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ヘザー・バウザー ベトナム戦争退役軍人の子ども健康同盟 Children of Vietnam Veterans Health Alliance共同代表 沖縄県議会 階会議室 主 催 『へザー・バウザーさんと語る会』実行委員会 (事務局 098-866-2697(県民ネット会派室)) 日時 場所 11 11 日  午後7 時~ パネルディスカッション 講 演 河 村 雅 美 沖縄・生物多様性市民ネットワークディレクター ジョン・ミッチェル フリージャーナリスト、明治学院大学国際平和研究所研究員 島 袋 夏 子 琉球朝日放送記者 ヘザー・バウザー 1972年 ベトナム戦争帰還兵の父 と母のもとに生まれる。 生まれつき四肢に重度の障害がある。 2011年にベトナム戦争退役軍人の 子ども健康同盟(Children of Vietnam Veterans Health Alliance)を設立。 世界中で枯れ葉剤被害の啓発活動 を行っている。 へザ―・バウザーさん作 入場 無料

「ヘザーさんと語る会」配布資料(2013.11.11@沖縄県議会)

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「ヘザーさんと語る会」配布資料(2013.11.11@沖縄県議会)沖縄・生物多様性市民ネットワーク作成 

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ヘザー・バウザーベトナム戦争退役軍人の子ども健康同盟Children of Vietnam Veterans Health Alliance共同代表

ヘザー・バウザーさんと語る会 沖縄県議会4階会議室

主 催 『へザー・バウザーさんと語る会』実行委員会 (事務局 098-866-2697(県民ネット会派室))

日時

場所

11月11日  午後7時~

パネルディスカッション

講 演

河 村 雅 美沖縄・生物多様性市民ネットワークディレクター

ジョン・ミッチェルフリージャーナリスト、明治学院大学国際平和研究所研究員

島 袋 夏 子琉球朝日放送記者

ヘザー・バウザー1972年 ベトナム戦争帰還兵の父と母のもとに生まれる。生まれつき四肢に重度の障害がある。2011年にベトナム戦争退役軍人の子ども健康同盟(Children of Vietnam Veterans Health Alliance)を設立。世界中で枯れ葉剤被害の啓発活動を行っている。

へザ―・バウザーさん作

月 入場無料

資料作成: 沖縄・生物多様性市民ネットワーク〒901-2213 沖縄県宜野湾市志真志4-24-7 セミナーハウス304

NPO法人「奥間川保護基金」事務所内問い合わせ先:河村 雅美 [email protected]

講演者:ヘザー・バウザー (Heather Anne Morris Bowser)

  1972年、ベトナム帰還兵ウィリアムとシャロンの間に生まれる。2ヶ月の早産の未熟児で生まれ、右足の膝から下と左足つま先、両手指の部分的な欠損を持って生まれた。父ウィリアムは38歳で枯れ葉剤が原因の疾病を発症し、50歳の若さで亡くなった。

  父が存命中の子ども時代から家族とともに枯れ葉剤被害の周知の運動を続けている。美術教師の経験やカウンセラーの資格も生かしつつ、枯れ葉剤被害の啓発活動に取り組み、2世、3世のエンパワーメントに力を注いでいる。

  2010年は、ドキュメンタリー映画『沈黙の春を生きて』でベトナムを訪れ、ベトナムの被害者たちと国境を越えた被害者同士の交流を行った。

  2012年には「ベトナム戦争退役軍人の子ども健康同盟Children of Vietnam Veterans Health Alliance, COVVHA」を同じく2世被害者ケリー・デリックスと共同で設立し、救済されていない2世、3世に「あなただけではない」と呼びかけ、正義を求めるための闘いを展開している。

  2012年8月には来沖し、沖縄の人々と出会い、その後も沖縄との交流を続けている。また、COVVHAの活動において、ピース・ボート、March against Monsantoなどとの協力関係を結び、沖縄の枯れ葉剤の問題を世界に広げている。

