平成１９年４月

札 幌 市 交 通 局

札幌市交通局

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■ 交通局の経営理念

１ 交 通局の使命

２ 経 営目標

３ 行 動指針

効効効率率率的的的ななな事事事業業業運運運営営営ををを行行行いいい、、、公公公共共共交交交通通通ネネネッッットトトワワワーーークククののの中中中核核核ととと

しししててて、、、「「「市市市民民民ののの足足足」」」ををを守守守るるるととといいいううう社社社会会会的的的使使使命命命ををを果果果たたたしししままますすす。。。

将将将 来来来 ににに わわわ たたた っっっ ててて 安安安 全全全 ででで 安安安 定定定 ししし たたた 輸輸輸 送送送 サササ ーーー ビビビ ススス ををを 提提提 供供供 すすす るるる

ここことととででで、、、都都都市市市機機機能能能ののの維維維持持持ととと地地地域域域社社社会会会ののの発発発展展展ににに寄寄寄与与与しししままますすす。。。

●●● 札札札 幌幌幌 市市市 交交交 通通通 局局局 ののの 行行行 動動動 宣宣宣 言言言 （（（ 平平平成成成 111666 年年年 444 月月月公公公表表表 ）））

○○○ 安安安全全全ででで安安安心心心ななな運運運行行行をををおおお約約約束束束しししままますすす。。。

・ 乗り心地の良いスムーズな運転を心掛けます。

・ 安全確認はきびきびとした態度で指差呼称します。

・ 車両や施設の小さな異常も見逃さず、確実な点検･整備に努めます。

○○○ 便便便利利利ででで快快快適適適ななな時時時間間間をををおおお約約約束束束しししままますすす。。。

・ お客さまの時間を大切にし、定時運行に努めます。

・ 正確で聞き取りやすい車内アナウンスを行います。

・ 駅や車内をきれいに保ちます。

○○○ 親親親切切切ででで思思思いいいやややりりりあああふふふれれれるるるサササーーービビビスススをををおおお約約約束束束しししままますすす。。。

・ あいさつを大切にし、お困りの方には進んで声を掛けます。

・ ていねいに分りやすくスピーディーにご案内します。

・ 清潔な身だしなみで礼儀正しく接します。

・ お客さまの声に耳を傾けます。

札幌市交通局

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■ 交通局の事業運営

運運運 営営営 方方方 針針針

●●● 経経経営営営理理理念念念ののの実実実現現現ににに向向向けけけててて

社会的使命及び経営目標を達成し、お客さまに一層の安全とサービスを提供するため、

交通局職員は行動指針である「札幌市交通局の行動宣言」に基づき、組織として、また、

一職員として行動しています。

○○○ 各各各職職職場場場ががが中中中心心心とととなななっっったたた取取取りりり組組組みみみ

各職場が業務内容に応じて何ができるかを考え、取組目標を設定し活動を展開

しています。例えば駅務部門では、職員が地下鉄駅に最寄りの会社や店舗を直接

訪問して、名刺や封筒などに最寄駅の出入口番号及び所要時間を記載していた

だく「アクセス表示キャンペーン」を実施しました。この取組により、市営交

通の利用促進を図るとともに、交通局職員の取組姿勢をアピールしました。

○○○ 自自自主主主的的的ななな活活活動動動ををを展展展開開開すすするるる「「「行行行動動動宣宣宣言言言推推推進進進チチチーーームムム」」」

職員への行動宣言の一層の浸透と意識改革の推進を目指して、職場横断的に職

員が参加する推進チームを立ち上げて３年目に入ります。

19年度も引き続き、各職場の連携、情報共有、業務改善などに向けた積極的な

活動を展開していきます。

１ 交 通局運営方針

安安安 全全全 ででで 安安安 心心心 ななな 運運運 行行行 、、、そそそ ししし ててて 利利利 用用用 者者者 ののの 立立立 場場場

ににに 立立立 っっっ たたた サササ ーーー ビビビ ススス ののの 提提提 供供供 ににに 向向向 けけけ ててて 、、、歩歩歩 みみみ

続続続 けけけ るるる 組組組 織織織

２ 行動宣言に基づく事業展開

札幌市交通局

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■ 地下鉄事業の展開

地下鉄は、国の制度に基づき、平成 16～25 年度（2004～2013 年度）の

10年間を計画期間とする「地下鉄事業経営健全化計画」を策定しているほか、こ

の健全化計画を着実に進める実行プランとして「札幌市営地下鉄事業10か年経営

計画」を策定し、安全対策や利便性向上など、必要な設備投資は着実に進める一方、

増収・効率化にも力を注ぎ、23 年度（2011 年度）に経常収支の黒字転換、25

年度（2013年度）には不良債務の全額解消などを目指しています。

計画の進捗状況として、火災対策や地震対策などの安全対策を着実に進める中で、

ドニチカキップの発売をはじめとする利用促進策や駅施設を有効活用したテナン

ト誘致、駅業務の委託及び工場業務の外注化拡大など、計画に掲げた取組を確実に

実施したことで、これまで順調に推移し、19年度予算においても大幅な収支改善

が見込まれます。

特に、経常収支の黒字転換は、前倒しで達成できる見込みも立ってきており、今

後とも、各年度、計画を上回る成果を上げるよう取組を進めます。

●●● 火火火 災災災 対対対 策策策

地下鉄火災からお客さまを守るため、国の火災対策基準に照らし、避難通路や排煙設備

等の整備を優先して実施しています。

○○○ 避避避難難難通通通路路路ののの整整整備備備

整備の必要な3駅すべての工事を実施中です。

・すすきの駅 17～20年度

・中島公園駅 18～20年度

・幌 平 橋 駅 18～19年度

２ 安 全対策

１ 事業を取り巻く環境と事業運営の方向性

＜中島公園駅の工事＞

札幌市交通局

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○○○ 防防防火火火シシシャャャッッッタタターーー、、、防防防火火火戸戸戸ののの設設設置置置

