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資料2 参考資料 参考資料 国土交通省 観光庁 国土交通省 観光庁 平成25年9月30日

04 20130927-1130資料2 [互換モード] - MLIT · 2014-02-17 · 国内における旅行消費額 22 4兆円 (平成23年) 日本人海外旅行 (国内分) 1.3兆円(5.9%)

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資料2

参考資料参考資料

国土交通省 観光庁国土交通省 観光庁

平成25年9月30日

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参考Ⅰ.観光産業を取り巻く環境

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観光産業のイメージ

○ 観光産業は 旅行業と宿泊業を中心として 運輸業 飲食業 製造業等にまでまたがる幅の広い産業分○ 観光産業は 旅行業と宿泊業を中心として 運輸業 飲食業 製造業等にまでまたがる幅の広い産業分○ 観光産業は、旅行業と宿泊業を中心として、運輸業、飲食業、製造業等にまでまたがる幅の広い産業分野である。

○ 観光産業は、旅行業と宿泊業を中心として、運輸業、飲食業、製造業等にまでまたがる幅の広い産業分野である。

ホテル・旅館ホテル・旅館地域の観光客受け入れの中核

旅行会社旅行会社旅行商品の造成やチケットの手配等を行う事業者

宿泊宿泊旅行サービス旅行サービス

簡易宿所簡易宿所民宿、ペンション、山小屋、ユースホステル等

旅行商品の造成やチケットの手配等を行う事業者

旅行業者代理会社旅行業者代理会社旅行会社と旅行商品の代理販売契約を結んだ旅行代理店

ドド

娯楽施設娯楽施設

ランドオペレーター(ツアーオペレーター)ランドオペレーター(ツアーオペレーター)旅行業者の依頼を受けて、ホテル・レストラン・ガイド等の現地手配を行う専門の業者

添乗サ ビス会社添乗サ ビス会社

観光資源・娯楽施設観光資源・娯楽施設

遊園地、博物館などのレクリエーション施設

小売店・飲食店小売店・飲食店土産物屋などの魅力発信の中核

添乗サービス会社添乗サービス会社パッケージ旅行に同行し、旅行中の旅行者の案内や安全管理等の添乗業務を実施

製造業者製造業者名産品やお土産の製造

運輸運輸

航空事業者、鉄道事業者、バス事業者、フェリー事業者等

資料:観光庁

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国内における旅行消費額

22 4兆円 (平成23年)

日本人海外旅行(国内分)

1.3兆円(5.9%)訪日外国人旅行1兆円(4 5%)

22.4兆円 (平成23年)

日本人国内日帰り旅行4.9兆円(22.1%)

1.3兆円(5.9%) 1兆円(4.5%)日本人国内宿泊旅行15.1兆円(67.5%)

我が国経済への貢献度(経済効果)

生産波及効果 46.4兆円 ・・・5.1%(対国民経済計算 産出額)

付加価値誘発効果 23.7兆円 ・・・5.0%(対名目GDP)

雇用誘発効果 397万人 ・・・6.2%(対全国就業者数)

税収効果 2 8兆円 3 6%(対国税+地方税)

資料:観光庁「旅行・観光消費動向調査」

税収効果 2.8兆円 ・・・ 3.6%(対国税+地方税)

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旅行業界の状況

○ 旅行業界は 既存の総合系旅行業者が大きなシ アを占めているが インタ ネ ト専業や格安航空券○ 旅行業界は 既存の総合系旅行業者が大きなシ アを占めているが インタ ネ ト専業や格安航空券

既存の旅行業者既存の旅行業者 新興系・他業種からの参入新興系・他業種からの参入

○ 旅行業界は、既存の総合系旅行業者が大きなシェアを占めているが、インターネット専業や格安航空券を取り扱う新興系の旅行業者も台頭してきているところ。

○ 旅行業界は、既存の総合系旅行業者が大きなシェアを占めているが、インターネット専業や格安航空券を取り扱う新興系の旅行業者も台頭してきているところ。

既存の旅行業者既存の旅行業者 新興系・他業種からの参入新興系・他業種からの参入

総合系総合系

広範な地域に販売ネ トワ クを有し すべての旅行商品を

総合系総合系

広範な地域に販売ネ トワ クを有し すべての旅行商品を

ネット系ネット系

国内旅行宿泊や海外旅行素材を中心に 自社サ

ネット系ネット系

国内旅行宿泊や海外旅行素材を中心に 自社サ広範な地域に販売ネットワークを有し、すべての旅行商品を造成し、様々な流通チャネルを通じて販売。

<例> JTBグループ、近畿日本ツーリスト、日本旅行

広範な地域に販売ネットワークを有し、すべての旅行商品を造成し、様々な流通チャネルを通じて販売。

<例> JTBグループ、近畿日本ツーリスト、日本旅行

国内旅行宿泊や海外旅行素材を中心に、自社サイトを通じて販売。

<例> 楽天トラベル、じゃらん(リクルート)

国内旅行宿泊や海外旅行素材を中心に、自社サイトを通じて販売。

<例> 楽天トラベル、じゃらん(リクルート)

専門特化型専門特化型

専門分野に特化した旅行商品を造成・販売

専門特化型専門特化型

専門分野に特化した旅行商品を造成・販売

新興系新興系

格安航空券の販売等により

中小旅行業者中小旅行業者

旅行業者数全体の94%が従業員2

中小旅行業者中小旅行業者

旅行業者数全体の94%が従業員2

BB

専門分野に特化した旅行商品を造成 販売。

<例>

ウェディング専門 ワタベウェディングクルーズ専門 クルーズプラネット

専門分野に特化した旅行商品を造成 販売。

<例>

ウェディング専門 ワタベウェディングクルーズ専門 クルーズプラネット

格安航空券の販売等により海外旅行でシェアを拡大。

<例> エイチ・アイ・エス

旅行業者数全体の94%が従業員20人以下の中小規模の事業者。

インターネット取引の拡大等により、旅行業者代理業者数がこの10年で

旅行業者数全体の94%が従業員20人以下の中小規模の事業者。

インターネット取引の拡大等により、旅行業者代理業者数がこの10年で

留学専門 ISS国際交流センター山岳専門 アルパインツアー留学専門 ISS国際交流センター山岳専門 アルパインツアー

旅行業者代理業者数がこの10年で40%減少。旅行業者代理業者数がこの10年で40%減少。

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主要旅行業者の概要

会社名会社名

ジェイティービージェイティービー 近畿日本近畿日本ツーリストツーリスト※※

日本旅行日本旅行 エイチ・アイ・エスエイチ・アイ・エス トップツアートップツアー 楽天トラベル楽天トラベル

登録年月日 S38.11.26 S30.4.21 S28.1.12 S61.6.23 S34.12.23 H14.7.25録

代 表 者 田川 博己 戸川 和良 丸尾 和明 平林 朗 石川 邦大 岡武 公士

資 本 金 2 304百万円 7 579百万円 4 000百万円 6 882百万円 3 000百万円 213百万円資 本 金 2,304百万円 7,579百万円 4,000百万円 6,882百万円 3,000百万円 213百万円

旅行取扱額11,370億円

(JTBグループ計)(平成24.3決算)

3,979億円(平成23.3決算)

3,786億円(平成24.12決算)

4,315億円(平成24.10決算)

1,164億円(平成24.12決算)

4,200億円(平成23.12決算)

従業員数25,675名

(JTBグループ計)(平成23.9現在)

7,400名(平成24.12現在)

2,478名(平成24.7現在)

10,780名(平成22.10現在)

1,756名(平成24.1現在)

410名(平成24.1現在)

営業所数845営業所

(JTBグループ計)162営業所 218営業所 272営業所 117営業所 1営業所

その他 東証一部上場 東証一部上場その他 東証一部上場 東証一部上場

-6-※近畿日本ツーリストは、平成25年1月よりKNT-CTホールディングス㈱となっている。

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旅行業者における旅行取扱額の推移

○ 2011年の旅行業者における旅行取扱額は6 3兆円(ピ ク時の1997年に比べ30%以上減少)○ 2011年の旅行業者における旅行取扱額は6 3兆円(ピ ク時の1997年に比べ30%以上減少)○ 2011年の旅行業者における旅行取扱額は6.3兆円(ピーク時の1997年に比べ30%以上減少)。○ 旅行取扱額上位10位までの旅行業者で、旅行取扱額に占めるシェアは73.6%。○ 訪日外国人旅行取扱額は、旅行取扱額全体の1%程度であるが、その市場規模は拡大傾向。

○ 2011年の旅行業者における旅行取扱額は6.3兆円(ピーク時の1997年に比べ30%以上減少)。○ 旅行取扱額上位10位までの旅行業者で、旅行取扱額に占めるシェアは73.6%。○ 訪日外国人旅行取扱額は、旅行取扱額全体の1%程度であるが、その市場規模は拡大傾向。

旅行業者における旅行取扱額の推移旅行業者における旅行取扱額の推移 順位順位 旅行会社名旅行会社名 シェアシェア

1 JTBグループ 26.1

2 日本旅行 7.2旅行取扱額(単

3 近畿日本ツーリスト 7.0

4 HIS 6.8

5 阪急交通社 6.7

6 楽天トラベル 5 7単位・兆円)

