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Kobe University Repository : Kernel タイトル Title 学校所蔵資料の調査と活用について : 京都文化博物館の取り組み(フィ ールドリポート1)(How Can We Utilize Historical Resources at Local Schools? : The Case of the Museum of Kyoto) 著者 Author(s) 村野, 正景 掲載誌・巻号・ページ Citation Link : 地域・大学・文化 : 神戸大学大学院人文学研究科地域連携センタ ー年報,7:115-122 刊行日 Issue date 2015-12 資源タイプ Resource Type Departmental Bulletin Paper / 紀要論文 版区分 Resource Version publisher 権利 Rights DOI JaLCDOI 10.24546/81009171 URL http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/81009171 PDF issue: 2020-12-02

116116 えば、羽毛田二〇一四、市元・池内二〇一五)。その活動の特徴 (村野二〇一五)として、筆者が所属する京都文化博物館の活動を紹介したいかかわっていることがあげられる。本稿ではその事例の一つとして、資料の管理や保管

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Kobe University Repository : Kernel

タイトルTit le

学校所蔵資料の調査と活用について : 京都文化博物館の取り組み(フィールドリポート1)(How Can We Ut ilize Historical Resources at LocalSchools? : The Case of the Museum of Kyoto)

著者Author(s) 村野, 正景

掲載誌・巻号・ページCitat ion

Link : 地域・大学・文化 : 神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター年報,7:115-122

刊行日Issue date 2015-12

資源タイプResource Type Departmental Bullet in Paper / 紀要論文

版区分Resource Version publisher

権利Rights

DOI

JaLCDOI 10.24546/81009171

URL http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/81009171

PDF issue: 2020-12-02

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FieldReports 村野正景 学校所蔵資料の調査と活用について

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一 はじめに

 

皆さんがかつて通っていた学校に、歴史資料や美術品が所

蔵されてはいないだろうか。学生だったころを思い出してみ

てほしい。社会科の先生が授業の教材に使ったり、図工の授

業で参考にしてみたり、職員室の前のガラスケースにトロ

フィーなどとともに展示されていたり、あるいは課外活動で

生徒自ら資料について調べ、研究したり。そんな記憶をお持

ちの方は、意外に多いのではなかろうか。

 

ご記憶にあるのは、どのような資料だろうか。遠い過去の

人類が日用生活に用いていた土器や石器、あるいはその模型、

近年まで地域産業に欠くことのできなかった道具、著名な画

家によって描かれた絵画など、学校によって様々であろうが、

単なる授業の補助教材にとどまらない価値をもつ資料も少な

くない。

 

こうした資料は、いま様々な状況におかれている。授業な

どで今でも積極的に用いられている場合は確かにある。熱

意のある先生と生徒が資料と出会い、研究者や地域社会に

も良い影響を与える活動が展開されている(例えば、島田

二〇一五)。しかし一方で、資料を利用し管理していた先生

の異動があると、資料の情報はおどろくほど簡単に失われ、

資料は箱にしまわれる。しばらくして新しく資料担当になっ

た先生は「これが何か教えてほしい」「どう触ればよいかわ

からない」といった課題を抱えることとなる。そんな場合も

多いようだ。

 

近年、このような学校所蔵資料をめぐる課題をうけとめ、

学校とともに解決を図ろうという活動がはじまっている(例

学校所蔵資料の調査と活用について―

京都文化博物館の取り組み―

村野 正景

Field Reports

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えば、羽毛田二〇一四、市元・池内二〇一五)。その活動の特徴

として、資料の管理や保管、活用の専門組織である博物館が

かかわっていることがあげられる。本稿ではその事例の一つ

として、筆者が所属する京都文化博物館の活動を紹介したい

(村野二〇一五)。なお、当活動は途中経過にすぎないことを

あらかじめお断りしておく。読者からご批判やご教示を頂戴

し、活動の改善につなげたい。

二 事業の経緯

 

さて、京都文化博物館は一九八八年に、京都の歴史や

文化をわかりやすく紹介する総合博物館として開館した。

二〇一一年のリニューアルを機に、学校や地域社会との連携

事業を展開する学習普及連携室を刷新し、新たな体制で始動

した。初年度は、博物館外の方たちを招き意見交換(プログ

ラム検討会議)をおこなった。目的は、当館と連携事業をお

こなうならば、どのような活動が可能か、あるいはどんな

課題がありそうかといったことについての意見を幅広く聞

き、今後の活動方針をたてることであった。会議では多岐に

わたる見解や今後の課題、要望などが提起され、それにつ

いてSWOT分析をおこなった。SWOT分析は、多様な

情報や意見を「Strengths

(強み)」、「W

eaknesses

(弱み)」、

「Opportunities

(機会)」、「Threats

(脅威)」に集約し分析す

る経営学の基本的な分析手法あるいは考え方の一つである

(板倉二〇一〇)。検討を重ねた結果、現状で最も実現可能性

と実施効果性が高い取り組みは、まずは学校教員とのより良

好な関係づくりであり、そして博物館でおこなう学習プログ

ラムの可能性や潜在力を教員に対して講座や研修を通じて示

すこと、あるいは教員の想像力を刺激することなどが挙げら

れた。

 

