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2020 i.school / JSIC All Rights Reserved. 1 2020年度i.schoolプログラム概要 2020年2月更新

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2020年度i.schoolプログラム概要

2020年2月更新

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i.schoolは2009年に東京大学で始まったイノベーション教育プログラムです。このプログラムでは社会的課題を解決するアイディア創出法に焦点を当て、人間中心イノベーションを体系的に学んでいきます。主に大学院生を対象とした通年のプログラムで単位も学位も出しませんが、毎年多くの優秀な学生が集まり、修了生は130名以上にのぼります。2017年度にi.schoolは東京大学から独立し、より開かれた教育活動を目指しています。

東大発イノベーション教育プログラム「i.school」

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i.school 10年の歩み

2009年 2014年 2016年 2017年 2019年現在

▶東京大学知の構造化センターが主宰する教育プロジェクトとしてスタート

▶文部科学省による「EDGE Program:グローバルアントレプレナー事業」の幹事校に採択。

3年にわたってプログラムを展開。

▶JSICを設立し、省庁、企業、i.school生が共に社会課題を解決するプラットフォームの提供開始

▶東京大学より独立。JSICがi.schoolの運営事務局に

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i.schoolの特徴

1. 人間中心イノベーションという概念を基に、社会課題の解決を目指す

5. イノベーションワークショップのために開発された電子付箋ツール「APISNOTE」

4. 創造性研究に基づいて設計されたワークショップ

2. 新しくて大きなインパクトを生み出す手段を考える活動

3. 新規性を生み出す様々なアプローチを学べる

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スタート(=St)

人間技術

アイデア技術 人

アイデア(製品/サービス

/体験)

I D EA

人間中心イノベーション

技術中心イノベーション

1. 人間中心イノベーションという概念を基に、社会課題の解決を目指す

技術革新によってイノベーションを起こす、技術中心イノベーションに対して、人間中心イノベーションとは、人々のライフスタイルや価値観の洞察によって生まれるイノベーションです。

決して技術を軽視するわけではありません。既存の技術であっても上手く活用することによってイノベーションを生み出すことができるという考え方です。

そうした概念を基に、社会課題をイノベーションの機会として捉え、その解決を目指しています。

社会課題の解決

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2. 新しくて大きなインパクトを生み出す手段を考える活動

i.schoolのイノベーションワークショップはテーマもプロセスも多様です。共通しているのは「新しくて大きなインパクトを生み出す手段」を考え出す活動だということです。

例えばオンライン検索エンジンは、知りたいという要求を満たすための情報を提供する手段です。このように考えると、製品も手段、ビジネスモデルも手段、社会システムも手段だと言えます。

対象がどのようなものでも、イノベーションワークショップのプロセスを学べば、様々な社会課題解決に応用することができるようになります。

ワークショップを自分で設計し、多くの人を巻き込んで社会課題を解決できるような人材をひとりでも多く育成することが、i.schoolの目標です。

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3.新規性を生み出す様々なアプローチを学べる

新規性を生み出すためのアプローチはいろいろとありますが、i.schoolでは特定の方法論に限定せず、テーマや目標とするアウトプットに応じて、適切と思われるアプローチを用いてワークショップを行っています。

また、i.schoolに関わる皆様に多様なアプローチに触れて学んていただきたいと考えているため、様々な分野の講師やファシリテーターと連携したワークショップを提供しています。

未来探索アプローチ

エスノグラフィックアプ

ローチ

ニーズ×テクノロジーアプロー

アナロジー思考アプローチ

エクストリームユーザーアプ

ローチ

バイアスブレイキングアプローチ

新規性を生み出すアプローチ

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4.創造性研究に基づいて設計されたワークショップ

人間の創造性に関しての研究は、主に認知科学、人工知能の分野で1950年代から行われてきました。人工知能の分野ではイギリスのMargaret A. Boden先生が創造性を・Combinational Creativity(組合せ型創造性)・Exploratory Creativity(探索型創造性)・Transformational Creativity(変換型創造性)3つに分類した研究が有名です。

i.schoolでは学術的に積み上げられてきた知見に基づいてワークショップを設計しています。さらにイノベーションワークショップを分析し、どのような条件下で良いアイデアが生まれるのか、アイデアの良し悪しをどのように評価すれば良いのか、実際に行ったイノベーションワークショップを題材に丁寧に振り返りながら研究を重ねています。

