月刊基金 July 2016 D 0 1, 030 本事例については、同月に1回目の歯周病安定期治療(Ⅱ)と歯周精密検査が算定されています。 歯周病安定期治療(Ⅱ)については、「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」(平成28 年3月4日付け保医発0304第3号)の通知に「1回目の歯周病安定期治療(Ⅱ)を開始する際に行う歯周病検査は、歯 周精密検査により実施する。この場合において、同月に歯周精密検査は別に算定できない。」と記載されています。 また、「疑義解釈資料の送付について(その1)」(平成28年3月31日付け厚生労働省保険局医療課事務連絡)に「当 月に歯周精密検査を行い、次月から歯周病安定期治療(Ⅱ)の算定を開始する場合については、当月に歯周精密検査 を算定して差し支えない。」と見解が示されていますが、本事例については、1回目の歯周病安定期治療(Ⅱ)と同月 に歯周精密検査が行われていることから、歯周精密検査は別に算定できませんので、ご留意ください。 1回目の歯周病安定期治療(Ⅱ)を開始する際に行う 歯周精密検査の算定について 事例❷  歯 科 1回目の歯周病安定期治療(Ⅱ)を開始する際に行う歯周精密検査の算定については、平成28年3月4日付け厚生労働 省通知保医発0304第3号「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」および平成28年3月31日 付け厚生労働省保険局医療課事務連絡「疑義解釈資料の送付について(その1)」において、次のように示されています。 【通知 平成28年3月4日付け厚生労働省通知保医発0304第3号】 別添2 歯科診療報酬点数表に関する事項 第2章 特掲診療料 第8部 処置 第1節 処置料 別添3 (問32) 歯周病安定期治療(Ⅱ)を開始する際の歯周病検 査は歯周精密検査を行うこととされ、同月に歯周精密 検査は算定できない取扱いとされたが、算定はどのよ うに行えばよいのか。 (答) 例えば、 ①4月に歯周精密検査を行い、その日から歯周病安 定期治療(Ⅱ)を行う場合 【平成28年3月31日付け厚生労働省保険局医療課事務連絡 「疑義解釈資料の送付について(その1)」】 I011-2 歯周病安定期治療(Ⅰ)、I011-2-2歯周病安定期治療(Ⅱ) (5) 1回目の歯周病安定期治療(Ⅱ)を開始する際に行う歯周病検査は、 歯周精密検査により実施する。この場合において、同月に歯周精密 検査は別に算定できない。 ②4月に歯周精密検査を行い、4月の他日から歯周病安定期 治療(Ⅱ)を行う場合 については、4月は歯周病安定期治療(Ⅱ)の算定を行い、 歯周精密検査は算定できない。 また、4月に歯周精密検査を行い、5月から歯周病安定期 治療(Ⅱ)の算定を開始する場合については、4月に歯周精 密検査を算定して差し支えない。 7 7 P 7 7 26

1回目の歯周病安定期治療(Ⅱ)を開始する際に行う 歯周精密 ... · 2016-07-13 · 月刊基金 July 2016 D 0 1,030 本事例については、同月に1回目の歯周病安定期治療(Ⅱ)と歯周精密検査が算定されています。

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月刊基金 July 2016

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 本事例については、同月に1回目の歯周病安定期治療(Ⅱ)と歯周精密検査が算定されています。 歯周病安定期治療(Ⅱ)については、「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」(平成28年3月4日付け保医発0304第3号)の通知に「1回目の歯周病安定期治療(Ⅱ)を開始する際に行う歯周病検査は、歯周精密検査により実施する。この場合において、同月に歯周精密検査は別に算定できない。」と記載されています。 また、「疑義解釈資料の送付について(その1)」(平成28年3月31日付け厚生労働省保険局医療課事務連絡)に「当月に歯周精密検査を行い、次月から歯周病安定期治療(Ⅱ)の算定を開始する場合については、当月に歯周精密検査を算定して差し支えない。」と見解が示されていますが、本事例については、1回目の歯周病安定期治療(Ⅱ)と同月に歯周精密検査が行われていることから、歯周精密検査は別に算定できませんので、ご留意ください。

1回目の歯周病安定期治療(Ⅱ)を開始する際に行う歯周精密検査の算定について 事例❷  歯 科

 1回目の歯周病安定期治療(Ⅱ)を開始する際に行う歯周精密検査の算定については、平成28年3月4日付け厚生労働省通知保医発0304第3号「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」および平成28年3月31日付け厚生労働省保険局医療課事務連絡「疑義解釈資料の送付について(その1)」において、次のように示されています。

【通知 平成28年3月4日付け厚生労働省通知保医発0304第3号】別添2 歯科診療報酬点数表に関する事項  第2章 特掲診療料   第8部 処置    第1節 処置料

別添3 (問32) 歯周病安定期治療(Ⅱ)を開始する際の歯周病検

査は歯周精密検査を行うこととされ、同月に歯周精密検査は算定できない取扱いとされたが、算定はどのように行えばよいのか。

(答)  例えば、   ①4月に歯周精密検査を行い、その日から歯周病安

定期治療(Ⅱ)を行う場合

【平成28年3月31日付け厚生労働省保険局医療課事務連絡 「疑義解釈資料の送付について(その1)」】

     I011-2 歯周病安定期治療(Ⅰ)、I011-2-2歯周病安定期治療(Ⅱ)      (5) 1回目の歯周病安定期治療(Ⅱ)を開始する際に行う歯周病検査は、

歯周精密検査により実施する。この場合において、同月に歯周精密検査は別に算定できない。

   ②4月に歯周精密検査を行い、4月の他日から歯周病安定期治療(Ⅱ)を行う場合

   については、4月は歯周病安定期治療(Ⅱ)の算定を行い、歯周精密検査は算定できない。

    また、4月に歯周精密検査を行い、5月から歯周病安定期治療(Ⅱ)の算定を開始する場合については、4月に歯周精密検査を算定して差し支えない。

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