6 楽天トラベル 5.7

7 JTBワールドバケーションズ 4.3

8 ANAセールス 3.9

9 ジャルパック 3.1

出典:旅行年報2012〔(財)日本交通公社〕

10 クラブツーリズム 2.8

上位10社のシェアは73.6%上位10社のシェアは73.6%(2011年)

訪日外国人旅行取扱の状況訪日外国人旅行取扱の状況

我が国の旅行業者における訪日外国人旅行取扱額は

取扱額(億円

出典:主要旅行業者旅行取扱状況年度総計〔観光庁〕

訪日外国人旅行取扱額は、旅行取扱額全体の1%程度

旅行取扱区分別割合(2012年度)

円)

(平成)

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旅行者の動向

○ 景気の低迷等の影響により 国内・海外とも旅行者数は減少傾向○ 景気の低迷等の影響により 国内・海外とも旅行者数は減少傾向○ 景気の低迷等の影響により、国内・海外とも旅行者数は減少傾向。○ 観光旅行の行き先では、国内は「北海道」、海外では「ヨーロッパ」がトップ。○ 観光旅行では、国内・海外とも、少人数での旅行が主流。

○ 景気の低迷等の影響により、国内・海外とも旅行者数は減少傾向。○ 観光旅行の行き先では、国内は「北海道」、海外では「ヨーロッパ」がトップ。○ 観光旅行では、国内・海外とも、少人数での旅行が主流。

国内旅行の平均費用は40,400円国内旅行の平均費用は40,400円海外旅行の平均費用は229,000円海外旅行の平均費用は229,000円

観光旅行の費用観光旅行の費用旅行者数旅行者数

国内宿泊旅行者数国内宿泊旅行者数

2012年 3億5,995万人

海外旅行者数海外旅行者数

2012年 18,490,657人

出典:出入国者数(2012年)〔法務省入国管理局〕

観光旅行の行き先(トップ10)観光旅行の行き先(トップ10)

国内国内 海外海外

出典:宿泊旅行統計(2012年)〔観光庁〕

国内国内 海外海外

出典:旅行者動向2012〔(財)日本交通公社〕

(注) 国内旅行は2011年、海外旅行は、2007年~2009年

観光旅行の同行者数観光旅行の同行者数観光旅行の同行者数観光旅行の同行者数

・ニュージーランド

(注) 国内旅行は2011年、海外旅行は2007年~2009年 (注) 国内旅行は2010年、海外旅行は、2007年~2009年

出典:旅行者動向2012〔(財)日本交通公社〕出典:旅行者動向2012〔(財)日本交通公社〕 -8-

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参考Ⅱ.現行の旅行業法について

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○ 旅行業法は 旅行業務に関する取引の公正の維持 旅行の安全の確保及び旅行者の利便の増進を図○ 旅行業法は 旅行業務に関する取引の公正の維持 旅行の安全の確保及び旅行者の利便の増進を図

旅行業法の概要

○ 旅行業法は、旅行業務に関する取引の公正の維持、旅行の安全の確保及び旅行者の利便の増進を図るため、旅行業等を営む者についての登録制度や個別取引の行為規制、旅行業協会の業務等について規定。

○ 旅行業法は、旅行業務に関する取引の公正の維持、旅行の安全の確保及び旅行者の利便の増進を図るため、旅行業等を営む者についての登録制度や個別取引の行為規制、旅行業協会の業務等について規定。

■旅行業者等の登録■旅行業者等の登録・登録(第3条)登録 申請(第 条)

第1章:総則第1章:総則第1章:総則第1章:総則 第2章:旅行業等第2章:旅行業等第2章:旅行業等第2章:旅行業等

・目的(第1条)・定義(第2条)

観光庁長官登録 第1種旅行業者:すべての旅行業務第2種旅行業者:海外募集型企画旅行以外の旅行業務第3種旅行業者:募集型企画旅行(一定のものを除く。)

以外の旅行業務地域限定旅行業者:地域限定旅行業務旅行業者代理業者 所属旅行業者から委託された業務

都道府県知事登録

■個別取引の行為規制■個別取引の行為規制・料金の掲示(第12条)・旅行業約款(第12条の2) ※・標準旅行業約款(第12条の3) ※取引条件 説明(第 条 )

旅行業務に関する取引の公正の維持

・登録の申請(第4条)・登録の実施(第5条)・登録の拒否(第6条)・登録の有効期間(第6条の2)・有効期間の更新の登録(第6条の3)・変更登録等(第6条の4) 等

旅行業者代理業者:所属旅行業者から委託された業務

・取引条件の説明(第12条の4) ※・書面の交付(法第12条の5) ※・企画旅行の広告(第12条の7) ※・誇大広告の禁止(第12条の8) ※・標識の掲示(第12条の9)・企画旅行の円滑な実施のための措置(第12条の10)

旅行者の利便の増進

旅行の安全の確保

・変更登録等(第6条の4) 等

■営業保証金■営業保証金・営業保証金の供託(第7条)・営業保証金の額等(第9条) 等

■旅行業務取扱管理者■旅行業務取扱管理者 ・企画旅行の円滑な実施のための措置(第12条の10)

・旅程管理業務を行う者(第12条の11)・禁止行為(第13条) 等

■旅行業務取扱管理者■旅行業務取扱管理者・旅行業務取扱管理者の選任等(第11条の2)・旅行業務取扱管理者試験(第11条の3) 等

旅行業法に基づく主な法令旅行業法に基づく主な法令 第3章:旅行業協会第3章:旅行業協会第3章:旅行業協会第3章:旅行業協会

■旅行業協会の適正な活動の促進■旅行業協会の適正な活動の促進・旅行業協会の指定(第22条の2)・旅行業協会の業務(第22条の3)・苦情の解決(第22条の6)旅行業務の研修(第22条の7)

☆旅行業法施行令(昭和46年政令第338号)

☆旅行業法施行規則(昭和46年運輸省令第61号)

☆旅行業者等が旅行者と締結する契約等に関する規則(平成21年内閣府・国土交通省令第1号)

☆旅行業者営業保証金規則

第3章 旅行業協会第3章 旅行業協会第3章 旅行業協会第3章 旅行業協会

・弁済業務保証金の供託(第22条の8)・事業計画等(第22条の18)・役員の選任及び解任(第22条の19)監督命令(第22条の10) 等・旅行業務の研修(第22条の7)

☆旅行業者営業保証金規則(平成8年法務省・運輸省令第1号)

☆旅行業協会弁済業務保証金規則(平成8年法務省・運輸省令第2号)

・監督命令(第22条の10) 等

第4章:雑則第4章:雑則第4章:雑則第4章:雑則 第5章:罰則第5章:罰則第5章:罰則第5章:罰則・都道府県が処理する事務(第24条)・報告徴収及び立入検査(第26条) ※ 等

(注) ※は、消費者庁との共管規定 -10-

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旅行業の定義

○ 旅行業とは 報酬を得 定 行為(旅行業務)を行う事業○ 旅行業とは 報酬を得 定 行為(旅行業務)を行う事業○ 旅行業とは、報酬を得て、一定の行為(旅行業務)を行う事業。○ 旅行業とは、報酬を得て、一定の行為(旅行業務)を行う事業。

旅行業務旅行業務

基本的旅行業務① 自己の計算における、運送・宿泊に関してのサービス(運送等サービス)提供契約の締結行為

旅行業務旅行業務

② 運送等サービスに関しての代理・媒介・取次・利用行為<例> 航空券の販売、旅館の紹介、貸切バスを利用したツアーの販売

付随的旅行業務

③ ①に付随して行う、自己の計算における、運送等サービス以外のレストラン利用、観光施設入場等の旅行サービス(運送等関連サービス)提供契約の締結行為

④ ②に付随して行う運送等関連サービスに関しての代理・媒介・取次行為⑤ ①及び②に付随して行う渡航手続き(旅券・査証取得)の代行、添乗業務等の行為

相談業務

⑥ 旅行日程の作成、旅行費用の見積り等の旅行の相談に応じる行為

旅行業に該当しないもの

・専ら運送サービスを提供する者のため、旅行者に対する運送サービスの提供について、代理して契約を締結する行為<例> 航空運送代理店、バスの回数券の販売所等

運送 宿泊以外のサ ビスのみを手配するものや運送事業者 宿泊事業者自らが行う運送等サ ビスの提供等

-11-

・運送、宿泊以外のサービスのみを手配するものや運送事業者・宿泊事業者自らが行う運送等サービスの提供等<例> 観劇・イベント・スポーツ観戦等の入場券のみを販売するプレイガイド、バス会社の行う日帰りツアー、旅館の行うゴルフパック

・旅行者と直接取引をしないもの<例> 手配代行会社(ランドオペレーター)、添乗員派遣会社

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登録行政庁登録行政庁 業務範囲業務範囲 登録要件登録要件

旅行業の登録制度の概要

録録 録録

(申請先)(申請先) 企画旅行(注1)企画旅行(注1)手配旅手配旅

行行

営業保営業保証金証金

基準資産基準資産旅行業務取旅行業務取扱管理者の扱管理者の選任選任

募集型募集型受注型受注型

(注2)(注2)

海外海外 国内国内

7000万

第1種 観光庁長官 ○ ○ ○ ○

7000万

3000万 必要(1400万)

主たる営業所の 1100万

第2種 × ○ ○ ○ 700万 必要所在地を管轄する(220万)

