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学校法人産業教育事業団
マロニエ医療福祉専門学校
小山歯科衛生士専門学校
令和元年 11 月 20 日
平成 30 年度 自己点検・自己評価結果 改善現状報告
(令和元年度 自己点検・自己評価 中間報告)
目 次
(1) 教育理念・目標 ................................................................................................... 1
(2) 学校運営 .............................................................................................................. 2
(3) 教育活動 福祉心理学科 .................................................................................... 4
介護福祉学科 .................................................................................... 6
作業療法学科 .................................................................................... 7
理学療法学科 .................................................................................. 10
看 護 学 科 .................................................................................. 12
助 産 学 科 .................................................................................. 14
看護学科通信課程 .......................................................................... 15
歯科衛生学科 .................................................................................. 18
(4) 学修成果 福祉心理学科 .................................................................................. 20
介護福祉学科 .................................................................................. 21
作業療法学科 .................................................................................. 22
理学療法学科 .................................................................................. 24
看 護 学 科 .................................................................................. 26
助 産 学 科 .................................................................................. 28
看護学科通信課程 .......................................................................... 30
歯科衛生学科 .................................................................................. 31
(5) 学生支援 ............................................................................................................ 32
(6) 教育環境 ............................................................................................................ 33
(7) 学生の受入れ募集 ............................................................................................. 34
(8) 財務 ................................................................................................................... 35
(9) 法令等の遵守 .................................................................................................... 36
(10) 社会貢献・地域貢献 ......................................................................................... 37
- 1 -
(1)教育理念・目標
Q 評 価 項 目 評価
1 学校の理念、目的、育成人材像は定められているか(専門分野の特性が明確になっているか) 4
2 学校における職業教育の特色は何か 4
3 社会経済のニーズ等を踏まえた学校の将来構想を抱いているか 4
4 各学科の教育、目的、育成人材像、特色、将来構想などが学生、保護者等に周知されて
いるか 4
5 各学科の教育目標、育成人材像は、学科等に対応する業界のニーズに向けて方向づけられ
ているか 4
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【今年度の状況・今後の活動の展望】
本校の教育理念、目的、育成人材像を明確化するために、今年度は 3 つのポリシー(アドミッシ
ョン・カリキュラム・ディプロマ)を改めて整備した。また、各学科の求める学生像(アドミッ
ションポリシー)を周知するためにオープンキャンパス等を活用し受験生への動機づけを図った。
今後は整備した 3 つのポリシーを教育活動においてどのように活用するか活用されているかを
しっかり評価し、実質化できるようにしていく。
中期教育目標としている「IPE(多職種連携教育)」の取り組みについては、複数学科で内容の
一部に IPE が含まれるカリキュラム改正を控えているが、本校においては強みである多学科
構成を活かし、段階的に合同授業等を本年度から開始している。また、それらを反映した共通の
IPE シラバスの作成に取り組んでいるところである。
引き続き、社会の変化と医療福祉職に求められる能力を備え地域貢献できるような人材育成を
目指し努めていく。
- 2 -
(2)学校運営
Q 評 価 項 目 評価
1 目的等に沿った運営方針が策定されているか 4
2 運営方針に沿った事業計画が策定されているか 4
3 運営組織や意思決定機能は、規則等において明確化されているか、有効に機能しているか 3
4 人事、給与に関する規程等は整備されているか 4
5 教務、財務等の組織整備など意思決定システムは整備されているか 4
6 業界や地域社会等に対するコンプライアンス体制が整備されているか 3
7 教育活動等に関する情報公開が適切になされているか 4
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】
3. 本校の組織運営、管理は、学校法人産業教育事業団の理事会、評議会のもと、専門学校においては、
校長を責任者とし、学校運営会議を議決機関とし、意思決定を行っている。また、本校の校務分掌
組織は学則等において明記されている。なお、限られた人員により運営しているため、働き方を
工夫している。
→【改善策・現状】
職員を適材適所に配置し、非常勤講師などを適切に任用管理することで、教職員を最大限に活用
し職務を効率的に行い、経営方針の実現に向け組織的な運営や進行管理ができつつある。
また、今年度から ①教職員のレベルアップ②Edtech※の取り込み③生産性の向上 を目的
にFD・SD推進室を開設し先行して取り組みを展開している。その取り組みの一環として学校
法人産業教育事業団職員としての行動指針とする「クレド」を作成中であり、今年中に完成予定
である。
※「EdTech(エドテック)」…「Education」+「Technology」のこと
6. 実習や講師依頼の際には各種法令を遵守し、必ず契約書等を取り交わしている。また、地域社会や
近隣住民の方には日頃より本校教育に対する理解を進めるとともに、各行事を実施する際には事前
に開催承諾を得ている。うづま祭等一部の行事は広く公開している。しかし、上記実施事項に対し
て組織立った活動という意味では未熟であるため 3 とした。
→【改善策・現状】
臨地実習に於いて知り得た情報は、学則(個人情報保護規定・職業倫理)に基づき守秘義務を
遵守している。また、うづま祭の来場者に対しては、積極的に声掛けをしてニーズや要望を聞く
機会としている。
今後は学校評価委員会の委員として自治会からの代表を送っていただき、様々な立場の人や関係
機関から学校に寄せる関心・期待の内容を把握し、それらを教育の質の改善に活かしていくこと
を考えたい。
- 3 -
【今年度の状況・今後の活動の展望】