プラットホームの避難階段部に、19年度から計画的に

設置工事を進めていきます。19年度は２駅に設置します。

・すすきの駅

・幌平橋駅

○○○ 防防防煙煙煙垂垂垂れれれ壁壁壁ののの設設設置置置及及及びびび排排排煙煙煙能能能力力力ののの増増増強強強

ホーム階の防煙垂れ壁が必要となる残る４駅について 20 年度までに順次整備を行

います。19年度は２駅に設置します。

また、排煙風量の増強が必要な中の島駅について19年度中に整備を実施します。

・中の島駅 〔防煙垂れ壁設置及び排煙能力の増強〕

・平岸駅 〔防炎垂れ壁設置〕

○○○ 車車車両両両間間間仕仕仕切切切りりり扉扉扉ののの設設設置置置

国の基準の見直しにより、更新車両から、車両間に仕切り

扉を設置することが義務付けられました。18 年度以降の更

新車両から順次設置しております。

19年度は４編成に設置します。

●●● 地地地 震震震 対対対 策策策

地震による被害を防ぐため、南北線高架部の橋脚耐震補強工事

を20年度までの計画で順次進めています。

19年度は残り42基のうち10基の工事を行います。

（澄川駅～自衛隊前駅間 ７基、自衛隊前駅～真駒内駅間３基）

●●● ホホホーーームムム柵柵柵ののの設設設置置置（（（東東東西西西線線線）））

ホームでの転落事故や列車との接触事故を防ぐため、全線に順

次ホーム柵を設置していきます。東西線は 21 年度当初の稼動を

目指して計画的に車両・設備等の整備を進めています。

導入機器の動作試験や教習が必要なため、19 年度末に、南郷

７丁目駅中線ホームに先行設置します。

＜橋脚の補強工事＞

＜車両間仕切り扉＞

＜設置予定箇所（幌平橋駅）＞

＜ホーム柵のイメージ＞

札幌市交通局

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●●● バババリリリアアアフフフリリリーーー化化化

22 年度までの全駅及び主要バスターミナルのバリアフリー化

に向けて、障がいのある方や専門医などを構成員とする「バリア

フリー化検討委員会」との意見交換を踏まえ、16 年度から順次

整備を進めています。

＜＜＜111999 年年年度度度実実実施施施施施施設設設＞＞＞ ＜＜＜バババリリリアアアフフフリリリーーー化化化実実実施施施内内内容容容＞＞＞

南北線北18条駅、さっぽろ駅、 ・身障者トイレのオストメイト設備

中の島駅、平岸駅、澄川駅、 ・視覚障がい者誘導用ブロック

東西線南郷７丁目駅、 ・駅構内及びトイレの触知図

東豊線さっぽろ駅、豊水すすきの駅、 ・点字料金表

福住駅の9施設 ・出入口、改札口、トイレの音響案内設備

・エレベーター・エスカレーターの音声案内設備

○○○ 車車車いいいすすす対対対応応応改改改札札札機機機導導導入入入

改札機のバリアフリー化を順次進めてきましたが、

未整備の駅については、エレベーター整備とあわせ

て導入します。

○○○ エエエレレレベベベーーータタターーー整整整備備備

全駅へのエレベーター設置に向けて順次整備を進めて

きましたが、用地確保の関係で未整備となっている東札幌

駅の東行及び中の島駅の南行を除き、19年度にすべての

駅において工事に着手します。

＜＜＜111999 年年年度度度実実実施施施駅駅駅＞＞＞

・工事 南郷 7丁目駅 18～19年度

バスセンター前駅 19年度

中の島駅（北行） 19年度

北 12条駅 19～20年度

北 18条駅 19～20年度

３ 利 便性・サービスの向上

＜身障者トイレのオストメイト設備＞

＜車いす対応改札機＞

＜新設エレベーター＞

札幌市交通局

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●●● 新新新型型型車車車両両両ののの導導導入入入