都道府県知事

主たる営業所の△

300万

所在地を管轄する (60万)第3種 × (隣接市町村等)

○ ○ 300万 必要所在地を管轄する (60万)

都道府県知事

地域限定(※新設)

主たる営業所の

×△

(隣接市町村等)

△(隣接市町村等)

△(隣接市町村等)

100万(20万)

100万 必要所在地を管轄する

都道府県知事 町村等) 町村等) 町村等)都道府県知事

旅行業者代理業

主たる営業所の

旅行業者から委託された業務 不要 - 必要所在地を管轄する

都道府県知事

観光圏整備実施計画におけ観光圏内限定

観光圏整備実施計画における

旅行業者から委託された業務不要 -

研修修了者で代替可能

旅行業者代理業 国土交通大臣の認定 (観光圏内限定、対宿泊者限定)

(注1)「企画旅行」とは、あらかじめ(募集型)又は旅行者からの依頼により(受注型)、旅行に関する計画を作成するとともに、ビ 算

-12-

運送又は宿泊サービスの提供にかかる契約を、自己の計算において締結する行為。

(注2)旅行業協会に加入している場合、営業保証金の供託に代えて、その5分の1の金額を弁済業務保証金分担金として納付。また、金額は年間の取扱額が2億円未満の場合であり、以降、取扱額の増加に応じて、供託すべき金額が加算。

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○ 旅行業協会の正会員以外の旅行業者と旅行業務に関して○ 旅行業協会の正会員以外の旅行業者と旅行業務に関して 前事業年度における旅行業務

営業保証金の額(単位:万円)

第1種旅行業の 第2種旅行業の 第3種旅行業の 地域限定旅

営業保証金制度の概要

旅行業協会 会員以 旅行業者 旅行業務 関取引をした旅行者がその取引によって生じた債権について、旅行業者が国に供託した営業保証金から一定の範囲で旅行者に弁済する制度。

旅行業協会 会員以 旅行業者 旅行業務 関取引をした旅行者がその取引によって生じた債権について、旅行業者が国に供託した営業保証金から一定の範囲で旅行者に弁済する制度。

前事業年度における旅行業務に関する旅行者との取引の額

第1種旅行業の登録を受けた

第2種旅行業の登録を受けた

第3種旅行業の登録を受けた

地域限定旅行業の登録を受けた者

5000万円未満 7,000 1,100 300 100

2億円未満 7,000 1,100 300 300

億 上 億 未満2億円以上4億円未満 7,000 1,100 450 450

4億円以上7億円未満 7,000 1,100 750 750

7億円以上10億円未満 7,000 1,300 900 900

10億円以上15億円未満 7,000 1,400 1,000 1,000

億円以上 億円未満

【【内容内容】】・旅行者は旅行業者の債務不履行の際に、当該旅行業者が

供託している営業保証金から旅行代金等の範囲内で弁済を受けることが可能 15億円以上20億円未満 7,000 1,500 1,100 1,100

20億円以上30億円未満 7,000 1,600 1,200 1,200

30億円以上40億円未満 7,000 1,800 1,300 1,300

40億円以上50億円未満 7,000 1,900 1,400 1,400

50億円以上60億円未満 7 000 2 300 1 600 1 600供託所

受けることが可能・弁済請求額の合計金額が、営業保証金額を超える場合、営

業保証金額の範囲内で請求額に応じて按分

旅行業者 50億円以上60億円未満 7,000 2,300 1,600 1,600

60億円以上70億円未満 7,000 2,700 1,900 1,900

70億円以上80億円未満 8,000 3,000 2,200 2,200

80億円以上150億円未満 10,000 3,800 2,700 2,700

150億円以上300億円未満 12 000 4 600 3 200 3 200

①供託 供託所

150億円以上300億円未満 12,000 4,600 3,200 3,200

300億円以上500億円未満 13,000 4,800 3,400 3,400

500億円以上700億円未満 14,000 5,300 3,800 3,800

700億円以上1000億円未満 15,000 5,500 4,000 4,000

1000億円以上1500億円未満 16 000 6 000 4 300 4 300旅行者

⑤還付の権

び金額の

1000億円以上1500億円未満 16,000 6,000 4,300 4,300

1500億円以上2000億円未満 18,000 6,600 4,700 4,700

2000億円以上3000億円未満 20,000 7,600 5,400 5,400

3000億円以上4000億円未満 25,000 9,200 6,600 6,600

4000億円以上5000億円未満 30 000 11 000 7 900 7 900

④還付の申

登録行政庁

権利及

の証明

4000億円以上5000億円未満 30,000 11,000 7,900 7,900

5000億円以上1兆円未満 35,000 13,000 9,300 9,300

1兆円以上2兆円未満 45,000 17,000 12,000 12,000

以上1兆円につき 10,000 3,000 2,500 2,500

立て

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前事 旅 務

弁済業務保証金分担金の額(単位:万円)

○ 旅行業協会の正会員である旅行業者(保証社員)と旅行○ 旅行業協会の正会員である旅行業者(保証社員)と旅行

弁済業務保証金制度の概要

前事業年度における旅行業務に関する旅行者との取引の額

第1種旅行業の登録を受け

た者

第2種旅行業の登録を受け

た者

第3種旅行業の登録を受け

た者

地域限定旅行業の登録を受けた者

5000万円未満 1,400 220 60 20

2億円未満 1,400 220 60 60

○ 旅行業協会の正会員である旅行業者(保証社員)と旅行業務に関して取引をした旅行者がその取引によって生じた債権について、旅行業協会が国に供託した弁済業務保証金から一定の範囲で旅行者に弁済する制度。

○ 旅行業協会の正会員である旅行業者(保証社員)と旅行業務に関して取引をした旅行者がその取引によって生じた債権について、旅行業協会が国に供託した弁済業務保証金から一定の範囲で旅行者に弁済する制度。

2億円以上4億円未満 1,400 220 90 90

4億円以上7億円未満 1,400 220 150 150

7億円以上10億円未満 1,400 260 180 180

10億円以上15億円未満 1,400 280 200 200

【【内容内容】】・旅行者は旅行業協会の正会員(保証社員)である旅行業者

の債務不履行の際に、弁済業務保証金から旅行代金等の15億円以上20億円未満 1,400 300 220 220

20億円以上30億円未満 1,400 320 240 240

30億円以上40億円未満 1,400 360 260 260

40億円以上50億円未満 1,400 380 280 280

範囲内で弁済を受けることが可能・弁済請求額の合計金額が、弁済限度額(保証社員が納付し

ている弁済業務保証金分担金の額の5倍の金額)を超える場合、弁済限度額の範囲内で請求額に応じて按分

50億円以上60億円未満 1,400 460 320 320

60億円以上70億円未満 1,400 540 380 380

70億円以上80億円未満 1,600 600 440 440

80億円以上150億円未満 2,000 760 540 540①弁済業務保証金

分担金の納付②弁済業務保

証金の供託

旅行業者(保証社員)

供託所

150億円以上300億円未満 2,400 920 640 640

300億円以上500億円未満 2,600 960 680 680

500億円以上700億円未満 2,800 1,060 760 760

700億円以上1000億円未満 3,000 1,100 800 800

旅行業協会(JATA,ANTA)

分担金の納付 証金の供託

1000億円以上1500億円未満 3,200 1,200 860 860

1500億円以上2000億円未満 3,600 1,320 940 940

2000億円以上3000億円未満 4,000 1,520 1,080 1,080

3000億円以上4000億円未満 5,000 1,840 1,320 1,320

⑤認証申出

⑥認証

4000億円以上5000億円未満 6,000 2,200 1,580 1,580

5000億円以上1兆円未満 7,000 2,600 1,860 1,860

1兆円以上2兆円未満 9,000 3,400 2,400 2,400

以上1兆円につき 2,000 600 500 500

JATA:(一社)日本旅行業協会

ANTA:(一社)全国旅行業協会旅行者

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旅行業務取扱管理者の概要

○ 旅行業法では 旅行業者等が 営業所ごとに 一人以上の旅行業務取扱管理者を選任し 取引の明確○ 旅行業法では 旅行業者等が 営業所ごとに 一人以上の旅行業務取扱管理者を選任し 取引の明確○ 旅行業法では、旅行業者等が、営業所ごとに、 人以上の旅行業務取扱管理者を選任し、取引の明確性や旅行に関するサービスの提供の確実性その他取引の公正、旅行の安全及び旅行者の利便を確保するため必要な事項の管理・監督に関する事務を行わせることを義務付け。

○ 旅行業務取扱管理者は、国内外の旅行を取り扱うことができる「総合」と国内のみの「国内」の2種類。

○ 旅行業法では、旅行業者等が、営業所ごとに、 人以上の旅行業務取扱管理者を選任し、取引の明確性や旅行に関するサービスの提供の確実性その他取引の公正、旅行の安全及び旅行者の利便を確保するため必要な事項の管理・監督に関する事務を行わせることを義務付け。