 現在は夫・アーロンとアンティーク・ショップを経営。息子2人の4人家族。

ヘザーさんの活動について

Agent Orange Second Generation Victim http://www.agentorangespeaker.com/ 

COVVHAについてhttp://covvha.net/

twitter @COVVHA

Facebook https://www.facebook.com/AGENTORANGE1

ヘザー・バウザーさんと語る会 2013年11月11日 沖縄県議会4F会議室 沖縄生物多様性市民ネットワーク資料 1

ベトナム戦争退役軍人の子ども健康同盟 Children of Vietnam Veterans Health Alliance(COVVHA) の健康被害調査  沖縄での枯れ葉剤使用は強く疑われながら、米国政府が「その記録はない」と否定し続けているため、退役軍人は医療補償を受けられずにいます。そのために、治療の選択肢が限定され、無念のままにこの世を去る退役軍人が多くいます。

  枯れ葉剤に晒された退役軍人の2世、3世も、多くは救済されていません。父親が枯れ葉剤に晒された退役軍人(約280万人)で認定されている2世の疾病は、1つの先天性障がいのみであり、母親の退役軍人(6000~8000人のみ)の認定も、基本的に18の疾病が認定されているのみです(後掲の退役軍人省の関係ページ翻訳参照)。それも、ベトナムに駐留していたことが理由となっており、ダイオキシンとの関係での理由とはなっていません。

  家系の中で病歴がないにも関わらず発症したり、平均発症年齢より若くして重い疾病を患っているなどの特徴があるにも関わらず、被害者の2世、3世については、総合的な調査も行われていません。

  ヘザーさんが共同設立人である「ベトナム戦争退役軍人の子ども健康同盟Children of Vietnam Veterans Health Alliance, COVVHA」では、2世、3世の人々の救済のために、それぞれの疾病のデータ収集を行い、随時更新し、ウェブサイトで公開しています。

  2世の疾病は796(2013年7月22日現在)、3世の疾病は159の病名(2013年9月22日現在)が寄せられています。COVVHAの会員約500名からのデータでは、精神疾患が最も多い疾病であることが報告されています。

  COVVHAはその集めたデータを分析してレポートを作成し、政策提言も行っています。2013年1月16日に行われた全米アカデミーの米国医学研究所のベトナム退役軍人枯れ葉剤被曝健康影響検証委員会(Committee to Review the Health Effects in Vietnam Veterans of Exposure to Herbicides, Institute of Medicine)の会議では、レポートを提出し、男性の退役軍人を父に持つ場合に認定される疾病の追加や、ベトナム退役軍人の子どもの無料DNA検査などの提言を行っています。

  また、2世、3世が病院を受診する際に、自らが枯れ葉剤被害者の2世である事実を医師に提示できるシートを作成するなど、実践的な支援活動も行っています。

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枯れ葉剤に晒されたことに関係する疾病について以下は、退役軍人省の以下のサイトより病名等を抜粋し、まとめたものです。“Agent Orange: Diseases Related to Agent Orange Exposure” 枯れ葉剤:枯れ葉剤に晒されたことに関係する疾病http://www.publichealth.va.gov/exposures/agentorange/diseases.asp[作成者注]ここではAgent Orangeは「枯れ葉剤」、herbicidesは「除草剤」と訳し分けることとする                                   2013.11.8 現在データ--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

退役軍人省は、いくつかの特定された疾病は限定された軍役に関係していると推測している。それらの疾病は「推定疾病(presumptive disease)」と呼ばれている。退役軍人省は、特定のガンとその他の健康上の問題は、軍役期間に枯れ葉剤、あるいは他の除草剤に晒されたことに関係する推定疾病と認めている。

1. 枯れ葉剤に晒されたことが関係する退役軍人の疾病(退役軍人省のサイトでは各疾病に説明がついているが、ここでは略)

 以下が疾病名

・ALアミロイドーシスAL Amyloidosis ・慢性B細胞性白血病 Chronic B-cell Leukemias ,・塩クロルアクネ, 塩素瘡(ざそう)素瘡 Chloracne (or Similar Acneform Disease)・2型糖尿病 Diabetes Mellitus (Type 2)  ・ホジキン病(悪性リンパ腫の一種) Hodgkin’s Disease ・虚血性心疾患 Ischemic Heart Disease  ・多発性骨髄腫 Multiple Myeloma  ・非ホジキンリンパ腫 Non-Hodgkin’s Lymphoma  ・パーキンソン病 Parkinson’s Disease ・早発性末梢神経障害 Peripheral Neuropathy, Early-Onset ・晩発性皮膚ポルフィリン症 Porphyria Cutanea Tarda  ・前立腺ガンProstate Cancer  ・呼吸器系ガンRespiratory Cancers  (肺、喉頭、気管, 気管支)・軟部組織肉腫Soft Tissue Sarcoma (骨肉腫、軟骨肉腫, カポジ肉腫、中皮腫以外)

