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平成 28 年度 看護学部・大学院看護学研究科 FD 研究会 報告書 自治医科大学 看護学部・大学院看護学研究科 FD評価実施委員会

平成28年度 看護学部・大学院看護学研究科 ... · れ、2011年には学士課程における看護実践能力と卒業時の到達目標の設定、 2014 ... 平成28年度看護学部第1回fd研究会プログラム

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平成 28 年度

看護学部・大学院看護学研究科FD研究会 報告書

自治医科大学 看護学部・大学院看護学研究科FD評価実施委員会

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巻頭言 看護系大学は、現在 258 校(2016 年 4 月 1 日現在)、平成元年 11 校の約 20 倍以上となり

3.3 校に1校は看護系大学となる時代が到来しています。また看護系大学院博士前期課程は

166 校(185 課程)、博士後期課程は 72 校(74 課程)と確実に社会的使命を果たすための教

育体系は根付いてきています。しかし新設の看護系大学も多いことから、教育の質保障の検

討が同時に求められています。これらに対し大学における看護系人材養成の在り方が検討さ

れ、2011 年には学士課程における看護実践能力と卒業時の到達目標の設定、2014 年には博

士前期課程修了時の看護実践能力基準策定、2016 年には博士後期課程修了時の看護実践能力

基準策定が示されました。これらは教育の質保障をするための枠組みであり、各大学は具現

化するため独自の教育方法・内容に注力することが求められています。 FD(Faculty Development)は、大学の授業内容・方法の改善を図るための組織的な取り

組みを実施することであり、2007 年に義務づけられました(大学設置基準第 25 条 3)。 今後教育の質保証を推進するため、更なるFD環境の醸成が求められています。この背景に

は、大学の大衆化に伴う知識伝授型の古い教授学習から、いわゆる学生の主体性を重視した

「Teaching」から「Learning」へのパラダイム転換があります。教育実践をよりよい方向へ

転換するため、リフレクションを組織的活動による取り組みとして推進することが重要であ

ると考え企画をしました。 本看護学部では、本年度FD研究会を 2 回開催しました。第 1 回目は、東京慈恵会医科大

学医学部看護学科 嶋澤順子先生を招聘し、教育の質保障および教育力向上のための組織的

活動の一環として e ポートフォリオ導入した現状と課題についてご教示いただきました。リ

フレクションする組織的活動の仕組みづくりは、教育の質を見つめ直し改善するプロセスそ

のものであり、同時にそれらを通した活動が教育力向上に向けた取り組みをさらに推進する

力になると考えます。 第 2 回目は、東京大学 大学総合教育研究センター教育課程・方法開発部門 栗田佳代子

先生を招聘し、個人の教員の質保障をするための取り組みとして、ティーチング・ポートフ

ォリオの構成要素とその作成法についてご教示いただきました。大学教育の教育活動は可視

化しにくい側面があります。そのためティーチング・ポートフォリオによる自己の教育活動

をリフレクションする過程を通して可視化がなされ、それが教育活動を評価・改善するため

のきっかけや、採用・昇進する際の教育業績評価資料として活用が可能です。これらは教員

の質を保障するための具現化した方法として継続的な取り組みが必要であると考えます。 本学大学院看護学研究科では、FD研究会を 1 回開催しました。本学医学部情報センター

IR 部門 淺田義和先生を招聘し、インストラクショナル・デザインを基軸とする評価方法に

ついてご教示いただきました。大学院教育における評価について学習者の評価(Assessment)

と教育の評価(Evaluation)の 2 つの視点から、組織的な取り組みとしての評価の在り方に

ついてグループディスカッションを通して深めることができました。

本報告書を刊行するにあたり、本看護学部・看護学研究科のFD研究会に多大なご協力・

ご支援をいただきました講師の先生方、FD評価実施委員会の先生方、そしてFD研究会の

開催にあたり、御尽力をいただきました看護学務課の方々に、深い感謝の意と、心からの御

礼を申し上げます。 看護学部FD評価実施委員長 本田芳香

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目  次

巻頭言

看護学部 平成 28 年度 FD研究会‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥ 1‥ 第 1 回 FD研究会‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥ 3‥ ‥ 第 1 回 FD研究会プログラム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥ 5‥ ‥ 教育の質保証のためのポートフォリオ活用の現状と課題‥‥‥‥‥‥ ‥ 8‥ ‥ アンケート結果‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥ 41‥ 第2回 FD研究会‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥ 47‥ ‥ 第2回 FD研究会プログラム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥ 49‥ ‥ ティーチング・ポートフォリオ・チャートの作成‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥ 52‥ ‥ ティーチング・ポートフォリオの活用による教育の質保証‥‥‥‥‥ ‥ 70‥ ‥ アンケート結果‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥ 85

看護学研究科 平成 28 年度 FD研究会‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥ 89‥ プログラム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥ 91‥ 大学院における授業評価方法について‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥ 94‥ アンケート結果‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥110

編集後記

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看護学部平成28年度 FD研究会

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看護学部平成28年度 第1回FD研究会

日時:平成28年9月12日(月)13時~16時場所:大教室Ⅲ

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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平成 28 年度看護学部第 1 回 FD 研究会プログラム

1.目的

学生のポートフォリオ活用支援に対する理解を深め、教育の質保障ならびに

教育力向上に役立てる。

2.講師

嶋澤順子先生(東京慈恵会医科大学)

3.テーマ

教育の質保証のためのポートフォリオ活用の現状と課題

-看護学生の主体的学習力獲得を支援する

electronic-portforio システム構築を通して―

4.日時・場所

1)日時:2016 年 9 月 12 日(月) 13:30~16:00

2)場所:看護学部南棟 3 階 大教室Ⅲ

5.対象者

看護学部教員ならびに臨地教員

6.スケジュール概要

13:30~13:35 開会の挨拶 (看護学部 FD 評価実施委員長 本田芳香)

13:35~15:00 講演

15:15~15:50 全体討議

15:50~15:55 閉会の挨拶 (看護学部長 春山早苗)

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看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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嶋澤順子先生のご略歴

【現職】

東京慈恵会医科大学医学部 看護学科 教授

【研究分野】

地域看護学、精神看護学

【現在の研究テーマ】

独立型訪問看護ステーション看護師による精神障害者地域生活支援モデルの開発

看護学士課程における「コミュニティに焦点を当てた看護」教授―学習モデルの開発

【経歴】

埼玉県狭山保健所保健師

長野県看護大学看護学部講師

山梨大学大学院医学工学総合研究部准教授

東京慈恵会医科大学医学部看護学科准教授を経て現職

【学歴】

千葉大学看護学部 卒業

千葉大学大学院看護学研究博士前期・後期課程 修了

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看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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本日の内容

1.東京慈恵会医科大学医学部看護学科における

e-ポートフォリオシステムの紹介

13:30~14:002.e-ポートフォリオが必要とされる背景

14:00~14:30<休憩14:30~14:40>3. e-ポートフォリオシステム導入の実際と可能性

―グループワークを通して―14:40~16:00

2

The JIKEI University School of Medicine,Department of Nursing

e-portfolio system

自治医科大学看護学部平成28年度第1回FD研究会

2016年9月12日(月)

教育の質保証のための

ポートフォリオ活用の現状と課題-看護学生の主体的学習力獲得を支援するelectronic-portfolioシステム構築を通して-

東京慈恵会医科大学医学部看護学科学習評価システム委員会

嶋澤順子

システム開発協力 (株)エミットジャパン1

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看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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どなたかとペアになって・・・

☆人にものを教えるときに“アトラス”の役割を演じてしまったことがあればその経験を相手に話してください。

4

おひとり3分。×2人

ギリシャ神話でアトラスは一人で世界を背負いました。

• 教育者は行なった教育の責任は全て自分にあると考えます。

• その結果、学生は学ぶことに対して受け身になりがちです。

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看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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先ほどと同じ人とペアになって・・・

☆学生の脇役のガイドとしてうまく立ち回れた時の経験を話してください。

6

おひとり3分。×2人

エキスパートになろうとしない

脇役のガイドであること

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看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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本学看護学科におけるeポートフォリオシステム導入の経緯

• 平成22年度文部科学省大学教育推進プログラム「学生一人ひとりを育てる学習評価システム」

学部教育で行われている総合試験による数量的評価結果と演習・実習評価による学生個人への質的評価結果をサーバーで一元管理し、学生一人ひとりの学習ポートフォリオを構築すること。

それにより学生の成長を時間的な推移として捉え、この結果を学生個人にフィードバックすることで学生の時間軸での成長を具現化することを目的にする。

8

1東京慈恵会医科大学医学部看護学科

におけるe-portfolioシステムの紹介

7

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看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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e-ポートフォリオ活用の促進

〇各学年のカリキュラムに応じた活用支援

〇教員への周知

〇活用状況アンケート(学生,教員)による評価

⇒新機能の追加:お知らせ機能

PCの購入

無線LAN環境の整備

卒業後の活用(必要画面を所有する)

⇒科目との連動強化

〇教育研究評価

〇学内外情報発信10

看護学科のeポートフォリオ

① 学修自己評価とそのエビデンスである学修成果物をサーバーに蓄積し一元管理することで,学生個々がいつでも,どこでも,そして繰り返し,自分の成長過程や学びの過程を時系列的に確認することができ,自分の目標や獲得が望まれる能力に向けた,絶え間ない自律的で深い学びのサイクルを主体的に展開できること。

② 教員が学生の成長を時間的な推移として捉え,個々のVision(将来像)とGoal(目標)に沿った指導を行えること。

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看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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取り組みの軌跡

<平成24年度>

・eポートフォリオに関するFD・報告会開催

・eポートフォリオシステムの開発

(with エミット・ジャパン)

・看護学科e-portfolioセミナー「e-ポートフォリオシステムの構築と授業活用」開催

12

取り組みの軌跡<平成22年度>GP採択 医学科でのコンピューター試験システムの開発<平成23年度>看護学科GPプロジェクトの開始→科目横断総合試験プロジェクトの開始・看護学科用コンピューター試験システム開発お

よび試験端末の購入・科目横断総合試験の試験実施(1年生対象)・eポートフォリオシステム先行例の視察・研修

日本女子大学小川研究室米国ミネソタThree Canoesのプライベートワークショップへの参加

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-‥13‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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<平成27年度>

・システム機能の評価と追加

活用を促進するためのお知らせ機能

学習成果物への教員からのフィードバック

機能

・平成29年新カリキュラム開発の準備

ディプロマポリシーの再構成

・オープンセミナーの開催

<平成28年度以降>

・ディプロマポリシーを実装したeポートフォリオシステムへの改良

14

取り組みの軌跡<平成25年度>

・平成25年度入学生60名からeポートフォリオを活用

した教育を開始

・教員を対象としたeポートフォリオ運用研修の企画

<平成26年度>

・eポートフォリオを活用した教育の評価研究を開始

・各種学会等における取り組みに関する情報発信

・第11回日本e-ラーニング大賞e-ポートフォリオ部門賞を受賞

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-‥14‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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目標に向かって主体的で柔軟な行動がとれる

科学的根拠に基づいて創造的に看護実践を展開

できる

看護専門職者として自律して支援チームメン

バーと協働できる

教養に裏付けられた品格を育むことができる

看護の対象とパートナーシップを築くことが

できる

継続して看護専門職者としての能力を育むこと

ができる

平成24年度改正カリ

キュラムで育てたい卒業生の特性

H23.3 教員全体会

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教育理念・教育目標教育理念:

人間の尊厳に基づいた心豊かな人間性を形成し、専門的・社会的要請に応じられる看護の基礎的能力を養い、看護学の発展に貢献できる創造性豊かな資質の高い看護実践者を育成する。

教育目標:1.人のいのちを尊び、人の心を大切にする豊かな感性と高い倫

理観を培い、豊かな人間性を養う。2.看護の対象の全人的理解を目指し、パートナーシップを構築

していく能力を養う。3.人々の生活・健康の質を高めるために看護専門職として必要

な知識・技術を習得し、科学的根拠に基づいた看護実践ができる能力を養う。

4.社会情勢の動向を踏まえ、看護の専門職者として自律して保健・医療・福祉領域と協働できる能力を養う。

5.主体的な学習態度を身につけ、自己研鑽し続ける能力を養う。15

-‥15‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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ポートフォリオ活用のプロセス

ビジョン願い

ゴール目標

知の「成果物」

ポートフォリオ③ビジョンやゴール(目標)に照らし合わせて学習者自身が自分の学びを振り返って「評価」する。

④ポートフォリオ(学びのファイル)を見返して整理する(知の再構築)、他の人と学んだことを共有すること(知の共有)を通して、自分が学んだことを意味づけていく。

②自分のビジョンやゴール(目標)に照らし合わせて学習した内容(情報、自分の変化、評価等・・・含め)を一元化してゆく・・・ポートフォリオ(学びのファイル)作成

①ビジョンを明確化し、ビジョンを実現するためのゴール(目標)を設定する。

18

ポートフォリオ

• 自分で獲得した情報や自分の変化や成果をひとつにまとめた(一元化した)ファイル

• 学習者が自発的に学びの伸びや変容を多面的多角的、かつ長期的に評価し、新たな学びに生かすために学習物を集めた学びのファイル

(鈴木,2006)

ポートフォリオ導入の目的:学生の主体的な学びを強化する

自分の意志で学んでゆくことをサポートしてくれる道具

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-‥16‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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e-ポートフォリオの特徴• 学生自身のビジョンとゴール、および看護学科の教育理念か

ら抽出された学生に獲得して欲しい7能力に関して開発したルーブリックスに対するリフレクション機能を設定。※クリティカルシンキング、

コミュニケーション、倫理観、技術、知識、態度、主体的学習力

• 各学年での技術の定着率を学生自身が確認しながら学びを進めてゆけるように、リフレクションに看護技術ステップアップノートを連動。

• 各学年での知識の定着率を学生自身が確認しながら学びを進めていけるように、リフレクションにコンピューターによる科目横断総合試験を連動。

20

フォリオシンキング振り返り評価

デザイン

整理・共有データ収集・蓄積

Portfolio所有者

〇深い学習によってのみ、学習者は、学びを心の内にとどめ、自分の知識にまで高めることができる。

〇e-ポートフォリオの可能性は、真の学習(authentic leaning)を記録し促進することであり、「フォリオシンキング」を実現するように学習パラダイムを変換することである。(Smith, 2012)

ポートフォリオの有効活用によっておこる深い学習

e-ポートフォリオは学習者の自立的な深い学びを促進するツール

主体的学習能力e-ポートフォリオを活用し、フォリオシンキングにより自分の意志で学びを進めてゆく力

19

-‥17‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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e-ポートフォリオの構成

・プロフィール画面・学習成果物の蓄積とやりとり

看護総合演習各看護専門領域画面

・ビジョン・ゴール・リフレクション画面学生自身のビジョン・ゴール獲得してほしい7能力

科目横断試験画面、臨地実習自己評価画面、看護技術ステップアップノート画面と連動

・看護技術ステップアップノート画面:看護師・保健師・臨地実習自己評価画面

オリジナル機能!