この方針を基にして、学校教員との関係づくりを目指しつ

つ、出前講座や教員研修を実施していった。その過程で、先

述のような「学校に価値がありそうな資料があるのだが、よ

くわからないので見に来てほしい」「資料をどうしてよいか

わからないため困っている」「学校にはもうスペースがない

ので博物館で資料を保管してもらえないか」といった相談を

うけるようになったのである。またこうした脈絡とは別に、

学校の建て替えに伴い学校所蔵資料の調査を依頼され、箱に

しまわれたままの資料を確認することもあった。

 

そこで学習普及連携室として、出前講座や教員研修といっ

た「定番」の連携事業だけではなく、新たに学校所蔵資料や

その利用状況の調査を開始するにいたったのである。

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FieldReports 村野正景 学校所蔵資料の調査と活用について

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三 質問票調査

 

学習普及連携室では、まず京都府内の全体的状況を把握す

ることから始めた。先述のような学校の教員の相談は、教員

と学芸員の個人的つながりの中で発せられた言葉であったこ

とが多かった。そのため、あくまで教員の個人的感想である

のか、それとも地域全体ひいては日本全国にも広がるような

課題であるのかを数値データとして確認したかったからだ。

そして京都府内では、どの程度の学校が資料を有しており、

どのような活用状況であるのかといった具体的情報をえるこ

とで、今後の実践に向けた戦略が立てられると考えた。

 

そこで二〇一三年に実施したのが、京都府内の学校全てに

対する質問票調査である。調査対象は主に考古・歴史資料と

した。調査の担当となった筆者の専門分野であることに加え

て、学校で所蔵されることが多い資料と考えたからだ。調査

にあたり、各学校に質問票を配布する旨を、事前に京都府の

教育委員会関係各所や校長会にて説明し、協力の了解をえた

上で調査を実施した。調査期間は二〇一三年十月十六日から

十二月三十一日まで、配布方法は郵送(市内の学校と私立学

校には郵送と併せて電子メールでも配布)とし、被調査者から

の郵送、FAX、電子メールで回収をおこなった。

 

質問票の配布数は七百四十二で、有効回答票数は七十九で

あった。全体的状況の把握を目的としていながら、一割程度

しか回答が得られなかったのは改善すべき課題である。複数

の学校教員からは、質問票の宛先を考慮すべきというご助言

をいただいた。我々の質問票は、できるだけ公的手段を取り

たいという観点から、「学校長宛」とした。しかしながら、

実際の資料担当は教員であり、また資料担当が決まっていな

い場合、考古や歴史・民俗資料を扱うのは社会科の教員が多

いことから、質問票の宛先は「社会科教員宛」とすべき、と

いう助言であった。今後、第二次質問票調査をおこなう機会

があれば、参考にしたいと考えている。

 

さて、調査の結果、三十一校(三九・二%)で何らかの資料

を所蔵しているという回答をえた。考古・歴史資料は、この

うち二十一校(二六・六%)が所蔵していた。ただし、考古・

歴史資料所蔵校のうち、資料についての情報があると答えた

のは十六校であった。約四分の一の学校では情報が失われて

いたことになる。また情報があると答えた場合も、詳細な情

報ではないと断りを入れてくる場合が複数あった。この結果

からは、先述した学校教員の「困ったこと」が、単なる個人

的感想ではなく、ある程度一般的に存在する問題と言えそう

である。

 

そこで次なるステップとして、実際に資料を所蔵している

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という学校を訪問し、学校教員から個別にお話をうかがうと

ともに、資料の調査をおこなうことにした。

四 資料の実地調査

 

現在のところ十校を訪問し、実際にかなりの資料が所蔵さ

れていることを確認した。資料の種類は、縄文時代の土器片、

古墳時代の須恵器や埴輪、平安時代から江戸時代の瓦など多

様である。資料数は学校によってかなりばらつきはあるもの

の、考古・歴史資料で平均して三〇~四〇点である。京都府

内の約三割の学校で考古・歴史資料をもつと仮定すると、全

体では数千から一万点を数える計算になる。

 

