNOWN port=1 node1 ...(c) SH_SWLine 173 shd_swl_3 UNKNOWN lsu_mask=0x1 LSU(00) SWLine 174 shd_swl_3P0 UNKNOWN port=0 node1 SWLine 175 shd_swl_3P1 UNKNOWN port=1 node0

2. 切替回線の共用リソース "shd_swl_2"(a) と、それに付随するすべてのリソース (b,c) を削

除します。 # cldelswursc -n shd_swl_2

3. 上記削除内容を clgetswuinfo コマンドの出力で確認します。 # clgetswuinfo SH_SWU 143 SWU2001 UNKNOWN addr=0x2001ff lsu_num=4 LSU(00,01,..,03) SH_SWLine 163 shd_swl_1 UNKNOWN lsu_mask=0x7 LSU(00,01,02) SWLine 164 shd_swl_1P0 UNKNOWN port=0 node0 SWLine 165 shd_swl_1P1 UNKNOWN port=1 node1 ## The rest of LSU(03) SH_SWU 154 SWU2002 UNKNOWN addr=0x2002ff lsu_num=4 LSU(00,01,..,03) SH_SWLine 173 shd_swl_3 UNKNOWN lsu_mask=0x1 LSU(00) SWLine 174 shd_swl_3P0 UNKNOWN port=0 node1 SWLine 175 shd_swl_3P1 UNKNOWN port=1 node0

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第13章 回線切替機能

例2 回線切替装置のリソース(SH_SWU クラス)に付随するすべてのリソースの削除の例を以下に

示します。 1. 現在の内容を clgetswuinfo コマンドの出力で確認します。

# clgetswuinfo SH_SWU 143 SWU2001 UNKNOWN addr=0x2001ff lsu_num=4 LSU(00,01,..,03) SH_SWLine 163 shd_swl_1 UNKNOWN lsu_mask=0x7 LSU(00,01,02) SWLine 164 shd_swl_1P0 UNKNOWN port=0 node0 SWLine 165 shd_swl_1P1 UNKNOWN port=1 node1 ## The rest of LSU(03) SH_SWU 154 SWU2002 UNKNOWN addr=0x2002ff lsu_num=4 LSU(00,01,..,03) ..(d) SH_SWLine 170 shd_swl_2 UNKNOWN lsu_mask=0xe LSU(01,02,03) ...(e) SWLine 171 shd_swl_2P0 UNKNOWN port=0 node0 ...(f) SWLine 172 shd_swl_2P1 UNKNOWN port=1 node1 ...(g) SH_SWLine 173 shd_swl_3 UNKNOWN lsu_mask=0x1 LSU(00) ...(h) SWLine 174 shd_swl_3P0 UNKNOWN port=0 node1 ...(i) SWLine 175 shd_swl_3P1 UNKNOWN port=1 node0 ...(j)

2. 回線切替装置のリソース "SWU2002"(d) に付随するすべてのリソース (e,f,g,h,i,j) を削除

します。 # cldelswursc -n SWU2002

3. 上記削除内容を clgetswuinfo コマンドの出力で確認します。 # clgetswuinfo SH_SWU 143 SWU2001 UNKNOWN addr=0x2001ff lsu_num=4 LSU(00,01,..,03) SH_SWLine 163 shd_swl_1 UNKNOWN lsu_mask=0x7 LSU(00,01,02) SWLine 164 shd_swl_1P0 UNKNOWN port=0 node0 SWLine 165 shd_swl_1P1 UNKNOWN port=1 node1 ## The rest of LSU(03) SH_SWU 154 SWU2002 UNKNOWN addr=0x2002ff lsu_num=4 LSU(00,01,..,03)