○ 旅行業務取扱管理者は、国内外の旅行を取り扱うことができる「総合」と国内のみの「国内」の2種類。

旅行業務取扱管理者は、以下の事項についての事務を

旅行業務取扱管理者の職務

旅行に関する旅行に関する旅行業務取扱管理者は、以下の事項についての事務を管理・監督

① 旅行に関する計画の作成に関する事項

② 旅行業務の取扱い料金の掲示に関する事項

旅行に関する旅行に関する計画の作成計画の作成

旅旅③ 旅行業約款の掲示及び備置きに関する事項

④ 取引条件の説明に関する事項

⑤ 契約書面の交付に関する事項 旅旅 行行 取取 引引

旅行業務取

旅行業務取⑤ 契約書面の交付に関する事項

⑥ 企画旅行の広告に関する事項

⑦ 運送等サービスの確実な提供等、企画旅行の円滑な実施のための措置に関する事項

旅旅 行行 取取 引引取扱管理者

取扱管理者施のための措置に関する事項

⑧ 旅行に関する苦情の処理に関する事項

⑨ 契約締結の年月日、契約の相手方その他の契約の内容に係る重要な事項についての明確な記録又は関係書類の保管に関する事項

旅旅 程程 管管 理理旅程管理業務を旅程管理業務を行う主任の者行う主任の者

類の保管に関する事項⑩ 取引の公正、旅行の安全及び旅行者の利便を確保するた

め必要な事項として観光庁長官が定める事項

行う 者行う 者

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旅行業法における消費者保護

○ 旅行業は 無形かつ非定型のサ ビスを提供するものであることにかんがみ 旅行業法では 旅行業に○ 旅行業は 無形かつ非定型のサ ビスを提供するものであることにかんがみ 旅行業法では 旅行業に○ 旅行業は、無形かつ非定型のサービスを提供するものであることにかんがみ、旅行業法では、旅行業に特有の消費者保護に係る規定を設けており、そのうち、旅行業約款の適正な執行等を通じて消費者保護を図っているところ。

○ 旅行業は、無形かつ非定型のサービスを提供するものであることにかんがみ、旅行業法では、旅行業に特有の消費者保護に係る規定を設けており、そのうち、旅行業約款の適正な執行等を通じて消費者保護を図っているところ。

旅行業法における主な消費者保護規定旅行業法における主な消費者保護規定

旅行業約款旅行業約款旅行業法の適正な執行旅行業法の適正な執行

① 旅行業務取扱管理者の選任(第11条の2)

② 料金の掲示(第12条)

③ 旅行業約款(第12条の2) ※観光庁 び消費者庁 標準

個別約款 標準約款

④ 標準旅行業約款(第12条の3) ※

⑤ 取引条件の説明(第12条の4) ※

⑥ 書面の交付(第12条の5) ※

⑦ 企画旅行の広告(第12条の7) ※

観光庁及び消費者庁は標準旅行業約款を定め、公示する

⑦ 企画旅行の広告(第12条の7) ※

⑧ 誇大広告の禁止(第12条の8) ※

⑨ 企画旅行の円滑な実施のための措置

(第12条の10)

旅行業者が旅行業約款を定める

旅行業者が標準旅行業約款と同一の約款を定める

(第 条の )

⑩ 旅程管理業務を行う者(第12条の11)

(※は、消費者庁との共管)

これらのほかに 旅行業者が倒産した場合等に観光庁の認可が必要

観光庁の認可を受けたとみなすこれらのほかに、旅行業者が倒産した場合等に

備え、営業保証金の供託(第7条)や弁済業務保証金の供託(第22条の8)等を規定

みなす

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広告表示に係る規制

(企画旅行の広告)第十二条の七 旅行業者等は、企画旅行に参加する旅行者を募集するため広告をするときは、国土交通省令・内閣府令で

旅行業法 法律

第十二条の七 旅行業者等は、企画旅行に参加する旅行者を募集するため広告をするときは、国土交通省令 内閣府令で

定めるところにより、当該企画旅行を実施する旅行業者の氏名又は名称、旅行の目的地及び日程、旅行者が提供を受けることができる運送等サービスの内容、旅行者が旅行業者等に支払うべき対価に関する事項、第十二条の十の国土交通省令で定める措置を講ずるために必要な業務を行う者の同行の有無その他の国土交通省令・内閣府令で定める事項を表示してしなければならない。してしなければならない。

旅行業者等が旅行者と締結する契約等に関する規則 省令

(広告の表示事項)第十三条 法第十二条の七の国土交通省令・内閣府令で定める事項は、次のとおりとする。

一 企画者の氏名又は名称及び住所並びに登録番号企画者の氏名又は名称及び住所並びに登録番号二 旅行の目的地及び日程に関する事項三 旅行者が提供を受けることができる運送、宿泊又は食事のサービスの内容に関する事項四 旅行者が旅行業者等に支払うべき対価に関する事項五 旅程管理業務を行う者の同行の有無五 旅程管理業務を行う者の同行の有無六 企画旅行の参加者数があらかじめ企画者が定める人員数を下回った場合に当該企画旅行を実施しないこととするときは、

その旨及び当該人員数七 第三号に掲げるサービスに専ら企画旅行の実施のために提供される運送サービスが含まれる場合にあっては、当該運

送サービスの内容を勘案して、旅行者が取得することが望ましい輸送の安全に関する情報送サ ビスの内容を勘案して、旅行者が取得することが望ましい輸送の安全に関する情報八 法第十二条の四に規定する取引条件の説明を行う旨(第三条第一号に規定する事項を表示して広告する場合を除く。) 。

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広告表示に係る規制(新聞広告の例)

少催行人員 名少催行人員25名

添乗員同行

旅行企画・実施クラブツーリズム株式会社クラブツ リズム株式会社観光庁長官登録旅行業第1693号東京都新宿区西新宿6-3-1

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○ 旅行業法においては 旅行業約款を行政庁の認可事項とすることにより 般消費者(旅行者)の利益○ 旅行業法においては 旅行業約款を行政庁の認可事項とすることにより 般消費者(旅行者)の利益

旅行業約款

○ 旅行業法においては、旅行業約款を行政庁の認可事項とすることにより、一般消費者(旅行者)の利益の保護を図っている。

○ 旅行業法においては、旅行業約款を行政庁の認可事項とすることにより、一般消費者(旅行者)の利益の保護を図っている。

(旅行業約款)第十二条の二 旅行業者は、旅行者と締結する旅行業務の取扱いに関する契約に関し、旅行業約款を定め、観光庁長官

の認可を受けなければならない。国土交通省令・内閣府令で定める軽微な変更をしようとする場合を除き、これを変更しようとするときも 同様とするうとするときも、同様とする。

2 観光庁長官は、前項の認可をしようとするときは、次の基準によつてしなければならない。一 旅行者の正当な利益を害するおそれがないものであること。二 少なくとも旅行業務の取扱いの料金その他の旅行者との取引に係る金銭の収受及び払戻しに関する事項並びに旅行

業者の責任に関する事項が明確に(企画旅行を実施する旅行業者にあつては 企画旅行契約と手配旅行契約その他の業者の責任に関する事項が明確に(企画旅行を実施する旅行業者にあつては、企画旅行契約と手配旅行契約その他の企画旅行契約以外の契約との別に応じ、明確に)定められているものであること。

3 旅行業者等は、旅行業約款(旅行業者代理業者にあつては所属旅行業者の旅行業約款、第十四条の二第一項又は第二項の規定により他の旅行業者を代理して企画旅行契約を締結することができる者にあつては当該他の旅行業者の旅行業約款)をその営業所において 旅行者に見やすいように掲示し 又は旅行者が閲覧することができるように備え置かなけ業約款)をその営業所において、旅行者に見やすいように掲示し、又は旅行者が閲覧することができるように備え置かなければならない。

(標準旅行業約款)第十二条の三 観光庁長官及び消費者庁長官が標準旅行業約款を定めて公示した場合(これを変更して公示した場合を第十二条の三 観光庁長官及び消費者庁長官が標準旅行業約款を定めて公示した場合(これを変更して公示した場合を

含む。)において、旅行業者が、標準旅行業約款と同一の旅行業約款を定め、又は現に定めている旅行業約款を標準旅行業約款と同一のものに変更したときは、その旅行業約款については、前条第一項の規定による認可を受けたものとみなす。

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○ 旅行業法においては ①望ましい内容の約款の普及を図る ②事業者の負担の軽減と行政手続きの簡○ 旅行業法においては ①望ましい内容の約款の普及を図る ②事業者の負担の軽減と行政手続きの簡

標準旅行業約款

○ 旅行業法においては、①望ましい内容の約款の普及を図る、②事業者の負担の軽減と行政手続きの簡素化を図るため、標準旅行業約款を定めている。○ 旅行業法においては、①望ましい内容の約款の普及を図る、②事業者の負担の軽減と行政手続きの簡素化を図るため、標準旅行業約款を定めている。

募集型企画旅行の部(特別補償規程)

旅行者の募集のためにあらかじめ、旅行の目的地及び日程、旅行者が提供を受けることができる運送又は宿泊のサービスの内容並びに旅行者が当社に支払うべき旅行代金の額を定めた旅行に関する計画を作成し、これにより実施する旅行 (パッケージツアー)

受注型企画旅行の部(特別補償規程)

旅行者からの依頼により、旅行の目的地及び日程、旅行者が提供を受けることができる運送又は宿泊のサービスの内容並びに旅行者が当社に支払うべき旅行代金の額を定めた旅行に関する計画を作成し、これにより実施する旅行 (団体旅行、修学旅行)