東西線車両は、20 年度までの計画で順次新型車両に

更新しています。19年度は4編成の新型車両を導入し、

在籍する26編成のうち21編成が新型車両となります。

●●● エエエスススカカカレレレーーータタターーー・・・新新新改改改札札札口口口ののの設設設置置置

地下鉄駅の火災対策工事にあわせて、都心部で利用者が

多く、かつ駅舎が狭い、すすきの駅と中島公園駅には、新

たにエスカレーターと改札口を設置するための整備を進め

ています。

・すすきの駅 17～20年度

・中島公園駅 18～20年度

●●● ＩＩＩＣＣＣカカカーーードドド乗乗乗車車車券券券導導導入入入ののの検検検討討討

20年度の導入を目途にＩＣカードシステムの検討を進めています。ＩＣカードは、改

札機にかざすだけで自動的に運賃が差し引かれ、また、紛失しても再発行が可能など、便

利な乗車券サービスの提供が可能となります。

19年度は、ＩＣカード対応機器の設計・開発を進めるとともに、具体的な運用方法の

検討を始めます。

＜東西線8000形車両＞

＜新設のイメージ＞

札幌市交通局

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●●● ＰＰＰＲＲＲ活活活動動動ののの強強強化化化

○○○ イイイベベベンンントトト、、、啓啓啓発発発活活活動動動ののの実実実施施施

地下鉄の利用促進やマナーアップなどを目的としたイベ

ントや啓発活動を実施します。

○○○ 積積積極極極的的的ななな情情情報報報提提提供供供

報道機関への情報提供や、ホームページ、パンフレット

などを活用した積極的な情報発信を行います。

●●● 地地地域域域とととののの連連連携携携

○○○ 各各各区区区とととののの連連連携携携ににによよよるるる情情情報報報発発発信信信ののの強強強化化化

各区との連携により、駅構内などを活用した地域情報の発信を積極的に行います。

●●● 新新新たたたななな需需需要要要ののの開開開拓拓拓

○○○ 沿沿沿線線線施施施設設設とととののの連連連携携携

沿線施設、店舗などとのタイアップによる乗車券の魅力アップなどを行います。

４ 利 用促進策

＜18年度の年末年始利用促進キャンペーン＞

＜18年度の新さっぽろ冬まつりｶｳﾝﾄﾀﾞｳﾝﾊﾟﾈﾙ＞

＜交通局ホームページ＞

＜西区内４駅に設置のまちづくり情報掲示板＞

＜18年度に実施した札幌まちめぐりパス＞

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○○○ 旅旅旅行行行会会会社社社とととのののタタタイイイアアアッッップププののの実実実施施施

観光客の新規需要開拓を目指し、一部旅行代理店のツアー商品で、ツアークーポンに

よる乗車券の引換えを実施します。取扱い商品・代理店の増加・充実を図ります。

○○○ ドドドニニニチチチカカカキキキッッップププののの販販販売売売促促促進進進

更なる PR強化を行います。

○○○ 札札札幌幌幌市市市ののの施施施策策策とととののの連連連携携携

芸術文化月間（さっぽろアートステージ）のほか、札幌市の施策との連携による利用

促進を積極的に行います。

○○○ 魅魅魅力力力あああるるるカカカーーードドドののの作作作成成成

シリーズカード、タイアップカード、記念カードなどの更なる魅力アップに努めま

す。様々な試みにより、話題性のあるカードを作成します。

＜18年度のさっぽろアートステージ200６＞

＜ドニチカキップ＞

＜18年度に発売したシリーズカード《札幌の四季》＞

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●●● 駅駅駅コココンンンコココーーースススそそそののの他他他資資資産産産ののの活活活用用用