22

1年生

看護総合演習Ⅱ

看護総合演習Ⅲ

看護総合演習Ⅳ

2年生 3年生 4年生

看護の対象をみる能力を深めるために看護活動に必要な主要概念を問題解

決思考により理解する

看護の技術をみるために看護過程演習とOSCEを行う

チーム医療における看護の役割をみる

e‐ポートフォリオリフレクションビジョン・ゴール

見直し

e‐ポートフォリオリフレクションビジョン・ゴール

見直し

e‐ポートフォリオリフレクションビジョン・ゴール

見直し

e‐ポートフォリオリフレクションビジョン・ゴール

見直し

平成25年入学生からスタート

看護総合演習Ⅰ

e‐ポートフォリオビジョン・ゴール

設定

e-ポートフォリオの運用

看護職としての自身の関心のありかを具体化して自分・他者

をみる

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-‥18‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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学生はどのようにリフレクションを行うか?

学生画面

24

基本的な考え方

• ポートフォリオは学生個人のものであるという前提に立ち、学生だけが所有するものと、教員と学生が共有して閲覧できるものとを区別する(閲覧権の設定)。教員との学習成果物のやりとりに使われる部分については、共有閲覧できるものとする。

• 学生所有となるビジョン・ゴール・リフレクションの深

い部分(科目横断総合試験含む)等は、必要に応じて授業あるいは実習の担当教員等に学生自身が提示し、個別指導を受ける。(例えば、ビジョン・ゴール・リフレクションは看護総合演習の担当教員と、臨地実習自己評価は各実習の担当教員と、科目横断総合試験は国家試験対策担当の教員と等・・・)

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-‥19‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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ビジョン・ゴール・リフレクション画面

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自分のVisionやGoalを達成するために身に付けておきたい

7能力・クリティカルシンキング力・コミュニケーション力・倫理観・技術・知識・態度・主体的学習力

ログイン・プロフィール画面

25

-‥20‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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①クリティカルシンキング力-2

28

①クリティカルシンキング力-1

27

-‥21‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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学生のリフレクションは教員画面からどのように確認できるか?

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①クリティカルシンキング力-3

29

-‥22‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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科目横断総合試験とはコンピュータ―で

行う試験

国家試験スタイル

問題は、想起レベル・解釈レベル問題解決レベルで構成

32

教員のリフレクション確認画面

31

-‥23‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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科目横断総合試験との連動について②

学 年 番 号

1年 50 60.00%

年 度 60.00%2011 20

得点率 平均得点率

25.00% 23.96%100.00% 90.63%0.00% 28.13%15.00% 37.95%40.00% 44.79%75.00% 71.09%25.00% 54.69%50.00% 50.00%50.00% 71.88%25.00% 36.72%0.00% 0.00%50.00% 51.56%0.00% 28.13%65.00% 70.55%

60.00% 56.01%

消化器系代謝

泌尿器系生殖と老化

基礎看護学

合 計

循環系呼吸器系神経系運動系

感覚器系内分泌系

看護学科 席次

ユニット(MCQ)生命と恒常性(ホメオスタシス)

血液生命の防御機構

総合試験採点結果連絡票

氏   名

慈恵 花子 MCQの得点率

論述の得点率総 合 試 験 名 合計得点率

0

5

10

15

20

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

人数

得点率

コース内得点率グラ フ

コース全体の得点率 あなたの得点率

34

科目横断総合試験との連動について①

学 年 番 号

1年 50 60.00%

年 度 60.00%2011 20

得点率 平均得点率

25.00% 23.96%100.00% 90.63%0.00% 28.13%15.00% 37.95%40.00% 44.79%75.00% 71.09%25.00% 54.69%50.00% 50.00%50.00% 71.88%25.00% 36.72%0.00% 0.00%50.00% 51.56%0.00% 28.13%65.00% 70.55%

60.00% 56.01%

消化器系代謝

泌尿器系生殖と老化

基礎看護学

合 計

循環系呼吸器系神経系運動系

感覚器系内分泌系

看護学科 席次

ユニット(MCQ)生命と恒常性(ホメオスタシス)

血液生命の防御機構

総合試験採点結果連絡票

氏   名

慈恵 花子 MCQの得点率

論述の得点率総 合 試 験 名 合計得点率

0

5

10

15

20

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

人数

得点率

コース内得点率グラ フ

コース全体の得点率 あなたの得点率

科目横断総合試験の内容

学年 時間 問題数

新2年生

60分 90問想起レベル:80問解釈レベル:10問

新3年生

70分 120問想起レベル:100問解釈・問題解決レベル:20問

新4年生

100分 150問想起レベル:100問解釈・問題解決レベル:50問

33

-‥24‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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学習方略意見表明

問題解決思考

主体的学習能力

e-portfolio活用(自己調整学習活動)

成績達成動機自己効力感

評価研究の枠組み

36

チャート画面複数の学年の重なったもの

35

-‥25‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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1年生の学習

2年生の学習

3年生の学習

4年生の学習

科目横断総合

試験

総合演習Ⅰ7月:ゴールとビジョ

ン記入

総合演習Ⅱ4月:1年生のリフレクションと今後のゴールとビジョン記入

科目横断総合

試験科

目横断総合

試験

総合

ジョン記入

総合演習Ⅲ4月:2年生のリフレクションと今後のゴールとビジョン記入

4月:3年生のリフレク

ションと今後のゴールとビジョン記入

12月:4年生のリフレクションと卒後のゴールとビジョン記入

質問紙調査質問紙調査

質問紙調査

質問紙調査

質問紙調査

今年度調査の分析結果

38

e-ポートフォリオ活用の教育評価

研究目的

e-portfolio活用による学習効果

を検証し,今後の学習支援のあり方を検討する。

e-portfolio活用と主体的学習能力

との関係を明らかにする

e-portfolio活用と自己効力感・達成動機・成績

との関係を明らかにする

e-portfolio活用と主体的学習能力,

自己効力感・達成動機・成績の相互関係

を明らかにする

37

-‥26‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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2eポートフォリオ

が必要とされる背景

40

学習方略意見表明

問題解決思考

主体的学習能力

e-portfolio活用(自己調整学習活動)

成績達成動機自己効力感

今年度調査の分析結果

39

-‥27‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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教育の新しいパラダイム

教授法 パラダイム転換

使命および目的 教育の質の向上から学習の質向上へ

成功の基準 教育の「入り口」から「出口」教育へ

教育・学習の構造 「内容の網羅」から「個別化した学習効果」へ

学習理論 「集積的で直線的な学習」から「フレームワーク作

りとその相互作用としての学習」へ

生産性および経費配分 「学生1人あたりの授業時間コスト」から「学生1人

あたりの学習単位コスト」へ

役割の性質 「主に講師としての教員」から「主に学習法と環境

のデザイナーとしての教員」へ

高等教育に求められる教育の転換

学校教育での教育の生産(ティーチング・パラダイム)から学習の生産(ラーニング・パラダイム)への転換が「必要であり,また必要とされている出典: Barr and Tagg, 1995, From Teaching to Learning ̶ A New Paradigm For Undergraduate Education

42

過年度卒業者を含めた進学率(就学率)の推移

出典: 文部科学省学平成27年度学校基本調査(速報値) より

41

-‥28‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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様々なeポートフォリオ

•内省(リフレクション)•フィードバック(アイデアやコメントの交換が可能)•共有・公開

デジタル化された学修成果物•レポート•調査資料•プレゼン資料•論文など

44

学士課程教育の構築に向けて

それぞれのフェーズでの

PDCAサイクルによる

教育の質保証の確立が

求められる

中央教育審議会答申

「学士課程教育の構築に向けて」(2008)

• 「学位授与方針」(ディプロマ・ポリシー)• 「教育課程編成・実施の方針」(カリキュラム・ポリシー)• 「入学者受け入れの方針」(アドミッション・ポリシー)

計画計画

実践実践

評価評価

改善改善

43

-‥29‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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ルーブリック

山頂=学習目標・目的

登ってきた経路=学習履歴

ルーブリックは,山頂までの経路を指し示す立て看板あるいは地図のようなもの.

学習目標としてスキルやコンピテンシー等(山頂)を定義し,学習の学習到達度をいくつかの段階(山頂までの道のり)で表す.到達度の判断基準は,それぞれの段階の詳細な記述語により判断できるようにする.

現在地=学習到達度

10合目

7合目

3合目

1合目

MAP

46

省察(リフレクション)

山頂=学習目標・目的

登ってきた経路=学習履歴

省察を山登りに例えると,自分の現在地と山頂までの経路を確認しつつ,登ってきた経路を振り返ること.

山頂(目標)までの道のりがわからず,登ってきた経路(学習履歴)もわからなければ,自分の現在地(学習到達度)が把握できずに遭難してしまいます(上手く振り返ることができない).

現在地=学習到達度

45

-‥30‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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ポートフォリオと5W1Hアセスメントポートフォリオ• 形成的/総括的に,(大学等で),学生/教員・大学等

が,学生の学びの到達度を,確認するため,ルーブリック等を使って評価する

いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)

• 形成的に(継続的・定期的)に,(大学等で),学生が,学習を,深く学ぶために,学習を省察する

• 総括的に,(大学等で),教員・大学等が,学生の学びの到達度を,確認して授業等の改善を行うため,ルーブリック等を使って評価する

※学生がアセスメントポートフォリオで学びの到達度を確認して,省察することを「学習のための評価(Assessment for Learning)」,大学が学生の学びの到達度を確認することを「学習の評価(Assessment of Learning)」と区別される.48

知識の統合

ポートフォリオ作成を通じたキャリア意識の形成

• 学習を通じた専門性の習得についての振り返り

• 課外の活動も意味のある活動として記録

• 個々の履修科目にコンテクストを与え,体系的に学ぶ

科目A アルバイト

ボランティア活動

科目B科目D

海外旅行

ゴール科目E

科目C

47

-‥31‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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学習到達度評価サイクル

50

学習成果として用いられるもの

• 目標(goal)

• スタンダード(standard)

• 期待されるもの(expectation)

• コンピテンシー(competency)

• 目的(objective)

• ディプロマ・ポリシー

などこれらの基準が達成されているかどうか

エビデンスを示すことで評価→教育の質を保証

公開されている基準の雛形もある!(自身の授業や大学

でも利用できる可能性も)

49

-‥32‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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52

D1:主体的

学修能力 D2:課題解決

能力

D7:リーダーシップ

D8:国際的視野

D3: パートナーシップ

D4:地域医療連携能力

D5:倫理的姿勢

D6:教養に裏付けられた品格を備えた態度

東京慈恵会医科大学医学部看護学科ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)DP1~8:各々にルーブリックを設定

資質の高い看護実践者を育成

平成28年度

ルーブリックによる自己評価

• ルーブリックによる到達度の自己評価できる

• エビデンスとしてファイルが登録できる

• 振り返りのコメントを登録できる• 表には「次のステップ」として次

のレベルの基準が表示される

51

-‥33‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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レベル設定と科目の割り当てレベル1 レベル2 レベル3 レベル4

□地域で暮らす人々の「生活」に関心を持つことができる。(情意領域)

□各発達段階にある人々の「生活」を衣食住,家族,仕事,経済,他者との交流など具体的な視点からとらえ,説明できる。(認知的領域)

□人々が生活する「地域」の概況を人口統計,社会・経済,環境,歴史的等多様な側面からとらえ,説明できる。(認知的領域)

□多様な「健康」のあり方を説明できる。(認知的領域)

□「生活」と「健康」の関連を説明できる。(認知的領域)

□保健医療福祉に関する人・場所・制度を調べ,説明できる。(認知的,精神運動的領域)

□医師,看護師の役割と機能を理解できる。(認知的領域)

□人々の生活と健康の質に影響する要因を説明できる。(認知的領域)□人々の生活と健康の質を高めるための目標を立て方策を見出すプロセスを説明できる。(認知的領域)□医師をはじめとする保健医療福祉の各専門職の活動に関心を持つことができる。。(情意的領域)□保健医療福祉に関わる制度・人・場のつながりを描き,支援チームメンバーとしての看護職の役割を理解できる。(精神運動的領域)□施設から在宅への移行支援の必要性を理解できる。(認知的領域)□地域における保健医療福祉専門職の機能を理解し説明できる。(認知的領域)□地域の人々及び保健医療福祉の各専門職が互いに協働する必要性を理解できる。(認知的領域)

□看護の対象となる人々の生活をイメージし,多職種と共有できる目標を立ることができる。(認知的,精神運動的領域)□保健医療福祉専門職による支援チームのケア提供における諸問題を理解できる。(認知的領域)□多職種と共有する目標を達成するための支援における看護専門職の役割を理解し説明できる。(認知的領域)□保健医療福祉システムにおける看護専門職が関わる場に参加できる。(情意的領域)□保健医療福祉システムにおける看護専門職の役割を模倣できる。(精神運動的領域)□健康問題を持ち入院してくる生活者に対するPFM(Patient Flow Management)を理解できる。(認知的領域)