手配旅行の部旅行者の委託により、旅行者のために代理、媒介又は取次をすること等により旅行者が運送・宿泊機関等の提供する運送、宿泊その他の旅行に関するサービスの提供を受けることができるように、手配することを引き受ける契約 (航空券 宿泊の単品)手配することを引き受ける契約 (航空券、宿泊の単品)

渡航手続代行契約の部渡航手続の代行に対する旅行業務取扱料金を収受することを約して、旅行者の委託により、①旅券、査証、再入国許可及び各種証明書の取得に関する手続、②出入国手続書類の作成、③その他前各号に関連する業務を行うことを引き受ける契約 (パスポート等手続き)

相談に対する旅行業務取扱料金を収受することを約して、旅行者の委託により、①旅行者が旅行の計画を作成するために必要な助言 ②旅行の計画の作成 ③旅行に必要な経費の見積り ④旅

旅行相談の部の計画を作成するために必要な助言、②旅行の計画の作成、③旅行に必要な経費の見積り、④旅行地及び運送・宿泊機関等に関する情報提供、⑤その他旅行に必要な助言及び情報提供を行うことを引き受ける契約 (相談)

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旅程保証制度の概要

○ 募集型・受注型企画旅行契約において、契約内容の重要な変更が生じた場合に、旅行代金に一定の率を乗じた額以上の変更補償金を、旅行終了日の翌日から起算して30日以内に支払うこととする制度。

○ 募集型・受注型企画旅行契約において、契約内容の重要な変更が生じた場合に、旅行代金に一定の率を乗じた額以上の変更補償金を、旅行終了日の翌日から起算して30日以内に支払うこととする制度。

【募集 旅 旅 約 募集 旅 約 第 】

変更補償金の支払いが必要となる変更一件あたりの率(%)

旅行開始前 旅行開始後

一 契約書面に記載した旅行開始日又は旅行終了日の変更 1 5 3・0

【募集型企画旅行の例(標準旅行業約款募集型企画旅行契約の部別表第二)】

契約書面に記載した旅行開始日又は旅行終了日の変更 1.5 3 0

二 契約書面に記載した入場する観光地又は観光施設(レストランを含みます。)その他の旅行の目的地の変更 1.0 2.0

三 契約書面に記載した運送機関の等級又は設備のより低い料金のものへの変更(変更後の等級及び設備の料金の合計額が契約書面に記載した等級及び設備のそれを下回った場合に限ります。)

1.0 2.0

四 契約書面に記載した運送機関の種類又は会社名の変更 1 0 2 0四 契約書面に記載した運送機関の種類又は会社名の変更 1.0 2.0

五 契約書面に記載した本邦内の旅行開始地たる空港又は旅行終了地たる空港の異なる便への変更 1.0 2.0

六 契約書面に記載した本邦内と本邦外との間における直行便の乗継便又は経由便への変更 1.0 2.0

七 契約書面に記載した宿泊機関の種類又は名称の変更 1.0 2.0

八 契約書面に記載した宿泊機関の客室の種類、設備、景観その他の客室の条件の変更 1.0 2.0

九 前各号に掲げる変更のうち契約書面のツアー・タイトル中に記載があった事項の変更 2.5 5.0

注一 「旅行開始前」とは、当該変更について旅行開始日の前日までに旅行者に通知した場合をいい、「旅行開始後」とは、当該変更について旅行開始当日以降に旅行者に通知した場合をいいます。

注二 確定書面が交付された場合には、「契約書面」とあるのを「確定書面」と読み替えた上で、この表を適用します。この場合において、契約書面の記載内容と確定

書面の記載内容との間又は確定書面の記載内容と実際に提供された旅行サービスの内容との間に変更が生じたときは、それぞれの変更につき一件として取り扱います。

注三 第三号又は第四号に掲げる変更に係る運送機関が宿泊設備の利用を伴うものである場合は、一泊につき一件として取り扱います。

注四 第四号に掲げる運送機関の会社名の変更については、等級又は設備がより高いものへの変更を伴う場合には適用しません。

注五 第四号又は第七号若しくは第八号に掲げる変更が一乗車船等又は一泊の中で複数生じた場合であっても、一乗車船等又は一泊につき一件として取り扱います。

注六 第九号に掲げる変更については、第一号から第八号までの率を適用せず、第九号によります。

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標準旅行業約款における特別補償規定について

○ 企画旅行の参加中に旅行者が「急激かつ偶然な外来の事故」によって身体に傷害を被ったとき 所有○ 企画旅行の参加中に旅行者が「急激かつ偶然な外来の事故」によって身体に傷害を被ったとき 所有○ 企画旅行の参加中に旅行者が「急激かつ偶然な外来の事故」によって身体に傷害を被ったとき、所有の身の回り品に損害を被ったときに、特別補償規定に基づいて、旅行業者の賠償責任の有無に拘わらず、一定の補償金又は見舞金を支払う制度。

○ 企画旅行の参加中に旅行者が「急激かつ偶然な外来の事故」によって身体に傷害を被ったとき、所有の身の回り品に損害を被ったときに、特別補償規定に基づいて、旅行業者の賠償責任の有無に拘わらず、一定の補償金又は見舞金を支払う制度。

補償金の支払内容(概略)補償金の支払内容(概略)

損害の内容 国内旅行の場合 海外旅行の場合損害の内容 国内旅行の場合 海外旅行の場合

事故の日から180日以内に死亡した場合

1,500万円 2,500万円

身体損害事故の日から180日以内に

後遺障害が生じた場合障害の程度に応じて上記の金額の3%~100%

事故の日から180日以内に入院した場合

入院期間に応じて2万円~20万円

入院期間に応じて4万円~40万円

3日以上通院した場合通院日数に応じて

1万円~5万円通院日数に応じて2万円~10万円

手荷物損害一企画旅行について15万円を限度とする。

手荷物損害(ただし3,000円を超えない場合は補償金を支払わない。)

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(参考)旅行業法制に関する諸外国との比較

日本アメリカ

(カリフォルニア州)EU フランス ドイツ

(カリフォルニア州)

旅行業に関する法制度 旅行業法 カリフォルニア州商法17750条 EU旅行指令 旅行法典 民法、営業法等

①航空サービス、運送サービス等の手配

規制あり 規制あり - 規制あり

規制の対象となる旅行業の定義

-(ただし,民法にパック旅行契約に

ついての規定あり)

②宿泊施設の手配等 規制あり - - 規制あり

③パ ク旅行 企画規制あり

(① サ ビ と他 旅行サ

規制あり(主催者又は販売者として①交通、宿泊サービス等の組み合わ

③パック旅行の企画・実施

規制あり(①のサービスと他の旅行サービスを組み合わせて手配・提供するものが規制の対象)

通、宿泊サ ビス等の組み合わせであって、②合計価格で販売される、③旅行期間が24時間以上又は一泊の宿泊を伴うものを販売する者が規制の対象)

規制あり

・旅行代金の基金への割当て消費者 帰還に要する潜在的

旅行業の営業を行おうとする際の規制

・旅行業務取扱管理者の設置・営業保証金の供託・基準資産額の確保・申請者の有罪判決の有無 等

・登録料の払込・全営業所の申告・申請者の有罪判決の有無 等

・消費者の帰還に要する潜在的な費用の保証

・旅行業務から生じる金銭的な債務や損失に備えた保険への加入

・一定期間の研修の修了、旅行業の実務経験又は旅行・教育

業の実務経験又は旅行・教育大臣により定められた学位の保有 等

旅行業に係る資格・旅行業務取扱管理者・旅程管理主任者

- - - -

旅行業者は 手配を適切に行

旅行中の事故等に係る補償制度

旅行業者は、手配を適切に行えば足り、サービス提供者の過失による事故等については責任を負わない。※ただし、約款上の特別補償制度あり

旅行業者が、サービス提供者の過失による事故等についても責任を負うかは不明確

旅行業者は、サービス提供者の履行部分も含めて、旅行サービス全体の提供に履行責任

旅行業者は、サービス提供者の履行部分も含めて、旅行サービス全体の提供に履行責任

旅行業者は、サービス提供者の履行部分も含めて、旅行サービス全体の提供に履行責任

出所:観光庁観光産業課「諸外国における旅行業法制に関する調査」(平成23年3月) -23-

旅行業者の返金債務等の履行を担保する制度

営業保証金(旅行取引により生じた債権に関して支払可能)

旅行客返金信託基金(登録料の払込み及び旅行代金の預入れ、事業者の故意、破産申請等の場合に支払可能)

倒産時の旅行代金の返還及び帰還の保証を義務付け

・基金制度を設置(旅行代金の割当て、支払要件は不明)・保険加入を義務付け

旅行代金の返金義務を担保するための保険契約又は金融機関による支払い約束による保証を義務付け

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参考Ⅲ.旅行業法制定・改正の経緯

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旅行業法制定の経緯(旅行あつ旋業法の制定)

「旅行あつ旋業の実態調査」(昭和27年)

(実地調査に現れたあつ旋業者の実態)(実地調査に現れたあつ旋業者の実態)

福岡県戸畑市某高等学校が某旅行あつ旋業者に、関西旅行の引受を依頼し、35万円を前渡した。ところが、京都の旅館を出発しようとすると、その宿泊料及び観光バス費が支払われておらず 引率の先生がその解決のため 残留を余儀なくされ 処置に困って警察に届け出