今年度は各運営状況に対する評価(Check)を定期的に実施することで、PDCA サイクルを
効果的に回しながら学校を運営できていると言える。今後はこのサイクルをしっかりと定着、
記録として残すことでさらに運営体制を強化できるよう努めていく。
また、新たな人事評価制度に関しては、まもなく導入後初めての評価が終わるところであり、
これから学科・部署ごとにフィードバックする予定である。
- 4 -
(3)教育活動 福祉心理学科
Q 評 価 項 目 評価
1 教育理念等に沿った教育課程の編成、実施方針等が策定されているか 4
2 教育理念、育成人材像や業界のニーズを踏まえた学科の修業年限に対応した教育到達
レベルや学習時間の確保は明確にされているか 4
3 学科等のカリキュラムは体系的に編成されているか 4
4 キャリア教育、実践的な職業教育の視点に立ったカリキュラムや教育方法の工夫、開発
などが実施されているか 4
5 関連分野の企業、関係施設等や業界団体等との連携により、カリキュラムの作成、見直し
等が行われているか 4
6 関連分野における実践的な職業教育(産学連携によるインターンシップ、実技、実習等)が
体系的に位置づけられているか 4
7 授業評価の実施、評価体制はあるか 3
8 職業教育に対する外部関係者からの評価を取り入れているか 4
9 成績評価、単位認定、進級、卒業判定の基準は明確になっているか 4
10 資格取得等に関する指導体制、カリキュラムの中での体系的な位置づけはあるか 4
11 人材育成目標の達成に向け授業を行うことができる要件を備えた教員を確保しているか 4
12 関連分野における業界等との連携において優れた教員(本務、兼務含む)を確保するなど
マネジメントが行われているか 4
13 関連分野における先端的な知識、技能等を修得するための研修や教員の指導力育成など
資質向上のための取組が行われているか 3
14 職員の能力開発のための研修等が行われているか 3
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】 福祉心理学科
7. 授業アンケートによる教員へのフィードバックを開講するすべての授業科目で行った。また、授業
の質を上げることを目的として FD活動の一環として研究授業を実施し、校長をはじめ学科を越え
た教員相互の授業参観を行い、総評及びフィードバックを行った。なお、授業参観に関しては昨年
度より実施の機会がやや少なくなってしまった。
→【改善策・現状】
授業アンケートについては従来通り継続的に実施し、教員へのフィードバックを行っている。
ただし、学生の母数が少なく、画一的な内容となっているため細かな学生からの意見の吸い上げ
は個別面談等で対応している。
13、14
日本ソーシャルワーク教育学校連盟事務局、社会福祉士会・精神保健福祉士会等、職能団体主催の
研修に教員が参加している。また、自治医科大学・シルバー大学・市町村社会福祉協議会等へ講師
として教員を派遣し、研鑚に努めているほか、実習先等での行事に参加する等の研修を実施してい
る。ただし参加状況はあまり計画的ではなく、やや流動的になっている。
→【改善策・現状】
日本ソーシャルワーク教育学校連盟栃木県支部幹事校として、他の養成校と連携し福祉施設の見
学会を実施。また、職能団体の実施する研修に参加予定である。新任の教員については、指導力
育成の一環として非常勤講師、常勤講師のサブとして授業に適宜参加している。
- 5 -
【今年度の状況・今後の活動の展望】
福祉心理学科は社会福祉士・精神保健福祉士の分野への就職が主な進路であるが、実習経験以外での
ソーシャルワーカーの仕事内容、多職種連携等のイメージがなかなか掴みづらい傾向があるので、
卒業生によるゲストスピーカーや IPE 等の手段を積極的に活用していきたい。
- 6 -
(3)教育活動 介護福祉学科
Q 評 価 項 目 評価
1 教育理念等に沿った教育課程の編成、実施方針等が策定されているか 4
2 教育理念、育成人材像や業界のニーズを踏まえた学科の修業年限に対応した教育到達
レベルや学習時間の確保は明確にされているか 4
3 学科等のカリキュラムは体系的に編成されているか 4
4 キャリア教育、実践的な職業教育の視点に立ったカリキュラムや教育方法の工夫、開発
などが実施されているか 4
5 関連分野の企業、関係施設等や業界団体等との連携により、カリキュラムの作成、見直し
等が行われているか 3
6 関連分野における実践的な職業教育(産学連携によるインターンシップ、実技、実習等)が
体系的に位置づけられているか 4
7 授業評価の実施、評価体制はあるか 4
8 職業教育に対する外部関係者からの評価を取り入れているか 4
9 成績評価、単位認定、進級、卒業判定の基準は明確になっているか 4
10 資格取得等に関する指導体制、カリキュラムの中での体系的な位置づけはあるか 4
11 人材育成目標の達成に向け授業を行うことができる要件を備えた教員を確保しているか 4
12 関連分野における業界等との連携において優れた教員(本務、兼務含む)を確保するなど
マネジメントが行われているか 4
13 関連分野における先端的な知識、技能等を修得するための研修や教員の指導力育成など
資質向上のための取組が行われているか 4
14 職員の能力開発のための研修等が行われているか 4
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】 介護福祉学科
5. 学生の多様化に伴い、実習前に実習施設と連絡を取り、個別に打ち合わせを行っている。それによ
り、学生個々の特性を活かせるような実習内容になるよう努めているが、必ずしも学生の成果につ
ながるわけではないのが現状である。
→【改善策・現状】
実習施設を事前訪問し、実習指導者をはじめ、他の何名かの介護職員も交えて依頼する学生の
状況を伝え、実習内容の打ち合わせや目標到達の着地点を共有している。今年度は実習の不合格
者は出ていなく、効果がみられている。
【今年度の状況・今後の活動の展望】
介護福祉学科の学生の傾向として、社会性に欠けている状況が続いている。教員も、社会性の獲得を
目標に指導を続けている。また、実習施設にも学生像の理解を求め、必要に応じて実習施設の新規
開拓をおこなっている。今後も引き続き、同様の活動をおこなう予定である。
- 7 -
(3)教育活動 作業療法学科
Q 評 価 項 目 評価
1 教育理念等に沿った教育課程の編成、実施方針等が策定されているか 4
2 教育理念、育成人材像や業界のニーズを踏まえた学科の修業年限に対応した教育到達
レベルや学習時間の確保は明確にされているか 4
3 学科等のカリキュラムは体系的に編成されているか 3
4 キャリア教育、実践的な職業教育の視点に立ったカリキュラムや教育方法の工夫、開発
などが実施されているか 2
5 関連分野の企業、関係施設等や業界団体等との連携により、カリキュラムの作成、見直し
等が行われているか 3
6 関連分野における実践的な職業教育(産学連携によるインターンシップ、実技、実習等)が
体系的に位置づけられているか 2
7 授業評価の実施、評価体制はあるか 4
8 職業教育に対する外部関係者からの評価を取り入れているか 4
9 成績評価、単位認定、進級、卒業判定の基準は明確になっているか 2
10 資格取得等に関する指導体制、カリキュラムの中での体系的な位置づけはあるか 2
11 人材育成目標の達成に向け授業を行うことができる要件を備えた教員を確保しているか 3
12 関連分野における業界等との連携において優れた教員(本務、兼務含む)を確保するなど
マネジメントが行われているか 3
13 関連分野における先端的な知識、技能等を修得するための研修や教員の指導力育成など
資質向上のための取組が行われているか 4
14 職員の能力開発のための研修等が行われているか 4
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】 作業療法学科
3. カリキュラムは、項目 1・2 の認可・認定基準を満たしたものとなっている。また、カリキュラム
の見直しは、教育課程編成委員会等のフィードバックを受け、定期的にその中味の見直しを図った。
特に、専門領域・分野を同じくする教員間の連携をより密にし、体系的な授業を展開する工夫を行
った。
→【改善策・現状】
理学療法士作業療法士学校養成指定規則の一部を改正する省令(2020 年 4 月入学生以降から
対象)が発表された。その新基準に準拠したカリキュラムにするため、本年度は学科内で検討を
重ねた。見直したカリキュラムを県に申請し、令和元年 10 月 3 日付けで承認された。
4、6. 教育課程編成委員会等を活かしながら、保健医療福祉と作業療法士を巡る動向を適宜把握し、
学生のキャリア形成の育みを支持するために、授業内容を検討する学科会議を定期的に継続開催し
た。そうした委員会や会議での意見交換等を踏まえ、各授業開始時、丁寧なオリエンテーションを
実施し、①シラバス②位置付け③目的④到達目標⑤成績評価の方法と項目⑥授業計画等について説
明を行った。また、職業教育を最重視する観点から、学内外の演習・実習の時間数を可能な限り確
保し実施した。
その中で、学生のキャリアの育みの個人差が学習内容の消化を通して明確化したが、学科として培
ってきた授業や補習授業等のみではサポートが難しいといことが浮き彫りになった。
この対応として、2020年度入学生から適用される養成施設指定規則の改正への対応を図りながら、
クリニカルクラークシップ(※)等の新たな臨床教育の導入を段階的に行い、カリキュラム内容と
- 8 -
教員スキルの強化を進めていく。
※クリニカルクラークシップ:助手として医療チームに参加し、実体験を通してセラピストとし
て修得すべきスキルと態度、倫理観等を育成していく臨床実習形態のこと。
→【改善策・現状】
学内演習ならびに実習の手続きについて「クリニカルクラークシップ」の枠組みの活用可能性に
ついて、教員間で検討を重ねている。同時に、研修会等に積極的に参加し、教員の臨床教育の
指導力向上に努めている。また、一部臨床実習において、臨床実習指導者と連携し、「クリニカ
ルクラークシップ」に基づいた学生指導を始めた。