□保健医療福祉システムにおける看護専門職の役割を事例を通して討議できる。(情意的領域)□支援目標を達成するための具体的な方略を考え,多職種に提案できる。(精神運動的領域)□支援チームでの討議において看護の立場で参加し発言できる。。(情意的領域)□生活の場の療養を想定したケアプランを立案できる。(精神運動的領域)□立案したケアプランに基づいた看護実践を行うことができる(精神運動的領域)□健康問題を持ち入院してくる生活者にPFMを実施できる。(精神運動的領域)

生活環境健康論看護対象論老年看護学概論地域看護学概論

社会福祉学医療福祉システム論医療経済学老年看護各論在宅看護学概論地域看護方法論Ⅰ地域連携実習

老年看護技術論公衆衛生看護活動論公衆衛生看護管理論保健医療福祉行政論在宅看護方法論在宅看護学実習感染看護論災害看護論

医療経済学公衆衛生看護学実習

54

主体的学習 能⼒

看護総合演習Ⅳ看護教育論

看護総合演習Ⅲ

看護総合演習Ⅱ

看護総合演習Ⅰ

課題解決能⼒

成⼈看護学実習Ⅱ⽼年看護学実習Ⅱクリティカルケア論緩和ケア論創傷ケア論

臨床⼼理学,看護過程Ⅲ周産期看護⽅法論Ⅱ成⼈看護援助論⺟性看護学実習⼩児看護学実習成⼈看護学実習1

-1・2⽼年看護学実習Ⅰ看護総合演習Ⅲ感染看護論,研究⽅法論⽣化学,臨床栄養学,薬理学,微⽣物学,免疫学,疫学・公衆衛⽣学,病理学,疾病治療学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ,看護過程Ⅰ・Ⅱ,⽣活過程援助論Ⅱ,周産期看護⽅法論Ⅱ,急性期看護論,慢性期看護論,地域看護⽅法論Ⅱ,看護総合演習Ⅱ,保健統計学,⽣活過程

援助実習解剖⽣理学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ疾病治療学Ⅰフィジカルアセスメント⽣活過程援助論Ⅰ症状マネジメント⺟性看護学概論成⼈看護学概論情報科学

パートナーシップ

領域別実習

⼩児看護⽅法論Ⅱリハビリテーションケア論救急看護論

看護総合演習Ⅱ家族看護論

⼩児看護⽅法論Ⅰ

医療総論演習看護学概論

⼩児看護学概論

地域医療連携能⼒

医療経済学公衆衛⽣看護学実習

⽼年看護技術論公衆衛⽣看護活動論公衆衛⽣看護管理論保健医療福祉⾏政論在宅看護⽅法論在宅看護学実習感染看護論災害看護論

社会福祉学医療福祉システム論医療経済学⽼年看護各論在宅看護学概論地域看護⽅法論Ⅰ地域連携実習

⽣活環境健康論看護対象論

⽼年看護学概論地域看護学概論

倫理的姿勢

看護総合演習Ⅳ感染看護論

精神看護学実習

⽣命倫理学看護と倫理

精神看護学⽅法論Ⅰ精神看護⽅法論Ⅱ

⽇本語表現法精神看護学概論

教養に裏付け

られた品格を

備えた態度

領域別実習

領域別実習

領域別実習

哲学,⼼理学,教育学,⻄欧史,

⽇本史,⽐較⽂化学,ヨーロッパ

⽂化,倫理学,欧⽶⽂学,⽂化⼈類

学,⾳楽,保健体育,⽣物学,化学,

物理学,海洋⽣物の臨海実習,

法学,社会学,政治学,経済学,

社会保障学,社会政策学,国際

関係論,現代社会論,環境社会論,

共⽣社会論,⽇本国憲法,家族

社会学,⾃然科学,⾃然科学実験

基礎癌後学実習

リーダーシップ

メンバーシップ・リーダーシップ論Ⅱ

看護管理論

メンバーシップ・リーダーシップ論Ⅰ領域別実習

看護総合演習Ⅰ

国際的視野

国際看護実践

医療英会話外国語2(英語Ⅱ・独語・仏語・中国語)国際看護論

英語Ⅰ-1英語Ⅰ-2

看護研究・総合実習

4年⽣

3年⽣

2年⽣

1年⽣

東京慈恵会医科大学医学部看護学科カリキュラムマップ

53

-‥34‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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3e-ポートフォリオシステム導入の

実際と可能性―グループワークを通して―

56

科目担当者・教員

担当科目において、何を教授すべきか、そのために何をすべきか、より良い授業のための工夫を再考する。

学生

成績評価課題とコンピテンシーの直結により、履修科目での学びを通して、何ができるようになったのかを即座に理解できる

科目を横断し、学修成果、学修履歴を俯瞰できる学習への動機づけ(やって良かった、ここはもっと学びたい)

履修後に見直せる、成果物を再利用できる=ある学び成果を多面的に理解できる(知識の統合) 55

科目マトリクス構築によるカリキュラム体系化の可視化のメリット

-‥35‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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1.eポートフォリオ活用の目的を継続して強化するために・・・

〇教員の強いリーダーシップが必要<何のために・・>

・ 導入,実行,維持

・学生への活用案内

・目的の継続強化

・影響する側面の評価

58

e-ポートフォリオ活用を成功に導く6つの戦略( Janice A. Smith)

1.eポートフォリオ活用の目的を継続して強化する2.学びの成果を蓄積しリフレクションする重要性を

明確にする3.教員やピア学生によるポートフォリオプロセス支援4.DPに触れ理解することを助けるためにeポート

フォリオを活用する5.科目分野を横断して学修を統合することを促す6.本物であるための努力とポートフォリオの自己管理

を促進する

57

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看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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1.eポートフォリオ活用の目的を継続して強化するために・・・

eポートフォリオ活用に向けての問い

① 自治医科大学看護学部として

最も重要な目的とは?例;学修のサポート,深い学修の促進,学修の評価,

教育方法の改善etc

② 看護学部にとって最も重要な目的を,

学生や教員が理解し意義あるものと

するための具体的方法とは?(1つ)

60

1.eポートフォリオ活用の目的を継続して強化するために・・・

〇 eポートフォリオの目的になりうるものとは・学修のサポート

・深い学修の促進

・学修の評価

・教育方法の改善

・学修に関する根拠データの収集

・キャリア開発や就職活動のサポート

・生涯教育の促進

59

-‥37‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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e-ポートフォリオシステム導入の可能性

問い

〇自治医大看護学部でe-ポートフォリオシ

ステム導入を可能にするために必要なことは何でしょうか。

62

2.学びの成果を蓄積しリフレクションする重要性を明確にする

eポートフォリオ活用準備に向けての問い

① 看護学部で重視し蓄積すべきと考える学生の成果物とは何か?

② 看護学部において,学生たちが効果的に学びを振り返る(リフレクション)ために何が必要でしょうか?

61

-‥38‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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おわりに

63

e-ポートフォリオシステム導入は,

所属する教育機関の教育の質を見つめ直し

改善するプロセスそのものであると,

あらためて実感します。このプロセスに

ゴールはないことも理解するようになりました。

真に質の高い看護学教育の実施を目指し,

これからも取り組みたいと考えています。

-‥39‥-

看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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平成 28 年度 第 1 回 FD 研究会 質疑応答内容

テーマ:教育の質保証のためのポートフォリオ活⽤の現状と課題 −看護学⽣の主体的学習⼒獲得を⽀援する

electronic-portforio システム構築を通して― 講師:慈恵会医科⼤学 看護学部 嶋澤順⼦先⽣ ⽇時:2016 年 9 ⽉ 12 ⽇(⽉)13:30〜16:00 参加者:学部教員 37 名 臨地教員 28 名 嶋沢先⽣より、『教育の質保証のためのポートフォリオ活⽤の現状と課題』に関するご講義を頂き、活発な質疑応答が⾏われた。会場からは、学⽣の e-portforio の使⽤率、使⽤率を⾼めるための⼯夫、2 年⽣の中だるみの時期を⽀援するための活⽤⽅法、リフレクションできない学⽣への⽀援の⽅法などについての質疑があった。回答は以下のとおりであった。 学⽣の使⽤率は、100%であるが、4〜5 割の学⽣が年に 1 回のみしか使⽤していな

い。学⽣によっては、年に 10〜15 回使⽤している者もある。 使⽤してもらうための⼯夫としては、まずは、コンテンツに⼊るきっかけづくりが⼤

切である。科⽬によっては課題レポートをコンテンツに直接提出する設定にして、学⽣が必ずコンテンツに⼊る機会を設けている科⽬もある。4 年⽣に対して、e‐ポートフォリオアワードを表彰する取り組みを⾏い、下級⽣の主体的な活⽤を促す、取り組みも⾏っている。学⽣が教員とともにリフレクションする機会をさらに設けるなどの⼯夫を⾏っている。

慈恵会医科⼤学でも部活動が⾮常に盛んであり、2 年⽣が中⼼となって活動することもあり、学業や実習に影響を及ぼしていることもある。ポートフォリオを使って役⽴てていることは、1 年に⼀回のメンターとの⾯接の中で、不安定な学⽣を把握することや、今後のビジョンやゴールを描いてもらうことなどを⾏っている。

リフレクションするにも、何をリフレクションすればよいのかわかっていない学⽣もいる。項⽬の⼀つである倫理的態度とは何かと聞いてきた学⽣も多かったが、中には答えられない教員もあった。カリキュラムに倫理的態度に関する科⽬も設定されていなかったことに気が付き、倫理の科⽬を新しく設定することとなった。学⽣がわからないといってきた時には、真摯に向き合う姿勢が重要であると考えており、ルーブリックを⽰しながら丁寧に説明することにしている。

現状としてはグループ担当の教員は、強制的に決まっている。2 年次の PBL 学習では、学⽣に学⽣⾃⾝に選ばせていることもあり、この時にフィルターがかかる可能性があるが、基本的に現状としては、学⽣と教員の相性といった配慮は⾏っていない。

学⽣が e-ポーオフォリオを活⽤する背景としては、 最低でも 1 年に⼀回⾏わなければ、科⽬を履修できない仕組みになっている、そのため最低でも年に⼀回は、リフレクションする機会がある。

⽂責 ⽥村敦⼦

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看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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1)アンケート回答率

出席人数(名) 68

回答人数(名) 56

回答率(%) 82.4

2)アンケート回答内容

1.今回の研究会はポートフォリオ活用に役立てそうですか。

2.今回の研究会は自己の教育力を高めるものでしたか。

平成28年度 第1回FD研究会 アンケート集計結果

そうである25%

まあまあそう

である52%

あまりそうでな

い16%

そうでない7%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

そうである23%

まあまあそう

である54%

あまりそうでな

い23%

そうでない0%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

1)アンケート回答率

出席人数(名) 68

回答人数(名) 56

回答率(%) 82.4

2)アンケート回答内容

1.今回の研究会はポートフォリオ活用に役立てそうですか。

2.今回の研究会は自己の教育力を高めるものでしたか。

平成28年度 第1回FD研究会 アンケート集計結果

そうである25%

まあまあそう

である52%

あまりそうでな

い16%

そうでない7%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

そうである23%

まあまあそう

である54%

あまりそうでな

い23%

そうでない0%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

1)アンケート回答率

出席人数(名) 68

回答人数(名) 56

回答率(%) 82.4

2)アンケート回答内容

1.今回の研究会はポートフォリオ活用に役立てそうですか。

2.今回の研究会は自己の教育力を高めるものでしたか。

平成28年度 第1回FD研究会 アンケート集計結果

そうである25%

まあまあそう

である52%

あまりそうでな

い16%

そうでない7%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

そうである23%

まあまあそう

である54%

あまりそうでな

い23%

そうでない0%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

1)アンケート回答率

出席人数(名) 68

回答人数(名) 56

回答率(%) 82.4

2)アンケート回答内容

1.今回の研究会はポートフォリオ活用に役立てそうですか。

2.今回の研究会は自己の教育力を高めるものでしたか。

平成28年度 第1回FD研究会 アンケート集計結果

そうである25%

まあまあそう

である52%

あまりそうでな

い16%

そうでない7%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

そうである23%

まあまあそう

である54%

あまりそうでな

い23%

そうでない0%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

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看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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3.FDにおける自己の課題が明らかになりましたか。

4.プログラムの企画・構成はいかがでしたか。

5.プログラムの内容はいかがでしたか。

良い37%

まあまあ良い45%

あまり良くない18%

良くない0%

良い まあまあ良い あまり良くない 良くない

良い30%

まあまあ良い52%

あまり良くない14%

良くない4%

良い まあまあ良い あまり良くない 良くない

そうである18%

まあまあそう

である43%

あまりそうでな

い36%

そうでない3%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

3.FDにおける自己の課題が明らかになりましたか。

4.プログラムの企画・構成はいかがでしたか。

5.プログラムの内容はいかがでしたか。

良い37%

まあまあ良い45%

あまり良くない18%

良くない0%

良い まあまあ良い あまり良くない 良くない

良い30%

まあまあ良い52%

あまり良くない14%

良くない4%

良い まあまあ良い あまり良くない 良くない

そうである18%

まあまあそう

である43%

あまりそうでな

い36%

そうでない3%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

3.FDにおける自己の課題が明らかになりましたか。

4.プログラムの企画・構成はいかがでしたか。

5.プログラムの内容はいかがでしたか。

良い37%

まあまあ良い45%

あまり良くない18%

良くない0%

良い まあまあ良い あまり良くない 良くない

良い30%

まあまあ良い52%

あまり良くない14%

良くない4%

良い まあまあ良い あまり良くない 良くない

そうである18%

まあまあそう

である43%

あまりそうでな

い36%

そうでない3%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

3.FDにおける自己の課題が明らかになりましたか。

4.プログラムの企画・構成はいかがでしたか。

5.プログラムの内容はいかがでしたか。

良い37%

まあまあ良い45%

あまり良くない18%

良くない0%

良い まあまあ良い あまり良くない 良くない

良い30%

まあまあ良い52%

あまり良くない14%

良くない4%

良い まあまあ良い あまり良くない 良くない

そうである18%

まあまあそう

である43%

あまりそうでな

い36%

そうでない3%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

3.FDにおける自己の課題が明らかになりましたか。

4.プログラムの企画・構成はいかがでしたか。

5.プログラムの内容はいかがでしたか。

良い37%

まあまあ良い45%

あまり良くない18%

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良い まあまあ良い あまり良くない 良くない

良い30%

まあまあ良い52%

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良い まあまあ良い あまり良くない 良くない

そうである18%

まあまあそう

である43%

あまりそうでな

い36%

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そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