例3 回線切替装置のリソース(SH_SWU クラス)の削除の例を以下に示します。

1. 現在の内容を clgetswuinfo コマンドの出力で確認します。 # clgetswuinfo SH_SWU 143 SWU2001 UNKNOWN addr=0x2001ff lsu_num=4 LSU(00,01,..,03) SH_SWLine 163 shd_swl_1 UNKNOWN lsu_mask=0x7 LSU(00,01,02) SWLine 164 shd_swl_1P0 UNKNOWN port=0 node0 SWLine 165 shd_swl_1P1 UNKNOWN port=1 node1 ## The rest of LSU(03) SH_SWU 154 SWU2002 UNKNOWN addr=0x2002ff lsu_num=4 LSU(00,01,..,03) ..(k) SH_SWLine 170 shd_swl_2 UNKNOWN lsu_mask=0xe LSU(01,02,03) ...(l) SWLine 171 shd_swl_2P0 UNKNOWN port=0 node0 ...(m) SWLine 172 shd_swl_2P1 UNKNOWN port=1 node1 ...(n) SH_SWLine 173 shd_swl_3 UNKNOWN lsu_mask=0x1 LSU(00) ...(o) SWLine 174 shd_swl_3P0 UNKNOWN port=0 node1 ...(p) SWLine 175 shd_swl_3P1 UNKNOWN port=1 node0 ...(q)

2. 回線切替装置のリソース "SWU2002"(k) と、それに付随するすべてのリソース (l,m,n,o,p,q) を削除します。 # cldelswursc -dn SWU2002

3. 上記削除内容を clgetswuinfo コマンドの出力で確認します。 # clgetswuinfo

152

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■ clgetswuinfo(1)

SH_SWU 143 SWU2001 UNKNOWN addr=0x2001ff lsu_num=4 LSU(00,01,..,03) SH_SWLine 163 shd_swl_1 UNKNOWN lsu_mask=0x7 LSU(00,01,02) SWLine 164 shd_swl_1P0 UNKNOWN port=0 node0 SWLine 165 shd_swl_1P1 UNKNOWN port=1 node1 ## The rest of LSU(03)

◆関連項目 claddswursc(1M), clgetswuinfo(1)

■ clgetswuinfo(1) 回線切替装置のリソース情報を取得する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clgetswuinfo [-r SH_SWU rid | -n SH_SWU name] [ -l ]

◆機能説明 本コマンドは、回線切替装置のリソース(SH_SWU クラス)と回線切替装置の共用リソース

(SH_SWLine クラス)および、切替回線のリソース(SWLine クラス)の情報を標準出力に出

力します。回線切替装置の共用リソース(SH_SWU クラス)のリソース ID、またはリソース名

を指定した場合は、指定の回線切替装置のリソース情報のみ出力します。省略時は、登録されて

いるすべての回線切替装置のリソース情報を出力します。

◆オプション -r SH_SWU rid

出力する回線切替装置のリソース(SH_SWU クラス)のリソース ID を指定し

ます。 -n SH_SWU name

出力する回線切替装置のリソース(SH_SWU クラス)のリソース名を指定しま

す。 -l

詳細情報として回線切替装置とノードの関連情報も含めて出力する場合に指定

します。 -r,-n 省略時は、登録されているすべての回線切替装置のリソース情報を出力します。

◆終了ステータス 0 :正常終了 >0:異常終了

◆使用例 回線切替装置のリソース情報の出力例を以下に示します。

1. すべての回線切替装置のリソース情報を出力します。 以下の形式で標準出力に出力します。

― 回線切替装置のリソース(SH_SWU クラス)情報 リソースクラスの表示名、リソース ID、リソース名、リソース状態、"addr=" 装置

の RCI アドレス、"lsu_num=" LSU(切替ユニット) の数、"LSU(切替ユニット)" の順に出力します。

― 切替回線の共用リソース(SH_SWLine クラス)情報 リソースクラスの表示名、リソース ID、リソース名、リソース状態、"lsu_mask=" 使用切替ユニットマスク、"LSU(使用切替ユニット)"の順に出力します。

― 切替回線のリソース(SWLine クラス)情報 リソースクラスの表示名、リソース ID、リソース名、リソース状態、"port=" 切替

ユニットのポート番号 (0,1)、ノード識別名、の順に出力します。 ― 回線切替装置ごとの未使用 LSU/2 重定義 LSU 情報

153

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第13章 回線切替機能

154

回線切替装置の未使用な LSU が有った場合、または同じ LSU が重複して定義さ

れた場合に出力されます。 "## The rest of LSU(切替ユニット)" "## ERROR! Duplicate definition LSU(切替ユニット)"