ルー・ゲーリック病の退役軍人:退役軍人省は、継続して90日以上の軍役に携わった全ての退役軍人のルー・ゲーリック病(ALS)はその軍役に関係するものであり、枯れ葉剤に関係するものではない。

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2. ベトナムと韓国に駐留した退役軍人の子どもの先天的欠損症 

  退役軍人省は、退役軍人の子どもの先天的欠損症のうち幾つかの先天的欠損症は、退役軍人のベトナムあるいは韓国における一定の軍役と関係するものであると認めている。

 1)二分脊椎Spina bifida (潜在性二分脊椎spina bifida occultaは除く)

発達中の胎児において発生し、脊椎が完全に閉じなくなる欠損症であり、退役軍人がベトナムあるいは韓国で、一定の軍役期間に枯れ葉剤に晒されたことに関係する。

 2)女性退役軍人の子どもの先天的欠損症 

女性退役軍人の子どもの先天的欠損症は、退役軍人のベトナムにおける従軍に関係するが、除草剤に晒されたことに関係するものではない。

退役軍人省は、女性退役軍人の実の(血のつながった)子どもの先天的欠損症は、母親が1961年2月28日から1975年の5月7日の期間、ベトナムに従軍したことが原因であると推定している。

退役軍人省がカバーする先天的欠損症

先天的欠損症は、出生時にある異常で、精神的あるいは肉体的な障害を引き起こすものである。

退役軍人省は、広範囲の先天的欠損症を、女性退役軍人のベトナムでの従軍と関係していると認めている。これらの疾病は枯れ葉剤を含む除草剤、あるいはダイオキシンに晒されたこととは関係はなく、むしろ、ベトナムでの母親の従軍と関係している。

カバーされている先天的欠損症は以下のとおりであるが、これに限定されたものではない。

・軟骨形成不全Achondroplasia  ・口唇口蓋裂Cleft lip and cleft palate・先天性心疾患Congenital heart disease ・先天的内反尖足Congenital talipes equinovarus (clubfoot)・食道無弛緩症および腸閉鎖Esophageal and intestinal atresia・ハーラーマン・ストライフ症候群Hallerman-Streiff syndrome・ 股関節形成不全Hip dysplasia・ヒルスシュプルング先天性巨大結腸Hirschprung's disease (congenital megacolon)・中脳水道狭窄による水頭症Hydrocephalus due to aqueductal stenosis・尿道下裂Hypospadias  ・ 鎖肛Imperforate anus・・ 神経管欠損Neural tube defects・ポーランド症候群Poland syndrome・幽門狭窄(症)Pyloric stenosis ・合指症Syndactyly (fused digits)・ 気管食道瘻Tracheoesophageal fistula・停留睾丸Undescended testicle・ ウィリアムズ症候群Williams syndrome

ヘザー・バウザーさんと語る会 2013年11月11日 沖縄県議会4F会議室 沖縄生物多様性市民ネットワーク資料 4

沖縄市諸見里サッカー場工事現場ドラム缶発見からの時系列沖縄生物多様性市民ネットワーク(沖縄BD)作成     

日付 経緯2013.6.13 沖縄市諸見里サッカー場工事現場でドラム缶15本が発見される(後日19本の確認あり)

6.14・警察、消防が現場を確認・沖縄市 沖縄防衛局に対し、米軍の使用の有無及び土地の使用履歴について照会

6.17・沖縄市議会、沖縄県環境保全課と現場視察 ・ドラム缶に「ダウ・ケミカル」社の名前が書かれていることが確認される・沖縄市、ドラム缶の内容物と周辺土壌を調査する方針を市議会に示す

