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下水道マンホールの更生工法および防食工法 下水道マンホールの更生工法および防食工法 M LR 工 法 M LR 工 法 平成 24 年度 建設技術審査証明事業(下水道技術) 技術概要書 建設技術審査証明事業実施機関 公益財団法人 日本下水道新技術機構 建設技術審査証明事業実施機関 公益財団法人 日本下水道新技術機構

4 MLR工法 4 下水道マンホールの更生工法および防食 … MLR工法 技術の概要 技術の特徴 技術の適用範囲 本技術は,更生工法および防食工法の2種類であり,マンホールの劣化損傷度により,最適なライニ

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Page 1: 4 MLR工法 4 下水道マンホールの更生工法および防食 … MLR工法 技術の概要 技術の特徴 技術の適用範囲 本技術は,更生工法および防食工法の2種類であり,マンホールの劣化損傷度により,最適なライニ

1219 MLR工法

【技術保有会社】 管清工業株式会社 http://www.kansei-pipe.co.jp/

東海ゴム工業株式会社 http://www.tokai.co.jp/

東海化成工業株式会社 http://www.tci.tokai.co.jp/

日曹商事株式会社 http://www.nissoshoji.com/

【問 合 せ 先】 日曹商事株式会社 TEL:03−3270−5570

2013 年3月 13 日~ 2018 年3月 31 日

施工実績(抜粋)

技術保有会社および連絡先

審査証明有効年月日

インターネットによる情報公開

施工年月 施工場所 マンホール種類 基数 種 別

平成 21 年 10 月 鳥取県 3号 4 更生

平成 22 年 2 月 愛知県 1号 1 防食

平成 22 年 3 月 京都府 2号 3 更生

平成 23 年 11 月 新潟県 2号 4 更生

平成 23 年 12 月 秋田県 1号 1 防食

平成 24 年 1 月 東京都 1号 2 更生

平成 24 年 1 月 茨城県 3号 1 更生

平成 24 年 2 月 沖縄県 2号 3 更生

平成 24 年 3 月 山口県 1号 13 更生

・公益財団法人 日本下水道新技術機構 http://www.jiwet.jp/examination

・建設技術審査証明協議会 http://www.jacic.or.jp/sinsa/

下水道マンホールの更生工法および防食工法下水道マンホールの更生工法および防食工法

MLR工法MLR工法

平成24年度 建設技術審査証明事業(下水道技術)

技術概要書

建設技術審査証明事業実施機関公益財団法人 日本下水道新技術機構

建設技術審査証明事業実施機関公益財団法人 日本下水道新技術機構

Page 2: 4 MLR工法 4 下水道マンホールの更生工法および防食 … MLR工法 技術の概要 技術の特徴 技術の適用範囲 本技術は,更生工法および防食工法の2種類であり,マンホールの劣化損傷度により,最適なライニ

1219 MLR工法

技術の概要 技術の特徴

技術の適用範囲

本技術は,更生工法および防食工法の2種類であり,マンホールの劣化損傷度により,最適なライニ

ング材を選択できる工法である。

MLR-E工法(更生工法)は,マンホールに強度と防食性を付与し,耐用年数を向上させるマンホー

ルの更生技術である。この工法は,マンホール壁面の腐食により強度を失ったコンクリート部分を除去

した後,コンクリート腐食の原因となる硫化水素等との接触をMLRモールドE(高耐食性ビニルエス

テル樹脂積層品)により遮断する。さらにコンクリートとの一体化を,MLR樹脂(エポキシ系樹脂)

により図り,強度を復元する。マンホール壁面は,MLRモールドEとマンホール壁面とをMLR樹脂

を充てんして接着固化させる工法である。

また,MLR-G工法(防食工法)は,腐食損傷等劣化の少ないマンホールを対象とした防食技術で

ある。この工法は,マンホール壁面にコンクリート腐食の原因となる硫化水素等との接触をMLRモー

ルドG(高耐食性ビニルエステル樹脂積層品+裏面;珪砂をMLR樹脂で接着)により遮断する。

さらにコンクリートとの一体化を,MLRグラウト材(低粘度ポリマーセメント系)により図り,防

食性を付与する。マンホール壁面は,MLRモールドGとマンホール壁面とをMLRグラウト材を充て

んして,接着固化させる工法である。

MLR-E工法

(更生工法)