東西線大通駅（旧乗車券発売所）に障がい者が制作した製品の展

示、販売を行う店舗「元気ショップ」が平成18年12月に開店し

ました。

19年度も、駅構内の活用をはじめ、庁舎空きスペースへのテナ

ント誘致や、低・未利用地の高度利用に向けた取組を進めていきます。

●●● 広広広告告告媒媒媒体体体ののの充充充実実実

エスカレーター手すり広告を、実証実験を行った大通駅及び福住

駅で開始します。

また、パフレット広告については、順次、拡大していきます。

その他、新規広告媒体の開発及び既存広告媒体の充実について、

引き続き検討していきます。

●●● 駅駅駅 業業業 務務務 ののの 委委委 託託託

19 年度は、南北線中島公園駅、平岸駅、澄川駅、真

駒内駅と東西線琴似駅、西 28 丁目、円山公園駅、西

18 丁目駅の８駅を財団法人札幌市交通事業振興公社に

委託します。これで全 49 駅中 47 駅が委託駅となり、

残る2駅についても20年度に委託する予定です。

５ 増 収対策

６ 効 率化策

＜南北線澄川駅＞

＜パンフレット広告＞

＜手すり広告のイメージ＞

＜元気ショップ＞

札幌市交通局

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●●● 平平平成成成 111999 年年年度度度予予予算算算（（（経経経常常常収収収支支支））） （（（消消消費費費税税税ををを含含含むむむ）））

人件費70.9

乗車料　381.1

経費　127.6

広告等31.5

減価償却費138.7

補助金等84.4

企業債利息等155.3

0 100 200 300 400 500

支出

収入

営業収入 412.6 営業外収入

営業外支出

経常収入 497.0

経常支出 492.5

営業支出 337.2

●●● 平平平成成成 111999 年年年度度度予予予算算算のののポポポイイインンントトト

営業収支

75 億 4千万円の営業黒字 18年度予算から3億3千万円改善

経常収支

4 億 5千万円の経常黒字 18年度予算から11億円改善

（※消費税を除く純損益は１億２千万円の赤字）

不良債務の削減

18 億 3千万円の不良債務 18年度予算から3億円改善

○ 19 年度予算では、効率化などの取組を引き続き行っていることや、企業債の償

還が進むにつれて企業債利息等が減少していることから、営業収支及び経常収支は

改善が見込まれます。

なお、消費税を除いた純損益は、１億２千万円の赤字となっています。

７ 収 支見込み

億円

黒字 4.5

札幌市交通局

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＜＜＜ 高高高 速速速 電電電 車車車 事事事 業業業 会会会 計計計 ＞＞＞ 平平平 成成成 111999 年年年 度度度 予予予 算算算 ののの 状状状 況況況

（消費税を含む） （単位：百万円）

予算額 主 な 内 容

乗 車 料 収 入 38,114 定期 73億円　定期外一般 288億円　福祉分 20億円

そ の 他 3,150 広告料 20億円　賃貸料 11億円

計 41,264

人 件 費 7,095 駅業務の委託により縮減

経 費 12,760 施設設備の老朽化等に対応

減 価 償 却 費 13,866 現金支出を伴わない費用

計 33,721

7,543 18年度予算から3億円改善

(21,409) (減価償却費を除いた収支)

他 会 計 補 助 金 8,043 特例債元利補助金等

そ の 他 392

計 8,435

企 業 債 利 息 14,558 企業債の償還が進み漸減傾向。対前年▲9億円

そ の 他 934 消費税納付額 8億円

計 15,492

▲ 7,057

40

446 18年度予算から11億円改善

(14,312) (減価償却費を除いた収支)

0

446 (消費税を除いた純損益は1億円の赤字）

▲ 342,769 (税抜)

25,349 建設債 101億円　特例債等 90億円　借換債 62億円

4,227 建設出資 27億円　健全化対策出資 15億円

234 火災対策・耐震補強・ホーム柵設置等

5,096 資本費負担軽減補助金等

1,900 エレベーター整備、札幌駅前通地下歩行空間整備

36,806

13,629 火災対策、ホーム柵設置、バリアフリー等

35,537 建設債 202億円　特例債等 92億円　借換債 62億円

1,900 エレベーター整備、札幌駅前通地下歩行空間整備

20

51,086

▲ 14,280

14,139 減価償却費など現金支出を伴わない費用を再掲

▲ 2,135 18年度見込み

▲ 1,830 資金不足額は経営健全化計画に基づき計画的に解消

区　　　　　分

収

益

的

収

支

営

業

収

支

収

入

支

出

営 業 収 支 (A)(償却前営業収支)

営

業

外

収

支

収

入

支

出

営 業 外 収 支 (B)予 備 費 (C)経 常 収 支 (A)+(B)-(C)=(D)( 償 却 前 経 常 収 支 )