  6.18・沖縄市長 沖縄防衛局長にドラム缶の中身と周辺土壌の調査協力依頼・小野寺防衛相 閣議後会見で情報収集を指示・県環境保全部、沖縄市、中部保健所で打ち合わせ・米国防総省 枯れ葉剤の可能性に否定的見解(琉球新報問い合わせに回答6.20 報道)

6.19・沖縄県が沖縄防衛局に、「沖縄市や県と連携してドラム缶の内容物の特定及び土壌汚染等周辺の環境調査に迅速に対応すること、汚染があった場合は、国の責任で徹底的に周辺地域の汚染状況調査及び汚染物等の除去に取り組む」ことの申し入れ。

6.20・沖縄県環境生活部環境保全課「沖縄市サッカー場で発見されたドラム缶に関する沖縄県の周辺環境調査等実施計画」をリリース。県と沖縄市で土壌や地下水への汚染の有無を連携して調査することを明らかにする。・沖縄防衛局は、調査業務委託の手続きを開始・米軍嘉手納基地、沖縄防衛局の照会に「米軍のドラム缶の使用の有無、内容物、管理方法は不明」「建物の存在に関する記録がない」と回答。防衛局再調査要請。・在日米軍司令部「枯れ葉剤が入っていたタイプのドラム缶ではないと確信している」 との見解。ドラム缶については「米軍のものか、日本へ返還後に投棄されたものか、記録を調べるために日本政府や沖縄県と米軍の話し合いが続いている」と回答(沖縄タイムスの問い合わせに回答 6.21報道)

  6.20・沖縄・生物多様性市民ネットワーク(沖縄BD)5機関に「沖縄市諸見里サッカー場工事現場のドラム缶の件について-専門性と透明性を備えた調査の実施を求める要請」を提出・県議会総務企画委員会を中心とした県議団現場視察・県民ネット 沖縄県に調査機関設置を要請

6.21・沖縄市議会の基地に関する調査特別委員会で調査について議論 沖縄市教育委員会 工事残土の一部を北谷町の土地造成事業で活用するため譲渡したことを明らかにする・防衛政務官衆院外務委員会で枯れ葉剤使用米軍に再調査要請を求めていることを明らかにする・沖縄BD 要請についての記者会見・野党国会議員「うりずんの会」現場視察

  6.24・沖縄市、沖縄防衛局、沖縄県による対策会議開催。・沖縄市長 小野寺防衛大臣と面談 日本政府が責任を持って対応することを要請・ダウ・ケミカル社枯れ葉剤否定(沖縄タイムスの問い合わせに回答 6.25報道)

6.25・沖縄県と沖縄市で周辺の地下水の調査を開始・沖縄市議会 政府への意見書可決・野党国会議員「うりずんの会」外務省・防衛省要請

  6.26・沖縄県環境生活部長 県議会6月定例会で基地跡地返還後の汚染発見に対して「新たなスキームを研究してみたい」との見解(仲村未央県議の代表質問に対して)・製造会社ダウ・ケミカル社 枯れ葉剤否定(琉球新報 6.28 報道)

  6.27・沖縄BD 県議会陳情(枯れ葉剤汚染と沖縄市サッカー場の2件)提出  7.1 ・沖縄市教育委員会「沖縄市サッカー場土壌など調査実施についてのお知らせ」リリース  7.2 ・沖縄防衛局・沖縄市 沖縄市サッカー場内における土壌等調査 (ドラム缶・土壌・水質)

・調査中 ドラム缶新たに7本発見 (計26本 4本埋設養生) 7.4・沖縄市 北谷町桑江伊平地区の造成地に搬出た土壌調査   7.9・沖縄県議会 米軍基地関係特別委員会で質疑  7.24・沖縄防衛局調査結果発表 土壌からダイオキシン検出 

 県と市に調査報告  メディアブリーフィング・沖縄市長 全面調査実施、費用、補償策要求の考えを示す・沖縄県副知事 渉外関係主要都道府県知事連絡協議会で外務政務官、防衛政務官、駐日大使を訪ね、地位協定改定を要請。サッカー場の件は引き続きの調査を要請。同協議会の定期総会でも基地の跡利用の課題として紹介。