-25-

ておらず、引率の先生がその解決のため、残留を余儀なくされ、処置に困って警察に届け出て、借用証類似の一札を入れて帰校した。京都の旅館ではあつ旋業者を相手に、未払い金請求の訴訟手続きをした。

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旅行業法改正の経緯(主な改正経過)

時期 内容 備考時期 内容 備考

昭和27年 「旅行あつ旋業法」の制定。

(改正) (提案理由説明)(改正)

・ 登録の拒否事由に、経験能力、資力信用の基準を追加。・ 登録の有効期間を3年とする更

(提案 由説明)

「旅行あつ旋業法は、広く内外旅客の旅行あっ旋を業とする者の監督取締りを目的として昭和27年7月公布、同年10月から施行を見たものでありまして、本法の施

行に伴い悪質業者は減少し 業界の粛正に大きな役昭和31年

録 期 更新登録制度の導入。

・ 標識の掲示義務、職員による立入検査等の規定を設けるとともに、

行に伴い悪質業者は減少し、業界の粛正に大きな役割を果たしておりますが、3年半に及び本法の施行経

過に微しますると、その取締規定が不十分なため、未だに各種の不正行為を行なう業者や無登録業者も相

罰則の強化を図った。等

各種 不 行為を行なう業者や無登録業者も相当あり、いろいろな欠陥が表面化致しております。」

(改正) (提案理由説明)(改正)

・ 邦人旅行あっ旋業の業務範囲を、「日本人の旅行を対象とする旅行あっ旋業」から「日本人の本邦内の

(提案理由説明)「本年4月に予定されるIMF8条国移行に伴う日本人の

海外観光渡航の自由化を控え、また 近における旅行あっ旋業の現状及び経済情勢の変動等の状況を照

昭和39年

あっ旋業」から「日本人の本邦内の旅行のみを対象とする旅行あっ旋業」に限定。・ 営業保証金の額を引き上げ

行あ 旋業の現状及び経済情勢の変動等の状況を照らしますと、現行の旅行あっ旋業法の規定は、旅行者の保護の面で必ずしも十分なものではありません。このため旅行あっ旋業者として日本人の海外渡航の取扱いを適正に行わせるとともに 更に旅行あ 旋業者

-26-

・ 営業保証金の額を引き上げ。等

扱いを適正に行わせるとともに、更に旅行あっ旋業者全般につきその信用度を向上させ、運営の適正化を図るため、所要の改正を行う」

-26-

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旅行業法改正の経緯(主な改正経過)時期 内容 備考

(改正)・ 題名を「旅行業法」に。

・ 旅行業の登録種別を、一般旅

(提案理由説明)

「近年における国民の生活水準の向上と余暇時間の増大等によりまして、観光旅行を中心とする旅行需要は急速に増大してまいりました とに海外旅行をはじめとする

昭和46年

旅行業 録種別を、 般旅行業、国内旅行業、旅行業代理店業に分類。

・営業保証金の額を運輸省令で

に増大してまいりました。ことに海外旅行をはじめとする旅行の大型化、あるいは旅行あっ旋業者の主催する団体旅行の増加等、国民の旅行形態が質・量ともに大幅に変化しつつあります。このような状況に照らしますと、現

定めることとし、額を引き上げ。

・旅行業務取扱主任者の規定の創設。旅 業協会 規定 創

変化しつつあります。このような状況に照らしますと、現行の旅行あっ旋業法の規定は、旅行者保護の視点からは必ずしも十分なものとはいえません。」

・旅行業協会の規定の創設等

(改正) (提案理由説明)

・ 主催旅行に同行する主任の添乗員について、一定の研修を義務付け。

「近年、所得水準の向上等により国民の旅行に対する意欲は年々着実に高まってきており、旅行は今や国民生活にとって不可欠のものとなっております。国民が旅行するにあたっては 旅行業者を利用することが広く普及してお

昭和57年・ 不健全旅行等への関与の防止対策として、旅行業者およびその従業者が、旅行地の法令に違

する ビ 与する を

にあたっては、旅行業者を利用することが広く普及しており、特に旅行業者が企画・募集する主催旅行が大いに利用されておりますが、これとともに旅行業者の活動をめぐってしばしば紛議を生ずるに至っております。このよう

-27-

反するサービスに関与することを禁止。

な状況に対処して、旅行に関する取引の公正を維持し、旅行者の保護を図っていくため、旅行業者の適正な業務運営を確保していく必要があります。」

-27-

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旅行業法改正の経緯(主な改正経過)

時期 内容 備考

(改正)

・ 旅行業の登録種別を、旅行業と旅行業者代理業の2区分に分

(提案理由説明)「近年、所得水準の向上、自由時間の増大等により、旅行需要は年々着実に拡大、多様化してきており、旅行は、国民生活にとって極めて日常的なものとなっております 特に海外旅行について

平成7年

と旅行業者代理業の2区分に分類。

・営業保証金の算定基準を営業店舗数から取扱額に変更。

て極めて日常的なものとなっております。特に海外旅行については、旅行者数が一千万人を超えるなど急速に一般化が進展しております。これに伴い、旅行業者が海外旅行業務を用意に遂行できるようになるとともに、マスメディアを活用しつつ多様な主催旅行を実施するなど積極的な事業の展開を図る旅行業者が増加

・営業保証金の還付を旅行者優先に。

旅行を実施するなど積極的な事業の展開を図る旅行業者が増加しているところであります。しかしながら、一方では、旅行業者に対する旅行者からの苦情が少なからず見られるとともに、旅行業者の倒産時においてトラブルが生じているなど、旅行者の保護の充実をより一層確保しなければならない状況が生じております 」充実をより一層確保しなければならない状況が生じております。」

(改正)

・ 「企画旅行」「手配旅行」に該

(提案理由説明)

「近年、旅行需要がますます多様化、高度化する中で、旅者 依頼 応 旅 業者が自 知当する行為を定義(主催旅行契

約と包括料金付き企画手配旅行契約の統合)。

行者の依頼に応じて、旅行業者が自らの知見や取引関係を利用し、旅行者の個別の希望に対応しながら旅行計画を作成する旅行形態が増加するとともに、苦情や紛争も 旅行計画の作成から旅程管理に至るまで 幅広く生

平成16年 ・「旅行業務取扱主任者」から「旅行業務取扱管理者」への名称の変更、職務範囲の拡大(旅行計

適 な作成 対する管 監

も、旅行計画の作成から旅程管理に至るまで、幅広く生じるようになってきています。このため、旅行者の保護の充実を図ることが重要な課題となっております。これらを踏まえ、旅行需要に柔軟かつ機敏に対応し、また、旅行が計 どおり 滑 実施されるよう措置を講ずる と

-28-

画の適正な作成に対する管理監督義務等)。

が計画どおり円滑に実施されるよう措置を講ずることにより、旅行者の利便を増進していく必要があります。」

-28-

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参考Ⅳ.旅行業区分に係る制度改正等

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第3種旅行業者の業務範囲の拡大

○ 観光による地域振興を進めるためには 地域の観光資源を熟知した地元の中小旅行業者による旅行商○ 観光による地域振興を進めるためには 地域の観光資源を熟知した地元の中小旅行業者による旅行商○ 観光による地域振興を進めるためには、地域の観光資源を熟知した地元の中小旅行業者による旅行商品の創出を促進することが必要であり、中小旅行業者が企画旅行の造成・募集を行いやすくするための規制緩和を段階的に実施。

○ 観光による地域振興を進めるためには、地域の観光資源を熟知した地元の中小旅行業者による旅行商品の創出を促進することが必要であり、中小旅行業者が企画旅行の造成・募集を行いやすくするための規制緩和を段階的に実施。

第3種旅行業者も、以下の要件を満たす企画旅行の造成・実施が可能 催行区域を一定の半島地域にまで拡大催行区域を一定の半島地域にまで拡大

平成19年5月12日~平成19年5月12日~ 平成21年3月31日~平成21年3月31日~

①催行区域の限定①催行区域の限定営業所の存する市町村及びこれに隣接する市町村の区域及び国土交通大臣(現行:観光庁長官)の定める区域内での実施

②旅行代金の当日払い②旅行代金の当日払い申込金(20%以内)を除き 旅行開始日より前の旅行代金の収受を行わないもの

① 半島に営業所がある場合

(半島地域の特例)

申込金(20%以内)を除き、旅行開始日より前の旅行代金の収受を行わないもの

営業保証金300万円、基準資産額300万円で参入が可能に営業保証金300万円、基準資産額300万円で参入が可能に

催行区域のイメ ジ催行区域のイメ ジ

一般旅客定期航路事業の航路

(本土と一般定期航路で結ばれる離島についての特例)

② 半島と一般定期航路で結ばれる市町村に営業所がある場合一般旅客定期航路事業の航路目的地

催行区域のイメージ催行区域のイメージ

① 本土に営業所がある場合 ② 離島に営業所がある場合

本土

離島2離島2

本土

出発地

帰着地

宿泊地

本土

離島1離島1

…自らの営業所の存する市町村

…自らの営業所の存する市町村に隣接する市町村 …観光庁長官の定める区域となる市町村

-30-

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「着地型旅行」促進のための新たな旅行業区分の新設等について観光を取り巻く環境の変化