# clgetswuinfo SH_SWU 143 SWU2001 UNKNOWN addr=0x2001ff lsu_num=4 LSU(00,01,..,03) SH_SWLine 163 shd_swl_1 UNKNOWN lsu_mask=0x7 LSU(00,01,02) SWLine 164 shd_swl_1P0 UNKNOWN port=0 node0 SWLine 165 shd_swl_1P1 UNKNOWN port=1 node1 ## The rest of LSU(03) SH_SWU 154 SWU2002 UNKNOWN addr=0x2002ff lsu_num=4 LSU(00,01,..,03) SH_SWLine 170 shd_swl_2 UNKNOWN lsu_mask=0xe LSU(01,02,03) SWLine 171 shd_swl_2P0 UNKNOWN port=0 node0 SWLine 172 shd_swl_2P1 UNKNOWN port=1 node1 SH_SWLine 173 shd_swl_3 UNKNOWN lsu_mask=0x1 LSU(00) SWLine 174 shd_swl_3P0 UNKNOWN port=0 node1 SWLine 175 shd_swl_3P1 UNKNOWN port=1 node0

2. SWU2002 の回線切替装置の詳細リソース情報を出力します。 # clgetswuinfo -ln SWU2002 SH_SWU 154 SWU2002 UNKNOWN addr=0x2002ff lsu_num=4 LSU(00,01,..,03) SH_SWLine 170 shd_swl_2 UNKNOWN lsu_mask=0xe LSU(01,02,03) SWLine 171 shd_swl_2P0 UNKNOWN port=0 node0 SWLine 172 shd_swl_2P1 UNKNOWN port=1 node1 SH_SWLine 173 shd_swl_3 UNKNOWN lsu_mask=0x1 LSU(00) SWLine 174 shd_swl_3P0 UNKNOWN port=0 node1 SWLine 175 shd_swl_3P1 UNKNOWN port=1 node0 Node 3 node0 ON SWLine 171 shd_swl_2P0 UNKNOWN port=0 SWLine 175 shd_swl_3P1 UNKNOWN port=1 Node 5 node1 ON SWLine 172 shd_swl_2P1 UNKNOWN port=1 SWLine 174 shd_swl_3P0 UNKNOWN port=0

◆関連項目 claddswursc(1M), cldelswursc(1M)

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第14章 RMS ウィザード

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 clrwzconfig(8) クラスタアプリケーション情報を登

録・削除・確認する - ○ 4.1A40 以降

Linux のみの機能 hvw(1M) RMS リソースを設定する RMS Wizard

Tools コマンド △ ○ Solaris は GUI

Wizard を使用して

ください。

■ clrwzconfig(8) クラスタアプリケーション情報を登録・削除・確認する

◆形式 /etc/opt/FJSVcluster/bin/clrwzconfig [ -d config_name | -c ]

◆機能説明 本コマンドは、PRIMECLUSTER 対応製品用に、hvw コマンドで設定した以下のクラスタアプリ

ケーション情報をクラスタリソース管理機構に登録します。 <クラスタアプリケーション情報>

● クラスタサービス ● プロシジャリソースの起動優先度 ● Symfoware のリソース情報 ● 故障リソース情報(初期化)

また、登録された情報の削除・確認を行います。 本コマンドは、システム管理者権限で実行してください。 本コマンドは、RMS 構成定義ファイルの配布(Configuration-Activate)を実施後に、クラスタを

構成する任意の 1 ノードで実行してください。 オプションなしで実行した場合、hvw コマンドで設定したクラスタアプリケーション情報をクラ

スタリソース管理機構に登録します。 登録が成功した場合、以下のメッセージが出力され、0 が終了ステータスとして返されます。

8000. クラスタアプリケーション情報がクラスタリソース管理機構に登録されました。

-d オプションを指定して実行した場合、クラスタリソース管理機構に登録されているクラスタ

アプリケーション情報を削除します。 -c オプションを指定して実行した場合、クラスタアプリケーション情報がクラスタリソース管

理機構に登録されているか確認します。

◆オプション -d config_name

config_name には hvw コマンド実行時に指定した configuration ファイル名を

155

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第14章 RMS ウィザード

指定します。 config_name に hvw コマンド実行時に指定した configuration ファイル名が指

定された場合、クラスタリソース管理機構に登録されているクラスタアプリケー

ション情報を削除します。削除が成功した場合、以下のメッセージが出力され、

0 が終了ステータスとして返されます。 8001. クラスタアプリケーション情報がクラスタリソース管理機構から削除されました。

-c クラスタアプリケーション情報がクラスタリソース管理機構に登録されている

か確認します。クラスタアプリケーション情報が登録されている場合、以下の

メッセージが出力され、0 が終了ステータスとして返されます。 8002. クラスタアプリケーション情報はクラスタリソース管理機構に

登録されています。

クラスタアプリケーション情報が登録されていない場合、以下のメッセージが出力され、

1 が終了ステータスとして返されます。 8050. クラスタアプリケーション情報がクラスタリソース管理機構に

登録されていません。クラスタアプリケーション情報をクラスタ

リソース管理機構に登録してください。

◆終了ステータス 0:

-c オプションを指定した場合、クラスタアプリケーション情報が登録されていることを

示します。 -c オプション以外が指定された場合、クラスタアプリケーション情報の登録・削除が成

功したことを示します。 1:

クラスタアプリケーション情報が登録されていないことを示します。 (-c オプション時のみ有効な終了ステータス)

>1: 異常終了を示します。

◆注意事項 ● 本コマンドは、全ノードでクラスタリソース管理機構が起動している状態で実行してくだ

さい。 ● 本コマンドは、全ノードで RMS が停止している状態で実行してください。

(-c オプションが指定された場合は RMS の起動中でも実行可能です。) ● 本コマンドは、RMS 構成定義ファイルの配布(Configuration-Activate)を実施後に実行し

てください。

◆関連項目 hvw(8)

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■ hvw(1M)

■ hvw(1M) RMS リソースを設定する RMS Wizard Tools コマンド

◆形式 hvw [-n configname] hvw [options]

◆機能説明 本コマンドは、RMS Wizard Tools メニューを表示し、RMS 構成の設定および削除、RMS の起

動、および管理作業を行うために使用します。-n configname オプションを指定せずに本コマンド

を実行すると、/opt/SMAW/SMAWRrms/etc/CONFIG.rms ファイルに保存されている 後に使用さ

れた構成で、RMS Wizard Tools を起動します。このファイルが存在しないか、または初めての起

動である場合には、$HV_CONFIGNAME を使用します。$HV_CONFIGNAME が設定されていな

ければ、デフォルトの構成(config)が使用されます。構成名には、特殊文字を使用することはで

きません。構成名の 初の文字に、数字(0-9)およびアンダースコア(_)は使用できません。

◆オプション -n configname

RMS Wizard Tools を起動する際に使用する RMS の構成名を指定します。構成

名が指定されていないと、デフォルトの構成名(config)が使用されます。 -e [-n configname] [application]

本オプションのかわりに、"-F Application-Edit" オプションを使用してください。 -g [-n configname]

本オプションのかわりに、"-F Application-Edit" オプションを使用してください。 -sc

本オプションは制限です。 -sp

本オプションは制限です。 -t [-n configname]

本オプションのかわりに、"-F Configuration-Activate" オプションを使用してくだ

さい。 -u [-Q] [-n configname] [application]

本オプションのかわりに、"-F Application-Remove application" オプションを使用

してください。 -A

本オプションは制限です。 -F Application-Create type application

本オプションは制限です。 -F Application-Edit application

本オプションは制限です。 -F Application-Remove application

本オプションは制限です。 -F Application-Clone template=applicaton

本オプションは制限です。 -F Configuration-Generate

RMS Wizard Tools の .i ファイル(一時ファイル)を生成し、.i ファイルを元にし

て新しい .us ファイルを生成します。 -F Configuration-Activate

構成を起動します。構成が設定され、構成内のノードで起動されます。例えば、.us ファイルなどの必要なファイルが構成内のノードに配布されます。

-F Configuration-Edit-Global-Settings 本オプションは制限です。

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第14章 RMS ウィザード

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-F Configuration-Substitute 本オプションは制限です。

-F RMS-CreateMachine node 本オプションは制限です。

-F RMS-RemoveMachine node 本オプションは制限です。

-H 本オプションは制限です。

-Q 本オプションは制限です。

-U 本オプションは制限です。

◆終了ステータス 0 :正常終了

0 以外:異常終了(診断を出力します)

◆ファイル /usr/opt/reliant/build/*.us

◆関連項目 hvcm(1M)