3.FDにおける自己の課題が明らかになりましたか。

4.プログラムの企画・構成はいかがでしたか。

5.プログラムの内容はいかがでしたか。

良い37%

まあまあ良い45%

あまり良くない18%

良くない0%

良い まあまあ良い あまり良くない 良くない

良い30%

まあまあ良い52%

あまり良くない14%

良くない4%

良い まあまあ良い あまり良くない 良くない

そうである18%

まあまあそう

である43%

あまりそうでな

い36%

そうでない3%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

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看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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6.プログラムの時間配分はいかがでしたか。

7.全体討議には積極的に参加できましたか。

8.全体討議の時間配分はいかがでしたか。

できた21%

まあまあできた47%

あまりできな

かった23%

できなかった7%

無記名2%

できた まあまあできた あまりできなかった できなかった 無記名

適当であった, 39%

やや短い, 43%

やや長い, 11%

長い, 2% 無記名, 5%

適当であった やや短い やや長い 長い 無記名

できた21%

まあまあできた47%

あまりできな

かった23%

できなかった7%

無記名2%

できた まあまあできた あまりできなかった できなかった 無記名

6.プログラムの時間配分はいかがでしたか。

7.全体討議には積極的に参加できましたか。

8.全体討議の時間配分はいかがでしたか。

できた21%

まあまあできた47%

あまりできな

かった23%

できなかった7%

無記名2%

できた まあまあできた あまりできなかった できなかった 無記名

適当であった, 39%

やや短い, 43%

やや長い, 11%

長い, 2% 無記名, 5%

適当であった やや短い やや長い 長い 無記名

できた21%

まあまあできた47%

あまりできな

かった23%

できなかった7%

無記名2%

できた まあまあできた あまりできなかった できなかった 無記名

6.プログラムの時間配分はいかがでしたか。

7.全体討議には積極的に参加できましたか。

8.全体討議の時間配分はいかがでしたか。

できた21%

まあまあできた47%

あまりできな

かった23%

できなかった7%

無記名2%

できた まあまあできた あまりできなかった できなかった 無記名

適当であった, 39%

やや短い, 43%

やや長い, 11%

長い, 2% 無記名, 5%

適当であった やや短い やや長い 長い 無記名

できた21%

まあまあできた47%

あまりできな

かった23%

できなかった7%

無記名2%

できた まあまあできた あまりできなかった できなかった 無記名

6.プログラムの時間配分はいかがでしたか。

7.全体討議には積極的に参加できましたか。

8.全体討議の時間配分はいかがでしたか。

できた21%

まあまあできた47%

あまりできな

かった23%

できなかった7%

無記名2%

できた まあまあできた あまりできなかった できなかった 無記名

適当であった, 39%

やや短い, 43%

やや長い, 11%

長い, 2% 無記名, 5%

適当であった やや短い やや長い 長い 無記名

できた21%

まあまあできた47%

あまりできな

かった23%

できなかった7%

無記名2%

できた まあまあできた あまりできなかった できなかった 無記名

6.プログラムの時間配分はいかがでしたか。

7.全体討議には積極的に参加できましたか。

8.全体討議の時間配分はいかがでしたか。

できた21%

まあまあできた47%

あまりできな

かった23%

できなかった7%

無記名2%

できた まあまあできた あまりできなかった できなかった 無記名

適当であった, 39%

やや短い, 43%

やや長い, 11%

長い, 2% 無記名, 5%

適当であった やや短い やや長い 長い 無記名

できた21%

まあまあできた47%

あまりできな

かった23%

できなかった7%

無記名2%

できた まあまあできた あまりできなかった できなかった 無記名

6.プログラムの時間配分はいかがでしたか。

7.全体討議には積極的に参加できましたか。

8.全体討議の時間配分はいかがでしたか。

できた21%

まあまあできた47%

あまりできな

かった23%

できなかった7%

無記名2%

できた まあまあできた あまりできなかった できなかった 無記名

適当であった, 39%

やや短い, 43%

やや長い, 11%

長い, 2% 無記名, 5%

適当であった やや短い やや長い 長い 無記名

できた21%

まあまあできた47%

あまりできな

かった23%

できなかった7%

無記名2%

できた まあまあできた あまりできなかった できなかった 無記名

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看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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9.学生のポートフォリオ活用支援を通して、自己の教育力を高めるためには、どうしたらよいと思いますか。

【看護学部専任教員】・教育力を向上させるには経験をつむしかない。・ポートフォリオの意味を深く知り、自身のポートフォリオを行う。

・学生がポートフォリオに綴ったものを使ってリフレクションする場に参加するとよい。・リフレクションの機会を増やす。・質問の意図が読み取れませんでした。・学生のポートフォリオを実践することが自己の教育力を高めると思いました。

・自分(教育)たちがどう考えるのかを共有することですかね…・4年間を通しての成長を学生自身がめざして気づいていけるようなかかわりが必要だと思いました。・ポートフォリオについての学習・自分自身の「現在地」を見定めること(なのでしょうか)

【看護学部臨地教員】

・学生のかかわりや新人の職員1人1人の個別性にあった支援ができるかが自己の教育力を高めるきっかけになっていく。

【その他】

・まだ実習にどのように生かされているのかが明確ではないので、イメージつきにくい。

・ガイドであることの意識、eポートフォリオの理解

10.今後、教育力や研究力を組織的に向上させるための体制として、FD委員会にどのようなことを期待しますか。   具体的にご記入願います。

【看護学部専任教員】・教育力、研究力の向上には個人の努力が全てである、委員会でやるには無理があると思う。・Good Teacher賞を学生が選び、その先生の花丸講義に授業参観できるシステムを委員会にお願いしたい。・eポートフォリオに関する内容を今後も続けて欲しい。・実習評価、実習評価のためのツール作成など・ポートフォリオを推進するためには学生の反応、意見、ニーズを把握して、ともにシステムを作りあげることだと思います。・今回のような研究会を積極的に行って欲しい。・教育方法(etc)や評価補法(etc)のTIPSのようなものの学修でしょうか…・「教育評価」に関するテーマを取り上げていただけるとよいと思います。・日頃、ディスカッションの機会がない他領域の先生方との交流はとても貴重な時間になっています。・外部講師による講演・現状で充分勉強させていただいています。有難うございます。

【看護学部臨地教員】

・教員がどのように個を大切にし支援教育しているのか知り、さまざまな教育方法を学びたい。

【その他】・看護学部と附属病院の連携、自治医大の進行状況も知りたい。・病院の方でも、就職時に継続閲覧できると、現場の教育に役立てられるかと思いました。・目的に応じた参加者の選定

・アトラスにならず、学生の主体的な学びを促進するような教育的関わりをする。その関わり方の「さじかげん」を適確にアセスメント することが、自己教育力を高めることにつながると思う。

・学生自身にポートフォリオに入れる材料などを考えさせるなど学生自身がポートフォリオを活用できるような教育方略を検討する。

・学生が主体的に取り組めるよう学生の成長を時間的な推移として捉え、自分自身あせらずに支持的に関わる事を意識する心づも りでいようと思います。

・ポートフォリオの理解を深めたうえで、支援することが大切だと思うので、自己で活用してみることが必要だと思う。 学生の主体性を高めるためのサポーターとして関わることを意識していく。

・年1回程度の活用ではまだ学生が主体的学びをするのには遠い(これからだと思いますが)物理的に便利さも重要なこと。 使い勝手に着目必要だと思う。eポートフォリオは卒業後どうなるのか?自分で見直せるのか?

・学生の学習者としての成長を認めて、学生に関わることが必要だと思いました。自己の教育を振り返り(リクレクション)ながら学生に 関わる。

・どんな学生を育てたいのかというディスカッションをすることによって、ディプロマポリシーをしっかり自分のものにするということが 大切と思う(しっかり意識下におくこと)

・学生の動機付けが活用のポイントだと思う。実習・演習など毎にeポートフォリオで整理やリフレクションすると活かされると思う。

・学生にとって貴重な体験となる臨床実習をより充実したものとなるよう(深い学修)臨床と学部の打合せをし、さらには、終了後の 評価までできるとよいかと思われます。

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看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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11.その他、ご感想やご意見など、ご自由にご記入願います。【看護学部専任教員】・ポートフォリオでなくてもよいから、科目横断総合試験を我が校でも導入すべき。委員会での検討をお願いします。・FD委員会ではないが、ポートフォリオが上手く機能するようにすべきである。・講師の先生のお考え、活動を具体的に説明頂き、刺激になりました。・学生に「主体的に学ばせる」ことのむずかしさを知りました。

・本日のテーマは、じっくり講義で聞きたい内容でした。・eポートフォリオの導入から現状までご教示いただき、大変勉強になりました。ありがとうございました。

・活用方法について、アイディアを広げられました。

【看護学部臨地教員】・臨床側の視点も加わったFDの内容になると更に有り難いです。

・臨地実習側として、ラダー教育につながるeポートフォリオを期待できるのではないかと考えられる。

【その他】・学生側の評価を知りたい。教育側の一方的な見解のような気がする。相互作用が必要。・話し合いの時間をもう少しもってほしかった。理解を深めるところまでいかなかった。

12.あなたのご所属について、お答え下さい。

・春山先生のご意見にすごく同意です(いつも思ってたことでした)学生が、これからの人生で多くの時間を過ごすかもしれない 職業に対して、今、その学びの土台のところにいること。主体的に学ぶ姿勢が、社会人での学びに通じることやこれから仕事を していく中が豊かな人生となるための喜びを得られるかも知れないなど、今の学びがこの先どうつながるのか意識させる教育の 現場であって欲しいです。

・その時々で学生指導にあたることが多く、学生の成長を時間的な推移として捉える視点が弱かったと考えました。 ありがとうございました。

・本学で用いる紙のポートフォリオを、実習前後の面接でしっかり活用していくこと。学生にも活用のメリットを伝えていける ように 自身もポートフォリオに関する知識をつけていきたいと思います。そのためにも自身もポートフォリオを作るということは、大切だと 思いました。

・カリキュラムポリシーと連動させての検討の結果、授業コマ数を減らした、というお話は印象的でした。このシステムを真に実用的 なものにするためには、それ専用に時間が確保されていないと学生がますますcontusedな状況になることが必至と思われるから です。他を減らした分、事実上の必修科目としたということですね。

・Nsとして社会にでてきた時に、学生がどんな経験をしてきたのかを知り目標管理ができるようにしていきたい。 人間力が学生のうちに向上できるようにしていければよいなと思った。よい看護が提供できるNsを育てていきたいですね。

看護学部専

任教員53%

看護学部臨

地教員34%

その他9%

無記名4%

看護学部専任教員 看護学部臨地教員

その他 無記名

表 参加者の背景

看護学部専任教員 30看護学部臨地教員 19その他 5無記名 2

計 56

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看護学部 平成28年度 第1回FD研究会

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看護学部平成28年度 第2回FD研究会

日時:平成29年3月6日(月)13時~16時場所:大教室Ⅲ

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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平成 28 年度 第2回 FD 研究会プログラム

1.目的

教育力を高めるためのティーチングポートフォリオに対する理解を深め、本

学部における今後のあり方を検討する。

2.講師

栗田佳代子先生(東京大学 大学総合教育研究センター 准教授)

3.テーマ

ティーチングポートフォリオの本質―構成要素と作成法―

4.日時・場所

1)日時:2017 年3月6日(月) 13:00~16:00

2)場所:看護学部南棟 3 階 大教室Ⅲ

5.対象者

看護学部教員

6.スケジュール概要

13:00~13:05 開会の挨拶 (看護学部 FD 評価実施委員長 本田芳香)

13:05~14:30 講義(PartⅠ)

14:40~15:45 講義 (PartⅡ)

15:45~15:55 質疑応答

15:55~16:00 閉会の挨拶 (看護学部長 春山早苗)

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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栗田佳代子先生のご略歴

【現職】

東京大学大学総合教育研究センター教育課程・方法開発部門

【専門】

高等教育,ファカルティ・ディベロップメント,教育心理学,心理統計学

【主要な活動・著書・論文など】

東京大学フューチャーファカルティプログラム(東大 FFP)

・「教えることを学ぶ」実践的プログラム http://www.utokyofd.com/

「インタラクティブ・ティーチング」

・「教えることを学ぶ」オンライン講座

栗田佳代子、日本教育研究イノベーションセンター(編)(2017) 「インタラクティブ・ティーチング

アクティブ・ラーニングを促す授業づくり」河合出版

栗田佳代子,中原淳,吉見俊哉 (2014)「東京大学フューチャーファカルティプログラムの意義と展

望」IDE 大学現在の高等教育,559, 46-50

栗田佳代子訳 スーザン A. アンブローズ,マイケル W. ブリッジズ,ミケーレ ディピエトロ,マー

シャ C. ロベット,マリー K. ノーマン (2014)『大学における「学びの場」づくり よりよいティーチン

グのための 7 つの原理』玉川大学出版部 267 ページ (Ambrose, S. A., Bridges, M. W.,

DiPietro, M., Lovett, M. C. and Norman, M. K. (2010). How Learning Works: Seven Research-

Based Principles for Smart Teaching. Jossey-Bass: San Francisco.)