5. カリキュラムの内容については関連分野業界である病院・施設の作業療法士等ならびに非常勤講師
等からの様々なフィードバックを学科会議・教育課程編成委員会等で検討し反映させた。また、臨
床研修でブラッシュアップを続ける学科教員一人ひとりが、臨床での現在の課題や将来のあるべき
方向性を学び続け、カリキュラムとその内容に適時活かした。
→【改善策・現状】
学科会議や教育課程編成委員との意見交換に加えマロニエ作業療法研究会(卒業生を中心とした
勉強会)でも課題として取り上げ、そこでのフィードバック内容をカリキュラム改編に繋げた。
9. 成績評価ならびに単位認定は、「学則」と「細則」に従い厳正かつ慎重に行った。しかし、より厳
正な視点からの運用の必要性が課題として明確となった。同時に、「学則」「細則」に卒業試験を加
える等の変更の必要性についての検討に入りたい。
→【改善策・現状】
後期開始時に、成績評価の運用を学科会議で再確認した。それらを踏まえ、後期開設授業科目の
各オリエンテーション時に、単位認定についての条件についても再度強調し学生に伝えた。
なお、現在卒業試験については新たに加えるということはせず、4 年次の「基礎知識の統合」の
日々の授業課題や試験を見直し、厳密に実施するという方針をとっている。
10.資格取得は、学生個々の特長を基礎に、受験対策授業や模擬試験等を計画的に実施した。また、学
科卒業生から、フィードバックを受ける特別授業を組み入れた。しかし、そういった学科として培
って生きたサポート方法では、学生の基礎知識の統合を図ることが困難なケースが目立つようにな
った。
→【改善策・現状】
個別サポート(面談や学習サポート)の頻度を増やしている。また、例年作成している国試参考
書の組み合わせ+教員の補足からなる対策教材に加え、昨今の学生の学修状況に合わせ、学習の
仕組みや進め方についてのガイド資料を適宜作成し国試対策ミーティングで学生に紹介してい
る。
- 9 -
11.「学生一人ひとりのキャリア・デザイン力とキャリア形成の育み」を実現出来る授業展開や学生の
個別支援力を学科教員の明確な成長テーマとし引き続き求めた。そのため、学科教員には、「臨床
力」「教育力」「地域貢献力」をその実現のための共有スローガンとし、各々プロフェッショナルと
しての徹底した教員としての質の向上(臨床・社会活動での臨床力の研鑽。そして、WFOT の新教
育水準をクリアすべく修士号、博士号、認定作業療法士等の取得。他、臨床研修と学会での発表、
研修会参加等)を図った。
→【改善策・現状】
3 で触れた新指定規則、専任教員の要件として「臨床能力の向上(臨床での実践)」と「厚生労
働省指定の教員養成講習会」が求められるようになった。そうした改正点をも加え、各専任教員
の年度当初のミッション達成に向けて努めている。
12.保健医療福祉と作業療法士ならびに関連専門職の動向を適宜把握しながら、項目 11 の教員として
の質の向上のための研鑽内容のマネジメント(定期的な学科会議ならびに FD 委員会を通しての諸
研鑽等)に継続して努めた。
→【改善策・現状】
項目 11 を含め、教員としての質の向上に、各専任教員が継続して努めている。
【今年度の状況・今後の活動の展望】
「資格取得率の向上」を学科教務の中心テーマとして教育活動に取り組んでいる。
- 10 -
(3)教育活動 理学療法学科
Q 評 価 項 目 評価
1 教育理念等に沿った教育課程の編成、実施方針等が策定されているか 4
2 教育理念、育成人材像や業界のニーズを踏まえた学科の修業年限に対応した教育到達
レベルや学習時間の確保は明確にされているか 4
3 学科等のカリキュラムは体系的に編成されているか 4
4 キャリア教育、実践的な職業教育の視点に立ったカリキュラムや教育方法の工夫、開発
などが実施されているか 4
5 関連分野の企業、関係施設等や業界団体等との連携により、カリキュラムの作成、見直し
等が行われているか 4
6 関連分野における実践的な職業教育(産学連携によるインターンシップ、実技、実習等)が
体系的に位置づけられているか 4
7 授業評価の実施、評価体制はあるか 4
8 職業教育に対する外部関係者からの評価を取り入れているか 4
9 成績評価、単位認定、進級、卒業判定の基準は明確になっているか 4
10 資格取得等に関する指導体制、カリキュラムの中での体系的な位置づけはあるか 4
11 人材育成目標の達成に向け授業を行うことができる要件を備えた教員を確保しているか 4
12 関連分野における業界等との連携において優れた教員(本務、兼務含む)を確保するなど
マネジメントが行われているか 4
13 関連分野における先端的な知識、技能等を修得するための研修や教員の指導力育成など
資質向上のための取組が行われているか 3
14 職員の能力開発のための研修等が行われているか 3
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】 理学療法学科
13.一部学内における指導力育成や学外での知識習得の研修は行われている。先端的な知識、技能等を
修得するための研修にも参加をしているが、まだ十分とは言えない。ある程度の年間計画的なスケ
ジューリングも今後は必要と考える。
→【改善策・現状】
(一社)全国リハビリテーション学校協会と(公社)日本理学療法士協会が主催する臨床実習
指導者講習会や、(公社)日本リハビリテーション医学会主催の養成施設教員等講習会に参加す
るなど資質向上に努めている。ただ、小さな子供を抱える教員も多く、小学校や保育園の行事な
どでスケジューリングは十分ではない。今後は、あえてスケジューリングするよりも臨機応変に
対応し、相対的な数を増やすほうにシフトすることも考える。
14.職員の能力開発のための研修が、具体的に何を意味するかの解釈が難しい。専門性のことであるな
らば、関係団体等の研修や講習会等への参加はあり、適切と考える。しかし、まだ十分とは言えな
いためほぼ適切とした。更なる研鑽が必要。
→【改善策・現状】
研修ではないが、今年度から人事考課制度を取り入れたことで、効果のある能力開発や人材育成
につながると考えている。まだ、有効活用できているというところまでは行っていないが、今後
に期待している。
- 11 -
【今年度の状況・今後の活動の展望】
今年度の理学療法学科の教育活動は、全体を通して昨年同様に適切な状態にあると言える。
2020 年度入学生から適応となる指定規則改正に伴うカリキュラムの変更も大枠は済んでおり県
から認定もいただけた。今後の活動の展望としては、カリキュラムの詳細部分を検討することと、
指定規則改正に伴い新規購入の必要な物品を洗い出し、なるべく経費を抑えて購入につなげる
ことが主となる。
- 12 -
(3)教育活動 看護学科
Q 評 価 項 目 評価
1 教育理念等に沿った教育課程の編成、実施方針等が策定されているか 4
2 教育理念、育成人材像や業界のニーズを踏まえた学科の修業年限に対応した教育到達
レベルや学習時間の確保は明確にされているか 4
3 学科等のカリキュラムは体系的に編成されているか 4
4 キャリア教育、実践的な職業教育の視点に立ったカリキュラムや教育方法の工夫、開発
などが実施されているか 4
5 関連分野の企業、関係施設等や業界団体等との連携により、カリキュラムの作成、見直し
等が行われているか 4
6 関連分野における実践的な職業教育(産学連携によるインターンシップ、実技、実習等)が
体系的に位置づけられているか 4
7 授業評価の実施、評価体制はあるか 3
8 職業教育に対する外部関係者からの評価を取り入れているか 3
9 成績評価、単位認定、進級、卒業判定の基準は明確になっているか 4
10 資格取得等に関する指導体制、カリキュラムの中での体系的な位置づけはあるか 4
11 人材育成目標の達成に向け授業を行うことができる要件を備えた教員を確保しているか 4
12 関連分野における業界等との連携において優れた教員(本務、兼務含む)を確保するなど
マネジメントが行われているか 3
13 関連分野における先端的な知識、技能等を修得するための研修や教員の指導力育成など
資質向上のための取組が行われているか 3
14 職員の能力開発のための研修等が行われているか 3
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】 看護学科
7. 授業評価は学生アンケートを終講試験前に実施し、結果は回覧して情報共有している。それらを踏
まえ教員個々が授業を振り返ることを意識しているが、学科としての振り返り体制はまだこれから
となっている。今後は学科全体で学生からの意見を授業にどのように反映させるか会議等で検討す
る予定。
→【改善策・現状】
現状では、全体会議での授業評価の検討はまだ行えていない。しかし、新カリキュラムの向けて
の WG では議題に上げて話し合いを進めている。また、個人的に Classi の小テスト機能を利用
し、授業後の学生の反応や理解度を確認している教員もいる。
8. 実習指導者会議等で意見を頂く機会は多く、その都度学科で検討し対策を立てている。平成 30 年
度は就職先の施設にアンケートを依頼した。結果、技術・コミュニケーション能力が不十分である
との意見をいただいている。今後、教育内容・方法を検討していく。
→【改善策・現状】
新カリキュラムに向けて外部関係者の意見も参考に話し合いを進めている。また、施設から
いただいたコミュニケーションと技術に課題があるという意見を受け、ディプロマポリシー(学
位授与の方針)を見直し、そこからつながる学修目標を現在協議している。
- 13 -
12.専任教員及び実習指導教員は、関連施設と連携しながらそれぞれの専門分野の授業等を担当してい
る。しかし、実習に関しては施設側の事情もあり、安定して一定の水準の現場指導員を学生に就け
てもらうことが難しいこともあり、課題となっている。
→【改善策・現状】
本年度は、主となる実習病院である上都賀総合病院の実習指導者を対象に「実習指導者研修会」
を 3 回開催した。施設の協力が得られるよう努めている。
13、14.1 回/年、学科内研修を実施している。普段から教員間で話し合い、教育内容・方法論に関して
は協議を重ねている。2019 年度は実習指導教員学習会を立ち上げ、より効果的な実習指導を実現