MLR-G工法

(防食工法)

MLRモールドE高耐食性ビニルエステル樹脂積層品

MLR注入樹脂エポキシ系注入樹脂

MLRモールドG高耐食性ビニルエステル樹脂積層品+裏面:珪砂

MLRグラウト材無機系セメント材(低粘土ポリマーセメント系)

図-1 MLR工法更生後および防食後の状態

写真-1 MLRモールドE(更生工法:壁用・斜壁用)

写真-2 MLRモールドG(防食工法:直壁用・斜壁用) 写真-3 施工状況

技術の特徴を以下に示す。

( 1)施工性(施工時間):1号マンホール(深さ5m)の施工はおおむね2日以内で完了できる。

( 2)施工性(適用範囲):1~3号マンホールに対して施工が可能である。

( 3)耐荷能力:更生マンホールの耐荷能力は,「下水道用鉄筋コンクリート製組立マンホール(JSWAS

A-11)」の規格値以上の耐荷能力を有する。

( 4)MLR樹脂圧縮強度:更生工法のMLR樹脂の圧縮強度は,「下水道用鉄筋コンクリート製組立

マンホール(JSWAS A-11)」のコンクリート圧縮強度に比べ2倍以上(60 MPa)の

強度を有する。

( 5)水 密 性:更生部および防食部は,0.1 MPa の外水圧に耐える水密性を有する。

( 6 )耐薬品性:MLRモールドEおよびMLRモールドGは ,「下水道用強化プラスチック複合管

(JSWASK-2)」と同等以上の耐薬品性を有する。

( 7)品質性能:更生工法および防食工法は,日本下水道事業団「下水道コンクリート構造物の腐食

抑制技術及び防食技術マニュアル平成 24 年 4 月」シートライニング工法の品質規

格「D種」の品質規格を有する。

( 8)耐衝撃性:更生部および防食部は,「JIS A 6916 建築用下地調整塗布材」と同等以上の耐衝撃

性を有する。

写真-4 立会試験での施工性(適用範囲)確認状況

マンホール : 1~3号マンホール

写真-5 3号マンホール施工状況

Page 3: 4 MLR工法 4 下水道マンホールの更生工法および防食 … MLR工法 技術の概要 技術の特徴 技術の適用範囲 本技術は,更生工法および防食工法の2種類であり,マンホールの劣化損傷度により,最適なライニ

1219 MLR工法

技術の概要 技術の特徴

技術の適用範囲

本技術は,更生工法および防食工法の2種類であり,マンホールの劣化損傷度により,最適なライニ

ング材を選択できる工法である。

MLR-E工法(更生工法)は,マンホールに強度と防食性を付与し,耐用年数を向上させるマンホー

ルの更生技術である。この工法は,マンホール壁面の腐食により強度を失ったコンクリート部分を除去

した後,コンクリート腐食の原因となる硫化水素等との接触をMLRモールドE(高耐食性ビニルエス

テル樹脂積層品)により遮断する。さらにコンクリートとの一体化を,MLR樹脂(エポキシ系樹脂)

により図り,強度を復元する。マンホール壁面は,MLRモールドEとマンホール壁面とをMLR樹脂

を充てんして接着固化させる工法である。

また,MLR-G工法(防食工法)は,腐食損傷等劣化の少ないマンホールを対象とした防食技術で

ある。この工法は,マンホール壁面にコンクリート腐食の原因となる硫化水素等との接触をMLRモー

ルドG(高耐食性ビニルエステル樹脂積層品+裏面;珪砂をMLR樹脂で接着)により遮断する。

さらにコンクリートとの一体化を,MLRグラウト材(低粘度ポリマーセメント系)により図り,防

食性を付与する。マンホール壁面は,MLRモールドGとマンホール壁面とをMLRグラウト材を充て

んして,接着固化させる工法である。

MLR-E工法

(更生工法)