  7.25・沖縄県環境保全課 環境調査速報値を発表 基準値以下 ・社会民主党沖縄県連合、社民・護憲ネット県議団沖縄県に要請

ヘザー・バウザーさんと語る会 2013年11月11日 沖縄県議会4F会議室 沖縄生物多様性市民ネットワーク資料 6

沖縄生物多様性市民ネットワーク

日付 経緯  7.28・沖縄防衛局、沖縄市 ドラム缶内容物と土壌調査について それぞれ専門業者と委託契約

・沖縄ベトナム友好協会沖縄市長にドラム缶の徹底調査要求  7.29 ・愛媛大 沖縄市のサッカー場でドラム缶が埋まっていた場所や状況などを確認

・社会民主党沖縄県連合、社民・護憲ネット県議団沖縄防衛局に要請・社大党 沖縄県に要請

  7.30・沖縄市に愛媛大が見解を報告 ・県副知事 現場視察 

7.31・沖縄市 調査報告発表 ドラム缶に「枯れ葉剤が含まれていた可能性があると考えられる」・沖縄市議会 基地調査特別委員会 意見書案可決

  8.1 ・沖縄市市長コメント(7.31付け)をウェブサイトに掲載市の調査報告閲覧開始 8月1日(木)~8月30日(金)・沖縄防衛局 市サッカー場全域の追加調査の意向を明らかに

  8.2・沖縄防衛局 愛媛大学農学部客員教授森田昌敏氏の評価を発表・衆議院議員照屋寛徳質問主意書提出(8.13答弁書)

  8.5 ・沖縄市議会臨時会 意見書可決・参議院議員糸数慶子質問主意書提出(8.13答弁書)

  8.7・県民ネット 知事公室と意見交換・ジョン・ミッチェルThe Japan Times記事で専門家Richard Clapp、Dr.Wayne Dwernychuckの見解を報じる

8.8・沖縄市議団 外務省、防衛省、首相官邸などへ要請、意見書手交・防衛省政務官 全面調査の意向を示す

  8.15・星条旗新聞(Stars and Stripes) Alvin Young氏の日本側調査の見解を報じる  8.26 ・沖縄防衛局サッカー場全域の調査実施を発表

・ The Japan Times でDr.Wayne Dwernychuckが日本政府と沖縄の人々へ呼びかけの記事を寄稿 8.27・沖縄市長 沖縄防衛局に防衛大臣宛要請書提出 

 調査、現状回復、工事などの損失補償、調査結果公開と説明、サッカー場整備・確保など   8.28(~29) 沖縄県軍用地転用促進・基地問題協議会(軍転協)の要請書において言及  8.29・環境省政務官がサッカー場視察  8.31・沖縄BD河村雅美 琉球新報への寄稿掲載「画期的な市独自調査」  9.2 ・沖縄BD 環境総合研究所暫定評価書「旧嘉手納基地返還跡地から発見された有害物質分析調査に

ついての暫定評価報告書-沖縄防衛局と沖縄市の調査の比較を中心に」を発表記者会見。県議へのブリーフィング

  9.6・沖縄防衛局 全面調査委託契約   9.7・防衛大臣来沖 サッカー場視察   9.10・琉球朝日放送:シリーズ「悲鳴をあげる土地 」放映  9.17・沖縄BD 沖縄県に「沖縄市諸見里サッカー場工事現場の調査に関する件」の要請  9.25・沖縄BD、県議会陳情「沖縄市諸見里サッカー場工事現場の調査結果および全面調査について」

「返還跡地の調査・浄化・利用に関する件」の2件を提出10.3・沖縄市議会 サッカー場調査費(クロスチェック費2835万円)を可決10.8・沖縄BD ダイオキシン専門家 摂南大学名誉教授宮田秀明から意見書「沖縄市諸見里

サッカー場工事現場の調査結果に対するコメント」をリリース 関係5機関に送付

10.9・沖縄BDの沖縄県議会への陳情「沖縄市諸見里サッカー場工事現場の調査について」と「返還跡地の調査・浄化・利用に関する件」が米軍基地関係特別委員会で採択(10/11、前者が本会議で採択。後者は総務企画委員会で一部継続審議)