ワークショップの会話分析

ワークショップの笑顔比率の分析

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5. イノベーションワークショップのために開発された電子付箋ツール「APISNOTE」

i.schoolのワークショップに欠かせないツールがAPISNOTE(エーピスノート)です。

これは2009年にi.schoolが始まった当初から改良を重ねて開発してきたオンライン電子付箋プラットフォームです。

APISNOTEを使うことで、ワークショップのプロセスはすべて保存され、後から見直したり、研究に活用したりすることができます。

また、APISNOTEを使うことで遠隔からのワークショップへの参加も容易になり、ワークショップで実現できることの幅が広がります。

https://www.apisnote.com/

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i.school2020 ワークショップスケジュール(予定)WS1

4月24日-26日(2泊3日合宿形式)

•提供者i.schoolエクゼクティブ・ディレクター堀井秀之

•特徴- エスノグラフィックアプローチ(フィールド観察、インタビュー)- 事例分析- アナロジー思考

WS25月13日-30日

(4回)•提供者i.school ディレクター、i.labマネージング・ディレクター横田幸信

•特徴- エクストリームユーザーアプローチ

-カスタマージャーニー

WS36月3日-27日

(週1)•提供者日立製作所ビジョンデザインチーム

•特徴- エクスペリエンスデザイン

- プロトタイピング

WS47月6日-11日(2.5日間)

•提供者日本総研未来デザイン・ラボ

•特徴- スキャニング- 未来洞察

WS57月27日-8月7日

(2週間)•提供者i.schoolエクゼクティブ・ディレクター堀井秀之&i.school team

•特徴- 地域イノベーション- サービスデザイン

WS69月10日-11日

(2日間)•提供者DLX Design Lab Miles Pennington & Christian Felsner

•特徴- RCA流Experience Design Thinking- ドローイングアイディエーション

WS79月26日-27日

(2日間)•提供者ビジネスデザイナー濱口秀司

•特徴- バイアスプレイキングアプローチ

WS89月30日-12月9日

(週1)•提供者i.schoolエクゼクティブ・ディレクター堀井秀之

•特徴- ワークショップ設計- アイデア創出のPDCAサイクルを複数回実施

WS92021年1月-2月

(3日間)•提供者i.school ディレクター、i.labマネージング・ディレクター横田幸信

•特徴-ラピッドプロトタイピング-想定アーリーユーザーへのインタビュー-インタビュー結果の分析-事業開発・市場開発のシナリオの設計

※ワークショップスケジュールや内容は都合により変更になることがございます。

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ワークショップ1

●ワークショップ提供者:i.schoolエクゼクティブ・ディレクター 堀井秀之

●開催時期と期間(予定):4月24日(金)-26日(日)、2泊3日の合宿形式

●学べる手法:i.schoolプログラムの初回は、構造的な類似性をアイディア発想に活かすアナロジー思考を学びます。この思考法は応用範囲も広く、新規性を生み出す方法の基本としてi.schoolでは最初に学びます。このワークショップではi.schoolが独自に開発したオンライン電子付箋APISNOTE(エーピスノート)を使います。

●2020年のテーマ「移住者が起こす地域イノベーション」

●過去のワークショップテーマ:農業の未来(2017-2019)。

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ワークショップ2

●ワークショップの提供者:i.school ディレクター、i.labマネージング・ディレクター 横田幸信

●開催時期と期間(予定):5/13(水)、 5/27(水) 1900-22005/23(土)1030-1800、day25/27(水)1900-2200、day35/30(土)1030-1800、day4水:19:00 – 22:00 土:10:00 – 17:00