興味深いのは、これらの資料が収蔵された経緯である。学

校教員への聞き取りや、かつて発行されていた学校新聞など

の調査からわかったことであるが、収蔵経緯としては、①部

活やクラブの活動、②戦前の郷土教育、③校地の発掘記念、

④授業(社会、美術、総合学習等)用に購入ないし制作され

た教材、⑤学校への寄贈品といった、少なくとも五つが挙げ

られる。こうした収蔵経緯からは、学校で何を学んでほしい

と考えられていたのか、それは時代や場所によってどんな変

化があるのかなどを知ることができ、学校教育史の一環とし

て歴史研究の素材ともなりうるだろう。そしてその上でさら

に筆者が興味を覚えたのは資料への多様な価値観、いわば資

料をめぐる「多声性」である。資料収蔵にかかわった人々、

いわば資料のステークホルダーは、学校の教員や生徒だけで

はなく、卒業生や地域住民などのように学校内にとどまらな

い。資料のステークホルダーが増えれば増えるほど、資料に

対する思いや見方は多様になる。したがって、資料への価値

づけは多層的になっていくはずである。誰かにとって大事な

ことがわかれば、それによって資料が保護され、活用される

道も開けていくかもしれない。学校所蔵資料の多声性を維持

し、広げていくこと。それが今後の方向性の一つになると考

えた。

五 今後に向けて

 

ここまでの調査成果をふまえ、今後の行動を考えるなら

ば、次のようになるであろう。学校所蔵資料のより良い保

護・活用がおこなわれるようになるためには、まずは資料の

存在の把握が優先的におこなわれるべきと考えている。当館

の調査は、いまだ京都府内全体には至っていない。質問票調

査や実地調査を継続し、学校と情報共有を図っていくことが

望まれる。ただし、学校教員と個別的に情報共有するだけ

では、教員の異動による情報消失という危険を免れない(図

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FieldReports 村野正景 学校所蔵資料の調査と活用について

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1)。そこで、当館では、学校所蔵資料

のデータベースないしカタログ化を次の

目標とした(図2)。これによって、い

つでも資料の情報が引き出せるようにな

るであろう。もちろん、そのためには学

校がいつでもデータにアクセスできるよ

う、出前講座や教員研修などを通じた博

学の良好な関係づくりが必要なことは言

うまでもない。

 

その上で、あるいは併行して、所蔵資

料を活用できる機会を設けることも必要

と考えている。例えば、九州国立博物館

では二〇一四年に初めて全国高校考古

フォーラムを開催し、高校生が授業の枠

を超えておこなった研究を、公の場で発

表する機会をつくりだした。文化系な

いし考古系学生のためのいわば「甲子

園」とも言える機会である。今後も継

続していく予定であると言う(市元・池

内二〇一五)。これと同時に、同博物館

では高校所蔵考古資料の展覧会を開催

し、資料の公開・普及をおこなった(市

図1 資料の情報の行方(実線は関係性の存在、破線は関係性の消失を示す)

図 2 博物館が関わる場合の資料情報の行方

@

令炉 Aチ、{t井戸「中主井日

教員A 生徒A 教員B 生徒B

学校A 学校A

博物館

• 教員A 生徒A 教員B 生徒B

学校A 学校A

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元・河野二〇一四)。また京都市考古資料館でも、京都市山科

の京都府立洛東高等学校の生徒による歴史・民俗調査の成

果を紹介するべく、生徒が学芸員とともに展示作業をおこ

ない、生徒自身の言葉でギャラリートークを実施した(島田

二〇一五)。また当館でも、京都教育大附属桃山小学校と連

携し、「新しい洛中洛外図制作プロジェクト」を実施した(片

岡・平島・若松二〇一五)。当館では、学芸員が近世の洛中洛

外図を出前講座などを通じて生徒に紹介した後で、生徒が京

都のフィールドワークをおこない、その上で総合学習などの

授業時間を使って、近世の洛中洛外図の構図にもとづいた現

代の京都の洛中洛外図を制作した。そしてその作品を当館の

展覧会「京を描く!

