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課題1 高齢化社会に対応したきめ細かな都市内モビリティの確保
うめきた2期地区等スマートシティモデル事業企画提案書 概要版
(1)-1.対象区域の概要
大阪・関西は、「日本の成長をけん引する東西二極の一極(副首都)として世界で存在感を発揮する都市」を目指し、次のビジョンを掲げています。
総合特区、戦略特区に位置づけられるうめきた2期地区・夢洲地区で、最先端技術の設計への織り込みや実証実験が行いやすいグリーンフィールドとしての特徴を活用し、課題解決の施策を大阪全体に広げていきます。
Society5.0を鍵としたSDGs達成への貢献や最先端技術を駆使することが検討される大阪・関西万博開催の2025年を目標年次とし、社会実装に向けて試行される「未来社会の実験場」として、まち全体に展開することをめざしています。
(1)-3.ICTで解決すべき課題と施策(1)-2.まちづくりのビジョン
【ビジョン①】人が集う(国内外から人を惹きつける都市)
【ビジョン②】充実したインフラ(観光やビジネスにおける人と物の流れを支えるインフラ環境)
【ビジョン③】魅力的な環境(ビジネスがしやすく身近にみどりを実感できる空間で、住みたい、働きたい都市)
【ビジョン④】強い産業・技術(新産業・技術創出や海外展開、イノベーションが生まれる国際競争力のある都市)
うめきた2期地区ターミナル駅への隣接性や巨大な「みどり」を活かした先進的・将来的・汎用的なスマートシティ施策
夢洲地区国際集客拠点化に向け、最先端技術を活用した
円滑で快適なモビリティの実現
夢舞大橋
夢咲トンネル
新駅
IR予定地70ha
万博会場予定地155ha
左:うめきた2期地区中:うめきた2期地区
開発イメージ右:夢洲地区
地区名称 うめきた2期地区、夢洲地区所 在 大阪市北区大深町ほか地区面積 うめきた2期:約17ha、夢洲 約240ha(万博予定地など)スケジュール うめきた2期:2020年 10月以降順次着工
2024年 先行まちびらき夢洲区域: 2019年 IR事業者公募(予定)
2024年 IR開業(予定)2025年 万博開催
課題2 施設の老朽化の深刻化、維持管理人材の不足
⇒【施策2】 先進的な維持管理手法を導入し、まちの維持管理の新たなモデルを構築します。
課題3 地球温暖化対策に係る社会的要請、南海トラフ巨大地震発生時の対応
⇒【施策3】 ICTや新技術を活用した環境・防災対策の検討を進めていきます。
課題4 市民のQOL向上による「住み続けたい」まちづくり、イノベーション活性化による関西経済の浮揚
⇒【施策4-1】 ヒューマンデータを収集し、市民のQOL向上や事業創造につなげる仕組を構築します。
⇒【施策4-2】 「まちの貢献ポイント」の導入により、市民の積極的な参画を促進します。
⇒【施策1】 将来の都市部への展開や夢洲アクセス向上に向けて、臨海部において自動運転バスにかかる実証実験や実用化に取り組みます。
【施策横断的な取組方針】 まちのマネジメントデータとヒューマンデータの横断的な利活用を検討し、スマートシティの深度化を目指します。
広大な緑地で集客力を高め、実証実験フィールドとして活用し、他では得られないデータの取得を目指します。
(1/3)国土交通省 スマートシティモデル事業 重点事業化促進プロジェクト
2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度 ~
大阪全体 まちづくりスケジュール(予定)
夢洲地区 都市内モビリティ
うめきた2期地区
先進的な維持管理
環境・防災施策
ヒューマンデータ利活用まちの貢献ポイントの導入(市民参加)
IR事業者公募 うめきた2期工事着工 うめきた2期まちびらき
大阪万博
実装に向けた検討(技術動向の注視、ハード・ソフトへの反映) 運営検討
実装に向けた検討 試験運用(予定)開発与件の整理等
他都市への横展開
広域化・
高度化の検討
近隣エリアへの展開
地区間連携の検討
実証実験に向けた検討 実証実験の実施、実用化
(予定)IR開業(予定)
うめきた2期地区等スマートシティモデル事業企画提案書 概要版
提案地区では、様々な管理フェーズにおいて最先端の維持管理手法の導入を検討します。特にうめきた2期地区では、民間建物及び都市公園で構成されるという計画の特性を活かし、次世代の管理運営像の構築を目指します。
提案地区では先端技術を活用したまち全体での効率的なエネルギーマネジメントを目指します。うめきた2期地区では多数の帰宅困難者受け入れを想定した迅速な避難誘導を目指します。
提案地区のうちうめきた2期地区では、スター研究者やリーディング企業を中心としたコミュニティ「共創コミュニティ」の組成や、未来のイノベーションの担い手育成に向けた人材育成などの取組を検討しています。
心理、生理、行動、環境等、人に関するデータ(ヒューマンデータ)を収集・活用する「ヒューマンデータ活用基盤」の整備を検討し、事業創出の仕組みづくりに取り組みます。
うめきた2期では、市民がまちの運営に主体的に参加したり(「みどりクラブ」)、新産業創出に関わることのできる仕組み(「市民共創クラブ」)を組成し、市民のQOL向上や市民の声に根ざした事業創出を目指します。
(2)スマートシティの実現に向けたモデル事業の取組内容目指すスマートシティの全体像 各分野で得られたデータを横断的に統合し、「生活者」視点のスマートシティ、「都市の管理者・運営者」視点のスマートシティを両立させることを検討します。