10.29・沖縄防衛局 サッカー場全面調査開始10.29・沖縄県が基地汚染対策室を来年4月に新設することを明らかにする

(新聞報道、入手文書、関係ウェブサイトなどから作成)(2013.11.10 更新中)

ヘザー・バウザーさんと語る会 2013年11月11日 沖縄県議会4F会議室 沖縄生物多様性市民ネットワーク資料 7

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�エージェント・オレンジの第一人者である専門家2人によると、沖縄市の米軍基地跡地に埋められていた22本のドラム缶の最近の発見は、米軍が1960年代と1970年代に有毒の枯れ葉剤を貯蔵していたベトナムのダイオキシンのホット・スポットと同レベルの危険を、地元住民につきつけているかもしれない、としている。

  ボストン大学公衆衛生学部の名誉教授であるリチャード・クラップ氏と、かつて東南アジアの除草剤汚染の確認に携わっていたウェイン・ドゥウェニチュック氏は、沖縄の住民のリスクについて言及し、人体の健康への脅威を限られたものにするために、早急な土壌浄化を促している。

  ウェイン・ドゥウェニチュック氏はまた、ドラム缶の発見は国防総省が、米軍の枯れ葉剤がかつて存在していたということを繰り返し否定していたことを論駁することになるかもしれないと、踏み込んだ見解を述べている。

  科学者のコメントは、7月31日に発表された沖縄市の要請により愛媛大学――ダイオキシン検証では日本のトップ機関の1つである――によって実施された独自の調査結果の発表に応えて出されたものである。愛媛大学の調査は、沖縄市のサッカー場下から発見された22本全てのドラム缶が、枯れ葉剤2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T )とダイオキシン中最も危険な2,3,7,8-テトラクロロジヒドロ-p-ダイオキシン (TCDD)を含んでいたことを明らかにした。

  1つのドラム缶は安全基準を840%も上回るレベルのダイオキシンを含み、一方、水の検体は、法的上限値の280倍を示した。2,4,5-TとTCDDの両方ともエージェント・オレンジや他のベトナム戦争時代の枯れ葉剤で発見される物質の内の2つである。

 少なくとも、ドラム缶の3つにはダウケミカル株式会社̶エージェント・オレンジの主要製造会社の一つ--の標章が印されていた。

  クラップ氏は「沖縄のデータが、もし正確であるなら、最近のベトナムで集められたホット・スポットに匹敵する。沖縄市ででてきたサンプルの

半分以上は、ダイオキシンのレベルが、科学者が考える深刻な汚染以上の数値を示している」とジャパン・タイムスに語った。

 この評価は、カナダのハットフィールド・コンサルティング会社の主任科学者として、ベトナムで20以上のダイオキシンのホット・スポットである可能性のある場所を指摘したドゥウェニチュック氏にも支持されている。

「もし沖縄のサンプルのデータ表で示されているTCDDのレベルがベトナムの環境で見つけられたら、地元の人々への被曝経路に注目しながら、早急な改善対策が推奨されるだろう。」とドゥウェニチュック氏は語る。

  医療の専門家は、このようなベトナムのホット・スポットが、地元の住民にガン、先天性障害といった深刻な疾病を病ませている、と長い間強く主張してきた。ベトナム赤十字は300万人の人々が、現在、米国が1961-71年に枯れ葉剤を使用したことによるダイオキシンの毒によって病を患っていると推計している。多くは、地元の環境に入り、食物連鎖へと入り込んだダイオキシンに晒されたのである。

 元は嘉手納空軍基地の一部であり、1987年に民間使用(沖縄市)へと返還された場所における、今年6月のドラム缶の発見以来、この沖縄のドラム缶の内容物は正確には何であるかという論争は、激しくなっている。作業員がドラム缶を掘り起こして、ほぼすぐさま、ダウケミカルの代表は、複数の記者に対して、ドラム缶のタイプと標章は、同社が枯れ葉剤を船で輸送した際に使われたものとは一致しないと述べた。