(※)「着地型旅行」とは、旅行者を受け入れる地域(着地)側が、地域の観光資源を基にした旅行商品や体験プログラムを旅行者へ提供する旅行形態。

地域の観光資源の活用や多様化する観光客のニーズへの対応の観点から、地域独自の魅力を活かした地域密着型の旅行への期待の高まり。

背景

周遊

周遊

周遊

B市 D町

A市(宿泊地等)

周遊施策の いわゆる「着地型旅行」(※)の商品提供のため周遊

C町

周遊

E村

改正内容

施策の方向性 の取組が必要。

長崎県小値賀島ガイドツアー 瀬戸金太郎芋の大収穫祭

改正内容

1.地域限定旅行業の創設 2.事前収受金20%制限の撤廃

○ 現行の第3種旅行業には、事旅行業の類型

募集型企画旅行募集型企画旅行(パックツアー)(パックツアー)

受注型受注型企画旅行企画旅行

手配旅行手配旅行営業保証金営業保証金 基準資産基準資産

前の申込み段階では旅行代金の20%までしか収受できないと

の制限があり、旅行代金を二度収受する手間が旅行者・旅行業

旅行業の類型 企画旅行企画旅行(修学旅行等)(修学旅行等)

(チケット手配等)(チケット手配等)営業保証金営業保証金 基準資産基準資産

(海外) (国内)

第1種 ○ ○ ○ ○ 7,000万 3,000万

収受する手間が旅行者・旅行業者双方にとって煩わしい等により、着地型旅行商品を取り扱うインセンティブが低くなっている。

第2種 × ○ ○ ○ 1,100万 700万

第3種 × △(隣接市町村等)

○ ○ 300万 300万

国内の隣接区域に限定

区域限定に伴う引き下げ

○ 当該制限を廃止し、着地型旅行商品の取り扱いを促進。

地域限定 × △(隣接市町村等)

△(隣接市町村等)

△(隣接市町村等)

100万 100万

区域に限定 伴う引き下げ

-31-

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○ 平成20年7月に施行された観光圏整備法においては 国土交通大臣の認定を受けた滞在促進地区内○ 平成20年7月に施行された観光圏整備法においては 国土交通大臣の認定を受けた滞在促進地区内

観光圏内限定旅行業者代理業者

○ 平成20年7月に施行された観光圏整備法においては、国土交通大臣の認定を受けた滞在促進地区内の宿泊業者が、宿泊者に対して、観光圏の区域内において実施される旅行を取り扱う旅行業者代理業を実施することができる旅行業法の特例を規定。

○ 観光圏内限定旅行業者代理業者は全国で228(平成25年4月末現在)。

○ 平成20年7月に施行された観光圏整備法においては、国土交通大臣の認定を受けた滞在促進地区内の宿泊業者が、宿泊者に対して、観光圏の区域内において実施される旅行を取り扱う旅行業者代理業を実施することができる旅行業法の特例を規定。

○ 観光圏内限定旅行業者代理業者は全国で228(平成25年4月末現在)。

旅行業務の取扱いの範囲旅行業務の取扱いの範囲①所属旅行業者から業務委託された範囲に限る。②観光圏内の旅行商品の取扱いに限る

観光圏一覧(平成観光圏一覧(平成2525年年44月現在)月現在)

(平成25年4月新規認定観光圏)②観光圏内の旅行商品の取扱いに限る。③旅行商品を販売できる対象は、認定を受けた

自らの宿泊施設の宿泊者に限る。

このツアーに参加してみたい!

宿泊サービス宿泊サービス

(旧観光圏基本計画に基づく観光圏)

手続きも便利!体験型ツアー体験型ツアー

効果効果旅行者 ⇒宿泊利便向上、旅行満足度向上宿泊業者⇒集客力向上、リピーターの確保旅行業者⇒着地型旅行商品の販路拡大地域全体⇒滞在力の促進、観光消費拡大 等

-32-

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参考Ⅴ.近年の旅行関連事故

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関越道における高速ツアーバス事故の概要

4月29日(日)午前4時40分頃、関越自動車道上り線藤岡ジャンクション付近において高速ツアーバスが乗客4月29日(日)午前4時40分頃、関越自動車道上り線藤岡ジャンクション付近において高速ツア バスが乗客45名を乗せて走行中、当該道路の左側壁に衝突し、乗客7名が死亡し、乗客38名が重軽傷を負うという事故が発生。 利用者 旅行業者 貸 切 バ ス 事 業 者

企画旅行契約 貸切運送契約 (株)ハーヴェストホ ルディングス

(有)陸援隊ホールディングス

4月28日16:30頃仮眠所(白山)をチェックアウト

4月28日22:10金沢駅を出発

4月28日23:20高岡駅を出発

4月29日04:40頃事故発生

-34-4月27日18:30頃陸援隊の車庫を出発

4月27日21:20東京ディズニーリゾートを出発

4月28日08:00金沢駅に到着

4月28日08:30頃 仮眠所(白山)にチェックイン

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高速ツアーバスについて

高速ツアーバスは、旅行業者が貸切バスをチャーターして高速乗合バスと同様のサービスを提供するものであり 大都市間 長距離夜行便を中心に急成長※を遂げ た

乗合運送契約

<高速乗合バスの事業モデル>高速乗合バスと類似したサービスを提供する高速ツアーバスの成長

あり、大都市間の長距離夜行便を中心に急成長※を遂げていた。 ※平成16年2万3千人 → 平成22年600万人(推計)

利用者

運転者・車両

乗合バス事業者 <道路運送法>

提供商品:2地点間を定時定路線で結ぶ乗合バス輸送

契約主体=輸送主体:乗合バス事業者

<高速ツアーバスの事業モデル>

旅行業者 利用者企画旅行契約

<旅行業法> (乗合は年度/ツアーは暦年)

(推計値)

貸切運送契約

貸切バス事業者A 貸切バス事業者B 貸切バス事業者C

運転者・車両 運転者・車両 運転者・車両

提供商品:バスによる2地点間の移動を内容とする旅行(実質的に定時定路線)(実質的 定時定路線)

契約主体:旅行業者

輸送主体:貸切バス事業者(主に中小事業者)-35-

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国土交通省の対応

対策本部の設置 緊急対策等のとりまとめ

・平成24年4月29日、直ちに自動車局及び関東運輸局並びに観光庁に対策本部を設置。・5月5日、上記対策本部を統合の上、大臣を本部長とする「関越自動車道における高速ツアーバス事故対策本部」に格上げ

対策本部の設置、緊急対策等のとりまとめ

本部」に格上げ。・5月14日、政務三役会議の下に吉田副大臣を座長とする「関越自動車道における高速ツアーバスの事故を踏まえた公共交通の安全対策強化に係る検討チーム」を設置。

・検討チームにおいて、「今夏の多客期の安全確保のための緊急対策」及び「引き続き検討すべき事項」につ検討チ ムにおいて、 今夏の多客期の安全確保のための緊急対策」及び 引き続き検討す き事項」について、6月6日の同チーム会合においてとりまとめ、6月11日の政務三役会議において正式決定。

○「今夏の多客期の安全確保のための緊急対策」の主要事項・過労運転防止対策全般を見直すための専門家による検討会におけるとりまとめを踏まえ、交替運転者を必要とする基準を実車距離400km、乗務時間10時間とすること等を決定。・高速ツアーバス関連事業者への緊急重点監査の実施及び監査情報の公表。・旅行業者・貸切バス事業者間の取引内容の明確化等を通じた輸送の安全確保に係る責任の明確化・高速バス表示ガイドラインの策定及び企画旅行広告における安全情報の表示の義務付け 等

○「引き続き検討すべき事項」の主要事項・「新高速乗合バス」の厳格な制度設計と同制度への早期の移行促進(高速ツアーバスを主催する旅行業者に道路運送法に基づく安全確保の責任を負わせる新制度への移行について、7月31日に通達を発出。1年以内を目標に移行を図る)・参入規制のあり方の検討・運賃・料金制度のあり方の検討・監査体制の強化・処分の厳格化 等

・平成25年4月2日、「高速・貸切バスの安全・安心回復プラン」を公表。

-36-

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ツアーを企画実施した旅行業者への観光庁の対応

旅行業者(A社)を巡る経緯

・4月30日、5月2日、5月8日の計3回、ツアーを企画実施した第1種旅行業者、A社への立入検査を実施。

旅行業者(A社)を巡る経緯

・6月18日、行政処分に向けた聴聞会の開催(A社は出席に代えて陳述書を提出)。

・6月30日、A社が被害者宛てに破産申立の通知書を送付。

・7月3日 A社に業務停止(平成24年7月5日から8月20日までの47日間)の命令書を送付。7月3日、A社に業務停止(平成24年7月5日から8月20日までの47日間)の命令書を送付。

○処分の原因となる事実① 外務員規定違反(法第12条の6第1項違反)

本年1月2日から4月30日までに実施した募集型企画旅行において、高速ツアーバスの乗車場所で、所定の外務員証を携帯しない者に 外務員としての業務である旅行代金の収受を 延べ66件行わせていた携帯しない者に、外務員としての業務である旅行代金の収受を、延べ66件行わせていた。

② 禁止行為 (法第13条第3項違反)