MLR-G工法

(防食工法)

MLRモールドE高耐食性ビニルエステル樹脂積層品

MLR注入樹脂エポキシ系注入樹脂

MLRモールドG高耐食性ビニルエステル樹脂積層品+裏面:珪砂

MLRグラウト材無機系セメント材(低粘土ポリマーセメント系)

図-1 MLR工法更生後および防食後の状態

写真-1 MLRモールドE(更生工法:壁用・斜壁用)

写真-2 MLRモールドG(防食工法:直壁用・斜壁用) 写真-3 施工状況

技術の特徴を以下に示す。

( 1)施工性(施工時間):1号マンホール(深さ5m)の施工はおおむね2日以内で完了できる。

( 2)施工性(適用範囲):1~3号マンホールに対して施工が可能である。

( 3)耐荷能力:更生マンホールの耐荷能力は,「下水道用鉄筋コンクリート製組立マンホール(JSWAS

A-11)」の規格値以上の耐荷能力を有する。

( 4)MLR樹脂圧縮強度:更生工法のMLR樹脂の圧縮強度は,「下水道用鉄筋コンクリート製組立

マンホール(JSWAS A-11)」のコンクリート圧縮強度に比べ2倍以上(60 MPa)の

強度を有する。

( 5)水 密 性:更生部および防食部は,0.1 MPa の外水圧に耐える水密性を有する。

( 6 )耐薬品性:MLRモールドEおよびMLRモールドGは ,「下水道用強化プラスチック複合管

(JSWASK-2)」と同等以上の耐薬品性を有する。

( 7)品質性能:更生工法および防食工法は,日本下水道事業団「下水道コンクリート構造物の腐食

抑制技術及び防食技術マニュアル平成 24 年 4 月」シートライニング工法の品質規

格「D種」の品質規格を有する。

( 8)耐衝撃性:更生部および防食部は,「JIS A 6916 建築用下地調整塗布材」と同等以上の耐衝撃

性を有する。

写真-4 立会試験での施工性(適用範囲)確認状況

マンホール : 1~3号マンホール

写真-5 3号マンホール施工状況

Page 4: 4 MLR工法 4 下水道マンホールの更生工法および防食 … MLR工法 技術の概要 技術の特徴 技術の適用範囲 本技術は,更生工法および防食工法の2種類であり,マンホールの劣化損傷度により,最適なライニ

1219 MLR工法

【技術保有会社】 管清工業株式会社 http://www.kansei-pipe.co.jp/

東海ゴム工業株式会社 http://www.tokai.co.jp/

東海化成工業株式会社 http://www.tci.tokai.co.jp/

日曹商事株式会社 http://www.nissoshoji.com/

【問 合 せ 先】 日曹商事株式会社 TEL:03−3270−5570

2013 年3月 13 日~ 2018 年3月 31 日

施工実績(抜粋)

技術保有会社および連絡先

審査証明有効年月日

インターネットによる情報公開

施工年月 施工場所 マンホール種類 基数 種 別

平成 21 年 10 月 鳥取県 3号 4 更生

平成 22 年 2 月 愛知県 1号 1 防食

平成 22 年 3 月 京都府 2号 3 更生

平成 23 年 11 月 新潟県 2号 4 更生

平成 23 年 12 月 秋田県 1号 1 防食

平成 24 年 1 月 東京都 1号 2 更生

平成 24 年 1 月 茨城県 3号 1 更生

平成 24 年 2 月 沖縄県 2号 3 更生

平成 24 年 3 月 山口県 1号 13 更生

・公益財団法人 日本下水道新技術機構 http://www.jiwet.jp/examination

・建設技術審査証明協議会 http://www.jacic.or.jp/sinsa/

下水道マンホールの更生工法および防食工法下水道マンホールの更生工法および防食工法

MLR工法MLR工法

平成24年度 建設技術審査証明事業(下水道技術)

技術概要書

建設技術審査証明事業実施機関公益財団法人 日本下水道新技術機構

建設技術審査証明事業実施機関公益財団法人 日本下水道新技術機構