できるよう企画、運用する予定。また、新たに学科長補佐 2 名が役職として就き、より計画的に臨
地実習や国家試験対策を実践していく。
学外の研修に関しては、外部の研修会等で学習する機会を得られているが、定期的な参加が難しく、
常に最新の知見を得られているというわけではない。今後は学内だけではなく、学外の研修にも積
極的に参加し教員の能力を高めていきたい。
→【改善策・現状】
予定通り、実習指導教員学習会を実施している。新任の教員は教育が初めてであり不安や戸惑い
も多いが、学習会を通して意見交換しながら、学科の運営方針、学生の状況理解、自己の指導の
振り返りなど、一定の成果を上げている。外部研修に関しては、教員それぞれが機会を得て参加
しているが、全員の参加には至っていない。
【今年度の状況・今後の活動の展望】
新任教員や、経験年数が浅い教員が多い中協力し合いながら学科運営に努めている。2022 年度から
新カリキュラムとなるため、現在はカリキュラム評価を中心に教育活動の見直しを行っている。
(評価には、卒業到達目標アンケート、学生満足度調査、卒業生へのインタビュー、就職先アンケー
ト、授業アンケート、国家試験合格率、などを使用し分析を進めている段階)
- 14 -
(3)教育活動 助産学科
Q 評 価 項 目 評価
1 教育理念等に沿った教育課程の編成、実施方針等が策定されているか 4
2 教育理念、育成人材像や業界のニーズを踏まえた学科の修業年限に対応した教育到達
レベルや学習時間の確保は明確にされているか 4
3 学科等のカリキュラムは体系的に編成されているか 4
4 キャリア教育、実践的な職業教育の視点に立ったカリキュラムや教育方法の工夫、開発
などが実施されているか 4
5 関連分野の企業、関係施設等や業界団体等との連携により、カリキュラムの作成、見直し
等が行われているか ―
6 関連分野における実践的な職業教育(産学連携によるインターンシップ、実技、実習等)が
体系的に位置づけられているか 4
7 授業評価の実施、評価体制はあるか 4
8 職業教育に対する外部関係者からの評価を取り入れているか ―
9 成績評価、単位認定、進級、卒業判定の基準は明確になっているか 4
10 資格取得等に関する指導体制、カリキュラムの中での体系的な位置づけはあるか 4
11 人材育成目標の達成に向け授業を行うことができる要件を備えた教員を確保しているか 4
12 関連分野における業界等との連携において優れた教員(本務、兼務含む)を確保するなど
マネジメントが行われているか 4
13 関連分野における先端的な知識、技能等を修得するための研修や教員の指導力育成など
資質向上のための取組が行われているか 4
14 職員の能力開発のための研修等が行われているか 4
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【今年度の状況・今後の活動の展望】
1.指定規則改正に向けた準備
2022 年に予定されている指定規則改正に向けて、計画を立案し、実施して行く。
《内容》
1)カリキュラム評価について要点整理
2)現行カリキュラム評価実施
3)改正のポイント把握
4)本学科カリキュラムへの反映について検討➡構築
2.実習指導者の指導力向上に向けた取り組み
助産師養成では実習施設の確保が重要課題となっている。本校は開設時から学校周辺の医療機関の
理解と協力を得て、良好な関係性のもとに、実習を行っているが、さらなる連携、質の向上が可能で
あると考えている。指導者が学生に関わる上で必要な知識や教育技法などについて、学習会を開催す
るなどしていきたい。実現することで、全施設が同じ知識を共有し、質の保証が可能となる。さらに
実習指導者にとっても、指導における留意点やポイントがわかることで戸惑いが軽減し、結果的に学
生の実習環境が整うことを目標とする。
- 15 -
(3)教育活動 看護学科通信課程
Q 評 価 項 目 評価
1 教育理念等に沿った教育課程の編成、実施方針等が策定されているか 4
2 教育理念、育成人材像や業界のニーズを踏まえた学科の修業年限に対応した教育到達
レベルや学習時間の確保は明確にされているか 2
3 学科等のカリキュラムは体系的に編成されているか 4
4 キャリア教育、実践的な職業教育の視点に立ったカリキュラムや教育方法の工夫、開発
などが実施されているか 3
5 関連分野の企業、関係施設等や業界団体等との連携により、カリキュラムの作成、見直し
等が行われているか 4
6 関連分野における実践的な職業教育(産学連携によるインターンシップ、実技、実習等)が
体系的に位置づけられているか 4
7 授業評価の実施、評価体制はあるか 2
8 職業教育に対する外部関係者からの評価を取り入れているか 3
9 成績評価、単位認定、進級、卒業判定の基準は明確になっているか 4
10 資格取得等に関する指導体制、カリキュラムの中での体系的な位置づけはあるか 4
11 人材育成目標の達成に向け授業を行うことができる要件を備えた教員を確保しているか 3
12 関連分野における業界等との連携において優れた教員(本務、兼務含む)を確保するなど
マネジメントが行われているか 3
13 関連分野における先端的な知識、技能等を修得するための研修や教員の指導力育成など
資質向上のための取組が行われているか 3
14 職員の能力開発のための研修等が行われているか 2
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】 看護学科通信課程
2. 通信教育のため、家庭での学習が主となる本学科において、学習環境が多岐に渡る個々の学生が確
保する学習時間の正確な把握や学習時間と成果の関係性を推し量ることが困難であることを踏ま
え 2 とした。
教育到達レベルについては、最終的に 8 割以上の学生が修業年限で卒業できているが、家庭学習と
いう性質上モチベーションの維持ができない等があり、約 1~2 割の学生は就学期間延長という措
置を取っている。そのような学生に対しては個別に学習計画を立て直し、無理なく卒業できるよう
な対応を行っている。
→【改善策・現状】
今年度の国家試験対策や課題提出状況を見てみると、提示してある課題においては、ほとんどの
学生が期限内に提出はできている。提出できない学生はその理由と提出日を学校まで連絡できて
おり、全体の 10%程度かと思われる。その 10%以外に常に提出が遅れる学生がいるが、個別で
適宜対応している。このことから、ほとんどの学生はある程度の在宅での学習時間をそれぞれに
確保できていると思われる。
なお、学修到達レベルに関しては定期テストや模擬試験等で最終的な学生の成果は図ることが
できるものの、教員の介入がほとんどない日々の課題では学生の理解の過程を測ることはやや
困難である。
- 16 -
4. 本学科は准看護師として 7 年以上勤務した者が入学できる学科である。厚生労働省の見解として実
技は既に修得されているという考えであるため、本学科での教育のコアとなるのは技術・行動にお
ける「科学的思考」と「根拠」である。時数の関係上ただでさえ詰め込みがちなカリキュラムだが、
各科目でその部分の強化を図るよう工夫している。
→【改善策・現状】
本校は一般的に授業が非常に少ない通信課程の中では比較的授業数が多く設定されており、対面
の指導が行いやすい環境にあると言える。
また各領域の実習や授業においての指導は、本学科の特徴であるすでに准看護師として就業して
いる学生たちに、看護師と准看護師との違いを理解させ、看護師資格を手にすると同時に看護師
としての知識、技術を身に付けられるよう行っている。なかなか根拠を基に考えることが苦手で
あることから、常に学校にいる学生と違い限られた時間の中でできる限りそれぞれの学修状況を
踏まえて指導するように心がけている。
7. 実習に関しては全ての実習Ⅱが終了後に学生からのアンケートを実施している。その内容を教員全
体で共有し、実習施設にフィードバックが可能なものは行っている。座学の授業の評価に関しては、
通信制という性質上課題学習が主でスクーリングは各科目 1 回のみとなっている。限られた時間の
中での授業のため、評価を実施する余裕がないのが現実である。授業評価の必要性は各教員理解し
ているので、今後どのようにしていくかは検討する必要がある。
→【改善策・現状】
座学の授業に対しての評価については現在検討中である。学科の特殊性等を考慮し、来年度から
実施できるように計画していきたい。
8. 添削教員会議を年 1 回実施しており、その際に事例展開の方法等についての意見をいただいてい
る。また、実習の打ち合わせに行ったときに、前回の実習についての講評を聞き、次の要項に組み
入れている。しかし、会議や打ち合わせのタイミングに合わせてになってしまうのでタイムリーな
評価ではないため評価は 3 とした。
→【改善策・現状】
各実習施設と打合せを行う際、その年度の実習状況の情報収集を行っている。また、その際に
いただいた情報やご意見を基に改善できるところは改善し学生にもフィードバックするように
している。添削指導教員との会議でいただいた詩と紋屋ご意見は、議事録として添削教員の方に
配布した。
11.教員経験が 3 年以下の教員も多く、試行錯誤の最中でまだ整備途中と言える。現在は全教員連携を
取りながら教育活動に当たっている
→【改善策・現状】
専任教員の数はまだ不足している。教員の募集をナースセンターに依頼しているが、希望者がな
かなか現れないのが現状である。教員のスキルアップという側面からは、研修や学会等に参加を
促している。今後はその研修や学会等の伝達講習を行うようにしていきたい。
- 17 -
12.全国通信制看護学校協議会や栃木県看護系教員協議会への参加等で様々な情報を収集している。ま
た、添削教員も含めた教員を確保するために栃木県看護協会やその他の人脈を活用し努めている。
しかし、通信という性質上対象としている地域が広いためマネジメントは容易ではなく、規則上は
問題ないものの、業務上の人員は不足気味であると感じている。
→【改善策・現状】
11 でも述べたように専任教員の確保が難しい。実際の人員も不足している状況であるため、今
後も人員を集める努力をしていきたい。
13、14.