特 別 損 益 (E)収 益 的 収 支 (D)+(E)=(F)累 積 欠 損 金

資

本

的

収

支

収

入

企 業 債

出 資 金

国 庫 補 助 金

他 会 計 補 助 金

受 託 工 事 収 益

計

支

出

建 設 改 良 費

企 業 債 償 還 金

受 託 工 事 費

予 備 費

計

計 (F)+(G)+(H)+(I)

資 本 的 収 支 (G)損 益 勘 定 留 保 資 金 (H)過年度分資金過不足額 (I)

札幌市交通局

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000

札幌市営地下鉄事業 10か年経営計画では、的確な事業運営によって、将来にわたっ

て安全で安定した輸送サービスの提供を目指し、事業計画や収支改善目標を定めています。

計画の進捗状況としては、安全対策や利便性向上など必要な設備投資は着実に進める一

方、増収策や効率化策などの積極的な展開を図ることで順調に推移しています。今後

ともこの流れを維持し、少しでも計画目標を前倒して達成できるよう、経営の健全化

に向け取り組んでいきます。

（単位：億円、数値は消費税を除く）

(15年度) 評価 (25年度)

営 業 収 支 の 改 善

（１０年間で１５６％改善） ２１億円好転

償却前営業収支の改善

（１０年間で９％改善） ２１億円好転

経 常 収 支 の 改 善

（平成２３年度に黒字転換） ５０億円好転

不 良 債 務 の 解 消

（平成２５年度までに全額解消） ３億円好転

効率化・増収策の展開

（１０年間の総額で約２７０億円の収支改善） １５億円好転

…

790

４　年　目（19年度）

▲ 99

実　施前年度

１０年目

計画 予算

18

64

192

24

0

272

▲ 51

180

42 63

201

1

64

▲ 21▲ 31

収支改善目標

25

…

176

８ 10か年経営計画の進捗状況（税抜き）

札幌市交通局

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■ 路面電車事業の展開

路面電車については、まちづくりの中での活用方策を検討してきた「さっぽろを

元気にする路面電車検討会議」における提言を踏まえ、札幌市として事業化の判断

に必要な整備内容等を整理した基本計画案の策定に向け、検討すべき事項や課題の

整理を行っています。

交通局は、継続した安全対策を講じつつ、関係各局等との連携を図りながら、増

収策など各種取組を積極的に進めていきます。

●●● 軌軌軌 道道道 改改改 良良良

電車の安全運行を確保するため、20～25年経過し老

朽化したレール、ポイント、枕木、路盤、舗装などを計

画的に交換しています。

19 年度は山鼻西線（西線 14 条～市道南 18 条間の

うち474ｍ）の改良工事などを行います。

●●● 車車車 両両両 改改改 良良良

現保有車両 30両のうち老朽化の進んでいる 200形車両 18両について、17年度に

民間委託で車両の老朽化調査を実施した結果、改良によって12両は延命が可能と診断さ

れました。

延命の可能な 12 両については、改良の緊急性を考慮しつ

つ、軌道事業の財政状況と、活用方策の検討を進めている現

状を踏まえ、台車を中心とした改良によって対応します。

19年度は４両の台車及び車体改良を行います。

なお、老朽車両を更新する場合は、低床車の導入が基本と

なるため、その試験導入について検討を行います。

２ 安 全対策

１ 事業を取り巻く環境と事業運営の方向性

＜軌道改良工事＞

＜200形車両＞

札幌市交通局

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●●● 地地地域域域とととののの連連連携携携

○○○ イイイベベベンンントトトののの実実実施施施

地域住民の方や商業者、行政機関などと連携したイベン

トを実施します。

○○○ 沿沿沿線線線施施施設設設、、、店店店舗舗舗とととののの連連連携携携

市電沿線の観光施設や商業者とのタイアップ事業

などを進めていきます。

●●● 新新新たたたななな需需需要要要ののの開開開拓拓拓

○○○ 市市市電電電オオオリリリジジジナナナルルル共共共通通通ウウウィィィズズズユユユーーーカカカーーードドドののの発発発売売売

17年 4月に発売を開始した市電オリジナルカード。19年 4月

に第５弾「市電と街並み」、10月に第６弾を発売します。

○○○ どどどサササンンンこここパパパスススののの販販販売売売促促促進進進

＜土・日・祝日限定の家族割引つき市電専用一日乗車券＞

18年 5月の発売以来、大変ご好評の「どサンこパス」の

販売促進を行います。

○○○ 魅魅魅力力力あああるるる企企企画画画乗乗乗車車車券券券ののの検検検討討討

市電沿線の観光施設や商業者とタイアップした

企画乗車券の発行について検討します。

○○○ イイイルルルミミミネネネーーーシシショョョンンン電電電車車車ののの運運運行行行

18 年度に試験的に実施したイルミネーション電車につ

いて、19年度の運行に向けて検討を行います。

３ 利 用促進策

＜18年度の市電フェスティバル＞

＜4月発売の「市電と街並み」カード＞

＜どサンこパス＞

＜18年度実施のロマンティックパスポート＞

札幌市交通局

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○○○ 傘傘傘ののの無無無料料料貸貸貸出出出しししサササーーービビビスススののの実実実施施施