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第15章 保守/システム情報採取

コマンド 機能 Solaris Linux 備考 cfbackup(1M) PRIMECLUSTER ノードに関するクラス

タ構成情報を保存する ○ - Linux では制限

cfrestore(1M) PRIMECLUSTER ノードで保存されたク

ラスタ構成情報を復元する ○ - Linux では制限

pclsnap システム情報採取ツール - ○ Linux のみの機能

■ cfbackup(1M) PRIMECLUSTER ノードに関するクラスタ構成情報を保存する

◆形式 cfbackup [ -test ] [ -f ] [ n ]

◆機能説明 本コマンドは、PRIMECLUSTER を構成する各ノード単位で実行され、そのノードに存在するす

べてのクラスタ構成情報を保存します。本コマンドは、すべてのノードで同時に実行する必要が

あります。

◆オプション -test

本オプションは未サポートです。開発者以外は使用しないでください。 -f

本オプションを使用すると、エラーが検出された場合でも、圧縮されたアーカイ

ブファイルが必ず作成されます。 n

バックアップおよびリストアに使用する世代番号の 小値を指定します。

◆終了ステータス 0 :正常終了 0以外:異常終了

◆備考 cfbackup(1M) および cfrestore(1M) コマンドの実行には、下記の 2つのファイルが必要です。

● /opt/SMAW/ccbr/ccbr.conf ファイル このファイルは、CCBRHOME の値を指定するために必要です。CCBRHOME は、CCBR アーカイブファイルを保存するディレクトリのパス名です。デフォルトのファイルは

CCBR(Cluster Configuration Backup and Restore) パッケージの一部として提供され、

CCBRHOME は /var/spool/SMAW/SMAWccbr に指定されています。システム管理者はこの

パス名を変更したり、/opt/SMAW/ccbr/ccbr.conf ファイルに必要な追加や変更を加えること

ができます。ただし、CCBR パッケージを再インストールすると、/opt/SMAW/ccbr/ccbr.conf ファイルの内容がリセットされ、パッケージのデフォルト設定に戻るため注意してくださ

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第15章 保守/システム情報採取

い。 ● /opt/SMAW/ccbr/ccbr.gen(世代番号)ファイル

このファイルはは、CCBR アーカイブの名前を決定するために使用されます。CCBR アー

カイブは、CCBRHOME ディレクトリ内に置かれ、情報の保存とリストアに使用します。

この世代番号とは、アーカイブ名に付加された数値の拡張子です。アーカイブ名は、

hostname_ccbrN[.tar.Z] という形式になります。 このファイルが削除されると、cfbackup または cfrestore は、世代番号 "1" を含む新しい

ファイルを生成します。どちらのコマンドもコマンド引数として指定された世代番号を使

用し、コマンド引数が指定されていない場合は、ファイル値を使用します。cfbackup コマンドは更に、コマンド引数 n が、/opt/SMAW/ccbr/ccbr.gen ファイルの値以上であるか

どうかを確認します。ファイルの値よりも小さければ、cfbackup コマンドは、警告メッ

セージを生成し、ファイル値を使用して処理を続行します。 また、実行が完了すると、cfbackup コマンドは、このファイルの世代番号の値を 1つ増

やします。システム管理者は、いつでもこのファイルを更新できます。 /opt/SMAW/ccbr/ccbr.gen ファイルの値が小さい値に変更されたり、ファイルが削除されて "1" の値を持つ新しいファイルが再生成される場合には、同じ名前を持つ古いアーカイブ

は cfbackup によって上書きされる可能性があるため、注意が必要です。

◆関連項目 PRIMECLUSTER 動作環境ファイルのバックアップ、リストア手順については、

"PRIMECLUSTER 導入運用手引書" を参照してください。 cfrestore(1M)

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■ cfrestore(1M)

■ cfrestore(1M) PRIMECLUSTER ノードで保存されたクラスタ構成情報を復元する

◆形式 cfrestore [ -test ] [ -f ] [ -p ] [ -y ] [ -M ] [ n ]