他県の通信制看護学校との情報共有、研修や学会への参加といった働きかけは行っている。しかし、
日程等が合わない場合もあり、参加の機会はなかなか増えない。今後は積極的に参加を促し、様々
な場で得た情報や知識を伝達する講習の場を設け、教員全体で共有できるようにしていく。
→【改善策・現状】
今年度は、学会の参加、県での研修への参加、日本看護学校協議会の研修への参加、全国通信制
看護学校協議会への参加人数を増やす等行ってきた。また、研修で学んだことを実際に授業や課
題作成の場面で活用している。今後も各教員がスキルアップできるように働きかけていきたい。
【今年度の状況・今後の活動の展望】
これまで 2 期卒業生を輩出し、今年度 4 期生を迎え、課題内容の見直し等教育活動において様々な
工夫開発を行ってきた。3・4 期生はこれから実習の評価や定期テストを実施する中で、今年度の
成果が明確に見えてくるだろう。
今後通信課程も含めて看護養成施設のカリキュラム改正が控えており、引き続き課程の教育活動と
しては過渡期となるが、教員一人一人がそれぞれに教育活動やスキルアップできるように環境を整え、
情報交換・情報共有を行い同じ目標に向かえるようにしたい。
- 18 -
(3)教育活動 歯科衛生学科
Q 評 価 項 目 評価
1 教育理念等に沿った教育課程の編成、実施方針等が策定されているか 4
2 教育理念、育成人材像や業界のニーズを踏まえた学科の修業年限に対応した教育到達
レベルや学習時間の確保は明確にされているか 4
3 学科等のカリキュラムは体系的に編成されているか 4
4 キャリア教育、実践的な職業教育の視点に立ったカリキュラムや教育方法の工夫、開発
などが実施されているか 3
5 関連分野の企業、関係施設等や業界団体等との連携により、カリキュラムの作成、見直し
等が行われているか 4
6 関連分野における実践的な職業教育(産学連携によるインターンシップ、実技、実習等)が
体系的に位置づけられているか 3
7 授業評価の実施、評価体制はあるか 4
8 職業教育に対する外部関係者からの評価を取り入れているか 3
9 成績評価、単位認定、進級、卒業判定の基準は明確になっているか 4
10 資格取得等に関する指導体制、カリキュラムの中での体系的な位置づけはあるか 4
11 人材育成目標の達成に向け授業を行うことができる要件を備えた教員を確保しているか 3
12 関連分野における業界等との連携において優れた教員(本務、兼務含む)を確保するなど
マネジメントが行われているか 3
13 関連分野における先端的な知識、技能等を修得するための研修や教員の指導力育成など
資質向上のための取組が行われているか 4
14 職員の能力開発のための研修等が行われているか 3
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】 歯科衛生学科
6. 臨地臨床実習は診療所、福祉施設、大学病院、小学校、保育園、中学校と幅広い施設で行っている。
教員も巡回指導を行い、実習指導者と意見交換等を行いながら特に実技面の修得に力を入れて連携
している。
→【改善策・現状】
やや体系化されていなかった小児歯科(保健指導)分野の実習施設及び内容を整頓し、臨地臨床
実習Ⅱにおいて福祉施設、訪問歯科に加えて今年度から矯正歯科の見学実習を新たに設けること
で、多角的な実技を修得できるよう強化を行っている。
8. 教育編成委員会(卒業生や関連分野の委員が参加)にて情報を共有し、臨床に則した様々な視点で
評価され改善に努めている。
→【改善策・現状】
今年度から教育課程編成委員の構成を見直し、新たに栃木県歯科衛生士会会長に委員として参加
して頂き歯科衛生士活動の最新の実情や離職等の情報も得て学生指導や学校教育の参考にして
いる。
- 19 -
11.教員については、指定規則の教員資格に適合した人材を確保し、育成に努めている。また非常勤講
師についても実践の場で活躍している人材を確保している。
→【改善策・現状】
1年生の初任者研修認定授業ではマロニエ教員、福祉施設指導員の協力を頂き後期日程で順調に
履修がされている。来期には夜間 2 期生を迎えるにあたり、更なる教育の充実をめざして増員予
定である。また、日程等の関係で定期的な参加が困難であった歯科衛生教員研修も令和 2 年度は
新人教員を中心に参加することができるよう計画している。
12.すぐれた教員を確保するべく歯科衛生士会や歯科医師会主催の研修会・講習会に参加し、交流を通
じて広く情報収集を行っている。
→【改善策・現状】
教員が栃木県歯科衛生士会に入り各支部に分かれて歯科衛生士として活動しながら研修会、講習
会に参加し知識を深め情報交換し共有している。しかし、教員確保までつながる人材を見つける
ことが難しく、継続課題である。
【今年度の状況・今後の活動の展望】
実習指導者からの評価や教育課程編成委員の提言を受け、歯科医院等の現場における社会性や実践能
力の向上を目的に「コミュニケーション学」を前期に実施した。また、後期には夜間部で「コミュニ
ケーション学」「歯科医療接遇」を実施している。
教員については現在実習補助員として卒業生(一期生)を起用しているが、今後専任教員として卒業
生を採用することも検討している。
- 20 -
(4)学修成果 福祉心理学科
Q 評 価 項 目 評価
1 就職率の向上が図られているか 4
2 資格取得率の向上が図られているか 4
3 退学率の低減が図られているか 4
4 卒業生、在校生の社会的な活躍及び評価を把握しているか 3
5 卒業後のキャリア形成への効果を把握し学校の教育活動の改善に活用されているか 3
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】 福祉心理学科
4、5
卒業後の悩みや国家試験へのアドバイス、キャリアアップに対して個別的に相談を受けている。
しかし、情報収集に関しては就職先へのアンケート以外だと実習施設に就職した卒業生や、相談等
で来校した卒業生に対してが主であり、主体的な収集は積極的には行っていない。
→【改善策・現状】
引き続き受験対策や再就職、求人など来校してきた卒業生に対して適宜相談に乗っている。来校
できない卒業生に対しても電話やメールなどの手段を活用し相談に乗っている。能動的な手段と
しては、同窓会と連携するなどの方法を活用することを検討中である。
【今年度の状況・今後の活動の展望】
退学・休学・留年等は 0%を維持している。就職活動においても学生の希望に沿った形で担任・進路
指導担当と連携を取りながら学生をサポート出来ている。国家試験に向けて、学内模試、学外模試を
実施しながら弱点科目の克服をはじめとした週1の個別面談を実施。学生の課題を適宜抽出し、実施
後の確認等を行っている。全員が国家試験合格のための学生のモチベーション維持向上に努めている。
- 21 -
(4)学修成果 介護福祉学科
Q 評 価 項 目 評価
1 就職率の向上が図られているか 4
2 資格取得率の向上が図られているか 4
3 退学率の低減が図られているか 2
4 卒業生、在校生の社会的な活躍及び評価を把握しているか 3
5 卒業後のキャリア形成への効果を把握し学校の教育活動の改善に活用されているか 4
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】 介護福祉学科
3. 担任による個人面談、学生の欠席に対する確認やフォローを行うなど退学を防ぐよう努力している
が、2 年次で 2 名退学者が出てしまった。両名とも入学時より元々の能力の問題があり、その都度
フォローしてきたが、卒業要件まで到達することができず、本人のモチベーションも先が見えるに
つれて下がってしまった。
→【改善策・現状】
学生との個別面談の頻度を増加し、心身状況の早期発見に努めている。今年度、現在まで退学者
は出ていないが、2 年生で 1 名不安定な状況が続いている学生がいる。
4. 実習施設に就職した卒業生の動向については把握している。加えて、平成 30 年度は実習施設以外
も含めた就職先へのアンケートを実施した。しかし、基本的には学科で関わりのない施設や他分野
における卒業生の動向についてはあまり把握できていない。
→【改善策・現状】
卒業生全員への実態把握調査はできていないが、実習先や学校を訪問してくる卒業生から
同級生の動向を聞くように努めている。
【今年度の状況・今後の活動の展望】
常勤教員 1 名を増員、体制強化し、退学率 0%、国試合格率 100%の目標を 2 本柱に取り組んでいる
が、項目 3 の状況により、より一層きめ細かい対応をおこなう必要がある。
- 22 -
(4)学修成果 作業療法学科
Q 評 価 項 目 評価
1 就職率の向上が図られているか 3
2 資格取得率の向上が図られているか 1
3 退学率の低減が図られているか 2
4 卒業生、在校生の社会的な活躍及び評価を把握しているか 3
5 卒業後のキャリア形成への効果を把握し学校の教育活動の改善に活用されているか 3
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】 作業療法学科
1. 就職に向けた相談・支援・指導は、学生個々のストレングスを活かすことを軸に、学生本人・学生
部・就職課・学科教員との連携の中で目標の達成を図った。
→【改善策・現状】
就職率の向上を図るため以下の取り組みを行っている。
(1)作業療法学科独自のテキストを作成活用し、「キャリアデザイン講座」を開催した。
(2)学生個々のストレングスを活かすため、就職のための個別面談を実施した。
(3)就職試験対策として、小論文の添削や模擬面接を実施している。