平成 19年 4月 1日～11月 20日（夏ダイヤ期間実施）

○○○ 貸貸貸切切切電電電車車車のののＰＰＰＲＲＲ強強強化化化

貸切電車の活用方法の検討や旅行代理店との提携

など、新たな展開を検討していきます。

●●● 広広広告告告媒媒媒体体体ののの充充充実実実

○○○ ペペペイイインンントトト電電電車車車ののの増増増車車車

ペイント電車については、車両の改修計画及び広告の

応募状況を見極めながら、更なる増車を検討します。

●●● 非非非常常常勤勤勤職職職員員員ののの拡拡拡大大大

今秋を目途に非常勤運転手の割合を拡大します。

４ 増 収対策

５ 効 率化策

＜路面電車の運転席＞

＜ペイント電車＞

＜車内に設置した傘＞

18 年度に実施した忘れ物傘を再利用した傘の無

料貸出しは、大変好評で、返却も順調なことから

19 年度も実施します。今後ともご協力よろしくお

願いします。

札幌市交通局

- 16 -

●●● 平平平成成成 111999 年年年度度度予予予算算算（（（経経経常常常収収収支支支））） （（（消消消費費費税税税ををを含含含むむむ）））

乗車料　10.7

人件費　8.1

広告等0.6

経費　4.3

補助金等2.0

減価償却費1.4

他0.5

赤字1.0

0 5 10 15

支出

収入

営業収入 11.3 営業外収入

営業外支出

経常収入 13.3

経常支出 14.3

営業支出 13.8

●●● 平平平成成成 111999 年年年度度度予予予算算算のののポポポイイインンントトト

営業収支

2 億 5千万円の営業赤字 18年度予算から15百万円悪化

経常収支

1 億円の経常赤字 18年度予算から６百万円悪化

19 年度末の資金残

2 億 4千万円の資金残 18年度予算から1億5千万円改善

○ 19年度予算では、非常勤職員の拡大等の効率化を引き続き行っていきますが、安

全運行上必要な車両の改良等によって減価償却費が増加するため、営業収支及び経常

収支は悪化が見込まれます。

６ 収 支見込み

億円

札幌市交通局

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＜＜＜軌軌軌道道道事事事業業業会会会計計計＞＞＞ 平平平成成成 111999 年年年度度度予予予算算算ののの状状状況況況

（消費税を含む） （単位：百万円）

予算額 主 な 内 容

乗 車 料 収 入 1,075 定期 93百万円　定期外一般 854百万円　福祉分 128百万円

そ の 他 57 広告料 48百万円　賃貸料 9百万円

計 1,132

人 件 費 810 運転手の非常勤職員拡大等により縮減

経 費 426 軌道設備・車両等の老朽化に対応

減 価 償 却 費 146 現金支出を伴わない費用。対前年37百万円増

計 1,382

▲ 250 18年度予算から15百万円悪化

(▲ 104) (減価償却費を除いた収支)

他 会 計 補 助 金 197 積雪寒冷対策費補助金等

そ の 他 2

計 199

企 業 債 利 息 10

そ の 他 26 消費税納付額 21百万円

計 36

163

10

▲ 97 18年度予算から6百万円悪化

(49) (減価償却費を除いた収支)

0

▲ 97

▲ 41 (税抜)

303 建設改良の財源

59 軌道舗装補修費補助金

362

366 軌道改良、車両改良等

117

10

493

▲ 131

175 減価償却費など現金支出を伴わない費用を再掲

297 18年度見込み

244 19年度末資金残

企 業 債 償 還 金

予 備 費

計

計 (F)+(G)+(H)+(I)

資 本 的 収 支 (G)損 益 勘 定 留 保 資 金 (H)過年度分資金過不足額 (I)

特 別 損 益 (E)収 益 的 収 支 (D)+(E)=(F)累 積 欠 損 金

資

本

的

収

支

収

入

企 業 債

他 会 計 補 助 金

計

支

出

建 設 改 良 費

営 業 外 収 支 (B)予 備 費 (C)経 常 収 支 (A)+(B)-(C)=(D)( 償 却 前 経 常 収 支 )