  一方、沖縄防衛局代表は、先週、ジャパン・タイムスに、枯れ葉剤を含んでいた可能性は低いと述べている。

 沖縄防衛局は、エージェント・オレンジの構成分である2,4-Dの痕跡が見つけられなかったという事実を強調した。しかし沖縄防衛局は、2,4-Dは生物分解されるものであり、ゆえに、ドラム缶が埋められてから長年かかって分解する̶検出できない可能性が高いことへ言及することを怠っている。

  沖縄防衛局は、7月24日の記者説明会で、記者に問われるまで、TCDDが発見されたことを公表せず、当局はドラム缶が枯れ葉剤を含んでいた可能性

ヘザー・バウザーさんと語る会 2013年11月11日 沖縄県議会4F会議室 沖縄生物多様性市民ネットワーク資料 8

ジョン・ミッチェルさんの沖縄市のサッカー場の調査結果についての専門家2名の見解についての記事翻訳

を矮小化しようとしているのではないか、という疑念を記者の中に引き起こした。

  米軍の「星条旗新聞」は最近の記事で、防衛省は真のデータをごまかしていると非難した。

 ドラム缶がエージェント・オレンジを含む可能性を最小化した沖縄防衛局の報告と比較すると、愛媛大学の先週の報告書は、ドラム缶は「除草剤のみでなく、枯れ葉剤も含まれていた可能性はある」と結論づけている。

  ベトナム戦争時代、嘉手納基地は戦闘のための国防総省の主要な輸送ハブの1つであった。

  今年初め、ジャパンタイムスは、1971年の米国陸軍のエージェント・オレンジに関する報告書が嘉手納に「除草剤貯蔵箇所」が存在することについて明らかにした。

  150名以上の米退役軍人が沖縄でのエージェント・オレンジへの被曝による疾病を訴えている。その中には、嘉手納基地の施設で、基地周りのフェンスと滑走路で除草のために枯れ葉剤を撒いたと主張する者もいる。退役軍人はまた、1960-70年代に、沖縄本島において――嘉手納を含む――、大量のエージェント・オレンジが埋設されたとも主張している。

  国防総省は、未だ、軍の枯れ葉剤――エージェント・オレンジを含む――を沖縄に貯蔵したことを否定している。2月には、国防総省は、そのような物質が沖縄にあったことを否定する29頁の報告書を出した。

  ウェイン・ドゥウェニチュック氏は「(愛媛大学からの)これらのデータと、ドラム缶からかなりのTCDDのレベルがでたということは、沖縄におけるエージェント・オレンジとその他の除草剤(枯れ葉剤)の存在を否定した国防総省の報告書を、真っ向から否定するものになると、私は踏み込んで発言してもよい」と語る。

  ドゥウェニチュック氏は、「懸念される主要な構成分であるTCDDが存在したなら、エージェント・オレンジの存在を否定し続けることは意味がない。」と、米国国防総省の否定を意味論上の問いとして一蹴した。

  ドゥウェニチュック氏は、自治体の当局にこの地域に住む人々の危険を回避することを促した。「ドラム缶と汚染された土の除去は、最優先されるべきである。地下水の調査は、TCDDが他の地域に運ばれているかいなか--それは人々をTCDDに

晒すことになる--を判断するものとして実施されるべきだ。」と彼は語っている。

  ドラム缶の廃棄場所に隣接しているのは、̶フェンスの反対側-の嘉手納空軍基地内にあるボブ・ホープ小学校とアメリア・イアハート中学校のつの国防総省の学校である。国防総省の在日米軍へ、学校でダイオキシンのチェックは行うかどうかを問い合わせたところ、この記事の出版時には回答はこなかった。

  現在まで、沖縄市のサッカー場のほんの一部分しか調査されていない。

  沖縄市は、さらにドラム缶がサッカー場地中に埋められているかを調べる更なる調査を行うと発表している。

オリジナル記事:

“Okinawa dump site may be proof of Agent Orange: experts

Dioxin spike raises fears of local health risks” BY JON MITCHEL, The Japan Times, AUG 7, 2013

(翻訳:Okinawa Outreach 河村雅美)

ドラム缶が掘り起こされた元米軍基地の土地は、国防総省の小学校、中学校に隣接している。(写真ジョン・ミッチェル)。

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