◆機能説明 本コマンドは、PRIMECLUSTER を構成する各ノード単位で実行され、それまでに保存されたす

べてのクラスタ構成情報を復元します。本コマンドは、クラスタの構成に使用するすべてのノー

ドをシングルユーザモードにして実行してください。

◆オプション -test

本オプションは未サポートです。開発者以外は使用しないでください。 -f

本オプションを使用すると、エラーが検出された場合でも、圧縮されたアーカイ

ブファイルが必ず復元されます。 -p

本オプションを使用すると、圧縮されたアーカイブからすでに抽出された cfrestore ファイルツリーを cfrestore が使用することができます。

-y 常に YES で応答します。本オプションを指定すると、cfrestore コマンドにより

確認を求められた場合、自動的に常に YES を返します。 -M

本オプションはシングルユーザモードのチェックを停止します。 n

バックアップおよびリストアに使用する世代番号を指定します。

◆終了ステータス 0 :正常終了 0以外:異常終了

◆備考 cfbackup(1M) および cfrestore(1M) コマンドの実行には、下記の 2つのファイルが必要です。

● /opt/SMAW/ccbr/ccbr.conf ファイル このファイルは、CCBRHOME の値を指定するために必要です。CCBRHOME は、CCBR アーカイブファイルを保存するディレクトリのパス名です。デフォルトのファイルは CCBR(Cluster Configuration Backup and Restore) パッケージの一部として提供され、

CCBRHOME は /var/spool/SMAW/SMAWccbr に指定されています。システム管理者はこの

パス名を変更したり、/opt/SMAW/ccbr/ccbr.conf ファイルに必要な追加や変更を加えること

ができます。ただし、CCBR パッケージを再インストールすると、/opt/SMAW/ccbr/ccbr.conf ファイルの内容がリセットされ、パッケージのデフォルト設定に戻るため注意してくださ

い。 ● /opt/SMAW/ccbr/ccbr.gen(世代番号)ファイル

このファイルはは、CCBR アーカイブの名前を決定するために使用されます。CCBR アー

カイブは、CCBRHOME ディレクトリ内に置かれ、情報の保存とリストアに使用します。

この世代番号とは、アーカイブ名に付加された数値の拡張子です。アーカイブ名は、

hostname_ccbrN[.tar.Z] という形式になります。 このファイルが削除されると、cfbackup または cfrestore は、世代番号 "1" を含む新しい

ファイルを生成します。どちらのコマンドもコマンド引数として指定された世代番号を使

用し、コマンド引数が指定されていない場合は、ファイル値を使用します。cfbackup コマンドは更に、コマンド引数 n が、/opt/SMAW/ccbr/ccbr.gen ファイルの値以上であるか

どうかを確認します。ファイルの値よりも小さければ、cfbackup コマンドは、警告メッ

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第15章 保守/システム情報採取

セージを生成し、ファイル値を使用して処理を続行します。 また、実行が完了すると、cfbackup コマンドは、このファイルの世代番号の値を 1つ増

やします。システム管理者は、いつでもこのファイルを更新できます。 /opt/SMAW/ccbr/ccbr.gen ファイルの値が小さい値に変更されたり、ファイルが削除されて

"1" の値を持つ新しいファイルが再生成される場合には、同じ名前を持つ古いアーカイブ

は cfbackup によって上書きされる可能性があるため、注意が必要です。

◆関連項目 PRIMECLUSTER 動作環境ファイルのバックアップ、リストア手順については、

"PRIMECLUSTER 導入運用手引書" を参照してください。 cfbackup(1M)

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■ pclsnap

■ pclsnap システム情報採取ツール

◆形式 /opt/FJSVpclsnap/bin/pclsnap [-H] [-aAbhs] [-T directory ] output

◆機能説明 本コマンドは障害解析に必要なシステム情報を採取します。 本コマンドの実行中に、本コマンドの再実行は行わないでください。 本コマンドを実行すると、作業領域が存在しているディスク装置の負荷が一時的に 80~90 %程

度に高くなります。ディスク負荷が運用上問題となる場合には、業務アプリケーションやシステ

ムが使用しないディスク装置内のファイルシステムに、作業領域を設定することを推奨します。 システム管理者以外のユーザが採取できる情報は制限されています。システム管理者権限で実行