(4)就職のための職場見学に際し、就職試験を意識した事前ならびに事後の個別サポートを
実施している。
(5)出願に関し、提出書類の書き方等の個別サポートを実施している。
2. 作業療法士国家資格取得率向上に向け、1年次から4年次まで個別ならびにグループ等を活用して
の補習授業を実施した。また、毎年の国家試験問題を分析し出題科目毎の学習課題を明確にした上
で国家試験対策を行った。しかし、今年度は合格者よりも不合格者が多くなる結果となってしまっ
た。そのため、基礎知識の統合を目標とした学生サポートに複合的な視点からの分析を加えたもの
を順次取り入れていく。同時に、より厳正な視点からの単位認定と「学則」「細則」に卒業試験を
加える等の変更の必要性について検討に入りたい。
→【改善策・現状】
資格取得率の向上を図るため以下の取り組みを行っている。また、卒業試験についての検討は
(3)教育活動の 9 で述べた通りである。
(1)国試対策ミーティングを、クラスで週1回実施している。
(2)国試対策のための個別面談を実施している。
(3)分野別の国試対策問題を作成し、進捗状況等を加味し精査検討しながら、1ヶ月毎のプロ
グラムを作成し学生と共有している。
(4)再受験の卒業生を対象に、月1回、国試対策ミーティングを実施している。
- 23 -
3. 主担・副担の 2 教員による学年担当制ならびにキャリア・デザイン担当教員を配する中で、学生一
人ひとりのキャリア・デザイン力とキャリア形成の育みを支援した。特に、定期的な個別面談等の
中で、学生個々の課題とストレングスを明確にすることに重点を置いた。しかし、今一歩の退学率
の低減を進めることを目標に、更なるオーダーメイド式の学生サポートを図ることが必要である。
→【改善策・現状】
退学率の低減を図るため以下の取り組みを行っている。
(1)各学年担当教員が、定期的に個別面談とクラスミーティングを実施している。
(2)学習進捗上の課題を抱える学生(1,2年生)を対象に、基礎科目を中心とした定期的な
補習授業を実施している。
(3)個別の問題や課題が浮上した学生に対し、学科長が、1,2週間に1回の頻度で、定期的
な個別面談を実施している。
(4)(2)を踏まえ、必要があると判断した学生については、定期的な保護者面談を実施して
いる。
(5)学科専任教員が主担となる授業科目については、科目毎にセルフチェックシートを作成し
学生と学習ポイントを共有している。
4. 作業療法学科独自の卒業生の勉強会が引き続き自主的に活動を継続した。勉強会は、日本作業療法
士会の公認団体として、また、卒業生のネットワーク(社会的活躍の把握等々)としても機能し、
引き続き学科の大きな特長となった。SNS を通じてもこの活動の情報発信を行った。
→【改善策・現状】
卒業生、在校生の社会的な活躍及び評価をより把握するため以下の取り組みを行っている。
(1)各学年担当教員が、定期的に個別面談とクラスミーティングを実施している。
(2)マロニエ作業療法研究会(卒業生の勉強会の団体であり、日本作業療法士協会の公認も受
けている)を定期的に開催し、交流ならびにネットワーク作りを継続している。
(3)(2)の活動等を、定期的に学科 SNS で情報発信を継続している。
5. 項目 4 の活動から得られるフィードバック内容を、学科教育活動の改善に活用した。この活用のさ
らなる体系化(協働しての地域社会への情報発信等)は今後の継続課題である。
→【改善策・現状】
卒業生後のキャリア形成への効果を把握し学校の教育活動の改善により活用するため、以下の
取り組みを行っている。
(1)項目4から得られた情報を、毎週開催している学科教員ミーティングで共有し、適宜教育
活動に繋げている。
(2)項目4から得られた情報を、定期的に開催している学科教育課程編成委員会で共有し検討
課題としている。そして、検討課題結果を適宜教育活動の改善に活用している。
【今後の活動の展望】
各項目の底上げのため、学科専任教員が協働して取り組んでいる。特に、教員個々のストレングスを
より活かした連携を図っている。そのために、定期的な学科教員ミーティングでの教員間の対話の重
視を強調しつつ重ねている。そして、この重ねを踏まえた実践が学修成果に繋がると考えている。
- 24 -
(4)学修成果 理学療法学科
Q 評 価 項 目 評価
1 就職率の向上が図られているか 4
2 資格取得率の向上が図られているか 2
3 退学率の低減が図られているか 2
4 卒業生、在校生の社会的な活躍及び評価を把握しているか 4
5 卒業後のキャリア形成への効果を把握し学校の教育活動の改善に活用されているか 3
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】 理学療法学科
2. 結果として、平成 30 年度は平成 29 年度に比べ資格取得率が低下しており、やや不適切とした。こ
こ数年、基礎的な部分の定着が不十分と感じられるため、1・2 年次の対応を変化させるとともに、
3・4 年生に対しては振り返りの強化を図りたい。また、平成 30 年度から学生サポートセンターを
中心として開始された基礎学力の向上が、将来的に資格取得率の向上に繋がることを期待する。
→【改善策・現状】
2 年次の基礎的部分の定着を図るに際し、その必要性を理解してもらうため国家試験問題を取り
入れて実施している。また、4 年生の国家試験対策に当たり、個別の面接を十分実施し、学習へ
の取り組み方や学習計画表の作成など実施している。現状として、まだ外部業者などの模擬試験
は実施しておらず客観的なデータは得られていないため、どの程度資格取得が可能かわからない。
ただ、受験者数が少ないことを考えると、一人でも多く国家試験の合格につなげる必要がある。
3. 徐々に低減が図られてきた退学率が、平成 30 年度は増大してしまい、やや不適切とした。経済的
な背景が大きく影響し学習時間の確保が出来ず、進級不可となり、留年できずに退学に至るといっ
た悪循環が考えられるため、ここに対する対策が必須と考える。具体的には、学生サポートセンタ
ーと連携を取り、病院における奨学金制度の開拓・活用を促進し、学生の学習時間の確保に繋げ、
その結果として進級・卒業ができることで退学率の低減を図りたい。
→【改善策・現状】
各学年で面接を実施。アルバイト実施状況(日数や時間)を確認し、家庭学習時間の確保をどの
ようにするか相談・検討している。さらに、場合によっては病院奨学金を勧めている。現状とし
て 1 年生が 1 名退学(理由は、成績や経済面ではなく精神的な部分)、2 年生が 1 名休学の意向
(こちらも精神的な部分が主)を示している。平成 30 年度のような結果にはならないと予測は
しているが、目標値内に収まるよう引き続き退学率の低減を図る努力をする。
- 25 -
5. 就職先が実習先であることが多く、その把握はある程度可能である。また、平成 30 年度は卒業生
と就職先へのアンケート調査を実施し、その結果も共有できている。今後は、その結果をどのよう
な形で教育活動の改善に上手く活用するかの検討が必要と考える。
→【改善策・現状】
卒業後のキャリア形成への把握は、実習地訪問や卒業生との様々な関わりの中で出来ている。
また、「もう少しこの様な所が学べたら」という意見に関しては、各教員間で共有しどの教科で
取り入れるかなど検討が成されている。今年度後期に非常勤講師として卒業生に講義してもらう
場面があり、その際に自分の学生時代と卒業後の経験を話してもらう予定である。
【今年度の状況・今後の活動の展望】
理学療法学科の学修成果としては、資格取得率の向上と退学率の低減が重要課題だと認識して
いる。それぞれの項目で述べたように、今年度は退学率の低減は達成できると現段階では考えて
いる。資格取得率の向上について未知数であり、現段階での予測は立てにくいが、4 年生の国家
試験への取り組み方は昨年度よりも良いと感じている。今後の活動として、1・2・3 年生の前期
成績不良者に対して補習の実施を行うとともに、面接で把握できた精神的な不安に対し対応をす
る。また、4 年生に対しては外部の模擬試験結果などをもとに国家試験対策を強化する予定。
- 26 -
(4)学修成果 看護学科
Q 評 価 項 目 評価
1 就職率の向上が図られているか 4
2 資格取得率の向上が図られているか 4
3 退学率の低減が図られているか 3
4 卒業生、在校生の社会的な活躍及び評価を把握しているか 3
5 卒業後のキャリア形成への効果を把握し学校の教育活動の改善に活用されているか 2
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】 看護学科
3. 平成 30 年度の退学率は 9.7%と高い数値になってしまった。退学の理由は進路変更が最も多いが、
その背景として学習についていけない、または人間関係の困難というものがほとんどであった。学
習の躓きに関しては、学生サポートセンターと連携し基礎学力の向上に努めていきたい。また、メ
ンタル面でのフォローに関しては、担任は元より学生サポートセンターに新たに公認心理師が勤務
することになったため、連携をより強化し退学率減少に努めたい。
→【改善策・現状】
前期に退学した者は、1 年生:3 名。2 年生:1 名。3 年生:0 名であった。(退学率 2.1%)退学
の理由は進路変更であるが、背景としては学習について行けない状況が大きな課題であった。
学習の課題をどのようにサポートするか再考する必要がある。また、3 年生は実習のストレス
から精神的な不安定に陥る学生も多いが、公認心理師のカウンセリングを受け、持ち直している
ケースがあり、効果を感じている。
4. 在校生は、年間1~2 回程度地域のボランティアに参加している。卒業生に関しては、平成 30 年