Kurita, K. (2013) Structured strategy for implementation of the teaching portfolio concept in

Japan, International Journal for Academic Development, International Journal for Academic

Development, 18(1), 74-88 (DOI :10.1080/1360144X.2011.625622)

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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はじめに ~自己紹介~

•栗田 佳代子• 専門:高等教育、ファカルティ・ディベロップメント

バックグラウンドは教育心理学、心理統計学• 東京大学フューチャーファカルティプログラム(東大FFP)

• 「教えることを学ぶ」実践的プログラム• http://www.utokyofd.com/

• 「インタラクティブ・ティーチング」• 「教えることを学ぶ」オンライン講座

• メールアドレス• [email protected]

2

ティーチング・ポートフォリオ・チャートの作成

東京大学 大学総合教育研究センター栗田佳代子

平成28年度 自治医科大学第2回FD研究会2017.03.06 13:00-16:00

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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目次1. はじめに2. TPとは3. TPチャートとは4. 参考文献

*TP:ティーチング・ポートフォリオ

4

本セッションの目的と到達目標

3

目的TPチャートの作成を通して日頃の活動の理念・信念を明らかにして,それらを軸に教育活動を俯瞰し,気づきを得る

到達目標1. TPチャート作成により自分の教育活動を俯瞰できる2. TPチャートをもと自身の理念と方針・方法を他者に説明できる

3. 他者とTPチャートを共有し、互いに建設的なフィードバックを行い、気づきを得る

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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TPとは自らの教育活動について振り返り,その記述をエビデンスによって裏付けた,厳選された記録

作成の目的•自己省察に基づく教育改善•教育活動の可視化

採用・昇進などの教育業績評価資料優れた方針,方法等の共有社会に対する情報発信

6

はじめに ~いくつあてはまりますか?~

自分のティーチングについて 質を高めたい 改善したい きちんと評価してもらいたい 業績としてまとめたい 他の人とアイデアを共有したい

5

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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TPとは ~特徴~

•自己省察•エビデンスによる裏付け•柔軟性•厳選された情報の集積

8

TPとは ~普及の現状~

•欧米では教育業績の評価資料として広く普及•日本では主として教育改善ツールとして普及途上

• 中教審答申(2008)「学士課程教育の構築に向けて」• 高専機構「モデルコアカリキュラム」試案 第8章• 日本では約30機関が導入済, およそ500名が作成

7

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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TPチャートとは

•教育活動の俯瞰およびふりかえりを簡便に行うシート

• TP作成を容易にするツールとして機能

特徴•個人の教育活動の視覚的整理•自己省察による俯瞰と構造化•短時間で作成が可能

10

TPとは ~構成~

•責任 教育活動の範囲•理念 育てたい学生像,ありかた,信念•方針・方法 理念を実現するための考え方,方法•成果・評価 アウトカム,学修成果,活動の評価•目標 理念の実現に向かう

今後のマイルストーン

版で ページから ページほどの本文+エビデンス

9

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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TPチャートの作成•ながれについて

• 普段の活動から背後の深い思考・姿勢にせまります•ふせんについて

• 一つのふせんに一つの事項を記入します• 黄:これまで・現在のこと• 青:これからのこと• 赤:大事なこと• :個人エピソード

12

TPチャートの作成•基本的に同色の大きな付箋を使います•異なる色,サイズの付箋を使う場合には適宜指示します

•一つのふせんに一つの事項を記入します•シェアを行いますので丁寧な字でお願いします

11

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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方法

成果・評価

方針

目標理念

改善・努力

責務

専門名前

© 2016 Kayoko Kurita

作成目的 感想

直近1年以内の教育活動をあげてください

•授業科目科目名のみで結構です

•授業以外の活動例)クラブ・サークル活動,通信講座,

研究室指導 カリキュラム開発,新任教員指導テスト作成,進路相談,就職指導

14

責任

方法

成果・評価

方針

目標理念

改善・努力

責務

専門名前

© 2016 Kayoko Kurita

作成目的 感想

・専門・お名前を記入してください・作成目的を記入してください

例)教育活動の改善,気づきを得たい

13

責任

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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方法

成果・評価

方針

目標理念

改善・努力

責務

専門名前

© 2016 Kayoko Kurita

作成目的 感想

教育活動によって得られた学生の成果および学生・第三者からの評価をあげてください.例)授業評価の評価が高い

学生が教育の成果を生かせる就職をした学生が教育成果を活かした進学先を選んだ学生の最終レポートの質が高い卒業生との継続的な交流がある学生が研究を学会で発表したベスト・ティーチャー賞の受賞同僚教員からの高い評価

16

責任

方法

成果・評価

方針

目標理念

改善・努力

責務

専門名前

© 2016 Kayoko Kurita

作成目的 感想

教育活動における改善および改善を目的とした活動をあげてください.例)授業デザインの研修会に参加

教育に関わる資格の取得反転授業を導入した

15

責任

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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話し手•教育活動をわかりやすく説明する•専門用語は極力使わない

聞き手•まずは興味を持って聞くことに徹する•ポジティブなフィードバックをする

話聞

18

ずつ

シェア 教育の責務と改善・評価成果

所属・専門についての自己紹介をしましょう.

手元のチャートをもとに,教育活動として行っていること,および改善に向けた努力,成果・評価について相手に説明しましょう.

17

ずつ

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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方法

成果・評価

方針

目標理念

改善・努力

責務

専門名前

© 2016 Kayoko Kurita

作成目的 感想

例)小テストを毎回している新聞記事の紹介等,身近な例をとりあげる配布資料を授業後ダウンロードできるようにしているできるだけ早く名前を覚えるジグソー法をとりいれている学生と飲み会を頻繁に行っている授業開始・終了時間を厳守している授業デザインを綿密に行っている学業にかぎらず学生の相談にのっている最新の研究動向を積極的に紹介している板書で授業を進めている

20

責任

方法

成果・評価

方針

目標理念

改善・努力

責務

専門名前

© 2016 Kayoko Kurita

作成目的 感想

これまでの教育経験においていつも行っていること重要視して用いていること自分の教育を特徴づける方法

をあげてください.「考え」ではなく「行い」を書いて下さい

19

責任

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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方法

成果・評価

方針

目標理念

改善・努力

責務

専門名前

© 2016 Kayoko Kurita

作成目的 感想

グループは線で囲みましょう.

グループはいくつになってもかまいませんが つ以上みつけてください.

事項が一つしかないグループ,あるいは複数のグループにまたがる「方法」があってもよいです.

22

責任

方法

成果・評価

方針

目標理念

改善・努力

責務

専門名前

© 2016 Kayoko Kurita

作成目的 感想

「方法」にあげたふせんをグルーピングしながらそれらの方法を用いている理由を「方針」としてあげてください.

「なぜこのようなことをしているのか」について考えてください.なぜ学生にとってこれが大切なのかなぜ自分にとってこれが大切なのか学生にどう成長してほしいのか専門の学問をどのようにとらえているのか

といった観点から考えてみるとよいでしょう.

例)フィードバックをすることで学習内容の定着をはかる受動的ではなく能動的に自分の頭を使って学ぶ

21

責任

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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方法

成果・評価

方針

目標理念

改善・努力

責務

専門名前

© 2016 Kayoko Kurita

作成目的 感想

「理念」について,理念を持つに至った個人的なエピソードがあればりんごのふせんにあげてください.例)影響を受けた人物

影響を受けたできごと

24

責任

方法

成果・評価

方針

目標理念

改善・努力

責務

専門名前

© 2016 Kayoko Kurita

作成目的 感想

「理念」に「方針」であげた事項をグルーピングしながら,その方針を用いている理由をあげてください.

23

責任

-‥63‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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シェア 教育理念と方針・方法

手元のチャートをもとに,「教育理念」および「理念を具現化している方針・方法」とともに,相手に説明しましょう.

26

ずつ

方法

成果・評価

方針

目標理念

改善・努力

責務

専門名前

© 2016 Kayoko Kurita

作成目的 感想

「理念」「方針」「方法」が対応づいているかどうかについて確認をしてください.

25

責任

-‥64‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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28

対話のなかで,新しく考えたこと,整理し直したことを反映させてください.

話し手•理念と方針・方法の対応付けを説明する•専門用語は極力使わない

聞き手•まずは聞くことに徹する•ポジティブなフィードバックをする•理念については,「繰り返し」,「言い換え」あるいは「さらなる問いかけ」

話聞

27

ずつ

-‥65‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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方法

成果・評価

方針

目標理念

改善・努力

責務

専門名前

© 2016 Kayoko Kurita

作成目的 感想

シラバス配布資料の現物ウェブサイトのスクリーンショットグループワーク課題資料スライド資料講義ノート試験問題学生から提出されたレポート学生からのお礼の手紙/メール授業評価の対応項目/コメント授業の様子の写真学生の研究発表原稿資格取得修了書公開講座チラシ

授業評価の項目/コメント優秀なレポート学生の進路学生からのメール/手紙学生の研究発表学生の受賞同僚教員の評価上司の評価

30

方法

成果・評価

方針

目標理念

改善・努力

責務

専門名前

© 2016 Kayoko Kurita

作成目的 感想

これらを示すことのできる根拠資料 エビデンス)を同じ色の細いふせんに記入し,該当するふせんに重ねてはって下さい.

29

責任

-‥66‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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方法

成果・評価

方針

目標理念

改善・努力

責務

専門名前

© 2016 Kayoko Kurita

作成目的 感想

全体を見渡し,今後達成したいと考える教育に関する目標をあげてください.

短期目標は リストのように具体的にできる できないが明確に記述してください.短期目標は適切なエリアにはります.

32

責任

シェア エビデンス

細い付箋のついていない付箋のエビデンスを互いに考えてあげてください.考えたエビデンスは手持ちの色の違う細い付箋にあげて,該当する付箋に重ねてはってください.

31

-‥67‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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シェア 目標

手元のチャートをもとに,ご自身の理念をまえおきにしつつ,短期目標および長期目標を中心に説明してください.

あわせて チャートを作成してみた感想をシェアしてください.

34

方法

成果・評価

方針

目標理念

改善・努力

責務

専門名前

© 2016 Kayoko Kurita

作成目的 感想

チャート作成をふりかえり,感想を記入してください.

33

責任

-‥68‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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終了です いかがでしたか?

35

教育活動が整理できましたか?どんな気づきがありましたか?メンターの疑似体験もしました

(作成支援者)

-‥69‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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目次ティーチング・ポートフォリオとは目的と意義機能するための条件まとめ

栗田佳代子東京大学 大学総合教育研究センター

ティーチング・ポートフォリオの活用による教育の質保証

平成 年度 自治医科大学第2回 研究会

-‥70‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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高等教育の現状 高等教育政策

認証評価制度の開始 年導入教育の質保証

の義務化 年)組織的な教員の質向上の取り組み

大学教育の質的な転換 年答申アクティブ・ラーニング、高大接続・入試改革

東大

「何を教えたか」から「何を学んだか」へ

目的と目標目的ティーチング・ポートフォリオ( )の理解を通して,自分の教育活動をとらえなおし,教育の質保証について理解を深める

目標 の特徴について説明できる と教育の質保証の関係を説明できる の枠組みを通じて自分の教育活動を評価・改善する緒をつかむ

-‥71‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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ポートフォリオとは?ティーチング・ポートフォリオとは

ティーチング・ポートフォリオとは?

-‥72‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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ティーチング・ポートフォリオとは

自らの教育活動について振り返り,その記述をエビデンスによって裏付けた,厳選された記録

作成の目的自己省察に基づく教育改善教育活動の可視化採用・昇進などの教育業績評価資料優れた方針,方法等の共有社会に対する情報発信

ティーチング・ポートフォリオとは

いくつご存知ですか?ポートフォリオ

ティーチング・ポートフォリオとは

-‥73‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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特徴内省エビデンスによる裏付け柔軟性厳選された情報の集積

ティーチング・ポートフォリオとは

構成責任 教育活動の範囲理念 育てたい学生像,ありかた,信念方針・方法 理念を実現するための考え方,方法成果・評価 アウトカム,他者からの評価目標 理念の実現に向かう今後のマイルストーン

版で ページから ページほどの本文+エビデンス

ティーチング・ポートフォリオとは

-‥74‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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特徴:内省

今どうあるのか

これまでどうだったのか これからどうするのか

内省により,活動の俯瞰と気づきを得る

ティーチング・ポートフォリオとは

過去 現在 未来

において行われるふりかえり

日常において行われるふりかえり

ビジョンがはっきりするのは自分の心をのぞきこむときだけである外に目を向ける人は 夢を見る内に目を向ける人は 目を覚ます

特徴:内省ティーチング・ポートフォリオとは

-‥75‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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特徴:エビデンスによる裏付け責任 シラバス,委任状,活動記録,チラシ理念方針・方法 シラバス,試験問題,配布資料,写真成果・評価 授業評価,メール,受賞歴,ウェブページ

卒業論文,研究発表目標

その他 研修会の参加記録,教育方法の研究論文など

ティーチング・ポートフォリオとは

特徴:エビデンスによる裏付け

信頼性と公平性を高めるため

責任 教育活動の範囲理念 育てたい学生像,ありかた,信念方針・方法 理念を実現するための考え方,方法成果・評価 アウトカム,評価目標 理念の実現に向かう今後のマイルストーン

ティーチング・ポートフォリオとは

-‥76‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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特徴:厳選された情報の集積 版で ページから ページという制限の意義利用可能性をあげるために必要十分な情報量作成者自身の更新評価資料

ティーチング・ポートフォリオとは

特徴:柔軟性学問領域や教育経験の長さによらず作成可能5つの要素を含みつつ,自分の教育活動をもっともよく表現しうる構成をとればよい

ポートフォリオの作成目的に応じた作成方法と公開方針

ティーチング・ポートフォリオとは

-‥77‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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目的と意義

の二大短所

時間と手間がかかる 評価が難しい

対応活動の俯瞰と展望には必要なコスト

「チャート」から「 」という作成サポート

価値・効果の理解

対応細かな順位付けを行うのには適していない

評価指針の策定プロセスがその機関の教員評価指針そのものに

ティーチング・ポートフォリオとは

-‥78‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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作成の意義:教員にとって教育者としてのふりかえり教育活動改善のサイクルの礎として教育への正当な評価を得るための手段評価への効率的な対応・省力化各種の提出資料に対する意識変容主体性のサポート・教員としての の向上

目的と意義

ティーチング・ポートフォリオとは

自らの教育活動について振り返り,その記述をエビデンスによって裏付けた,厳選された記録

作成の目的自己省察に基づく教育改善教育活動の可視化採用・昇進などの教育業績評価資料優れた方針,方法等の共有社会に対する情報発信

目的と意義

-‥79‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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作成の意義:組織にとって教育改善への利用ふりかえりによる改善共有による改善