区　　　　　分

収

益

的

収

支

営

業

収

支

収

入

支

出

営 業 収 支 (A)(償却前営業収支)

営

業

外

収

支

収

入

支

出

札幌市交通局

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■ 経営体制と進行管理

交通局では、「交通局経営会議」が設置されており、交通事業の経営の根幹に関わる事

項を決定するために、随時開催されています。また、局内における連絡調整並びに情報の

共有化等の円滑化を図るため、毎週、定期的に「交通局部長会議」を開催しています。

「交通局実施プラン」の推進にあたっては、プランの進行状況、改善すべき点などをこ

れらの会議で検討を行い、着実なプランの実施を目指すとともに、経営体制のより一層の

強化と活力ある組織作りに取り組んでいきます。

また、安全運行の確保やサービスの向上のために、初動体制、指揮命令系統、情報共有

などを体系的にシステム化することで、機動力のある組織を目指しています。

１ 経 営体制

お 客 さ ま

お客さまの声 サービスアップ情 報 提 供

経 営 会 議

交通事業管理者

部 長 会 議

各 職 場 ・ 職 員

サービス向上・意識改革

安

全

運

行

報告

指示

進捗状況

報 告

指 示

調 整現場の声

情報・周知

現場の声

情報・周知

交 通 局

実 施 プ ラ ン

各職場が連携して

プランを推進

安全

運行

管

理

室

事故防止検討委員会

苦情要望処理システム

行動宣言推進チーム

報告

指示

行 動 宣 言

安全統括管理者

安全管理体制

意見具申等

札幌市交通局

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●●● 経経経営営営体体体制制制ののの強強強化化化ににに向向向けけけててて