することを推奨します。

◆オプション 小文字のオプションは、採取する情報のグループを指定します。省略された場合は、-bh 指定と

同じです。指定可能なグループは、-H オプションで本コマンドを実行し、Usage メッセージで

確認してください。 -H

Usage メッセージを表示します -a

カーネルソース以外のすべての情報を採取します。 -A

すべての情報を採取します。 -b

基本ソフトウェア関連のグループ情報を採取します。 -h

高信頼性関連のグループ情報を採取します。 -s

カーネルソースを採取します。 -T

directory に作業ディレクトリ(作業領域)を指定します。 本オプションが省略された場合は、環境変数 TMPDIR に定義されているディレ

クトリを作業領域とします。 さらに環境変数 TMPDIR が定義されていない場合は、/tmp を作業領域として使

用します。もし、-T オプションと環境変数 TMPDIR の両方を指定した場合は、

-T オプションで指定したディレクトリが優先されます。 output

出力媒体の特殊ファイル名、または出力ファイル名を指定します。 出力ファイル名は絶対パスまたはカレントディレクトリからの相対パスで指定

することができます。ディレクトリへの相対パスは、"./" または "../" から始め

る必要があります。

◆使用例 # /opt/FJSVpclsnap/bin/pclsnap -a -T /work /dev/st0 # /opt/FJSVpclsnap/bin/pclsnap -a /tmp/pclsnap_`uname -n`.tar.gz # /opt/FJSVpclsnap/bin/pclsnap -h pclsnap_`uname -n`.tar.gz # /opt/FJSVpclsnap/bin/pclsnap -h ./dir/pclsnap_`uname -n`.tar.gz

◆終了ステータス 情報採取中にエラーが発生した場合は、ファイル pclsnap.elog に診断メッセージを出力し、エ

ラーが発生した情報を飛ばして、次の情報の処理を続けます。

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第15章 保守/システム情報採取

164

以下の終了ステータスを返します。 0:正常終了 1:異常終了 2:コマンドの構文が不当の場合 3:本コマンド実行中に本コマンドを再度実行した場合

◆ファイル 作業ディレクトリ:/PCLsnap.`uname -n`/pclsnap.result 作業ディレクトリ:/PCLsnap.`uname -n`/pclsnap.elog

◆注意事項 システム管理者以外のユーザが本コマンドを実行した場合、アクセスできないファイル・ディレ

クトリおよびサブプロシジャの一部またはすべての情報は採取されません。

◆備考

<情報の採取> ● 採取する情報がファイルの場合は、作業領域にコピーします。

cp -p ファイル名 作業ディレクトリ /PCLsnap.`uname -n` gzip -f ファイル名

● 採取する情報がディレクトリの場合は、そのディレクトリ配下を tar(1) でディレクトリ

名のファイルにして、作業領域に配置します。 tar cf - 採取ディレクトリ | gzip -f ¥ > 作業ディレクトリ/PCLsnap.`uname -n`/ 採取ディレクトリ名.tar.gz

● 作業領域に、実行時のログファイルを作成します。

pclsnap.result: 本コマンド実行時のログ(標準出力) pclsnap.elog : 本コマンド実行時のログ(エラー出力)

● 後に tar(1) で output に出力します。

tar czfb output 20 作業ディレクトリ /PCLsnap.`uname -n`

<採取情報の参照> 採取した情報は、tar(1) でリストアします。カレントディレクトリにディレクトリ pclsnap.node 名を作り、その配下に採取時のディレクトリツリー構造のまま配置します。 tar xzf input input は、採取媒体に応じた特殊ファイル名または一般ファイル名を指定してください。 採取したファイルは圧縮されていますので、gunzip(1) を用いて展開してから参照してください。

また、採取した情報がディレクトリの場合は、tar(1) でアーカイブファイルになっていますので、

展開して参照してください。

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付録A リリース情報

本マニュアルの主な変更内容を説明します。

項番 版数 章・節 内容 1 3版 2章 CF cftoolの“-R”、“-H”オプション追加 2 3版 7章 RMS hvdumpの“-w”オプション追加 3 3版 7章 RMS hvenv.localの環境変数“HV_MLOCKALL”、

“HV_USE_ELM”追加 4 4版 7章 RMS hvassertの“使用例” のリソース名を修正 5 4版 7章 RMS hvcmの“オプション” の形式1、2の-sオプ

ションを修正 6 4版 7章 RMS hvadistの“使用例” のリソース名を修正 7 4版 7章 RMS hvshutの“使用例”のシステムノード名を変

更 8 4版 7章 RMS hvswitchの“使用例”のシステムノード名を

変更 9 4版 8章 シャットダウン機構 clrccusetupの “-t”オプション追加、“-l”、

“-p1”、“-p2”オプション、“user-name”オペランド、“使用例”を修正

10 4版 8章 シャットダウン機構 clvmgsetupコマンドを追加 11 4版 8章 シャットダウン機構 SA_sunF.cfgファイルを追加 12 4版 9章 故障リソース cldispfaultrscの“使用例” の“出力例1”、“出