教員評価への利用教育活動の理念の把握見えにくい教育活動の発見統合的視点

教員個人を単位とした各種情報の統合優れた教育活動の外部発信

目的と意義

自分自身の教育活動を深く振り返ることができるようになった

教育活動が見渡せるようになった

自分自身の教育理念が明確になった

教育理念と実践との整合性を考えるようになった

教育実践の内容の変更につながった

今後の目標が明確になった

教育改善のサイクルがうまくまわるようになった

教育業績評価の資料として使えそうだ

学内学外の評価への効率的な対応や省力化がはかれる…

教員としての生活の質 が向上…

すっきりした

教育に対して前向きになった

大変そう思う そう思う どちらともいえない そう思わない 全くそう思わない

作成の効果

栗田編( )

目的と意義

-‥80‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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が機能するための条件執行部と作成者の に対する正しい理解丁寧な導入プロセスと運用の明快なビジョン導入:実行責任者の存在+広く知る機会の提供運用:利用方針の決定と教員への公開

維持・更新方法

機能するための条件

機能するための条件

-‥81‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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まとめティーチング・ポートフォリオとは構成:責任,理念,方針・方法,成果・評価,目標特徴:内省,エビデンス,柔軟性,厳選された情報

目的と意義教育改善,業績評価資料,共有,公開

機能するための条件執行部と作成者の理解導入プロセスと明快なビジョン

集中型ワークショップメンターによるサポート学内外の交流

-‥82‥-

看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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ありがとうございました

参考文献 国立高等専門学校機構「モデルコアカリキュラム(試案)」

栗田佳代子 編 「ティーチング・ポートフォリオの定着・普及に向けた取り組み―効果検証・質保証・広がり」 大学評価・学位授与機構

栗田佳代子 編 「ティーチング・ポートフォリオの導入と次のステップ ― 導入とその先の課題,および更新ワークショップの提案 ―」 大学評価・学位授与機構

大学評価・学位授与機構監訳・栗田佳代子訳 ピーター・セルディン著 『大学教育を変える教育業績記録』 玉川大学出版部

大阪府立大学高専ティーチング・ポートフォリオ研究会 編 『実践 ティーチング・ポートフォリオ スターターブック』, 出版

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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平成 28 年度 第 2 回 FD 研究会

テーマ:「ティーチングポートフォリオの本質-構成要素と作成方法-」

講師:東京大学 大学総合教育研究センター 教育課程・方法開発部門

准教授 栗田 佳代子先生

日時:2017 年 3 月 6 日(月)13:00~16:00

参加者:学部教員 38 名

栗田先生より、「ティーチングポートフォリオの本質-構成要素と作成方法-」に関するご講義

を頂き、活発なペアシェアが行われ、個々で数種類の附箋を使用して TP(ティーチングポートフォ

リオ)チャートを作成した。TP チャートを作成する段階で行われたペアシェアでは、それぞれがメン

ターの役割も体験した。会場からは、TP チャートを効果的に活用し続けるためには、どのくらいの

間隔で更新すると良いのかという質問があり、栗田先生からは以下の回答があった。今回チャート

で作成した短期目標(1 年後を目安に立てた目標)を 1 年後に評価することが更新となる。青い附

箋(今後のこと)を使って立てた目標が、今度は黄色い附箋(現在の実践)に変化していくことで、

更新することになる。また大学によっては、更新のためのワークショップを定期的に行っているとこ

ろもある。更新のためのワークショップでは、変化した部分や新しい課題などを見出すことを行って

いる。なかなか自分一人では、更新することが難しく、話し合うための場や機会を設けることで、定

期的に更新していけると感じている。また、昇進や部署や職場が変更になった時などは、更新の機

会に適しているとのことであった。時間の都合上、質疑応答は上記のみとなったが、全体的に活発

にワークが行われ実りある FD 研究会となった。

文責:田村敦子

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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1)アンケート回答率

出席人数(名) 38

回答人数(名) 35

回答率(%) 92.1

2)アンケート回答内容

1.今回の研究会は、自分自身の教育活動を見つめ、何を大切にしているか振り返るきっかけになりましたか。

2.今回の研究会を通じて、自己の教育の改善が必要だと感じましたか。

平成28年度 第2回FD研究会アンケート集計結果

そうである

71%

まあまあそう

である29%

あまりそうでな

い0%

そうでない

0%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

感じた

47%まあまあ感じた

50%

あまり感じな

かった3%

感じなかった

0%

感じた まあまあ感じた あまり感じなかった 感じなかった

1)アンケート回答率

出席人数(名) 38

回答人数(名) 35

回答率(%) 92.1

2)アンケート回答内容

1.今回の研究会は、自分自身の教育活動を見つめ、何を大切にしているか振り返るきっかけになりましたか。

2.今回の研究会を通じて、自己の教育の改善が必要だと感じましたか。

平成28年度 第2回FD研究会アンケート集計結果

そうである

71%

まあまあそう

である29%

あまりそうでな

い0%

そうでない

0%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

感じた

47%まあまあ感じた

50%

あまり感じな

かった3%

感じなかった

0%

感じた まあまあ感じた あまり感じなかった 感じなかった

1)アンケート回答率

出席人数(名) 38

回答人数(名) 35

回答率(%) 92.1

2)アンケート回答内容

1.今回の研究会は、自分自身の教育活動を見つめ、何を大切にしているか振り返るきっかけになりましたか。

2.今回の研究会を通じて、自己の教育の改善が必要だと感じましたか。

平成28年度 第2回FD研究会アンケート集計結果

そうである

71%

まあまあそう

である29%

あまりそうでな

い0%

そうでない

0%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

感じた

47%まあまあ感じた

50%

あまり感じな

かった3%

感じなかった

0%

感じた まあまあ感じた あまり感じなかった 感じなかった

1)アンケート回答率

出席人数(名) 38

回答人数(名) 35

回答率(%) 92.1

2)アンケート回答内容

1.今回の研究会は、自分自身の教育活動を見つめ、何を大切にしているか振り返るきっかけになりましたか。

2.今回の研究会を通じて、自己の教育の改善が必要だと感じましたか。

平成28年度 第2回FD研究会アンケート集計結果

そうである

71%

まあまあそう

である29%

あまりそうでな

い0%

そうでない

0%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない

感じた

47%まあまあ感じた

50%

あまり感じな

かった3%

感じなかった

0%

感じた まあまあ感じた あまり感じなかった 感じなかった

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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3.今回の研究会は自己の教育力を高めるものでしたか。

4.FDにおける自己の課題が明らかになりましたか。

5.研究会の企画はいかがでしたか。

良かった

65%

まあまあ良

かった35%

あまり良くなかっ

た0%

良くなかった

0%

良かった まあまあ良かった あまり良くなかった 良くなかった

明らかに

できた41%まあまあ明ら

かにできた53%

あまり明らかに

出来なかった6%

明らかに出来

なかった0%

明らかにできた まあまあ明らかにできた

あまり明らかに出来なかった 明らかに出来なかった

そうである

50%まあまあそうで

ある38%

あまりそう

でない9%

そうでない

0%無記入

3%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない 無記入

3.今回の研究会は自己の教育力を高めるものでしたか。

4.FDにおける自己の課題が明らかになりましたか。

5.研究会の企画はいかがでしたか。

良かった

65%

まあまあ良

かった35%

あまり良くなかっ

た0%

良くなかった

0%

良かった まあまあ良かった あまり良くなかった 良くなかった

明らかに

できた41%まあまあ明ら

かにできた53%

あまり明らかに

出来なかった6%

明らかに出来

なかった0%

明らかにできた まあまあ明らかにできた

あまり明らかに出来なかった 明らかに出来なかった

そうである

50%まあまあそうで

ある38%

あまりそう

でない9%

そうでない

0%無記入

3%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない 無記入

3.今回の研究会は自己の教育力を高めるものでしたか。

4.FDにおける自己の課題が明らかになりましたか。

5.研究会の企画はいかがでしたか。

良かった

65%

まあまあ良

かった35%

あまり良くなかっ

た0%

良くなかった

0%

良かった まあまあ良かった あまり良くなかった 良くなかった

明らかに

できた41%まあまあ明ら

かにできた53%

あまり明らかに

出来なかった6%

明らかに出来

なかった0%

明らかにできた まあまあ明らかにできた

あまり明らかに出来なかった 明らかに出来なかった

そうである

50%まあまあそうで

ある38%

あまりそう

でない9%

そうでない

0%無記入

3%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない 無記入

3.今回の研究会は自己の教育力を高めるものでしたか。

4.FDにおける自己の課題が明らかになりましたか。

5.研究会の企画はいかがでしたか。

良かった

65%

まあまあ良

かった35%

あまり良くなかっ

た0%

良くなかった

0%

良かった まあまあ良かった あまり良くなかった 良くなかった

明らかに

できた41%まあまあ明ら

かにできた53%

あまり明らかに

出来なかった6%

明らかに出来

なかった0%

明らかにできた まあまあ明らかにできた

あまり明らかに出来なかった 明らかに出来なかった

そうである

50%まあまあそうで

ある38%

あまりそう

でない9%

そうでない

0%無記入

3%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない 無記入

3.今回の研究会は自己の教育力を高めるものでしたか。

4.FDにおける自己の課題が明らかになりましたか。

5.研究会の企画はいかがでしたか。

良かった

65%

まあまあ良

かった35%

あまり良くなかっ

た0%

良くなかった

0%

良かった まあまあ良かった あまり良くなかった 良くなかった

明らかに

できた41%まあまあ明ら

かにできた53%

あまり明らかに

出来なかった6%

明らかに出来

なかった0%

明らかにできた まあまあ明らかにできた

あまり明らかに出来なかった 明らかに出来なかった

そうである

50%まあまあそうで

ある38%

あまりそう

でない9%

そうでない

0%無記入

3%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない 無記入

3.今回の研究会は自己の教育力を高めるものでしたか。

4.FDにおける自己の課題が明らかになりましたか。

5.研究会の企画はいかがでしたか。

良かった

65%

まあまあ良

かった35%

あまり良くなかっ

た0%

良くなかった

0%

良かった まあまあ良かった あまり良くなかった 良くなかった

明らかに

できた41%まあまあ明ら

かにできた53%

あまり明らかに

出来なかった6%

明らかに出来

なかった0%

明らかにできた まあまあ明らかにできた

あまり明らかに出来なかった 明らかに出来なかった

そうである

50%まあまあそうで

ある38%

あまりそう

でない9%

そうでない

0%無記入

3%

そうである まあまあそうである あまりそうでない そうでない 無記入

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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6.研究会の内容は、満足いただけましたか。

7.配布資料は、いかがでしたか。

8.研究会の時間配分はいかがでしたか。

分かりやす

かった76%

まあまあ分

かりやす

かった24%

少し分かりにくかっ

た…

分かりにくかった

0%

分かりやすかった まあまあ分かりやすかった 少し分かりにくかった 分かりにくかった

やや長かった, 23%

ちょうど良かっ

た, 53%

やや短かった, 18%

もっと時間が欲し

かった, 6%

やや長かった ちょうど良かった やや短かった もっと時間が欲しかった

分かりやす

かった76%

まあまあ分か

りやすかった24%

少し分かりにく

かった0%

分かりにく

かった0%

分かりやすかった まあまあ分かりやすかった 少し分かりにくかった

分かりにくかった

6.研究会の内容は、満足いただけましたか。

7.配布資料は、いかがでしたか。

8.研究会の時間配分はいかがでしたか。

分かりやす

かった76%

まあまあ分

かりやす

かった24%

少し分かりにくかっ

た…

分かりにくかった

0%

分かりやすかった まあまあ分かりやすかった 少し分かりにくかった 分かりにくかった

やや長かった, 23%

ちょうど良かっ

た, 53%

やや短かった, 18%

もっと時間が欲し

かった, 6%

やや長かった ちょうど良かった やや短かった もっと時間が欲しかった

分かりやす

かった76%

まあまあ分か

りやすかった24%

少し分かりにく

かった0%

分かりにく

かった0%

分かりやすかった まあまあ分かりやすかった 少し分かりにくかった

分かりにくかった

6.研究会の内容は、満足いただけましたか。

7.配布資料は、いかがでしたか。

8.研究会の時間配分はいかがでしたか。

分かりやす

かった76%

まあまあ分

かりやす

かった24%

少し分かりにくかっ

た…

分かりにくかった

0%

分かりやすかった まあまあ分かりやすかった 少し分かりにくかった 分かりにくかった

やや長かった, 23%

ちょうど良かっ

た, 53%

やや短かった, 18%

もっと時間が欲し

かった, 6%

やや長かった ちょうど良かった やや短かった もっと時間が欲しかった

分かりやす

かった76%

まあまあ分か

りやすかった24%

少し分かりにく

かった0%

分かりにく

かった0%

分かりやすかった まあまあ分かりやすかった 少し分かりにくかった

分かりにくかった

6.研究会の内容は、満足いただけましたか。

7.配布資料は、いかがでしたか。

8.研究会の時間配分はいかがでしたか。

分かりやす

かった76%

まあまあ分

かりやす

かった24%

少し分かりにくかっ

た…

分かりにくかった

0%

分かりやすかった まあまあ分かりやすかった 少し分かりにくかった 分かりにくかった

やや長かった, 23%

ちょうど良かっ

た, 53%

やや短かった, 18%

もっと時間が欲し

かった, 6%

やや長かった ちょうど良かった やや短かった もっと時間が欲しかった

分かりやす

かった76%

まあまあ分か

りやすかった24%

少し分かりにく

かった0%

分かりにく

かった0%

分かりやすかった まあまあ分かりやすかった 少し分かりにくかった

分かりにくかった

6.研究会の内容は、満足いただけましたか。

7.配布資料は、いかがでしたか。

8.研究会の時間配分はいかがでしたか。

分かりやす

かった76%

まあまあ分

かりやす

かった24%

少し分かりにくかっ

た…

分かりにくかった

0%

分かりやすかった まあまあ分かりやすかった 少し分かりにくかった 分かりにくかった

やや長かった, 23%

ちょうど良かっ

た, 53%

やや短かった, 18%

もっと時間が欲し

かった, 6%

やや長かった ちょうど良かった やや短かった もっと時間が欲しかった

分かりやす

かった76%

まあまあ分か

りやすかった24%

少し分かりにく

かった0%

分かりにく

かった0%

分かりやすかった まあまあ分かりやすかった 少し分かりにくかった

分かりにくかった

6.研究会の内容は、満足いただけましたか。

7.配布資料は、いかがでしたか。

8.研究会の時間配分はいかがでしたか。

分かりやす

かった76%

まあまあ分

かりやす

かった24%

少し分かりにくかっ

た…

分かりにくかった

0%

分かりやすかった まあまあ分かりやすかった 少し分かりにくかった 分かりにくかった

やや長かった, 23%

ちょうど良かっ

た, 53%

やや短かった, 18%

もっと時間が欲し

かった, 6%

やや長かった ちょうど良かった やや短かった もっと時間が欲しかった

分かりやす

かった76%

まあまあ分か

りやすかった24%

少し分かりにく

かった0%

分かりにく

かった0%

分かりやすかった まあまあ分かりやすかった 少し分かりにくかった

分かりにくかった

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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9.本日の研究会の内容を、今後の仕事にどのように取り入れますか。