―洛中洛外図の時代

―」にあわせて

特別展示をおこなったのである。これらの活動は、学校教育

で求められる力の育成に大いに役立つと考えられ、教員から

の期待も高い。ただし、これまでの活動は必ずしも所蔵資料

を用いたものにはなっていないため、資料を活用した形にな

るようデザインしていくことが必要となると考えている。

 

そしてさらなるステップとして、学校と博物館だけではな

く、地域を巻き込むことが望まれるであろう。先述のように、

資料の価値は資料にかかわる人々が多いほど、多様な価値づ

けが生まれていくと考えられ、そのためにも卒業生や地域住

民などが学校所蔵資料へアクセスできるようにすることが必

要となる。その具体的なモデルの一つが横浜市歴史博物館の

「博物館デビュー支援事業」であろう。同博物館は、学校の

空き教室などを利用して資料の保管や展示をおこなう学校内

歴史資料室の再生・創造のお手伝いを実施している(羽毛田

二〇一四)。これによって、資料室を生徒が博物館へデビュー

する場に位置づけると共に、資料室を授業での活用に限らな

い、「地域のお年寄りが集まれるたまり場」、「世代間の交流

の拠点」、「観光の立ち寄りポイント」などとして利用できる

よう構想しているのである。日本の文部科学省は「地域とと

もにある学校」として、地域が学校を支え、運営にすら協力

するという仕組み(「学校支援地域本部」や「コミュニティスクー

ル」)を行政として進めているが(稲畑二〇一五)、その一つ

として、学校内歴史資料室が地域によって運営される姿は十

分予想できる。その中に博物館は、資料の情報提供などの形

でかかわっていくことは実現可能であろう(図3)。学校内

歴史資料室の設置や再生へ博物館が協力することは、誤解を

おそれずに単純化して言うならば、資料の収集、保存、研究、

活用を専門とする博物館機能を、そのまま学校へ拡大したも

のとも言え、博物館が今後もっとも貢献できる分野ともなる

のではなかろうか。筆者は、国内外へもこうした事例を紹介

し、理論的・実践的な比較検討をおこない、事業の可能性を

広げることが重要と考えている。

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FieldReports 村野正景 学校所蔵資料の調査と活用について

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日本の地域社会は従来型の住民関係が変質しつつあり、新

たな形の住民間の絆やコミュニケーション機会の創出が望ま

れている。そんな中で、学校の所蔵資料が博物館との協力に

よって地域の力になっていく、そのようなきっかけに資料調

査がなるのではないか。まだ先は長いことは承知の上だが、

あえて今後の方向性の一つとして紹介してみた。当館だけで

はとても実現不可能だろう。ぜひとも興味のあるかたにはご

協力をお願いしていきたい。

 

なお本調査活動は、平成二十五年度および平成二十六年度

文化庁「地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事

業」の支援をうけた。

参考文献

稲畑航平(二〇一五)「行政の中の博物館

―これからの博物館には何

が求められるか

―」『〝まち〟と〝ミュージアム〟の文化が結ぶ幸せ

なかたち』京都文化博物館地域共働事業実行委員会、八―十六頁

板倉宏昭(二〇一〇)『経営学講義』勁草書房、四〇―四五頁

市元塁・河野一隆編(二〇一四)『全国高等学校考古名品展』九州国立

博物館

市元塁・池内一誠(二〇一五)「高校考古資料の調査

―学校現場での

活用を視野に

―」『東風西声』第十号、一―十頁

片岡芽彩・平島和雄・若松俊介(二〇一五)「学博連携

時とつながる

~新・洛中洛外図をつくる~」『〝まち〟と〝ミュージアム〟の文化が

結ぶ幸せなかたち』京都文化博物館地域共働事業実行委員会、八四―

八五頁

島田雄介(二〇一五)「地理歴史科の授業と地域・博物館との連携

山科・上京で取り組んだこと

―」『〝まち〟と〝ミュージアム〟の

文化が結ぶ幸せなかたち』京都文化博物館地域共働事業実行委員会、

二六―三五頁

羽毛田智幸(二〇一四)「いきいきミュージアム

~エデュケーション

の視点から~ 003 

博物館デビュー支援事業はじめました」『文化庁

図 3 学校所蔵資料に対する学校・地域・博物館の連携モデル

管理・利用

J 、教員 生徒

学校

地域住民

学校所在地域

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広報誌 

ぶんかる』 prm

agazine.bunka.go.jp

村野正景(二〇一五)「学校考古を支援する博物館のとりくみ

―京都

府内の学校所蔵考古資料に関する調査の概報

―」『朱雀』第二七号、

十七―三七頁

[付記]本稿で引用した『〝まち〟と〝ミュージアム〟の文化が結ぶ幸

せなかたち』をご希望の方には頒布可能です。残部に限りがございま

すが、まずは村野までご連絡ください。その折はご連絡先を明記願い

ます。勤務先住所:〒六〇四―八一八三

京都市中京区三条高倉 

京都

文化博物館 

村野正景