●学べる手法:このワークショップではエクストリームユーザーと呼ばれるような極端な特性を持つ生活者を対象としたインタビュー調査を行います。現時点では特異かもしれないエクストリームユーザーのニーズを未来の当たり前の予兆として捉え、分析し、アイディア発想につなげていきます。その後、カスタマージャーニーマップを用いたユーザー体験のデザインを行い、スキット(寸劇)によるプレゼンテーションをします。

● 2020年のテーマ「お金との付き合い方のデザイン」

●過去のワークショップテーマ: 農業の未来―second phase (2019)、おもちゃのイノベーション(2018)、これからの「休み方」のデザイン(2017)

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ワークショップ3

●ワークショップの提供者:日立製作所ビジョンデザインチーム

●開催時期と期間(予定):6/3(水)6/10(水)6/17(水)6/27(土)水:19:00 – 22:00 土:10:00 – 17:00

●学べる手法:日立製作所のデザイナーチームによって提供されるこのワークショップは、ある未来の世界観が提示され、そこで使われるであろうモノやサービスをプロトタイピングして形にしていきます。特にサービスにおいては想定される関係者の役割を整理し、発想を支援する「BusinessOrigami」という独自開発ツールを活用します。

●2020年のテーマ「サステナビリティをデザインする」

●過去のワークショップテーマ:FUTURE TRUST (2018, 2019)、「おもてなし」を再定義する(2017)

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ワークショップ4

●ワークショップの提供者:日本総研未来デザイン・ラボ

●開催時期と期間(予定):準備会:7月6日(月)19:00-21:00DAY1&DAY2:7月10日(金)-7月11日(土)10:00-18:00

●学べる手法:1970年代にStanford Research Instituteが開発した未来洞察の手法を日本のビジネスシーンで活かせるように発展させた日本総研未来デザイン・ラボが提供するワークショップ。スキャニングマテリアルから未来の予兆を捉え、アイディアにつなげていきます。

●過去のワークショップテーマ:駅のイノベーション(2019)、無駄を出さない消費生活の未来(2018)、超成熟社会をハッピーに生きるには(2017)

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ワークショップ5

●ワークショップの提供者:i.schoolエクゼクティブ・ディレクター 堀井秀之 & i.school team

●開催時期と期間(予定):7月27日(月)〜8月7日(土)2週間

●学べる手法:i.schoolで学ぶ大学生に加えて海外から大学生/大学院生を招聘し、i.schoolメソッドに基づいたワークショップを行います。最初の1週間は東京で、後半の1週間は地方に赴き、地元の高校生にワークショップを提供します。ワークショップの参加者としてのみならず、提供者としての学びがあります。ワークショップは英語で行われます。

● 2020年のテーマ「中小企業のイノベーション」

●過去のワークショップテーマ:中小企業のイノベーション(2019)、ものがたりを埋め込んだ製品/サービス(2017、2018)

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ワークショップ6

●ワークショップの提供者:DLX Design Lab Miles Pennington & Christian Felsner

●開催時期と期間:9月10日(木)-11日(金)10:00-18:00

●学べる手法:デザインの名門校英国ロイヤルカレッジオブアート(RCA)と東京大学生産技術研究所(IIS)のコラボレーションで2017年に誕生したDLX Design Labから最先端のイノベーションワークショップをお届けします。IISにあるラボでプロトタイピングを行います。ワークショップは英語で行われます。

● 2020年のテーマ「Disruptive Innovation 」

●過去のワークショップテーマ: Disruptive Innovation (2019), Re-Thinking the Robot (2018)

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ワークショップ7

●ワークショップの提供者:ビジネスデザイナー 濱口秀司

●開催時期と期間(予定):9月26日(土)-27日(日)13:00-17:00

●学べる手法:USBフラッシュメモリーのコンセプト立案をはじめ、数々のヒット商品、画期的なコンセプト作りを手掛けてきた濱口さんから「Break the Bias」の真髄を直接学べる講話+ワークショップ。今までに濱口さんが手がけられた事例の紹介や、濱口流発想法に直に触れられる貴重な機会です。

●過去のワークショップテーマ: 無題 (2018、2019)