スマートシティの実現に向けたロードマップ 地区毎に注力分野・施策を選定し、社会実験や実装に向けた検討を行います。
交通弱者やインバウンドへの対応、万博開催・IR開業(予定)等に向け、OsakaMetroは大阪市及び関連民間企業との協業により、新たな技術を駆使した自動運転バスの導入に早期に取り組み、都市内モビリティの向上に取り組みます。
<大阪湾ベイエリアにおける導入イメージ> <Osaka Metroを中心とした民間企業との協業イメージ>
【施策1】 都市内モビリティの実現(自動運転バスの導入)【夢洲地区などで先行実施】
【施策2】 ICTを活用した先進的な維持管理の実施【うめきた2期地区で先行実施】
取組①:維持管理データの情報プラットフォーム化による、建物のスマート管理
取組②:管理履歴データや利用者の声等の統合管理による、都市公園管理の高度化
取組③:スマートコントラクト技術を活用した、公園利用手続きのワンストップ化
【施策3】 ICTや新技術を活用した環境・防災対策【うめきた2期地区で先行実施】
取組①:AEMSや先端技術の導入による、まちの省エネルギー化
取組②:省エネルギー活動へのテナント参加促進による、まちの省エネルギー化
取組③:災害情報一元管理による、災害対策の高度化
取組④:人流データを利用した、より精度の高い避難安全計画の策定
【施策4-1】 事業創出を促すヒューマンデータの利活用【うめきた2期地区で先行実施】
取組:ヒューマンデータ活用基盤の整備・活用
取組:まち貢献ポイントによる、まちの運営への市民の積極的な参加の促進
【施策4-2】 市民の参画を促すまちの貢献ポイントの導入【うめきた2期地区で先行実施】
大阪市Osaka Metro
車両・自動運転技術提供会社
連携
支援技術協力
大阪シティバス(予定)運行
夢洲
舞洲
咲洲
万博開催地(決定)
(2/3)国土交通省 スマートシティモデル事業 重点事業化促進プロジェクト
うめきた2期地区等スマートシティモデル事業企画提案書 概要版
(3)データ利活用方針 提案地区の立地・開発特性(例:うめきた2期地区 ターミナル立地の広大な都市公園、グリーンフィールド型スマートシティ開発、提案地区間の連携可能性等)や企画特性(ヒューマンデータ利活用、市民参加の促進や「実証実験フィールド」、日本初の帯水層蓄熱等)を活かした、大阪・関西ならではのデータ利活用を検討します。
実証実験を通じて得られたデータは可能な限り共有・連携させることで高度化を図り、得られた成果を既存施策や試験中施策等に有効利用することで、大阪におけるスマートシティを持続的に発展させることをめざします。
(5)成果検証
本事業で取り組む内容の検証方法は以下を想定しています。
(4)モデル事業実施に係る運営体制 うめきた2期地区の開発事業者や交通事業者が自治体やURと連携し、うめきたや夢洲を舞台に官民の枠を超えてスマートシティを推進します。
うめきた2期地区においては、事業者が関与するMMO及びCCGを中心にスマートシティを推進します。また、大学や経済団体、行政や全国のエリアマネジメント団体と連携・協力・支援を行うことを目指します。
(6)今後の展開
うめきた先行開発区域であるグランフロント大阪で実証実験を行うとともに、事業者のネットワークを活かし、梅田エリアなどの周辺地権者へノウハウの展開を検討します。
うめきた2期で得られた知見や最新の技術動向を共有し、更に進んだスマートシティを夢洲において実現することを目指します。また、夢洲地区で実証実験を実施する都市内モビリティのうめきた2期地区への導入を検討します。
広く関西圏の産官学とデータの取得・利活用に向けて連携を進めるとともに、鉄道沿線地域などへの技術展開などの検討も行います。
都市内モビリティ、先進的な維持管理手法、環境・防災対策などの汎用性の高い施策をワンパッケージモデルとして、最先端技術の普及に貢献していくことを目指します。
収集方法②:複数のセンサやネットワークを活用した横断的なデータ収集
収集方法③:まちの貢献ポイントをインセンティブにしたヒューマンデータの収集
管理・連携方法①:データが統合的に解析される先進的情報プラットフォーム
管理・連携方法②:「実証実験フィールド」を通じた外部利用、連携
収集方法①:立地・開発、企画の特性を活かしたデータ収集
※事業者9社:三菱地所、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、三菱地所レジデンス、うめきた開発特定目的会社
CCG(Co-Creation Generator):事業創造をサポート
MMO(MIDORI Management Organization):エリアマネジメントを一元管理
取組 KPI(想定)
都市内モビリティ 自動運転バスによる道路構造、道路管理の影響等
維持管理(建物) スマート管理の実施による警備範囲・頻度の圧縮等
維持管理(都市公園) ICT施策による病害虫の発生回数の削減率等
環境 AEMS等によるエネルギー利用の削減率等
防災 定期的な避難計画の見直し等
ヒューマンデータ利活用 ヒューマンデータの蓄積量等
市民参加 市民に付与した貢献ポイント数等
展開①:梅田エリアへの展開
展開②:提案地区間(うめきた2期地区と夢洲地区)の連携
展開③:広域エリア(提案地区から関西圏)への展開・連携
展開④:他都市・地域への横展開
(3/3)国土交通省 スマートシティモデル事業 重点事業化促進プロジェクト