力例2”を修正 13 5版 6章 クラスタリソース管理機

構 clautoconfigの“-d” オプションを修正

14 5版 7章 RMS hvcmの“-a” オプションを修正 15 5版 7章 RMS rcsd.cfg 構成ファイルの“myadmIP”を修正 16 6版 8章 シャットダウン機構 SA_lkcd.toutの機能説明を修正

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索引

索引

cfbackup(1M)..................................................... 159 cfconfig(1M) ......................................................... 21 cfrecon(1M).......................................................... 24 cfregd(1M)............................................................ 28 cfrestore(1M) ..................................................... 161 cfset(1M) .............................................................. 29 cftool(1M)............................................................. 31 cip.cf(4) ................................................................ 42 cipconfig(1M) ....................................................... 41 ciptool(1M)........................................................... 43 claddprocrsc(1M) ............................................... 135 claddswursc(1M) ............................................... 149 clautoconfig(1M).................................................. 50 clbackuprdb(1M) ................................................. 51 clchkoffline(1M)................................................... 69 cldeldevice(1M).................................................... 52 cldelproc(1M) ..................................................... 137 cldelprocrsc(1M) ................................................ 138 cldelrsc(1M) ......................................................... 53 cldelswursc(1M)................................................. 150 cldevparam(1M) .................................................. 95 cldispfaultrsc(1M) ..............................................119 cldspproc(1)........................................................ 138 clexec(1M)............................................................ 56 clgetproc(1M)..................................................... 139 clgetrsc(1) ............................................................ 58 clgetswuinfo(1) .................................................. 153 clgettree(1)................................................. clgettree clinitreset(1M)..................................................... 59 clinitscript(1M).................................................... 60 clmmbmonctl(8)................................................... 97 clmmbsetup(8) ..................................................... 97 clmonproc(1M)................................................... 143 clmonsetdet(1M)................................................ 148 clrccumonctl(1M)................................................. 99 clrccusetup(1M)................................................... 99 clrcimonctl(1M) ................................................. 104 clrcirccusetup(1M)............................................. 104 clreply(1M) .......................................................... 45 clrestorerdb(1M).................................................. 60 clrwzconfig(8) .................................................... 155 clsetacfparam(1M)............................................... 61 clsetparam(1M) ................................................... 61 clsetproc(1M) ..................................................... 140 clsetprocrsc(1M) ................................................ 140 clsetrsc(1M) ......................................................... 62 clsetup(1M).......................................................... 63

clspconfig(1M) ..................................................... 64 clsptl(1M)............................................................. 65 clstartrsc(1M) ...................................................... 66 clstoprsc(1M) ....................................................... 67 clsyncfile(1M) ...................................................... 68

fjsvwvbs(1M) ..................................................... 121 fjsvwvcnf(1M) .................................................... 122

hvassert(1M) ....................................................... 70 hvcm(1M)............................................................. 71 hvconfig(1M)........................................................ 74 hvdisp(1M)........................................................... 75 hvdump(1M)........................................................ 78 hvenv.local(4)....................................................... 79 hvlogclean(1M).................................................... 86 hvsetenv(1M)....................................................... 86 hvshut(1M) .......................................................... 87 hvswitch(1M)....................................................... 89 hvutil(1M)............................................................ 90 hvw(1M)............................................................. 157

mipcstat(1M) ....................................................... 47

pclsnap............................................................... 163

rcqconfig(1M)....................................................... 39 rcqquery(1M)....................................................... 40 rcsd(1M)......................................................105, 107 rcsd.cfg(4) .......................................................... 108

SA_blade.cfg(4)...................................................110 SA_ipmi.cfg(4) ....................................................111 SA_lkcd.tout(4)...................................................112 SA_rsb.cfg(4) ......................................................113 sdtool(1M)...........................................................115

wgcnfclient(1M)................................................. 123 wvCntl(1M)........................................................ 124 wvGetparam(1M) .............................................. 125

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wvSetparam(1M)............................................... 128 wvstat(1M)......................................................... 132

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