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ワークショップ8

●ワークショップの提供者:i.schoolエクゼクティブ・ディレクター 堀井秀之

●開催時期と期間(予定):9/30(水)10/7(水) 10/14(水) 10/21(水) 10/28(水) 11/4(水) 11/14(土) 11/18(水) 11/25(水)12/2(水) 12/9(水)平日19時〜22時 10回、土曜日10時〜18時1回

●学べる手法:i.schoolで学ぶ手法の集大成で、年間を通じて一番長いワークショップです。フィールド調査を行い、アイデアのインサイトを収取します。続けて、ファシリテーターが設計した通りにアイディア発想をした後に統括的分析を行い、チームごとにPDCAを何度も回しアイディアをより良くしていくプロセスを学びます。最終発表では外部からの講評者を迎えて3ヶ月間かけて練ったアイデイアを発表して頂きます。

●2020年のテーマ「超高齢社会のイノベーション」

●過去のワークショップテーマ:リバース・イノベーションのイノベーション(2019)、パブリックスペースのイノベーション(2018)、いつまでも働き続けることを支援するデバイス(2017)

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ワークショップ9

●ワークショップの提供者:i.school ディレクター、i.labマネージング・ディレクター 横田幸信

●開催時期と期間(予定):2021年1月16日(土)、2月6日(土)2月20日(土)10:30-18:00

●学べる手法:WS8で創出したアイデアを実装化に向けてさらに具現化する方法論を学びます。ラピッドプロトタイプをユーザーや主要なステークホルダーに早期に提示しフィードバックを得ることで、循環的にアイデアの品質向上を図ります。アイデア紹介資料や想定顧客へのインタビューガイドの作成方法も習得することができます。最終的には事業開発・市場開発のシナリオの設計までを目指します。

●2020年のテーマ「ポスト・アイデア創出:その後のプロセスへの挑戦」

●過去のワークショップテーマ:リバース・イノベーションのイノベーションの実装化(2019)

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ファシリテーター紹介

ワークショップ1・5・8:堀井秀之•i.schoolエグゼクティブ・ディレクター。東京大学名誉教授。JSIC(日本社会イノベーションセンター)理事。•1980年東京大学工学部土木工学科卒業、ノースウェスタン大学大学院修士課程・博士課程修了。専門は社会技術論、国際プロジェクト論、イノベーション教育論。i.schoolエグゼクティブ・ディレクターとして、i.school運営を統括する。東京大学知の構造化センターではセンター長として、分散する知の構造化と価値化をテーマに研究開発を推進。著書に「問題解決のための『社会技術』」(中公新書)、「社会技術論:問題解決のデザイン」(東京大学出版会)など。

ワークショップ2・9:横田幸信•i.schoolディレクター。イノベーションコンサルティング企業i.lab, Inc. マネージング・ディレクター。•学生向けの教育系NPO Motivation Maker ディレクター(副代表理事)。九大院理学府修士課程修了後、野村総合研究所、東京大学先端科学技術研究センター技術補佐員、東大院工学系研究科博士課程中退を経て現職。イノベーションの実践活動と科学・工学的観点からのコンサルティング事業及び研究活動を行っている。著作に「INNOVATION PATH」(日経BP社)

ワークショップ3:柴田吉隆•株式会社日立製作所 研究開発グループ 東京社会イノベーション協創センタ ビジョンデザインプロジェクト 主任デザイナー•1999年 日立製作所入社。ATM、券売機などのプロダクトデザインを担当ののち、デジタルサイネージや交通系ICカードを用いたサービスの開発を担当。2009年からは、金融機関や自動車会社のウェブサイトデザイン、顧客協創スタイルによる業務改革などに従事。その後、サービスデザイン領域を立ち上げ、現在は、デザイン的アプローチで形成したビジョンによって社会イノベーションのあり方を考察する、ビジョンデザインプロジェクトのリーダーを務める。

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ファシリテーター紹介

ワークショップ4:橘田尚明

•株式会社日本総合研究所 コンサルタント•大手会計系税理士法人にて移転価格コンサルティングに従事後、2015年に日本総合研究所未来デザイン・ラボに参画。以降、自動車メーカー、化学系素材メーカーなどの新規事業、研究開発テーマ、経営計画策定において未来洞察を活用したコンサルティングに従事し、現在に至る。

ワークショップ6:Miles Pennington•DLX Platform,Institute of Industrial Science,University of Tokyo•Miles Pennington is professor of Design Led Innovation and helps direct a unique international innovation lab at The University of Tokyo – the DLX Design Lab. Previously he was at the Royal College of Art in London and was Head of Programme of the Innovation Design Engineering (IDE) joint Masters programme with Imperial College – he is an alumnus of the IDE programme and graduated in 1992.