経営層の役割を明確にし組織力を高めるとともに、経営層のリーダーシップによる経営の

活性化を推進しています。

・ 交通事業管理者と部長職を構成員とする「経営会議」に経営判断を集中

・ 輸送の安全を確保するための安全管理体制の構築

・ 財団法人札幌市交通事業振興公社を活用した事業経営の効率化

・ 徹底した情報公開による透明性の高い経営を実現

●●● 輸輸輸送送送ののの安安安全全全確確確保保保ののの強強強化化化ににに向向向けけけててて

輸送の安全を確保するための基本的な方針である「行動規範」に基づき、お客さま一人ひ

とりの安全を確保するという職員の意識を高め、行動する仕組みを構築しています。

・ 関係法令等の遵守と安全最優先の原則の確保

・ 安全マネジメント態勢の継続的な改善等の実施

●●● 活活活力力力あああるるる組組組織織織ののの構構構築築築ににに向向向けけけててて

交通局職員の行動指針である「行動宣言」に基づき、お客さまにより良いサービスを提供

するという職員の意識を高め、行動する仕組みを構築しています。

・ 職員一人ひとりの能力が発揮される仕組みづくり

・ 人材育成に主眼をおいた研修の充実

・ 職員の創意工夫が生かされる組織づくり

・ 市民の財産である公共交通の運営に携わっているという意識の高揚

交通局経営会議が中核となり、交通局実施プランの進行管理を行い、プランを確実に達

成するとともに、お客さまニーズ、社会・経済の状況、国の法制度等の動向を十分に見極

め、的確なプランの見直しも行っていきます。

２ 進 行管理

プランの展開

プランの見直し

プランの検証

現場の声

進捗状況の把握、指示

経 営 会 議交通事業管理者

ニーズ、社会情勢の変化

お客さま

の声

安全の確保

サービスの向上

等の状況

見直しを

的確に反映

プランの策定

札幌市交通局

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■ 自治基本条例の具体化に向けた取組

●●● 市市市民民民へへへののの情情情報報報提提提供供供

○○○ 積積積極極極的的的ななな情情情報報報提提提供供供

報道機関への情報提供や、ホームページ、広報用パンフレットなどを活用した積極的

な情報発信を行います。

●●● 積積積極極極的的的ななな市市市民民民参参参加加加ののの促促促進進進

○○○ イイイベベベンンントトト、、、啓啓啓発発発活活活動動動ののの実実実施施施

市電フェスティバルなどのイベントを通じて、市民参加を図りながら地下鉄・市電へ

の理解を深めてもらいます。また、マナーアップや利用促進などを目的とした啓発活動

を実施し、市営交通の利用促進を図ります。

○○○ 市市市営営営交交交通通通 888000 周周周年年年にににあああわわわせせせたたた利利利用用用促促促進進進イイイベベベンンントトトののの実実実施施施

19年 12月に市営交通が80周年を迎えることにあわせ、交通

局や札幌市交通事業振興公社が行うイベントに際し、これまでの利

用に感謝するとともに、市営交通全体の利用促進につながるイベン

トを実施します。

＜18年度の年末年始利用促進キャンペーン＞

＜交通局ホームページ＞＜18年度に作成した経営状況パンフレットと広報さっぽろ特集記事＞

＜18年度の市電フェスティバル＞

＜18年度の交通資料館まつり＞

札幌市交通局

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＜財団駅職員であるサービスマネージャー＞

■ 出資団体改革の取組

●●● 財財財団団団法法法人人人札札札幌幌幌市市市交交交通通通事事事業業業振振振興興興公公公社社社ののの概概概要要要

財団法人札幌市交通事業振興公社（以下、財団）は、設立

目的である公益事業のほかに、交通案内業務、定期券発売業

務、地下鉄駅業務等、地下鉄事業に関連する交通局からの委

託業務等を行っています。

それらの委託業務は、極めて公共性・公益性の高い事業で

あり、その業務の特殊性から、交通局と綿密な連携を図る

必要があるため、交通局と同程度の専門的知識、経験、人材育成等が求められます。

この点、財団は従前からの十分な実績を有しており、また、地下鉄の安全・安心な運

行のために必要な大勢の駅業務経験者を確保し、継続して養成していくことができる唯

一の事業者です。

財団では、事業基盤を強化し透明性を確保しながら、公益事業はもとより、今後の駅

業務委託、ＩＣカード導入、ワンマン運転化等の交通局の施策を通じ、市民サービスの

向上及び公営交通事業の健全な発展を図ります。

●●● 111999 年年年度度度ののの主主主ななな取取取組組組目目目標標標・・・取取取組組組内内内容容容

・ 交通局は、平成20年度のＩＣカードの導入にあわせて、現行の定期券発売体制や

地下鉄駅業務の変更に対応させるため、実運用に向けたプロジェクト会議に財団を加

えつつ、財団職員に対する研修計画を策定します。

・ 交通局は、平成 18年度までの 39駅の駅業務委託に加え、更に８駅の駅業務を財

団に委託します。

・ 財団は、プロパー係長職を現在の3名から9名に増員し、組織強化を図ります。

・ 財団は、市民の声をホームページづくりに反映させ、アクセス数の対前年度比10％

増を目指します。

・ 財団は、理事及び評議員に女性や地下鉄利用者代表を選任する等により、より透明

性のある組織体制を目指します。

札幌市交通局

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交通局の運営にあたって

交通局は、公共交通ネットワークの中核として、「市民の足」を守るという社会的使

命を担っています。この使命を確実に果たすため、安全運行の確保はもちろんのこと、お客様の立場に立ったサービスの提供に向けて、職員の意識改革に努めつつ、地下鉄、路面電車の各事業の運営に引き続き取り組みます。 １ 地下鉄 経営の健全化、安定的で良質なサービスの提供等を目的に、「地下鉄事業経営健全化計画」を策定し、その実行プランである「札幌市営地下鉄事業 10 か年経営計画」に基づき、経常収支の黒字転換、不良債務の全額解消などを目指しています。計画の進捗状況はこれまで順調に推移しており、19 年度予算においても大幅な収支改善が見込まれます。

今年度も、10 か年経営計画に定めた事業計画の確実な達成や収支改善目標の前倒しを目指して取り組みを進めつつ、安全で安心、そして快適な地下鉄を目指します。

２ 路面電車 「さっぽろを元気にする路面電車検討会議」からの提言を受け、現在札幌市として事業化の判断に必要な基本計画案の策定に向けて、検討すべき事項や課題の整理を行っています。

交通局としては、軌道・車両改良などの継続した安全対策を講じつつ、関係各局等との連携を図りながら利用促進策や増収策に取り組みます。

３ 行動宣言の取組の更なる発展 交通局では、「札幌市交通局の行動宣言」を職員の行動指針としており、この行動宣言に基づき、お客様に一層の安全とサービスを提供するために行動しています。

各職場では、今年度もそれぞれの業務に応じた行動目標である課実践メニューを設定し、お客さまサービスの向上につながる取組を進めます。また、職場横断的に職員が参加する「行動宣言推進チーム」も、お客様の目に見える形での実践活動を行います。

これらを通じて、行動宣言の取組を交通局職員がひとつとなる大きな“うねり”に発展させていくとともに、行動宣言の目的を再認識し、初心を忘れず、お客様の立場に立ったサービスの提供に努めます。

平成 19 年 4 月

交通事業管理者 濱田 雅英