*ティーチングポートフォリオを正しく活用できるようさらに学習し、今後の教育活動に活用するようにしたいと考えている。*更新していきたい。

*TPがさほど難しくなく、考え方と作成方法を修得でき、有意義だった。取り組んでみたいと思いました。*今回作成したチャートを今後も時々見返して、改善につなげたい。

*青の付せんのものを到達できるようにしたい。*具体的な目標を立案できたので、今後実施していくつもりです。*授業改善にいかしていく。

10.本日の研究会の内容について、講師に質問があればご記入ください。

*本日のチャートで用いたシートは、ダウンロードできたり、掲載されている書籍がございますか。

11.今後のFD活動に対して、取り上げて欲しいテーマやご希望がありましたら教えて下さい。

*日程が大学院FD研究会と重ならない方がよい。*アカデミックポートフォリオ*初学者の断片的な知識をいかに関連させて、思考をつなげていくか、統合させて思考を深めるための教授法について*学生が飽きない授業構成のあり方*カリキュラムディベロップメント・コースディベロップメント等デザインレベルで学習したい。

*先生方のご説明はとても丁寧でわかりやすいのですが、どのような点を心がけると先生のような説明の仕方が出来るのか知りたいと思いました。

*具体的な方法を決めていく時、様々な視点から考えられるようにしていきたいです。  短期目標、長期目標は今ある課題と目指すべき自分の姿が明確になり、日々の振り返りにもなると思いました。

*教育にかけるエフォートと研究とくみあわせたエフォートにしていくことで全体を俯瞰することはよかったので、活用してみようかと思います。

*自分自身の教育活動の振り返り。  大切にしている部分を再確認し、良い部分はのばしていきたい。時間が短く本質的な課題まで見い出せなかったので、もう少しじっくり取りくみ課題を明らかにしていきたい。

*自分の教育の方法や目標を整理出来たので、  今後の教育方法の改善を明確にすることができたのでそれを生かして取り入れたい。

*日々自分が教育活動として大切にしたものは、自分の中のどういった方針、理念に基づいた取組であったかが、チャートでとても明確化出来た。また先生方とシェアすることで、言語化、明確化できなかった方針が明確化でき、今後の目標を考えることができました。この目標を心がけて仕事をしていきたいと思います。

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看護学部 平成28年度 第2回FD研究会

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看護学研究科平成28年度 FD研究会

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平成 28 年度 大学院FD研究会

1.目的 大学院における授業評価方法を知り、教育実践への活用を考えることによって、

授業改善に役立てることができる。

2.目標 ① 大学院の授業における評価方法を説明できる。

② 講義を聞いて自分達の教育実践への活用を考え例示できる。

③ 大学院の授業評価を企画することができる。

3.講師 淺田義和先生(自治医科大学 講師)

4.テーマ 「大学院における授業評価方法について」

5.日時・場所 1)日時:2017 年3月6日(月) 9:00~12:00

2)場所:看護学部南棟 3 階 大教室Ⅳ

6.対象者 大学院教育に携わる教員(必須)、大学院教育には携わっていないが希望する教員

大学院博士後期課程の学生で希望する学生

7.スケジュール概要 9:00~ 開会の挨拶 (大学院 FD 評価実施委員長 横山由美)

9:00~9:45 講義「大学院における授業評価方法について」

9:45~10:05 グループディスカッション1「自分達の教育実践への活用を考える」

10:05~10:25 グループディスカッションの発表

10:35~10:55 講義「授業評価を組み立てる」

10:55~11:35 グループディスカッション2 「授業評価を企画する」

11:35~11:50 グループディスカッションの発表

10:55~11:35 講評 (大学院幹事長 永井優子)

【グループ編成】 A グループ:○⼤塚教授、春⼭教授、⼩原教授、佐藤准教授、浜端准教授 B グループ:永井教授、○野々⼭教授、渡邉教授、塚本准教授、福⽥講師 C グループ:本⽥教授、半澤教授、○村上教授、川上准教授、鈴⽊准教授、⽥村講師 D グループ:中村教授、成⽥教授、宮林教授、横⼭教授、北⽥准教授、○⾥光准教授 *○はファシリテーター

(職位およびアイウエオ順)

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看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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淺田 義和 先生のご略歴

【経歴】

2005 年 東京大学工学部 システム創成学科シミュレーションコース卒業

2010 年 東京大学大学院 工学系研究科 博士課程 システム量子工学専攻 修了、博士(工学)

自治医科大学 メディカルシミュレーションセンター(助教)着任

2015 年 熊本大学大学院 社会文化科学研究科 教授システム学専攻 修了、修士(教授システム学)

2016 年 自治医科大学 医学部 情報センター IR 部門 講師に昇任

【研究分野】

(キーワードとして) IR(Institutional Research)、ID(Instructional Design)、

TEL(Technology Enhanced Learning)、Moodle、シミュレーション

【所属学会および役職等】

日本ムードル協会(副会長)、次世代医療教育研究会(副会長)、日本シミュレーション医療教育学

会(評議員)、医療系 e ラーニング全国交流会(世話人)、学習分析学会(理事)、日本医学教育学会

(学会広報・情報基盤委員会)、日本医療教授システム学会(ファカルティ)、Association for

Medical Education in Europe 、 Society for Simulation in Healthcare 、 Association for Talent

Development、日本教育工学会、教育システム情報学会、医療の質・安全学会、日本医療情報学

会、日本臨床救急医学会、日本救急看護学会など

【受賞】

1. 2016 年 2 月 日本ムードル協会 2015 年度 ベスト・ムードル・オープン・コース賞 最優秀賞

「インストラクショナルデザイン入門」

2. 2014 年 03 月 医療系 e ラーニング全国交流会 医療系 e ラーニング全国交流会 奨励賞 医

学部臨床実習における e ラーニングおよび e ポートフォリオを導入した教育実践の現状と課

【ご著書】

医療・医学教育におけるタブレットの活用の実例、人工知能時代の医療と医学教育、高橋優

三(編著)、篠原出版新社 2016 年 09 月 ISBN: 9784884123925

教育 医療者を目指すにあたっての「教育」再考、医と知の航海、永井良三(監修)、西村書

店 2016 年 07 月 ISBN:9784890134649

【最近の論文】

1. 淺田義和, 鈴木義彦, 井上 和子:新人看護師向け多重課題シミュレーション研修の課題と改

善点~インストラクショナル・デザインによる改善~.医療職の能力開発 3(2) 61-68 2015

2. 淺田義和:JSISH 版「デブリーフィングオリンピック」企画の意図と展開および今後の課題、医療

職の能力開発 3(1) 35-40 2014.

3. 淺田義和:シミュレーション医療教育における反転授業形式の活用、日本シミュレーション医

療教育学会雑誌 2 57-59 2014.

【特許】

1. 手技シミュレータ、淺田 義和, 櫻井 仙長, 小山 武司、特願 2013-094782、2013.

2. 関節拘縮、固縮または痙縮のシミュレータ、宇城 令, 川上 勝, 高山 誌穂, 淺田 義和, 井

上 義孝、特願 2013-080011、2013.

3. カテーテル挿入訓練具、淺田 義和, 鈴木 義彦, 長谷川 剛, 鎌田 敏也、特願 2012-

256628、2012.

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看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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【講義】 【グループディスカッション】

【グループディスカッション】 【各グループからの発表】

【A グループ】 【B グループ】

【C グループ】 【D グループ】

参加者は22名であった。プログラムに沿って実施された。グループディスカッション1後の発表はワールドカフェスタイルで行われた。グループディスカッション2後の発表はワールドカフェスタイルで行われた後、各グループによる発表が行われた。

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看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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「評価」を考える• 学習者の評価 (Assessment)

• (How)目標行動、評価条件、合格基準

• (When, Why)診断的、形成的、総括的

• 教育の評価 (Evaluation)

• カークパトリックの4段階(反応、学習、行動変容、結果)

9:05 - 9:20 ショートレクチャー(1 - 1) 様々な学習方略

9:20 - 9:45 ショートレクチャー(1 - 2) 評価:Assessment

9:45 - 10:05 グループワーク:各方略とAssessment

10:05 - 10:25 相互シェア & ディスカッション

10:25 - 10:35 休憩

10:35 - 10:55 ショートレクチャー(2) 評価:Evaluation

10:55 - 11:35 グループワーク:授業Evaluationのプランニング

11:35 - 11:50 相互シェア & ディスカッション

(ロスタイム) 全体のまとめ、質疑応答

【淺田先生 講義資料】

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看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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鈴木克明(2008)「インストラクショナルデザインの基礎とは何か:科学的な教え方へのお誘い」『消防研修』(特集:教育・研修 技法) 第84号 52-68

インストラクショナル・デザイン「目標に沿う」ことは

必要不可欠

鈴木克明(2008)「インストラクショナルデザインの基礎とは何か:科学的な教え方へのお誘い」『消防研修』(特集:教育・研修 技法) 第84号 52-68

インストラクショナル・デザイン

今回はこの辺り

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看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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Technology Enhanced Learning• いわゆる「eラーニング」も含めた、より広い概念

• APMEC(Asia Pacific Medical Education Conference)などでもTELに関するセッションが登場

• インターネットやモバイル端末を含めた、何らかの科学・技術(Technology)により、効果的、効率的、魅力的な改善行った(Enhanced)学習活動、あるいは学習支援(Learning) といえる

eLearning or technology enhanced learning in medical education-Hope, not hype. Goh PS. Med Teach. 2016 Sep;38(9):957-8.  など

「講義」の良し悪し

利点小人数(ほぼ1名)で大人数を相手にできる 情報を教員の視点で整理してから提示できる 「権威」が上手く働きやすい

欠点話者のスキルに依存 受動的になりがち 全員が同じペースで受ける必要がある

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看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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「目標」の三要素• 目標行動:できるようになって欲しい行動

×「理解する」や「気づく」○「説明できる」や「実行できる」

• 評価条件:「資料を見ながら」「アドバイスなしで」「シミュレータを用いて」など、評価時の実施条件

• 合格基準:「満点で」「1分以内で」「2分間継続して」など、合格とみなすための基準※評価条件と合格基準は、一部重なるところもある。

「評価」の視点ありき

TELを考える視点の例距離 対面 (同じ場所・空間で)

遠隔 (違う場所・空間で)時間

(タイミング)同期 (リアルタイム、同じタイミング)非同期(個々人の自由な時間)

人数 個別 (1対1、あるいは独学) 集団 (グループ学習、集合教育)

意味づけ 必須 (やらないとペナルティ) 任意 (学習者の自由)

時期 授業前後 (予習復習) 授業中  (補助教材)

内容 資料 (閲覧のみ・受動的) 活動 (能動的な行動あり)

使うツール LMS (Moodle等) シミュレーション etc.

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看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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授業設計での注意点• 1回1回の授業設計:導入 → 学習 → 評価

• 90分、情報提示のみ ( x 1日分 x 5日間)は可能な限り避ける

• 半期のポイント:学習者は「他の授業」も受講している

• 他と関連づけて学ばせることができる

• 評価がすべて同一タイミングになると破綻しうる

9教授事象 / ID第一原理9教授事象 ID第一原理

導入注意喚起

現実に起こりそうな問題に直面学習目標の提示

前提条件の想起 既に知っている知識の総動員

学習

新事項の提示例示がある

学習指針の提示

練習

応用するフィードバック

評価評価

保持と転移 現場で活用し、振り返る

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看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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学習開始時点(入口)

学習目標(出口)

到達方法(学習内容)

到達の確認(評価)

レベル

時間

総括的評価

「評価」を考える• 学習者の評価 (Assessment)

• (How)目標行動、評価条件、合格基準

• (When, Why)診断的、形成的、総括的

• 教育の評価 (Evaluation)

• カークパトリックの4段階(反応、学習、行動変容、結果)

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看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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学習開始時点(入口)

学習目標(出口)

到達方法(学習内容)

到達の確認(評価)

レベル

時間

診断的評価

学習開始時点(入口)

学習目標(出口)

到達方法(学習内容)

到達の確認(評価)

レベル

時間

形成的評価

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看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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グループワーク1様々な方略・Assessment手法に関して、どのような使い方ができそうか?

方略 使い道 「評価」の視点 (実際の活用)講義 情報伝達 ̶̶ ・・・・・

Moodle 小テスト(宿題)

形成的評価(診断的評価) ・・・・・

「方略」「使い道」「評価」(+実践例)をセットで記載・講義 ・最新の 情報伝達として・評価には不向き

・Moodle ・小テスト(宿題)・形成的評価 ・隔回の授業後

Assessmentの種類とタイミングやる時期 目的

(何を確認するか)実施するレベル 例

診断的評価 開始前

前提レベルが揃っているか 前提知識 入試

既にゴールを超えていないか 最終目標

形成的評価 教育・学習の進行中

確実に学習が進んでいるか

実施時点の到達レベル

到達度確認毎回の宿題etc.

総括的評価 終了後 到達目標にたどり着いたか 最終目標

期末試験国家試験etc.