ワークショップ7:濱口秀司•monogoto, CEO, ziba, executive fellow •松下電工(株)にて研究開発に従事後、戦略投資案件の意思決定分析担当となる。 1998年米国のデザイン・イノベーションのコンサルティング会社zibaに参画。USBフラッシュメモリをはじめとする数々のコンセプトづくりをリード。IDEA金賞など数々のデザイン賞を受賞。 その後、松下電工(株)新事業企画部長、パナソニック電工米国研究所(株)上席副社長、米国ソフトウエア開発ベンチャーCOOを歴任。 2009年戦略ディレクターとしてzibaにリジョイン。 2013年ziba Executive Fellow, 取締役会特別顧問。自らの実験会社monogotoを起動。 コンセプト立案、戦略構築について独自の理論と方法論を持ち、数多くのクライアントのイノベーションに関わっている。 ドイツRedDotデザイン賞審査員。

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i.schoolでは、「小人数」かつ「カジュアル」な学びの機会として、「イノトーク」(イノベーショントーク)を開催しています。イノベーションをキーワードとして、日本または世界の最先端で活躍する実務家や研究者を招き、プレゼンテーションをお願いする他、オーディエンスを交えたディスカッションを行います。

2019年度実績• 「Is your Enterprise Ready to Innovate? 」Prof. Heather Fraser from University of Toronto• 「人間の創造性に関する学術的知見に基づくイノベーションワークショップの設計方法」i.school堀井秀之• 「イノベーションは一体どんな人がどのように起こすのだろう?」東京大学 半田純一氏• 「地域のリソースを軸にイノベーションを創出する」九州大学大学院 芸術工学研究院 准教授 徳久悟氏• 「ソニーの社内ベンチャーでの経験と学生時代にやっておくべき3つのこと」ソニー株式会社• 「 大介護時代のイノベーション 〜ユーザー体験なき未来設計〜」

株式会社リクシス/創業者・取締役副社長 酒井穣氏• 「i.schoolでの学びの、実践での活かし方」

i.school・i.lab横田幸信および株式会社RESONATURE Co-Founder&CEO 新隼人氏

イノトーク

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200名程度の参加者とともに、世界トップの知見にふれます。こうした公開型のイベントも行うことで、i.schoolは社会的にもイノベーション・ハブとして機能しています。

i.school/JSIC早春シンポジウム「 i.schoolを核としたイノベーションを生み出す組織への転換」

日程>2020年2月8日(土)時間>開場・受付:13:30 本編:14:00-17:00 ※終了後に登壇者と参加者間での交流会を行います。会場>東京大学本郷キャンパス工学部2号館 213号室

企業登壇者>大貫明人氏(NTTコミュニケーションズ株式会社 経営企画部 ビジネスイノベーション推進室 課長)佐藤央男氏(本田技研工業株式会社 四輪事業本部 営業人材開発部 人事・組織開発グループ 主幹)横尾美星氏(株式会社資生堂 グローバルイノベーションセンター )

パネル登壇者>太田直樹氏(株式会社New Stories代表、元総務省大臣補佐官、 i.schoolエグゼクティブフェロー)永井 一史氏(株式会社HAKUHODO DESIGN代表取締役社長、多摩美術大学教授、 i.schoolエグゼクティブフェロー)堀井秀之(i.schoolエクゼクティブディレクター、(一社)日本社会イノベーションセンター(JSIC)代表理事)横田幸信(i.schoolディレクター、イノベーションコンサルティング企業i.lab, Inc. マネージング・ディレクター)

公開シンポジウム