本年4月27日に実施した東京発の募集型企画旅行等、本年3月1日以降において、旅行者に対して、発地及び着地のいずれもが当該貸切バス事業者の営業区域外となる運送サ ビスの提供を 延べ29件あ せんしたずれもが当該貸切バス事業者の営業区域外となる運送サービスの提供を、延べ29件あっせんした。

③ 旅程管理不実施(法第12条の10違反)

本年4月27日に実施した東京発の募集型企画旅行及び同月28日に実施した金沢発の募集型企画旅行において、当該貸切バス事業者に配車指示書が到達したことの確認を行わず 旅行に関する計画に定めるサ ビスの旅行者 の確実貸切バス事業者に配車指示書が到達したことの確認を行わず、旅行に関する計画に定めるサービスの旅行者への確実な提供を確保するために旅行の開始前に必要な措置を講じなかった。

・7月5日、A社が事業の廃止届出書を提出(7月6日付けで旅行業登録を抹消)。7月5日、A社が事業の廃止届出書を提出(7月6日付けで旅行業登録を抹消)。

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○ 昨年11月3日(現地時間)、中国の万里の長城付近で日本人ツアー登山客4名を含む5名が大雪のため遭

万里の長城付近における遭難事故について

○ 昨年11月3日(現地時間)、中国の万里の長城付近で日本人ツア 登山客4名を含む5名が大雪のため遭難した事故で、日本人3名が死亡。

事故の概要

事故概要

参考:北海道トムラウシ山遭難事故

発生日時: 平成24年11月3日 午後(現地時間)

場 所: 中国河北省張家口市郊外の万里の長城近く

状 況: 大雪と強風のため遭難

事故概要:

○ 平成21年7月16日、B社が企画実

施したツアー登山において参加者

が北海道トムラウシ山にて遭難し、状 況: 大雪と強風のため遭難

被害状況: (死亡)60歳代女性2名、70歳代男性1名

(生存)50歳代女性1名、中国人添乗員1名

旅行業者: B社

8名(うちガイド1名)が死亡。

後旅行業者: B社 事故後の対応:

○ B社に対して51日間の業務停止

処分(平成22年12月15日。処分理

由は①旅行業務に関する管理及び観光庁の対応

○ 11月5日、関係団体を通じて旅行業者に対し、ツアー登山を実施する際には安全面で十分に注意を払うよう、注意喚起のための通知を発出。

○ 11月9日以降の4回にわた て B社に対して立入検査を実

監督の義務違反②旅行業務取扱管

理者の不在)。

○ 業務停止期間中に旅行代金を収

受して契約を成立させ 旅行を実○ 11月9日以降の4回にわたって、B社に対して立入検査を実

施。聴聞を行った上で、12月19日、旅行業法違反により、B社の旅行業登録の取消処分を実施。

○ 北海道トムラウシ山の遭難事故以降に観光庁がB社に対し

受して契約を成立させ、旅行を実

施したケース等があったため、厳重

注意書を発出(平成23年3月8日) 。

○ 平成23年2月以降、3回立入検査

を実施○ 北海道トムラウシ山の遭難事故以降に観光庁がB社に対して行った指導監督について検証作業を行い、12月18日に 終

報告を取りまとめ。

を実施。

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○ 昨年12月18日 平成21年にB社がおこした北海道トムラウシ山の遭難事故以降に観光庁がB社に対して

トムラウシ山遭難事故後対応に関する検証について

○ 昨年12月18日、平成21年にB社がおこした北海道トムラウシ山の遭難事故以降に観光庁がB社に対して行った指導監督に関する検証結果をとりまとめ。

○ 検証結果等を踏まえ、具体的なツアー登山の安全確保対策を早急に検討し、可能なものから速やかに実施。

1.業界団体等による取組み

(1)「ツアー登山運行ガイドライン」の見直し(1)立入検査は速やかにかつ頻度を高めて対応す

検証で示された改善策(概要) 対応状況

(1)「ツア 登山運行ガイドライン」の見直し

・海外ツアー登山に関する規定、コースの下見に

関する規定の整備等

(2)安全確保策の実施状況を記録する仕組みの導入

ツア 登山の企画から催行に至るまで状況を記

ることとし、検査方針を明確化する。

(2)ツアー登山運行ガイドラインの見直しを行う

とともに、旅行業法に関する処分の基準の見直・ツアー登山の企画から催行に至るまで状況を記

録する仕組みの導入等

(3)安全確保のための取組みの強化

① 安全確保策の実施状況を記録する仕組みの導入

し等を行う。

(3)重大事案については、処分後の立入検査等に

関する方針を事案ごとに明確に示し、継続的か

② 自主評価点検の導入

③ マニュアル整備の徹底

(4)添乗員等の資質の向上

(5)ツアー登山の安全に関するセミナー等の開催

つ頻度を高めつつ計画的に行う。

(4)検査実施体制の充実とともに、検査のための

マニュアルの整備等を図る。また、組織的な安

全 ネジ 導 等を検討 監督 指導( ) 安 関す ナ 等 開催

2.国による取組み

(1)検査体制の強化

(2)検査方針・マニュアル等の整備

全マネジメント導入等を検討し、監督・指導の

実施方法の改善を図る。

(5)観光庁幹部は、自ら能動的に指揮をとるよう

徹底する (3)ツアー登山関係事業者等に関する重点検査の実施

(4)処分基準の見直し

(5)組織的な安全マネジメント導入の検討

徹底する。

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○ 平成25年2月12日(現地時間)、グアム島タモン地区で土産物店に車が突っ込み、はねられた観光客が負傷

グアム島における邦人死傷事案について

○ 平成25年2月12日(現地時間)、グアム島タモン地区で土産物店に車が突っ込み、はねられた観光客が負傷し、さらに車から降りた男が周辺の観光客を刃物で襲う事件が発生。日本人観光客3名が死亡。

事故の概要 企画旅行と手配旅行の違いについて

発生日時: 平成25年2月12日 午後10時30分頃(現地時間)

場 所: グアム島タモン地区

被害状況:日本人観光客15名が近隣の病院に搬送され、

(募集型)企画旅行 手配旅行

旅行業者が、あらかじめ旅行の目的地、日程、サービス

旅行業者が旅行者からの委託により、代理や取次等により宿泊や運送の被害状況:日本人観光客15名が近隣の病院に搬送され、

うち3名が死亡

状 況: 死亡した3名は手配旅行、募集型企画旅行(パッ

ケ ジツア )による参加

概要の内容、旅行に関する計画等を作成し、旅行者を募集して実施する旅行。いわゆるパックツアー。

次等により宿泊や運送のサービスを手配するもの。

旅行者が自由に日程やサービスを決めることができる。

ケージツアー)による参加商品例 ルックJTB、JALパック 等 -

パッケージ化された旅行商品であることから 旅行業者

観光庁の対応補償制度

品であることから、旅行業者は旅行全体について責任を負うべきとの観点を踏まえ、いわゆる「特別補償制度」が設けられている。(旅行業者の責任の有無に関わらず 海外旅行

特別補償制度は無し(旅行中の損害については旅行者自身の責任であり、必要に応じて任意の旅行

○ 旅行業者及び外務省を通じて、事実関係を把握(外

務省は本省領事局職員2名を現地に派遣して対応)。

○ 旅行業者2社に対し、被害者及びご家族の対応に遺

の有無に関わらず、海外旅行における2,500万円の死亡補償金が支払われる等)。

※旅行期間中のオプショナルツアーにおける損害も対象。

保険に加入)。

漏なきよう指導。※ 本件では、手配旅行を取り扱った旅行業者の現地支店の社員及び日本より派遣し

た社員が現地対応にあたった。

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Page 41: 04 20130927-1130資料2 [互換モード] - MLIT · 2014-02-17 · 国内における旅行消費額 22 4兆円 (平成23年) 日本人海外旅行 (国内分) 1.3兆円(5.9%)

○ 平成25年2月26日(現地時間)、エジプトのルクソール近郊で熱気球が火災を起こし、墜落する事故が発生。

エジプト熱気球事故について

○ 平成25年2月26日(現地時間)、エジプトのルクソ ル近郊で熱気球が火災を起こし、墜落する事故が発生。現地オプショナルツアーに参加し気球に搭乗していた日本人観光客4名が死亡。

事故の概要

発生日時 平成25年2月26日 午前7時5分頃(現地時間)

契約関係等

発生日時: 平成25年2月26日 午前7時5分頃(現地時間)

場 所: エジプト(ルクソール)

被害状況:外国人観光客19名が死亡

うち日本人4名(夫婦2組、いずれも60歳代)

状 況: 4名は旅行業者が企画実施する募集型企画旅行

(パッケージツアー)に参加中のツアー4日目に、現

地会社が実施するオプショナルツアーに参加して気

球に搭乗していたもの

観光庁の対応

○ 旅行業者及び外務省を通じて、事実関係を把握。

○ 旅行業者から報告を随時聴取するとともに、遺族対応に遺

漏なきよう指導

観光庁の対応

漏なきよう指導。

○ 旅行業関係団体に対し、熱気球を利用したツアーの実態把

握を指示。

旅 業者 海 旅 安全確保 び熱気○ 旅行業者に対して、海外旅行の安全確保及び熱気球の飛

行を行うオプショナルツアーに関する法令遵守の徹底に関す

る通達を発出。 -41-