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看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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カークパトリックの4段階 Evaluation

http://www.kirkpatrickpartners.com/OurPhilosophy/TheNewWorldKirkpatrickModel/tabid/303/

「評価」を考える• 学習者の評価 (Assessment)

• (How)目標行動、評価条件、合格基準

• (When, Why)診断的、形成的、総括的

• 教育の評価 (Evaluation)

• カークパトリックの4段階(反応、学習、行動変容、結果)

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看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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各レベルのポイント• レベル1:学習活動そのものに対して、

意欲的な取り組みができたか否か

• レベル2:何らかの成長(学び)があったか& 今後の使い道が分かったか

• レベル3:実際に現場で使うことができたか

• レベル4:組織全体の中で肯定的な変化があったか

4段階の内容• レベル4(結果):組織・施設等にもたらした利益

• レベル3(行動):現場における個人の行動変容

• レベル2(学習):学習目標の達成度合い

• レベル1(反応):学習に対する積極性、参加度

高いレベルほど評価がしづらい

現場

研修

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看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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レベル2:Learning小項目 内容 具体例

Knowledge 知識 I know it.

Skills 技能 I can do it right now.

Attitude 態度 I believe this will be worthwhile to do on the job.

*Confidence 自信 I think I can do it on the job.

*Commitment コミットメント(約束) I intend to do it on the job.

レベル1:Reaction小項目 内容 具体例

CustomerSatisfaction いわゆる「満足度」 「この講習は

楽しかったですか?」

*Engagement学習活動そのものに対する意欲的・積極的(能動的)な

取り組み

「今回の学習において、自ら積極的に

学びを進められましたか?」

*Relevance 学習内容が学習者のニーズ(業務内容)と一致していたか

「この講習内容は明日からの業務に役立ちそうですか?」

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看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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レベル4:Results小項目 内容 具体例

DesiredOutcomes 求められる結果

患者満足度の向上

インシデントの減少

・・・・

*LearningIndicators

結果を測定するために必要となる測定指標

単年度ではなく、

経年での変化(=事前・事後)

顧客満足度(アンケート調査など)

品質

(不具合品の割合など)

レベル3:Behavior中項目 小項目 内容・具体例

( Behavior ) 行動変容そのもの ̶̶̶

Education 継続的な教育 On-the-jobLearning

Accountability Monitor インタビュー、観察、アンケートなど

Support

Reinforce フォローアップ、ジョブエイドなど

Encourage コーチング、メンター制度

Reward 職位、金銭的報酬

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看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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中長期の視点が必要な3, 4• レベル3:行動変容 ≒ 現場での活用

• 学習者は、学んだ内容を現場でも活用していたか?

• (Noの場合:そもそも、現場は活用できる環境か?)

• レベル4:結果 ≒ 組織全体への還元

• 組織に対して何らかの利益が還元されたか?

比較的、評価しやすい1と2

• レベル1:反応 ≒ 学習意欲

• 学習者は、まじめに取り組んでいたか?

• レベル2:学習 ≒ 学習成果、成績 = 学習者評価

• 学習者は、目標に到達したか?

• (学習者は、アクションプランを立てられたか?)

-‥106‥-

看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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誰がEvaluationするか• 例:教材・シラバスの内容は、系統立っていたか?

• Trainer-Centered / 教師側の視点

• 作成するにあたって、どのようなエビデンスを用いたか or 用いなかったか?(個人の経験、教科書、ガイドライン、etc)

• Learner-Centered / 学習者の視点

• 実際に学んでみて、全体の整合性がとれていたか

• 授業の流れについて行きやすかったか

(参考)ARCSモデル

A R C S

• A(Attention:注意)、R(Relevance:関連)C(Confidence:自信)、S(Satisfaction:満足)の略で、学習意欲を検討するためのモデル。J.M.ケラーが提唱

Reaction Learning Behavior

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看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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グループワーク2授業のEvaluationを行うにあたり、各段階でどのような手法が使えそうか?

レベル 小項目 実際の手法 (そのための準備)1 Relevance アンケート ・・・・・2 Knowledge 筆記試験 ・・・・・3 Monitor ・・・・・ ・・・・・

「レベル+項目」「実際の手法」(+準備)をセットで記載・1: Relevance ・アンケート・項目の策定 or 文献調査

・2: Knowledge ・筆記試験 ・問題および 採点基準の策定

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看護学研究科 平成28年度 FD研究会

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32

●教育方法の代替案 Methods: 長所 Strengths: 目的 具体例

対面講義中心の教育方法

講義・プレゼンテーション Lecture/Presentation

効率的 Efficient 標準的 Standardized ��的 Structured

情報提示

デモンストレーション・ モデリング Demonstration/Modeling

応用が簡単 Eases Application

情報提示

個人指導 Tutorial カスタマイズ

学生に責任を持たせる Learner Responsible

個々に対応した学習

ドリル演習 Drill & Practice

自動的 Automatized マスタリーMastery

学習経験,反復

独学・学習者制御 Independent/Learner Control

実施が柔軟 Flexible implementation

学習経験

ディスカッション・セミナ

ー Discussion, Seminar

有意義・現実的・所有者意識・

学習者にカスタマイズ Meaningful, realism, owned, customized to learner

相互作用

協調的グループ学習 Cooperative Group Learning

所有意識・チームビルディング

Ownership Team-building

協調性

ゲーム(人工的ルール) Games (artificial rules)

高い応用力 高い学習意欲 High Transfer High Motivation

シミュレーション Simulations

発見学習 Discovery 個別 Individual グループ Group

問題解決・実験 Problem Solving/Lab

軟��問題での高�の��High Level Thinking in ill-structured problems

仮説検証

インターネットを用いた学習の方法論

探索活動

学�者に�����リンクをクリッ

クさせることで探索活動ができる。 学�������、�

作する機器や作業工程

�提示など。

イメージマップと組み

合わせて、単語だけで

なく、����やフ�

ーチャートなどにリンク

を張ることもできる。

クイズ

客観形式(多肢選択・マッチング・

��めなど��質問を出し、�ン�

ュータがすぐに採点する。

学�を�イドするため�

自己評価として活用。概

念やスキル���を�

化。

採点���、�用者

にフィードバックされる

が、管理者やインストラ

クタに��さない。

オンラインテスト

客観形式と��形式�多��質

問。��形式で�インストラクタ�

採点作業が要求される。

評定。インストラクタ��

事���として活用。

���インストラクタに

戻す。

チュートリアル

(個人教授)

情報提示と短い質問を織り交ぜな

がら、複雑な題材をステップごとに

進めていく。

明確に定義された教育

内容を教える時。

事例研究

����ある��について��す

る��。学�者がど�情報を��

するかを選択する。

問題解決など����

知的技能を教える時。

宿題

あら�るタイプ�宿題を���を�し

て提出させる。フィードバック�イン

ストラクタが行う。

多�にわたる���知

的技能を扱う時。

ディスカッション

ある概念について討議させたり、共

同作業で問題解決にあたったり、

インストラクタと��互作用にも用

いられる。

アイディアを捻出したり、

知識やスキルを互いに

学びあう時。

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a)人工的条件下 artificial conditions

b)現実世界での練習

(OJT)

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語る (telling)

現実的提示 (Realistic Showing)

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�����討議�、�同期�も�が

多いが、最近同期型も増えている。

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= 教師 Teacher (Live or Automated)

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= 学習者 Learner

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= 問題 Problem LA

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= 学習活動 Learning Activity Rr

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= 自然のリソース Resource (raw)

=間接的関与 Indirect involvement

=制御の方向 Direction of Control

出典:Reigeluth, C. (Ed.) (1999) Instructional-design Theories and Models: A New Paradigm of Instructional Theory. 図 1.4 に日本語訳を鈴木が付記し、 インターネットを用いた学習の方法論を加筆した。

-‥109‥-

看護学研究科 平成28年度 FD研究会

Page 115: 平成28年度 看護学部・大学院看護学研究科 ... · れ、2011年には学士課程における看護実践能力と卒業時の到達目標の設定、 2014 ... 平成28年度看護学部第1回fd研究会プログラム

平成 28 年度看護学研究科 FD 研究会 実施後アンケート結果

参加者 22 名、アンケート回収数 20(回収率 90.9%)

1.アンケート回答者の概要

大学院の授業を担当する教員 18 名、担当しない教員 2 名

【担当科目】

共通科目(CNS)8 名、共通科目(CNS 以外)3 名、実践看護学講義 8 名、実践看護学演習 10

名、実践看護学実習 6 名、地域看護管理学講義 5 名、地域看護管理学演習 5 名、

特別演習 6 名、課題研究 6 名、特別研究 7 名

2.授業評価方法についての具体的イメージ

具体的イメージがとてもできた 7 名(35.0%)、できたが 13 名(65.0%)であり、あまりできなかった

との回答は無かった。

3.授業評価への活用

来年度の授業評価への活用ができるが 20 名(100.0%)であった。大学院の授業を担当してい

ない教員からは大学院では活用できないが、学部の授業評価に活用できるとの意見があった。

4.授業評価についての課題

授業評価についての課題を見出すことに役立つ 19 名(95.0%)、無回答が 1 名であった。

5.プログラムの適切性

プログラムがとても適切であるが 9 名(45.0%)、適切であるが 10 名(50.0%)、やや適切でない

が 1 名(5.0%)であった。やや適切でない理由として、内容が多く 1 日コースが良かったのではな

いかとの意見があった。

編集後記

平成 28 年度FD研究会の開催は、9月と 3月の 2回であった。第 1回目は、学生のポートフォ

リオの活用支援に対する理解を深め、教育の質保障ならびに教育力向上に役立てるという目的で、

東京慈恵会医科大学医学部看護学科の嶋澤順子教授を招聘して、「教育の質保障のためのポートフ

ォリオ活用の現状と課題」というテーマで、ご講演をいただいた。本看護学部もポートフォリオ

を導入し始めてから 4年目が終了しようとしている。ようやくポートフォリオ本来の機能が見え始

めた時期の第 1 回目の企画は、ポートフォリオをどのように活用すれば、教育上の質保障と教育

力向上につながるのか、教員一人ひとりが自ら多くの示唆を汲み取った研究会となった。

第 2 回目は、教育力を高めるためのティーチングポートフォリオに対する理解を深め、本学部

における今後のあり方を検討するという目的で、東京大学 大学総合教育研究センター 教育課

程・方法開発部門の栗田佳代子先生を招聘して、「ティーチングポートフォリオの本質―構成要素

と作成法―」というテーマでご講演いただいた。講義だけではなく、ティーチングポートフォリ

オをチャート形式にして、自らの教育活動の客観視と省察する機会となった。この経験を得て、

ティーチングポートフォリオは手間が係るという思い込みが払拭され、研究会終了後には、アン

ケート結果より、多くの教員が自らティーチングポートフォリオを作成してみたいという変化が

みられた。

これら 2 回の研究会は、各教員が自らの教育活動、教育内容・方法などについて、自己点検・

自己評価しようとする態度の強化につながったと思われる。そのため、平成 29 年度は 28 年度の

FD研究会の成果が学生と教員の相互作用の中で、教育の質向上として現れることに期待したい。

FD評価実施委員会 副委員長 中村美鈴

-‥110‥-

看護学研究科 平成28年度 FD研究会

Page 116: 平成28年度 看護学部・大学院看護学研究科 ... · れ、2011年には学士課程における看護実践能力と卒業時の到達目標の設定、 2014 ... 平成28年度看護学部第1回fd研究会プログラム

編集後記

平成 28 年度FD研究会の開催は、9月と 3月の 2回であった。第 1回目は、学生のポートフォ

リオの活用支援に対する理解を深め、教育の質保障ならびに教育力向上に役立てるという目的で、

東京慈恵会医科大学医学部看護学科の嶋澤順子教授を招聘して、「教育の質保障のためのポートフ

ォリオ活用の現状と課題」というテーマで、ご講演をいただいた。本看護学部もポートフォリオ

を導入し始めてから 4年目が終了しようとしている。ようやくポートフォリオ本来の機能が見え始

めた時期の第 1 回目の企画は、ポートフォリオをどのように活用すれば、教育上の質保障と教育

力向上につながるのか、教員一人ひとりが自ら多くの示唆を汲み取った研究会となった。

第 2 回目は、教育力を高めるためのティーチングポートフォリオに対する理解を深め、本学部

における今後のあり方を検討するという目的で、東京大学 大学総合教育研究センター 教育課

程・方法開発部門の栗田佳代子先生を招聘して、「ティーチングポートフォリオの本質―構成要素

と作成法―」というテーマでご講演いただいた。講義だけではなく、ティーチングポートフォリ

オをチャート形式にして、自らの教育活動の客観視と省察する機会となった。この経験を得て、

ティーチングポートフォリオは手間が係るという思い込みが払拭され、研究会終了後には、アン

ケート結果より、多くの教員が自らティーチングポートフォリオを作成してみたいという変化が

みられた。

これら 2 回の研究会は、各教員が自らの教育活動、教育内容・方法などについて、自己点検・

自己評価しようとする態度の強化につながったと思われる。そのため、平成 29 年度は 28 年度の

FD研究会の成果が学生と教員の相互作用の中で、教育の質向上として現れることに期待したい。

FD評価実施委員会 副委員長 中村美鈴

編集後記

Page 117: 平成28年度 看護学部・大学院看護学研究科 ... · れ、2011年には学士課程における看護実践能力と卒業時の到達目標の設定、 2014 ... 平成28年度看護学部第1回fd研究会プログラム

平成28年度看護学部FD評価実施委員会委員長‥ 本 田 芳 香副委員長‥ 中 村 美 鈴‥ 塚 本 友 栄‥ 浜 端 賢 次‥ 平 尾 温 司‥ 田 村 敦 子‥ 渡 辺 慎 吾

平成28年度看護学研究科FD評価実施委員会委員長‥ 横 山 由 美‥ 大 塚 公一郎‥ 野々山 未希子‥ 里 光 やよい‥ 鈴 木 久美子

2017年3月31日発行  非売品

発行‥ 〒329-0498‥ 栃木県下野市薬師寺3311-159‥ 自治医科大学看護学部‥ TEL:0285-58-7433(看護学務課)印刷‥ 鈴木印刷株式会社