度は就職先の施設にアンケートを依頼した。結果、技術・コミュニケーション能力が不十分である
との意見をいただいた。今後はアンケート結果等を基により具体的な改善策を講じていきたい。
→【改善策・現状】
可能な限り依頼のあったボランティアには参加し一定の評価を受けている。また、今後はまず
実習施設を中心に卒業生の評価を確認し、学習成果を評価していきたい。
5. 上記のアンケートや実習先の施設以外からは卒業後の情報が収集できていないため、評価までに至
っていない。しかし、平成 30 年度より卒業生を迎え、在校生と交流する機会を設けている。それ
らの機会を活用し、ヒアリング等を計画的に行うことで卒後の学修成果を調査したい。
→【改善策・現状】
定期的に卒業生との交流会を計画し、実施する中で卒業生の現状を(活躍)を徐々に把握できる
ようになっている。今年度は特定行為を取得した卒業生を迎え、特別講演を開催した。今後も様々
な卒業生と交流が持てるよう計画的に活動したい。
- 27 -
【今年度の状況・今後の活動の展望】
休退学に関しては、退学者は 4 名にとどまっているが、現時点で 9 名の学生が休学している。休学の
理由は体調不良・人間関係のトラブル・学習についていけない・進路の迷いなど様々であるが、この
まま退学へ向かわないように支援していく。また、昨年同様、国家試験に向けての対策も外部講師に
よる授業、教員による必修科目や少人数グループ制の補習等を組み合わせて講じている。成果があげ
られるよう看護学科一丸となって努めていく。
- 28 -
(4)学修成果 助産学科
Q 評 価 項 目 評価
1 就職率の向上が図られているか 4
2 資格取得率の向上が図られているか 4
3 退学率の低減が図られているか 3
4 卒業生、在校生の社会的な活躍及び評価を把握しているか 3
5 卒業後のキャリア形成への効果を把握し学校の教育活動の改善に活用されているか 3
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】 助産学科
3. 平成 29 年度と比較し、退学率は低減した。
助産学生は目的達成動機が高い傾向があるが、自律が保てない状況に置かれることも少なくない。
そのため、入学後もモチベーションが維持できるよう教員間で情報交換を行い、必要と判断すれば
早期に面談を行うなどして、信頼関係をベースとした学修支援を心掛け、修業過程において本人・
保護者も交え、段階的な話し合いを行うよう努力している。
また、オープンキャンパス等において助産学科の年間スケジュールや多重課題が求められる状況に
ついて丁寧な説明を行い、入学してからの過密な進行にリアリティショックが生じないよう、受験
判断の資料となる情報提供に努めている。
→【改善策・現状】
最終目的を資格取得とし、退学防止のため学生の個別状況(健康面・学業面)に応じた対応を
教職員全員で行っている。適時保護者とも情報を共有し、最善策を検討しながら進めている。
入学を検討している対象者については、引き続き学校生活がイメージできるような具体的な説明
を心がけ、オープンキャンパスでの説明を強化している。
4. 在学中の社会貢献に関しては、限られた修業年限であることから学業優先を推進している。教科内
の活動に学校祭や、サテライト教室を活用した学生による健康教育の企画・運営が現時点で現実的
に可能な社会貢献であると考える。
卒後については年 2 回開催する home coming day!が定着し、卒業生の動向を一部把握する機会と
なっている。卒後の離職転職に関しては在学中からキャリアの継続と形成について助言しているが、
卒後の精密な実態把握は学科では行っていない。
→【改善策・現状】
サテライト公開講座については前期に 2 回実施した。卒業生の離職転職についての実態把握に
ついては今年度回目の home coming day!の通知の際に、異動について確認し、現状を把握した
上で課題を明らかにする。
5. 平成 30 年度は就職先への調査により、外部からの評価を受ける機会を得た。しかし、質問内容に
ついては系統的に抽出できたとは言えず、学習成果の測定の具体的方法については今後も検討が必
要である。
→【改善策・現状】
今後の学校の取り組みに学科として協力する構えがある。
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【今年度の状況・今後の活動の展望】
1.学生満足度評価の継続的な実施
学修成果評価の一環として、学生満足度評価を昨年度から実施している。
教育環境、学生支援、教育活動、教員、友人、全体の満足度について、入学後 1 か月時、前期終了
時、卒業時と、経時的に学生からの評価を受け、教育活動に活かす努力をしている。
前期終了時(10 月実施)分においては、学科における昨年度からの課題である「学生を尊重する姿
勢」については 7 割の学生が肯定的(平均値は 5 点満点中 3.9)であり、教員の取り組みが評価さ
れる結果を得た。今後も教員の主観ではなく、「学生にとってどうか」を意識しながら学生に関わ
る上で、満足度評価結果を活用し、実践に反映させていきたい。
2.学生の学業継続支援
学生の心身の状況を踏まえ、保護者と連携している。学生自身・保護者の意向をくみながら、支援
の内容・方法について、学科内で共有し、実行している。
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(4)学修成果 看護学科通信課程
Q 評 価 項 目 評価
1 就職率の向上が図られているか ―
2 資格取得率の向上が図られているか 4
3 退学率の低減が図られているか 3
4 卒業生、在校生の社会的な活躍及び評価を把握しているか 2
5 卒業後のキャリア形成への効果を把握し学校の教育活動の改善に活用されているか 2
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】 看護学科通信課程
3. 経済状況による学業継続困難者には、学校側と相談して個人に合わせた対応を検討していく。学業
に行き詰まりを感じている学生とは、時間を設けてスクーリング先や学内で面談を実施している。
場合によっては、就業先の上司と相談していくという方法を取り、退学率の低減を図っている。し
かし、平成 30 年度の退学率は昨年同様の 3.1%であり、上昇こそしてないものの横ばいとなってい
る。
→【改善策・現状】
2 年生(1 期生 5 名、2 期生 14 名、3 期生 149 名)168 名中、2 期生が 1 名退学となる。また、
3 期生が経済上の理由で 1 名退学の予定である。1 年生(4 期生)は 88 名中 2 名が入学後早い
時点で退学となった。現在 1 年生 2%、2 年生(3 期生)は今年度 0.6%合計すると 1.9%となっ
ている。定期的に実施しているスクーリング及び各教員が学生対応に努めた成果が出ているのか
現在の状況は、昨年より低い退学率となっている。
4、5.卒後に学生からの連絡がない限り、時間をかけて学生の動向把握は行っていない。また、卒業生
からの本学科の教育活動についての評価情報も積極的に収集をしていない。そのため 2 とした。
→【改善策・現状】
卒業生はほとんどの学生が元の職場に戻り働いている状況である。
卒後の活動については、現在本学科からの積極的なアプローチは行っていないが、今後アンケー
ト形式(教育訓練制度の現状調査を利用する等)で調査を実施することも検討したい。
【今年度の状況・今後の活動の展望】
2 年生においては、施設見学実習はほとんど終了している。今後は見学実習での学びを学生間で共有
することと実習で経験できなかった内容の補填に充てるための面接授業が残っている。また、限られ
た時間の中での国試対策を行い、国試へ向けて意識を高めていく時期となる。合格率でも昨年に続け
られるようにしていきたい。少人数グループを作り学習面と精神面のフォローを行いながら、既卒で
の不合格者への対応も行っていく。
退学率に関しては、このまま低く抑えられるよう努めていきたい。
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(4)学修成果 歯科衛生学科
Q 評 価 項 目 評価
1 就職率の向上が図られているか 4
2 資格取得率の向上が図られているか 4
3 退学率の低減が図られているか 4
4 卒業生、在校生の社会的な活躍及び評価を把握しているか 3
5 卒業後のキャリア形成への効果を把握し学校の教育活動の改善に活用されているか 3
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】 歯科衛生学科
4. 相談に来校した卒業生に対して支援している。
→【改善策・現状】
来校した卒業生には個人的事情や悩みも聞き離職防止のサポートやアドバイスを行っている。
また、在学時から就労後のスキルアップの啓蒙を指導している。
しかし本年度を前に教員の入れ替わりが多くあり、卒業生が来校、相談しにくい環境にあるのが
現状である。そのため、実習先以外に就職した卒業生についてはあまり積極的な情報収集が出来
ていない。
5. 就職先が実習先の場合は把握している。また、卒業生が指導員の場合はご意見を伺い、教育活動に
活用している。実習先以外に就職した卒業生に関しては、歯科衛生会活動等を通して評価や意見等
の情報収集を行っている。
→【改善策・現状】
4 で述べたように実習先以外に就職した卒業生についてはあまり把握できていないが、実習先や
歯科衛生士会の活動等を通して実習を中心とした教育活動に関する情報交換を行い、フィード
バックするよう努めている。
