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専攻科総合技術論01

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総合技術論レポート

テーマ 1 伝動装置1年 ME 科 菅埜 諒介

総合技術論レポート

テーマ 1 伝動装置

1年 ME 科 菅埜 諒介

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テーマ 1 伝動装置1年 ME 科 菅埜 諒介

 身近な機械を何か1つ想定し、その機械に用いられている伝動装置について

考察する。

1.テーマ

“ 無段変速機 連続可変トランスミッション( Continuously Variable Transmission:CVT)”

2.CVT とは?

 変速ギアを用いずにベルトなどを用いて摩擦により減速比を連続的に変化さ

せることで無段階の変速を可能にしたトランスミションのこと。現在は改良が

なされ多くの方式がある。

3.CVT の原理

 CVT の構造を図 1 に示す。主にベルトと可

変径プーリ 2 つで構成される。ベルトとプーリ

の摩擦によって動力を伝達する。

ローギア時は入力側(エンジン)の径が小

さく、出力側(タイヤ)の径が大きい。また、ハ

イギア時は入力側の径が大きく、出力側の径が

小さい。これにより無段階でスムーズな変速を

行うことができる。

 そのほかにはディスクの径を変化させるも

のや、ベルトの材質が異なるもの、遊星ギアと

組み合わせたもの、電子制御をおこなっている

のものなど種類は様々である。

図 1 CVT の構造   

3.特徴と利点・欠点

3-1.特徴

理論上は効率の良い変速機と考えられている。近年では多くの乗用車のエン

ジンに採用されている。昨今のエコカーと呼ばれる低燃費自動車にはなくては

ならないものとなっている。

3-2. 歯車式有段変速機と比較しての利点

歯車式有段変速機である従来型の自動変速機に比べ以下の長所が挙げられる。

・同じトルク許容量の場合、若干軽量となる。

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テーマ 1 伝動装置1年 ME 科 菅埜 諒介

・変速比の連続可変が可能であり、走行中のあらゆる状況においてエンジン効

率の良い回転域のみを使う変速比が選択できる。

・有段変速機で言及される「変速ショック」が無い。

・構造が簡易で構成部品点数が少なく済み、コストダウンが可能で駆動ロスも

軽減され燃費が良い。

3-3.欠点

歯車ではなくプーリやベルトなどの摩擦力によって動力が伝達されるため、

大トルクが発生する大排気量車や 4WD 車には採用が少ないこと。

4 まとめ

 現在の自動車にはなくてはならないものであることが分かった。今後、電気自

動車が主流になったとしても電気では不可能な大排気量車はあると思われる。

そのためにも、大トルクでも使えるような研究が進むことに期待する。

5.参考文献

オートックワン http://ecocar.autoc-one.jp/word/330826/軽 CVT 同好会 http://www15.ocn.ne.jp/~k-cvt/cvt.htmlWikipedia 無段変速機

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テーマ 1 伝動装置1年 ME 科 菅埜 諒介

Global production of light vehicle < 6 to から読み取れること

08 年 9 月に起こったリーマンショック以降、各国の生産台数は減少し、2009年には世界の車の生産台数がピークの 2007 年の 7千万台から一千万台以上

も減少した。

北アメリカや西ヨーロッパ、中国など生産台数が多い国は工業が盛んであり

GDP 上位国であることから、自動車の生産は国の重要な産業であることが

予想される。

特に中国は 2000 年の 250万台から 2009 年には 1250万台までおよそ 5倍になっていることから、急成長したことがうかがえる。予測では 2015 年には

2000万台を超えるとされている。

今後も世界の生産台数は伸び、2015 年には 9千万台と予想される。

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