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第三種郵便物認可 (5)  3版    2020年(令和2年)3月25日(水曜日) 19 25 19 21 テクノスジャパン・吉岡隆社長に聞く 「日本のイノベーションの橋」を目指す 2025 年の崖」に向け DX 対応推進 ◆テクノスグループのご紹介 ◆ Tecnos Connected Business Platform (CBP) について

2025年の崖」に向け - tecnos.co.jp · (5) 3版 2020年(令和2年)3月25日(水曜日) 第三種郵便物認可 いと考えています。なお、当社はてはイノベーションの架け橋になりたがあります。

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第三種郵便物認可(5)  3版    2020年(令和2年)3月25日(水曜日)

ます。ただ、急速な事業拡大は考えてお

らず、まずは着実にCBPの価値の認知

度向上に努めていきます。1~2年は投

資が先行する形になるでしょう。ただ、

この事業は当社単独というよりも協創と

いうパートナー会社、つまり顧客企業や

システム構築事業者など関係者を巻き込

み、足りないところを補い、問題点を解

消しながら、大きな流れにしていく必要

があります。このようにして、当社とし

てはイノベーションの架け橋になりた

いと考えています。なお、当社は19年、

東京都中央区の日本橋にイノベーション

センターを開設しました。『日本のイノ

ベーションの橋』になりたいという思い

を込めています」

 「ERP、CRM、CBPにより、ま

ずはスマートロジスティクス、スマート

コントラクト、スマートオフィスの領域

で、業務プロセスの標準化、効率化を目

指します。現在、BtoCのITサービ

スは米国勢、中国勢が世界を席巻してい

ますが、BtoBの世界はERPのSA

P、CRMのセールスフォースが強いも

のの、まだまだ勝負の余地がある領域だ

と思います。今後、CBPの拡大を図る

ことで、企業向けシステムの標準化が進

めば、日本がBtoBのITサービスを

世界的にけん引することも可能でしょ

う。さらに、当社は現在、米国シリコン

バレーのほか、カナダ、インドにも拠点

を持っており、グローバルな事業展開を

進めています。DX推進事業も日本だけ

でなく、米国、カナダの北米でも進めて

いく計画です。将来的には、インドな

ど、より広い地域で展開していくことも

視野に入れています。さらに、いずれは

同事業を発展させ、需要予測のビジネス

に取り組みたいとの考えもあります」

 「経済産業省の『DXレポート』でい

う『2025年の崖』は、深刻な問題で

ある半面、当社にとっては大きなビジネ

スチャンスにもなると考えています。

『2025年の崖』は2025年までに

IT人材が不足し、既存システムのサ

ポートも終了することで、巨額の経済損

失が生じるリスクがあるというもので

す。25年までに変化は絶対に必要です。

これに対し、当社はERPをDX対応型

に進化させるとともに、さらなる付加価

値を創出し、事業の拡大を目指していく

つもりです。そのため、CRM(顧客管

理システム)をERPと並ぶ『もう一つ

の基幹領域』として取り組みを強化す

るほか、独自のプラットフォーム『CB

P』を活用して物流、商流をスマート化

し、業界全体の生産性向上を図っていき

ます」

 「スマートフォンを中心とする形で、

1990年代からBtoCの世界は細部

に至るまで大きく変わりました。しか

し、それと比較して、BtoBの世界で

は大きな変化はないといってもいいで

しょう。例えば、ERPは標準サービス

以外のサービスが乱立しており、それ

らが個別にERPとつながることで、シ

ステムが複雑化するケースが見られま

す。このように、BtoBでは意外と旧

態依然の状態が続いています。こうした

状況に対し、CBPは企業ごとに保持す

るデータ、アダプターをオープン化し、

共通利用できるようにすることで、シン

プルなシステムを構築します。CBPに

より、現在の各種課題を解決し、業界全

体の業務プロセスが最適化される世界が

実現できるでしょう。まずは企業内の業

務、データをERP、CRMによって標

準化します。その上でCBPを利用し、

付加価値の高いさまざまなサービスとつ

なげることで、スマートロジスティクス

(商流と物流の連動による効率化)、ス

マートコントラクト(契約と決済の効率

化)、スマートオフィス(バックオフィ

ス作業の効率化)の領域でより高度な

サービスの提供を行っていく考えです」

 「現在はIoTの技術で、あらゆるも

のがインターネットにつながり、それを

生かしたサービスが増えています。その

中で、当社はRFID(電子タグ)に着

目しており、スマートロジスティクスの

領域で活用していきます。19年6月にR

FID位置特定特許技術を持つRFルー

カスに出資し、現在は『CBP』上でR

FID+ERP連携の実証実験を行って

います。在庫情報収集と、ロジスティク

スの効率化、可視化を図ることで、その

情報をさまざまな場面で活用していくこ

とを目指します。さらに、ERP、CR

Mなどの情報を含めたより幅広いビッグ

データと、AI(人工知能)を組み合わ

せることで、さらなるサービス拡充にも

取り組みます」

 「CBPは今年中にリリースし、来21

年3月期には売上高も立つ計画としてい

テクノスジャパン・吉岡隆社長に聞く

「日本のイノベーションの橋」を目指す BtoBの世界で大きな変革に取り組む

「2025年の崖」に向け    DX対応推進

 

2020年代に入り、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進は

待ったなしの状況になってきた。それに正面から取り組んでいるのがテクノス

ジャパン(=テクノスJ、3666)だ。同社はERP(基幹業務システム)

の導入コンサルティング・構築などを手掛けており、現在はDXにおけるER

Pの活用・発展に取り組む。今3月期から「Tecnos 

Connecte

d 

Business 

Platform(CBP)」に注力し、新時代に向

けての飛躍を図る構えだ。同社の新戦略について吉岡隆社長に聞いた。

――DXについてはどのよ

うに考えていますか。

――具体的にはどういうこ

とでしょうか。

――IoT(モノのインター

ネット)など、最新技術の

利用はいかがですか。

――DX推進事業の現状を

教えてください。

――将来のビジョンを聞か

せてください。

◆テクノスグループのご紹介

◆ Tecnos Connected Business Platform (CBP) について