【今年度の状況・今後の活動の展望】
休退学については 2 年生 1 名が学習意欲の低下により、退学となった。日々の授業の積み重ねと重要
性を理解し、学びが継続できるよう学生を支援・指導したい。
また、国家試験は現在実習が修了し、これから全国模試の結果を考慮して本格的に個別学習を進めて
いく段階である。
卒業生との関わりについては、常勤教員の長期奉職を第一目標にして、まずは学生との信頼関係を
築きあげるのが最優先である。
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(5)学生支援
Q 評 価 項 目 評価
1 進路、就職に関する支援体制は整備されているか 4
2 学生相談に関する体制は整備されているか 3
3 学生に対する経済的な支援体制は整備されているか 4
4 学生の健康管理を担う組織体制はあるか 4
5 課外活動に対する支援体制は整備されているか 4
6 学生の生活環境への支援は行われているか 4
7 保護者と適切に連携しているか 4
8 卒業生への支援体制はあるか 4
9 社会人ニーズを踏まえた教育環境が整備されているか 4
10 高校、高等専修学校等との連携によるキャリア教育、職業教育の取組が行われているか 4
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】
2. 学生の相談については、原則担任または学生相談室専任の相談員が対応しているほか、2019 年度
には公認心理師を導入する。また、必要に応じて学生の状況を保護者に連絡し、家庭と協力した相
談、援助を行っている。課題としては、学生相談室の活用を学生に周知することが挙げられる。
→【改善策・現状】
学生の相談には、今年度 4 月より新たに公認心理師を雇用し学生相談室専任の相談員を増員して
対応するとともに、学生の状況に合わせて学生サポートセンターの職員も常時応じている。課題
の相談室の活用に関しては、ポスター等で学内に掲示しているほか、相談員をHRで紹介する等
している。
【今年度の状況・今後の活動の展望】
今年度から証明書発行等も含め、様々な学生支援の窓口を一本化したことで学生にとっての利便性が
向上した。今後も要望や必要に応じて改善する。
また、昨年度から学習支援の一環である入学前教育(入学前学習セミナー・プログラム)や入学後の
基礎学力学習セミナー、新入生宿泊研修などを実施しており、これらの内容のさらなる充実をはかっ
ていく。
経済的支援の強化ついては、来年度から開始される修学支援新制度(無償化)をうまく活用していき
たい。
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(6)教育環境
Q 評 価 項 目 評価
1 施設、設備は教育上の必要性に十分対応できるよう整備されているか 4
2 学内外の実習施設、インターンシップ、海外研修等について十分な教育体制を整備して
いるか 4
3 防災に対する体制は整備されているか 4
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【今年度の状況・今後の活動の展望】
1については、2019年4月に図書館の書籍をバーコードで管理するシステムへの移行が完了した
事により、今までより迅速な貸出・返却処理が可能となったのは勿論、書籍管理の質の向上に付随
して、学生が使用する図書検索システムについても使い易くなりました。
2については、従来の教育体制の整備レベルを維持しつつ、幅広い地域から入学する学生の為、
更なる実習先の開拓をする予定です。
3については、現在整備されている火災や地震、Jアラート時の避難体制だけではなく、不審者が
学校へ侵入した際の対策等も含め、総合的な危機管理体制の整備を検討しています。
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(7)学生の受入れ募集
Q 評 価 項 目 評価
1 学生募集活動は、適正に行われているか 4
2 学生募集活動において、教育成果は正確に伝えられているか 3
3 学納金は妥当なものとなっているか 4
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】
2. 学校案内及びホームページ等の記載にあたっては、真実を明瞭、公正に記載している。教育成果に
ついても真実を正確に伝えている。また、オープンキャンパス、高等学校内ガイダンス、入学説明
会での募集活動においても、カリキュラム、就職状況等、正確に情報提供を行っている。
高校訪問時における情報提供に関しては、新入生情報・卒業生情報(就職・国家試験合格状況)の
報告は従来通り行うが、在学生の近況報告も加える必要がある。
→【改善策・現状】
高校訪問時に在校生の情報提供は行っているが、詳細な近況までは伝えきれていない場合がある。
各学科にヒアリングを行い、伝えるべき事項がある場合には情報をまとめ、伝達できるように
改善をしていく。また、高校生に対しての教育成果に関する情報発信は各種 Web 媒体を活用し
ていく。
【今年度の状況・今後の活動の展望】
各ホームページのリニューアルを実施(全日制:5月、看護学科通信課程:6月、社会福祉学科通信
課程:7月、精神保健福祉学科通信課程:8月)。リニューアル後も各学科・各部署からの意見を
反映し改善をしていく予定となっている。
広告に関して、紙媒体(新聞等)から web 媒体への移行を進めている。効果については検証中で
あるが、広告媒体のバリエーションを増やし、ターゲットや時期に合わせた対応を行うことは今後も
必要であると思われる。引き続き検証を行い、効果的な広報活動を実施していきたい。
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(8)財務
Q 評 価 項 目 評価
1 中長期的に学校の財務基盤は安定しているといえるか 4
2 予算、収支計画は有効かつ妥当なものとなっているか 4
3 財務について会計監査が適正に行われているか 4
4 財務情報公開の体制整備はできているか 4
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】
1. 学校運営にとって、財政基盤の安定確保は最重要課題であり、法人全体としても厳しい予算編成を
強いられているが、一定数の入学者を確保し続けるとともに、退学・除籍などのドロップアウト対
策を強化して改善を図り、一定水準の学納金収入を確保できるよう努力していく。
2. 予算は計画に従って妥当に執行されている。
3. 会計監査については、法人本部の所管で外部監査・内部監査を適切なスケジュールで実施しており、
指摘事項があった場合は適切に是正措置を講じている。
4. 財務情報はホームページにて公開している。
【今年度の状況・今後の活動の展望】
一定数の新入生確保に努めながら、より一層の経費削減を図る。
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(9)法令等の遵守
Q 評 価 項 目 評価
1 法令、専修学校設置基準等の遵守と適正な運営がなされているか 4
2 個人情報に関し、その保護のための対策がとられているか 4
3 自己評価の実施と問題点の改善を行っているか 3
4 自己評価結果を公開しているか 4
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【評価項目に対する状況と課題、対策】
3. 毎年新年度初めに昨年度の自己評価を学科・部署ごとに行い、現状や取り組むべき課題等を報告書
としてまとめた上で、その年の重点課題・運営方針と併せて教育活動や学校運営の改善に努めてい
る。しかし、必ずしも具体的かつ計画的な改善活動を実施できているとは言えないため評価を 3 と
した。
→【改善策・現状】
今年度は各学科の重点課題・運営方針に関して、教育活動の進捗を校長と副校長(教務部長)が
定期的に確認している。自己評価については、昨年度から実施しているこの改善・現状報告書が
年度の中間評価の役割を果たせるよう記載事項を工夫している。また、引き続き自己点検自己評
価報告書の項目やまとめ方はより分かりやすく伝わりやすいものになるよう検討していく。なお、
第三者評価については現在受審は保留となっている。
【今年度の状況・今後の活動の展望】
諸法令、基準等を遵守し適切な運営を継続している。
本年度は、高等教育の修学支援新制度(無償化)の申請に際し、前期に学校内諸規定及び学校ホーム
ページ情報公開の内容の見直しと整備を行った。また、近年中に指定規則の変更が予定されている学
科に関してはそれぞれ準備を進めている。
新制度の設立や諸規程・規則の変更が続いているが、認定・変更後の運用が円滑に進められるよう努
めていきたい。
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(10)社会貢献・地域貢献
Q 評 価 項 目 評価
1 学校の教育資源や施設を活用した社会貢献、地域貢献を行っているか 4
2 学生のボランティア活動を奨励、支援しているか 4
3 地域に対する公開講座、教育訓練(公共職業訓練等を含む)の受託等を積極的に実施して
いるか 4
適切・・・4、ほぼ適切・・・3、やや不適切・・・2、不適切・・・1
【今年度の状況・今後の活動の展望】
今年度は例年の活動に加え、看護学科の学生が「リレー・フォー・ライフ・ジャパン栃木」に参加
している。今後も引き続き社会貢献・地域貢献を行っていく。
また、各学科や広報と連携し、活動の様子をホームページのトピックスや SNS 等に掲載するなど
積極的にPRしていく。